思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■世界のエリート投資家は何を考えているのか を読んで

 

 

書名:アンソニー・ロビンズ
著者:世界のエリート投資家は何を考えているのか

●本書を読んだきっかけ
金持ち父さんのロバート清崎が
彼は投資のプロではないと
トニーの本を酷評していたため
気になって読んでみた。

●読者の想定
資産運用の超初心者むけ

●本書の説明
序文


第1章    「マネーゲームに勝つ」ための原則
【1】「自分のお金と人生」をどう管理するか
・富を築く方法は意外にシンプルだ。
まず、人の役に立つ方法を見つける
そして自分の価値を高める。
もっと働く。もっと世のためになる。
もっと出世して、もっと人の役に立つ。
そうすれば、お金を稼ぐチャンスが
めぐってくる。
・「口先だけの多数派」と「実行に移す少数派」
について研究してきた
・専門用語は消費者の無知につけこみ
金融機関が手数料をかすめ取る
ための方便にすぎない。
・最も印象に残ったのは子供の
頃に読んだ本だった
・高度な技術と高額資産を運用する
投資のプロは普通の人を相手にしない
【2】「生涯続く収入源」をどうつくるか
・ベビーブーマ世代は
「死ぬ前にお金を使い果たす」こと
に恐怖を感じる「死ぬこと」事態は
第二位であった。
・所得の高い人ほど退職年齢を過ぎても
働き続ける。
年間所得75万ドル以上の人の過半数
「退職はしない、もし退職するとしたら
早くて70歳」
・どうしたいか、分からなくなって
すでに決められている選択肢に
無意識に従う人が多い
・本当に何かをマスターするためには
「頭で覚える」「感情で覚える」
「体で覚える」の3つのレベルを
通過する必要がある。
【3】「複利成長の驚くべき力」を徹底活用せよ
・給料の何%を貯蓄するか?
特に40歳以上の世代は15%を
お勧めする
・「将来に実感がわかない」と感じる
人が多いため将来のため貯蓄する
人が少ない。
・将来の選択では自制力が効くが
目前の選択になると自制力を失う
・さらに稼いで支出を減らして
自動的に貯めるのが成功のカギ
【4】お金をコントロールする人、お金にコントロールされる人
・お金がその人の本質を変える
事はない、その人の性格をさらに
浮き彫りにするだけだ
・お金が自分のアイデンティそのもの
だと1位の富豪の座を失った
だけで自殺した例もある。
・人は、その信条によって人生を
形成していく。何を大切にし
どんな行動をとり、何を与える
かで、どんな人生を送るかが決まる。
・富を築こうとする目的は
お金そのものではなく、
「お金が与えてくれる感情」を
味わいたい、ということにある。
欲求1:確実性/安心
欲求2:不確実性/変化
欲求3:意義/重要な人だと思われたい
欲求4:愛・絆
欲求5:成長
欲求6:慈善
人はもらった物だけでは幸福になれない
何を人に与えるか、そしてどんな人物
になるか、それが人の幸福を決める。
・心の中で「究極の充実感」を得られるか
否かは「多少つらくても自分は努力して
成長し続けている」と考えられるか
どうかによる。
・裕福になりたければ、まず豊かな
気持ちを持つことだ
今日、感謝することはなにか。
今日、感謝する人はだれか。
今までに経験した苦痛や問題にさえ
感謝の念を持てるだろうか。
・富は「人生で一番大事な目標を
達成する道具」
・「何を根拠に何処に投資するか」を
論じる前に、まず「避けるべきものは何か」
を検討して、心の準備をしてほしい。

