思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■儲かりたいならまずココから変えなさい! を読んで

 

 

書名:儲かりたいならまずココから変えなさい!

著者:小山昇

 


●本書を読んだきっかけ

本屋で取りやすいところにあったので

思わず手に取って購入

クライアントへの情報提供資料として

読んでみる

 


●読者の想定

中小企業の経営者向け

本書は今流行の書籍とは逆の事が

結構書かれていて、納得いかない人

も一定数いると思われるが

本書は中小企業の社長向けに書かれた

本である事を忘れてはいけない

 


●本書の説明

はじめに

【赤字社長の3つの共通点】

①働かない

赤字の社長は誰よりも汗をかかない

事業の失敗を社員のせいにする

私は飲む、打つ、買うの三拍子

揃って、おまけに短気ですが

誰よりも働いて結果を数字で示し

会社の利益を伸ばしている

②変わらない

経営にとって最大の敵は「時代の変化」

③無知である

経営改善の方法はコスト削減だけではない

打つ手は無限にある

・社長一人で改善できるプロセス

①社長が営業マンとなって一番働きなさい

②無借金をやめて銀行からお金を借りなさい

・社長と幹部、社員が価値観を一つにするプロセス

③やらない事を決めなさい

④幹部と一緒に「5年で倍増」の経営計画を作りなさい

社員教育を徹底して価値観をひとつにしなさい

・儲かる仕組みをさらに発展していくプロセス

⑥アナログとデジタルを正しく使い分けなさい

⑦やってもやらなくても同じ「人事・給与制度」

を変えなさい

⑧「残業ゼロ」で生産性を上げなさい

 


ステップ1 社長が営業マンとなって一番働きなさい

・会社の業績が悪化するのは全て社長の

「甘え」が原因です

会社は社長一人で決まる、近年、社長の

質が明らかに落ちている

日本の中小企業の低迷は「2代目・3代目

社長が増えたこと」が一つの原因である

2代目・3代目社長が業績を落とす

一番の理由は「社長が営業をしたがらない」

ことである総じて2代目・3代目社長は

「営業嫌い」

社長1回の訪問は営業マンの訪問100回

に相当する

【トップ営業4つのメリット】

①既存顧客を守ることができる

②決裁権者に会うチャンスが増える

③世の中の動きやお客様のニーズが見える

④社員が育つ

【トップ営業を成功させる7つのポイント】

①営業に行く日を宣言する

②社長の椅子をなくす

③見張り役をつける

④訪問の「件数」よりも「回数」を重視する

一回の訪問は短くていいので回数を増やす

「6回以下の訪問は行った事にならない」

⑤営業上手な人の「真似」をする

⑥解約されたお客様を「3ヶ月後」に再訪問する

⑦売り込むだけが営業ではない

・営業に苦手意識がある社長は

「遠慮しすぎ」で「押しが弱い」

トップ営業する時は当社の営業マンを

毎回、運転手として同行させる

・「売り上げが伸びない」「利益が出せない」

は会社側の論理のお客様への押し付け

自社の都合とお客様の要望の「違い」や「差」

に気づきお客様に合わせて軌道修正する

事を「経営努力」という

お客様が喜んでくれるサービスを

提供するのがビジネスの基本である

 


ステップ2 無借金はやめて、銀行からお金を借りなさい

・会社が倒産するのは「キャッシュがないから」

支払いや返済ができるなら会社は赤字でも

倒産しない「お金を回し続ける」

黒字なのに倒産するのは

「キャッシュが足りなくなった」からです

・会社を潰さないため「絶対やらない」事

①無借金経営をしない

積極的に借金をする

「月商の3倍の現金・普通預金を確保し

緊急支払い能力を高める」

銀行からお金を借りることは

「立て直すための時間を買う」こと

②支払手形を発行しない

・危機的な時にこそお金を使って

お客様が喜ばれる事に力を入れる

自己資本比率が低くなっても

借金を完済しない(返済することは

できてもしない実質の無借金にする)

金利をたくさん払っても借りられるだけ

借りる。使わないなら、そのまま

持っておく」のが正しい

「お客様を増やすため」「ライバルと差を

つけるため」にお金を使う

借りた額が半分になったら銀行に

「折り返し」もう一度借りる

例)年間1000万の金利を支払えれば

金融機関から8億円借りる事ができる

・銀行から借りたお金で規模拡大と

社員教育に注ぎ込んだ結果、当社は

右肩上がりを続けている

【お金の投資先】

①お客様の数を増やす

客単価を上げる前に、お客様の

数を増やす、客単価を上げて売上げを

増やす事を「膨張」といい、ちょっとした

ほころびですぐ破裂リスクが高い

社員教育

お客様は商品を見て選ぶのではなく

人を見て選ぶ、だから「社員教育」に

投資しなければならない

社員教育は無形資産で全額「経費」になる

社員に辞められるのは「損」ではなく「得」

–人経費や教育研修費が得をする

–レベルの高い新入社員を採用できる

–社内が活性化できる

③インフラ整備

自己資本比率と会社の評価は別」

・儲けが出る相手には先に納品し

儲からないところは後回しにする

・80%の社長は決算書を見ていない

B/Sを見ている社長はせいぜい5%程度

ほとんどの社長は「売上を伸ばせば会社は

成長すると考えている」

P/Lには「現金」に関する勘定科目は

一つもない手元の現金がいくらあるか

把握するにはB/Sを見なければならない

「P/Lは社員」「B/Sは銀行」が関わって

いる

・負債及び純資産の部

支払手形、買掛金、経費未払金

手数料未払金、短期借入金、仮受消費税

長期借入金の順番で勘定科目が並び

「資金を調達しやすい順番」である

・資産の部

流動資産」として現金預金

固定預金、受取手形売掛金

棚卸資産、仮払消費税、予定納税

の順番で勘定科目が並び

「現金化しやすい順番」である

より上位の勘定科目を増やす事が

黒字倒産を防ぐ

・「前受金」として先にお金を

頂く、売掛金が1年回収できなければ

貸倒損失として経費にしてしまう

・在庫は「資産」ではなく「死産」

である、厳しく管理して在庫の金額を

増やさない、半年以上経過して売れない

商品は「値引きして売るか」「目をつぶって捨てる」

・予算の管理は手書きで書く事により

数字が体に刻まれる

 


ステップ3 「やらないこと」を決めなさい

・「やらないこと」を始めに決める

著者はキャバクラ に行く時は

大きな女性は呼ばなかった

パチンコをする時は辛い台だけ

はじめに「やらない」事を決め

「やる」と決めた事を徹底的に

勝までやる

【武蔵野がやらないと決めた事】

①「一度売ったらおしまい」のビジネスはやらない

②「ライバルがいないビジネス」はやらない

世に知られていないことはマーケットが

育っていない

③「良いこと」はやらない

良いことでもコストを回収できる見込みが

ないならやらない

ビジネスで大事なのは成果です

「良いこと」よりも「成果が出ること」

だけやるのが正しい

・自社が提供しているサービスのうち

お客様の需要が最も高いものを見極め

経営資源を集中させる、そして

そのほかのサービスは縮小するか

潔く切り捨てる

・「売り上げが上がること」よりも

「一人当たりの粗利益/経常利益」が

上がる事を大切にする「粗利益額」が

会社の実力です

・会社の利益はシェアに正比例する

「小さなマーケットで大きなシェアを取る」

のが正しい戦略

・環境整備が全社的な運動になった結果

三定管理(定められた位置に、定められた物を

定められた量だけ置くこと)が徹底

され業務の時短、生産性向上が

図られた

 


ステップ4 幹部と一緒に「5年で倍増」の経営計画を

つくりなさい

・「長期事業計画書」を作る理由

①新しい事にチャレンジする

②「今日やる事」を明確にする

5年先の計画を立てる事は今日やる事を

決める事である

③社員に「夢」を与える

赤字の会社の経営計画はトップダウン

が正しいその理由は

–決定のスピードが速い

–「責任」を取れるのは社長だけ

社員は責任が取れないから社長が決めた

事を実行する

・著者は年に4回「長期事業計画書」を

書き直した事がある「朝令暮改」は

中小企業の社長にとって褒め言葉

・「超超超トップダウン」から

ボトムアップ」へシフトチェンジ

する理由は「社員教育を徹底した結果

社長の方針を社員が共有できる」ように

なったから

社員教育をして組織が成熟したら

ボトムアップに移行した方が現実・現場

に対応しやすい

・「考より行」で、実行してから

考えればいい

・PDCLAAサイクルを回す

「L」=Leaen(学ぶ習得する)

「A」=Assessment(評価・検証する)

多くの社長は「やれ」と言うだけで

「やったかどうか」のチェックをしない

人が変わるのは命令された時ではなく

「自分で気づいたとき」です

・Aはアクションとアセスメント

「どうして成果が出たのか、どうして出なかったのか」

を評価しなければ次にどう計画を立て

どのように行動するかが決まらない

・自社を良くする情報を最もたくさん

持っているのは現場で直にお客様と

接しているパート・アルバイトです

【新規事業の6つのポイント】

①社長または役員が担当する

現業部門から社員を選抜して

社長直属のプロジェクトチームを編成

外から人が事業に成功すると

幹部社員はやる気を失う

②3年かけて評価し「損益分岐点」を

超えたら「成功」とみなす

1年目・年度後半の売り上げが直近半期の売上を

下回ってないか

2年目・今季の粗利益額と営業利益額が

前年を下回ってないか

3年目・損益分岐点を下回ってないか

③「現業」で利益が出ている時にはじめる

④銀行の融資を受けられない事業はやらない

⑤社歴よりも古いマーケットには参入しない

新しいマーケットは規制が少なく

参入しやすい

⑥現市場の占有率を落とさず周辺事業に

徹する

持病の難易度は次の順番

「現事業」→「現市場」に投入

「新事業」→「現市場」に投入

「現事業」→「新市場」に投入

「新事業」→「新市場」に投入

新市場に行く時は「ライバル会社のある周辺事業」

に徹する事

 


ステップ5 社員教育を徹底して、価値観を一つにしなさい

・人材戦略に長けてる会社が生き残る

①消費税増税による雇用の変化

②新卒社員のトレンドの変化

社員教育の基本方針】

①「違う事をたくさん」ではなく

「同じことを何度も」教える

②「質」ではなく「量」を重視する

③「心」ではなく「形」の教育をする

形を揃える「形から入って心に至る」が

正しい社員教育

④「スキル」ではなく「価値観」を重視する

会社(社長)の価値観を全社員が共有

・社員の「はい」は「勉強します」の意味

ではなく「聞こえました」の意味です

前向きな動機ではなく「お金が欲しい」

の不純な動機から仕方なく面倒だと

思いながら頑張ろうと思うのが

人間の心理です

【社員に失敗を経験させるコツ】

①あえて手を差し伸べない

新しいやり方をして失敗した社員を評価する

②見込みのある社員は「荷の重い事業部」

に配属する

③100点を期待しない

④新卒社員に期待しない

⑤失敗した社員をくどくど叱責しない

失敗の事実確認だけして終わる

⑥「敗者復活」を認める

・社長と幹部が一緒に勉強する事により

価値観を共有する

勉強しない社長はダメ社長ですが

自分一人で勉強する社長は「もっとダメ社長」

・会社の業績は「ナンバー2の実力に正比例する」

人間は自分と近いレベルの人を信用する

ナンバー2を育てる方法は

①仕事を与えすぎない

②得意な仕事に集中させる

【定着率向上に貢献している主な取り組み】

①管理職の数を増やして行き届いた教育をする

②課長職は「3年」で異動させる

嫌いな課長の下でも3年我慢すれば

異動するなら部下は辞めない

③新卒社員は入社後1年で異動させる

④「インストラクター」と「お世話係」に

新卒をフォローさせる

3年社員にインストラクターを任せる

お世話加係は社員の特性で決める

⑤内定者研修を実施して入社後のギャップを

なくす

⑥会社のルールを教え込む

[会社を辞める理由]

❶仕事を続ける自信がなくなった(仕事が嫌)

❷人間関係が上手くいかなくなった(上司が嫌)

❸会社のルールがわからない(会社が嫌)

・社員は条件で入社するが条件だけ

では定着しない日頃から社員をよく観察し

「どうして辞めたいと思っているのか」

その理由を特定する

 


ステップ6 「アナログ」と「デジタル」を正しく

使い分けなさい

・お客様から見えないところはデジタル

で効率を求め、お客様と接するところは

アナログで手間をかける

【デジタル化してる業務】

–伝票処理・精算業務

–棚卸

–電子決済

–スケジュール管理

–販促活動

–クレーム対応

–データ分析

–採用活動

・経営は「正しい」より「早い」

方がえらい

・稟議システムは起案された時点で

次の承認者の画面にポップアップで

通知し承認を促す

人間は面倒なことはやらないし

誰もが簡単に使えるシステムでなければ

業務効率は向上しない

社員は悪いことは教えなくても実践するが

良いこと(効率化)は教えただけでは

やらない、強制的にやらせるのが

社長の仕事です

・人の思いを伝える時はアナログで

伝える小さな事をたくさん褒める

「サンクスカード」を取り入れ

サンクスカードを枚数を賞与と連動

手間をかけないと心は通じない

 


ステップ7 やってもやらなくても同じ「人事・給与制度」

を変えなさい

・社長にとって「愛はお金」です

社員のやる気は「お金」で決まります

武蔵野は人事評価の基準や方針が

経営計画書に示されている

給与と賞与に明確なルールがなく

社長の好きなように決められたら

社員が納得できるはずがない

「ルールを作る」ことが正しいのであって

初めから完璧なルールを作る必要はない

【武蔵野の評価体系の特徴】

・給与は4つの要素あから成り立っている

①基本給(過去の実績/等級で決まる)

②グループ手当(管理職手当/属するグループで決まる)

③賞与(どういう成果を出したかで決める)

半期ごとの相対評価

本部長以上は絶対評価、過去の自分と比較

④その他手当(福利厚生として支払う)

【評価シート】

①業績評価

粗利益額、営業利益で算出し対前年度比で

②プロセス評価

仕事の基本行動、態度に関する

③方針共有点

勉強会や行事に参加した回数

④環境整備点

環境整備の実行状況

・武蔵野の給与と賞与

–給与/労働対価

–賞与/利益の一部配分

給与はお客様からいただき賞与は

社長が支払いをする

賞与は利益の一部分であり労働対価

ではない業績によっては支給しない

成果配分である

【規定どうりの賞与を受ける条件】

①会社が黒字で推移

②正社員として6ヶ月以上経過

③前年より粗利益額が上がっている

・公平とは一部にだけ手厚くしない

偏らないことではない「差をつけてあげる」

ことです

成績や結果で差が付かないのは「不公平」

「差別」とは「その人がどんなに頑張っても

変えられない要素で処遇に差を付けられる」

・上司は「自分の言う事を聞く部下」を

えこひいきするのが正しい

上にあがりたいの気持ちがある社員には

手をかける手を挙げない社員は

放っておく

ダメな上司は部下に差をつけない

・定期的な人事異動が赤字を防ぐ

特効薬である

【人事異動の8つのメリット】

ダブルキャスト・トリプルキャストが実現

②失敗の経験を積むことができる

同じ部署にずっといると

「自分は仕事ができる」と錯覚する

③社員の気持ちが緩まない

④「嫌いな上司」の下でも我慢できる

⑤新卒社員の定着率が上がる

⑥「B評価」の社員がやる気を出す

⑦仕事が属人化しない

仕事に人をつけると仕事の実態が見え

誰が担当しても同じ成果が出せる

人に仕事をつけるとその人しか分からない

仕事になってしまう

⑧モンスターパートや派閥がなくなる

・仕事のできない部下は仕事ができない

上司の下に配属させる

・仕事ができる部下は仕事ができる

上司の下に配属させる

 


ステップ8 「残業ゼロ」で生産性を上げなさい

・「社員教育による社員の戦力化」

「ITの導入による効率化」をしないまま

労働時間を短くしても効果がない

【残業ゼロに取り組む理由】

①「人材戦略」を進める

②法令違反をしない

労働基準法第36条の協定を結ぶと

残業させることができる

③固定費を削減する

④社員の健康を守る

・多くの会社で残業が減らないのは

社長も社員も残業を減らしたくない

と考えているから

【残業を減らしながら生産性を上げる】

①社長が強い覚悟を持て「残業を減らす」

と決定する

②労働時間が減っても可処分所得

減らさない仕組みを作る

「残業が減っても可処分所得は減らない」

仕組みを作る

売上が下がらず残業減ったら

賞与を120%アップ

③社員が会社に残れない仕組みを作る

何時に営業所の施錠をしているかチェック

部門長が部下の管理ができないと

社員が残業する

仕組みを作って強制するのが社長の仕事

「終わりの時間」を決め、それを

過ぎる場合は許可制にする

朝礼時に「今日は何時までに帰ります」

と退社予告を宣言

・5人でやってた仕事を6人でやらせる

・できなったら次の日にやれ!

