思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■天職の見つけ方 を読んで

 

 

書名:天職の見つけ方

著者:中越裕史

 


●本書を読んだきっかけ

次回の読書会のネタとして

読みやすそうだったから

 


●読者の想定

難しいことは書いていないし

一般庶民でも手に届く方法が

紹介されている

ノウハウ本というよりマインドセット

について書かれた本であるが

かなり読みやすく理解しやすい

「今やってる仕事で大丈夫か?」

と思った人は手に取ってみると

良いと思う

 


●本書の説明

はじめに

「今の仕事で、僕は10年後、幸せになっているんだろうか」

ゆっくりとコーヒーでも飲みながら

僕の実験結果を聞いてみませんか?

 


第1章 なぜ僕たちは天職を見つけたいのか

仕事中、ふと鏡に映った自分の顔を見て

「今の働き方で絶対に幸せになれない」

直感的にそう感じたなら働き方を

考え直すチャンスです

僕たちは将来が不安になった時

専門家に意見を聞きたくなります

でも、専門家は知識がありすぎる

せいで偏ったものの見方になり

結果的にとんちんかんな予想をして

しまうことが実際によく起こる

自分の感覚を信じ、自分が正しいと

思う道で自分に出来る限りの努力

をした。それは人生において

働くことにおいて最善を尽くしたと

言うこと。

それは間違いなく、とても興味のある

良い経験を積んだと言うこと

それだけでもう、その選択は正解

・「自分にとってやりがいのある仕事

天職と思える仕事を見つけたい」

そう思うのは当然のこと

今から自分の道を見つけるのも

決して遅いことではない

・一つの会社で長く働きたい

というが、その長くという期間は

5〜10年と認識している

・もう一度質問します

「あなたの安定を保証しましょう

その代わり・・・

嫌いな仕事で1日8時間週5日、

少なくとも45年働いてもらいます」

 


第2章 天職って何だろう

「適職」その人の能力・才能などに

あった職業

「天職」天から授かった職業。また

その人の天性に最も合った職業

・好きなこと、やりたいことを仕事にして

充実感を持って働きたい

こういうケースの場合、まさに

「天職」を求める人のイメージに

ピッタリ

・実際の相談者から見える違い

「適職を見つけたい=

適した仕事でストレス少なく働きたい」

「天職を見つけたい=

やりたいことで充実感を持って働きたい」

・天職3つの要素

①「内発的動機づけ」

好きという気持ち

②「自己決定要因」

自分で選び決めること

③「意味への意志」

自分にとって意味ある仕事

・内発的動機づけは、自分自身で

自然とやりたい気持ちになること

内発的動機づけは決して古びない

考え方、好きだからやる気になれる

興味があるから学ぼうと思える

これはどこへ行っても変わらない

真理です。

天職を見つけたいとき核になる

考え方である

・ハリーポッタの組み分け帽子に

自分の意思で決め伝え

組み分け帽子は、その気持ちを

尊重した

組み分け帽子は、ただ適性を判断

するだけではない適性も大事で

あるけれど最後は本人の意思を

尊重して決めてくれる。そこにこそ

組み分け帽子の本当の凄さがある

・「これは私の仕事です!」

自分の仕事に誇りを持っていると

言える。それはそこに責任と

自分の意思があるからです。

・人の役に立っていても

自分にとって意味があると

感じるかどうか

大事なのは、単に人の役に立てばいい

ということではないということ

それが自分自身の価値観で見たときに

意味を感じるかどうかが大事なのです

・好きなことなら意味を感じやすい

意味を感じることなら、自分で決めやすい

 


