思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■1%の努力 を読んで

 

 

書名:1%の努力

著者:ひろゆき

 


●本書を読んだきっかけ

Amazonのランニングに入っていて

話題の書であったため

 


●読者の想定

ひろゆきの考え方を動画ではなく

活字で読みたい方々

 


●本書の説明

序文

目的は一つ死ぬまでの「幸せの総量」

を増やすためだ

この本では7つのエピソードを語る

「前提条件」「優先順位」「ニーズと価値」

「ポジション」「努力」「パターン化」

「余生」

 


エピソード1「前提条件」

団地の働かない大人たち

・生きていく限り常に「比較対象」に

晒される。

でも、比較対象がないほうが人は

幸せなんじゃないか。

「自分はこうやって生きてきた」

ということをちゃんと軸として

持っておくことが必要だ

人を羨んでしないそうなとき

この言葉を思い出して立ち戻る

「エッグスタンドなんて、いらなくない?」

・「この人とは『前提』が違うんじゃないか?」

・会社員として働いていると

どの会社にも「働かないオジサン」

や「自分の仕事を囲い込む人」がいる

覚悟を決めた人は、しぶとい

プライドを守るのが強者の論理なら

権利を守るが弱者の論理である

・「片手は常に空けておけ」

両手が塞がっていては

チャンスを逃してしまう

・学生起業で成功する人は

授業に出る時間が取れなくなり

休学を選択し、やむえず中退している

これを勘違いして順番を逆に

すると悲劇が起こる。

 


エピソード2「優先順位」

壺に何を入れるか?

・これから1年で達成したい事を

25個書き、その中で3ヶ月以内に

達成したいものを5つ選ぶ。

残りの20個は「やらない事リスト」

として一旦、日常から捨ててしまう

「サードドア(東洋経済出版)」

・壺に岩を入れるエピソードでは

重要なポイントは、最初に

岩を入れない限り、それが入る

余地は、その後2度とないという

こと。

・1997年大学一年の冬にパソコン

を買った。中古のダイナブック

10万ぐらいした。

初めて作ったホームページは

交通違反の揉み消し方」という

ページだった

大学2年の春に仲間と起業した

大学3年の時にアメリカ留学

海外で人間関係がゼロでも

そこから友達を作れる経験を

すると、どこへ行っても

なんとかなると思える。

・世の中には「ロジックが通じる世界」

と、それ以外「趣味の世界」がある

「これはロジックの世界か、趣味の世界か?」

・「それは修復可能か?」

もし修復が可能なら、後回しにしても

良いというルール

勉強してなくて焦る

ものを買ってしまいそうになる

そんな時、「大きな岩はなんだろう?」

「それは修復可能か?」

と自問する。

・9つのバイトが教えてくれた。

「コンビニ店員」「スーパーの惣菜売り場」

「ラーメン屋」「裏ビデオのチラシポスティング」

「携帯電話会社の電話対応」「塾講師」

「掃除」「ピザの配達」「佐川急便」

会社は一見ちゃんとしている

様に見えるが、中に入ってみると

「世の中はチョロい、意外とちゃんと回っていく」

バイトを経験せず、

「こんなつまらない仕事できるかよ」

と最初から思ってしまうような

プライドの高い人は人生で損をする

・求められていることは最低限やりつつ

いかに自分の楽しめるポイントを

見つけられるか。

これがバイトをする上でのコツ

・基本的にサービス業は信用できない

バイトをしないで社会人になると

裏の部分を知らないまま終わってしまう

・「もっとレベルの高い事をやろう」

と考えるか「今のポジションを守るため

全力になるべきか」

・あらゆる事を一度は経験して

かないと「これは要らない」と

判断することはできない。

・目的をもって生きている人は

まだ若々しく見える。

・メキシコの洞窟で1ヶ月何も

食べないで生きた人がいる

最初は脂肪が分解されるが

エネルギーとして使い切った後は

筋肉を分解し始める、すると

激しい痛みが起こるらしい

・奥さんがいなくなった旦那が

早く死んでしまう事実を考えると

「思考の癖」に理由があるのではないか

 


