思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■苦しかったときの話をしようかを読んで

 

 

書名:苦しかったときの話をしようか

著者:森岡

 


●本書を読んだきっかけ

本屋に平積みであったため

 


●読者の想定

年頃の子供がいる親

マーケッティングに興味がある

 


●本書の説明

現実を見極め正しい選択をする事で人は目的に

近づく事ができる

そのために重要なのは、様々な事実を生み出し

ている構造を明らかにする事

好きな事を選べたならば、その時の興奮や感動が

やりがいであり人はそれを味わうために

生まれてきた


第1章やりたい事がわからなくて悩む君へ

問題の本質は外ではなく君の内側にある

自分の中に軸はあるか

軸は単純に1つではなく複数ある事が多い

選ぶ軸がないのなら阿弥陀くじで進路を

決めてしまえ

集中して考え抜くべき事は

君のキャリアにとって重視すべき軸なのだ

わかるという事は、何がわからないのかを

わかる事

キャリア戦略は目的達成のため

その人が持っている特徴を認識して

その特徴が強みに変わる文脈を探して

泳いでいく、その勝ち筋を考えるという

事である

最終的に同じ様な強みを持つ人達と比較

される中で相対的に秀でていかなければ

ならない

オンリーワンはある文脈においての

ナンバーワンを指す

宝物、自分がプロとして身につける職能

を見極める、AI時代はスキル磨きが

ますます重要になる

AIは仮説思考、創造、対人インターフェイス

が苦手である

私はどこに勤めているではなく

私は何ができますと言える人になろう

不正解を掴んだ原因の大半は「自己分析不足」

に起因している

 


第2章学校では教えてくれない世界の秘密

人間はみんな違って極めて不平等

経済格差は原因ではなく知力の格差

がもたらした結果に過ぎない

自立するまでは与えられた環境で

どれだけ持って生まれたものを活かせるか

自立したら持って生まれたものを活かせる

環境でどれだけ泳ぎ続けれるか

君が選択できるのは

①己の特徴の理解

②それを磨く努力

③環境の選択

資本主義は、人間の「欲」をエネルギー源

にして、人々を競争させる事で社会を発展

させる構造を持つ

資本主義においては大きく分けると

2種類の人間しかいない

自分の24時間を使って稼ぐ人(サラリーマン)

他人の24時間を使って稼ぐ人(資本家)

資本主義とは、無知であることと

愚かであることに罰金を課す社会

部活は理不尽に対する免疫力を上げて

将来の上司に従うための忍耐力の

レーニングをしている様なもの

年収を決める3つのドライバー

①職能の価値(稀少性があるか)

②業界の構造(構造が人経費を決める)

③成功度合いによる違い(自分の価値を信じさせる度合)

年収の期待値を知った上で

情熱を持てる好きな仕事を選ぶ

プロになれば、それを土台に

職能のステップアップが可能に

成功を定義づける目的を明確に

資本家になる最も簡単な方法は

上場されている株を買う事である

重要なのは売らなくても良い株を選ぶ

資本家で成り上がるには

①創業者になる

②経営改善

今の大企業より将来の大企業に

情報は人の知性があって初めて意味を持つ

自動車産業の衰退はその会社に

自動車好きなものばかり集まって

未来への投資判断を遅らせてしまった


人生とは、まだ知らない面白いこと

を求めて自分の世界を広げていく旅

のようなもの

 


第3章自分の強みをどう知るか

目的は仮設でもよい

その価値は二つ「納得性」「一貫性」

具体的な事から発想するのではなく

どんな状態であれば自分んはハッピー

だろうかという未来の理想状態から

発想する事

理想状態からイメージを膨らませ

それから具体的に入っていく思考方法

を「理想状態からの発想法」とする


ワーク:

ポストイット100片以上、A4用紙4枚

用紙に「T」「C」「L」「それ以外」と記入

自分が好きなこと(動詞)を列挙する

・T(Thinking)

・C(Communication)

・L(Leadership)

・それ以外

・I(Innovation)番外T属性の派生

に分類する

かつての日本は全体主義で個の覚醒など

いらなかった

勤勉さこそ日本人最大必須の強み

戦略的に準備して精神的に戦う

特徴と環境がフィットすると

人の可能性は爆発する

 


第4章自分をマーケティングせよ!

