書名：アマゾンのすごいルール
著者：佐藤将之
●本書を読んだきっかけ
アマゾンに転職した知人が
誇らしげにアマゾンの書風について
話すので気になっていた
本書はわかりやすそうな感じが
したため購入してみた
●読者の想定
アマゾンに就職、転職したい人
アマゾンの合理的なシステムや
人事について知りたい人
アマゾンの急成長の秘密について知りたい人
●本書の説明
元アマゾン社員だった著者が
アマゾンの戦略とルールについて
解説している
著者の考えるアマゾンの戦略は
・顧客満足度の向上
・戦略（ビジネスモデル）
・戦略を実行する仕組み
・仕組みを運用する人材
・リーダーシップ理念
のピラミッド階層になっていて
最上位が顧客の満足度の向上
最下層がリーダーシップ理念である
本書はその中でもリーダーシップ理念の
OLPについて詳しく書かれている
●本書から得られた新しい知識
Scalable（スケーラブル）かどうか？
現状の1000倍、1万倍の規模になっても
今と同じサービスを保つことができるか
・amazonのグローバルミッション
①Customer Experience
地球上で最もお客様を大切にする企業である事
②Selection
地球上で最も豊富な品揃え
OLP（リーダーシップ理念）１４ヶ条
１.Customer Obsession 「顧客へのこだわり」
なによりもカスタマー中心で考える
２.Ownership 「オーナーシップ」
それは私の仕事ではありませんと
決して口にしない
３.Invest and Simplify 「創造と単純化」
私たちは新しいアイデアを実行する上で
長期間外部に誤解されることも受け入れます
素晴らしい創造でもお客様が使いやすいもので
なければならない
４.Are Right,A Lot 「多くの場合正しい」
多様な考え方を追求し、自らの考え方を
反証することもいといません
正しくないと分かったら深く別方向に
舵を切れば良い
５.Learn and Be Curious 「学び、そして興味を持つ」
常に学び自分自身を向上させ
新たな可能性に好奇心を持ち
実際に追求します
６.Hire and Develop the Best 「ベストな人材を確保し育てる」
リーダーはリーダーを育成し
コーチングに取り組みます
７.Insist on the Highest Standards 「常に高い目標を掲げる」
リーダーは不良を下流に流さず
問題を確実に解決し、再び同じ問題が
起きないように改善策を講じます
８.Think Big 「広い視野で考える」
広い視野は２つの意味を含みます
より高い位置から見る＝俯瞰する視点
より遠くを見る＝長い時間軸での視点
９.Bias for Action 「とにかく行動する」
多くの意思決定や行動はやり直すことができるため
大掛かりな分析や検討を必要としません
インターネットビジネスは「秒進分歩」
10.Frugality 「質素と倹約」
倹約の精神は創意工夫、自立心
発明を育む源になります
11.Earn Trust 「人々から信頼を得る」
リーダーは常に自分たちを最高水準と比較
諫言に耳を傾け、間違いを正す
12.Dive Deep「より深く考える」
常に詳細を把握して頻繁に現状を監査
メトリクスと個別の事例が一致していない時は
疑問を呈します
13.Have Backborn；Disagree and Commit
「意見を持ち、議論を交わし、納得したら力を注ぐ」
賛成できない場合には、敬意を持って
異論を唱えなければなりません
14.Deliver Result「結果を出す」
重要なインプットにフォーカスし
適正な品質で迅速にそれを実行します
Tenets（テネッツ）信条
①Answer the Question Asked
質問されたことに答えなさい
②Reduce Customer Effort
お客様の努力を減らしなさい
③Treat Every Customer as a Friend
Have the Right Attitude
全てのお客様をあたかも友達のように、
適切な態度で対応しなさい
④Escalate Systemic Problems
問題は仕組みを作って報告しなさい
⑤Solve the Problem
問題を解決しなさい
【バーレイザー】
この人を面接官にすると良い人材が採れる
この人を面接官にすると明快な決定ができる
といった人が特別なトレーニングを積み
与えられる人事担当者の称号
【ウェルダン】
突っ込む余地がないよく練られたアイデアで
完璧な資料
【ピザ2枚ルール】
・最適な人数でチームを編成する
・問題に直面している人で編成すること
【会議資料】
説明資料は箇条書きにせず
必ず文書形式で書く
パワーポイントは禁止
A4用紙1～6枚にまとめる
●本書に出てくる格言
今未来のために種を植えなかったら
この花はいつか枯れてしまうよ
だから、今日もイノベーティブな
種を植えよう
未来に花を咲かすためにね
たとえそれが今は
誤解されるようなことがあったとしても
All You Can Eat
自分より優秀な人材を採用することを
恐れてはいけない
Social Cohesion（ソーシャル コヒージョン）
に注意せよ
「馴れ合い」「親しい間での妥協」
●本書で得られた気づき
アマゾンの会議のスタイルは
日本のお役所仕事にの人々には
是非とも採用してもらいたい方式である
と思った
ウェルダンを取るために皆んなが
知恵を絞る様な会社だと
きっと成功する企業だと思う
●今までの自分の考えと違ったところ
グループ全体の７４%の利益を上げている
●本書の内容で実行してみたい事
OLPを何回か読んで自分に適応できるものは
採用してみる、まずは
「質素と倹約」から始めてみる
