思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■バカでも稼げる「米国株」高配当投資 を読んで

 

バカでも稼げる 「米国株」高配当投資
 

 

書名:バカでも稼げる「米国株」高配当投資

著者:バフェット太朗

 


●本書を読んだきっかけ

最近は、ようやく米株投資が

一般的になりつつあると思って

いるけれど、その最近で

一番売れてそうな米株投資の

本らしいので買ってみた

 


●読者の想定

「そろそろ副業的に投資でも始めて

みようかな」と考えている20〜40代

のサラリーマン(著者談)

 


●本書の説明

はじめに

投資歴11年、運用資産5000万くらい

「バフェット太朗の秘密のポートフォリオ

という投資ブログを書いている

日本一アンチの多い米国株投資

ブロガー

お金持ちになるなら年平均数%の

リターンがあれば十分ですし

仮想通貨みたいな詐欺まがいの

ギャンブルをする必要はない

 


序章 庶民がお金持ちになれるたった1つの方法

・お金持ちになる方法を一文で表すと

「勤勉に働き、倹約に努め、堅実に運用する」

ということになります

別の言い方をすると

「収入を最大化し、支出を最小化し、運用利回

りを最大化する」ということになります

・配当を再投資することで資産の

最大化を目指すポートフォリオ

配当再投資戦略という投資スタイル

 


第1章 本当は死ぬほど簡単な米国株投資

・世の中の奴らが全員俺のカモ

と思うくらい米国株投資は簡単

株式投資の世界には急騰間違いなし

の銘柄を教えてくれる有料サイトや

メールマガジンがありますが

あれは全部詐欺です

・そもそも「投資の神様」と

呼ばれているウォーレン・バフェット

ですら過去37年間の年率平均利回り

が22.6%程度

そう考えると個人投資家

どれくらいで満足できる値かというと

実質トータルリターン6〜7%に

なります

・世の中には

「わかっているけど誰もやらない」

ってことは他にもたくさんある

たとえば「ダイエット」なんかが

その典型で食事制限と適度な運動

を繰り返せば誰だって痩せられる

・最も重要なのは「取引手数料」

約定代金の0.45%、最低5〜20ドル

決済通過はマネックスのみ米ドル

に限られている

※2019年7月SBI証券が5ドルの

裁定取引手数料を撤廃し無料

・配当に関しては現地課税10%が

差し引かれ国内課税20.315%が

かかるので合計28.283%

ただし、現地課税の10%に関して

確定申告すれば還付を受ける

ことができる

米国株式投資家の場合は配当の

還付を受け取るために結局確定申告

はしなくてはならない

 


第2章 米国株が最強すぎる理由を挙げてみた

・ジェレミー・シーゲルの「株式投資

によると1802年〜2006年までの

204年間のいずれの時代も株式投資

債券のリターンを上回った

戦前と戦後では債権は戦後が

戦前を大きく下回った

インフレ率が上昇すれば債権利回り

も上昇するためパフォーマンスに

影響を及ぼさないなんて

考えられているが債券の利回りは

インフレ率の上昇に追いつかなかった

・金融の世界ではリスクを

「危険度」ではなく「変動率」と

訳します

・「保守的な銘柄」とか

「ディフェンシブ銘柄」というのは

主に生活必需品セクターや公益セクター

通信セクター、ヘルスケアセクター

など景気動向に左右されない

安定した銘柄のことを言う

・日本の株式市場は世界の時価総額

で言えば10%に満たない小さな市場

一方米国の株式市場は全体の半分

を占めている

・大切なのは業績が悪くなって

株価が下がった時に配当を増配する

かどうか

コカコーラは54年連続増配

P&Gは61年連続増配、J&Jは

54年連続増配、一方日本株

配当に消極的で不況のたび減配

25年以上増配しているのは花王

だけです

・税金を差し引いたとしても

税引き後の配当利回りの大きい

米国株の場合1.5%となり

日本株の場合1.6%になるだけ

・日本の20〜40代の現役世代が

米国株を中心とした世界の株式に

投資しているのはこれからの

スタンダードである

・短期投資は基本ゼロサムゲーム

日本国内で短期売買をしている

アクティブ投資家の数は20万人

投資家全体の75%以上の人たちの

株式保有額が100万円以上

・世間知らずでクソダサい投資家は

たまたま運が良かっただけで

億万投資家の秘伝の投資法を

ありがたがり、若くして成功した

億万投資家に憧れて短期売買を

したりする。

・NISA口座から購入すれば

ETFは購入手数料無料

小額から積立投資をしたい人は

ETFよりインデックスファンド

の方が向いている

長期投資を前提に運用するならば

インデックスファンドよりETF

の方が低コストで運用できる

・インデックスファンドは分配金を

「受取型」と「再投資型」を

選ぶことができる

・358本のうち76.5%に当たる

274本の投信が消滅し84本が生き残り

生き残った84本のうち58%が

S&P500指数を下回った

1%以上上回った投信は18本だけ

・効率的市場説は株などの資産価格は

あらゆる情報を瞬時に織り込み

誰も市場を出し抜くことはできない

と言う考え方

・投資の世界はパッシブ運用の時代

に突入した

ヘッジファンドの帝王レイ・ダリオ

個人投資家向けに

米長期国債(40%)