伝え方(How)より中身(What)の方が

はるかに重要な意味を持つ

土壇場、あるいは人生において

「伝え方が9割」ではなく「内容が10割」

誰に伝えるか(Who)→何を伝えるのか(What)

→どう伝えるのか(How)

人間は不安があると緊張する生き物だ

あらかじめ自分自身のブランドを作っておく

相手に対する好感度を相対的に上げる

戦略を明確にする


攻略する市場

Who:ターゲット(戦略ターゲット;コアターゲット)

What:便益(本質的価値)

RTB(便益を信じるに足る根拠)

How:便益を提供する主たる手段(どう届けるか)

ブランドキャラクター(擬人化して性格設定)


ハリーポッタのアトラクションは「感動」を

生み出すための装置に過ぎない

便益は「感動」である

就活で体験を聞かれるのはエビデンス

確認、どいつもこいつもボランティア

やりましたと言う「良い子ちゃんです」

と言っているに過ぎないから

そこでどの様なリーダーシップを発揮

したかを言えばインパクト強い

リーダーシップは

「最初に弾に当たって、最後に食べる人」

であるように行動する

逃げてはいけない時とは自分のブランディング

にかかわる時だ

最重要は問答無用の実績

SNSでありもしない虚像を売ったり

優秀な他人と繋がっている錯覚で

現実逃避している暇などない

目的に対して純粋に確率を高くする

正しい道を見極め選ぶ能力を

『決断力』と言う


今も昔も転職理由は「人間関係」

積極的な転職は「人間関係を振り切って

飛び立てるか」の成長ブーストが必要


職能の掛け算を狙うのは良いが

ただ増やすのではなく相乗効果(シナジー

があるかどうかで選ぶ

自分の特徴にあったものを選ぶのが正解

 


第5章苦しかった時の話をしようか

著者がP&G時代の人間関係の苦労話

が書かれている

シンガポール人上司に見捨てられる話

情報ループから外される話

発表用パワポの資料にエロ画像仕込まれる


潰れないためには最後尾からスタート

するイメージでして受け入れておく

評価者の情状酌量に身を委ねる情けない自分

ならば評価は最悪で当然

お気に入りを評価する会社なら

早くクビになって辞めた方がいい

信念と行動の一致(Congruency)

最初から友情や親切を期待するのは

お人好しであって淘汰される

負けのマインドである

自分の強みを知り、強みで戦う

強い人間は環境に合わせて自分を変えるか

自分に合わせて環境を変える

そのどちらかできている

 


第6章自分の弱さとどう向き合うのか

恐怖心の半分以上は自己保存の本能が

映し出されている

失敗しない人生は最悪の人生だ

心の不安に住民権を与える

挑戦している証拠である

不安を抱いて人は成長する

弱点が君の強みと相反する場合

早々に切る捨てる

人の言われるままに自分を変えてはいけない

自分の周りの人の「人としての特徴」

を診なければならない

友達はいなくても良い

目的を追求するなら、いつかきっと

同じ目的を追う本物の仲間が出来る


人はなかなか変われない

変わろうと覚悟した意識変化と

実際の行動変化までのタイムラグに

耐えられないから

だからすぐに変われないことを自覚し

変わる努力を継続する事

5回に1回できたら自分の努力を認める

意識変化を継続するシステムを作る

 


おわりに

日本が生き残る道は社会を活性化させる

人材を輩出する構造を早く強化する事である

あらゆる分野で本物のプロフェッショナル

をもっと多く輩出しなければならない

 


●本書から得られた新しい知識

Self Awareness:自分の事を知ってる度合い

パースペクティブ(本人が認識できる世界)

文脈≒環境(本書ではこう定義)

プレファレンス(相対的な好意度)

コア・コンピテンシー(強み)

RTB(Reason To Believe)

スピン:見せる切口を変えインパクトを大きくする


関西と関東の人口比率はおよそ1対3


ブランドとはその記号が人に想起させる

意味であり価値だブランドこそ

人の頭に作られる売れる仕組みの本質


P &GはBeauty CareではなくDirty Care

が得意


アメリカ人は本音と建前を使い分ける

日本人はフレンドにしかフレンドリー

に振る舞わないがアメリカ人にとって

フレンドリーは必ずしもフレンドを意味しない


人間は半年ぐらいで環境に慣れる

 


●本書に出てくる格言

この世界は残酷だ。

しかし、それでも君は確かに

自分で選ぶ事ができる

森岡毅:著者ー

本当にぶち抜けたいなら資本家になるしかない

ー著者ー

Everything has cost

ー著者の好きな格言ー

心配するな、早く出して、早く学んで

早く死ね!

ー著者の上司(シンガポール人)ー

You mean nothing

You are our liability!

(お前はお荷物だ!)

ーセールス部門の大物から浴びせられた罵声ー


USJを劇的に変えたたった一つの考え方

森岡毅:著ー

 


●本書で得られた気づき

P&Gは株主にとっては良い会社だが

社員にとっては結構エグい会社だと

知った事

 


●今までの自分の考えと違ったところ


●本書の内容で実行してみたい事

自分の軸は何か?

自分の強みのシナジー効果は?

今の活動を起点に若い世代に

日本の未来明るいものにする為

働きかける、具体的には

本書の資本主義の本質について伝え

その枠組みの中で生き残りの知恵が

提供できれば最高だ

 

 

苦しかったときの話をしようか

苦しかったときの話をしようか