第2章    この「9つの神話」にだまされるな
・大半の人はパンフレットの数字を
確認しないし、運用にかかわる数字は
巧妙に隠されている
一言でいえば金融業界のマーケティング
踊らされている。
・顧客が損を出した時も金融機関は
常に儲けている。
・トップ0.01%の富裕層には
元金100%保証、投資金額の上限なし
市場利益の75~90%を入手
できるような商品が知らされ
顧客ごとにデザインされる。
・長期投資の行先は、株式市場だ
・費用を巧妙に隠す手段として
「資産管理費、12b‐1手数料、マーケティング
トレーディングコスト、ソフトドルコスト
償還手数料、口座維持費、購入手数料
記録保持費、プラン運用費」など
広範にわたる。
・労働者が401Kプランの手数料として
失う額は実に15万4794ドル
・投資にかかる年経費を1.25%以下に
抑えることだ。
・金の流れを追え。常に金の流れを追え
・中立的アドバイスをする
「登録投資助言者(RIA)」と手を組む
・退職後に備えてお金を積み立てていない
ファイナンシャルプランナーは46%
・多くの発見・発明は善意から生まれる
・401Kプランの加入者67%
「手数料を取られていない」と
思っている。
・「ターゲット・デート・ファンド(TDF)」
は401Kプランの中で最も手数料が
高く、大々的に宣伝されている。
・株式と債券はある程度、似たような
動きをし、特に不景気時には値動きが
酷似してくる。(2008年の相関は80%)
FRBバーナンキは「自分の個人資産
には年金保険を活用している」
それは、満期金を少しずらした
即時開始型年金保険を何本か
購入することだった。
確定額が生涯払われる安全な所得プラン
だった。
・利益変動型個人年金(VA)
元本をすべて投資信託に投資する保険
手数料の負担は大きいが
元金の100%が相続人に支払われる
・専門家が勧める節税効果を狙った保険
バンガードとTIAAーCREF(全米教職員退職年金基金
・リチャード・ブランソンはホームラン
を打つよりも失敗のリスクを軽減する
ことに心を砕いた。
億万長者のインサイダーは例外なく
「最小リスクで最大報酬を得る」
・ブレイクスルーとは不可能が
可能に変わる瞬間だ、
「変わるのに10年かかった」という
人は多いが、実際のところ
その変化は「一瞬で起こった」
・結果を出す一番手っ取り早い方法は
すでに目標を達成した上、その成功
をな長く維持している人を見つけ
その行動を真似することだ。
・正しい戦略があっても実行に移せない
唯一の理由は
「人にはできても、自分にはできない」
という制限的な信条を信じ込んで
いるからだ。
・自分がストーリーを使うか、
ストーリーに自分が使われるかの
どちらかだ。
・真の金持ちは
「築いた富を維持していく唯一の
方法は、自分より人のために善行を積こと」
という事実をしっている。
・ストーリーを変えれば人生は変わる
自分を制限するストーリーを捨てて
本当のストーリーを見つければ
全てが変わる。
・まず肉体の状態を変えるのが
手っ取り早い、生理状態を変えることだ
手を腰にあてて胸を張るポーズと
手を頭の後ろで組んで椅子に寄りかかる
ポーズを取ってくれるよう頼んだ
ところ体内のホルモン分泌が変わった
たった2分姿勢を変えるだけで、、
・失望を飛躍台にして、新しい
答えを見つけ出すのだ。

第3章    自分の夢の「実現コスト」はいくらか?
・5種類の「経済的な夢」
①経済的安定
②経済的活力
③経済的自立
④経済的自由
⑤完璧な経済的自由
・いつでも欲しいものが買え、
やりたいことが何でもできるとしたら
どう感じるか?
・大きな数字を考えるだけで
実行に移さないのが夢を見るだけの
ひとだ。
夢を絶対実現する覚悟と実現方法を
身に付けるだけの想像力を持ち
人を助ける気持ちに溢れたひとには
実現できない夢などない。
・繁栄の3要素
安定、活力、自立
もっとも目標の高い人は
「安定、活力、自立」の3つ

