思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え を読んで

 

 

書名:父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

著者:ジェイエル・コリンズ

 

●本書を読んだきっかけ

・ベストセラーの棚に置いてあり

初心者に説明する時の資料に

使えると思った。

 

●読者の想定

・全くの投資初心者

 

●本書の説明

序文

本書を読むと、アメリカの市場で

投資を推奨しなかでもバンガードの

VTSAXとVBTLXを推奨している

ことがわかるでしょう

 

はじまり

・お金に無責任な人と付き合わない

こと。

そんな人にあなたのお金を触らせては

いけない。

・「米と豆で生きる方法を学べば、

王様のためにあくせくしなくて済むよ」

・次の3つで救われた

①収入の50%を確実に貯金していた

②借金をしなかった

③バンガードの創設者であり

インデックスファンドの投資家である

ジャック・ボーグルが40年も前に完成

させたインデックス投資の教えを

しっかり支持していた。

・歳を重ねるにつれて、日々の時間

が大変貴重に思えてきました。

役に立つ人や活動を求めると同時に

価値をもたらさない人や活動からは

遠ざかるようになった。

・私はほとんどの場合11.9%と言う

利回りを使うことにした

年率11.9%はあなたの将来計画で

達成できる数字と言っているわけ

ではない

 

第1章 オリエンテーション

・「信じられないくらい良い話は

よくない話だ」

・大まかな指針(アメリカの場合)

①借入金の金利が3%未満なら返済

は焦らず余裕資金は投資に回す

②借入金の金利が3〜5%だったら

余裕資金を返済に充てても、

投資に回してかまわない、好きな

ように

③借入金の金利が5%より高かった

ら、何をおいてもできるだけ早く

借入金を返済すべき

・家が大きくなり持ち物が増えると

時間やお金をそれに注がなければ

ならなくなる、家を持つことは

贅沢な道楽です

・若い頃の時間は鎖に繋がれて

披露していくものではなく

冒険に使って基礎を築き視野を

広げる

・稼ぐ範囲で使い、あまりは

投資する。借入金は避ける。

・バンガードインデックづファンド

VTSAXに投資する。

過去40年の年率利回り11.9%

11.5年で自立を達成できる

https://www.calculator.net/interest-calculator.html

・強力なマーケティング勢力が

至る所に存在する。

・100ドルの新札を手に取り

どんな意味があるか考えてみる

・おなたのお金で何が買えるか

考え、あなたのお金が何を生み

出せるか考える。

そして、生み出されたものが

さらに何を生み出せるか考える

・VTSAXは株式市場全体を対象

とするインデックスで市場全体の

8〜12%を反映している。

・市場のタイミングをうまく

捉えるには二度成功する必要がある

高いところを当て、次に低く

なるところを当てなければならない

しかも、これを繰り返す必要

がある。

・もし、それをできる人がいたら

ウォーレン・バフェットよりも

大金持ちになって、彼の倍ぐらい

もてはやされているはずです。

・長い期間で考えると株式投資

持つ「資産を増やす力」は驚異的

だと言うことです

・「株式投資にするのは今なのか」

ではなく、

「そもそも株式に投資すべきか」

 