と社員に命ずる

 


●本書から得られた新しい知識

ゆとり世代(1987–2004)

ラクして休みが多い会社がいい」と考える

学生が多い

・男性はハーレム事業部を嫌がる

・2013年までの新卒は同じことをずっと

やらせないと不安になり2014年以降は

同じことをやり続けると不安になり

ストレスを感じやすい

・「2・2・6の法則」

集団が形成されると上位2割、中位6割

下位2割に分かれるが上位2割がいなく

なると再び2・2・6の割合になる

 


▼用語

穴熊社長:現場に出ず社長室に篭って

いる社長

・ミツバチ作戦:お客様を訪問して商品

サービスを売る

・掃除:掃いたり拭いたりしてゴミや

ホコリ、汚れなどを取り去る

・環境整備:仕事をやりやすくする

「環境」を「整」えて「備」える。

・整理=捨てる事

・整頓=揃える事

▼ツール

・エマジェネティックス

https://www.emergenetics.com/japan/emergenetics_explained/

・データネーチャー

https://datanature.njk.co.jp

・いけいけナンバー

https://ssl.r-sms.jp/ikeike.html

パソコンからSMSへ開封率高い

・BOX(オンラインストレージ)

https://www.box.com/ja-jp/cloud-storage

 


●本書に出てくる格言

・長者に二代なし

金持ちの子は甘やかされて育つので

いい加減な人間になることが多く

たいていは2代目で潰れてしまう

・長者三代

3代目は贅沢に育っているので

その財を無くしてしまう

 


・短期借入金はするな長期借入金に変えろ

・この度は武蔵野への入社、誠にご愁傷様です

私は皆さんに期待していません

ー著者ー

 


●本書で得られた気づき

イノベーション企業とかGAFAとか

トップ中のトップの企業と違い

中小企業ならではの泥臭さがある

とりわけ軍隊的なトップダウン

社長自身が営業するというところは

新しい知識となった

 


●今までの自分の考えと違ったところ

・最も生産性が高いのはどれ

A:力のある上司と、力のない部下のチーム

B:力のない上司と、力のある部下のチーム

C:力のない上司と、力のない部下のチーム

答えは「Cチーム」

同等の力を持っている人同士で組織を

構成した方が居心地がよく切磋琢磨

しやすい

 


●本書の内容で実行してみたい事

本書の内容をクライアントに

情報供与してみる

 

 

 

■LINE公式アカウント マスター養成講座 を読んで

 

世界一わかりやすい LINE公式アカウントマスター養成講座

世界一わかりやすい LINE公式アカウントマスター養成講座

  • 作者:堤 建拓
  • 発売日: 2019/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

書名:LINE公式アカウント マスター養成講座

著者:堤建拓

 


●本書を読んだきっかけ

以前、LINE@のアカウントを

作ってはみたが未活用のままであり

今の時期に再起動してみようかと思い

本書を購入(SEO的にもトップに出た)

 


●読者の想定

本書のタイトルのとうり

LINE公式アカウントをマスターし

ビジネスを加速したい人

本書では中小企業や飲食業の

救世主となるとしているが

個人事業主も十分活用できると思う

 


●本書の説明

はじめに

弟0講

https://markelink.biz/line-download/

 


第1講 なぜ今、LINE公式アカウントを始めるべきなのか

・最適な配信回数は週1回である

・売上を上げるためには

「どんな人に対して何を配信し

何を販売するのか」が明確でなければ

いけない

①誰に

②何の情報を配信し

③どんなサービスを配信するか

を明確にしておく

 


第2講 LINE公式アカウントはあなたの小さなホームページとなる

・認証済みアカウントにして

いきたい場合はステイタスメッセージ

に反応して検索に引っかかるので

文字の選定は重要

・位置情報はあなたのオフィスや

店舗の情報を登録

・チャットへの参加設定は

LINEグループに入れてもらうことを

許可するかどうかの設定

・アカウントページにはプロフィール欄

に加えて6種類のプラグインと呼ばれる

情報記入欄があります

追加>プラグイン選択 で各項目を

追加できる

・最後に忘れずに右上の公開ボタンを

押してください

・コレクションは限りなく掲載する

ことができるため使い方は無限大

・ショップカードは工夫をする

「私に会ったら1ポイント」とか

面白いアイデアも取り入れる

特に参加者に実益がなくても良い

・友達登録を増やすフック

–LINE公式アカウントの登録者数を増やしたい

–ショップカードの特典を魅力的にする

–LINE公式アカウントの登録のフックになる

–お客様に登録してもらいやすくなる

・クーポンを作る

https://youtu.be/i4hUJaCynk4

クーポンに友達に教えるボタンがあると

シェアされる可能性が増える

当選確率は1〜99%まで設定できる

情報商材にある登録者数の増やし方は

Facebook広告などを利用するもの

が多い、本書はそのような方法を

勧めない

・決済に関する権限は管理者しかない

管理者がメンバーを追加したいときは

権限の種類を選択しURLを発行する

 


第3講 LINE公式アカウントで可能なオススメ配信機能

・LINE公式アカウントでは

500文字×3吹き出し=1500文字

が一度に送信できる上限数

「1配信=1画面=1メッセージ」が

基本中の基本

・飲食店と公式LINEアカウントは

非常に相性がいい

・リッチメッセージを使うことで

クリック率が5倍以上になる

https://youtu.be/BjkM_5by498

・「◯◯さんだから買いたい!」

「◯◯さんのお勧めなら絶対だ!」

と言われるようになるべきである

・応答メッセージは、あるキーワード

に対してテキストを自動で返す

まず「応答モード」をBotにする

対して「チャット」にすると

通常のラインの1:1トークになる

・プレゼントをブログ経由であげる

①自動でBotモードを使いトークする

必要がある時だけ「チャット」モード

に切り替える

②常に「チャット」モードにして

手動でプレゼントのURLを送る

・あいさつメッセージ

デフォルトは良くないので変更

まずは登録特典を付ける

人はメリットがないと行動しようとは

しない

https://youtu.be/Ac03bqe5c-w

・リッチメニュー

トーク画面の一番下に表示させる事が

できる

–リッチメニュー×◯◯で魅力あるアカウント

–リッチメニュー×リンク

–リッチメニュー×クーポン

–リッチメニュー×テキスト

–リッチメニュー×ショップカード

https://youtu.be/6iqvRP0vTH0

・「タメになる」「お得」「面白い」

配信する際は少なくともこの3つの

観点でどれかに触れるようにする

 


第4講 今日からできるLINE公式アカウント。友だち集めが99%

・初心者の二つの壁

①どんな内容を配信して良いかわからない

②お友達集め

・飲食店で1杯目ドリンク無料にすると

80%は登録してもらえた

ある程度新規の来客が見込める

飲食店はLINE公式アカウントは

非常に有利になる

100人ぐらい登録者がいると

一斉配信した後に何らかのリアクションが

返ってくる

・登録時、相手からスタンプか何か

送ってもらいさえすれば登録者は

わかる

「LINE公式アカウント始めたから

よかったら登録してね!」とSNS

で送ってみる

大切なのは「どうしたら相手が喜んで

くれるのか」を常に考えて送る

・LINE公式アカウントのURLを

FacebookInstagram

至る所に貼り付けてみる

https://youtu.be/x4lYVVwT5Y4

・登録特典の例

①クーポンプレゼント型

②クーポン(抽選機能付き)プレゼント型

③動画・PDFプレゼント型

④診断ページプレゼント型

「登録者特典としてタロット占いの

診断結果をお伝えします」

と掲載するだけで毎日とてつもない

数の依頼が殺到します

・特定のキーワード「プレゼント希望」

に反応してプレゼントを送る

・ブログをやっている人は

一度書いたら自分で消さない限り

「資産」となるので

一定数のアクセスが見込める

InstagramにURLを載せるときは

LINEのURLは使えないため

Linktreeを使う

・ペルソナ設定は

自分の業種や業務のハッシュタグではなく

お客様の理想像が検索しそうな

キーワードを付ける

不動産投資の仕事なら、不動産投資を

しそうなペルソナの趣味などを

ハッシュタグにする

ペルソナをフォローしていくと

相手は、プロフィール閲覧→フォローバック

→登録、という流れになる

InstagramはLINE公式アカウント

と親和性が良いので活用する

Facebookは注目の写真にURLを

設定する

・無料でできる友達登録促進施策

P156〜157

・著者は名刺を渡す際に

自分のやっている仕事を伝える

「HP制作、LINE公式アカウントの

コンサルをやっています」

相手の名刺を受け取ったら

その日のうちにお礼メールを

記載されたアドレスに送る

50%がLINE公式アカウントに

登録してくれた

更に翌日までに手紙を葉書に書き

名刺の住所に送る

・お友達紹介促進カード

Wordpress制作マニュアル168ページ

②LINE公式アカウント制作動画

友達紹介カードからの

LINE公式アカウントを追加してもらうと

Wordpress集客アップセミナー動画(2時間)

④LINE公式アカウント集客攻略セミナー無料参加券

 


第5講 集客・収益化できるプロは分析をしている

・ターゲットリーチ

無料でできるセグメント配信機能が

付いている

・メッセージ分析は大まかに

「概要」「配信メッセージ」「応答メッセージ」

の3つに分けられる

メッセージの種類は

①配信(絞り込みを含む)

②応答

③あいさつ

④チャット

LINE公式アカウントは1日前までの

データが閲覧できる

・リッチメッセージを最初に置くか

後に置くかのABテストでは

最初においた方がクリック率が

上がった

これは予想をは反対の結果で実際

検証が必要である事の良い例

・配信後はアクティブルーム数と

受信メッセージの分析を行う

良い配信ほどこれらの数値は増える

「応答メッセージの数=お客様のことを

どれだけ気にかけているか」を示す指標

新規顧客も大切であるが

時には以前お問い合わせのあった方

をフォローしていくことによって

商品やサービス購入につながる

・友だち数、ターゲットリーチ数

ブロック数はメッセージ分析に次いで

重要である

友だち分析では「属性」に注意する

以前は月額20000円であったが

現在は無料で見ることができる

・タイムライン投稿は配信と

異なりブロックされる可能性は低い

・ショップポイントカードの

分析では、どのくらいの人が

何ポイントくらい所持しているのか

統計を見ることができる

 


第6講 LINE公式アカウントチャット機能の活用法

・LINEアカウントからぶっきらぼう

形で体験レッスンを希望してくる人は

警戒しているかもしれない

・英会話を例にとると

–なぜ英会話をできるようになりたいのか?

–英会話できるようになった後の夢は何か?

–今、英会話を学習していて困っていることは何か?

などをチャットのやり取りで聞く

・体験レッスンの申し込みがあってから

通常1週間ぐらいの期間があるが

申し込みフォームだとドタキャン

の可能性が高いがLINE公式アカウントだと

無断キャンセルの確率は下がる

・「相手本位」の考えを掲げて

ビジネスをする

ありがとうは4回

1回目はセミナーを申し込んでくれた時

2回目はセミナー1日前のリマインド

3回目はセミナー当日会場で伝える

4回目はセミナー終了後アフターフォローの

メッセージを送る

・LINE公式アカウントにはタグ付け

機能がある、タグの管理は200個まで

著者の活用法は

氏名の頭文字にタグ「堤なら(#ツ)」

①過去フォロー

セミナー参加月 #希望ジャンル

フォローメッセージは1、3、6ヶ月と

定期的に

②集客を楽に

セミナー名

③見込み度数をランク分け

#A #B #C などランク付け

「上顧客は徹底的にえこひいきする」

・登録者のチャットに対して

「要対応」「対応済み」のマークを

付けることができる

「この返信は後で必ず行いたい!」

というような時に「要対応」の

マークを使う

・習熟度チェックリスト

P212〜214

 


おわりに

実際に手を動かして設定から配信まで

実践してみてください

必ずみなさんのビジネスが加速し

より面白くなるはずです

 


●本書から得られた新しい知識

・一度来店したお客様が3ヶ月来店しない

場合「どうして再来店しなかったのですか?」

と質問すると

「え?そんな店ありましたっけ?」

「あーそんな店ありましたね」

お客様は店の存在自体を忘れていた

・長さ1分の動画が伝える情報量は

文字情報に換算して180万ワードに相当する

(ジェームズ・マックイーン博士)

▼ツール

Linktree(複数のURLをまとめる)

https://linktr.ee

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

新しいモノや技術が出てきたら

その事をいち早く勉強して

「コンサル」を名乗ってしまうのは

いい方法だと思う

著者はLINE公式アカウントに

変更になった時期に活用し実績上げ

それを教える事で更に稼ぐ手法を

編み出した

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

公式ラインアカウント作りました😇

設定がまだです😭

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1ヶ月後にはコンテンツ充実させます

 

世界一わかりやすい LINE公式アカウントマスター養成講座

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  • 作者:堤 建拓
  • 発売日: 2019/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

■究極のワイン投資 を読んで

 

飲めて殖やせる 究極のワイン投資

飲めて殖やせる 究極のワイン投資

  • 作者:内藤忍
  • 発売日: 2015/02/06
  • メディア: 単行本
 

 

書名:究極のワイン投資

著者:内藤忍

 


●本書を読んだきっかけ

ジュンク堂で本書を見かけた

金融投資しか考えたことなかったが

面白い投資案件になるかもと思い

購入してみた

 


●読者の想定

ワイン好きで、しかも投資にも興味

がある人

 


●本書の説明

はじめに

ワイン投資のハードルは低く

1ケース10万円以下でも購入する事が

できるのです

知識ゼロからワイン投資を初めて

長期的に資産形成をするために

必要な知識や情報を盛り込んでいます

 


第1章 ワイン投資の魅力とは

投資家がワインを購入する際に利用する

BB&R(ベリーブラザーズ&ラッド)社の

顧客数はリーマンショック直後の

リーマンショック直後の2008年から

2013年でおよそ10倍に増えた

ワイン投資をすべきなのは

「お金持ちの人」ではなく「お金持ちになりたい人」

で資産を守り増やす方法として真剣に

考える必要がある

ワイン投資は「美味しいワイン」ではなく

「値上がりするワイン」を選ぶ事

が必要である

コモディティの取引価格は需要と供給

によって左右される

世界的な景気の影響を受ける

景気が悪くなれば高級ワインに対する

需要は減衰する

嗜好品の側面が強く同じ銘柄でも

ビンテージ(年代)が異なるだけで

価格は大きく変わる

・ヨーロッパではワイン消費が

増える可能性は低いが中国は

消費量が増える傾向がある

・フランスの赤ワインの中には

熟成して飲み頃になるのに15年から

20年かかるものがあります

中には50年以上時間が経っても

劣化せず熟成が続くものもある

・ワイン投資3つの特徴

①世界的な需要の拡大

②限定された供給

③熟成による価値の向上

・著者の提案はワインの様な

コモディティには全資産の10%が

上限である

・熟成を考えれば白ワインより

赤ワインの方が投資対象として良い

投資の中心はフランスの赤ワイン

生産地としてはボルドー

ブルゴーニュということになる

イタリアにもスーパー・トスカーナ

という人気ワインがある流通量が

少なく人気化している

・ワインセミナー直後に70万分

のワインを購入する方もいた

全てプリムール(新酒)で

年代は40代が多く男性の方が

やや多い

・シャトー・ランシュ・バージュは

5級格付けのワインであるが

1997年のプリムールが

2014年の段階で約4倍になった

値動きが激しいワインは

ボルドー五大シャトーである

・ワイン投資の方法

①現物ワインに投資

②ワインファンドに投資

 


第2章 ワイン投資の基礎知識

・フランスはボルドーブルゴーニュ

シャンパーニュの三大名醸地をはじめ

10の生産エリアがある

盛んに作られる様になったのは

紀元前6世紀ごろギリシア人に

よってワイン栽培が初まった

その中でもボルドー地方や

ブルゴーニュ地方で栽培される

赤ワインは特別で不動の地位

ボルドー地方には「シャトーの格付け」

ブルゴーニュ地方は「畑の格付け」

があり大きな違いは「生産量」である

生産者のことを「シャトー」という

・一人の作り手が畑を全て所有して

いる場合は「モノポール」という

ブルゴーニュの生産地区は

シャプリ、コートドール、コートシャロネーズ

マコネー、ボジョレーに分かれ

投資対象は「コート・ドール」だけ

・ネゴシアンはワインの流通に

関わる中間卸業者です

・投資用ワインはプリムールという

先売り制度によって成り立っている

樽熟成中のワインを予約販売し

シャトーの資金繰りを助ける

秋に収穫された葡萄は半年経過した

翌年の春、まだ樽の中で熟成中の

ワインの試飲会(ボルドー4〜5月

ブルゴーニュ1月、ローヌ2月)

が行われ世界中から多くの買付プロや

ワイン評論家が集まる

・プリムールで購入したワインが

瓶詰め後に値下がりしたことは

過去30年で1回しかない

・ワインの価格はラベルによっても

変わってくる

 


第3章 ボルドーワイン

ボルド地方はフランス南西部に位置する

国内最大の高級ワインの産地

フランス全AOPの3分の1がボルドー

生産されている

ボルドーの格付けワインは生産年と

ジャトーの2次元マトリクスで評価される

一番多く栽培されている葡萄は「メルロ」

であるが「カルベナ・ソヴィニョン」

は超高級ワインを生み出すことで

ボルドーでは有名

ボルドーメドック生産地区

–バ・メドック

オー・メドック

–サン・テステフ村

–ボイヤック村

–サン・ジュリアン村

–リストラック村

–ムーリス村

–マルゴー村

ボルドー五大シャトー(第一級)

フランスのボルドーメドック地区の

格付けで一級にランクされている

5名柄をいう

①シャトー・ラフィット・ロートシルト

シャトー・マルゴー

シャトー・ラトゥール

④シャトー・オー・ブリオン

⑤シャトー・ムートン・ロートシルト

・P98 「ライジングスター」「スーパーセカンド」

 


第4章 ブルゴーニュワイン

・ワイン投資の対象になるのは

ピノ・ノワールで造られた繊細な

赤ワイン

ブルゴーニュの地区は大きく

コート・ドール(コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ)

シャブリ、マコネー、コート・シャロネーズ

ボジョレーの5つの地区

・コート・ド・ボーヌ村

–アロース・コルトン

–ピュリニー・モンラッシェ

ムルソー

–ボーヌ

–ポマール

–シャサニュー・モンラッシュ

ブルゴーニュを代表する生産者

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ

②ドメーヌ・ルロワ

③ドメーヌ・アルマン・ルソー

・これから注目の作り手

①オリヴィエ・バーンスタイン

②ドメーヌ・ドゥ・ラ・ヴジュレ

③バンジャマン・ルルー

④シャトー・ド・ラ・トゥール

・パーカーポイントは辛口で

90点を超えるものはなかなかない

 


