思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■FIREを目指す人の資産形成入門 を読んで

 

 

書名:FIREを目指す人の資産形成入門

著者:穂高唯希

 


●本書を読んだきっかけ

今話題のFIREについて読書会を

開きたいと思って購入

 


●読者の想定

主に株式投資を軸にFIREを考えて

いる人。

新卒で就職した会社で、やりがい

をイマイチ感じない、かつ

将来やりたい事がある。

 


●本書の説明

はじめに

株式投資から得られる配当金収入は

月平均20万円超え多い月は40万

近い水準に育ち、金融資産は7000万

に到達。セミリタイアに踏み切る

事ができた、本書はその資産形成に

おける再現性の高い方法をまとめた

集大成となります。

 


Chapter1 私が早期リタイアを目指し

投資手法を確立するまで

・社会人になるまで中高一貫

自由な校風で生徒も教師も変人揃いの

素晴らしい学校で過ごす。

北京大学に留学し半年で中国語検定の

HSKの最高級を取得。

・30歳は節目

統計的に筋肉量が以降緩慢ながら

徐々に減り始める節目。

・一定期間「お金を稼ぐこと・

資産を形成すること」に集中し

その資金を上手く運用して、

「経済的自由」を獲得しようと決意

リーマンショックを機に

節約するようになっていきました

失ってお金の大切さを身をもって

知ることになる。

「株式を継続的に購入することで

株式から得られる配当金を継続的に

積み上げていくことが好適である」

という結論に至る。

「給与の大部分を投資に回すこと」

「支出の最適化(節約)」を両軸

として優良と判断した高配当株・

連続配当株に資金をひたすら

投下し続けた。

・理想の生活は人によって大きく

異なる、当人の人生の価値観が

反映されるため別に必ずしも

立派に社会貢献をしなければいけない

わけではない。

倫理的に道を外れたり人に迷惑を

かけたりしない限りは理想の

生活がどんな形であっても良い

「仕事を辞めたら人間ダメになる」

のではなく「目標や夢・生きがい

もなく、現状維持に甘んじるような

生活は、日常に張り合いがなくなる」

のである。

自分のうちなる声に耳を傾ける

「自分の夢は何だろう?」

「生まれてすぐに死に向かって

走り続けているな、自分は一度きり

の人生で何がしたいんだろう?」

と常に問いかける。

・配当効果を如実に実感するのは

運用額3000万円を超えたあたり

 


Chapter2 支出を最適化し、高配当・

連続増配株式投資を始めよう

・配当金のメリット・魅力

①手間がかからない

②再現性が高い

不労所得の可視化になり、

経済的自由の達成具合が明瞭

④出口戦略を考える必要性が

基本的に生じない。

⑤時間と共に積み上げられ

相場局面に関わらずモチベーション

維持になる。

⑥モチベーション維持により

長期投資を可能にさせる。

⑦他の生き方をする選択肢が

増え、そのハードルが下がる。

⑧月々のキャッシュフロー

読みやすい

配当利回りが株価下落時の

一定のクッションになる事がある。

・元本割れリスク消失年数

日本株:20年

米国株:15年

・様々な下落相場局面における

株価下落率は平均すると約30%

・資産形成の核心的要素

①「収入ー支出」の最大化

②運用利回りの最大化

・節約は我慢して支出を減らす

のではなく

「自分の価値観や夢・目標に

照らし合わせて、金銭に関わる

経済行動を適切に取捨選択する」

ことを目指す

少ない支出で生活できれば

運用資金も少なくて済む

収入を増やすと課税所得も増える

支出を減らしても税金は増えない

心掛けや知識・発想次第で

容易に可能。

・支出最適化15選

1.水筒持参

2.タバコは買わずタバコ株を買う

20〜50歳までタバコを吸うと

540万円の消費

タバコ株を買うと3200万円の利益

3.飲み物は白湯で十分

4.デートは手作り弁当ピクニック

5.書籍は図書館利用

6.会社の飲み会は必要最低限

自身の価値観に照らし合わせる

7.株主優待を活用

8.散髪はセルフカットか1000円カット

9.携帯は格安SIM

著者はIIJmioとLalaCall

10.プールやジムは公共施設活用

11.コンビニでの買い物は避ける

コンビニで500円の弁当買いそうに

なったら配当で得るにはいくら

原資が必要かを考える(約1万円)