第2章 資産形成の最強ツールをどう

コントロールするか

・市場について理解する

①市場の暴落は想定の範囲内

②市場は必ず回復する

③市場は常に上昇する

④市場は最良の場

⑤成功するのは一握り

⑥雑音を無視する

⑦パニックにならない胆力を持つ

⑧暴落はチャンス

・娘には2008年級の暴落が

25年ごとに訪れると話している

世界が終わると思うような

苦境が2、3回はある。

・信念を持ってパニックにならない

ブラックマンデーも全体の枠組み

の一部に過ぎない

・長期的な見方をするDJIAとは

別に市場全体を代表するCRSP US

トータルマーケットインデックス

これは、VTSAXを作るときに

使われた指標、二つは同じもの

と言える。

・バンガードのインデックスには

VTSAX、VTSMX、VTIのほか多数

・市場でお金を失う人が多い理由

①市場でうまいタイミングを捉え

られると思っている

②優れた個別株式の銘柄を見分け

られると信じている

③勝てるファンドマネジャーを

選べると信じている

④「泡」に集中してしまう

・とんでもない出来事は過去

115年の間に1回起きた、今後

も起きるかもしれないが、発生

する確率はとても低くなっている

ハイパーインフレは最悪で

しかも、コントロールできない

・インフレは債務者の返済負担が

軽くなる、最大の受益者は政府

自治

・経済的に自立している事は

お金で買えるどんなものより

重要である。

いま、この世でお金以上に

大切な武器はない

・「経験則」によれば100から

あなたの年齢を引いた数字に%を

つける、資産の中で株の割合が

その%になるように投資しなさい。

・3つの道具

①VTSAX

②VBTLX

③現金

金利水準が高かった時はVMMXX

を利用。

変動を小さくしたいならVBTLX

と現金の比率を上げる

・このビジネスを61年間やってきたが

市場に勝つ事はできない、勝った

人に会ったこともないし、勝った

人に会ったという人にも会った

事がない

ウォーレン・バフェット

ピーター・リンチ、マイケル・

プライスを単にラッキーだった

と言う人もいる。

・過去30年だとインデックスが

アクティブファンドに勝つ率は

99%に上がる

・成功した人の話は面白い

しかし、その人を雇っている企業が

しばしば、そのスポンサーに

なっている。

・ファンドの手数料の比率(ER)

は1.25%が平均、VXSAXは0.05%

・アドバイスや取引を売り込む

ために「どこよりも上手く運用できる」

と信じ込ませようという大きな

力が働いている。

・私はウォーレン・バフェット

だったかな?

答えがノーならインデックスファンド

・債権ファンドを組み込むことで

デフレをヘッジできる

・バンガードのVBTLXを保有する

7843種類の債権で組まれている

・債券は短期、中期、長期に分類される

1〜5年の短期証券はT-Bill

6〜12年の中期債券はT-Note

12年を超える長期国債はT-Bond

一般的に短期は利率が少ない

逆イールドの時は短期の利率が

長期より高くなる、この時

投資家は低いインフレあるいは

デフレを想定しています。

・債券のリスク

①信用格付け引き下げ

②繰上条項付債券(コーラブル債)

償還されると利益はなくなる

流動性リスク

・地方債は企業の債権より利率は

少ないが免税の強みがある

・「すべての卵を1つのカゴに入れて

そのことを忘れましょう」

入れるべきカゴはVTSAXです

・債権10〜20%、株式75〜90%

ポートフォリオが株式100%の

ポートフォリオより成績が良い

と言う研究結果がある。

・「大きく分散した1つのカゴに

すべての卵を入れ、できる時には

さらに追加して、それについて

忘れること」

・著者のポートフォリオには

①約75%はVTSAX、最も重要

②約20%はVBTLX、デフレヘッジ

③約5%は現金です

・人生を2つのステージに分け

2種類のファンドで投資する

「資産を積み上げるステージ」と

「資産を維持するステージ」または

その混合。

使う道具はVTSAX,VBTLX

・最適なバランスを見つけるため

どれだけ努力をする気があるか

そして、どれだけのリスクに耐え

られるかを考える事が必要

・税の扱いが有利なIRA(個人退職口座)や

401 K(確定拠出年金)を使うのが理想

・調整をする自信がないとか

面倒なことがやりたくない人は

TRF(ターゲットリタイヤメントファンド)

・リスク対応

資産の4%を使うと言う基本ルール

・完全に引退する5〜10年前から

債権への配分を増やしていく

ポートフォリオの調整は

一年の初めと終わりは避ける

バランス調整をみんなが考える時期

・税金が優遇された口座では

債権を保有するのがベスト

アメリカの場合VTSAXをIRA

通常の課税口座で保有

バランスのための売却は課税口座

で売却し売却損を実現する

・バンガードのその他の商品

①VFWAX(経費率0.13%)

②VTIAX(経費率0.12%)

③VTWSX(経費率0.25%)