第5章 ワイン投資2つの方法

1.現物のワインに投資する

ベリー・ブラザーズ&ラッドで

購入する、英国では300年以上

の歴史を持つ、未上場であるが

英国御用達の使命も受けている会社

投資の方法は「バイアンドホールド」

1ケース12本入が基本ですが

半ダース6本入りもあり

10万以下から投資できる

倉庫から日本に取り寄せ

自分で消費することもできます

保有期間中は倉庫の保管コストも

かかりBB&R社の場合1ケースにつき

10.8ボンド(1944円)

値上がりしやすいワインを選ぶという

投資家目線で

知名度の高い有名なシャトーや

銘柄は需要が強いことから値上がり

しやすい、ボルドーに比べブルゴーニュ

は分類方法が複雑でわかりにくい

需給が急拡大しても生産を増やせない

フランスのヴィンテージワインは

有望な投資先である

2.ワインファンドに投資する

ヴァンネットのワインファンドは

匿名組合契約という金融商品

価格が発表されないのですが

決算のたびに出資者に対し

財務状況や運用実績など郵送で

報告される

ワインファンドはアクティブファンド

に似ており信用できる運用者に

銘柄選択と売買のタイミングを任せる

P139 運用報告書

日本人のワインファンドの投資は

為替リスクもあるユーロの為替リスク

そして流動性リスクもあります

1年間は解約ができません

償還までの期間は平均7年程度

購入時販売手数料3%(税抜き)

組合運営報酬1.75%

年間実利益、運営にかかる実費20 %

 


資金が100万以下の場合は

選択肢は現物ワイン投資しかない

 


第6章 ワインを活用した資産運用

・投資の目的はお金を増やすことではない

お金は人生の夢や目標を叶えるための

ツールにすぎない

闇雲にお金を増やすだけでは

人生の目的を実現することはできない

ところが多くの人は人生の目的を

決める前に「1億貯める」といった

お金の数値目標を立ててしまう

P154 資産1000万のポートフォリオ

・当初は低コストのインデックスファンドで

はじめ1000万を超えたあたりから

質物資産へのハイブリッド投資を

始めるべきである

収益の源泉はアルファ(α)と

ベータ(β)の二つに分けられる

アルファは超過収益、ベータは市場の平均値

具体的に年間0.4〜0.6%のインデックス

ファンドを組み合わせ運用

ワイン投資はインサイダー取引の概念も

ないのでインフォーマルな情報ネットワーク

を作ることにより市場の歪みを

見つけることは比較的容易である

・著者のワイン投資基本方針

①資産配分をポートフォリオの10%以下

長期の値上がり益を狙う

②銘柄を分散し飲んでも良いと思える

気に入った銘柄を選択

③価格の「歪み」を考えボルドー

パーカーポイント、ブルゴーニュ

作り手に特に注意する

・パーカーポイントつまり

ワインは評論家の評価が価格に

影響する価値基準は主観的である

ライジングスター、スーパーセカンド

に比べ五大シャトーと呼ばれる

メドックの一級に格付けされている

5つの銘柄はよりリスクの高い投資対象

五大シャトーはヴィンテージで価格が

左右するので価格の推移をチェックして

想定価格水準をチェックし買うようにする

プリムールで安く買う方法も検討

ボルドーはスーパーセカンドや

ライジングスターの中から

パーカーポイントの高いものをセレクト

作り手の評価は専門家に依頼して

選んでもらう(BB&R社の担当)

P170 著者の購入ワインリスト

 


おわりに

お金を上手に働かせるポイント

①目先だけでなく長期の視点で考える

②理解できない商品には投資しない

③資産を複数の対象に分散して集中させない

・ワイン投資は金融資産との

相関が低く分散効果がある

 


●本書から得られた新しい知識

・値上がりするワイン

熟成(する)、銘柄(有名)、生産量(少ない)

生産地(ボルドー、プルゴーニュなど)

コモディティーの特徴

①価値がゼロになることはない

②需要と供給によって価値が決まる

③配当や金利がない

景気変動の影響を受ける

・ワイン消費国ランキング

【2005年】

①フランス②イタリア③アメリ

④ドイツ⑤イギリス

【2013年】

アメリカ②フランス③イタリア

④ドイツ⑤中国

・ワイン輸入関税

中国(48%)ロシア(38%)

ブラジル(75%)インド(300%)

・ファインワイン100指数

ワインの価格を指数化したインデックス

・ワインの品質特級(2009年以降)

①A.O.P.(40%)②I.G.P.③Vins

・ボルドとブルゴーニュ

①ボルド

フランスワインの13.5%

120000ヘクタール

57種類

10000シャトー

1級×5、2級×14、3級×15、4級×10、5級×18

TOP100シャトーで100万ケース

ブルゴーニュ

フランスワインの3%

27700ヘクタール

100種

4000ドメーヌ

33の特級、赤(24)白(7)赤白(2)

グランドクリュはワイン全体の1%

・ワインラベル(P71)

①銘柄(ワイン名・生産地)

②収穫年

AOCAOP)表記【原産地統制呼称】

④瓶詰め元

⑤シャトーの格付け

ブルゴーニュ畑格付け

①特級畑

特級畑名がAOPになる

②一級畑

畑名の前に村名

③村名

格付けされてない畑名

④地方名

▼用語

シャトー:醸造

本来は城を表すがワインでは醸造

プリムール:新酒の先物取引

ライジングスター:一気に人気化したワイン

スーパーセカンド:2級酒以下でも

品質の高いワイン

▼サイト

・ロバートパーカー

https://www.robertparker.com

▼店舗

Shinobys Bar 銀座(著者のワインバー)

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

ボジョレーはブルゴーニュワインだった

現物投資はインサイダーで

 


●今までの自分の考えと違ったところ

現物投資は市場の歪みを利用できし

インサイダーの概念がない

 


●本書の内容で実行してみたい事

本書を読んでかなりワインに興味が湧いた

とりあえず試飲会に参加してみる

 

飲めて殖やせる 究極のワイン投資

飲めて殖やせる 究極のワイン投資

  • 作者:内藤忍
  • 発売日: 2015/02/06
  • メディア: 単行本
 

 

■自分を最高値で売る方法 を読んで

 

自分を最高値で売る方法

自分を最高値で売る方法

  • 作者:小林 正弥
  • 発売日: 2018/08/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

書名:自分を最高値で売る方法

著者:小林正弥

 


●本書を読んだきっかけ

偶然、紀伊国屋書店で発見

次回のイベント用のネタとして購入

 


●読者の想定

転職組を含め、自分のビジネスを持ちたい

中でも「教育型ビジネス」について

知りたい人、業を起こしたい人

「カスタマサクセス」という

キーワードに関心がある人など

 


●本書の説明

はじめに

一般的な日本の教育を受けていると

「自分という商品価値を高め最高値で売る」

という事を学ばない、仕事のアドバイス

といえば「一生懸命頑張ろう」だ

本書で紹介するのは、ゼロから3ヶ月

で月100万円突破する実践メソドだ

場所を選ばない働き方で、短期間で

高額の収入を稼ぐ方法だ、自分を

最高値で売る思考法を伝授する

 


序章 魚を売るのではなく釣り方を教えよ

「あなたはどんな結果にコミットしますか?」

この質問に答える事ができ

実際に結果を出せる人は高値で

売れる

専業という働き方は知らず知らずの

うちに自分を安売りにしてしまい

がちである

大切なことは「自分の時間」と

「提供する価値を生む仕組み」を

切り離せるかどうかだ

出社、出張の移動時間は価値を

生んでいないから生産性が下がる

・働き方革命

①時間ではなく提供する価値で報酬

を決める働き方

②複数の顧客を持つ働き方

③移動を前提としない働き方

・自分を安売りしていると

ストレスが溜まっていく、そして

自信もなくなっていく

・著者のケーススタディ

6ヶ月で新店舗を黒字化

–新人スタッフでも短期間で高い

生産性が出せる商品パッケージ

–高いお金を払ってくれる

優良顧客が集まる集客の仕組み

–未経験の新人が短期間で一流の

プロになる人材教育の仕組み

・カスタマーサクセスフォーミュラ

仕事で結果を出す→

結果の出し方を教える→

複数の収入源で月100万円突破

・まず本業で結果を出し、そこで

培った職業的な知識を体系化し

他の顧客に教えることで第二の

収益とする

自分で「こういった結果を出す」と

決めて、KPI(重要業績評価指標)を

定め最速で結果を出す

結果の出し方は結果を出した人に

教えてもらう、教えてもらう

コツは「タダ働き」だ

 


第1章 普通の会社員で年収1000万円はほぼ不可能

・替が効く場所で一生懸命働いても

年収1000万を得ることはほぼ不可能

これからの時代は自分という商品を

市場を見ながらアップデートし

複数の顧客を持つ人と、そうでない

人の二極化が起こる

自分を商品と見立て世の中に新しい

価値を生み出し活躍する人材に

なっていこう、というのが本書の提案

相手(会社)に価値を提供せず、お金

をもらうことに慣れてしまうと

自ら価値を生み出し、その対価として

お金をいただく、という初歩的な

マインドセットが育たない

自分の手を動かしていたら間に合わない

くらい仕事を急激に増やすと

すごく良い事がある、自分という

商品で年間1000万稼ぐには

がむしゃらに働けばいい

優秀な人なら3000万円ぐらいは

稼げる

年間3000万円を超えてくると

仕組みが必要になる。

急激に仕事をめちゃくちゃ増やすと

人の協力を得て結果を出す事が

強制的に養われる

副業で他力(人・AI・ロボット・お金)

を使って価値を生み出すスキルが身に

つくと本業の生産性も上がる

そものも雇用を守るために会社が

あるだろうか?

1つの会社で1つの仕事を何年も

やっている人は自分の職業的な

賞味期限を見極めるべきだ

著者が新卒で入った会社は役員候補が

次々と辞めていったが業績は

落ち込むどころか毎年売上を

更新していた

誰がやっても一定の労働生産性

生み出せる仕組みを作っていたのだ

 


第2章 自分高額商品化

複数の顧客と契約すれば1000万は

達成できる最低30万のパッケージを

販売する

・1億円プレイヤーになるための3つの壁

1000万の壁:高額商品化

3000万の壁:集客の仕組み化

1億の壁:優秀なチームづくり

・精神的、時間的に一番余裕が

ない忙しいのは1000万円の人

たちで一番余裕があるのが

1億円の人たちだ

・人の高次の欲求を満たして

くれるのは「体験」による精神的欲求充足

金持ちは服は持ち運びできるほど

コンパクトだが「体験」には

ドーンと体験を払う

ビジネスは顧客の欲求充足だと

考えているが、自分の高次の

欲求充足ができない人に人の

欲求充足ができるはずがない

自分が新しい体験をして

「これはお客様も喜ぶだろうな!」

と新しいビジネスのアイデア

湧いてくる。

・事業の教育化(例)

月額1万円ほどで月に2本のワイン

が送られてくるのだが、ワインに

ついて学べるニュースレターが付いて

くるサービス

ワインの世界を極めたいという

「成長欲求」や、ウンチクを語り

凄いと思われたい「承認欲求」

を満たしている

–成長欲求(自己実現欲求)

–欠乏欲求(所属と愛、安全、生理的欲求)

–精神的欲求(自己実現、承認、所属と愛)

–物質的欲求(安全欲求、生理的欲求)

セミナーや自己啓発書で心が

熱くなっても、財布は厚くならない

・自分を高値で売る方法は

いくらでもある。少なくとも

教育化は僕やクライアントさんの

人生とビジネスを飛躍させてくれた

方法論である。

・価値最大化⇨高額×長期継続

・生産性の低い仕事、退屈な仕事

をしているなら本業の他にタダ働き

をお勧めする

仕組みを構築した人にはお金が

入ってくるが、その仕組みで

働く人に大した価値は求められて

いないし頑張ったところで価値も

磨かれない

・「この人は!」と思う人から

お金をもらわず徹底的なGIVE

に徹する、相手との距離も近くなるし

家族ぐるもの付き合いにもなったり

する、その人の価値の中核部分に

触れる事が頻繁にある

何も価値を生み出さなくても

給料が貰えてしまう環境は

非常に危険である、3年もいれば

野生のビジネスパーソンには

戻れなくなってしまう

・信頼関係が貯まっていないと

あなたという商品は売れない

・学と教えるを同時並行で行う

知恵というものは貸し借りであり

もらうものではない、その事を

プロフェッショナルほどよく

わかっている、知識・情報を

無料発信することで信頼残高を

貯める

あなたという商品価値を最大化

できる一つの手段が「教育型ビジネス」

である

人が高額を払っても学びたい商品

を作る、個人向けなら30〜120万

(専門学校の費用)法人向けなら

240〜600万(人経費)

自らの本業で結果を出し

人に教えるというサイクルを回す

これが自分という商品を最高値で

売る方法だ人が高額を払っても

学びたいと思う結果をまず出す

結果を出しノーハウをアップデート

していく。このサイクルが重要だ

朝活や読書会とかやっている

人たちがいるが学んでいるだけで

知識や情報をインプットしている

だけでは稼げる人にはなれないだろう

インプットとアウトプットを同時に

行い教える側になるのだ

「必要とされる人材」になれても

高額を稼ぐ「活躍できる人材」には

なれない

 


第3章 カスタマーサクセス

・「物を売るのではなく価値を売る」

と言われるが、さらに発展して

「顧客の成功(カスタマーサクセス)」

を売るのである

・日雇いのバイトが最安値なのは

時間にコミットしているから

自分を最高値で売るのなら結果を

売ろうタスクや時間を売っても

単価が安く長時間労働になるだけだ

・目の前のお客様の成功を

考えて自分にできる事を提供

していけばいい

人の最上の喜びは自分の価値を

分かち合い人に喜んでいただくことに

あると思う

・自分の価値をパッケージ化する

あなたの報酬=単価×顧客数

・1億円プレイヤーたちは英語圏

中国圏への市場拡大を進めている

・教育型ビジネスの醍醐味は

カスタマーサクセスを提案し

お客様に結果にコミットしてもらう

という点にある、これはものすごく

重要なこと

教育型ビジネスには原価がほとんどない

原価は、あなたのノウハウ・スキル

それを顧客が用いてカスタマーサクセス

が叶えられる分だけ高値で売れる

・著者は2つの結果にコミットする

「主脚の仕組み作り」「社内マーケッター養成」

・自分で高値で売った報酬を使って

自分でしかできないこと以外は

どんどんアウトソーシングする

知識武装はすべきだ、そもそも

知識がないと人に相談されないし

具体的な会話ができないので

仕事にならない知識武装

プロフェッショナルの第一歩

自分を高値で売るには知識武装

だけでは半分で、知識を使って

結果を出す、カスタマーサクセスを

実現する事ができて

あなたという商品を高値で買って

もらう事ができる

営業の専門なら実際にクライアントを

売れるようにする

お金の専門家なら実際にクライアントが

収入や資産を増やせるようになる

①体系的な専門知識

②クライアントに結果を出させるスキル

上記2つを3ヶ月でマスターする

人はカスタマーサクセスが得られるなら

高額をあなたに払う

天才よりも試行錯誤して結果を

出した人の方が先生として長期間

活躍できる

コンプレックスの克服にリーダーシップ

は重要だコンプレックスを克服した

人は自分にとってリーダシップを

取り続けてきたと言える

・自分に売れる価値がなくても

世の中の知識・情報を編集すれば

プログラムは作れる

・教育型ビジネスの魅力のひとつは

コミニティを作りやすいところ

 


第4章 ゼロから3ヶ月で月100万稼ぐ6つのステップ

STEP1 3ヶ月で月100万稼ぐと決める

決めて断つと書いて「決断」

今の安売り人生をバッサリ捨てる

STEP2 あなたの本当の価値を見つける

普通の人は自分の価値に気づきにくい

①自然にできる事なので価値がないと

思ってしまう

②独特の価値は人と違う

独自の経済価値を尖らせよう

・あなたの独自の価値を見つける4視点

「自分」「顧客」「競合」「時代」

STEP3 圧倒的に売れるカスタマサクセスコンセプトを作る

顧客が高値を払ってでも実現

したいカスタマーサクセスを提案

法人のカスタマサクセスは

継続的な利益の実現で

個人のカスタマーサクセスは

継続的な幸福の実現だ

コンセプトだけで契約が決まる

事もある、コンセプトは

「それいくら?どうやって買うの?」

と前のめりになるものでなければ

ならない、「それいいね」くらいの

反応のコンセプトだと売れない

P150 カスタマサクセスコンセプト

・製品の類似品は作れても

ストーリーは真似できない

あなたがなぜこの商品を作ったのか?

あなたや顧客にどんな変化が起こったのか?