エピソード3「ニーズと価値」

なくなったら困るもの

・好きな事を仕事にしないで

できることを仕事にすることを

勧める。

「やりたい」事を思いついたら

「実行できるレベル」まで落とし込む

・世の中は2つに分けられる

「やりたいけど、できない」

「できるけど、やりたくない」

みんな悩んでいるが

「やりたい」よりは「できる」

から始めて、少し背伸びする

ぐらいのレベルにすればいい

「やりたい」と「できる」の

間を徐々に埋める感覚に近い

最初から「できる」に「好き」

という感情が絡むと少し面倒臭い

センスの領域に入り趣味にする

にはいいが安定収入にするには

向かない。

好きを仕事にするのはオススメ

しない「体験」として、もう一度

掘り下げてみよう。

例)「音楽がやりたい」→

「大勢が一体になるライブ感を作りたい」

・「なくなったら困る体験は何か?」

「2チャンネル的な場所」は

ないと困る人がいる。

「匿名で何かを吐き出す場所」は

絶対に未来永劫、亡くなることはない

「それがないと自分が困る」

核にあるものは、これしかない

・起業してうまくいっている人は

派手な能力ではなく、地味な

やりくり能力や総務のような

事務処理能力がある。

問題が起きたら粛々と対処する

そこに「好き嫌い」の私情は入れない

・まずシェアを拡大させ

叩かれないほどに大きくする

機能性を上げていくのはそれから

・「囚人のジレンマ」という

ゲーム理論では、10回連続で行うとき

相手が裏切ったらその次は自分が

裏切るという戦略が有効

さまざまな方法を試したが

「やられたらやり返す」という

方法が一番強かった。

まずは相手が何もしない限りは

自分から裏切る事をしないのが

一番である。

「やられた時だけやり返す」

・みんな、自分が絡むことが

できる話題を見つけて、それに

対して意見を言いたい。

「誰しも一言だけ言いたい」

 


エピソード4「ポジション」

どこにいるかが重要

・著者は質問する側に回る

面白いコンテンツ的な立場は任せて

それを引き出すシステムになる。

「場所があれば、人は動き始める」

・価値がないものを価値が

あるように思わせると、お金を

儲けることができる。

相手に気づかせないのがポイント

2ちゃんねるニコニコ動画

管理している側はすごくない

集まっているコンテンツが優秀

だったのだ。

・全体を見て

「こうした方が効率よくできますよ」

と提案するポジションを取る。

・「第三者的なところを探れないか?」

三者的ポジションを取るには

「現場のリアル」「経営側の論理」

「コミニケーションコスト」が必要

・コミニケーションコストとは

一言でいうと「言ってはいけないことを

言うスキル」だと思う

うまくいかなかったときは

「あのときはごめんなさい」と言って

謝れば修復可能で、それでも

嫌味を言ってくる相手なら

仲良くならない方がいい

「本音で言う。そして、ちゃんと謝る」

・自分に能力がないことを自覚

していれば、大きな企業の

傘の下で生きていった方が賢い

・意見を出すことのメリットは

「実作業が自分に投げられることがない」

いつだって発信者は強い

できれば「逆にこう言うのはどうですかね」

と前置きした上で口に出してみる

その積み重ねでポジションを確立

・できるだけ職業にとらわれない

いろんな役割が混ざって

「何をやってる人なんですか?」

と言われるぐらいがちょうどいい。

「現場レベルのサブスキルを持っておく」

現場レベルの仕事ができない人が

いくらいいこと言っても

誰も動いてくれない

アメリカの音楽のジャンルで

最も人気があるのが「カントリー」

というジャンル

・日本でビジネスするのであれば

概ね平均的な日本人を想定して

1億人に届かせる様にする

「日本人、1億人に投げかける」

英語圏のマーケットは20億人規模

それを狙うのであれば

いいものをジワジワ広げる方が効果的

日本ではいいシステムより

みんなが知ってるシステムの方が

大事で広告を打った方がうまくいく

・自分の業界を変えるかどうか

見極めるポイントは

二極化しているかどうか、

二極化が大きくなたとき、

それが業界が衰退するとき。

・人が人を選ぶときの基準は

なんだろうか?