・バンガードには12種類のTRF

が用意されている

TRFを使うことはお勧めですが

著者はVTSAX以上に保有する

魅力を感じない

・バンガードの「クラス」

①アドミラル・シェア(VTSAX)

最低投資額1万ドル

②インベスター・シェア(VTSMX)

最低投資額3000ドル

ETF(VTI)

機関投資家向け

①ITPX

②VITNX

③VITSX

・あなたが見つけるべきファンド

①低コストのインデックスファンド

②株式全体がおすすめだがS&P500

でも大丈夫

③債権全体のインデックスファンド

TRFが使えるのも良いが手数料

に気をつけて

・ボーグルが素晴らしいのは

企業のオーナーシップを彼らが

運用するファンドに移した

私たちはファンドを通して

バンガードを保有している。

・重要なポイントはバンガード自体

に投資をしているのではなく

バンガードが運用している

いくつかのファンドに投資している

IRA(個人退職口座)

VTSMXやVTSAXを選ぶ

・貯蓄率50%を勧めるが

目標を早く達成したいなら

70〜80%も視野に入れる

・年収35000ドルは世界の給与水準

の上位0.81%になる

・他人のお金を管理することが

大きなビジネスになっている

それを仕事とする人々にとって

とても儲かる商売だからである

・アドバイザーと顧客の利害は

相反する構造になる。

・手数料をめぐるアドバイザーの

悪行が知れ渡り現在では固定の

管理料を取るモデルが一般的

になってきている

・良いアドバイザーを選ぶのは

儲かる株式やアクティブ運用の

ファンドを選び出すことよりも

難しい

①良いアドバイザーを選別する

方法を選ぶ

②良い投資商品を選別する方法を

選ぶ

では②の選択の方が比較的容易で

コストもかからない。

 

第3章 なぜ、ほかの投資は良くないのか

・投資会社の利害は株主の利害と

一致すべきだと言うのがバンガード

の基本コンセプト。

・バフェットの手紙より

「私からのアッドバイスはシンプルです

資金の10%を容易に現金化できる

短期政府証券に投資し、残る90%は

低コストのS&P500インデックス

ファンドに投資する」

「この方針でいけば長期的に見て、

高額でファンドマネージャーを雇って

いる投資家のほとんどよりも良い

成績を上げるでしょう」

・ジャックボーグルが生み出した

インデックスファンド会社を使って

あなたの資産を守りましょう

・「こんな数字をウォール・ストリート

に見せるわけにはいかない、もっと

良い数字を出してくれ」

と言うことになるのは日常茶飯事

・謙虚な気持ちが大切です、謙虚

さはあなたの身を守り、あなたの

お金を守ってくれます。

・43年間のうち33年間市場は

上昇しています。全期間の77%

です。

ドルコスト平均法で投資することは

一度に投資するには市場の水準が

高すぎると考えているのと同じ

市場のタイミングを捉えたいという

曖昧な世界に足を踏み入れている

・投資できる資金が手に入ったら

直ちに投資に回す

怖くて、このアドバイスに従えない

場合はドルコスト平均法を使うのが

良い

・資産を持っていて「無料」に弱い

ことは、人喰いザメに餌をやる

ようなものだ

・詐欺師対策

①「私は騙されない」と言った時点で

騙されないための最初の条件から

外れている、あなただって騙される。

自分に起こらないと思い始めた時点で

あなたはとても美味しい標的

②最も引っかかりやすいのは

あなたが得意とする分野です

バーナード・マドフの被害者は

金融業界の人だった

③詐欺師は全くそれらしく見えない

映画とは違います

最も安全で信頼でき、正直で

気持ちが安定していて一緒に

いると気分が安らぐような人です。

彼らが近づいてくることに

気づくことはありません、むしろ

あなたから近づいていく

④彼らの言うことの99%は真実です

最も効果的な嘘は真実に覆われ

その中に埋もれています

細かい字で書かれた契約書の細則の

奥底に潜んでいる

⑤とても良すぎて本当のことと

思えない場合、本当ではない。

・詐欺師は頭が良くて、お金を

持っていて、寂しい、そんな人を

探している。

・株価予測の上がる下がるの手紙

1000通半分ずつ出す。

500通は当たっているので、同じ

ように、上がる下がるを半分ずつ

6通までいくと15〜16名が

すべて正解の手紙を手にしていて

「私のお金を運用してくれ!」と

自分から言い出すようになる。

 

