思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■やる気が上がる8つのスイッチ を読んで

 

 

書名:やる気が上がる8つのスイッチ

著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン

 


●本書を読んだきっかけ

やり抜く人の9つの習慣と並んで

新刊で書店で平積みになっていて

読んですぐメルカリ出店すれば

そこそこの値段で売れることが

分かったため購入

 


●読者の想定

やり抜く人の9つの習慣を読んだ人

は合わせて読むといいと思う

自分が本書で紹介された8つのパターン

のどのパターンにあたるか

本書で定義した3つの軸を

どう修正していけば

良いかを紹介している

 


●本書の説明

序章 やる気を上げる方法は1つではない

・人の心に火をつけるのに

たった1つの万能の答えというものは

ありません。

そして、そこが問題なのです。

・成績が良くない人にやるべきことを

してほしいとしましょう

まず初めにすべきことは、なぜ

その人が自分の能力と努力を

出し惜しみしているかを知ること

でしょう

やる気のない状態を作り出している

様々な要因を探り当てることが必要

です

・8つのタイプ

中二病

2 うざいやつ

3 臆病者

4 退屈な人

5 やる気の空回り

6 まじめな見習い

7 新星

8 熟練の匠

・3つの軸

マインドセット

2 フォーカス

3 自信の有無

 


第1章 2つのマインドセット

①証明マインドセット

人に自分の能力を見せつけ認めさせ

ようとしている

「すごいと思われたい」

自分と他人をいつも比べています

無意識にやっている場合も多い

助けを求めることもあまりない

ミスすることを恐れています

「苦手リスト」「できないことリスト」

がいつも頭のどこかにある

困難にぶつかった時は

–不安に押し潰されてしまう

–あきらめてしまう

②成長マインドセット

自分が向上することに焦点を当てている

「すごい人になりたい」

他人の目をあまり気にしない

認めてもらえなくても

やると思ったことをやります

困難に直面しても目張り強く頑張り続ける

難しいと感じれば感じるほど

さらに力を発揮できる

 


第2章 やる気のフォーカス

①獲得フォーカス

ある人たちは高いレベルの仕事は達成であり

獲得でしょう。

経済学の用語を借りるのであれば

獲得しうる最大の利益であり

最小限の機会損失のことと

定義される。

このような心の焦点を獲得フォーカス

という

人の称賛を得ることに動機づけ

多くのことに手を出しがち

仕事を先延ばしにしがち

言ってみれば短距離走

②回避フォーカス

ある人たちは高いレベルの仕事は安定感

であり信頼性であると定義づける

このような心の焦点を回避フォーカス

といいます。

人の批判を避けることに動機づけ

やる気は自衛的なものになる

やり始めたことは最後までやろうとする

時間を多めに見積もり期限までに

仕事を完了できるようにします

言ってみれば長距離走

・獲得と回避の2つのフォーカスを

バランスよく持つ

無理に自分のフォーカスを変える

必要はない、その良さを活用して

いけば良い

自分と相手のフォーカスを理解して

それぞれが最高の力を発揮できるよう

にしていく。

それこそが最も大切なことです

 


第3章 自信は必須の要素

自信は目的を達成するためには

必須の要素です

自己効力感と成功の相関係数は0.34

ある仕事に必要とされる技能テスト

と仕事の成功の相関係数は0.19

・自己効力感の4つの要素

①成功体験

やり遂げたという体験があれば

自己効力感を大きくします

②他者の体験から学ぶ

③他者からの保証や警告

「あなたなら必ずできるよ」

④その時々の私たちの気分

・ポジティブシンキングと自信の違い

科学的に言えば理想の未来だけを

考えることは目標達成の力を

阻害してしまいます。

成功を考えるだけでは実際に

成功する確率は逆に下がってしまう

・「いつも失敗ばかりしている私に

こんなことできるわけがない」

「これはなかなか難しい仕事だ

気を引き締めて取り組もう」

・多くの研究では

目標を達成するために乗り越える

べき障害を考え、自分にはそれを

乗り越える力があると信じて対応策

を検討する人の方が成功する

可能性は高くなる。

・自信は困難から目を背けることでは

得られません

 


