思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■頭のいい人が話す前に考えていること を読んで

 

 

書名:頭のいい人が話す前に考えていること
著者:安達裕哉

●本書を読んだきっかけ
読書会に使う課題本として
なるべく売れている本を探して
いたら本書と遭遇

●読者の想定
年齢職種を問わず、すべての人
本書はかなりわかりやすく
書かれている

●本書の説明
「ちゃんと考えている人」と
「考えていない人」の差は、
思考の量ではなく、思考の質なのだ
必要なのは
話す前に立ち止まる勇気だ。

はじめに
バカにされず、勉強ができるだけ
のいけすかない奴ではなく
一緒にビジネスをしようと思える
人と認識され、信頼されるには
話す前にちゃんと考える事が
欠かせない
・「頭のいい人が話す前に考えて
いる事」をそのまま羅列しない

その1    頭が悪くなる瞬間、頭が良くなる時間
・著者は北野武監督の映画
アウトレイジ」から感情的に
なったら、その時点で負けという
メッセージを受け取った
・話す前にちゃんと考えるということは
感情に任せて反応するのではなく
冷静になる事だ。
・キレないための二つの技術
①すぐに口を開かない
②相手がどう反応するか、
いくつか案を考えて比較検討する
・怒っているときは、人間が
頭が悪くなる瞬間であり、
冷静になって思考力を回復する、
つまり頭をよくする時間に6秒
必要となる。
【黄金法則 その1】
とにかく反応するな

その2    頭のよさを決めるのは「だれ」だ?
・その人のことを頭がいいと認識
している人が多ければ多いほど、
その人は実際に頭がいい人なのです
・コミニケーションの主体は
自分ではなく相手にある。
・SQ=こころの知能指数
他者との関係において高い知性を
発揮する能力。
・社会的知性とは
他者の思考を読み、他者の信頼を
得て、他者を動かす能力。
マーケティングの定義は
顧客の欲求からスタートすること
つまり社会的知性そのもの
・本で勉強するのは大切だが
もっと重要なのは日々の生活の中で
「相手の欲求から考える」つまり
相手が何を求めているのか?を
常に想像しながら生活する。
・本当に頭のいい人は
学校的知性と社会的知性を行き来
している。
・社会で活躍する人は
社会的知性を身に付けてから
学校的知性で復習する。
二つの知性を行き来しながら
より思考を深めていく。
・人は頭にいい人の話を聞こうとする
頭がいい人が勧めるものを欲しくなり
頭にいい人と認められれば、自分の
やりたいことも通りやすくなる。
【黄金法則 その2】
頭のよさは、他人が決める

その3    なぜ、コンサルは入社1年目でも
その道30年の社長にアドバイスできるのか
・正論だけど中身のないアドバイス
「何がいいかは目的によります」
「議論が必要ですね」
「検討を重ねましょう」
賢いふりはその場しのぎには使えるが
人の心を動かしません
・どんな仕事でも一番偉いのは
最初に意見を出す人なんですよ
批判なんて誰でもできる。
でも、最初に出すのは勇気がいるし
皆からバカにされないように
一生懸命勉強しなければならない
・信頼関係が生まれる瞬間の心情
この人、我々のためにちゃんと
考えてくれてるな。
・問題2
「この青の服と、白の服、どっちが
いいと思う?」
「白と青、それぞれ、どこがいいと
思ったの?」
【黄金法則 その3】
人はちゃんと考えてくれてる人を
信頼する。

その4    頭のいい人は、論破しない
・頭のいい人は、議論の勝ち負けでは
なく、議論の奥にある課題を見極め
ようとします。
・ちゃんと考えて話すというのは
相手の言ってることから、その奥に
潜む想いを想像して話すということ
【黄金法測 その4】
人と闘うな、議題と闘え

その5    「話し方」だけうまくなるな
セミナーで満足度の高いのは
「質疑応答」の時間を長くとり、
お客さんとのやり取りを濃くした
ときです。
・雑にできない雑談なんて、
別にしなくていいと思います。
・黙っていい、むしろ積極的に
沈黙しろ。
・言い方には気を付けるべきだが
上手く話せる必要はない
・賢いふりをすればするほど
残念ながら、バカに見えてしまいます。
・「型」はあくまで、考える
きっかけととらえる。
【黄金法則 その5】
伝わらないのは、話し方ではなく
考え方が足りないせい

