思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■オプション倶楽部の投資法を読んで

 

オプション倶楽部の投資法

オプション倶楽部の投資法

 

 

書名:オプション倶楽部の投資法

著者:増田丞美

 


●本書を読んだきっかけ

著者の書籍は何冊か読んだことがあるが

本書は異常に高額である

価格相当の価値があるか確認したくて

読んでみた

 


●読者の想定

老後の資金は沢山あるが今後、増やしていく

方法におお悩みの方

海外口座で世界中の金融商品を取引したい人

難しい数式無しにオプション取引について

学びたい人

 


●本書の説明

第1章倶楽部の趣旨

投資でお金を増やすということは

『時間をかける』という事

戦略とルールの下である目的に到達する

こと

オプション取引は一種の事業である

事業資金は1万ドル程度の少額から

スタートできる相場感覚より事業感覚

一般的にはリスクの低い順に

短期債権<長期債権<不動産投資<

株式投資<通貨取引<先物取引オプション取引

と言われているが著者の考えでは

取引の内容では短期債権と長期債権の

中間ぐらいである

本書では長期債権と株式投資の中間程度

のものを推奨し年利15%〜20%を目指す

株式オプション(米国株式オプション、

米国株価指数オプション、ETFオプション

LEAPS)、債権先物オプション、短期金利

先物オプションが利益を生む確率が高い

現時点ではLEAPS(プット売)が最も

リターンを上げている

・初級レベル《資金5万ドル以下》

LEAPS・株式&ETFプット売り・オプション買

・中級レベル《資金5万〜10万ドル》

LEAPS・株式&ETFプット売り・オプション買

OPS・スプレッド・カバードコール

・上級レベル《資金10万ドル超え》

LEAPS・株式&ETFプット売り・オプション買

OPS・スプレッド・カバードコール

NOPS・デルタヘッジ・短期トレード

ポジション調整

日経225オプションは難しい

外国オプション取引では損する方が難しい

日経225オプションはプロのプレイヤー

がゴロゴロしているが海外は個人の

プレイヤーが大勢で楽に勝つチャンスがある

(QQQQとSPYを主に取り上げる)

トレードの世界における共通語は『数字』

であるから英語は問題ではない

100万を1000万にするより1億を10億

にする方が容易である

口座は2つ作り短期オプション用と

長期オプション用(LEAPS)とする

損切りは自分のルールで決める

一枚あたりの損失額で決めたり

権利行使価格で決めたり自由である

ガイドライン

・場帳とチャートは自分で作る

・売買記録帳を必ず作る

・売買の前に原市場の推移をチェック

流動性のない市場は避ける

・売買の前に計画を立てる

・新規売りは証拠金の最高2分の1

・買いは一回で全資産の2%が限度

・必ず分割で建玉

ナンピンをしない

オプションでは予測をする事なく調整により

利益が出るポジションに持っていける

調整のコツを掴むことがゲームに勝つ

そのために分割で玉を建てる

知識だけの疑似トレードでは上達でき

ないので実際に慣れるまでトレードする

・投資は将来その価値が上がることを

期待して買い上がった時に売却して

利益を得る行為

・トレードは対象物の価格の変動を利用

してその差を利益とする行為


得意の市場を持ち、得意の戦略を持ち

そしてゲームのやり方を習得する

この3つが成功への最短ルート

戦略を知らずしてオプション取引

行うことなかれ

取引を始める前に自分の目的が何か

をハッキリさせる(生活費獲得とか)

買い、売り、スプレッド全てを把握

買い戦略:上昇相場ではコールの買い

下降相場ではプットの買い1日〜1ヶ月

の短期のトレード

ボラティリティの上昇にかける場合は

コールとプット両方買う

売り戦略:十分な資金を必要とする

10万ドル以下の資金は特に注意

利益限定損失無限大

スプライス(本ありあるべき価値から

大きな乖離)が発生した時は

ATMの15%も離れたプットが取引される

ので売り戦略

オプション取引においてチャートは

見なくても良い


第2章NOPSの技法(Neutral Option Positioning Strategy)

相場の変動ではなくタイムディケイ

で利益を得る

相場の変動予測を一切せず株価の

動きに反応してポジションを調整

ストラングルやストラドルとは著しく

異なる

NOPSに向いている市場

流動性がある

・IVの動きが安定していて高くない

・原市場の変動が極端に大きくない

株価指数SPY、QQQQ)

株式(IBM、KO、MSFT)

債権先物(米Tボンド、米Tノート)

