書名:輸入ビジネス3.0
著者:大竹秀明
●本書を読んだきっかけ
転売や輸出の本を読みあさっていたら
偶然この本に出会う
●読者の想定
輸入、貿易で億レベルで儲けたい人
資金はないが貿易に興味がある人
新し物好きの中高年男性
●本書の説明
自分で稼ぐ力を身につけた人を『貿易家』
ワクワクする商品を自分だけが販売する
ビジネスである
P4に著者の考える『貿易家』の定義あり
『まずは貴方がワクワクする商品を探すこと』
著者は3年前、展示会でハンドスピナーを
見かけたが、日本では売れてないが、
どこにでもあると目にも止めなかった
ところが2017年日本で大ヒットした
クラウドファンディングのメリット
A資金調達
Bテストマーケティング
Cプロモーション
D実績づくり
ひとり貿易の構造
①商品発掘
海外パートナー、OEM、代理店
海外のサイトで商品発掘
②テストマーケティング
③一般販売
マルチチャンネル販売
④管理
外注、仕組み化、組織化
⑤発展
ブランド構築
著者はヤフオクの不用品処分から始めて
ebayの輸入を始める
日本の1/3や1/4の価格で売られていたのに
ビックリした
「ブラインダンプ」「マインドマップ」
で考え方をまとめていく中『輸入』
の文字が浮かび上がった
香港のエレクトロニクス展示会で人のサイズ
を3秒でスキャンできる機械を見つける
(日本では30秒かかる機械しかなかった)
その商品をMakuakeで紹介しクラウド
ファンディングしたが時代を先取り
しすぎて資金は集まらなかった
貿易革命(貿易3.0)
・従来の貿易→貿易1.0
・ネット輸入ビジネス(転売中心)→2.0
・ひとり貿易→貿易3.0
・まったく新しい貿易の形
転売が価格差を狙った薄利で競合の多い
ビジネスであるのに対し
貿易家はワクワクする商品をみんなに知
らしめ自分だけが販売する
貿易家のビジネスモデルは
・代理店
ブランドを日本で独占販売
・OEM
中国工場で自社製品製造
Makuakeに出すことで知名度が上がる
貿易は熱意が大切である
amazonで商品を探す場合
ベストセラーランキングから見る
その中で評価の数が多く星の数が多い
できれば日本に入ってきていないもの
を見つける
その会社の「Contuct Us」をクリックし
「私たちに日本で販売させてほしい!」
とその旨を伝える(p93〜94例文)
で不用品を販売した経験も実績になる
「昨年は◯◯程度の販売実績があります」
次にメーカーに「仕入価格(日本での希望販売価格)」
「納期」「最低発注数量」を聞く(P97例文)
商品発掘はAmazon以外にもキックスターや
インディゴーゴーなどもあたる
クラウドファンディングの会社は
スタートアップ企業である場合が多く反応
が良い
日本のクラウドファンディングで商品展開
したというメッセージは刺さりやすい
どうしても英語が苦手な人には
RAKUNEWというサイトがあるが直接
メールが送れない
海外に直接出向く最大のメリットは
話がまとまりやすい
LCC航空とドミトリー宿泊で安く出張
できる
欧米の見本市では代理店を探しているが
アジアはOEMが中心である
Makuakeで買い物をする人は
男8割:女2割、年代別だと1位40代
2位30代、3位50代、中高年は新しい物好き
Makuakeで売れやすい商品
①近未来ハイテク商品
②お悩み解決商品
③思い出共有商品「モノよりコト消費」
④美容健康ダイエット商品
⑤定番改良商品
⑥ワンランクアップ商品
⑦誰にも負けない情熱商品
カテゴリは関係なくどれを売って行きたいか
現在は情報に溢れ広告の中で生活
している感があり、あなたのための
商品だよと伝えていく必要がある
勇気を持ってターゲットを絞り込む
クラウドファンディングでは新しくて
ユニークな物が注目を集めやすい
市場調査
①競合商品との比較
「価格」「機能」「デザイン」「UPS」
「コンセプト」レッドオーシャンの中に
ニッチを作る
②検索ボリュームを調査
Googleキーワードプランナー
③トレンドの傾向をつかむ
Googleトレンドで調査
④クラウドワークスでアンケート(有料)
海外のメーカーは日本のマーケットを
独特と考えていてバイヤーを探している
「どうしてもあなたの商品を日本で販売
させてほしい!」という情熱が言語より
重要である
『自分の要求をギリギリまで通すこと』
まっすぐ相手の目を見て話す
アイコンタクト3秒→笑顔→話す
彼らが何を望んでいるか把握する