人生ストーリーは他社では真似できない

P154 カスタマーサクセスストーリー

「あなたのビフォアアフター」

「お客さんのビフォアアフター」

「未来のお客さんに起こるストーリー」

STEP4 自分を最高商品にする

・自分を高額商品にして売る

原価がないので売上=粗利益

法人向け「継続的利益の実現」

個人向け「継続的幸福の実現」

・自分高額かの6大条件

①ワンストップサービスを作る

バラ売りだと安くなるワンストップで

②自分ではなく顧客を動かす

教えてお客様に動いてもらう

③高額×長期継続

④お客様がカスタマサクセスにコミット(自己責任)

結果にコミットさせる

⑤オンラインを活用24時間価値提供

⑥自ら結果を出し結果の出し方を学びたい人に

教えて稼ぐ

・自分高額商品化のへの3つの手順

①独自ブランドを確立、4大領域を設定

例)ダイエット商品の場合だと

「メンタル」「食事」「睡眠」「自己管理」

P166 例

②専門家を私淑し知識を身につける

成長し続けている人を私淑する

–専門分野の知識と経験を増やす

–ノウハウをステップにまとめる

–各分野の切り口から情報発信

–カリキュラムの入口と出口を決める

ーカリキュラムの大見出しと成果指標を決める

作る手順は

–カスタマーサクセス

–成果指標(KPI)

–ToDo

P173 表

–あなたの経験を法則に転換しよう

–法則化されたカリキュラムが生徒を成長させる

–経験を法則にさせる

③学習効果の高いカリキュラム作成

–結果が出るサービスで高額化

P178 例

・生徒の悩みや願望が強い分野で

結果の出るサービスを作る

学んだけれどできない人は一定数いる

できるようになる事を約束する

スクールは高額でも売れる

STEP5 高確率で自分商品を売る

頭の中でカスタマサクセスが描けて

支払い能力があれば人は買ってくれる

商品サービスを提供する前に

顧客教育が必要だ、お客様は2度成功する

1回目は頭の中、2回目は現実に

人は商品やサービスそのものにではなく

「自分が受け取る価値」にお金を払う

入会率の高いカウンセラーは

見込み客に合わせて「生徒の成長ストーリー」

を語る、生徒は自分自身の成長が

イメージしやすくなる

・100日間返金補償で入会率は上がる

・カスタマサクセストーク7つの手順

①カスタマサクセスの明確化

②顧客の言葉を引用し成功ストーリーを語る

③今までのやり方を手放してもらう

④成功の鍵を伝える

⑤正しい学習法の伝達

⑥自学自習の困難さも伝える

⑦二者択一(売り込まない)

・紹介を発生させるには

「言葉」「ツール」「オファー」の

3つの掛け算が必要

・5000人がWEBセミナーを聴き

200人が説明会に参加史52名が

120万の商品を購入

・著者のお客様は依存的な人がいない

いつも感謝と結果報告がやってくる

依存的なお客様を集めると

ゾンビのようにまとわりつき

結果が出ない事をあなたのせいにする

・集客設計図

①集客(HPに見込み客を集める)

②見込み客化(顧客情報の取得)

③顧客化(入会してもらう)

④ファン化(継続してもらう)

生徒は①→②→③→④の順

ツールの作成は④→③→②→①の順

STEP6 毎月100万以上稼ぐ長期継続の仕組みを作る

教育要素をあなたのビジネスに取り入れる

高単価×長期間=高収入 を実現

「愛情」とは関係を絶たない事

顧客すら気づいてないニーズや

ウォンツを掴むには想像力が

求められる想像力の源が愛情なのだ

ストック型ビジネスを成功させている

人たちは、共通して顧客への

深い愛情に溢れている

・教育型ビジネスモデル

①結果の出る高額プログラム販売

②会員制ビジネスで継続課金

③カスタマサクセス追求で生涯パートナー

無料オファー→結果の出るプログラム

→結果を継続する会員制ビジネス

 


第5章 安売り思考から最高値思考にアップデート

・習慣こそ人生とビジネスを変える

お金というのは自分の器の大きさしか

入ってこない

・お金を受け取る器を大きくする5習慣

①高く売れている人を賞賛

②自分の欲求を自分で満たす

③セルフ成長フィードバック

自己実現欲求は成長欲求とも言われる

④まず価値を与える

報酬はあと、あなたという商品に原価はない

⑤知識のアウトプットとインプットを繰り返す

カスタマサクセスに役立つアウトプットを

・働く時間というのは、あなたが生み出す

付加価値とは関係ない

バラ売りは大きなカスタマーサクセスを

叶えられない(例:ロゴ1個500円)

インターネットだけでなく

現地を視察した方が得られるものが多い

今あるもので勝負するのが最高値更新

につながる

ないものにフォーカスするのか

あるものにフォーカスするのか

あなたは今、この瞬間から選べる

あるものを最大限、分かち合う人生を

はじめよう

仕事のできない上司や先輩に好かれようと

するのは安売りの思考だ

最高値で売る人は仕事のできない上司から

恐れられる存在だ

「好きな人と働けば、お金は特に気にしない」

「働きがいと高報酬の両方が欲しい」

価値とはあなたが決めるものではなく

顧客が決めるものだ

価値を決めるのは顧客だから

常に顧客を見て顧客価値を追求して

いけば高くても売れる

お金の使い道、稼ぐ動機が

あなたを一層、最高値にする

自分の欲求充足ができないと

入ってくるお金より出ていくお金が

増える

自分の欲求は自分で満たし

相手の欲求を満たせる人ほど

収入は増え支出は減り、お金は貯まる

・相手に価値を委ねてはいけない

通常、人はできるだけ安く買いたい

・あなたの仕事の賞味期限はどうだろうか?

新しいことにチャレンジし自分を進化

させよう

あなたは名前を名乗る必要がある仕事を

しているだろうか?

自分の名前で仕事をするということは

代えが効かない仕事である

代えが効く仕事は安くなる

人からやめろと言われてもやりたいくらい

情熱が湧く仕事をしよう

好き嫌いの感覚を取り戻すため

一つずつやりたい事を増やし

一つずつやりたくない事を捨てよう

 


おわりに

カスタマーサクセスの追求に不況はない

と信じているし、報酬にも上限はない

成長を最も実感できるのが「利益」だ

僕の人生感は、自分がどんな人間に

なりたいか、という理想像を持ち

1ミリでも理想へ近づいていく事が

人生だと思っている

あなたがやりたい事を追求して

人に貢献することが、これからの

働き方だと思う

 


●本書から得られた新しい知識

・RPA(Robotic Process Automatic)

ロボットで自動化できる処理

Google  for  Education  PD

Google認定教育者のトレーニングと

認定資格を取り扱う

・専門家の定義

知識を使ってクライアントに結果

(カスタマーサクセス)を出させる人

・まねした電器

他者の作った製品の類似商品を

作っていた時代の松下電器

圧倒的な販売網でシェアをとった

・入会の公式:

入会率=生徒の夢・目標ー生徒のリスク

▼サイト

小林正弥のサイト

https://kobayashimasaya.jp

・年収偏差値チェッカー

 


●本書に出てくる格言

授人以魚、不如授人以魚

魚を与えるのではなく

魚の釣り方を教えよ

ー中国のことわざー

・お前は、お勉強は多少できたかも

しれないが商売は偏差値30だ

この先どうやって生きていくんだ

・いいか、よく聞きなさい

ビジネスでお金を払ってくれるのは

唯一、顧客だけだ。それ以外は

自分が金を払うんだぞ

自分のことばかり考えて

効率よくやろうとしてもダメだ

そんな考え方してるからどんどん

安い人間になっていくんだ

ー経済自由のある社長ー

盗まれない資産に投資しましょう

それはあなた自身です

ー著者ー

人間は、自分が学びたいと思っている

ことを人に教えるのではないでしょうか

ージェラルド・G・ジャンポルスキーー

 


●本書で得られた気づき

・結果の出し方は結果を出した人に

教えてもらう、教えてもらう

コツは「タダ働き」だ

まさに、世の大大成功者は、この

パターン多いではないか

バフエットもグレアムに頼み込んだし

バーンズはエジソンに頼み込んだ

超一流にタダ働きで頼みこめば

自称一流で二流の人のセミナーや

研修に高額な金を払って教わる

必要はないのではなかろうか

知識武装し、その知識を使って

結果を出していくと、人がお金を

払いたいと思う人間に進化していく

多くの人は本で得た知識を結果に

つながるアウトプットしていない

と思う

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

教育型ビジネスの草案を考える

自分にできることは?からはじめ

既にある経験や知恵から高額商品が

作れるか考える

 

自分を最高値で売る方法

自分を最高値で売る方法

 

 

■転職と副業のかけ算 を読んで

 

 

書名:転職と副業のかけ算

著者:moto

 


●本書を読んだきっかけ

次回、転職関連のオンラインイベントを

開催しようと思い、本書に辿り着いた

 


●読者の想定

学歴がなくても実績を積み上げ

転職を重ね収入を増やす著者の

生き方は転職している人以外にも

就活生にも役立つと思う

また副業についての考え方も

同意できる

タイトルに囚われす、これからの

時代を生き抜く手法として読んでみる

事を勧める

 


●本書の説明

はじめに

「サラリーマンでいること」のメリット

を享受しながら個人でお金を稼ぐ

手堅い立ち位置を選んだ

サラリーマンとして得られる経験は

個人でお金を稼ぐための「素」になる

 


序章 「個人で稼ぐ」サラリーマンが

本当の安定を手に入れる時代

・昭和と平成を貫いてきた「大企業信仰」

は、もはや幻想です

正解がなくなった現代を生き抜くには

「個人で稼ぐ力を持つ」ことだと思います

「大手企業に所属していること」と

「大手企業で自分がサバイブできること」

は全く別の話です

助かるためには「生き残る力」を

自分自身が身につけておく必要がある

ただし、乗り換えることだけを目的

とした転職や副業はしないでください

「いつでも乗り換えられる状態」に

しておくことが大切です

 


第1章 年収240万円の地方センターを

選んだ理由

・父は20代で独立し家具の販売をして

いました、もともと貧しい家庭で育った

と聞いています、口癖は

「自分の金は自分で稼げ」でした

その様なわけで小学校の時、初めて

お金を稼ぐ体験をしました

「みんなが持っていないポケモン

売ればお金になるのではないか?」

と考えゲームを進めず、毎回リセットし

ポケモンを手に入れ欲しがっている

友達に売ると飛ぶ様に売れた

新作ゲームが出ると、空箱を友人から

もらい、中古販売で箱なしの物を

購入し箱をつけて売ると高く買って

もらえた

・「誤字商品の転売」

「◯Dior→×Diol」と誤字でオークション

に出された商品を底値で仕入れて売る

RMTリアルマネートレード

オンラインゲームで得たアイテムや

コインを現金で販売する

親の目を盗んでゲームに没頭

稼いだコインをネットで販売

・親が学費を出してくれないので

4年生の大学は諦め短大へ進学

同級生より早く社会に出ることに

大きなメリットを感じた

短大はもともと女子短大であった

ため男女比は1:99だった

生徒会長になる事を考えた

この様な環境で無名男子が勝ためには

「トップを口説いてみよう」と考え

学長と県教育委員会と直接話した

「トップにアプローチする」という

考えが社会人になってから多いに

役に立った

外資系は学歴が重視された

日経大手企業は短大ではエントリー

できなかった、学歴の壁に阻まれた

そこで、社長に直接メールを送ったり

履歴書を社長に直接送ってみた

就職活動は完全に営業だった

一度断られた大手企業にも再度

アタック

・この海砂における自分の年収は

中期的な視点であがるのか?

と考えた結果、2年先が見えない

企業ばかりであった

・「若くても実績のある人は企業から

ヘッドハンティングされ20代で年収

1000万円も叶う時代になった」という

話題を見にし実績を上げる事で転職

する事を考えた

早期に評価されるには

「短期で結果が出せる」

「自分が自由にやっても怒られない」

「転職で評価される実績が出せる」

という言葉を思い出した

地方ホームセンターでは入社後に

自分がやるべきことが解像度高く

描けました。

面接では社長から

「まずは現場からやってみなさい

必ず君を引き上げる」という言葉も

後押しになった

結果的に年収240万でスタートした

ホームセンターのキャリアは

10年後に年収1000万を稼ぐ営業部長

への第一歩となった

 


第2章 地方センターやリクルート

学んだ「成果」に繋がる働き方

・著者の経歴は

ホームセンター(240万)→大手人材会社(330万)

リクルート(540万)→

IT系ベンチャー楽天に買収》(700万)

→広告ベンチャー(1000万)

大前提として今いる会社で成果を

出すことが必要です

「自分の経験値」を優先して働く

事を意識し続け誰よりも

「自分を成長させる機会」をもらう

努力をした。

【ホームセンター編】

ホームセンター入社時に取り組んだことは

「自分の目指す姿」や「やりたいこと」

を周りの人に言い続けた、その甲斐あって

入社一年後には同期より圧倒的に

多くの知識と経験を得ていました

・自分が培った過去の経験を活かす

「大手を蹴ってホームセンターに就職

した話」をブログを更新した

徐々に読者が増え「Yahoo!ニュース」

のトップに掲載され会社の採用アドレスに

問合せが殺到した

評判を聞きつけた人材企業から

ブログの買収オファーと同時に

転職のオファーが来た

獲得した機会の中で最大限の成果を

出す、それが結果につながった

【大手人材会社編】

・「営業スキル」を身につけるべく

仕事の早い上司のマネを徹底した

他のエリアでトップ成績を出している

人に「終日同行させてもらえないか」

お願いをした

実際に成果につながる様な行動は

カッコイイやり方ではなく

地を這う様な泥臭い「足を使った営業」

だった。

トップ営業マンはみんな

「相手の視点にたって徹底的に物事を

考える」

その後リクルートに転職し

社会人4年目にして年収を300万増やした

デキる人を徹底的に真似て

自分のスキルに落とし込む

他人の知見や経験を自分の血肉にして

成果につなげる地道な基礎の積み重ねこそ

成果を出す近道である

リクルート編】

「入社する企業を選ぶ基準はなんですか?」

という質問に対して

「将来的にどの会社でも活躍できる

スキルを得られる企業」という回答が

最も多い

リクルート事件があった当時

明日にも潰れそうな状況で採用した

ヤツは「活躍できるエリート学生」とか

「前職で優秀だった」ヤツなんかじゃない

明日潰れるかもしれない会社のためにでも

一生懸命努力できる人間だ

そういうスタンスのある人間は

どんな会社でも活躍できる

どこで働くかではない、自分のスタンス

の問題だ。

目の前のことに一生懸命になる

絶対にやり切るという「考え方」や

「姿勢(スタンス)」「目線」が

大切である

どこでも活躍できる人とは組織を

成長させられる人です

これこそが「市場価値の高い人材」

です。

リクルートではスタンスを見直す

機会となった

ベンチャー楽天》編】

無名企業でサービスを開始したばかり

だった、著者は「トップアプローチ」

にこだわり続けた

「提案案内」はストーリー作りなど

事前準備を入念に行った

方法は「メール」「手紙」「電話」

の3つ、決裁者であればあるほど

効果が高い組織図の上にいる

管轄役員や部長をターゲットにした

もちろん社長にも送った

「個人として何ができるか」

「看板のない自分にできることは何か」

を考えて行動する

この考えが自分の思考になったのは

当時の会社の社長に

「自分という会社の経営者目線を持て」

という言葉の影響が大きい

「自分という会社を経営する目線を持て」

自分はこの考えを「自分株式会社」

と呼んでいます

自分の売上を伸ばすには

「対価に見合った労働価値の提供」が

必要です、同時に「どんな労働が評価

されるのか?」も把握する必要がある

自分がどの様な価値を提供したら

いくらの売り上げ、つまり年収が

上がるのかを考える

そして副業でも売上を立てていく

「売上をどう伸ばすか」

「利益を伸ばすにはどうしたらいいか?」

という経営者目線を自分に当てはめる

事で副業をする意味を知り

企業に依存した働き方から抜け出す

視点が持てるようになる

 