★NOPS戦略まとめ

NOPS戦略における著者の推奨銘柄

IBM、QQQQ、MSFT、KO

アット・ザ・マネーの±10%の権利行使価格

よりOTMの残存期間30日程度のオプションを

売る

(プレミアムが0.1近辺になっている場合が多い)

プット売り偏重でδをニュートラルに

なるように調整するが必ずしも0にする必要

はない

プット売りは慎重にいつでも買戻しできるように

急落時はロールダウンする

コールはプットより期先を売り

プットはファーOTMを売るδ0%も可

一回の建玉は10枚からイートレード証券

1枚2ドルの手数料がかかる


3章LEAPS成功のコツ

・単一銘柄ではなく多くの銘柄に分散

・最もファーOTMプットを売る

・下がったら増玉、そのために少しずつプット

を売る

・権利行使されないように適宜買戻し

通常9ヶ月保有しないでプレミアムが剥げ

たら買戻し

・ITMになる前に買戻し別の銘柄に乗換え

・ストライクプライスを変更し仕掛け直す

◆証拠金の計算

株価の30%にプレミアムを加えOTM(ストライク

プライスと株価の差)を差し引いた値と

ストライクプライスの10%にプレミアムを

加えた値のうち、いづれか大きい方

例)株価が30ドルで25のプットを売る場合

プレミアムを1ドルとすると

①30ドル(株価)×30%+1ドル(プレミアム)

ー5ドル(30ドルと25ドルの差)=5ドル

これに100をかけて500ドル(1枚あたり証拠金)

②25ドル(権利行使価格)×10%+1ドル(プレミアム)

=3.50ドル

これに100をかけて350ドル(1枚あたり証拠金)

①>②なので①の500ドルを採用

★LEAPS戦略まとめ

複数の銘柄に分散して9ヶ月以上期先の

オプションを売る

プレミアムが75%程度剥げたら乗り換える


第4章OPS(Option Purchase Spread)

異なる市場のコールとプットを買い

そのスプレッドを取る優れた買い戦略

株式のサヤ取りと異なりリスクが限定され

少資金で始められ先物よりリスクが小さい

適したペア

・株式オプションITMの買い組み合わせ

・TボンドとTノートの買い組み合わせ

・CBOT小麦とコーンオプション買い組み合わせ

・ユーロドル金利先物オプション買い組み合わせ

先物と異なりスプレッドの逆を仕掛けても

相場が大きく変動すれば利益を得る

ポイント①

想定したレンジが崩れた場合は

直ちにポジション解消するか別ポジションを取る

消極的にトレンドに逆らわない

ポイント②

ポジションをとる時点でどのポイントで

ポジションを解消するか、ポジション変更する

か決めておく

ポイント③

リスクが同じなら収益の高い方を選ぶ

収益が同じならリスクの低い方を選ぶ

自分に合ったリスクリウォードを決めておく

OPSまとめ

よく似た動きをする2銘柄のサヤが拡大したり

縮小したりした時に残存期間30〜45日程度の

オプションで権利行使価格δの大きい

ATMかITMのコールとプットを同じプレミアム

量買う


第5章その他の取引戦略

・リスク限定のカレンダースプレッド

上昇局面にて

期近のコール売+期先のコール買

・ストラングルの買い

乱高下の激しい市場で有効

方向はわからないがどちらかに動くと言った

場合に有効

同一権利行使価格のコールとプットを買う

・プットの買い戦略

IVが低水準もみ合ったあと下げる

・コールの買い戦略

IVが低いうちに仕掛ける(CBOT)