情熱を伝える
お菓子などの土産を用意する
『東京バナナ』がお勧め
個人貿易は『一点集中』
1つの商品にフォーカスできることが
強みになる
この1商品に集中して必ず売ります
クラウドファンディングという新しい
武器が使えます
「正規販売店」→「正規代理店」→
「総代理店」という具合にメーカーとの
つながりを深めていく
NOと言えないオファーを出す
①Makuakeでの先行販売&プロモーション
②ビックカメラ、ハンズ、LOFTなど
有名量販店への営業
P150 新商品提案窓口
④東京インターナショナルギフトショー出展
最終的にビジネスは「人」と「人」
著者は既に代理店のあるブースに行って
日本の市場で売れていないことを確認
自分がプロモーションして必ず売る
と情熱を伝えて契約に取り付ける
独占販売でなければ私達も仕入れて
売ることができる
海外メーカーとの契約は「表面約款」
「裏面約款」があるがクラウドファンディング
では「表面約款」だけで良い
一番大事なのは「価格」「MOQ」「納期」
「インコタームズ」「支払方法」「保証」
「法規制対応」クラウドファンディング
では「(期間限定)独占販売」などを
1枚の紙にまとめてサインする
P159〜P165文例
裏面約款は「契約期間」「価格調整禁止」
「船積期間の厳守」「契約不履行責任」
「準拠法や裁判」など本格的なパートナー
としての取引条件
『最後に勝つのは情熱だ!』
展示会場の確認は
「ミプロ」「ジェトロ」のホームページ
で確認する
英語表記の名刺を準備する
社名は無ければ屋号でHPはあった方が
良い
展示会場の歩き方
①全体を一回り見てみる
②気になる商品はカタログをもらう
ブースナンバーをメモする
③集めたカタログを見直し商談
カタログはコーヒーでも飲みながら
冷静に見比べ優先順位をつける
ブースでは「価格」「最低発注数量」「納期」
を聞くアジア系の展示会では
最低発注数量は1K以上である場合が多いが
ヨーロッパでは1個からOKである場合が
多い
納期(リードタイム)の確認は
メーカー注文→生産→商品完成
→日本到着→お客様発送
に何日ぐらいかかるか
P179〜P186 商談の会話例
販売価格はあなたが自由に決めて良い
最低、仕入原価の3〜4倍に設定
人によっては10〜20倍に設定する人も
いるが、お客様が喜ぶのなら良い
仕入価格=
(商品原価+国際送料)×輸入税(関税・消費税)
関税は原料にかかりやすく商品には
かかりにくい
クラウドファンディングはほぼリスクなし
で商品の販売ができる
クラウドファンディングでできる
5つのすごいこと
①資金調達
②お試し販売
③プロモーション
④実績づくりで交渉のネタ
⑤ブランディングで価値を上げる
Makuakeの基本ルール
①始めるときにお金はかからない
②未発売商品であること
③独占販売契約書が必要
ディストリビューターアレンジメントに印
お客様に配達終了までに準備
⑤お客様に配送完了まで次の案件は
開始できない
ファンディングページに準備するもの
①半年以内の登記簿謄本
②法規制対応のエビデンス
③独占販売同意書
④画像や動画の素材
⑤シナリオとリターン設計
⑥プロフィール写真と実行者の声
⑦サンプル
Makuakeページ12構成
1.サムネイル
2.タイトル
どんな商品でどんな人向け
3.最大の売りUSP
4.特徴(ポイント1〜5)
5.利用シーン(疑似体験)
6.バリエーション(色サイズ)
7.商品仕様
詳しいスペック表
8.開発ストーリー
9.実行者のメッセージ
代理店(自分)のコメント
10.リターン内容
早期購入割引の設計
初日で30%の資金を集めることを目標に
11.資金用途とプロジェクトのスケジュール
12.FAQ
お客様は黙って去るので買わない理由を潰す
他人のページをTTP(徹底的にパクる)
クラウドファンディングを盛り上げる方法
①SNSで拡散
②プレスリリースを打つ
③広告を打つ
④インフルーエンサーに協力要請
⑤体験イベント
①EXW 工場渡し
②FOB 本船渡し
③CIF 運賃保険料込み条件
一番多く使われるのはFOB
海外メーカーに発注を行うと
発注書(Purchase order)
プロフォーマインボイス(Profoma Invoice)
を作成してくれる
発注時に30%預け金、残り70%は
出荷準備ができた状態で支払い
貿易では「商標権」「意匠権」の
知的財産権が重要となる
PL保険に加入することを勧める