その6    知識が「知性」に変わるとき
・真に頭がいい人は賢いふりではなく
知らないふりができる人なのだ
・クライアントに逐一聞くだけで
結果的に問題を自己解決してしまい
大満足のことがある。
・簡単にアドバイスするな、
意見を言うな、とにかく相手に
話してもらえ。
・知識は披露するのではなく
誰かのために使って初めて知性
となる。
・知識を披露するのではなく
一緒に考えて、自分で気づいてもらい
背中を押すということをやった
結果的に、大きな信頼を得た
・本当に相手のためになるのか?
と立ち止まることで、知識を披露
したいだけの自分に気づくことが
できます。
【黄金法則 その6】
知識は誰かのために使って初めて
知性となる。

その7    承認欲求をコントロールできる者が
コミニケーションの強者になれる
・自分の承認欲求は抑制し、
他者の承認欲求を満たすことが
できれば「コミニケーションの強者」
になる事が可能
・候補者の自尊心を傷つけずにカネを
渡すことが大事なのだ
田中角栄
・強者の条件
①自信を持つこと
社会的に成功している人でも
自尊心が低く
「他者に承認を要求すること」
しかできない人は弱者
②口ではなく結果で自分自身の
有能さを示すこと
他者は褒めつつ、自分は
「なんでもない人間です」という
顔をするのがコミニケーション
強者の態度であり、知的で
慕われる人の態度です。
・相手が承認を求めているのであれば
思い切り承認してやろう
逆に、私が彼に承認されるか
どうかは、私がかれに何をして
やったかによる。
・人はどのようなときに、他者を
承認したくなるか?
「親切にされたとき」
・結果を出したうえで他者に親切
にできる人物は徐々に「カリスマ」
と呼ばれるようになります。
・コミニケーションの強者は
承認欲求を満たしてもらう側では
なく、承認欲求を満たす側に回る
ことで、上手に信頼を得る。
・トップは親切と承認を与え
取り巻きは忠節と権力の基盤を
提供する。
【黄金法則 その7】
承認欲求を満たす側に回れ

第2部    一気に頭のいい人になる
思考の深めかた
5つの思考法について
深く考える5つの道具
①「客観視」の思考法
②「整理」の思考法
③「傾聴」の思考法
④「質問」の思考法
⑤「言語化」の思考法

第1章    まずは、バカな話し方をやめる
・「何をするか」と同じぐらい
「何をしないか」が重要である。
・話が浅い人の特徴3つ
①根拠が薄い
②言葉の「意味・定義」をよく考えずに使う
③成り立ちを知らない
・肩書が立派である、という理由だけで
その情報が正しいと信じていると
残念ながら「浅い話をする人だ」と
思われてしまう
・理由を知らないのに話している状態は
単に、「その人の口を借りてものを
言っている」だけで、自分の意見が
ないように見えてしまう。
・頭にいい人は、物事をできるだけ
正確に、客観的にとらえようとします。
極力、バイアスに意識的であろうとする
・確証バイアスとは
自分の都合のいい情報ばかり集めて
自分にとって都合の悪い情報は無視
する傾向のことで、人間は見たい
世界しか見ない。
・後知恵バイアスとは
その結果を知ったから判断しているのに
あたかも、その結果を知る前から予測
していたように考えてしまう心理状態で
これは、評論家思考と言い換えてもいい
・浅い話を深くするコツ
①自分の意見と真逆の意見も調べる
②統計データを調べる
・大学、政府が発表しているデータは
いくぶん信頼性があり、最初から
そういったデータを探したほうがいい
具体的にネットで検索するとき
検索用語につづけて【site:go.jp】と入れる
方法がある。
また同様に末尾に【総研】や【site:ac.jp】
と入れることもある
シンクタンクや大学が発表する情報を
たどれば信頼度の高い統計データにたどりつく
だから、まずはできるはんいで
【site:go.jp】【site:ac.jp】を
いれて検索をする癖をつける
・頭のいい人は「この言葉を使ったら
相手がどのような意味にとらえるか」
まで想像して言葉を選び、定義が
曖昧な言葉は使わないか、言葉の
定義をはっきりさせることから始める
ちゃんと考えてから話す、とは
相手が受け取る言葉の意味を想像し
できるだけ定義の齟齬が出ないよう
に話すということ。
・コンサル会社では「問題」「課題」を
以下の様に定義していた
問題:煩わいい事象のこと
課題:解決すべき問題
「お客様の課題解決を手伝うのが
コンサルの仕事」
・違いがわかる人は、頭がいい
・定義とは、どのような「管理」に
適用しても、意味が通じなければならない
・言葉に敏感になり、定義を掘り下げる
ことは、言い換えれば、思考の
解像度を上げるということ
見えてる世界も、伝わり方も変わる。
・成り立ちを知ることで
人と違うアイデアも深い議論も
生まれる。