長期戦になる春の需要期には値が上がる

・プット売り戦略

金の上昇局面にて

中期限月のファーOTMを売る

・コールの売り

ダウントレンドの最中にコールを売る

下げ止まりが確認できるまで段階的に売る

Tボンドは一度明確にトレンドが形成

されるとその方向がしばらく続くため

その流れに乗る

株価急落時はプットは即買戻し

カレンダースプレッドではプレミアム

スプレッドが拡大すると利益になる


第6章Q&Aの重要性

オプション取引最低取引資金$2,000

レベル3はネイキッドコール売りできないが

ほとんどの人が審査に通る

・LEAPS

LEAPSは3ヶ月か半年で威力を発揮する

1ヶ月ごとの利益が欲しい人は

短期株式オプション、債権先物オプション

が適している

LEAPSはプレミアムが75%剥げたら

限月に乗り換える損切りはプレミアムの

2倍程度にする

NOPSを覚えたいのであればQQQQが

入門として適している

LEAPSにはQQQQは魅力がかける

・NOPS

NOPSはIVがピークになり減少に転じてから

玉数を増やす

株価が上がっている時にコールを売らず

むしろプットを売る

下げに転じるのを確認してからコールを売る

NOPSはプロのトレーダーが食べていく

ために使う手法である

・日経225オプション

今の225オプションはITMほどIVが高い

LEAPSと225オプションのプット売りは

異なる225オプションは基本的に短期

トレードで臨む

十分な資金1000万の資金があると良い

著者は225オプションを勧めない

OPS

OPS戦略では権利行使はしない

QQQQーSPYのストライクプライスは

ATMから2つ程度離れたITMを選ぶ

OPSはスプレッド取引ではないため

注文の約定を自身で確認する

・金

厳しい市場である

ネイキッド売りは原市場、IV、トレンド

をよく確認して行う

相場観はできるだけ排除する

相場の将来は誰も予測できないが参考となる

見方とヒントがある

金利水準と金利の推移

イールドカーブ(短期・長期金利の差)

③ベアマーケットの定義(3第株価指数の動き)

④PER(高すぎないか)

⑤デフレ/インフレ

⑥熱狂(バブル)


本書の勧めるオプション3大戦略

▼NOPS(Neutral Option Positioning Strategy)

▼LEAPS(Long Term Anticipation Securities)

OPS(Option Purchase Spread)

 


●本書から得られた新しい知識

QQQQ(ナスダック100連動型ETF

SPY(S&P500連動型ETF

SPX(現物S&P500)

Skew:需給の影響を受け相場(原市場)

の状況によってはミスプライスが生じる

こと

例)SPYのATM1190の時に同限月

プット1100のプレミアム1.20

プット1090のプレミアム1.50

といった逆転現象

シンセティックポジション:合成ポジション

・ブルシンセティックポジション

コールの買いとプットの売り

・ベアシンセティックポジション

コールの売りとプットの買い

ゼロコストオプション:

OTMを多く売りATMを少なく買い差引0の

ポジションを取る

バタフライ:

ATMのコールとプットを売りOTMを買う

ロールダウン:

権利行使価格の低い方に乗り換え

ロールアップ:

権利行使価格の高い方に乗り換え

コントラクト:

米国株式オプションは1コントラクト100

先物オプションと比べると現物オプション

の売りの証拠金は非常に高い、その分

現物オプションの売りのリスクは低い

・通常ならオプションの売りは証拠金50%

であるが現物オプションに限り証拠金

100%ギリギリでもよい、ITMになり

そうなら買い戻すことを心がける

米国株価指数オプションは特に変動が

少ないので多く売るように努める

・米株式市場は季節的に上昇が続くのは

5月頃まで(5月天井が多い)

・コールのネイキッド売りは50000ドル以上

の資金を預けないとできない

それ以下だとプットのネイキッド売りが可能

IVが低水準の時はプット売りは注意する

・IVが上昇している下落時は出来るだけ

ファーOTM売りに徹する

・δが高いほどリスクは高くなる

・期先の限月は、よりファーで取引できる

一方でδが高くなる

・相場が予想に反して上昇した場合、上昇が

限定的であればプットのカレンダースプレッド

がうまく働く

・プットはOTMほど割高であるため

可能な限りファーOTMを売ります

・Tボンドの想定レンジは幅広くとる

コモディティーオプションは通常

原市場が上昇した時IVが上昇する

・CME取引所時間:7:20〜14:30

・弱気相場とは3大株価指数(ダウ、S &P500

ラッセル2000)全てが15%以上下落した

状態をいう

▼著者オススメ口座

①E*TRADE(証券)⇒長期運用用

株式オプション、ETFオプション、LEAPS

最小5000ドルから(多ければ多いほど良い)

②XPRESSTRADE(ADM Invester Service)⇒短期

コモディティー専門の取引会社

最小10000ドルから(多ければ多いほど良い)

▼情報

日経225日々のデータ

http://www.panrolling.com/option/op060309.html

 


●本書に出てくる格言

トレーダーの失敗する原因は、そのほとんどが

ずさんな資金管理によるものである

ーリンダ・ラリーー

▼書籍

最新版オプション売買入門

私はこうして投資を学んだ

STOCK TRADERS ALMANAC

 


●本書で得られた気づき

LEAPS戦略は金持ちなら多くの人が

やっている戦略だと思う本書では

500万円相当の資金が最低必要とあるが

1000万あった場合LEAPSの平均的な

利回りは30%ぐらいだから

結構な収入となり不動産投資より

いい感じがしてきた

 


●今までの自分の考えと違ったところ

オプションは勉強すればそれほど危険でもない

 


●本書の内容で実行してみたい事

資金を追加で入れLEAPSを試す

 

 

オプション倶楽部の投資法

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