第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

・日本には420万という数の会社が

存在し、約6530万人のサラリーマンが

労働者として働いています

就職活動では「上司の評価」「会社からの評価」

ではなく自分より実績の出せる人と

「転職市場における市場価値」で

比較されることになる

もちろん、自分のチャンスを掴む

ためのゴマスリは必要ですが、本質的に

「自分で市場からの評価を上げていく」

ことが重要です

生産性とは「会社の業績を伸ばす

ための本質を見極めて効率的に行動する力」

5つの要素に分解できる

【市場価値(=生産性)を高める5つの力】

①論理的な思考ができる力

②構造的に物事を捉える力

③物事を俯瞰した上で課題を特定する力

④課題に対して仮説を立て

誰にでもわかりやすく話せる力

⑤①〜④を用いて組織をマネジメント

する力

「自分の仕事をちゃんと理解した上で

そんな人にでもわかりやすく説明できて

行動を伴っている人」

・自分の仕事をわかりやすく説明するには

「全体像」を把握すること

「今、自分の会社にはどんな課題があるか?」

「そもそも、なぜそれが問題になっているのか?」

【業界の状況→会社の課題→部署の役割

→自分のミッション】と広い視点で見る

まずは自分の仕事を業界視点、会社視点

自分の仕事視点で人に話せるよう

「必要な情報」を集めてください

・「山を見ている自分を、その隣で

見ている状態」を目指すと

今の仕事の捉え方も大きく変わる

そして考えるだけでなく行動する

能力を高めるための訓練の場は

「自分の経験したことのない仕事」

のなかに潜んでいます

・転職をする際は自分を「商品」と捉える

商品は鮮度が命、だから転職を考えて

いない時でも毎月一回は自分の職務履歴書を

見直す事で「自分の値段」を把握

手っ取り早く自分の価値を確かめる

方法として転職エージェントに会った時

の態度と、その後の対応を見る

塩対応なら、その後の連絡はない

市場価値の低い人に共通するのは

「同じ給料なら無駄に働かない方がいい」

という考え方、短期的には

時給は高くなるが「得られる経験値」が

小さくなる

「市場から評価される経験」なので

あれば率先して取った方が

長い目で市場価値は上がります

結果的にラクして稼いでる人は

ラクして稼げるまで相当な努力を

しています

「市場から求められる人材」になる

ためには自分のキャリアのロールモデル

や設計図が必要です

市場価値を高めるキャリアの道筋3

①出世によるキャリア

社内における実力と実績が必要

②職種のスペシャリストになるキャリア

どんな会社でも通用する横断的なスキル

③業界のスペシャリストになるキャリア

ヲタクのような存在を目指す

②③になるためには「本質的な事を

見極める視点」と「アナロジカルに考える

(=類推する)能力」が欠かせない

サラリーマンをベースに考えるのが

現実的である

・大切なのは「在籍期間」ではなく

「期間における中身」です

日頃から求人情報を集めて

いい求人が出たらいつでも出られる

姿勢を保っておく、ただし

「転職してはいけないタイミング」

は明確に存在する

「今の仕事が辛い、嫌になった」

というタイミングです

今の仕事が嫌になって転職を考えると

「会社を辞めること」が目的となって

ブラック企業でも内定出たら直ぐ

転職してしまいます

転職すべきタイミングがあるとすれば

「仕事が最高潮のタイミング」です

・ただ求人を眺めるだけでなく

職種ごとに求められる本質的な

スキルや自分が目標とする年収に

必要な仕事の能力を把握して

今の仕事との共通点を探す

転職活動で大切なのは

共通点を探すための「情報量」です

・求人検索のコツは同業種の求人に絞らず

「年収800万円以上の全企業」

どんな力をつければ自分は評価されるのか

という視点で見ればいい

「急速に人を募集している職業」に

いち早く目をつけて、その分野で

活躍できる能力を身につけていく

新聞、ニュース、テレビの経済番組

Twitterのトレンドを見て情報を

インプットし世の中の流れを把握

様々な業界で働く「生の声」を聞く

「いつか転職する時がくる」と考え

どんな求人があるか把握し

いざというときにすぐに転職活動

ができる状態にしておく

・やりたいことがなくても

なりたい姿の「願望」を強く持つ

無理だと考える前に

「実現するためにどうしたらいいか?」

と手触り感が持てるくらい

リアルに想像する、大事なのは

「妄想」を手触り感あるレベルまで

「想像」することです

映像で想像できるぐらいまで

情報を集めていきます

「自分のなりたい姿」を想像して

行動してみてください

「願望」を「目標」に変えて

真剣に向き合うだけで自分の行動

も変わるはずです

・年収を上げる転職法に年収の高い業種や

職種に軸をずらす「軸ずらし転職」がある

年収は「職種×業界」で決まる

企業規模や役職より業界や職域

の方が年収に大きな影響をもたらす

「業界」「職種」のどちらかの軸を

「年収の高い業界」「年収の高い職種」

にずらす

各業界における平均年収は

「業界別平均年収ランキング」などで

検索する、そう少し踏み込むなら

これから伸びる業界や産業について

知っておく

著者は「営業」という職種は動かさず

業界を変えて年収アップを実現した

畑違いの業界に転職するのではなく

自分の業界と関わりのある、または近い

業界に経験を転用し転職する

また希望年収を多めに伝えることも

大切である

・今いる会社の人が辞めた場合

どんな会社に転職しているのかを把握

こうした情報を蓄積し「次に自分が行けそうな

会社リストを作る」

他にも、転職時の面接に

「この会社を辞めた人はどんな会社に

転職していますか?」

「この会社で活躍している人は、

どの企業の出身者が多いですか?」

と聞くとよい、「転職した先の出口」

まで見えるようになる

・おおよそ2年から3年後の自分を

考えていくと、市場価値の高いポジション

を目指せるようになっていく

伸びている業界では新しいポジションや

今まで経験したことのない

仕事が増えるので貴重な経験値を

得られる

加えて「年齢と年収」を考える

「次の次に叶えたいキャリアを実現

できる会社はどこか」

「その会社に何歳までに入っていたいか」

という視点で考えてみる

・「転職エージェントを、どう使いこなすか?」

という視点を忘れない

向こうも仕事でやっているので

「入社させやすい会社」を勧めてくる

転職エージェントは個人にスキルを

依存するため、担当してもらう「人」

によって当たり外れがある

転職エージェントには5タイプ

①求人大量収集型

初転職、2社目以降

リクルートエージェント」「doda

キャリアアドバイザーと企業営業

をする担当者が分かれている

「転職会議」「Vorkers」などの

口コミサイトも見ておく

–どんな仕事にも興味がある転職者

のように振る舞う

②一点求人コミット型

2社目以降

ギークリー」「type転職」

面接対策や過去に開かれた質問も

把握している

–少し転職に慣れている雰囲気を出して

面談を受ける

③寄り添い相談型

2社目以降

ビズリーチ」「キャリアカバー」

に登録している個人小規模転職エージェント

「人材業界」でキャリアを積んだ人が多い

–実はこう見えて、すぐに転職したい

という雰囲気で面談に臨む

④業界の事情通型

同業志向の転職

「コトラ」「ムービン」

–業界に詳しい前提を持ちながら

論理的に話素事を意識する

エージェント自身の過去のキャリア

について詳しく聞く

⑤ヘッドハンター型

役職ありハイクラス転職者

「JOMONアソシエイト」

「ロバート・ウォルターズ」

ヘッドハンティングではない

–もしヘッドハンターから連絡が

あった場合は、まずは会って

改めて自己紹介をした方がいい

有利な立場である事を自覚して

強気に交渉する

・「職務経歴書」は重要である

転職活動は「自分という商品を企業に

売り込む営業活動」

企業に入りたい理由を伝えるより

「自分を雇うことのメリット」を

伝えた方が採用する側の納得度が

高まる

「相手が求めていることに対して

自分ができること」を伝えるのが

基本です

・相手のニーズを把握する

リクナビマイナビ、Green

en転職はサイトごと「求人項目」が

異なるので一つの求人には記載されて

いない「求められる能力やスキル」を

知ることができる

自分にできることは何か?

この批判の本質的な課題はなにか?

と考えることで自分を売り込みやすくなる

自分を採用するメリットを伝える

職務経歴書の大切な視点

①共通点と類似点を見つける

必須(MUST)の部分に注目し

自分の過去経歴を中心に書いていく

転職先で求められる能力と

現職で培った能力の共通点、または

活かせそうな類似点を見つける

②社内評価ではなく市場評価を意識する

企業という看板のない自分に対する

市場の評価、あくまで「個人として

出した成果」を訴求する

③自分の役割を明確かつ定量的に伝える

職務経歴書を書く時「STARS」

Situation:どんな環境で

Task:どんな任務を持ち

Action:自分は何を実行して

Result:結果どうだったのか

Self–Appraisal:振り返ってみてどうか

④面接でのツッコミどころを用意しておく

職務経歴書の冒頭に「キャリアサマリー」

を入れる

面接官が具体的に聞いてみたくなる

ポイントを盛り込む

・大枠で見ている面接時共通のポイント

①何ができる人なのかを伝える

「自分は何をしてきたか」を伝える

自分が実行したアクションの

「深さと濃さ」を伝える

「組織としての目標」や

「その目標を達成することで見える組織の風景」

なども考えて行動する

②再現力の高さを証明

その成果を出す経験で得た事を

自分の血肉化できてるか

知見や経験に個人の価値が宿る

「映像」で想像できるレベルまで

「自分が働く姿」を想像する

成功体験だけ血肉とするのではなく

失敗や後悔を「反省・内省」についても

自分の経験に刻む

「何をしてきた人」なのかを伝えつつ

再現性をアピールする

③情報の見方と発信の仕方を考える

情報を受動的にインプットするのではなく

自分にとって重要かどうかを判断

自分の意思を介在させる

インプットの「量」より「インプットから

何を考えたのか?」「その情報はどんな意味を

持っているのか?」という部分をみる

情報感度の高い人や自分の意思を

持てる人は評価できる

発信することが苦手でもニュースに

コメントをつけて発信するだけで

意識が変わります

フォロワー数が多いだけでなく

「情報の取り方」「発信のやり方」

が大事なので聞かれてもいないのに

フォロワ数を誇示しない

・著者が転職活動するときは10〜15社

ぐらい受ける書類で落とされる事は

日常茶飯事「最も大切な転職に軸は?」

と聞かれたら「年収です」と言い切る

自分に与えられる裁量権、期待されている

成果、組織構成などを確認する

転職先の給与体系を知っておくことも

大切です

・内定後「入社時期の相談」「入社前にメンバーに

会わせて欲しい」など要望に応えて

くれる場合は「自分を欲しいと思っている

フラグ」だと思っている

・退職時は自分にしかできない仕事は

もはやない退職交渉で困るのは

「ポジティブな理由で引き止められるパターン」

「辞められては困る」という会社側の

一方的な要求の2つがある

「この会社ではできない自分のやりたい事」

を熱く語る

「相手先への入社日が◯月なので、それまでに

引き継ぎをしたいです」

「母親の介護で地元に帰らなければならない」

「嫁が思い病気にかかって嫁の実家に戻る」

いづれも、今の会社を批判する

形で退職は避けた方がいい

退職するのは後ろ髪を引かれるくらいの

状態がベスト

重要なのは高い年収をもらうこと

ではなく、次のキャリアを目指して

「結果を出し続ける」ことです

・前の職場と比較し今の会社の

やり方を批判すると人間関係構築に

失敗する、入社後はすでにいる

メンバーから「どんな人なんだろう」

と様子を見られる期間が必ずあります

社内のキーマンを見つけることが

人間関係を円滑にすることに貢献

入社して3ヶ月が経ったら業務の

成果を上げることに意識する

社内政治を意識した振る舞いも

ある程度は必要となる

入社してすぐに成果を出すことは

自分の首を絞めてしまう可能性がある

入社1ヶ月目は社内の人間関係を

理解し自分のポジションを得る

2ヶ月目はビジネスの状況を理解し

自分がやるべき事を見つける

3ヶ月目は染めまでに把握した職場の

状況と自分がやるべきだと思う仕事を

役員クラスに伝え自分で成果を出す

・安定した会社、「いい会社」という

のはほとんど無い

本当いいい会社は「自分で働き方を

コントロールできる会社」だと思う

その会社を「利用」する事で自分の

価値を伸ばしていく

 


第4章 本業を活かして稼ぐ「サラリーマンの副業」

・みずほ、SONY伊藤忠など大手は

副業を解禁した、著者の副業は

「サラリーマンとして苦労して得た事」

「自分の転職経験」をコンテンツにしている

「新規アポの獲得術」「年収を上げる転職方法」

について記事を書きTwitterで発信

月に200万程度の収入を得る

自分の転職経験を綴った「転職アンテナ」

も大きな収入源

「転職に詳しい人=motoさん」

というブランドを築いた

この他には「Voicy」からのオファーで

パーソナリティーを務める

・副業の3つのメリット

①個人のブランド化

副業では「◯◯ができる人」という

個人のブランド化が必要

そしてブランドは「資産」になる

②収入チャネルの増加

精神安定にもつながる

③本業での市場価値向上

副業で収入がある事で本業でも大きな

チャレンジができるマインドセットになれる

「失敗したら辞めればいい」という

気持ちに余裕が生まれる

・サラリーマン副業のやり方

①時間を切り売りする「労働集約型」にしない

サラリーマンができる副業

–コンテンツ配信

–転売

–イベント

–投資

4つの中で最もリスクが少なく

久賀が小さいものが「コンテンツ配信」

P189 マトリクス図

②本業や過去経験をお金に変える

本業で自分が苦労して得た知見を

発信するのが近道です

「自分の持つ知識」「自分が経験して得た知見」

が自分の資本になります

人は「自分にとって有益な情報」に

お金を使います

「自分と同じ悩みを持った人が

それをどのように解決し結果どうなったのか」

という「自分と同じ境遇の人の体験談」

に価値を感じることが多い

著者は「新規アポの獲得術」をnoteで

配信し公開から12時間で100万円

売り上げたことがある

③発信するテーマは「リクルート」をみる

ヒントは「リクルートが事業展開している領域」

にあります

④自分が稼ぐ売り上げ目標を決める

⑤「転職アンテナ」はなぜ成功したのか

Twitterなどを通じてユーザーの反応を

みると「自分がこれまでに経験した知見」

にはニーズがあると気づいた

「困っている人が存在する=発信する価値がある」

と考えた、大切なのは「人の役に立つ内容」

を生むことです

副業で稼いでる人は本業と副業の

どちらにも努力を怠っていない

⑥本業と副業の時間の使い方

本業の成果に副業を掛け算する

「自分の時給」を上げる働き方

を意識できる組織にする

ダラダラと価値の低い内容を発信する

より一球入魂で毎日、脳みそに

汗をかいていいモノ作った方が

自分の資産になります

自分さえ良ければいいという

働き方をしているうちは

周りの協力を含め本業も副業も

大きくならない

・副業で得られる収入や市場価値を

最大化するには「個人のブランディング

がとても重要だと考えています

特に副業は「企業の看板」がない

ため個人が「何者か」になる

必要があります、特にTwitterでは

「何を言うか」と同時に「何者かになる」

ことも重要です

Twitterでは得意分野で個人ブランディング

している匿名アカウントが数多くいます

大切なのは「自分を応援してくれる人」を

増やすことです

批判しかしてこない1000名集めても

意味がありません

・共感されるツイートを考えるのが

お勧めです

「僕もそう思った」「僕の言いたかった事を

代弁してくれた」と感じイイねRTが

集まります

共感してシェアしてくれれば

「これは誰が発信したものなのか?」

という点に変わっていきます

「共感度の高い自分の意見」を発信

する事で人を連れてくる

最初のフォロワ1000人集めるうえで

大事なことは「共感度の高い自分の意見」を

ツイートし「つぶやきの先に自分がいる状態」

を作ることです

・フォロワーを増やす方法は2つある

「共感でファンを作ろ方法」

「見せ物によって人を巻き込む方法」

フォロワ数=影響力と考える人は多いが

「自分に対する関心度の高いフォロワの存在」

が大切なのです

現在著者は数十万のフォロワがいるアカウントより

投稿のエンゲージメントの高い状態

を作っている

・目立ちたいという気持ちから

変な発信をして自分にマイナスの

印象を与えてしまう可能性は大である

また自分の精神力が追いつかない状態で

フォロワを急増させるのも非常に

危険です、特に承認欲求が先に立つ

発信は多くの人の妬みを買うので

必ず批判が出る

自分からアピールしなくても

世の中から認められる状態を

目指す

・フォロワのフォロワ数を重視する

フォロワ数やその先にいるフォロワの

属性まで考えて運用する

・副業に向いていない人は

「楽して稼ぎたい」とか

「やる前から儲かった事を想像して心配

してしまう」という人達です

成果や目標にコミットして諦めず

継続できる人が副業に向いている

副業禁止であってもとりあえず

コンテンツを出してみる

稼げるようになったら報告すれば

いいだけです

稼ぎたいのであればアクションすることです

 


第5章 生涯年収を最大化する生き方

著者の副業収入源は

「サラリーマンとしての経験」です

サラリーマンとしてのインプットは

「自分の商品」を仕入れるのと同じ

サラリーマンという形態が社畜なの

ではなく働くうえでの「スタンス」が

問題なのだ

フリーランスになってもクライアントの

言いなりになった仕事をしている

ようでは社畜と変わりません

働く形態を問題視するのではなく

自分がどう働くかを議論の的に据える

べきです

本書を読んだあなたが副業で本業と

同じ学を稼げるようになっても、

すぐにサラリーマンを辞めることは

お勧めしません

人との繋がりや社会の接点を持ち

続けた方がいいです

・「転職と副業のかけ算」

転職と副業の掛け算で1/10000の人材になれる

日本のサラリーマンの生涯年収は

2.5億と言われてます

国内最大手の商社でも生涯年収

6億円と言われています、しかし

彼らは激務であることから

平均寿命が短いという統計も出ています

20代で稼ぐ土台を作り30〜50で

年収4000万稼げれば生涯年収

8億円を達成できます

「行動を起こさないことこそ、最大の失敗だ」

大切なのは行動することです

・日々の仕事で成果にこだわり

自分の成果に転職と副業を掛け合わせる

ことで生涯年収を最大化する

この手法は、令和を生き抜く

一つの解だと思います

「給料はもらうものではなく、稼ぐもの」

 


おわりに

自営業だった父は

「サラリーマンなんてつまらんもんだ

なるもんじゃない」と常に口にして

いましたが僕はサラリーマンを楽しんで

います

・欲求以上に人を動かすものはありません

 


●本書から得られた新しい知識

・相手のメールアドレスを特定

会社のメールアドレスは

名.姓@会社ドメイン

姓.名@会社ドメイン

姓@会社ドメイン

名前の頭文字.姓@会社ドメイン

という4パターンであるため

それらのパターン全てにメールを送る

と高確率でヒットする

「企業名 組織図」「企業名 人事異動」

で検索しPDFファイルから部署名

と名前を特定する

 


●本書に出てくる格言

自ら機会を作り出し

機会によって自らを変えよ

リクルート社訓ー

 


●本書で得られた気づき

フォロワ数を闇雲に増やすより

フォロワの質にこだわると言うところ

個人的な経験だとフォロワ数3名ぐらい

の時にエンゲージメント7000超えの

ツイートになった事があった

人が求めていて共感できる内容を

いかに考えだすか、そして継続できるか

が今後のSNSの発信のあり方だ

と思った

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

noteの記事を書くときは一発入魂の

つもりで頭に汗をかきながら記事を

書く

 

 

■ニュータイプの時代 を読んで

 

ニュータイプの時代

ニュータイプの時代

 

 

書名:NEWTYPE

著者:山口周

 


●本書を読んだきっかけ

トップポイント上半期ランキング

1位の書籍であり

トップポイントのサマリーを読んで

 


●読者の想定

今、やりたい事が見つからなくて

模索中の人とか

これからの時代を生き抜いていく

若者などには読んでほしい

個人的には南極点一番乗りの

アムンゼンとの話が興味深い

 