12.買い物カートは使わない

13.支払いは現金ではなくクレカ

著者はJAL、GLOBAL、CLUB

のクレジットカード利用

14.保険に入らない

15.階段は資源

階段利用はだいたい良案

・今あるものを活用することで

大体のことは事足りる

・入金力が配当所得の多募を

決める革新的な要素。

・自己肯定感を高め目標を達成

するには「あるもの」に着目し

「どうやったら達成できるか」

を考え続ける事が大事。

自分なりに工夫し続けること

物事が帰結する要素は1つではない

数多の要素が複雑に絡み合い

当人の「目標」や「夢」が

一本一本の糸で織りなされ

1つの結果が形成される

だから年収という要素だけで

経済的自由を諦める要素には

決してなり得ない

・新卒から愚直に米国株ETF(VTI)

を買い続けると平均年収であっても

40歳で金融資産は4000万円を

超える

・連続増配年数の長い米国企業は

たとえ短期的に減益になっても

減配に至らないケースが見られ

配当に対する姿勢も明確。

・日本では優良な投資対象に

アクセスできる環境・機会が

あり分水嶺

「やるか、やらないか」という

段階の恵まれた環境。

・支出水準は断続的に変えて

心地よい水準を探るのが

おすすめ。

 


Chapter3 お金自動発生マシンを

組み立てよう

・オススメのネット証券

SBI証券

為替手数料の安さ、自動積み立てサービス

が利用可能

楽天証券

楽天経済圏のポイントが使える

日本経済新聞が無料で読める

マネックス証券

取扱個別銘柄が多い

・日本の会計金融資産合計の

現預金の割合53%

株式・投資信託の割合13.9%

・積み立てNISA向けの人

長期的に資産を最大化

あまり投資に時間をかけたくない

・一般NISA向けの人

キャッシュフローを最大化

セミリタイア、FIREを目指したい人

・一般NISAの活用術

配当金を最大化できる。

受け取り配当は米国の源泉徴収10%

のみで日本国内の税率20.315%が

免除される。

・イデコにの税制優遇メリット

①積み立て金額全て「所得控除」

の対象で所得税・住民税が

節税可能。

②運用で得た定期預金利息や

投資信託運用益が「非課税」

③受け取るとき「公的年金等控除」

「退職所得控除」の対象となる

・イデコのデメリット

60歳になるまで引き出せない

・配当金は利益余剰金という

「株主資本」から払い出される

・時間をかけたからといって

企業の業績や財務状況を深く

知っているからといって

投資収益に直結するとは限らない

・市場は本来、適正な値付けを

する際に有用となるものですが

ETF人気が加熱することで

その機能自体が一部失いかねない

という皮肉な結果が起こる

可能性がある。

・具体的なETF候補

①VYM(バンガード)

HDV(ブラックロック)

③SPYD(ステート・ストリート)

ETFの評価ポイント

①設定日、過去最大ドローダウン

過去株価下落率

②銘柄数

③経費率

主に信託報酬

④過去設定リターン・株価推移

⑤連動する指数から著しく

乖離していないか

配当利回り

配当は株価に比べて下がりにくい

傾向がある

配当利回り

SPYD→HDV→YYMの順

⑦資産運用会社・流動性

米国の場合DTC(Depository Trust Corporation)

という形で運用会社と別に保全

⑧構成銘柄

HDVは上位10銘柄61.6%

VYMは26.5%、SPYDは1.4〜1.7%

⑨セクター構成

「生活必需品」「ヘルスケア」

「公共事業」「情報技術」

「資本財」「エネルギー」

「通信サービス」「一般消費財

「金融」「素材」「不動産」

SPYDは「不動産」が多く

HDVは「エネルギー」が多く

VYMは「金融」が多い

エクソンモービル、ロイヤル

ダッチシェルもBPと同様に

WTIと連動した値動き。

・金融セクターの代表的な銘柄

の株価と金利は高い相関性を

示している事がわかる。

政策金利(短期金利)、つまり

中央銀行の金融政策に株価が

連動しやすい。

HDVが連動を目指す指数は

モーニングスター配当ソーカス指数」

・執筆時点ではVYMが一番オススメ

しやすいETF

・理論と実践は分けて考える

①理論的にベストと思われること

②理論を長期的に実践できるか

③それが自分にとって心地よいか

④それが自分に合っているのか

「外的要因に関わらず自分に

とって心地よい仕組みづくり」

ができているのかに尽きる

 


Chapter4 お金自動発生マシンを

強化する

・著者が投資の高配当10銘柄

①JNJ

②ABBV

③MO

④VZ

⑤T

⑥SO

⑦DUK

⑧XOM

⑨RDSB

IBM

マルボローは米国で40%を

超えるシェアを維持している

ロイヤルダッチシェル

ADRのため米国の「外国源泉徴収税額」

の10%が徴収されないため

手取りの配当額は米国株より

増える。

ただし

オランダ株のRDSAと

イギリス株のRDSBがあり

オランダのRDSAは15%が

「外国源泉徴収税額」として

徴収され、英国のRDSBは課税がない

・HII(ハイティントン・インガールス・

インダストリー)米国造船王手

国防総省向け独占事業

高い増配率、積極的自社株買い

・VIX指数が最低でも20以上に

なった時に購入を検討する

https://jp.tradingview.com/symbols/CBOE-VIX/

・著者の投資先(国・地域)