「客観的な優秀さを持っている」

多くの人がそのことしか考えない

から資格産業や英会話教材は

なくならない

人が人を選ぶときの基準は

優秀さではない。

「面白いかどうか」だ

質問したことに、当たり前の

返をするのではなく、ちょっと

想定と変わった返ができる人

「人とちょっと違うことは何か?」

・大勢の中で一人しかいない

役割は徳書なポジションとして

メリットが発生する可能性が高い

「特殊なポジションに手を挙げる」

航空機でダブルブッキングに

なって誰か降りてください

と言われたら手を上げると

大体、次はビジネスクラスになる

クーポンももらえて1日のんびり

過ごせる

後に面倒な手続きは発生するかも

しれないが反射的に手を挙げられるか

どうかは経験がものをいう。

 


エピソード5「努力」

最後にトクをする人

・「片手を開けてチャンスを待つ」

「たまたまそこにいたからうまくいった」

それが成功の秘訣だ

僕は元々あまり働く気もなくて

好きな事をダラダラ続けてきた

・社会でお金になるかどうかで

人は評価を変える。

社会で「天才」と呼ばれるか

「変人」と呼ばれるかを分けるものは

出された成果物を社会がどれだけ

受け入れたかによる。

・勝てるかどうかは正しい戦略で

正しい作戦かどうか。そういった

上の判断が先にある。

物事の失敗は判断する上の人たちの

判断間違いの方が原因としては大きい

・いろんなところに手を広げ

勘所を探り、うまくいきそうな

ものだけに集中する。そして

うまくいったら、それが

「努力だったのだ」と後付けされる

・ごく一部だけ「努力できる」

という才能を持た人がいる

その才能があれば、あらゆる競争

に立ち向かうことができ、突破し

次第に勝つことに慣れていく。

・「競争の要らないところに張る」

金持ちと結婚して楽するのが

目的だったのが、いつの間にか

自分磨きを一生懸命する

「間違った努力」に変わってしまう。

・儲かると分かった時点では遅い

儲かってなさそうで誰もやって

いないところにこそ、チャンスが

転がっていたりする。

・頭のいい人が引っ張っていく

アメリカの様な戦い方をしても

多分、アメリカには勝てない。

・自由意志は「よし、これをやるぞ!」

とハッキリ自分で意識して

その上で努力によってそれを

成し遂げるような力のこと

お金儲けの本やダイエットの本は

この自由意志が正常に機能する

ことが大前提として書かれている。

上手くいかなかったら

「あなたの意思が弱いからだ」と

著者は言い逃れができる。

ある意味最強の思考法である。

「自由意志」で人生を変えられる

範囲はいったいどのくらいあるのか?

著者は「とても少ない」と

思っている。

個人の行動は、環境によって

「ある程度」は決められている。

努力か、遺伝子か、環境か

どれか一つが100%ということは

ありえない。

自分が成功できたことを、100%

自分の実力と思ってしまう人は

他人にそれを押し付ける。

遺伝子や環境がそうだったのか。

自分だけのせいにせず

「1%の努力」で変えられる

部分はどこなのかを考えてみる。

・骨の髄まで体育会系が染み付いて

いる人は先輩に歯向かう意識が

端からない。

個人か主張し、おかしいと思った

ことはおかしいという。

アメリカはそういう環境だ

島国の人は自分が偉くなって

「配分を決める人になる」という

戦略を取りがちである

・本当の契約社会は、お互いの

利害関係が一致していない

というのが当たり前という前提で

契約する。

「一部だけ一致しているから、

この部分だけやりましょう」

・日本は空気的な理由をつけるので

「小さな企業で苦労するより

まずは大企業に入った方がいい」

・1%の努力で上手くいくところに

狙いを定め続ける。

 