●本書の説明

20世紀後半から21世紀初頭にかけて

高く評価されてきた従順で論理的で

勤勉で責任感の強い所謂「優秀な人」は

今後「オールドタイプ」として急速に

価値を失っていくことになる

「価値創出」の源泉が「問題を解決し

モノを作り出す能力」から「問題を

発見し、意味を創出する能力」へ

シフトしている

オールドタイプからニュータイプへの

アップデートが必要だと指摘する

2つの理由は、これまで活躍してきた

人材=オールドタイプが発揮してきた

思考行動様式によって資本主義という

システムが生み出す問題が拡大再生産

されている、システムそのものを

微修正しながら、その中に組み込まれる

人間の思考・行動様式を大きく切り

替える必要だ

物質的なニーズや不満が解決してしまった

状態では問題解決能力がいくら

あっても「大きな問題」がなければ

問題解決能力が富を創出することは

ない、ビジネスは常に「問題の発見」と

「問題の解決」が組み合わされることで

成立します、ボトルネックは「発見能力」

に発生することになる

 


第1章 人材をアップデートする6つのメガトレンド

①飽和するモノと枯渇する意味

人類の長年の夢であった

「差し当たって今日を生きるのに大きな

心配がない」という状況が多くの人に

とって現実のものとなった、私たちは

「モノが過剰で、意味が希少な時代」

に生きてます「意味」がその希少さ

ゆえに価値を持つというのが21世紀

という時代です

②問題の希少化と正解のコモディー化

ビジネスは「問題の発見」と「問題の解決」

が組み合わさる事によって初めて成立

します、両者のうち「少ない方」が

常に社会的なボトルネックとなり

解消できたプレイヤーは大きな価値が

もたらされます

あらゆるモノで「問題」が希少化され

「問題の解決」から「問題の発見」へシフト

「解決能力」は供給過剰の状況に

陥ることになる

③クソ仕事の蔓延

大多数の人々は自分の仕事が社会に

何の価値ももたらしていないと感じている

ことがわかっています

私たちの多くは実質的な価値や意味を

生み出す事のない「クソ仕事」に

携わっている

④社会のVUCA化

VUCAとはVolatile(不安定)Uncertion(不確実)

Complex(複雑)Ambiguous(曖昧)

という今日の社会を特徴づける

4つの形容詞の頭文字を合わせた言葉

「VUCAの進行」はこれまで「良い」

と考えてきた様々な能力やモノゴトの

価値に大きな影響を与える

1つ目が「経験の無価値化」

2つ目が「予測の無価値化」

3つ目が「最適化の無価値化」

「VUCAな世界」では環境が連続的に

変化し続けて、どこかの時点での

環境に高度に最適化してしまえば

それは次の瞬間には時代遅れなもの

となってしまう「最適化という概念そのもの」

の意味合いを考え直さなければ

いけない時代に来ている

スケールメリットの消失

要因は二つあります

1つ目は限界費用のゼロ化

2つ目はメディアと流通の変化

大量に作った製品を大量の広告の

告知し、巨大流通機構に乗せて

売り捌く必勝パターンは齟齬を

きたすようになっている

⑥寿命の伸長と事業の短命化

S&P500の構成企業の平均寿命は

1960年は約60年だったが、今日では

20年足らずしかない

・ここから先は大きく「勝ち創造」

「競争戦略」「思考法」「ワークスタイル」

「キャリア戦略」「学習力」

「組織マネジメント」という7つの

項目に分けて考察を進めてみましょう

 


第2章 ニュータイプの価値創造

1.問題を解くより「発見」して提案する

オールドタイプが「与えられた問題を解く」

ことに長けている一方で、ニュータイプ

はまだ誰も気づいていない問題を

見出し、それを社会に向けて提起します

問題解決の世界では「問題」を

「望ましい状態と現在の状況が一致

していない状況」と定義しています

「望ましい状態」と「現在の状態」

に「差分」があること、これを

「問題」として確定するということ

取り組むべき問題=アジェンダ

明確化は国の、あるいは企業の

あるいは地域コミニティの「あるべき姿=ビジョン」

が明確になって初めて可能になります

問題を生み出すことができないのは

「あるべき姿=ビジョン」が不足

している。ニュータイプとは常に

自分なりの「あるべき理想像」を

思い描いている人のことである

日本の思想史を通覧しても

一貫して存在する「コンテンツ」は

ありません。しかし、一貫して

存在する「モード」があって

「外来のものに無批判に飛びついて

それを呑み込んでいく」という

文明受容の態度がある

P47 まとめ

 


2.革新的な解決策より優れた「課題」

イノベーションは課題になり得ません

なぜなら課題を解決するための手段が

イノベーションだからです

オールドタイプは手段にしか過ぎない

イノベーションを追求する

理由は「イノベーター」という称号

と尊敬が得られるからである

イノベーションとは?定義の最大公約数

となる要件を抽出すれば

「方法論としての革新性」と

「生み出した経済価値の大きさ」の

2点に収斂する、イノベーション

これらの要素の「バックスクリーン直撃

のホームラン」である

イノベーションとして認識されるには

2つの問題がある

1つ目の問題は「経済価値の大きさ」

が事前に確定的に予知できない

極めて不確実性の高い要件である

1987年創業のギリアドは「儲かる訳がない」

と言われていた抗ウイルス剤に

フォーカスを絞ったことで大成功

2つ目の問題点は「方法論としての革新性」

が手法に関する評価指標であり

これを目的にすること自体が

本末転倒である

私たちが事業を行って社会に働きかける

には何らかの本質的な豊かさを

生み出したい、あるいは社会的課題

を解決したいと考えているからです

つまりイノベーションとは

「結果として形成される認識」であって

初めからそこを目指して頑張るもの

ではない

・オープンイノベーション

組織の内部で発生した問題に対して

組織の外部からの解決のアイデア

募るという仕組み

現在多くの国では、そもそも

「解答を出すべき問題=アジェンダ

が明確になっていない場合が多い

解決したい課題が不明瞭な状態で

「何か儲かりそうなアイデア

ありませんか?」とお見合いを

繰り返している

手段を目的に取り違えイノベーション

だけを追求するのは典型的な

オールドタイプの思考様式

セグウェイはなぜ失敗したか?

「どんな問題を解こうとしているのか

ハッキリしない製品だった」

「ソリューションによって解決したい課題」

が希少になりつつある

P61 まとめ

 


3.未来は予想せずに「構想」する

コンピュータサイエンティストの

アラン・ケイは「こういうモノがあったら

素晴らしい」と考えた上でイメージを

具体化して多くの人に働きかけた

「予測」ではなく「構想」だった

ニュータイプは予測ではなく構想する

「未来がどうなるのか?」ではなく

「未来をどうしたいか?」を考える

予測などしても仕方がない理由は

「重要な局面で予測は必ず外れる」

私たちは歴史上何度も経験している

にもかかわらず相も変わらずに

「予測」を求める人が後を絶たない

私たちを取り巻く環境の変化の多くは

天気のように自然に変わって

いるのではなく、どこかの誰かが

イニシアチブを取って動き始めた

ことで駆動されている

未来予測では「シナリオプランニング」

の手法が用いられる

過去に起こった最悪の出来事に

着目して最悪のシナリオを作成し

そのシナリオを用いて将来のリスクを

試算するという手法である

予測は「原理的に不可能」だと

いうことです

・他国における少子化の人口減少の

予測は、これまでほとんど外れた

第二次世界大戦が始まると急に

結婚率が高まり、それにつれて

出生率も大幅に上昇、1965年には

ベビーブームが到来した

・1982年AT&Tはマッキンゼー

対し「2000年時点での携帯電話の

市場規模を予測して欲しい」と

依頼し、マッキンゼーの回答「90万台」

という数値をもとに携帯電話事業の

売却という意思決定をした

実際は市場規模は軽く1億台を突破

した

非連続的な変化に対して専門家の

予測は「原理的に外れるのが当たり前だ」

ということである

P74 まとめ

 


第3章 ニュータイプの競争戦略

4.能力は「意味」によって大きく変わる

イギリスの経済学者ケインズ

「将来の人は週に15時間しか働かなくなる」

と予測し実現した

有史以来、人間を悩ませた「不満・不安・不便」

を解消するために重要な労働は

1日に3時間程度で済むようになった

残りの時間は実質的な価値を生み

出さない「虚業的労働」に陥っている

私たちの労働の多くは価値を

生み出さないクソ仕事に陥っている

リクルートキャリアによると

「働く喜び」を感じていると

答えた人は全体の14%となっており

8〜9割の人は自分の仕事を

どうでもいいと考えており

「意味」「やりがい」を見だせて

いない

仕事に「意味」を与え携わる人から

大きなモチベーションを引き出す

のがニュータイプである

物も金も一旦確定すれば、その後

量は変わらないが、ヒトの能力は

それを導くリーダーの「意味」の

与え方によって簡単に増減する

「意味」を与えることによって

リソースから大きな能力が引き出せる

能力やコンピテンシーは静的な

ものではなく文脈に依存して

大きく変化する動的なものです

何の意味も与えられていない

状態で動機付けされていない

人を評価すれば、その人が発揮する

能力やコンピテンシーは低く

評価される

エスの弟子たちは「キリストの

福音を世界に述べ伝える」という

意味を与えられたため能力や行動は

非連続的に変化した

・ミレニアル世代を対象とした調査では

高い給料をもらうより人のために

なる仕事をしたいというのが44%

勤務先が社会に貢献していると

働く意欲が増す36%

「社会をより良い方向に変化させたい」

というエネルギーはミレニアル世代

の方が高い、発露の仕方や方向性が

違う

・何のために存在する会社なのか?

明確な意味を与える

ピーチアビエーションの井上慎一氏は

「友達がいろんな国にいる

財布の軽い若い人でも、いろんな国に

行ける、そういう航空会社が必要だ

ピーチはそれをやるんです」

とわかりやすい「意味」を持つ

「ヒト」は与えられる「意味」の

豊かさによって放出するエネルギー

の量が大きく変わる

P91 まとめ

 


5.「作りたいもの」が貫通力を持つ

マーケティングの2大パラダイム

「プロダクトアウト」と「マーケットイン」

という概念がある

前者は大量に作って大量に売る

「先に商品ありき」後者はアンチテーゼ

市場のニーズや欲求を精密にスキャン

して顧客のニーズに応える

「先に顧客ありき」という態度から

生まれた考え方である

しかし一方で経営というのは

本質的に差別化を追求する営み

他者と大同小異であれば価値がない

重要なのは人間性=ヒューマニティー

マーケティングの主従関係です

マーケティングは「家来」であり

これを「主人」にするとろくな事はない

まず「世の中にこういうものを打ち出したい」

という人間の思いが起点となり

その想いを実現するための道具として

用いるのであればマーケティング

知識とスキルは強力な武器になる

マルクスは「疎外」という言葉を使って

人間が作ったシステムやプロセスが

人間性を奪って、人間がシステムや

プロセスの奴隷となることを説明した

「世の中をこう変えたい」「こういうものを

作りたい」という主体的な「想い」や

「意味」を構想してこなかった

オールドタイプは「自分はどうしたいのか?」

「何を作りたいのか?」

「何のために生きているのか?」という

哲学的な問いについて考える

脳の機能が萎縮退化してしまっている

・自分が作りたいものに思い切り

こだわって製品を作った場合

「共感できる人」には非常に強い

訴求力を持つ

日本市場に対し5%の出現率は

600万人程度だがグローバル市場

に展開すれば先進国だけでも12億

市場規模は10倍の6000万人になる

「グローバル×ニッチ市場」

結果として市場への提案力という

点においても、コスト競争力

という点についてもグローバル市場の

ニッチセグメントに向けて事業展開

するニュータイプにかなわない

・人の心を動かすような切り先の

尖った提案でなければ情報が

広い範囲にわたって共有される

ことはない

「切り先の鋭さ」ゆえに強い

貫通力を持ち「グローバル×ニッチ」

というポジションを獲得する

P108 まとめ

 


6.市場で「意味のポジション」をとる

グローバルニッチプレイヤーによる

市場の多様化とGAFAに代表される

グローバルメガプレイヤーによる

市場の寡占化は全く矛盾していない

一番優れた検索エンジンを開発した

人物と二番目に優れた検索エンジン

を開発した人を比較すると前者の

パフォーマンスが100で後者が90の

場合、報酬がその比率になることは

ない

これが「相対評価」の市場で

市場が「絶対評価」から「相対評価

へと変化することで勝者総取りが

進行する

・2つの価値軸「役に立つ・立たない」

(機能的便宜の有無)

「意味がある・ない」(情緒的便宜の有無)

自己実現的便宜の有無)

でマトリクスを考えると勝者総取りが

発生するのは1象限(意味がない/役に立つ)

評価関数が発散せず収斂してしまう

タバコは役に立たないが意味がある

マルボロー愛用者は他の銘柄では

代替ができない

日本企業の多くは「役に立つ」市場で

コストを下げ利便性を高めることで

競争に勝つ戦略を追求している

検索エンジンは「役に立つが意味がない」

スジの良い検索結果だけが求められ

そこに意味が介在する余地はない

我が国のトヨタや日産は「役に立つけど

意味がない」快適で安全な移動手段を

提供しているが自分の人生にとっての

意味合いは無い、(100万〜300万)

イタリアのフェラーリランボルギーニ

「役に立たないけど意味がある」

価格帯は2000万〜1億

「役に立つ」ことより「意味がある」こと

に経済的価値が認められている

ということです

これからは「意味」や「ストーリー」

を生み出すことができるニュータイプ

に高い報酬が支払われる時代が来る

・「テクノロジー」「デザイン」は

非常にコピーしやすいためコピー

に対して脆弱であるが、固有の

ブランドが顧客に対して与えている

感性価値としての「意味」はコピー

することができない「意味」には

膨大な情報量が必要でそれを蓄積

するには非常に長い時間がかかる

P124 まとめ

 


7.共感できる「WHAT」と「WHY」を語る

ビジネスで私たちが向き合う大きな

論点には

「WHAT=目的は何か?」

「WHY=それはなぜ大事か?」

「HOW=どうやってやるか?」

の3つがある

しかし、現在のようにVUCAな

世界においては「HOW」だけで

組織を引っ張るオールドタイプの

リーダーシップではモチベーションを

引き出せない

「WHAT=目的」「WHY=理由」も

はっきりしない営みに人は「意味」を

感じることができない

ドストエフスキーは自らの収監体験

から「私の家の記憶」を書いた

バケツの水を他のバケツに移し

終わったらまた元のバケツに移す

といった「全く意味を感じることの

できない仕事」こそが「最も過酷な

強制労働」であり何日もやらされると

発狂してしまう

・1990年後半に日本企業は

欧米企業に追いつき「WHAT=目指すべき

姿」が喪失されたのと同時に

「WHY=働く意義」の説得力もなくなった

あれから30年も経つのに相変わらず

日本のリーダーは「HOW」にこだわり

「WHAT」「WHY」を共感できる

形で示せてない

多くの日本企業が「ビジョン」「中期目標」

ビジョンに求められる最も重要な

要件、それは「共感できる」という

ことです

アポロ計画

【WHAT】1960年代に人類を月に立たせる

【WHY】人類が挑戦しうるミッションの中で

最も困難なものであり、であるが故に

この計画の遂行によってアメリカ及び

人類にとての新しい知識と発展が得ら

れる

【HOW】民間/政府を問わず領域横断的に

アメリカの科学技術と頭脳を総動員

して最高レベルの人材、機材

体制を整える

・グーグル

【WHAT】世界中の情報を整理し

誰もがアクセスできるようにする

【WHY】情報の格差は民主主義を

危うくするものであり根絶しなければ

ならない

【HOW】世界中から最高度の頭脳を

持つユニークなタレントを集め

コンピューターとWEBの力を最大限

に活用する

P139 まとめ

 


第4章 ニュータイプの思考法

8.「直感」が意思決定の質を上げる

企業の意思決定があまりにも論理編重に

傾くとパフォーマンスが低下する

理由は3つある

一つ目は「差別化の喪失」

他人と同じ正解を求めてしまう

二つ目は「方法論としての限界」

VUCA化した複雑で曖昧な世界で

論理的・理性的に意思決定していこうと

すれば合理性を担保できず膠着する

三つ目は「意味を作れない」

意味の創造は論理でどうこうできる

ものではない

著者の主張は「論理と直感を状況に応じて

適切に使いこなす」というしなやかさ

が必要だということ

直感と論理をうまく使い分けるには

「メタ意思決定」が重要になる

直感は意思決定のスピードを速める

だけでなく状況によって論理思考よりも

正確な将来予測を可能にする

意志決定に必要な「将来の予測」では

大量に情報を精査しすぎると

逆に情報それぞれがばらつきに

予想モデルが左右され過ぎてしまう

傾向がある

・「意味がある」方向でパフォーマンス

を高めたいのであれば「論理」は

役に立たずセンスに代表される

「直感」が決め手になる

・「役に立つ」という方向に成長させる

のであれば相対的に「論理」が重要に

なり「意味がある」という方向に

成長させたいのであれば「直感」が

重要だ

・過剰なものはことごとく論理と

理性によって生み出されている

希少なものは直感と感性によって

生み出されている

P154 まとめ

 