第4章    人生において一番大切な「投資」の決断
・デビッド・スウェッセン
最小リスクで最大報酬を得る
①株の選択
②マーケットのタイミング(短期市場動向)
③資産配分(分散投資の長期的戦略)
最も重要なのは資産配分である
・善良な人が失敗するのは
正しいことを間違ったタイミングで
やるからだ。
・「安定/安心バケツ」8つの基本的資産
①現金
②債券
消費者物価指数に応じて価格の上がる
「米国物価連動国債」もある
③定期預金(CD)
④自宅
固定金利のローンの住宅は
インフレ防衛策になる。
⑤年金
⑥年金保
⑦生命保険
仕組み債
世界大手の銀行から購入すると
一定保有期間後に元本プラス
特定インデックスの利回り分が
還付される。
安全度は発行する金融機関の
安全度に依存している。
・「リスク/成長バケツ」
①株式
②ハイイールド債
③不動産
自宅を所有するよりアパート物件
REITに投資する方が成長を見込み
安い。
④商品取引
⑤為替取引
⑥収集品
仕組み債
・債券は償還時期も多様化する
異なる地域と市場からも選ぶ。
・デビッド・スエッセンのポートフォリオ
①米国内株    20%
②外国株    20%
エマージングマーケット    10%
REIT    20%
⑤長期米国債    15%
⑥米国物価連動国債(TIPS)15%
長期米国債はデフレから
米国物価連動国債はインフレから
守ってくれる
・資産配分する前に考える3つのこと
①人生のステージ
②リスクの許容度
③資産の流動性
・伝統的に使われてきた旧来の方法
自分の年齢と同じ割合を債券に投資
・他人の戦略はまったく気にしない
自分の「経済的ニーズ」「感情的ニーズ」
を満たすことだけ考えてほしい
心の平安を保つ方が富を築くより
ずっと大切である。
・「夢バケツ」
今使うお金、自分を元気づけ
やる気にしてくれる。
戦略的贅沢である。
・想定外の大金が入ったときは
3等分して
「安定/安心バケツ」「リスク/成長バケツ」
「夢バケツ」に入れる。
・夢のリストを作る
つくったら、重要度、大きさ
実現までにかかる時間で優先度を
決める、そして実現したい
理由を書き出すのだ。
・何%を夢バケツに入れるか?
多額である必要はなく5~10%
で充分である。
・賢い投資家は、投資の絶妙な
タイミングを知っている。
しかし、絶妙なタイミングを
逃がしてしまう時もある。
・最大の敗因「感情」を排する
ためにドルコスト平均法はある
変動の激しい株式市場に定期的に
投資する方が、実際の利回りは
上がる。
・投資家として成功するには
一定の間隔でポートフォリオ
リバランスする。
年に1~2回行うのが普通
一方、マルキール
「リバランスは年1回でよい
好調の資産クラスには、最低でも
1年間の価格上昇のチャンスを
与えるべきだ」
・自動化の戦略
①資産配分がすべて
②マーケットのタイミングを
計る必要はない
③人生の質を高めるために
「夢バケツ」を作る
④リバランスで損失を最小に
抑えて利回りを最大にする

第5章    どんな経済下でも確実に利益を出せる
「黄金のポートフォリオ
・レイダリオの会社(ブリッジウォーター)
1500人以上の優秀な従業員
「ジャングル・マスター」を
集めた頭脳集団。
・「ピュアアルファ」の成功で
レイダリオは一躍有名になった
・「オールウエザー」というファンド
が1996年に公開された
・高レベルの質問が高レベルの回答を
引き出し大きな報酬を生む
・自問すべきは
「次の経済危機が襲来するか」
ではなく
「襲来時期はいつか」なのだ
・マーケットのタイミングを計るのは
無限の資金力を持ち、一日24時間
投資し続けるプロの投資家を
相手にポーカーでギャンブルを
するようなものだ。
・株式は債権の3倍のリスクがある
「株式50%、債券50%」だと
実際のリスクは
「株式95%、債券5%になる」
ポートフォリオの大半は好況では
利益が出るが不況では損失が出る
ように設計されている。
・どんな投資商品も理想的環境が
整うと必ず大きな利益を生む。
何事にも季節があるのだ。
・レイダリオ「資産価格変動要因」
①インフレ
②デフレ
③経済成長
④経済下降
・「オールシーズン戦略」
株式(30%)
中期米国債(15%)
長期米国債(40%)
金(7.5%)
商品取引(7.5%)
・66%の損失を出すと
元に戻すには約200%も成長
しなければならない。
・低コスト利益変動型個人年金
バンガードとTIAA-CREFの2社
・エベレストで遭難死しするのは
圧倒的に下山途中が多い
・何のために投資するのか?
「収入!!!!」
収入がカギ
・退職初期の利回りが良いかどうかで
経済状況に天と地の差が生まれてしまう
・年金保険は今も重要な投資商品