第2章    なぜ、頭にいい人の話はわかりやすいのか?
・本質を理解していない場合、
いくら話し方を注意しても、
わかりやすく話すことはできません
わかりやすそうな話をしているだけで
わかりやすい話にはならない。
・「思考」とは、比べる情報要素が
「同じ」か「違う」かの認識をすることだ。
・理解というのは分ける事であり
整理することである。逆に
理解できないというのは
分けられない状態であり、整理
出来ていない状態である
専門家が異なる判断ができるのは
専門分野において「分ける能力」
が高いためである。
・話の分かりやすさは、
理解の深度で決まり、
理解の深度は、どれだけ分けて
整理できるかで決まる。
・「重要な情報」と「その他雑多な情報」
をきちんと分けれないと「結論から」
と言っても結論から言えない
・だれでも結論から出せるように
になるもっとも簡単な方法は
結論が何かを相手に聞くこと。
つまり、「結論から言え」という
のは、本質的には、自分がしたい話
ではなく、相手が聞きたい話を
最初にしろということ。
・読者がその論文を読むべきか否か
を敏速に判断する便を考えて
結論かまとめから入る必要がある
・結論から話す、というのは
相手に聞くスイッチを入れる行為
・自分のしたい話ではなく、
相手の聞きたい話から話して、
相手の聞くスイッチを入れる。
・事実と意見を分けられない人から
話を聞くと、状況を把握するのに
通常の3倍の時間がかかる
・「事実」と「意見」を区別して
話せない人は仕事ができない人
とみなされる。
・事実とは、証拠をあげて裏付け
できるものである。
意見というのは、何事かについて
ある人が下す判断である。
ほかの人はその判断に同意する
かもしれないし、同意しない
かもしれない。
ヒューリスティックは脳の
「早い思考システム」が担当
反射的に答えて脳が簡単な質問に
置き換え正確な回答ができない
・質問に反射的に回答するのではなく
それは証明可能な事実か?
自ら判断を下した意見か?
・意見を事実の様に話す人がいる
一方で、一般論ばかりで自分の
意見がない人もいます。
・その人が感じたことは事実です
ただし、それは主観的な事実です
・自分の意見を持つというのは
「主観的事実である感想から出発し、
根拠を集めることで、他にも納得
できる形にすること」
・はじめはみな、主観的事実である
感想から出発する
-事実を求められているのに意見を言わない
-意見を事実のように言わない
を意識する
・事実:証明可能な客観的な事柄
・感想:証明できない主観的な事柄
・意見:主観的である感想から出発
他者も納得できるような根拠を持ち合わせ
実体験を含め、反対の意見や、データ
を持ち出すより「深い意見」となる