9.「偶然性」を戦略的に取り入れる

エサを見つけたアリが仲間に知らせる

ためにフェロモンでルートを知らせるが

最短ルートを知らせる真面目アリと

間違えて進む間抜けアリがいる

結果的には「短期的な非効率」が

「中期的な高効率」につながる

短期的な生産性を高めるにはエラーも

遊びも排除して、ひたすら生産性

を高めるのに頑張るのが得策だが

中期的な偶然の発見はもたらされない

何の役に立つのかだけの回答を

求めれば偶然がもたらす大きな飛躍

は得られない

・用途市場を明確化しすぎると

大きな価値創出の機会を逃す

ことになりかねない一方

用途市場を不明確にしたままでは

開発は野放図になり商業化はおぼつかない

重要になるのは「何の役に立つのか

よくわからないけど、なんかある気がする」

というニュータイプの直感

世界を変えるような巨大なイノベーション

の多くは「何となく、これはすごい気がする」

という直感に導かれて実現している

まとめ P163

 


10.ルールより自分の倫理観に従う

・組織の同調主義=コンフォーミズム

が強く働く日本企業において「わがまま」

は最も忌避される人格特性の一つ

決められたルールに従う事は2つの問題点

がある

一つ目は、そもそも規範そのものに

倫理的な問題がある、私たちが現在

考える事なく無批判に従っている

規範の多くも、これから「後」の時代

の人々から見れば無知蒙昧な野蛮な

ものに見えるだろう

二つ目は、そのような考えが強く働き

すぎる事で、しばしば逆の命題が肯定

されるという点です

「立脚点になるようなルールが存在

しないのなら何をやってもいいのだ」

という考え方です

一方、このような考え方に対して

自然の人間の本性に合致するかどうか

その決定が「真善美」の則るもので

あるかどうかを重んじる法哲学

自然法主義と呼びます

・ただ単に「違法ではない」という

理由で倫理を大きく踏み外して

しまった場合、社会的な制裁を

加えられてしまう恐れがある

明文化されたルールの整備がシステムの

進化に追いつかない世界においては

自然法的な考えが重要になってきます

つまり内在化された価値観や美意識に

従って「わがまま」に判断する事が

必要だ

・テクノロジーと人間の関係性を

あくまで「人間が主、テクノロジーが従」

という関係に保ち豊かで人間的な

世界の建設に用いようと思うなら

私たち人間側は、改めてルール以外の

立脚点を持つ事が必要である

P175 まとめ

 


11.複数のモノサシを同時にバランスさせる

「量」はパフォーマンスを測る上で

とても重要なモノサシだった

GDPの例だと「豊かさ」を示す指標

として便利であったが一定水準を

超えると幸福度などの質的指標と

ほとんど相関がなくなる

「量的指標の無意味化」

・「役に立つ」という機能軸で

量的向上をひたすらに目指して

やってきた日本企業の多くは

それ以外の軸で価値提供を考える

事ができず相も変わらず量的向上

を目指している「生産性低下の王道」

を爆進している

(無意味な量的向上による生産性低下)

本当に問わなければならないのは

「経済に代わる、新しい質的な指標は

何か」という問題である

私達は経済という指標とは別に

社会の健全性や幸福の度合いを

複眼的に計測し管理する指標を

用いるべき時期に来ている

経済指標に代わる「質的指標」を

並立させ、これをしなやかに

使いこなすニュータイプ

・「複数のモノサシを同時に当てる」

日本人のデュアルスタンダードな

考えはアメリカ人にとっては

驚くべき思考様式である

・日本人は中国語ををそのまま取り入れず

当時日本人が使っていた言葉を

そのまま残し、そこに漢字を当てはめた

私たちのシステムは1つの大きな

システムの中に複数の出自のもの

が渾然一体となって溶け込んでいる

デュアルスタンダードである

・「意味の市場」では顧客価値が

数値化できない、このような市場に

おいて、量的指標をデュアルスタンダード

の一方に置きながらも、定量化できない

質的な側面での価値判断も含めて

総合的・直感的に判断していくのが

ニュータイプである

P186 まとめ

 


第5章 ニュータイプのワークスタイル

12.複数の組織と横断的に関わる

なぜこれ程まで多くの経済活動が

市場ではなく企業組織の中で

社会主義国家のような統制と管理に

よって取引されているのか

市場が社会における適切なリソース

の配分を実現してくれるのであれば

誰もがフリーエージェントとして

働き必要に応じてプロジェクトを

組んで共同し終了後は解散するという

やり方こそ最も効率的であるのに

なぜ多くの人は大規模で官僚的な

組織に所属し、その中で経済活動を

行っているのだろうか

【検索費用】取引相手を探す探す費用と時間

【交渉費用】合意に至るまでの費用と時間

【契約費用】有効な契約にするための費用と時間

【監視費用】契約するかどうか監視するための費用と時間

これらは全て「情報」に関わる問題で

デジタル技術と相性がいい問題である

一連のデジタル技術はその関係を

逆転させ企業組織に対する

労働市場の優位性を押し上げる

可能性がある

・各種の統計はフリーエージェント

増加傾向にある、現在日本には

1000万あまりのフリーエージェント

存在し、その数は増加傾向にある

・「利益率と規模のV字の谷」

縦軸に利益率、横軸に売上高を

スモールプレイヤーは今後

スケール面でのデメリットがますます

小さくなる事で、より広い範囲で

深く共感できる顧客を見つける

事ができるようになる

市場は「巨大組織」と「フリーエージェント

中心としたプロジェクト的な組織」の

ニ極によって形成される

・「バーベル戦略」

タレブ氏は「90%会計士、10%ロックスター

という生き方」という例えで説明

アップサイドとダウンサイドで

リスクに非対称性のあある仕事を

組み合わせる考え方

アインシュタイン特許庁の役人

というリスクの小さい仕事をしながら

科学論文でノーベル賞を取った

人生から不確実性を追い出してしまうと

「大化け」する可能性も排除して

しまうことになる

安定的にキャッシュを生み出す

「今日の事業」を営みながら

将来的に大化けするかもしれない

「明日の事業」へと着手する

ニュータイプはリスクの異なる

タイプの仕事のポートフォリオ

組み、様々な組織と越境的に

関わりながら安定性とアップサイドの

リスクを両立させる

P201 まとめ

 


13.自分の価値が高まるレイヤーで努力する

「努力すれば夢は叶う」という価値観

に固陋(ころう)に執着するのはオールドタイプ

【命題1】天才モーツァルトも努力していた

【命題2】努力すればモーツァルトのような

天才になれる。

命題1の逆である命題2はミスです

正しくは

【命題2】努力なしにはモーツァルトのような

天才にはなれない

・練習量の多少によってパフォーマンス

の差を説明できる度合い

–テレビゲーム 26%

–楽器 21%

–スポーツ 18%

–教育 4%

–知的専門職 1%以下

専門知識には努力の量とパフォーマンス

にはほとんど関係がない

グラッドウエルの1万時間の法則は

人をミスリードする

ある職人で人一倍努力しても

なかなか成果が出ないのは

それは努力不足なのではなく

その仕事が求める資質と本人の資質が

フィットしていない可能性がある

山中教授はノックアウトマウス

あって衝撃を受け、新しいブレイクスルー

の道がある事を直感した

最初はスポーツ整形外科であったが

2年で見切ってキャリア転向

一般的には日本で忌避される

行動様式「一生懸命に頑張らず

次々にポジションを探す事で

最も自分が輝ける場所を探す」

P212 まとめ

 


14.内発的動機とフィットする「場」に身を置く

IBMは1996年に電子商店街サービスを

開始したが失敗に終わった

NTTは1995年NTTディレクトリーという検索

システムを開始した

Yahooに先立っていたが敗北

イノベーションの歴史を振り返ると

「命令を受けたエリート」VS

「好奇心に突き動かされた起業家」

という戦いの構図が度々現れる

一つ確実に指摘できることは

「モチベーションが違う」ということ

南極点到達の話を見てもアムンゼン

幼少より極点の一番乗りを夢見て

人生の全ての活動を夢の実現のために

プログラムした

一方このレースを競う事になる

イギリスのロバートスコットは

軍人エリートの家系に生まれ

軍からの命令を受けて南極に赴いた

「探検そのものの準備と実行の巧拙」

より根源的な「人選の問題」

同じ南極点を目指したが彼ら

二人には大きく異なるモチベーション

があった。

スコットの場合は海軍から与えられた

ミッションを完遂し高い評価を得て

出世するという点にあった

一方でアムンゼンは南極点に最初に

到達し探検家として名を成したい

と、ただそれだけ

スコットが承認欲求に突き動かされ

ていたのに対して、アムンセンは

極めて内発的なモチベーションに

突き動かされた

これは、度々見られた戦いの構図であり

多くの場合は「内発的動機に駆動されるアマチュア

に「上司からの命令で動くエリート」が

完敗するという結果になっている

「内発的モチベーションを持った人が

上司の命令で動く人と戦えば

前者が勝つ公算が高い」という事です

自分で仕事の「意味」を形成する事が

できるのがニュータイプである

・能力の背後にある「動機」が

大きく職務のパフォーマンスに

影響を与える事、動機のプロファイル

によって活躍できる仕事の種類は

変わるという事を示している

P222 まとめ

 


15.専門家と門外漢の意見を区分せずフラットに扱う

VUCA化する世界では蓄積した

知識や経験が陳腐化するのが早い

つまり専門家の地位が失墜する

近年では専門家が頭を抱えてきた

難問を、門外漢が問題を解決する

という事例が多く出ている

・「専門家の問題解決能力を門外漢の

それが上回る理由」

一つ目は専門家の能力は大した

ものではなかった

経済予測などで1位は清掃作業員

専門家知識のアップデートは難しい

専門家を評価するにはさらに上位の

専門家が必要で「評価不全」になる

一方、門外漢の集団は膨大な人数

からなっており最新の知識を持つ

人がどこかしらにいる、そのため

クラウドの陳腐羽化は起きない

チャールズ・ダーウィン生物学者

として認識されていますが

本人は地質学者を名乗っていました

ダーウィンは食料供給の限界が

常に動物においても発生する以上

環境に適応して変化する事が

種の存続において重要であるという

仮説を得ています

・新幹線の技術開発は航空機の

技術開発者で門外漢であった

・これまでのテクノロジーと社会構造

ではクラウドと情報をやり取りするのに

膨大なコストがかかった

NASAはこれまで蓄積したデータを

イノセンティブに後悔する事により

SPEの発生を高い確率で予測できる

ようになった

P233 まとめ

 


第6章 ニュータイプのキャリア戦略

16.大量に試して、うまくいったものを残す

その人のコナトゥスを高めるのであれば

「良い」という事になり、その人の

コナトゥスを毀損するのであれば「悪い」

賢人というのは自分のコナトゥスが

何によって高められ、何によって

ネガティブな影響を受けるかを知り

結果として人生を楽しむ術を心得た人

私達は極めて変化の激しい時代に生きており

何が「良い」のか「悪い」のかを

世間一般の判断に基づいて同定することは

できない、だからこそ私達は

様々な事を試した上で、それが

自分のコナトゥスにどのように作用するのか

を内省し自分なりの良い悪いの判断を

作っていく事が必要だとスピノザは説いた

私達は自分の姿形や立場といった

エイドスに基づいて「私はこうするべきだ」

「私はこうしなければいけない」と

考えてしまいがちですが、このような

エイドスに基づいた自己認識は往々にして

個人のコナトゥスを毀損し、その人が

その人らしく生きる力を阻害する

要因となっています

何が自分のコナトゥスかは結局のところ

試してみないとわからない

キャリア形成のきっかけは80%が

偶然である事が研究で示された

努力は「いい偶然」を招き寄せる

ための計画と習慣にこそ向けられる

べきだ(プランド・ハップンスタンス・セオリー

=計画された偶発性)

そのポイントは

①好奇心

②粘り強さ

③柔軟性

④楽観性

⑤リスクテイク(未知への挑戦)

どのような対象にも自分のコナトゥス

を高める機会があるかもしれない

Amazonは「試行と撤退」の達人

70を上回る新規事業に参入し1/3は

失敗して早期に撤退している

ビジョナリーカンパニーにも

「大量のものを試して、上手くいった

ものを残す」と書かれている

限界費用が低下し試すコストが

低下すれば「意図された偶発性」の

方が最終的により良い成果に結びつく

可能性が高い

ニュータイプは「とりあえず試してみて

結果を見て修正する」というダイナミックな

アプローチをとる

即興型のチームは「計画の策定」と

「計画の実行」が渾然一体になっている

実行をしながら、その都度現れた

問題や市場の好機に適応するように

計画を仕立て直す

「試すためにはやめることも必要だ」

2014年にAmazonスマートフォン

事業をスタートしたが1年で撤退

「撤退の巧拙」にこそ新規事業の

巧拙の差を生み出すP248 Amazonの撤退事業

多くの企業は撤退が下手である

しかし、実際のところなかなか

チャレンジできず従前の取り組みを

続けたまま無為に時間を過ごす

そのような人は「始めない」のではなく

「やめられない」のです

限られた人のリソースを有効に

使うには伸びシロが望めないという

事をやめる必要がある

P250 まとめ

 


17.人生の豊かさは「逃げる」ことの巧拙さに左右される

生物の進化の過程で「痛み」という

感覚を持っている事が個体の生存

繁栄に有利に働いた

「何が危ないのか」を理解させ

適用させようとしても、普通に

「痛み」を感じる人ほどに長生きは

できない

危機に直面した生物は「戦う」か

「逃げる」かのどちらかの選択を

瞬時にします、人間の場合は

「じっと耐える」「なんとか頑張る」

という選択をしてしまいがち

そのような選択は個体の生存という

観点から非常に不利な古いオプション

である、ではなぜ?理由は二つある

一つ目は「逃げる人」が出てくると

自分の選択に自信が持てなくなる

二つ目は逃げる人が出てくると

他の人の負担が増えるからです

だからコミニティーで「逃げてはいけない」

が規範化される

・有名な兵法書「兵法36計」の最後には

「走為上=走るを上と為せ」

「逃走は最善の策である」と書いてある

つまり、勝ち目がないと分かった時点で

迅速に撤退するという事

これができないで国を滅亡の危機

まで追い込んだのが旧日本軍の

エリート軍人です死者300万人の

多くは最後の1年に出ています

ミッドウェイ海戦で敗北したときに

講和を結んでおけば、あそこまで

大きな犠牲を出すことはなかった

アイデンティティーに固執する

のは危険である

頼りになるのは事態の変化を捉える

センス、偶然に対する勘、それだけ

「危ないと感じるアンテナの感度」

「逃げる決断をするための勇気」

が重要である。

多くの人がどんどん逃げることで

社会全体の健全性は高まる

・「一生懸命」という言葉は

自分の土地を命がけで守り抜く

というオーナー目線の言葉であったが

オーナーである領主が領民に押し付ける

「弱者の道徳」に転化された

不甲斐ないリーダに対して下の人間が

取れるオプションは「オピニオン=意見をして行動を正す」

「エグジット=その人の元から逃げ出す」

の2つしかない

周囲に誰も取り巻きがいなくなれば

権力のふるいようがない

P262 まとめ

 


18.シェアしギブする人は最終的な利得が大きくなる

アメリカにおいては共有の概念は

資本主義の仇敵である共産主義者

ドグマと考えられていた

ポータは「独占」という事態を

経営学において「望ましい状況」

に転用した、「独占」というものは

長い間、企業において魅力的なもの

と考えられてきた

封建社会の農業は今日の私たちが

コミューン=共同社会と呼ぶ

社会構造の中で営まれていた

全員の土地をまとめて開放耕作地

共同放牧場として皆んなで共同して

耕作していた。

その後、「中央集権化した政府による

厳しい指導によって共有地を統制して

もらうしかない」という考えになった

多くの人は「周りの牛飼いが放している

牛の数と同等の数に留めるべきだ」

と考える。

資本主義は18世紀に成立してから

たったの200年しか継続していない

にもかかわらず、様々な制度疲弊を

呈して自滅しかけている

オールドタイプ=テイカーより

人に与え共有しようとする

ニュータイプ=ギバーの方が

ますます有利になる社会が来る

イカーは短距離層は有利だが

長距離走ではギバーに勝てない

イカーはまるでブラックホールのように

周りからエネルギーを吸い取り

ギバーはまるで太陽のように周囲の

人々にエネルギーを注入していった

P273 まとめ

 


第7章 ニュータイプの学習力

19.常識を相対化して良質な「問い」を生む

想像力を高めるためには「リベラルアーツ

を学ぶべきである

人がどのように生きるか、社会がどの

ようにあるべきかを規定するのは

サイエンスの仕事ではない

このような営みにはリベラルアーツに根ざした

人文科学的な思考が必要である

2008年新卒入社の給与中央値は

トップはMITとキャルテクの2校

中央値は72000ドルで中途採用時の

初任給ランキングでも

3位と6位にランキングされた

しかし、中途採用で最も高い年収で

採用された上位10%の集団に入れば

MITは11位で1〜10位は教養学部系に

強みを持つエール大学やダートマス大学

が並んでいる

全米で最も成功している人物、年収の

上位10%の専攻科目は政治学、哲学

演劇、歴史といったリベラルアーツ

科目が突出して目立つ

改めて確認すれば「役に立つ」の軸に

沿って目盛りを高めるのはサイエンスの

仕事であり「意味がある」の軸に

沿って目盛りを高めるのがアートの

仕事である

「組織の上層部」にいる人々は

課題を設定するためのリテラシー

してのリベラルアーツが求められるが

「組織の下層部」には課題を解決する

リテラシーとしてサイエンスが

求められる

無教養な経営者とサイエンス重視の

参謀スタッフによる「構想なき生産性の向上」

への終わりなき行軍が従業員のモラルと

モチベーションを破壊しコンプライアンス

違反が頻発しているのが日本の大企業

結論はリベラルアーツは私たちが

当たり前だと感じている事を

相対化し問題を浮き上がらすために

とても役に立つ

・最も長い期間にわたって価値を生み

出し続けるのは宗教施設と公共インフラ

です

リベラルアーツのリベラルは自由という

意味でアートは技術のことです

「自由になるための技術」

専門領域を横断するには教養

リベラルアーツが必要だ

・単に常識を疑うのではなく

「見送っていい常識」「疑うべき常識」

を見極める選球眼を持つ

パラダイムシフトの多くの場合は

「その領域に入って日が浅いか

あるいはとても若いか」のどちらか

である

P289 まとめ

 