解説
・富裕層を羨ましがるのは
「精神的田舎者」でありカモだ
・P=F/1+r
P:現在の価格
F:期待値
r:割引率
・ダリオとバフェットでは
金に対して異なる見解を持つ
バフェットは金は資産ではない
ダリオは金はインフレへのヘッジ
効果を考えポートフォリオに入れる
・経済は長期的には生産性の拡大路線
に沿って成長する。
経済の局面は
①経済上昇→
②インフレ→
③経済下降→
④デフレ
・KKR(国家公務員共済組合連合会
株式25%:外国株25%:外債15%:国債35%
・本書の日本向けアレンジ(山崎元
国内株式(15%)
外国株先進国ヘッジなし(5%)
外国株先進国ヘッジあり(10%)
金(ETF)(10%)
J-REIT(5%)
長期国債(20%)
ヘッジ付き外債(15%)
個人向け国債「変動10年」(20%)
※国内株式はTOPIX連動ETFが良い
(コード:1308)
・お金以上に大切な人生の問題に
向き合うために
「お金の心配は片づけて」

●本書から得られた新しい知識
・HFT(超高速・高頻度売買)
通常のオンライン証券だと
0.5秒かかる、この間にHFT企業は
同じ銘柄の企業を何千株も
何百回も売買する。
・第一章を読み終えるノンフィクション本
の購入者は全体の10%にも満たない
・米国の家庭が1年間で宝くじに
費やす金額は平均1000ドル
・ジョン・テンプルトン財団は
1年に7000万ドルを
「革新的発見によって人類の進歩を
促進する」ための研究補助金として
支払っている、ノーベル賞委員会の
10年で支払う額より大きな金額だ
・自分の運用するファンドを所有しない
ファンドマネージャーが、49%を
うわまわる。
エンロンは株価が0になる直前
まで買いかホールド推奨が出た
・HFT業界大手のヴァーチュ・ファイナンシャル
は過去5年で損失が出た日は、
たった一日しかなかった。

▼サイト
リスク許容クイズ
http://niacs.rutgers.edu/money/riskquiz
経済マシンがどう動くか?
https://youtu.be/NRUiD94aBwI
https://youtu.be/FhngXhqdjOw

●本書に出てくる格言
・「何事も準備を怠るな」
「自己ベスト以外は絶対に受け入れない」
ーアンソニー・ロビンズー
・どれだけ稼ぐかではなく
どれだけ手元に残るかが問題だ
・過去の実績自体が真実でない
ことを知る人は少ない。
ーー
・常識を超える成功を手に入れるには
常識に頼ってはいけない。
ーデビッド・スウェンセンー
・大切なお金をインデックスファンドに
入れたら、少額を遊びで投資しても
かまわない。競馬に行くよりずっと
マシだ、この遊びに使う金額は
総資産、ポートフォリオの5%に
抑えるべきだ。
ーバートン・マルキール
・豊かさの秘密は感謝の念
ージョン・テンプルトンー
・市場は間違わないが
人の意見は間違える
ジェシー・リバモアー
若いころはお金が一番重要だと
信じていたが、年を取ってからは
これが真実だと知った!
オスカー・ワイルド

●本書で得られた気づき
・著者は7年で700冊
・レイダリオ「オールシーズン戦略」
株式(30%)
中期米国債(15%)
長期米国債(40%)
金(7.5%)
商品取引(7.5%)
・損失を取り戻すには
【損失率】:【損失を取り戻すため必要な成長率】
5%    :5%
10%    :11%
15%    :18%
20%    :25%
25%    :33%
30%    :43%
35%    :54%
40%    :67%
45%    :82%
50%    :100%
75%    :300%
90%    :900%

●今までの自分の考えと違ったところ
株のリスクは債権の3倍

●本書の内容で実行してみたい事
・夢のリストを作る
つくったら、重要度、大きさ
実現までにかかる時間で優先度を
決める、そして実現したい
理由を書き出すのだ。
・本書が書かれた目的は
お金以上に大切な人生の目的を
考えるために、お金の問題を
片づけることであったので
心配の無いうちに取り組みたい。