アメリ

②日本

③イギリス

④オーストラリア

⑤香港

ベトナム

⑦カナダ

日本株オリックス三菱商事

ヒノキヤグループ、沖縄セルラー

カネディアンインフラ投資法人

インヴィンシブル投資法人

投資法人みらいRE IT

・企業の状態を測る上で、

主なものとして売上高、利益

(営業利益・純利益)、キャッシュフロー

の3つがあります。

この中でどれか一つを知りたい

とすればキャッシュフローを選ぶ

配当にも深く関係します

フリーキャッシュフロー

営業活動を通じて得たキャッシュから

投資などの支出を差し引いて

企業の手元に残った自由に

使えるお金。

・FCF=営業CFー資本的支出

・電力会社は投資キャッシュフロ

が増大しがちでフリーキャッシュフロー

も赤字になりがち

基本的にはフリーキャッシュフロー

配当支払いを上回っている

事が好ましいので、そこを定期的に

チェックする。

・債権ETFは株式に比べ値動きが

小さく安定している

・FIRE達成の重要な要素

①収入・支出

②生き方

・若年期にFIREできるかどうかは

そもそも自分の心地よい支出水準

が高いのか低いのかが非常に重要

FIREを語る上で外せないのは

生き方そのものです

「親の生き方」は確実に子供の

胸の奥深くに生き続ける。

「青手に寄り添うこと」

「人のために何かをするとうこと」

「自分の信念を持つということ」

「強者が弱者を助けるということ」

 


Chapter5 資産形成は目的では

なく手段

・資産形成、そしてお金というのは

目的ではなく手段で合って

それ以上でも以下でもない

投資ツールをありがたく利用し

自由な生き方をするための

切符を手に入れる、あるいは

人生の選択肢を増やす。

・自分が心からなにを欲し

どのような状態であれば幸せ

と感じるのか、これをとことん

掘り下げる事です。

客観視する事です。

今の生き方に疑問がある人に

一つ選択肢を提示するとすれば

「自然」です「自然と生きる」

ことです。

人間は、結局動物です。

そして夢を持ち、それを追いかける

事です

 


あとがき

株式投資であれ、仕事であれ

人生であれ、根底に繋がっているのは

多様な視点で物事を見ることです。

 


●本書から得られた新しい知識

・マイル修行

マイレージサービスで利用回数や

ポイント精算数など一定条件を

満たすことで資格を得られる

会員特典を目的とした旅行・修行

・営業利益率

営業利益÷売上高

・NISA

日本版のISA

英国のIndividual Saving Account

をモデルに策定された

IRA

米国の個人退職口座

Individual Retirement Account

・イデコの掛け金の上限(月額)

公務員:12000円

会社員(企業年金あり):12000/20000円

会社員(企業年金なし):23000円

専業主婦(夫):23000円

自営業:68000円

・配当王:連続増配50年以上

・配当貴族:連続増配25年以上

・連続増配企業

https://nikkeiyosoku.com/stock_us/ranking_inc/

・連続増配かつ高配当

JNJ、MO、ABBV、XOM

T、IBM、SO、VZ、DUK

・3大ETF運用会社

ブラックロック

②ザ・バンガード・グループ

③ステート・ストリート

株主優待

・お米:はせがわ(8230)

・映画:東京テアトル(9633)

ティッシュ:CDG(2487)

コンタクトレンズビックカメラ(3048)

BS11(9414)

▼銘柄

HII(ハイティトン・インガルス・インダストリーズ)

ARCC:金融株、高配当

▼債権ETF

AGG(Iシェアズ・コア米国総合債権)

BND (バンガード米国トータル債権市場)

▼ツール

トレーディングビュー

https://jp.tradingview.com

▼書籍

・千年投資の公理:パットドーシー著

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

今の生き方に疑問がある人に

一つ選択肢を提示するとすれば

「自然」です「自然と生きる」

ことです。

人間は、結局動物です。

そういえば、前回の預金封鎖の時

農業やっている人は、

「どうって事ねえよ!」

という感じだったと父から聞いた。

 


●今までの自分の考えと違ったところ

著者のように入社してすぐに、

早くリタイアを考える人もいる

ということ。

自分は、もう古い人間なのかもしれない

 


●本書の内容で実行してみたい事

VIX指数20%超えたところで

MOの株を買ってみました🤣