海外の輸送、通関、国内配送は
プロ(フォワーダー)に任せる
クラウドファンディング後に手応え
があれば「一般販売」にすすむ
1 オンライン販売
カラーミー、ワードプレスでショップ構築
2 店舗で販売
商工会議所や信用金庫などで商品提案会
などを開く
1つのクラウドファンディングが終了したら
別のクラウドファンディングする
(クラファンおかわり)
『構え、撃て、狙え』
他人に『固執しない、執着しない、期待しない』
●本書から得られた新しい知識
独占販売:日本であなただけが販売できる
ブランド品、安く仕入れれるが保証が手薄
上流仕入れ:海外メーカーから直接、代理店
として独占販売、中国工場でオリジナル製品
を作るなど
Makuake(マクアケ):
サービス本書の核となるサービス
エバンジェリスト:Makuakeの宣教師称号
MOQ(Minimum Order Quantity):
最低発注数量
①導入期②成長期③成熟期④衰退期
セカワク(貿易スクール):
著者が関わっているスクール
白人タイム:ヨーロッパのレスの遅さ
渡航予定日の72時間前までに行う
航空券は「エアトリ」「スカイスキャナー」
「トラベルコ」で取ると安い
宿泊先は「ブッキングドットコム」
で早めに取る
通訳手配は「トラべロコ」
海外SIMを買う
ビジカジ:
海外の展示会場はカジュアルな服装の
人が多いのでカジュアルで
クラウドファンディングの形態:
All or Nothing 集まらなかったら資金受取りなし
All In 目的金額に届かなくても資金受取可能
AISCEAS(アイシーズ):
A…Attention(注意)
I…Interest(関心)
S…Search(検索)
C…Comparison(比較)
E…Examination(検討)
A…Action(行動)
S…Share(共有)
I/V(Invoice・インボイス):出荷票
A/N(Arival Notice):貨物到着案内
東京ギフトショーに出展するには
3m×3mでも総額100万程度は必要
共同出展はNG
▼流通チャンネル(消費者が1000円で買う場合)
メーカー(0.5〜1割)←50〜100円
代理店(2〜3割)←200〜300円
卸業者(4〜5割)←400〜500円
小売店(6〜7割)←600〜700円
消費者(10割)←1000円
▼クラウドファンディングの会社
Makuake
GREEN FUNDING
CAMPFIRE
▼Makuakeで紹介された商品
Aibuds(イヤホン型翻訳機)
NUMS(マックブック用テンキー)
▼海外サイト(商品発掘)
Indiegogo
RAKUNEW(日本語)輸入代行サービス
▼翻訳サービス
Conyac(コニャック)
▼海外の展示場
香港エレクトロニクスフェア
香港グローバルソース
香港メガショー
香港ギフト&プレミアム
台湾コンピューテックス
ドイツアンビエンテ&テンデンス
ドイツIFA(ヨーロッパ最大電子見本市)
アメリカCES(世界最大最先端電子見本市)
▼航空券
エアトリ
スカイスキャナー
トラベルコ
▼宿泊
ブッキングドットコム
エクスペディア
アゴダ
▼通訳手配
トラべロコ
▼撮影サービス
バーチャルイン
▼プレリリース
ValuePress
▼LP作成
ペライチ
▼海外送金サービス
TransferWise
SBIレミット
▼信用調査
コファス
▼発送代行
ハッピー転送
Genesis 発送代行
●本書に出てくる格言
最後に生き残るのは、最も強く賢いものではなく
最も上手く変化に適応したものである
三方よし:売り手よし、買い手よし、世間よし
四方よし:+未来よし
▼書籍
月商1000万円!輸入ビジネスで儲かる77の秘密
(著者の師匠の書籍)
ーフォレスト出版森治男ー
日本最大級Makuakeが仕掛ける!
面白いアイデアに1億集まる時代
ー中山亮太郎(Makuake社長)ー
●本書で得られた気づき
貿易家という新しい視点、今までの
物販は既に売れているものを安く仕入
高く売るノウハウが書かれていたが
本書は自分がワクワクして情熱を持って
売り込める商品が対象となる
クラウドファンディングの合わせ技で
リスクを最小に抑えれる所も凄い
●今までの自分の考えと違ったところ
クラウドファンディングを使って貿易
ができるということ
●本書の内容で実行してみたい事
まずは転売で売る感覚をつかむ
海外のサイトの商品ウォッチは
1日時間を設けてやってみる