第3章    ちゃんと考える前に、ちゃんと聞こう
・自分が話すことよりも、相手の話
を聞くことに比重を置ける人が、
信頼を集め、結局、自分の話も
聞いてもらえる。
・話を聞いているのに、聞けない人
彼らは「自分の認識できたこと」
だけ切り取って、話を聞いている
・もともと何かを言う目的で話を
聞いていたのなら、話の一部しか
聞いていないことも不思議ではない
・人が誰かの話を「聞く」ときに
考えていることは、以下の2種類
①自分の言いたいことを考えながら聞く
②相手の言いたいことを考えながら聞く
・人の話を聞いているときに
「反論」で頭がいっぱいになって
しまうなど、次に自分が話すことで
頭がいっぱいになっている人がいる。
あるいは「うまいこと言おう、
悩みを解決してやろう」と思いながら
聞いている人もいる。
しかし、”教えてやろう”は、
多くの場合、単なるおせっかいであり
聞き手は教えてもらうことを望んで
いない。
「人に教えてあげることで、自分が
感謝される」あるいは「自分の優越を
確認する」ことが聞く目的となって
います。
・ちゃんと話を聞ける人は、
余計な口を挟まず、言いたいことは
何だろうか?と考えながら、まずは
相手の話を正確に理解しようとします。
話す側の立場に立てば、相手が
このような態度で聞いてくれると
自分の話を正確に受け取ってくれた
という感覚になります。
・著者は学生時代に恩師から
「もし今、人生が上手くいっていない
と思うなら、人の話をよく聞くだけで
人生は好転するよ」と教わった
・知的で慕われている人の聞く態度
①肯定も否定もしない
②相手を評価しない
③意見を安直に言わない
④話が途切れたら、むしろ沈黙する
⑤自分の好奇心を総動員する
そして相手の話を正確に最後まで
聞き終えたら「相手は私に何を
言ってほしいのだろうか」と
考えるのが、知的で慕われる人です
・相手が話している時に、
自分が話すことを考えるのではなく、
まずは相手が言いたいことを
正確に聞こう。
・アドバイスするという行為は
非常に高度なコミニケーションスキル
を要します。
いくらアドバイスが正しくても、
人は動きません。人は、理屈ではなく
感情で動くからです。
「なぜ行動を変えないのか」と聞くと
「時間がない」「権限がない」
「わからない」「やりたくない」で
話は終わってしまう、つまり、
気が乗らないものに関しては、
いくらでもそれを正当化する
言い訳が浮かんでくるのが人間の性です
・「何を言うか」より「誰が言うか」
が重要だからでありアドバイスをを
受けて納得し、行動に移すのは、
その相手をよほど尊敬し、慕っている場合
だけである。
コンサルタントはアドバイスする
職業ではなく、交通整理する職業だ
整理とは要らないものを捨てて、
必要なものだけ残す行為です。
・整理しながら聞く技術
①ゴールの確認
確認であって提案ではない
相手の言葉を簡潔にオウム返し
②考えていることを聞く
「自分の考えをきいてもらえない」
と不満を持たれないように
スッキリするまで吐き出してもらう
③話を整理して相手の意思決定を助ける
あえて何かをするなら
つじつまが合わない部分を
「これって~だよね」と確認
「こうしたい」という意思がない相手
であれば、そのまま相手の話を
聞くだけにとどめる
・相手のためを思って意見を言ったり
アドバイスするより
相手の話を整理しながら聞き
自分が言いたいことではなく
相手が言いたいことは何なのかを
考えながら聞く姿勢を忘れない
・アドバイスしたい時ほど、
相手の話を整理しながら正確に聞く。

第4章    深く聞く技術と教わる技術
・新人が仕事のできる人になるか、
できない人になるかは、質問が
うまいかどうかで見極められます。
質問がうまいひとは、教わるのが
うまいからです。
教わるのがうまい人は、どの分野
でも業界でも成果を上げることが
できます。
・人間は必ずしも自分の考えている事を
はっきり認識できているわけではない
自分のことなのに自分でもわからない
からこそモヤモヤします。
モヤモヤしている状態では行動に
移すこともできないので苦しい
・「深く聞く技術」は、コミニケーション
を取りながら一緒に思考を掘り下げる
ことで信頼関係を築く技術
相談してよかったと思うのは
一緒に考えてくれて、一緒に答えに
たどりついた瞬間です。
ロジカルシンキングとは
筋道の通った考え方と定義
・こんな上司なら相談してよかったと思う
ひとりでは気づかなかったことに気づく
・気づかなかったことに気づくため
には、深く聞く技術が欠かせない
・コミニケーションの醍醐味は
一緒に思考を掘り下げることで
ひとりでは気づかなかったことに
気づくこと。
・企業では結局、面接官の好みや
第一印象によって合否をきめてしまう
ことがほとんど。
・構造化面接(ラズロ・ボック:google
【導入の質問】2種類
①過去に行った行動についての質問
「直面した状況にどのように対応したか?」
②仮定の状況判断に基づく質問
「仮に~このような状況に置かれた
としたら、どの様にしますか」
【深堀の質問】3種類
①状況(シチュエーション)に関する質問
「そのとき、どのような状況でしたか?」
②行動(アクション)に関する質問
「そのとき、何をしましたか?」
③成果に関する質問
「行動の結果、どのような変化がありましたか?」
「何かの現場で反発はありましたか?」
・採用面接ですら、導入の質問ふたつ
と深堀りの質問3つだけで成り立つ
そして、この質問技術はプライベート
でも大いに力を発揮する
会話を盛り上げたい時はぜひ
*何をしたんですか?(過去の行動)
*そのとき、どんな状況だったんですか
(状況の深堀)
*その結果どうなったんですか?
(行動の深堀)
*その結果どうなったんですか?
(成果・結果の深堀)
*今度仮に、こういった状況に
なったらどうしますか?
(仮定の状況における行動)
・尋問にならないように、相手の
様子をみながら質問は小出しに
基本的には相手が話している限りは
聞きに徹すること
・ちゃんと考えて質問するという
のは、質問する前に、相手の
立場に立ち、仮説をもって質問
する。
・仮説を立てて質問するというのは
質問の前に、さまざまな角度から
物事を考えて質問するということ
・質問の質は、質問する前に
仮説をどれだけ立てられるかどうか、
で決まる。
・政府の役人の話では
技能の低い役人が技能の高い役人に
相談することはほとんどなかった。
低技能の役人は同じく低技能の仲間
と相談して助言をやり取りした。
「ややこしい訴訟に巻き込まれた
政府の役人」の特徴
・教わるのが上手い人は、
聞きやすい人や身近な人ではなく
聞くべき人を考えてから聞きにいき
さっさと問題を解決し成長する
・優秀で頭にいい人たちは
優秀で頭のいい人たちと相談しあい
優秀でない人たちは優秀でない
人たちと相談しあう。
優秀な頭のいい人たちの輪に入る
には「教わる技術」が欠かせない
・教わり上手は、一度にひとつ
のことしか聞かない
教わるのが下手な人は、相手の
都合を考えず、質問を畳みかける
・ざっくりした質問から抜け出すには
まず目的を知らせる。
目的を知らせることで、相手は
質問の意図を確認する手間が
省けます。
・今までにやったことを細大もらさず
伝える。
・答えづらい質問をしてしまう原因は
自分が何をわかっていないのかが、
わかっていないことにある。
「わからない」に至った経緯を
話すことで
「何がわからないかわかる」こと
につながり明確な助言が得られる
・相手に時間があるなら
「先輩は若手のころどうやって営業
成績をあげたんですか?」(行動の質問)
「もし、先輩が私と同じ立場なら
どうしますか?」(仮定の質問)

