思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■87歳、トレーダー茂さんの教え を読んで

 

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書名:87歳、トレーダー茂さんの教え

著者:藤木 茂

 

●本書を読んだきっかけ

単に売れてたから、書籍にたくさん

置いてあったから

 

●読者の想定

日本株投資初心者向け

 

●本書の説明

お金を増やしたいのは二の次

ただただ楽しいから

毎朝2時に起きで株のことを考えている

・決算で見るべきポイント

①増収増益になっているか

②増配になっている、あるいは

その余地があるか?

③「PER」「PBR」は割安か?

 

87歳★現役デイトレーダー

ここまで続けてきたのは

ひとえに「株が好きだから」

 

第1章 19歳で投資を始めて68年

・取引を終わった直後は、その取引

が良かったかどうかを反省する必要

があるが、それさえ終われば記憶に

留めておく必要なし

転換社債は「償還すれば車載で

途中で転換すれば株式になる」

株が上昇すれば儲けもの

下落したとしても額面どうりで

償還される。

株は5%保有すると報告義務発生日

の翌日から5日以内に

大量保有報告書」を提出する義務

があるが転換社債にはない

・株価が転換価格より下の時に

村上ファンド転換社債を7割

に至るまで買い集め一気に

株式に転換した

・2億もあれば仕事をしなくても

生活できたためスイスに夫婦で

旅行

信用取引の手数料が1カ月定額

でできるのは岩井コスモ証券のみ

 

第2章 80銘柄を月6億円トレード

・短期で売買するのは「小型株」

信用取引では「貸株料」「信用管理費」

が売買手数料以外にかかる

現物取引では一日何度も

同じ銘柄で売買することは

基本的できない

信用取引では配当額として

「配当落調整金」をもらう事が

できる、これは「譲渡所得」に

分類される

・現引き

株を売らずお金だけを返却

・現渡し

お金ではなく現物株を返却

株が値下がりすると考えられる

場合に用いる

つなぎ売り」の場面でも使う

株主優待目的のつなぎ売り

証券会社が儲かるようになって

いる

個人投資家の株取引の実に

7割以上は信用取引

日経CNBCをつけっぱなし

にしておく(02:00-20:00)

朝の8:15までは米国CNBC

・米国株が低迷すれば米国人は

投資リスクの高い海外の株式を

手放したくなるため米国の市場

動向確認は重要

・米国で値動きが激しければ

日本でも似たような動きをする

・有料の情報を含めニュースを

チェックしておくことは重要

・朝5時にADRを中心に米国株

の動向をチェック

先物の日中取引は8:45-15:15

夜間取引は16:30-06:00

・気配値が前日の終値より

どれだけ高いか安いかを確認

することで、その日の相場状況

の見当がつけられる

東証では直前の価格と比較して

一定の値幅の範囲内に限って

次の売買が成立するルールを

定めている

・特別気配値になった場合には

値動きが激しいケースが多いので

注意深く確認する

・チャートが反転し始めた瞬間を

狙った方が堅実だと頭に叩き込む

・ニュースが好材料が出たと言っても

自分が考える適正価格以上に

上がってしまったものは買わない

それは「買われすぎ」

・注文約定は午前9時台に集中

午後10時を過ぎれば1日の

半分は終わったようなもの

13時台は、どうしても取引が

落ち着く傾向にある

・決算が近くなると決算で

上がるだろう株が安くなる

タイミングを見計らい買う

週単位でのトレードになる

・決算で上がるかもしれないが

今後の見通しのくらい株には

手を出さない

・取引はノートに記入する

いつ買った、いつ売った

どれだけプラスになった

などの情報を記入

・「いかに天井、底値付近で

売買する事ができた」を指標

にする。

外れた場合は、それがチャートと

異なる動きか、チャートを読み間違

えたのか、何か材料があったか

と言ったところを考察

・P116ー118:関し銘柄

・長期保有の銘柄は

トヨタ、ホンダ、三井物産、丸紅

・基本的にあまり損切りしない

長期的な塩漬けもある

投資信託に回す費用があるなら

個別銘柄で取引した方が良い

・岩井コスモの「トレーダーNEXT」

というパソコン向けトレード

ツールを活用

・今まで一番多く取引したのは

武蔵精密工業(7220)