第3章 天職の見つけ方

・「生き方や働き方には

明確な地図など作れない」

働き方の地図を作るのは「思考」

ではない

・「道を間違えらた嫌だな〜。

明確で完璧な地図ができるまで

出発しないでおこう・・・」

そんなことをやってたら

何年たっても出発できない

なんども間違いながら修正を

重ねていくこと

ある意味、失敗した分、地図は

明確になっていく。何しろ

それだけ修正を重ねたのだから

なんども調べて実際に体験して

また修正して。そうやって本当に

やりたいことの地図は出来上がる

頭で考えるだけではわからない

実際にやりながら考えないと

じも、多くの人は、やりながら

考えようとはしない。だから

頭の中で堂々巡りになります。

今必要なのは「思考」ではない

「やりたいこと」を見つけるとき

最初はザックリで十分。行動して

修正しながら、明確にしていく

これをしっかり意識する

・やりたいことはあるけど努力する

のが大変だからやろうとはしない

やりたいことはあるけれど失敗する

のに怖気付きやろうとしない

そんな自分を認めるのはあまりにも辛い

だから、つい自分のやりたいこと

から目を背けてしまう

・もしこの世に神様がいたとしたら

努力やリスクを引き受けない人に

天職など与えるわけががない

自分自身の気持ちに嘘をつく人に

天職など与えるわけがない

だから、ほんの少し自分に正直に

なって見ませんか

・「未完の行為」とは人生でやり残したこと

自分でも気づいていない

過去の人生の心残りのこと

自分の人生にケリをつけるために

一度もがいてみよう。

泥臭くもがいて、もがきまくって

聞き分けのいい子供みたいな生き方は

もうやめよう

・恋愛において一度も告白したこと

のない人間は、そのうち片思いすら

できなくなる。

・大半の日本人はビビリと責任逃れで

シュートは打たない。ほとんどの人が

無難にパスを回して決定的場面を

自ら逃す。逆に決定力のある選手が

英雄視される

「僕のやりたいことはこれです!」

と責任逃れをしない

オリジン型になったつもりで

ほんの少し動いて見ませんか?

・母の教育は神がかっていた

1つ「人間は大人になってからも

勉強できる」

2つ「人間は大人になってからも

変われる」

3つ「人間は自分から好きで学ぶと

とても充実する」

・「仕事にならなくても興味がある

からまずやろう」

「お金にならなくても、面白そうだから

まずやろう」こう思って動く

人間しか天職にはたどり着けない

・どんな服装で働くのかは

価値観を表しています、これは

意外なことに仕事を選ぶときの

指針として大きなポイントと

なっている

「どんな服装で働きたいか?」

それは、どんな人たちと価値観を

共有して働いていきたいのかに

つながる、どんな自分でいたいのか

を反映している。

・「人と関わるのが好きか苦手か?」

ここを考えると、やりたいことの

方向性が見えてくる

人と接するのが好きな人が

プログラマーやエンジニアとか

一人でやる仕事に就くと同じ職場の

人となかなか気が合わずしんどく

なってくる

少人数の人と深く関わる

そういう人の接し方が好き

根暗ではないが物静かな方が

似合っている

このタイプはフリーランス

個人事業主も多い

こだわりが強い自分が納得いく

形で納得いく仕事がしたい

「人と接するのが苦手」

「人と接するのが好き」

「狭く深く関わりたい」

自分に合うかどうかの話で

良い悪いではない

「自分自身はどのタイプか?」

を考えてみる

・「家族との時間も大切にしたい

それを考えると、在宅で働ける

仕事がいい。だから、小さな

自営業がいい」

こういう相談は本当に増えている

場所と仕事内容、自分はどちらが

優先か場所が絞られれば自ずと

働き方も絞られてきます

 