第4章 やる気から見た8つのタイプ

中二病

①証明マインドセット

②獲得フォーカス

③自信はなく不安定

・いつも引っ込みがちで湯鬱な感じ

を漂わせている

・努力をしない、最小の投資で

最大の得ようとする

・明らかに自分の能力に自信が

持てない

・自分自身を失敗に導く

・たまにやる気を見せるが、すぐに萎む

・自信がないくせに、自分の能力のなさ

を周囲に知られたくない、この中二病タイプ

は非常に扱いづらい

《破滅的》

[治療法]

・成長マインドセットを持つ

OJTで自信をつける

・獲得フォーカスを十分に活かす環境を作る

 


2 うざいやつ

①証明マインドセット

②獲得フォーカス

③自信はある

・自慢が多く、いつも注目されていたい

・批判を聞く耳を持たず、失敗を隠す

・すべてに飛びつく

・向こう見ずである

・仲間と一緒に競い合っている

・あまりに人と競い合う気持ちが強いので

時には意図的に重要な情報を

隠してチームの成功を邪魔する

こともある。

《問題あり》

[治療法]

・成長マインドセットを持つ

・獲得フォーカスを十分に活かす環境を作る

 


3 臆病者

①証明マインドセット

②回避フォーカス

③自信はなく不安定

・周囲と壁を作り、いつも不安に駆られている

・プレッシャーに押し潰されそうに

なっていて、予期せぬ事態に弱い

・新しい仕事には拒絶反応を示す

・自分を守ろうとする意識が強い

・ミスを犯すのを何よりも恐れている

・追い詰められると突然キレて

手に負えなくなる

たいていの場合は逃げようとする

《破滅的》

[治療法]

・成長マインドセットを持つ

OJTで自信をつける

・回避フォーカスを十分に活かす環境を作る

 


4 退屈な人

①証明マインドセット

②回避フォーカス

③自信はある

・静かな自信を持ち、いつも注意深い

・自分の得意なことしかやらない

・変化に強く抵抗する

・ミスを犯すことをとても気にしている

・物事のやり方に対しては非常に頑固

・信頼でき几帳面で誠実であるが

柔軟性に欠け頑固である、変化を嫌う

《問題あり》

・成長マインドセットを持つ

・回避フォーカスを十分に活かす環境を作る

 


5 やる気の空回り

①成長マインドセット

②獲得フォーカス

③自信はなく不安定

・意欲に満ちている

・遂行能力は低いが学びたいという

情熱はある

楽天的で自分には成功する能力

があると思っている

・多くのことを引き受けすぎる

・認められることによって伸びる

・困難に建設的に対処しようとする

・目先のことにとらわれている場合だけ

問題がある

《問題あり》

[治療法]

OJTで自信をつける

・獲得フォーカスを十分に活かす環境を作る

 


6 まじめな見習い

①成長マインドセット

②回避フォーカス

③自信はなく不安定

・自分なりの美学を持ち

やるべきことに集中する

・今は遂行能力に欠けているが

学んで熟達する覚悟がある

・守りに強いネガティブ・シンカー

・学ぶのは得意だが行動に移すのは苦手

・真摯なフィードバックによって伸びる

・困難に建設的に対処する

・必要な能力が追いついていないだけ

《問題あり》

・スキルを身につけ自信をつける

・回避フォーカスを十分に活かす環境を作る

 


7 新星

①成長マインドセット

②獲得フォーカス

③自信はある

・碑の打ちどころはほとんど無い

・エネルギッシュで楽天

・壁にぶつかるほど力がみなぎる

・アイデアの宝庫であり革新的である

・取るべきリスクを恐れない

《最高の仕事人》

・獲得フォーカスを十分に活かす環境を作る

 


