思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■はじめての日経225オプション投資 を読んで

 

はじめての日経225オプション投資

はじめての日経225オプション投資

  • 作者:千竃 鉄平
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/12/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

書名:はじめての日経225オプション投資

著者:千竈鉄平

 


●本書を読んだきっかけ

再び、日経225オプションについて

おさらい的に勉強したくなったため

 


●読者の想定

はじめてのと書いてあるとうり

入門書であるが、利益が出せる方法

が何点か書いてあり中級者でも

大丈夫と思う。

 


●本書の説明

イントロダクション

知る人ぞ知る魅惑の「日経225オプション投資」とは

・勝率の高い「売り」で安定的に

利益を伸ばし資金は最低30万円

できれば50万円用意する

 


STEP1 利益と損失の仕組みを理解する

・取引手数料は売買代金の0.15〜0.2%

程度と少額である

・取引の際にまず次の4つを考える

①コールか、プットか

②「買い」か「売り」か

③権利行使価格はいくらにするか

限月をいつにするか

・プレミアムはオプション価格と同じ意味

・日経225オプションは毎月第2金曜日

に満期を迎える。

【問題1】

Q.権利行使価格22,000円のコールを

120円で1枚買う150円まで上がったら

決済売りとSQまで保持して

SQ値22,100円で権利行使するのでは

どちらが得か?

A–1.途中で手仕舞い

150–120=30

30×1000=30,000円

A–2.SQまで保持

22,100–22,000–120=▲20円

▲20×1000=▲20,000

最初に支払ったオプション価格を考慮する

【問題2】

Q.権利行使価格21,750円のコールを

220円で1枚売りSQ値が21,890円の

ときの損益を計算

A.21,750–21,890+220=80

80×1000=80,000

権利行使価格より上昇しても

最初に売っているオプション価格分

利益が出る

【問題3】

Q.権利行使価格20,500円のプットを

180円で1枚買うSQ値が20,710円の

ときの損益を計算

A.SQが権利行使価格を超えているの

180×1000=180,000がそのまま損失

20,500–20,710–180=▲390円と計算しない

 


【SQ前にて仕舞う場合】

「買い」

(売却時の価格–オプション価格)×売買枚数×1000

「売り」

(オプション価格–買い戻しの価格)×売買枚数×1000

【SQ日に精算する場合】

・コールの「買い」

{SQ値ー(権利行使価格+オプション価格)}×売買枚数×1000

※ただし「SQ値<権利行使価格」の場合

損失額は「オプション価格×売買枚数×1000」に限定

・コールの「売り」

{(権利行使価格+オプション価格)–SQ値}×売買枚数×1000

・プットの「買い」

{(権利行使価格ーオプション価格)–SQ値}×売買枚数×1000

※ただし「SQ値>権利行使価格」の場合

損失額は「オプション価格×売買枚数×1000」に限定

・プットの「売り」

{SQ値ー(権利行使価格ーオプション価格)}×売買枚数×1000

・日経225オプション以外は流動性

が低いため取引する必要なない

(例:日経225Weeklyオプション)

 


STEP2 基本的なルールと用語を学ぶ

権利行使価格の値幅は、直近3限月

については125円刻みで、毎営業日の

日経平均株価終値に最も近い数値

(125の倍数)から125円刻みで上下

16本が設定されている

4カ月以上先の限月では値段が250円

刻みになるが、あまり先の限月のこと

は気にしなくても良い

・呼値の幅は、オプションの価格が

100円以下なら1円刻み

100円超え〜1000円以下が5円刻み

1000円超えは10円になる

・時間価値とは変動に対する期待

である

・ITMになるとオプション価格は

変身する期待していた価格を超え

たことで、今度はオプション価格が

日経平均の値動きに連動する様になる

日経平均価格=権利行使価格+オプション価格」

・オプションの売りは「ショートストラドル」

以外ではOTMの時に売るのが基本

(「ショートストラドル」ではATMの

プットを売る)