第5章    最後に言葉にしてインパクトを残す
・世の中は「言語化する能力」が
高い人が、有利に事を運べる。
イーロン・マスクはスケジュール
通りに仕事を進めるため、
電話にはほとんど出ない。
・「言語化する」というコミニケーション
において最も労力のかかるプロセスを
電話を受ける側にも負担してもらえる
・「とりあえず電話」を嫌うのは
言語化するというコミニケーション
における大きなコストを、目の前の
作業を中断して、相手のために
支払わないといけないから。
・コミニケーションのコストを
言語化するコストを
誰が払っているか常に
意識すること。
言語化とは、単に言葉にする
ことに留まらず、アウトプット
全般のことを指す
・依頼者とのコミニケーションを
とる中でともに思考を深め、
言語化されたものの先に建築
というアウトプットがある
・プロフェッショナルは自分の
思考回路を言語化できている
言語化なしには、繰り返し
高度な作品をアウトプットする
ことはできません
・思考の質は、言語化の質を決める
言語化の質は、アウトプットの質
を決める。
アウトプットの質が高ければ、
人の心を動かします。
人の心を動かせば、行動につながる
・思考せずに、型をつかった
ところで何も生まれない。
型は思考の省略ツールではなく
あくまで補助ツールである
その型とは
「〇〇ではなく、△△である」
・スタバは単にコーヒーを
飲む場所ではなく、
自宅と職場の間にある、
贅沢な気分を味わってもらう場所
カフェを再度、定義した
「〇〇ではなく、△△である」
は再定義によって生まれるアウトプット
・身近な事でも深く考える
ことはできる。
・小並感をご存じか?
小学生並みの感想を略した言葉で
感想が「凄かった」「面白かった!」
「やばかった!」など小学生が
話すような感想
言語化を習慣にする方法
①ネーミングにとことんこだわる
「名前をつけること」は
言語化能力が最も必要とされる
名前を生み出すことで、新しい
概念についても考察できる
できる人は考察の対象の「定義」
を考える。そしてその「定義」に
名前を付ける、そうすることで
ほかの人もその概念について
考えることができる。
ネーミングは思考の出発点となる
②「ヤバい」「エモい」「スゴい」を
明日から使わない。
これらの言葉を使わないと、なんと
表現したらいいのかと考えるよう
になり、思考のスイッチが入る。
・おすすめは「読書ノート」を作る
内容のダイジェストをまとめる
小説は、あらすじを簡単にまとめる
自分の体験と本の内容を重ね合わせる
読書により得られた知見は
自分自身が思っているよりも曖昧
なものである、まとめを作る
事による言語化を通じて明確になる。
コンサルティングという仕事において
「上司は何と言ったか」
「私の解釈は何か」
「なぜうまくいったのか」
「どうしたらさらに良くなるか」
・おすすめは「学んだ10のこと」
「大切な5つのこと」など、
フォーマットを決めてしまう。
・本を読んで「面白かった」で
終わらせず、自分の言葉で
まとめること
言語化はあいさつと同じ
人に会ったらあいさつするように
名前のないものを見つけたら
名前をつける。
すると、自然と思考の質は高まる。