米国株式(30%)

米中期国際(15%)

金(7%)コモディティ(8%)

を推奨している

・ジャック・ボーグルは30代の

投資家なら米国株式70%

米国債30%

投資の神様バフェットも

S&P500ETF(90%)への長期投資を

勧めている(米短期国際10%)

バフェットは自分が運用している

ポートフォリをを個人投資家

には勧めない

個人投資家一人一人のリスク許容度

が違うから

時価総額の高い銘柄ほどバリュエーションが

割高になる傾向がある

S&P500ETFに積立投資することは

割高株を比較的多めに買い続ける

ことに他ならない

・米国の超大型連続増配高配当株

10社に均等分散投資し配当金を

組み入れ比率最低銘柄に再投資し

続ける

・配当貴族指定構成銘柄は株価が

安くなる中で増配をするため

より多くの株をこの弱気相場で

買い増すことができた

特に値下がりしている不人気銘柄に

集中的に投資する(弱気相場に強い)

強気相場では配当貴族指数はS&P500

種指数のパフォマンスを下回る

傾向がある。

・バフェット太朗もブログで稼いでいる

 


第3章 金が金を産む高配当マネーマシンその作り方

・米国超大型連続増配高配当株10社に

均等分散、合計5000万円くらい

投資している

・誰もが「へー・・・(あっそ)」

って言いたくなるような銘柄で

永続的に安定したキャッシュフロー

生み出す銘柄に投資する

マネーマシーンは安定してキャッシュフロー

が見込めることに加えて

株主還元策に積極的かどうかも

ポイントになる

・特定の銘柄やセクターに投資する

ことは危険である

それに株式投資というものは

どんな優良な銘柄でも10年に1度は

30%〜50%くらいは暴落する

誰でも予想が外れることはある

個人投資家にとって分散投資

8〜16銘柄ぐらいが最適ゾーン

1銘柄だとリスクは高いが5銘柄

ぐらいに増やしたところから

急激にリスクは低減する

分散投資の場合8〜16銘柄が

ちょうど良い

配当利回り

DSP(一株当配当)÷株価

で算出される

配当利回りが高いということは

将来の業績見通しが悪化している

ことを意味することもあり

そういう銘柄は将来、減配に

陥る可能性がある

・営業キャッシュフローマージンが

15%以上は競争力が高い」

・調整局面のたびにバリュー投資家

としての覚悟が試される投資家には

強い信念が必要

・低PERグロース株は多くの投資家が

利益成長を期待できないことを

意味している

・1つのセクターの中でいくつの銘柄に

分散投資していても特定のセクター

に偏ったポートフォリオであるなら

それを分散投資とはいわない

・著者は月末には配当を再投資している

・「連続増配株」と「高配当株」を

混同してはいけない連続増配株は不況時

配当利回りが高くなり配当金で

値下がりした株を買い増すことができる

高配当株は不況時に減配することが

多々あるため、せっかく値下がりした

株を買い増しできない

・バイバック銘柄への投資は

机上の空論であると同時に

リスク許容度を超えるほどに

ボラティリティーが大きい

また投資先の企業が将来にわたって

自社株買いを続けてくれるかどうか

あらかじめわからない

・企業の経営陣は自社株買いより

配当を重視する傾向にある

・バイバック銘柄は好況時には

自社株買いをするが不況になると

途端に自社株買いをしなくなる

ボラティリティが高い事実は変わら

ないので臆病で慎重な投資家には

不向きだがリスク許容度の大きい

投資家はバイバック銘柄に投資

してみてもいい

・マネーマシンを作る手順

STEP1 銘柄数の決定

個人投資家の最適な銘柄数は

8〜16銘柄

PTEP2 景気循環別、銘柄数の決定

【回復】ハイテク株、金融株

【好況】資本財株、一般消費財・サービス業

素材株

【後退】エネルギー株

【不況】生活必需品、ヘルスケア株

通信株、公益株

STEP3 個別銘柄の決定

・不況局面ではあらゆる株が暴落

好況曲面で自分は天才投資家だ

と浮かれていた投資家は

脱糞しながら泡を吹いて気絶

・例えば

「回復2銘柄、好況4銘柄、後退1銘柄、不況3銘柄」

保守的な投資家は

「回復3銘柄、好況2銘柄、後退1銘柄、不況4銘柄」

著者の場合は

「回復1銘柄、好況1銘柄、後退1銘柄、不況7銘柄」

でバイアンドホールドを前提にしている

・自信の持てる銘柄に投資したら

5銘柄程度になる場合は残りの

4〜7割をS&P500ETFで代用する