第4章 天職に就くための働き方

・コントロールできない目標は

運任せになる

「コントロール可能な部分だけで

目標を立てる」この考え方は

「コントロールの二分法」と言い

哲学者のエピクテトスの考えたもの

具体的には

「何百万部も売れる本を書く」

↓↓↓

「コントロールできるものは何か?」

↓↓↓

「少しでも良い内容にすること。

そのために、ちゃんと構成を

練り上げて、しっかりとアイデア

を出す!後は伝わりやすいように

何度も修正を繰り返す」

でもまだ良いアイデア思いつくかは

コントロールできない

「良いアイデアを出すため

コントロールできることは」

↓↓↓

「思いついたらすぐにメモ、ネタ帳を持ち歩く」

「何も思い浮かばなくても白い紙の前に座る」

「家だと絶対ダラダラする、1日2回カフェに行く」

・「本当にやりたいことなら、すぐに

行動できる」これは大きな勘違い

人間はどんな好きなことでも

先延ばしする生き物である

あのアガサクリスティーでさえ

遅筆で有名だった

・スモールステップ3つのポイント

①小さな行動であること

②楽しい行動であること

③毎日できる行動であること

・「情熱大陸」に影響を受けすぎると

やりたいことが見つからない

すごい話だが、凡人にとっては

現実味がなく、やる気になれない

まずは魚籐(うおとう)さんを目指す

魚籐さんは魚屋さんで情熱大陸

出るような店ではないが地域の

皆んなに利用されている

世界の第一線でもなく店長が

名言をいうわけでもない

普通の魚屋さん

「やっばりお刺身は、魚籐さんが

一番美味しい」

と言われるような店

「もっと等身大で普通の人だけれども

良い仕事をしている人」そういう人を

目指さないと、いつまでも一歩も

踏み出せなくなる

・女子高生は年齢を気にするが

50代、60代の方が、それほど

年齢を気にしていない

女子高生も同じ言葉を言っていた

「もうこんな歳だから・・・

もっと若くからやっていれば・・・」

結局、私たちが取れる選択肢は一つ

「今からでも、やるしかない」

・美容整形を受ける人で医師に

問題ないと言われ

「十分美人なのに妙に恋愛に弱気」

このタイプの人たちは、むしろ

自分の感覚や考え方を絶対的な

までに信じている

自信の本当の意味は

「自分自身が何を信じているのか?」

自分はブサイクだと絶対に信じている

これも一つの自信

消極的でもったいない人はワンランク

上の仕事を頼んでも

「いえいえ、私には絶対無理です!」

と頑なに断る

私にはできないと絶対信じている

ほとんどの場合、ただの思い込み

「本人の固定観念は本人にしか

変えられない」

思い込みは

「頭の知識ではなく、体験知でしか

変えられない」

自分の知識を疑うからこそ

一度は試してみようと

自分から行動してみようと思う

そうして、行動することで

固定観念が修正され自分に自信が

ついていく

固定観念は誰かが外科手術のように

取り除くのは絶対に不可能です

・少し自分を疑って、ほんの

5分だけ小さな行動をはじめて

みませんか

 


第5章 天職を見つける逆転の発想

・「自分が何を好きなるかは、

実は自分では選べない」

突き詰めて考えていくと

「やりたい仕事は自分で選ぶのではなく

人生から与えられている」

天職を見つける逆転の発想とは

「そもそも好きなこと、やりたいことって

自分自身では選ぶことはできない

すでに人生から与えられている」

フランクルは生きている意味が

わからない虚しさが人を弱らせ

心の病になる

・この世のあらゆる人が何かしらの

社会問題の当事者である

何かしらの重いものを抱えている

実は僕たち人間は

「好きなことすら、人生から与えられ

問われている」

「君も本当は好きな事があるだろう

昔、興味があったこと、あった

んじゃないか?このたった一回の

人生、君はどう生きていくんだい?

