ペアトレード/裁定取引で儲ける!
著者:照沼佳夫
●本書を読んだきっかけ
裁定取引は利益の出る確率の高い取引で
資産家の鉄板取り引きであるが
具体的な手法を調べてみたいと思い購入
●本書から得られた気づき
著者は裁定の中でもサヤが縮小する事で
サヤを取る取引を推奨している
売買は3ヶ月を基準とする
1年前のTOPIXを軸に買い銘柄と
売り銘柄を決定する時にTOPIXという
基軸を使うところが勉強になった
以前読んだ本だと単純に相関の高い
銘柄のペアトレードを紹介していた
TOPIX基軸の本書の手法が納得いく
具体的な売買はサヤが40%以上で
仕掛ける、買と売りは同日の寄付き
成行注文でサヤが20%に縮小したら決済する
・ペアに適した条件は
①東証一部銘柄
②賃借銘柄
③大型株(発行株式2億株以上)
④売買代金1単位50万以内
⑤株価100円以上~500円以下
⑥銀行証券株除く
⑦仕手株は除く
⑧出来高少ない銘柄は除外
⑨PERが大きく外れ値は除外
⑩相関係数0.5以上の銘柄
・σ(標準偏差)とサヤ水準指標による仕掛け条件
①σ0.5以下
②σ0.2以上
③σが大きい方が小さい方の1.2倍以内
④株価水準指標が40%以上になったら仕掛ける
※σは標準偏差
・株価収益率の条件
①市場平均より大きい方を割高とし売り
②市場平均より小さい方を割安とし買う
・信用倍率をチェック
①空売り銘柄の信用倍率3倍
②買銘柄の買残り少ない方が良い
・増し玉のルール
⓪最初の資金配分を6割に
①サヤが60%広がったら1回目の増し玉
②80パーセントが2回目の増し玉
③1回目の増し玉した時は30%サヤ縮小で決済
④2回目の増し玉した時は40%サヤ縮小で決済
禁止事項
・片外し
・寄付成行以外の買い
場帳は一年前の株価を基準に変化率を記録
A株価,A変化率(%),B株価,B変化率(%),サヤ
サヤ=A変化率ーB変化率
※各銘柄の変化率は1年前と比較
銘柄選定に使用する
自分の場合こちらを試してみたいと思った
先物の方を売りヘッジにし現物を買専用に
現物は5銘柄程度を選別する
諸々の条件は以下のとうり
①日経平均採用銘柄
②株価水準が日経平均より低い
③日経先物のσの2倍以内
⑤PERが小さい
⑥信用買残の少ない
⑦σを平均し先物:現物銘柄の資金配分決定
⑧増し玉はサヤが5%~10%開いた時
⑨利食いは10%で
⑩決済は一括で成行
●本書で得られた新しい知識
ヤフーファイナンスの比較チャート機能
インデックス平均にもコードがある
TOPIX(998405)
日経平均(998407)
水曜の日経新聞、信用取組残高チェック
●本書の内容で実践したい事
先物と現物株のペアトレードは
理解しやすいし調査も容易であるため
やってみる