など柔軟に分散投資

・ピケティ氏は「r>g」という

資本主義の不等式で

資本収益率が年率4〜5%成長する

のに対して、経済成長は1〜2%

しか成長しないことを突き止めた

資本主義は「資本家>労働者」に

導かれて格差が拡大するように

デザインされている

 


第4章 ど素人投資家への正しい投資法

・著者は毎月最後の金曜日に

ポートフォリオにおける組み入れ

比率最低銘柄を5000ドル買い増す

ことを繰り返している

投資の世界では長期的に見れば

投資タイミングがパフォーマンスに

与える影響はほとんどない

ということが知られている

まだ下がるかもしれないと

考えて買い増しを見送って

せっかくバーゲン価格で買い増せる

チャンスを見逃してしまったり

反対に千載一遇のチャンスと考え

一気に買い増しポートフォリオ

バランスをぐちゃぐちゃに

したりする

一般の個人投資は月に一度買い増し

する必要はなく一年に一回とか

半年に一回とかでもよい

・クソダサい投資家ほど他人の

パフォーマンスに焦りと妬みを

感じてリスクの高い投資商品に

すぐ手を出してしまう

・より大きなお金を突っ込める

投資対象を見つけることは

パフォーマンスの高い銘柄を

見つけるよりずっと大切なこと

・特定の時代に区切れば

債券への分散投資が賢明で

ある場合もあるけれど

長期的に見れば株式投資への

集中投資が最適解である

・米国株に100%集中投資する場合

でも、ディフェンシブ銘柄に

比較的多めに分散投資する

ことでリスクを最小限に抑える

などの工夫が必要

・人類が初めて月に降り立った

60年代は「トロニクスブーム」

で沸いた「スペース」「エレクトロニクス」

といった単語が入るだけで

株価が高騰した、結局どれも

大暴落して市場から淘汰された

・譲渡益には20%の税金がかかるため

売買回数が増えると税金と手数料が

多くかかる

・「組み入れ比率最低銘柄」とは

ポートフォリオの中で最も評価額の

小さい銘柄、それを買うことは

単純に株価が値下がりしている

銘柄であって「本質的な価値」より

割安だというわけではない

・著者は生活必需品セクターの

株式がポートフォリオの半分を

占めている

・著者は短期的な調整局面は起こる

ものの、これから2034年まで

巨大な強気相場になると考えている

米国株式はさらに拡大し多くの

投資家の資産を増やす

ジャイアント・ブル」の時代に

突入することが予測される

・拡大期でも暴落はトーゼン起きる!

過去の経験則に従えば

利回り格差がマイナスまで落ち込み

その後、プラスに転じると

景気は後退し株式市場は暴落する

米10年債利回りが上昇しない

主な要因は将来の景気減速を

懸念して投資家が長期国債

買っているからである

またFRBは2018年に年3回の

利上げ、19年と20年はそれぞれ

2回の利上げを予想していることから

米2年債券利回りの上昇が

予想される

・積立投資とバランスを実践し続け

マネーマシンを磨き続ければ

あなたは暴落にも動じない

最高のマネーマシンを手に入れる

ことができる

 


おわりに

米国の連続増配高配当株に投資

して配当を再投資し続けることで

誰もが簡単に資本主義の恩恵を

教授できる賢明な投資法だと確信

している

 


●本書から得られた新しい知識

・2014年ロナルド・リードという

どこにもいそうな普通のおじさんが

92歳で亡くなった

彼が普通と違ったのは、いつも

ボロボロの服を着てホームレスに

間違われた、愛読書が「ウォールストリート

ジャーナル」、そして全米を

驚かせたのは彼に10億もの資産が

あった事、彼はWW2から帰国すると

25年間ガソリンスタンドで働き

その後は大手百貨店の用務員

典型的な労働階級の人だった

37歳の時に始めた株式投資

彼をお金持ちにした

・日本の個人投資家の平均年齢は

60歳以上

・フィリップモーリスは売上全体の

100%を米国株で稼いでいます

・現地課税の10%のうち半分は

確定申告で戻ってくるので実質

5%になる

・投資家比率

20–30代 8%

40代 16%

50代 20%

60代 28%

70代 28%

株式投資の年率平均6.6%で上昇

・パッシブ運用とは株価連動の

インデックスファンドやETF

投資する投資戦略

「iFree S&P500インデックス」や

「VOO」などに投資するスタイル

・バフェットのポートフォリオ

アップル(14.53%)

