思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■華僑流おカネと人生の管理術 を読んで

  

華僑流おカネと人生の管理術

華僑流おカネと人生の管理術

  • 作者:宋 文洲
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 単行本
 

 

書名:華僑流おカネと人生の管理術

著者:宗文洲

 


●本書を読んだきっかけ

中国人の目線から見た日本人の

経営者についての意見を知りたかった

ので、一読しました

 


●読者の想定

華僑流のビジネスのやり方

ユダヤ人と世界を二分する

お金の支配者、華僑について

知りたい人

 


●本書の説明

第1章 「和僑」的生き方のすすめ

華僑は世界に5,000万〜6,000万人

中国人口13億だから20人に一人が

華僑です、

日本も人口からいって500万〜600万人

ぐらい和僑がいても不思議ではない

・もう立ち直れないというような

失敗はリスクをとってチャレンジしていれば

一度ぐらいはあります

アゴでこき使われて屈辱を噛みしめる

中で「生き残る力」は養われていきます

ある日突然「他人の視線なんてどうでもいい」

「メンツなんて失ったってかまわない」

と思える時が来る

 


第2章 「失敗」と思い込んでいる日本人

日本人は失敗を恐れる気持ちが強すぎて

なかなかリスクをとって行動しようと

しない、だから能力を生かしきれず

自信が持てないままでいる

20代なら失敗したところで

十分にやり直せるリスクなんて

ないようなものです

・大きなチャンスはみんなが損だ

と思うところ「逆張り」ですね

・自分が属している大きな組織に

不平不満を言うのをやめる事

組織に文句を言うことは依存の

裏返しです

・真実を探すのはものすごく

苦労が必要だ

・華僑は、国と自分を別物として

考えています自分を実力以上に

慢心する事もなければ自らを

卑下する事もない

 


第3章 「成功」とは自分のためのものである

成功者は自分では「成功している」

とは微塵も思っていない人が多い

他人に評価される事と自分がやりたい

ことが一致すればいいが、そんな

幸運なことは滅多にない

・人間には勝負の本能が備わっています

つまらない事と分かっていても

競ってしまうことがある

・日本人ほど他人評価を気にする

人々は世界的に見れば珍しい

「自分にとっての成功とは」

人それぞれですが多くの人の

話を総合すると、ある共通の

キーワードが出てきます、それは

『自由』です

私の成功の定義は

「自由を得ること」

「家族と穏やかな時間を過ごすこと」

・他人と比較し勝つことに喜びを

感じる心は満足することを知らない

お金持ちになりたいと言っても

100%それしか考えない人はいない

「人の役に立ちたい」「良い仲間と働きたい」

と言った気持ちを持っているはずです

・お金を大切に使わないと悪い癖がつく

消費に全く興味を持たず

ビジネスや投資そのものが人生の

1番の極楽だと考えるとカネ持ち

・女性にモテる人は性欲は人並み

それほど執着がない

自己啓発などで金持ちになりたい

欲が強いほどお金持ちになれる

思いは叶う!と言う人がいるが

欲が強い自分は金持ちになれるはずだと

正当化しているだけ

実際は大して金持ちでなく

借金を資産と思い交友関係を

ひけらかすのに自分の具体的な

資産額は一切公表しない

・目標や人生の道は偶然手に入る

ものであるような気がします

 


第4章 「理財」をするから華僑は生き残れる

・華僑はハイリスクな挑戦を積極的に

行う

・金銭面では事業資金と生活資金を

分ける

・華僑は先物オプション取引

ジャンクボンドなどのリスクの高い

投資をしている

・投資で失敗っすることは

「生き残る力」を鍛えることに役立つ

損切りが遅れたり判断ミスをした時は

たいがい思い込みや決めつけをして

いる時が多い

自分の判断力を過信している時も

思い込みや決めつけの原因

ちょっと投資をかじった人

ほど、落とし穴に陥りやすい

・約束を守ることは大事なことだが

どんな人との約束も守る必要はない

自分を騙そうとする人の約束など

守る必要はありません

・人は不得意な分野をバカにしたがる

ものですが、それは

「これができない自分は恥ずかしくない」

と自分を肯定したいだけ

・WW2で日本軍は戦術の誤りを指摘

した者に対し

「キサマは死んでいった戦場の兵士の

事を考えたことがあるのか!」と

批判していたようですが

戦術の誤りを認めたくないから

モラルで相手を言いくるめていた

・借金のリスクを減らすには

1:0.6の割合を守る

借金は担保力の60%に留める

 