・売買回数は月に500-600回

1日30回行かない程度

・3円でも5円でも上がればいいんです

欲をかきすぎてはいけません

・アンティークコインが好きです

100年以上前に発行されたコイン

なかでもヨーロッパの歴史上

最も有名な王朝の一つ

「ハプスブルグ帝国」のコインが

好きです、アンティークコインには

1枚1億を超えるものもある

 

第3章 投資歴68年シゲル流「1:2:6」のルール

・1番のポイントは

「増収・増益・増配」であるか

売上が増え利益も増え、利益が

配当に回っているかどうか

・成長する株でも長期で持つより

回転売買したほうが多額の利益

を得られます

・「増収・増益」売上高が上がっても

現役の場合もあるので2つが

揃っている必要がある

とりわけ「経常利益」「純利益」を

見るようにしている

・経常利益は収益力を示すため

非常に重要、純利益だけでは

たまたま臨時収入があったり

一時的な損失があるから不十分

・年間で3000万ぐらいの配当

をもらっている

・「純利益」からどれだけ「配当」

に当てているか「配当性向」

大企業は30-40%が多い

配当利回りだけに注目すると

そのうち足を掬われる

・「1:2:6」ルール

この株は良さそうだで1000株買って

やっぱり良さそうだで2000株追加買い

これはいけると思ったら6000株追加買い

売る場合も同じ

・「増収・増益・増配」の次に重要視

しているのは「自社株買い」を

しているかどうか、自社株買いは

一株益を高くする

・自社株買いは3月決算の会社が

本決算のタイミングに合わせて

公表する場合が多く4〜5月に

かけて自社株買いの発表が増える

・投資対象のビジネスモデルを

理解する。

日経CNBCで値上がり率ランキング

を確認する、ネット証券でもよい

・値動きの材料

適時開示で業績の修正などを公開

した場合は株価が大きく変動する事が

想定される

・2023年7月時点では

サンワテクノス(8137)

QDレーザー(6613)

の取引が多かった

・上場したばかりの銘柄は値動きが

大きい傾向にある

・大型株は機関投資家に勝つのが

難しいことと値動きが活発でない

ため主戦場とはしない

アルゴリズム取引

見せ板風

ステルス注文

ニューへの反応

・自動で注文を入れられる大型株

の土俵では真正面からは戦わない

方がいい

・上がっている時ほど気を付ける

テクニカル分析種類

ローソク足分析

新足3本足

価格帯別出来高

トレンド分析

オシレーター分析

フォーメーション分析

ローソク足とRSIをよく使う

ローソク足は5分足をよく見る

・小陽線、小陰線

上下に短い髭のある実体の短い

ローソク足

・三山、三川

三尊、逆三尊とも呼ぶ

・RSI:

一定期間上げ幅合計÷

一定期間上げ幅と下げ幅合計

×100(%)