・オプションの「買い」はOTMを買って

ITMにすることが目的で、オプションの

「売り」はOTMで売ってITMにならない

ようにすることが目標

・タイムディケイの境目はSQ16日前

16日以内になったら「売り」戦略が

有利になる

・「セータ」「デルタ」「ガンマ」「ベガ」

の「セータ」と「デルタ」だけでも

覚える

・「セータ」×「日にち」で

数日後のオプションの価格が予想できる

ATMのオプション価格はSQが近くに

連れてセータのマイナス幅が拡大する

・セータ=オプション価格の変化額÷残存日数の減少

・デルタ=オプション価格の変化額÷日経平均の変化額

・ガンマ=デルタの変化幅÷日経平均の変化幅

・ベガ=日経平均の変化額÷IVの変化幅

・HVが小さくなったコールやプットを買う

オプションの買いは変動率が大きい

方が利益が得られるため小さくなった

時の戻りを狙う

日経平均VI指数やVIX指数の方が

投資タイミングを計るのに役立つ

・オプションの売りで損失を避けるポイント

①大きな政治・経済イベントの前は

手仕舞うか取引を見合わせる

②必要証拠金の倍額を差し入れておく

③逆指値注文を入れておき急激な

価格変化に備える

 


STEP3 実際に取引を始めてみる

・口座開設の際のポイント

①必要委託証拠金

②分析ツール

③取引チャネル

④取引手数料

・SBIの「オプションシュミレーター」

の中にある「損益線チャート」は

有用である

・日経225オプション投資の取引時間

は「日中立会」が9:00〜15:15

「夜間立会」16:30〜5:30

・過去15年のデータでは

SQからSQまでの1カ月で日経平均

最大2,200円程度しか上昇しない

この事を利用しコールの売りを仕掛ける

3,000円以上の権利行使価格の

コールを売る、もし値が付いてなければ

次の限月のコールを売るか、少しだけ

下の権利行使価格を売る

SQが終わってすぐのタイミングで

次の限月のコールを売る

・注文前はSPANシュミレーターで

必要証拠金を確認する

・買いで始める場合はプットを1枚買う

今の日経平均より下の権利行使価格で

5円を付けている物を買う

出来高は1000枚以上あるのがよい

2倍になったら利確、半値で損切り

 


STEP4 基本戦略を覚える

・著者が勧めるのはコールの売り

プットの売りの2つ

・コールの買いは日経平均が大きく

下がったタイミングで買う

(下がり切ったのを確認して)