その好きなことで、どう人生を充実

させるんだい?それを無視したら、

後悔するんじゃないのかい?」

・僕たちは生身の人間で惨めでない

経済レベルが欲しい、社会的

生き物である人間は、どうしても

そう思ってしまう

だから僕たちは

「自分の人生に与えられた好きなこと」

を認めたくない

フランクルの言うとうり

「人間が人生に意味を問うのではなく

人間の方こそ人生に問いかけられている」

天職を見つけるにはこの考え方が

重要です。

1日たった5分でいいから

好きなことに関わる時間を作って

みる、たったそれだけで天職に

近づける

・生きる意味を失うと人は心を病む

逆に生きる意味を持つ人ほど

強靭な精神を持つ(フランクル

なせかわからないけれども

不安ながらも一歩踏み出した

瞬間、その人の精神は強く逞しく

なりはじめています

そういう人は死の直前

「ああ・・・苦労することも多かったけど

いい人生だったな」必ずそう

思う事ができる

・「自分の好きなことを、どうやったら

お金にしていけるのか?」

その方法をしっかり調べ

考え実践することが最初の一歩

・天職に就くとき最初から強い

意志を持っている人はいません

不安ながらも一歩踏み出したからこそ

そこに意志や熱量が湧いてくる

この順番は決して勘違いしては

いけない

・経営者たちがそうだったように

結果など天に委ねてしまった方が

最終的には天に選ばれる

 


おわりに

「人間はやりたいことを仕事にしたら

本当し幸せになれるのか?

だとすれば、やりたいことって

そうやって見つければいいのか?」

自分の好きなことを大事にすること

自分自身に嘘をつかずに

自分が本当に正しいと思うことを

不安があっても行動していくこと

先延ばしせずに、さっさと行動する

少しでもいいから人の役に立つこと

自分が生活できるように稼ぐのは

大事だけれど、欲を出さずに質素に

生きること

・自分自身が幸福かどうかは

鏡に映った自分の姿を見れば

すぐにわかる

・今の僕は、仕事のことを考えて

微笑むことができます。

これが、僕の実験結果です。

 


感謝の言葉

 


●本書から得られた新しい知識

・正社員という言葉は1980年代に

できた

・著者のお客さんの公務員には

10人に1人ぐらい仕事に合わない

・共同体感覚

人間には誰かの役に立ちたいという

気持ち、もっと大きく、自分の

いる社会全体、人類全体、ひいては

地球、宇宙そのものにとって

有益な存在でありたい願望がある

(アルフレッド・アドラー

・人間は自分の人生や、やっている

ことを意味あるものにしたいという

「意味への意志」を持っている

(Vフランクル

・人生の嘘

やりたいことがわからず悩んでいた

自分を振り返ったとき

「まるで自分自身の人生に嘘を

ついていたようだ・・・」

そう考えるのが一番自分の耳が痛く

胸の奥に突き刺さる

(アルフレッド・アドラー

・ポーン型

チェスの駒の歩に相当

・オリジン型

チェスを指している人

・世の中の95%の人は先延ばしをする

(アーズ・スティール)

・期待価値理論

やる気に関する理論で「価値」は

手に入れたいものの魅力。

魅力的である方がやる気が出る

・小欲知足

欲に振り回されず満足すること

を覚える方が人は幸福になれる

という仏教の教え

▼書籍

時代精神の病理学

 


●本書に出てくる格言

すべての人は幸せを求める

例外はない。用いる手段がどレほど

違っていても、みなこの目標に向かっている

ブレーズ・パスカル

あんたが小さいころ無理やり塾に

行かせたんは間違っていたかもしれへん

あれは、大学行かれへんかった

私のコンプレックッスやった

嫌な思いさせてたら、ごめんな

ー著者の母ー

なぜ生きるのかを知っている者は

殆んどあらゆる如何に生きるか、

に耐えるのだ

ニーチェ「夜と霧」ー

人生への意味への問いにある種の

コペルニクス的転回を与えなければ

ならない。すなわち人生それ自身が

人間に問い立てているのである

人間が問うのではなく、むしろ

人間は人生から問われているものであり

人生に答えねばならず、人生に

責任を持たねばならないのである

フランクル「人間とは何か実在的精神療法」ー

神よ

変えられないものを受け入れる心の静けさと

変えられるものを変える勇気と

その両者を見分ける英知を

お与えください

ーラインホルド・ニーバーー

 


●本書で得られた気づき

思い込みは頭の知識ではなく

体験知でしか変えられない

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

魚籐さんの話が一番印象に残った

崇高な目標を立てなくとも

誰からも必要とされる商売も

いいもんだ

次回の課題図書つき読書会で

本書について取り上げたい