思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■モチベーション3.0 を読んで

 

 

 

書名:モチベーション3.0

著者:ダニエル・ピンク

 


●本書を読んだきっかけ

大前研一氏の訳本であることと

書店の本棚で偶然見つける

 


●読者の想定

部下のモチベーションを向上させたい

会社の上役

イマイチやる気が起こらない人達

 


●本書の説明

・モチベーション1.0:生存を目的とする人類最初のOS

・モチベーション2.0:アメとムチ=信賞必罰に基づく

与えられた動機づけに基づくOS

・モチベーション3.0:自らの「やる気!(ドライブ)」

に基づくOS


人間の歴史がまだ浅い頃5万年ほど前は人間の

行動の基礎をなす前提はシンプルだった

それは生き残ることだ食料を集めるためにサバンナ

を歩き回る時や獣から身を隠す時まで生理的動因が

人間のほとんどの行動を決めていた

この初期のOSが「モチベーション1.0」である


人間が村社会を形成したりするにつれ単純なOS

では対処できなくなった

その結果、新しいOS「モチベーション2.0」が生まれた

これは平たく言えば報酬を求める一方

罰を避けたいという動機づけで

言わばアメとムチの動機づけである


21世紀に入ってからモチベーション2.0は

ほとんど機能していないということが判明した

アマビルはこれを創造性に関する「内発的動機づけの法則」

と呼び「内発的動機づけは創造性につながり

外発的な動機づけは創造性を奪う」と主張した。


モチベーション3.0」の3要素

①自オートノミー律性自律性は個人の

パフォーマンスや姿勢に強い影響を与える

最近の行動科学の分野の研究で自律的な

モチベーションによって生産性が上がり

精神的健康に改善が見られた


①マスタリー(熟達)

3.0は積極的関与を求める

それだけがマスタリーすなわち物事に熟達

することを可能にする

人が自分の能力に対して抱く「信念」が

マスタリーの内容を決定づける

人は知能に関して2つの異なる観念を抱いている

「固定知能観」を抱く人は、知能は限られた量

しかなく増やせないと考える

「拡張知能観」を抱く人は知能は努力で伸ばせる

と考える

この2つの知能観は努力について全く異なる

対応を示す拡張知能観にとって努力は肯定的だ

能力は鍛えられると考えるので

努力を向上の手段とみなす


③目的

ロチェスター大学の卒業予定者に

人生の目標を訊たずね卒業後の一定期間

追跡調査した結果

学生の中には「外発的抱負」(金持ち、有名になりたいなど)

「利益志向型の目標」を抱く者もいた

一方

内発的抱負(他人の人生の向上に手を貸し

自らも学び成長したい)

「目的志向型の目標」を持つ者もいた

この学生たちが卒業して現実の世界へと

羽ばたいてから1、2年後に

その足取りを追った

学生時代に目的志向型の目標を持ち

それを成し遂げつつある者は大学時代よりも

大きな満足感と幸福感を抱いていた

満足感を得るためには目標設定だけでは

十分ではない

正しい目標の設定が必要だ

これを理解できなければ良識ある人でも

自滅の道をたどる恐れがある

深夜まで働き続けられるほどの意欲を喚起

したのは利益の追求はもちろんのこと

目的が要因となっていた

 


●本書から得られた新しい知識

外的な報酬と罰(アメとムチ)はアルゴリズム

な仕事には効果を発揮するがヒューリスティック

な仕事には、むしろマイナスに作用する恐れがある


靴のオンライン販売のザッポスは

カスタマーサービス担当者と顧客の通話を

モニタリングしない

担当者は各自のやり方で電話に応対する

彼らの仕事は顧客の役に立つよう対応することで

その手法は各担当者に任されている


自然食品のスーパー、ホールフーズでは

人材の採用を各部門の従業員が行う

候補者は30日の試用期間の間

チームと一緒に働く

試用期間終了後、従業員たちが

その人物を採用するかどうか投票する


トムズ・シューズという米国の会社は

キャンバス地を用いたフラットシューズを

販売し誰かが靴を1足購入するたびに

同社は発展途上国の子供たちに新しい靴を

1足贈っている

 


●本書に出てくる格言


●本書で得られた気づき

高邁な目標にために働く時

人の生産性は上がる、だからこそ

崇高な目標設定が必要である

また、単にお金を儲けたいという目標も

アリではあるが幸福度において

見劣りするし資本主義のワナに

ハマりやすい

 


●今までの自分の考えと違ったところ


●本書の内容で実行してみたい事

高邁な目標を設定する