※ボックス相場で機能すると言われる

新値足

「新値3本足」「新値5本足」「新値10本足」

などがあるが「新値3本足」をよく使う

新値3本足は直前のローソク足3本

を包み込むように反対に動く足

陽線3本を包み込めば「陰転」

陰線3本を包み込めば「陽転」

という

・一目均衡

「一目山人」のペンネーム細田悟一

が生み出した

好転の条件は3つ

①転換線が基準線を上回る

ローソク足が雲を上回る

③遅行線がローソク足を上回る

3つが揃うと「三役好転」という

・買うタイミングは「安い」と

思った時で売るタイミングは

「高い」と思った時

・チャートはローソク5分足

価格帯別出来高、RSIと

MACDを表示させる

RSIは日足や週足の方が

より正確に機能する

・週足は月曜の株価、月足は

月初の株価を反映しているので

頭の中で整理する。

・売買が活発でRSIが70%あれば

売り注文、30%以下ならば買い注文

チャートが三尊、逆三尊ならさらに

良い

ジーテクト(5970)は2030年

までは持っておくべき株と思う

・RSIが29%であれば思い切って

買ってもまず失敗しません

・RSIで悩むときは新値3本足

一目均衡表を確認

・株価が上がったからといって

イコールRSIが高いわけではない

・「底」と思ったところは多くの場合

「底」ではない、まずはローソク足

RSIでエントリーを確認する

・決算シーズンは1日数十件

多いときは百件以上の決算発表

がある。

・決算の内容を材料に短期的な

利幅を狙って売買することを

「決算プレイ」という

決算が発表されたら翌日は値が

動くので時間との戦い

具体的には、「収益はどうなっているか」

「想定との乖離はどうなっているか」

を調べ、上方修正されていれば

株価は上がり、逆であれば

下落します。

・決算が出たら買うかどうかを

ランク付けてノートに書き込む

例)AAA,B+、C

・枝は「決算」、木は「日本経済」

森は「世界経済」

四季報を定期購読すれば

前日に届く

・決算が出たら保有銘柄の決算

内容と四季報の予想を比較し

通期がどうなるかを考える

四季報で「ストレージ王」

東武住販」で名前載った事がある

・コロナ禍で鉄道業界は痛手を

受けたが、このような分野は

成長が期待できる

日経平均は30年ぶり高値圏と

いうが日本経済は当時より

地盤沈下しているのは目に見えて

明らか

まずは自分が自信を持って

「この企業は詳しい」「この企業は好きだ」

と思える企業の株から入る

 