エピソード6「パターン化」

明日やれることは、今日やるな

・面白い事を考えつく人は

守るべきものができると

途端に面白くなくなる。

・仕事をする人3タイプ

①0から1を生み出す人

②1を10にする人

③10を維持しながら11、12•••

にしていく人

・つまらない仕事も「試行錯誤」

を入れて論理的な反省ができる

ようにすると退屈な仕事も

ゲームに変わる。

・お酒を飲む人をやめさせるには

①飲むことへの罪悪感を植え付ける

②飲んではいけないルールを

作り破ると罰を与える

③値段を上げて変えないようにする

④飲めないような仕組みを作る

例)移動手段を車にする

・「身近に支えたい人がいるだろうか?」

あなたの業界で「この人を支えよう」

と思える人が1人でもいれば十分

・夏休みの宿題の取り組みタイプ

①早めに終わらせる、あるいは

毎日コツコツ。

勉強に向いている

②自由工作や絵などに時間をかける

社会で認められないことに

取り組む。

③最終日が迫り慌てて終わらせる

リスクマネジメントや交渉に向く

・大体のウェブサービスには

エンタメの要素がある。

・「今、実績を持っているか?」

それを自分に問うてみる。

・今まで会った経営者で楽して

お金を儲けることを否定する人

は、ほとんどいなかった。

大義名分を求めるような人とは

あとは「相性」しか残らない。

・どうやったら便利になり

どうやったら他のサービスが

乗ってくれるのかを考えるのみで

お金を稼ぐという概念がない

ビジネスは新鮮で面白い。

・「予想不能なものだけに

お金を払う」

「知らないことは潰していく」

・経営者は多忙で「暇人」の

気持ちがわからなかったりする。

 


エピソード7「余生」

働かないアリであれ

・働かないアリに必要な素養

「ダラダラすることに罪悪感がない」

「自分の興味のあることに没頭できる」

・海外を全く知らなくても

日本の文化圏の中で

微妙な差を嗅ぎ取って

マーケティングセンスを発揮

して暮らせば、この先30〜40年は

暮らせるだろう。

・NISAの600万の枠は全部使う

・みんな給料を上げてほしいが

言えないでいる、空気を察していると

そのうち自分がやられる。

「聞き分けのいい豚になっていないか?」

・ファミレスで手を抜いて働き

クビにならないようにするには

他の店員たちと派閥を作ること

・友達の家に他の友達を呼び

「飲み会をやろう」と言い

宿代と食事代をタダにできる

・平気でウソをついてお金を

引っ張って会社を存続させ

「ウソをウソじゃなくする」のが

いい経営者である。

・ポジションを確立するため

ブラックボックス化している人を

否定はしない。

自分の事が最優先だからだ。

・世界中どこでも困った時には

いい人が助けてくれる。

・「笑い話をいくつ持っているだろうか?」

 


おわりに

センスには努力は勝てない

センスという自転車に乗っている

人に、いくら必死で走っても

追いつけない。

自分に向いていないものに

見切りをつけ「自分にしかないもの」

「他の人があまり考えないこと」

という武器で勝率を高めたり

勝った時はすごく気持ちがいい

 


●本書から得られた新しい知識

・日本人は男性と女性の平均寿命が

6歳ぐらい離れている。

他の国は大体が3歳ぐらいの

差しかない。

・ブルーボックス

ジョブズが発明した無料で

電話がかけられる装置

電話会社のシステムをハッキング

電話料金をタダにしてしまう装置

明らかに違法

未来検索ブラジル

著者の検索サービス会社

ウィニー

東大で助手をしていた金子勇さん

によって作られた「P2P」という

技術は仮想通貨のブロックチェーン

技術を生み出し、これからの

社会を支える基盤となっている

Googleでは仲間の輪を乱さない

「いい人」を率先して採用する

・ブログが生まれた頃に

世界中のインターネットのブログ

の言語量の7割が日本語だった

時代があった。

2ちゃんねるは「あめぞう」と

いう掲示板をマネして作った

・人間の行動を決める要因

①道徳

②法律

③市場

アーキテクチャ

ーローレンス・レッグー

鳥嶋和彦

「ジャンプ」のマネージャで

鳥山明を発掘した。

 


●本書に出てくる格言

「エッグスタンドなんて、いらなくない?」

ー著者ー

みんなシュートの練習ばかり

するけど、そのシュートに

繋げるために、敵を抜いたり

いい位置にボールを持っていく

ことの方が重要だ。それができて

シュートを練習する意味がある。

本田圭佑

 


●本書で得られた気づき

・自由意志は「よし、これをやるぞ!」

とハッキリ自分で意識して

その上で努力によってそれを

成し遂げるような力のこと

お金儲けの本やダイエットの本は

この自由意志が正常に機能する

ことが大前提として書かれている。

 


●今までの自分の考えと違ったところ

・日本人は男性と女性の平均寿命が

6歳ぐらい離れている。

他の国は大体が3歳ぐらいの

差しかない。

日本の男性はストレスにさらされて

いるのだろうか?

 


●本書の内容で実行してみたい事

なくなったら困る体験は何か?

について、時折考える、そして

「やりたい」よりは「できる」

から始めてみる。