8 熟練の匠

①成長マインドセット

②回避フォーカス

③自信はある

・責任感が強く信頼できる

いてほしい時にいてくれる

・常に第二第三の矢を持ってことに望む

・ミスがない

・揺るがない専門性を持つ

・自分の周囲も共に高めようとする

・能力を最大に発揮するため

回避フォーカスを活用する必要がある

《最高の仕事人》

・回避フォーカスを十分に活かす環境を作る

 


第5章 全てのタイプに共通する処方箋

第一段階 証明マインドセットから成長マインドセット

証明マインドセットを持っていたら

成長マインドセットに変える

・ステップ1 目標を考えるときは成長を

意識したものにする

「学び」「改善」「発展」「成長」

「前進」「将来的に」などの

トリガーキーワードを使ってみる

例)私は良きリーダーになりたい

→私は良きリーダーになるために

必要なことを学びたい

・ステップ2 if–thenプラニングをする

成功確率が2倍から3倍に上がります

・ステップ3 期待値を変えてみる

・ステップ4 他の人と比べない

・ステップ5 根気よく続ける

・ゴールとプロセスを成長マインドセット

を使って設定する

・ミスをしても大丈夫と思うと

ミスは少なくなる

ロールモデルは、成功するために

一歩一歩前進していくことの

大切さを教えてくれる

・正しいフィードバックをする

好ましくない方向に進んでいる場合は

正直に伝える

・物事がうまくいかない場合でも

自分を信じることを教える

具体的なフィードバックを与える

どこをどうすればよくなるのか

・うまくいかなかった時に

努力を認めるのは避ける

・たとえうまくいっても

能力を褒めるのは避ける

褒めるのはその人がコントロールできるもの

にする

・他人と比べず自分と比べる

大事なのは前進であり成長だと

確信させる

 


第二段階 必要なスキルと自信を身につける

必要なスキルを身につける

スキルと共に自信をつける

・スキルをつける

獲得フォーカスを持つ人はOJT

を好む

・自信をつける

努力や計画や粘り強さはあなたが

あなたの力で変えられる

どうか、成功、達成、到達を

あなたの手の届くところに置く

心の習慣を作ってください

・自分はどうやって成功を実現したのか

そこに自分のどんな努力や行動、選択

があったのかよく考える

回避フォーカスの人も自信は大切です

「物事をミスなくスムーズに回す力がある」

という自信です

 


第三段階 力を発揮する場を作る

それぞれのフォーカスを理解し

それぞれに合ったやり方でさらなる

成長を目指す。

自分やその人のフォーカスに合った

環境を作っていくことがやる気の

持続につながります

・獲得フォーカスの人が力を出せる場

–よく褒めてポジティブで楽天的な

環境を整える

–目的をはっきり持たせる

–アイデアを自由に出させる

–彼らは何でも早く片付けたいと

思っていることを忘れない

–大きな絵を描く

–決断する時にはプラス面を考えさせる

・回避フォーカスの人が力を出せる場

–建設的な批判と悲観主義でアプローチ

–何を得るかより何を避けるべきか

–出されたアイデアを分析し評価してもらう

–じっくりと仕事に取り組めるように

–具体的な指示を与える

–決断の時はマイナス面を考えさせる

 


おわりに

「医者よ汝を治せ」

マインドセット、フォーカス、自信を

まずあなた自信を理解するために

活用してください

 


●本書から得られた新しい知識

自己効力感:望む結果を得るために

必要とされる能力が自分にはあると

いう確信

 


●本書に出てくる格言

「医者よ汝を治せ」

 


●本書で得られた気づき

 


●今までの自分の考えと違ったところ

・成功を考えるだけでは実際に

成功する確率は逆に下がってしまう

・うまくいかなかった時に

努力を認めるのは避ける

 


●本書の内容で実行してみたい事

大事なのは前進であり成長だと信じる