第5章 最悪の事態に備えて「小瓶」をつくれ

「小瓶」とはボロボロに傷ついた自分を

守る「心の基地」、何が小瓶になるかは

人それぞれ違います

「小瓶」の重要性はどん底に落ちた経験

がないとわからない

・リカセイは息子たちがまだ中学生

の時、香港の街中に放り出し

一人で靴磨きをさせていた

・人間にとって最も必要な能力は

一文無しになっても這い上がってくる

「生き残る力」を備えていること

・世界的に見れば中国は日本より

スタンダードな社会、日本は

ぬるま湯である

・リカセイは100儲かったら

自分の取り分は60に抑えなさい

と子供に教えた

 


第6章 「個人」の成功と「会社」の成功は別物

・自分の発言に対して

「これは綺麗事ではないか」

と問いかけてみる

・一番困難な時支えて欲しい時

社員や部下友人は隣にいない

・依存心を捨てるため仕事に

「仲間」という概念を持ち込まない

仲間は一人一人自分の人生の目的

を持っているはずですがそれが

組織と常に全く同じ事なんてことは

ありません

明治維新で次々と要人が亡くなっても

維新を発展させる人がちゃんと

供給されたように、その場に必要な

人材は必ず出てくる

・過度の依存心を持つと共倒れ

になることが少なくない

百戦錬磨で自分に自信を持っている

人は危険なケースが多い

逆境を乗り越えた自信は時には過信

になる事を覚えておいてください

中国企業は技術力は低くても

存在感があった、なぜならば

全ての人が高機能を求めている

わけではない

・戦時中、日本は機関銃に対し

一発必中を狙い射撃訓練に時間を

使った、得意なことにこだわりすぎる

と道を誤る

・日本の人は心中精神の人が驚く程多い

・華僑は渡航先の人に受け入れられる

商売を確立しながら

その国の人に嫌われない努力もします

価値観の違う相手を寛容に受け止める

気持ちを養うことが真のグローバル

人材ではないでしょうか

 


第7章 「最大のリスク」は自分の心の中に潜んでいる

・厄介なのは嫉妬心です

自分のヤキモチに対処する方法は

一つしかない

「自分はヤキモチを妬いている」

とただ認めることです

一番やっていけないのは

「私は別にヤキモチなんて妬いていない

悪いのはあいつだ」と

自分を正当化することです

強くヤキモチを妬くのは

周囲が気になり比較し相対的な

幸せを割り出そうとしている

・第三者の評価を使ってあれこれ言ってくる

「俺はいいけど、いろいろ評判

悪いからさ」

単にヤキモチだったりします

鈍感になるのでもなく耐えるのでもなく

悪口を風景のように受け入れ

情報収集や自己反省に利用する

悪口を肥やしにすることができれば

人間は豊かで強くなりリーダーシップ

も自然と身につきます

 


●本書から得られた新しい知識

JALがダメになった理由の一つに

労働組合が7つもあって、それぞれの

既得権を主張していた

李嘉誠:華僑の中でも最も金持ち

純資産2兆円

・三把刀(サンバダオ):華僑の三大職種

「理髪店」「裁縫屋」「中華料理店」

世界のどこに行ってもハサミか包丁

があれば資金がなくても体一つで

始められる。

・理財:アセットマネジメント

理財をしない華僑はいない

・家書低万金(ジア・シュウ・デイ・ワン・ジン)

代々伝わるノウハウは巨額の富

に値する

無形の財産として親から子、子から孫

に伝えられる

 


●本書に出てくる格言

・人生にたらればは禁物

・人生の半分は後世の教育である

・犬に噛まれたら噛み返せるか

(理不尽な扱いを受けても相手にするな

寛容にしなければ彼らと同じ人間に

なってしまう)

ー華僑ー

人間には三種類しかいない

家族、使用人、敵。

使用人は忠実に従いなさい

田中真紀子

 


●本書で得られた気づき

0からお金を生み出す方法について

ユダヤ人の似たような本だと

セールスやバーター取引を勧めていた

と思うが、これには交渉力が必要と思う

華僑の場合だと

「理髪店」「裁縫屋」「中華料理店」

どちらかというと日本人は

華僑スタイルが向いている気がした

 


●今までの自分の考えと違ったところ

自分の感覚だとビジネスで自分の

取り分を求められたら20〜30%

を主張しさらに多くの共同者を募るが

華僑のリカセイは60%で結構多め

だという事

 


●本書の内容で実行してみたい事

著者にとっての成功は「自由」

自分にとっての成功は何か?

今一度、見直そうと思う

 

華僑流おカネと人生の管理術

華僑流おカネと人生の管理術

  • 作者:宋 文洲
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 単行本