逆張り」の場合日経平均

25移動平均線を8%下回ったら

買いのタイミング

500円上の権利行使価格で

順張りはATMの1500円上の

権利行使価格

プレミアム20〜30円の値段

・順張りは逆張りより難しい

それでも順張りでやりたい場合は

50日移動平均線ゴールデンクロス

買う

・買いはオプション価格が2倍になったら

手仕舞うと決めておく

勢いが良い場合は5〜6倍

ロスカットは早めに

順張りの場合は大きな上昇相場の

時以外は避けた方が安全

・コール買いの「最終賞味期限」は

SQまで残り1週間

・コールの売り戦略

日経平均が大きく上昇し25MA乖離

+4%以上

–ATMの1,000円上の権利行使価格の

コールを売る

–オプション価格目安100〜150円

–SQまでそのまま保有

ロスカットは売値の2倍

日経平均が十分上がっている事を

確認して仕掛ける

プットオプション買い戦略

日経平均が連日上昇して25MA

平均乖離率+4%以上、順張りは

「新安値銘柄>新高値銘柄」

–ATMの500円下の権利行使価格

逆張り移動平均の乖離率が小さく

なりマイナスに転じた

順張りはオプション価格が3倍程度

に上がったところ

ロスカットは買値の半分

–SQまで16日以上ある時を狙うか

次の限月から探す

プットオプションの売り戦略

日経平均の下落が続いている

25MA乖離率が▲8%以上の時

–ATMの2,000円下のプットオプション

を売る

–SQまでそのまま保有

ロスカットは売値の2倍に達したところ

基本的には不要

日経平均が下がり切っていない

タイミングで仕掛ける事

・日米首脳会談は蜜月関係が続く限り

日経平均は概ね順調となる

日経平均VI指数が50MAを下から

抜けたところで取引するのがお勧め

・相場全体の雰囲気を掴むためには

日経平均よりTOPIXを見る

先物取引の中心は外資金融機関で

外資金融の思惑で値動きが決まってくる

最も歪みが少ないのはTOPIXである

・相場の過熱感を見るのには

騰落レシオを見る1カ月分の相場の

状況が分かる25日騰落レシオが

最も参考になる

60ポイント程度が底値圏で

130ポイントを超えてきたら

かなり相場が過熱している状態

・新高値を付けた銘柄と新安値を付けた

銘柄の数の差に注目することは

相場全体の雰囲気や方向感を見るのに

有効である

「新高値銘柄数>新安値銘柄数」

になったら相場が強い

極論を言えばこの2つのチェックだけでも

勝てる可能性は高くなる

具体的には騰落レシオは順張りの

タイミングを狙って「突っ込み買い」

「新規売り」を行う「新高値/新安値」

は相場の中身が悪くなっている

良くなっているのを確認したタイミング

で狙います

・取引参加者別取引高を見れば

大手の機関投資家がどのオプションを

どのくらい買っているのか、売っているのか

知ることができる

 


STEP5 チャートパターンを覚える

・日経225オプションで勝つためには

「損益線チャート」の見方が欠かせない

SBI証券口座サイトの「分析ツール」

タブの「オプションシュミレーター」

右上の「損益線チャート」

右上の「評価額」をクリックすると

縦線(線C)が表示され線Cを左右に

動かすと日経平均の値動きによって

満期(SQ日)の損益と現時点での

損益がどう変化するのかを数値で

見ていくことが可能、さらに

時間経過による損益の変化も数値で

確認できる、右上の「時間設定」を

クリックするとつまみのついた

「時間設定」ウインドウが表示され

つまみを動かすとSQまで損益が

どのように変化するのか分かる

P176〜P177(図)