おわりに
・頭のいい人になるより、
頭のいい人であり続けること
の方が難しい。
本当に頭のいい人とは、
大切な人を大切にできる人である
経営者も、そういう人が
周りから慕われている。

●本書から得られた新しい知識
ノーベル賞の選考基準
「人類に最大の貢献をもたらした
人々に贈られる」が定義
国立公文書館によれば、もともと
終身雇用制は戦前にルーツがあり
熟練工を引き留めるための様々な
奨励制度のひとつだった。
・野外で焼き肉をするのがバーベキュー
ではなく、肉を「丸焼き」に
するのがもともとのバーベキュー
だった。
語源はに西インド諸島の言葉
・「おしりだって、洗ってほしい」
ウォシュレットの名コピー
・構造化面接(ラズロ・ボック:google
【導入の質問】2種類
①過去に行った行動についての質問
「直面した状況にどのように対応したか?」
②仮定の状況判断に基づく質問
「仮に~このような状況に置かれた
としたら、どの様にしますか」
【深堀の質問】3種類
①状況(シチュエーション)に関する質問
「そのとき、どのような状況でしたか?」
②行動(アクション)に関する質問
「そのとき、何をしましたか?」
③成果に関する質問
「行動の結果、どのような変化がありましたか?」
「何かの現場で反発はありましたか?」
・「自由とは他者から嫌われることである」
嫌われる勇気の初版の帯コピー

▼賢くあり続けるための読書リスト
・アンガーマネジメント
・調べる技術国会図書館秘伝の
レファレンス・チップス
・ファースト&スロー
・不合理
・ワークルーズ
・ハイアウトプットマネジメント
・マネジメント(エッセンシャル版)
・経営者の条件
・理科系の作文技術
・思考の整理学
・広告コピーってこう書くんだ
・言葉にできるは武器になる
・この骨董があなたです
タモリのTOKYO坂道美学
・「ない仕事」の作り方

●本書に出てくる格言
・怒りや恐怖など強い感情に
とらわれると、愚かな行動に
走りやすい
ースチュアート・サザーランドー
・知識あるものは理解されるように努力
する責任がある。
素人は専門家を理解するために努力
すべきである。
あるいは専門家は専門家と話が通じれば
十分であるなどとすることは、
野卑な傲慢である。
・組織をして成果を上げさせるための
道具、機能、機関
・企業とはなにかを知るためには
企業の目的から考えなければならない
企業の目的は、それぞれの企業の
外にある。企業は社会の機関であり
その目的は社会にある。
企業の目的の定義は一つしかない
それは、顧客を創造することである
ーP・F・ドラッガー
人は他人から認められたい
尊敬されたいと願っており
それによって動機づけられる
「お金より名誉のモチベーション論」
ー太田肇ー
人間の思考、思想は、要約すると
傾斜の思想と平地の思想に大別する
ことができる。
平地の思考のそれはハイデッガーである
タモリ
人は、出された質問が難しいと
それを簡単な質問に置き換えてしまう
ーダニエル・カールマンー
かんたん実行、ばつぐん効果、
らくらく継続のシンプルしかけ
の導入
ーある組織の長の作ったキャッチー

●本書で得られた気づき
・トップは親切と承認を与え
取り巻きは忠節と権力の基盤を
提供する。
・アドバイスするという行為は
非常に高度なコミニケーションスキル
を要します。
いくらアドバイスが正しくても、
人は動きません。人は、理屈ではなく
感情で動くからです。
「なぜ行動を変えないのか」と聞くと
「時間がない」「権限がない」
「わからない」「やりたくない」で
話は終わってしまう、つまり、
気が乗らないものに関しては、
いくらでもそれを正当化する
言い訳が浮かんでくるのが人間の性です
・「何を言うか」より「誰が言うか」
が重要だからでありアドバイスをを
受けて納得し、行動に移すのは、
その相手をよほど尊敬し、慕っている場合
だけである。

●今までの自分の考えと違ったところ

●本書の内容で実行してみたい事
まず、よく聞くことから始める
とにかく、相手に一方的に
しゃべらせるつもりで。