書名:英語だけできる残念な人々
著者:宋 文洲
●本書を読んだきっかけ
タイトルで選ぶ、英語以外にどんなスキルが
必要かを知るために
●読者の想定
どちらかというと経営者向け
●本書の説明
Amazonは日本に進出した時、日本語を話した
のに楽天は日本企業でありながら敢えて
英語を公用語としている
相手の国の言葉に敬意を示すことにより
相手と心がつながる
語学習得に必要な事は動機で著者は
彼女が欲しかったから日本語を勉強した
とにかく喋って暗記すればわかってくる
グローバル化は徹底したローカル化の
積み重ねであり現地にしがみついて成功
まで導くモチベーションのある人材を
派遣し、長期的なブレない戦略の下
現地でしっかり育てる
中国は広いので全国展開はありえない
これから求められぬのは日本型ではなく
型にはまらない日本である
日本企業はプロパー社員を重宝するが
海外では新卒を取らない企業の方が
当たり前
給料=評価が世界標準で日本の給与システム
に疑問がある
日本式経営は経営者が優れているとという
よりか、団結力や愛社精神を尊ぶ
社員によるところが大きい
中国では専門職か管理職かの決断を35歳
までには決めてしまう
責任は罰ではない寧ろ誇りに思う
入社3年で会社を変える事などできない
自分に合わないなら我慢するか
辞めるかのどちらかだ
中国は多民族国家なので世界のルールに
近いコミニケーションが出来上がった
著者が「お前は中国人だから」と言われ
たのに対し先輩の欠点を探した
母親に「お前」と呼び捨てにするところ
を指摘した後、私は中国人を代表している
訳ではない先輩は日本人を代表できますか
と切り返した
「◯◯人だから」という言い方は相手を
愚弄している、絶対にグローバル化は
上手くいかない
体育会系精神が企業の中にもある
頑張ったから評価される日本に対し
指示をどれだけ遂行できたかで評価
されるのが欧米の企業
ビジネスで「間違う」「間違わない」
という問題ではなくあるのは「誰と違うか」
「理屈」と「感情」は別物ですが
日本ではべったりとくっついている
世界のどこでも通用するユーモアは
自虐話、家族の話、下ネタである
英語ができる事は十分条件ではない
外国に対して、他者に対してオープン
な意識を持っている人材であることが
大切である
ブローバル化では「自己中心」である事
しかし他人の領域に勝手に踏み込まない
自分を持ったまま相手を認めて理解する
ことが必要である
●本書から得られた新しい知識
中国政府が田中角栄を迎える時
角栄行きつけの料亭の女将を北京に呼び
味噌汁を作らせた
華僑は世界中に4000万ほど
中国はよく暴動が起きるが自分たちの
不利益にならないように一線は超えない
様になっている
体罰という単語は英語にはない
あるのは暴力だけ
嘘には3種類ある
①善意の嘘(美辞麗句)
②中性の嘘(自分の利益のためにつく嘘)
③悪意の嘘(相手に不利益を与える嘘)
●本書に出てくる格言
船から落ちた人を助けるため
アメリカ人は
「飛び込めば英雄になれる」
ドイツ人は
「これはルールだから飛び込め」
中国人は
「金儲けになるから飛び込め」
日本人は
「みんな飛び込んでいるから飛び込め」
もう少し先に梅林がある。熟していない
梅がある。それを食べて渇きを癒そう
ー曹操ー
●本書で得られた気づき
カーネギーの第1原則に
批判、否定は言わない不満も言わない
とあるが著者の考えとは異なる
海外では人間関係に影響しない
というのは本当だろうか?
●今までの自分の考えと違ったところ
魚群で急にリーダーがいなくなった場合
2番手、3番手がリーダーになるのではなく
見たこともない魚がリーダーになる
海外では意見を否定されても人間関係には
影響しない
●本書の内容で実行してみたい事
実際、著者の考えに従い組織を変えようと
思うな我慢するか辞めるかのどちらか
という方針を採用してみた