第4章 上がったら売る、下がったら買う

・株で失敗する経験の一つに

有名な投資家が推薦した銘柄を

何も考えずに買ってしまうがある

・チャートの値動きを見ながら

相手が何を考えてるかを想像する

必要がある。

・見せ板に踊らされてしまう人が

多いことが、見せ板がなくならない

理由です。

・自分の頭で考え、他の投資家心理

を読むことが、株で勝つためには

不可欠です。

・「こうなれば絶対に買い」「こうなれば

絶対に売り」だと自信を持って言える

ような指標はない

トータルとして勝ち続けるには

日々の経験と思考を積み重ねていく

しかない。

権利落ち日前に、「この銘柄だと

いくらの配当が妥当か」「この銘柄で

配当が支払われた後、いくらまで株価

が下がるか」を予想しておく必要が

あります。

・カリスマ経営者の企業は、最終的に

自分たちが利益を得るような株価操作

が上手なので長憂が必要

・1四期の決算が出たらそれを4倍

前年同期比も確認。

次に四季報を見て一株益を確認。

ローソク日足、価格帯別出来高

RSI、MACDを見たら一目均衡表

と新値3本足。

売買基準は外れる投資はしない

自分の中で根拠を持たずに好決算だ

と思って飛びつくとやられる。

・「いくら下がったら損切り

「いくら上がったら売る」というのも

決めてはいない

・世間で「重要だ」と言われている

事について、疑問を持つことも重要

他の人と同じことをしても勝てない

・バフェットのことを鵜呑みにしない

彼はファンドを経営しているから

彼が銘柄について語るのは

「自分の利益になるから」

現に8月にはバークシャは1兆1000億

もの売越を行ったことが決算から

明らかになった

・著者は積極的にナンピンをする

「負けを取り戻したい」という気持ち

だけ膨らみ冷静さを失うと損失を

広げる結果になる

・株価が2倍、3倍になって欲しい

とさえ思っていない、それは自分の

腕とは関係ない運であるから

機関投資家の特徴

①すぐに結果を出す必要がある

②内部でルールを決めている

③小型株の回転売買はしない

④本当のことは公開しない

個人投資家の強み

①休める

②小回りが利く

③自由がある

・仕手筋

①玉集め

②玉転がし

③振るい落とし

仕手株の特徴

「価格が安い」「出来高が少ない」

「発行済み株式数が少ない」

つまり小型株の特徴

・自分だけが知っている割安銘柄

などこの世に存在しない

・下がっているときは下がって

いる時で別の買い注文を出す

IPOセカンダリーで買うのは

10社に1社ぐらい

・その日にストップ高で値がつかないと

買付代金をその日に徴収する

「買付代金即日徴収規制」

この規制が解除されるまで

「制度信用」での注文はできない

「ロックアップ」にも注意する

IPO銘柄が多いと資金が分散し

値が動かない時がある

・「なぜ勝てたのか」「なぜ負けたのか」

を考えることは欠かせない

・今の日本株は買われすぎではない

企業の実力に見合った買いが

入っているだけ。

・自分の資産額をダウ平均を使って

パフォーマンス計算している

・政府は個人資産をどうにか投資

に向けさそうとしている

・PBRが低いということは

収益率が投資家の期待する水準

に達していないということ

・新NISAでは「成長投資枠」で

1200万円まで「つみたて投資枠」

で計1800万円まで利用できる

ようになった

・長期的には円高に向かうと

著者は考えている(112円程度)

・誰かの言ったことを鵜呑みにしないで

自分の頭で考える

「いまみんなはどう考えているのか?

そこで自分はどうすべきか?」

・2020年の時点で投資信託

など購入した人の損益がプラス

の人は30%程度、70%程度

がマイナス

デイトレーダーとして生き残れる

のは10%程度と言われている

・ラルフ・ビンズの実験では

負けた95%は

「負けた後に賭け金を増やし、

勝った後に減らした」

負けが続くと、次は勝てると

思い、勝ちが続くと次は負ける

確率が高いと考えてしまう人の性

・運より勉強がものをいう

 

第5章 デイトレードは究極の”脳トレ

・頭を使い続けることが重要

・取引時間は株以外のことは

やらない

・信じられるのは自分だけ

証券会社の人の言葉を信じて買って

自分の何が成長するのか?

・本気でやれば必ず光と影が出る

光が濃いほど、影も濃くなる

 

株が好きなんや

・勝ち負けは次の取引につなげ

深く拘らない

・株を引退するのは死ぬ時

私は”生涯現役”の投資家なのです

 

●本書から得られた新しい知識

・五反百姓出ず入らず

五反の農地を持っている百姓は

お金が残りもしないが借金もなし

・企業物価指数から見ると

1965年の1万円は今の23,000円

消費者物価指数で見ると

なんと43,000円

・場立ちは1999年に廃止された

甲南大学は社長や華族のの子女を

受け入れる旧制7年生高校

・インターネットで株が買えるように

なったのは松井証券が最初1998年

・株主資本配当率(DOE)

株主資本に対する配当総額の割合

・半値ハ掛け二割引

半値(0.5)×ハ掛け(0.8)×二割引き(0.2)

大体1/3程度

・加藤あきら

「誠備グループ」「兜町の風雲児」

相場師で仕手筋

スクイーズアウト(強制買取)

個人投資家に金銭を交付して

締め出す行為

・ソル・イ・ソンブラ

スペイン語で光と影

闘牛で日陰と日向が半分に分かれていて

それが生と死を分ける

 

●本書に出てくる格言

・1年余分に生きなくていいから

自分の食べたいものを食べさせて

くれ。

幸せであることは寿命に大きな

違いをもたらすと思う。私は

ホットドックを食べたりコーラ

を飲んだりしているときに幸せを

感じる。(2023年4月)

ーウォレン・バフェットー

 

●本書で得られた気づき

・株で失敗する経験の一つに

有名な投資家が推薦した銘柄を

何も考えずに買ってしまうがある

・バフェットのことを鵜呑みにしない

彼はファンドを経営しているから

彼が銘柄について語るのは

「自分の利益になるから」

現に8月にはバークシャは1兆1000億

もの売越を行ったことが決算から

明らかになった

 

●今までの自分の考えと違ったところ

損切りはあまりやらない

というところ。

 

●本書の内容で実行してみたい事

日経CNBCをインストールした

有名人の言ってることや

著名投資家、インフルエンサー

発言の裏に隠されている思惑に

ついて必ず考える!

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