第4章 たどり着いたあと、何をするか

・株式と債権を半分ずつ保有する

ポートフォリオで引き出し率

4%、ただしインフレ率に応じて

調整する

・引き出し率は3%にすると

より確実に納税に苦労することは

生涯なくなる

・引き出し率7%だと将来、食費に

困る可能性がある

・引き出し率の参考資料表

262〜265

ファンドマネージャーや投資

アドバイザーに1〜2%の手数料

を払い始めたら引き出し率の

前提が崩れてしまう

手数料を払わないと成功率96%

のモノでも払うと84%に下がる

・引き出し率を考える上で数字より

大事なことは、どれだけ柔軟に

自分の生活を変えられるか。

・寄付をすれば個人的に満足を得る

だけでなく節税にもなる

寄付は必ずしなければいけない

ものではない。

 

おわりに

・借金をしない、利息を払っても

手に入れたいと思うほど価値ある

ものはありません

・仕事を辞めようと決断したら

債権の投資を加える

資産の成長スピードは遅くなるが

道のりはなだらかになる

・ライフスタイルを豊かにし

保有資産の4%以内で支出の

上限を守る

・3人1組で会社を起こし

2人は仕事、一人は旅する生活

をローテーションする

・自由に生きる、自由こそ

お金で買える最も価値あるもの

・世の中には無限の可能性があり

あなたは魅力的な選択を自由に

行うことができる

制限するものがあるとすれば

あなたの想像力の限界と、恐怖心

だけです。

・投資として何がベストか?

と言う問いに答える前に

「あなたのニーズはどこにあるのか

心理的な側面はどうか、目的は何か」

に対する答えを出すことが

求められる。

 

免責事項

・ご自身の選択に対しては

ご自身で責任をお取りください

保証されたものはどこにも

ないのです。

 

●本書から得られた新しい知識

アメリカで公開されている株式は

3700銘柄に対して株式関連の

ファンドは4600件

・1998年調査で15年後に生き残った

のは55%でインデックスファンドを

上回るパフォーマンスは18%

アメリカの上位500社の

大企業はVTSAXの80%を構成

・バンガードはペンシルバニア州

マルバーンと言う町にある

バーナード・マドフ

市場最大のネズミ講詐欺師

・トリニティースタディー

ポートフォリオに対する引き出し率

に関する研究

・マイクタイソンのように毎月40万ドル

年間480万ドルが必要な人の目標は

1億2000万ドルを蓄えることになる

 

▼サイト

・退職計算

https://dqydj.com/

・退職ブログ

https://earlyretirementextreme.com/

https://www.mrmoneymustache.com/

・投資計算(End Amountタブ)

https://www.calculator.net/

・今すぐ株を売るか?

https://qz.com/487013/

・グローバルリッチリスト(閉鎖中?)

https://www.globalrichlist.com/

 

●本書に出てくる格言

・今が最高潮、でも私は踏みとどまるわ

ーブロンディー

ストリートファイトでハイキック

を使おうと思ったら、その前に

こう考えてください

「私はブルスリーだったかな?」

答えがノーならキックはやめましょう

ー著者ー

・バランスを調整するかどうかは

個人の好みであって

統計的に差を証明できるものでは

ありません

私自身は行いませんし、構成の

わずかな変化をひたすら心配する

必要もありません

ージャック・ボーグルー

●本書で得られた気づき

・良いアドバイザーを選ぶのは

儲かる株式やアクティブ運用の

ファンドを選び出すことよりも

難しい

 

●今までの自分の考えと違ったところ

相場は上昇する確率が高い(77%)

のでドルコスト平均法は効率悪い

 

●本書の内容で実行してみたい事

日本で本書の勧めるVTSAXは買えない

なのでVT IかS&P500全体に投資して

いるインデックスファンドを買う

ことになるであろう。

VBTLXに関していえば

BNDが代替品になると思う