・必勝パターンに「ショートストラドル」

があるストラドルは、同じ権利行使価格

のコールとプットを組み合わせるという

意味である

「ショートストラドル」は同じ権利行使価格

のコールとプットを両方売る戦略

コールもプットもATMのものを売る。

方向感がない相場で相場に向く

SQまでの期間がある程度ながく

オプション価格が高い

大きな政治イベントがない

注意点としてコールとプット同時に

売り、同時に手仕舞う

・「ロングストラドル」は両方買う

・「ビッグスプレッド」

日経平均が大きく下げているときに

現在の日経平均から1500円ほど下の

プットオプションを100円で1枚買い

そこから1,000円下のプットオプション

を50円で2枚売る。

プットは「買い」を同時に行うことで

証拠金が緩和される「売り」2枚で

大体30万かかるがプットの「買い」

1枚組み入れると7〜8万の証拠金で済む

仕掛けのタイミングは

日経平均VI指数が20ポイント以上に上がる

ような大幅な下落局面が仕掛けるタイミング

1週間で2,000円以上下がるような局面

ならSQまで10日以内でもトライしてよい

①買いと売りのオプション価格を

差引きゼロにする

値が付きやすくても25円×4枚とかは

しない方が良い

②プット買いとプット売りの値幅を

1,000円にする

・「クレジットスプレッド」

プットオプションの売りのリスクを

プットオプションの買いで食止める

取引手法、この戦略では

プット売りのプレミアム>プット買いのプレミアム

になっていることが重要

特別な投資タイミングはなく「売り」

を行うさいのリスクヘッジとして

組み合わせる売りと買いの値幅を

500円ぐらい目安で考える

・「ショートストラングル

同じ限月で異なる権利行使価格の

コールの売りとプットの売りを

組み合わせる取引、両方「売り」で

あるため証拠金が多めに必要

取引はSQまで2週間〜16日ある

ときに行う

ゆっくり上下に動く相場の時が

狙い目で現在の日経平均より

±1,500円程度に収まると予想できる

ようなときが良い

–SQまでの時間が16日以上ある時に

その時点のATMから500〜1500円上の

コールを売り同時に500〜1500円下の

プットを売る「損益チャート」で台形上端

の範囲内に日経平均が収まるようであれば

SQまで持ち続ける

コールもプットも値段が2倍になったら

ロスカットする癖をつける

・「カレンダースプレッド」

近い限月のオプションを売り

先の限月のオプションを買う

次のSQまで2週間程度あって

日経平均の直近3日間の値幅が

100円未満程度など値動きが小さいときに

500円程度のコールオプションを売り

限月コールオプション

同一権利行使価格で買う

SQ日にコールの「売り」「買い」を

同時に手仕舞うのが基本であるが

日経平均が上昇していたら買いは

残しカバードコールする

・「プットバックスプレッド」

大きな下落局面で2〜3日で多額の

利益を出せる可能性がある

日経平均が大暴落した局面で

ATMのプットオプションを1枚売り

同じタイミングでそこから750〜1,000円

程度下のプットオプションを5枚買う

SQまで時間があるときのプットは

暴落時に物凄く上昇する

具体的に仕掛けて手仕舞うまでの

期間は2〜3日、買いが5枚なので

証拠金は抑えられる

「損益線チャート」を使って

シュミレーションしながら現在の

価格ならどの程度の利益、損失

になるか必ず確認する。

先物取引組み合わせる

先物の買い+コール売り

でカバードコールする

先物1枚に対してオプション価格

100円のコールを4枚売る

 


おわりに

Yahoo!ファイナンス

日足チャート+移動平均線

表示させる

25MA平均乖離率4%でコール売り

▲8%以上でプットの買い

P215 マネックスのチャートは

乖離率が見やすい

 


●本書から得られた新しい知識

・金曜日がオプションの満期日である週は

日経平均は1000円以上上がらない

・「セータ」は全てマイナス表示

「マイナス6.89」であれば1日に

6.89円価値が減少する

・「デルタ」は日経平均株価

オプション価格に与える影響

例)日経平均21,750円、コールオプション

120円で明日日経平均が250円上昇した場合

デルタが0.32であれば

250×0.32=80円でコールは200円になる

・「ガンマ」はデルタと密接な関係があり

日経平均が動いた時デルタがどのくらい

動くのか、デルタは権利行使価格ごとの

差が出にくいためガンマと合わせて利用する

・ビックスプレット:例えば250円の

コールを1枚買いそれより250円外の

コールを2枚売る

衆議院選挙の期間中は日経平均

上昇する可能性が高い

・サッカーのワールドカップ期間中は

1000円以上、下がらない

オリンピックの場合は明確な傾向はない

・6月の後半&11月最終週は相場が

下がりにくい

・VIX指数は株価の動きに先行するため

指数が30〜40以上に上がり始めると

その後には多くの場合、暴落が訪れる

日経平均VI指数という日本独特の

恐怖指数がある

▼サイト

・日経225騰落レシオ

https://nikkei225jp.com/data/touraku.php

・新高値・新安値比較

https://nikkei225jp.com/data/new.php

・VIX指数

https://nikkei225jp.com/data/vix.php

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

・日経225オプションは残存期間が

16日以内になったら「売り」戦略が

有利になる

 


●今までの自分の考えと違ったところ

オリンピックの時は明確な

相場のアノマリーはない

 


●本書の内容で実行してみたい事

騰落レシオ、新高値・新安値、

VIX指数のチェックと25MAの4%乖離

をチェックしてコールの売り

「損益線チャート」の活用など

 

はじめての日経225オプション投資

はじめての日経225オプション投資

  • 作者:千竃 鉄平
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/12/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)