ウエルズファーゴ(14.53%)

クラフトハインツ(13.24%)

コカコーラ(9.59%)

バンク・オブ・アメリカ(10.48%)

アメリカンエキスプレス(7.87%)

フィリップス(4.26%)

USバンコープ(2.43%)

ムーディーズ(1.9%)

バンクオブNYメロン(1.71%)

その他(19%)

・S&P500種指数は時価総額

高い大型株の割合が大きくなる

時価総額荷重平均型株価指数

・コカコーラは利益の8割を

プロクター&ギャンブルは利益の

半分を株主に配当還元している

・2017年に富士フイルム

16年に東芝、11年にオリンパス

粉飾決算

1871年から122年間、株式に

1000ドル投資して配当を再投資した

場合、最終的に800万ドルと

8000倍にもなったのに対し

再投資しなかった場合は

330倍にとどまった

▼著者推奨30銘柄

APPL:アップル

MSFT:マイクロソフト

INTC:インテル

IBMIBM

WFC:ウエルズ・ファーゴ

USB:USバンコープ

MMM:スリーエム

UNP:ユニオン・パシフィック

CAT:キャタピラー

EMR:エマソン・エレクトリック

HD:ホームデポ

MCD:マクドナルド

XOM:エクソン・モービル

CVX:シェブロン

PG:プロクター&ギャンブル

KO:コカ・コーラ

PEP:ペプシコ

PM:フィリップモリス

MO:アルトリア・グループ

WMT:ウォルマート

CL:コルゲート・パルモリー

MDLZ:モンデリーズ・インターナショナル

KHC:クラフト・ハインツ

JNJ:ジョンソン・エンド・ジョンソン

ABBV:アッツヴィ

AMGN:アムジュン

ABT:アボット・ラボラトリーズ

T:AT&T

VZ:ベライゾン・コミニケーションズ

SO:サザン

P160 黄金銘柄30表

▼用語

・配当貴族:25年以上連続で増配している

銘柄群のこと

・ダウの犬投資法:

マイケル・オヒギンズが提唱

ダウ30種の中から最も配当の高い

銘柄に投資、年に一度入れ替える

・営業キャッシュフローマージン:

営業CF÷売上高

継続的に15%以上あると競争力が高い

・バイバック銘柄:積極的に自社株買いを

する銘柄

▼著者の情報源

ウォール・ストリートジャーナル

ロイター

ブルームバーグ

▼著者のブログ

バフェット太朗の秘密のポートフォリオ

https://buffett-taro.net

 


●本書に出てくる格言

・米国株投資で儲けるなんて

スタバでフラペチーノを飲むくらい

カンタンさ!

・脱糞しながら泡を吹いて

気絶することになる

ーバフェット太朗ー

米国株は明らかに割高で1年以内に

大暴落する確率は100%

(2016年に発言)

ージム・ロジャーズー

ペゾス:「なぜ、あなたの投資哲学は

シンプルでわかりやすいのに、誰も

それをマネようといないのですか?」

バフェット:

「誰もゆっくりと金持ちになりたい

と考えてないよ」

ーペゾスとバフェットのランチ会ー

 


●本書で得られた気づき

・クソダサい投資家ほど他人の

パフォーマンスに焦りと妬みを

感じてリスクの高い投資商品に

すぐ手を出してしまう

より大きなお金を突っ込める

投資対象を見つけることは

パフォーマンスの高い銘柄を

見つけるよりずっと大切なこと

という著者の主張にはかなり同意

できる、最近仮想通貨で大金を

擦ってしまったとかよく聞くし

自分も過去の投資で、もっと

大金を入れとけば良かった

と思える銘柄は沢山あった

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

個人的に米株投資を20年ぐらい前から

はじめていて一度も損失を抱えた

ことはない、また米株投資の魅力も

多くの人に伝えてきたつもりだが

私の説明で米株投資を初めた人は

3名ぐらいである。

もっと多くの人に仮想通貨やMLM

に騙される前に米株投資を始める

ことを勧めたいと思う。

 

バカでも稼げる 「米国株」高配当投資