20.「他者」を自分に変えるきっかけにする

すでに変化してしまった現実に対し

過去に形成されたパターンを当てはめて

わからないはずの問題を、さも、分かった

ように感じてしまう

オールドタイプは「わかった」と言うと

評価されると経験的に知っている

コンサルティング業界には

「要するに◯◯ってことでしょ」と言う

口癖があるが、何か大事なものが

こぼれてしまったような感じがする

言葉によるコミニケーションは

常に「こぼれ落ち」が発生している

事を忘れてはならない

過去に形成されたパターンに当てはめ

新たな見方を獲得したり世界観を

拡大したりする機会を制限してしまう

「要するに◯◯でしょ」と言うまとめ方は

相手から聞いた話を自分の持っている

メンタルモデルに当てはめ理解している

に過ぎない、聴き方の深さには

【レベル1】自分の枠内の視点で考える

【レベル2】視点が自分と周辺の境界にある

【レベル3】自分の外に視点がある

【レベル4】自由な視点

「要するに◯◯でしょ」は最も浅い聴き方

ダウンローディングに過ぎない

成長するには安易に「わかった」と

思わず相手の言っている事を傾聴し

共感することが必要

レヴィナスの言う「他者」は「自分以外の人」

と言う意味ではなく「わからない者、理解出来ない者」

と言う意味である

・インターネットの登場により、むしろ

私達は「孤立化・分散化」する恐れがある

自分と同じような人だけでどんどん

凝り固まって孤立化していくような

社会が生まれることになりオールドタイプの

行動様式とインターネットが結びつけば

民主主義の根底を危うくする

私達は短兵急に「わかる」を求めず

じっくり他者の声に耳を傾け共感する

と言うニュータイプの行動様式が

求められている

P299 まとめ

 


21.苦労して身につけたパターン認識を書き換える

「豊富な経験を持ち、その経験に頼ろうとする人材」

はオールドタイプとして価値を失い

「経験に頼らず新しい状況から学習する」

人材がニュータイプとして高く評価される

環境変化によって経験がリセットされる

からです、経験によるパターン認識能力

が役に立たない場合が出てくる

目前の問題を解決したい場合採用できる

アプローチには次の3つがある

①ランダム:直感によりピンとくる解を求める

ヒューリスティック:経験則に基づいて

いい線をいく解を求める

オプティマル:事実と論理に基づいて

最適解を求める

・「流動性知能」は20歳前後でピーク

を迎え「結晶性知能」は60歳前後で

ピークを迎える

・ラーニングアジリティーは単に

学習するのが早いだけでなく、すでに

学習した内容をリセットできる

しかしリセットは難しい

一つ目は少ない代償を支払って獲得した

パターン認識を手放したくない

二つ目は同じストレスを味わいたくない

と言う回避衝動が働く

大きな環境変化が起こると

それまでの経験が無価値になるどころか

意思決定や行動のクオリティー

劣弱にする、GAFA前の先行事業者が

そうだったように

・目の前の状況を虚心坦懐に観察し

ラーニングアジリティーを発揮して

過去に蓄積した経験と知識を

アップデートし続けるニュータイプ

価値を創出する

P310 まとめ

 


第8章 ニュータイプの組織マネジメント

22.「モビリティ」を高めて劣化した組織を淘汰する

若手という人々たちの「オピニオン」と

「エグジット」が大きな武器になる

オールドタイプの意見に

おかしいと思うところは意見し

聞き分けなければ脱出する

「オピニオンを歓迎しない」リーダーも

多く今日の日本において頻発に発生

している不祥事や偽装は

「人格を崩壊させたオールドタイプ」に

よって主導されている

「オピニオン」「エグジット」で

圧力をかける事は自分の利益になる

・世界を変えるのは大きなリーダーシップだ

という考え方は間違っている

世界が変わる大きなきっかけとなったのは

「小さなリーダーシップの集積」

である。

「小さなリーダーシップ」を集積する

ためのツールがどんどん整備されている

「MeeToo」ムーブメントは良い例であり

巨大な影響力を持ったワインスタインを

性暴力やハラスメントを繰り返していたが

アリッサ・ミラノの「#MeeToo」ハッシュタグ

を使った告発で辞任に追い込まれた

・巨大な権力は3つのM、More、Mobility

Mentalityによって不可逆な衰退のプロセスにある

More:物質的な豊かさの向上

Mobility:物理的な機動性=移動しやすさ

Mentality:私たちの権力に対する意識の変化

ニュータイプは自分の美意識に照らして

「おかしいと思う事」については

「おかしい」と声を出し、それが

受け入れられなければモビリティを発揮して

エグジットする事で権力者や組織に

対して圧力をかけ続ける

P323 まとめ

 


23.権威ではなく「問題意識」で行動する

私たちが所属している企業組織は

マックスウェバーのいう官僚組織型

になる。オペレーションのルールと

意思決定権限が規定され、ルールの

範囲内であれば自分で判断して

オペレーションを実施し

ルールで判断できない例外的な

事象に対しては上司に相談して

判断を仰ぐというシステムで運営される

・状況の不確実性が高まれば

高まるほど、そこに関わる人が

フラットな関係でコミュニケーションをする

ことが必須になる

・飛行機の墜落事故は副操縦士

操縦桿を握っている時より機長自身が

操縦桿を握っている時の方が

はるかに多い

副機長が操縦するときは「腕」は

一本かもしれないが脳ミソは二人分

になる

・「目上の年長者に反論しにくい度合い」

権力格差指数=PDI(1967ー1973年)

フランス(68)、香港(68)

台湾(60)、ギリシャ(60)

韓国(58)、日本(54)

イタリア(50)、アメリカ(40)

オランダ(38)、旧西ドイツ(35)

イギリス(35)、スイス(34)

デンマーク(18)

権力格差の大きい国では人々の間に

不平等がある事はむしろ望ましい

と考えられ、権力弱者が支配者に依存

する傾向が強く、中央集権化が進む

アメリカのパニック映画は

未曾有の問題が発生した場合に

それに対してリーダーシップを発揮

するのは中央にいる人でなく

周辺にいる人が多い

日本のパニック映画「ゴジラ」では

コアとリーダーシップが直接接続

されている、「日本沈没」でも

同じくコアとリーダーシップは

一直線につながっている

150年以上も前の「三葉葵の印籠」に

一般市民が土下座するような映画で

はしゃいでいる。

「日本人はカースト制に向いている」

(落合陽一)

我々日本人は「権威」と「リーダーシップ」

を一体のものとして認識してしまう

奇妙な性癖を持つが、リーダーシップは

権威によって生まれるものだはない

歴史においてリーダーシップを発揮した

イエス・キリストキング牧師

マハトマ・ガンジーなどを見ても

同じです

P334 まとめ

 


24.システムに耽落せず脚本を強かに書き換える

多額の収入を得た「勝ち組」と

言われる人を見て「彼らと同じような努力

をすれば自分も同じようになれる」

と考えるナイーブな人がいて

これが一種の「市場」です、しかし

「システムに対して無批判に最適化して

おいしい立場を得ようとする」

オールとタイプのパラダイム

大きな問題点が二つある

1つ目は成功した人を模倣し続ければ

社会システムはますます動かし難い

ものとして存在してしまう

二つ目はシステムは変化するので

過度の最適化はいずれ適合不全を起こす

・オールドタイプは「価値より貨幣」

を求めて仕事を選ぶ

資本主義というシステムにこそ

問題の根本原因があるという考えは

マルクス以来、非常に根強い

これがダメだからアレに変えようという

代替=オルタナティブの考えは

大変安易ではありますが結局は

問題の根本を解決できない

共産主義の失敗は「資本主義のシステム

がダメなので別のシステムに切り替えよう」

という考え方の行き着く先が

ディストピアでしかなかった

重要なのは「システムと人間の関係性

のあり方」を問うという事なのです

・端役を押し付けられた大根役者は

脚本を改変するインセンティブ

あるわけですが多くの大根役者は

「脚本の歪み」を是正する事より

「どうやったら自分も花形役者になれるのか」

という問題ばかりに気を取られ

花形役者から搾取されるいいカモに

なっている

舞台の上で適切に振る舞う事で

したたかに発言力・影響力を高め

ながら脚本そのものへの批判的な

目差しは失わないという二重性を

持った人によるしかない

そのような二重性を持った人こそ

システムの変革を担うニュータイプ

である

P345 まとめ

 


おわりに

「人類がスペースコロニーに移住すると

したら、日本の文化遺産の中から

何を持っていきたいと思いますか?」

この質問を参加者に投げかけると

回答としてあげられるモノの8〜9割は

18世期前に作られたものである

労働力は江戸時代の人口は3000万人

ぐらいで労働時間は3〜4時間程度

現代は人口1億2000万人で労働時間

7〜8時間、生産性の向上は何だったのか?

テクノロジーの進化は勢いを強め

「生産性」は高まっていくが

それを使う人間の側の「ヒューマニティー

が全く進化していない

「新しい時代への転換」は誰もが気づかない

うちに「人間の見方」が変わる事で起きる

「新しい時代の要件=ニュータイプ

について考えていただき

20世期的な価値観や労働感に

縛られない、しなやかで自由な

新しい人生のありかたを実践して

いただければと思います

 


●本書から得られた新しい知識

・これから求められる思考・行動様式

【オールドタイプ】→【ニュータイプ

正解を探す>問題を探す

予測する>構想する

KPIで管理する>意味を与える

生産性を上げる>遊びを盛り込む

ルールに従う>自らの道徳観に従う

一つの組織に留まる>組織間を越境する

綿密に計画し実行する>とりあえず試す

奪い、独占する>与え、共有する

経験に頼る>学習能力に頼る

・鉄道路田作業員のジョン・ヘンリーは

蒸気ハンマーに「鍛え上げられた人間が

そんなものに破れるはずがない」と

戦いを挑み辛くも勝利するが

心臓麻痺を起こして死んでしまった

ムーアの法則半導体の集積度合いは

18ヶ月毎に2倍になる

2年後は2.52倍、20年後は1万321.3倍

となります。

1億円の人工知能も10年経てば

100万円で購入できることになります

・マルニエ木工:アップルパークに

椅子を納入した日本の会社

自分が欲しい商品を作ったら

お客様も欲しがった

・二重過程理論:人間の脳は外部からの

刺激に対して大きく2種類の意思決定

の過程が同時に異なるスピード

として起きます、このシステムを

「システム1(直感)」「システム2(論理)」

システム1は自動的に高速で働き

努力は全く不要か必要であってもわずか

である。システム2は複雑な計算など

困難な知的活動にしかるべき注意を

割り当てる。システム2の働きは代理、選択

集中などの主観的経験と関連づけられる

ことが多い

・今の社会で「過剰なもの」>「希少なもの」

正解 > 問題

モノ > 意味

データ > ストーリー

利便性 > ロマン

説得 > 共感

競争 > 共創

・3Mは研究職に対して15%を自由な

研究に投下していいというルールがある

Googleが米軍の無人機による画像認識

に協力したことに対して社内で抗議

活動が起こった、4600人が嘆願書に署名

抗議のために辞職者も出た

・上位4社のシェア(売上ベース)の

加重平均は1997年の26%から

2012年の32%と増加(エコノミスト

・公正社会仮説:社会は公正であるべき

だし、実際にそうだ、地道に努力すれば

いつかきっと報われるという考え

・コナトゥス:本来の自分らしい自分で

あろうとする力(スピノザ

・絵本(I  Can  Share):共有の楽しさ

大切さを諭した絵本

・STEM(Science=科学、Technology=技術

Engineering=工学、Mathematics=数学)

流動性知能:推論、思考、暗記、計算

などの受験に用いられる知能

・結晶性知能:知識や知恵、経験値、判断力

など経験とともに蓄積される知能

・Hippo(Highest–Paid Persons Oppinion)

一番給料が高い人の意見

 


●本書に出てくる格言

政治や経済の事象を予測すること

にかけては、私たちの成績は0点に近い

どころではない、0点なのだ

ナシーム・ニコラス・タレブ

特に才能があるわけではない平凡な

人にとって暇な時間をどう使うのかは

恐ろしい問題である

ーJ・M・ケインズ

資本と比べた労働に固有の性質は

価値の可変性にある

加護野忠男

意味を与えられた人は豹変する

新約聖書

人間の知性にとっての自転車を作る

スティーブ・ジョブズ

邪魔にならない

Dont be Evil

Googleの社是ー

 


●本書で得られた気づき

変化の早い現代において

専門家の予測は外れる、つまり

コンサルや自称専門家の言うことに

従っていればドツボを踏むかもしれない

また、私の身の回りにはコンサル

に多額の金額を支払い実りのなかった

人はたくさんいる

先ずは自分の直感を信じてみることだ

と思う、そして「主体的」に動く

他人の意見は参考にするが

選択するのはあくまでも自分

責任を引き受けるのも自分である

内発的動機づけが起こる

内なる心の声に耳を傾けてみる

承認欲求からではなく自発的に

人生をかけたい事を探し続ける事

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

自分の商品や企画を打ち出すときは

「意味」について考えてみる

問題そのものはどんな所にあるのか

他者の話を聞くところから始める

 

ニュータイプの時代

ニュータイプの時代

 

 

■タートルズの全貌 を読んで

 

伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

 

 

書名:タートルズの全貌

著者:マイケル・w・コベル

 


●本書を読んだきっかけ

トレンドフォロー戦略について

学びたいと思いAmazonで検索

していると本書に出会った

手ごろな値段でもあったのと

「トレンドフォロー大全」の

入門的な書にも見えたので購入

 


●読者の想定

業務拡大につき人材募集

(400ドルを2億ドルに増やした)

独自のトレーディング手法を教えます

こんな求人見てピンときた人

①市場でトレードしている人、これからする人

②ファンダメンタルズ分析の

ファンドマネージャー

③一般及び裕福な投資家、資産家

④学生、学校関係者

ファイナンシャルプランナーなど

運用に関係のある職業の方

⑥その他、一般の読者

要は全ての人が対象

 


●本書の説明

監訳者まえがき

トレンドフォロー戦略を駆使する

マネージド・フューチャーズ先物

ファンド、下落する株式市場を尻目に

二桁の好業績をあげた

タートルたちのトレーディング手法は

GS、ソロモンブラザーズ、モルガン

スタンレーといった投資銀行

トレーダーとは異なる

小学の資金で質素な環境で実施していた

「私はこうして利益をあげた」という

類の触れ込みは

自己資金を運用して十分利益を出している

トレーダーがわざわざ他人に秘伝を

伝授する必要があるのか、という点を

よく考えるべきだ

タートルが駆使するトレンドフォロー

戦略は投機的手法に始終しない

人間の思惑や行動が詰まった単純なシグナルが

価格であり、これをいかにして読み取り

将来につなげるか

という思想が根底に流れている

規律を守ることの重要性についても

説いている

アメリカ人は日本人以上に保守的で

原理的な側面があり基本的には物事の

本質を探究し評価しようとする

姿勢を持つ、基本的には自分の価値観と

自由な発想で本質を捉え

人や物事を評価しようとする

タートルたちが選抜されたのは

リスクを厭わないという理由だった

そのような視点で本書を読むと新しい

発見があるあるかもしれない

 


まえがき

デニスは学者たちの説教じみた理論が

ノーベル賞を受賞するずっと前から

行動ファイナンスを理解し

現実の世界で利益を上げてきた

我々は誰でも、望みさえすれば

取引方法を学び、それによって

生計をたてられるということだ

 


第1章 生まれか?育ちか

1980年初頭、シカゴの先物トレーダー

として頂点を極めたリチャード・デニスは

社会実験をしようと思っていた

トレーディング部門の拡大に伴い

商品先物トレーダーの候補生を募集

応募者は志望動機と履歴書を郵送

電話の問い合わせは不可

取引資金は相手持ちでシカゴの現役

トレーダーから直々に教えを請うことが

できるという

・ウイリアム・エリック・ハートは

シカゴ大学で数学の修士号、博士号

を取るために4年研究を続けた

生物学的決定論者である

・デニスは計算されたリスクなら

進んでとろうとする人物を探していた

P46 タートルズ採用者名簿

MBA取得者の様なエリートは知識を

ぎっしり詰め込んでいるが

自分の手を動かして働こうとはしない

IQや人脈でうまくやっていけると考える

・デニスとエリックハートは債券、通貨

トウモロコシ、原油などあらゆる市場で

取引するための知識を、たった2週間で

教え込んだ

教え子の資産運用は今も上手くいって

おり手法は昔とそれほど変わらない

・勝利に対する執着と健全な勇気が

なければ、長期にわたって生き残る

ことができない

 


第2章 立会場の貴公子

・デニスのトレード法は三振を気にせず

ホームランを狙い続けるスタイルだ

成功の秘密があるとすれば精神的にも

物理的にも損失を我慢し続けることが

何よりも肝心なのだ

17歳の夏休みCMEでアルバイトを経験

理性と知性がどこから来るのか

導き出した答えはただ一言「経験」だ

サイコロジー・トゥデイ誌を読み

感情を抑制する様に自分を戒めたり

トレーディングで直感が過信され

ている事実を再確認しようとした

青春時代は教会、野球、民主党

の影響を受けた

彼はオンボロ車に乗り安物のセーター

を着ている財産は使われる事もなく

貯まる一方だ

彼は「シーズナル・スプレッド」という

トレーディング手法を用いた、例えば

季節ごとに値動きのパターンが異なる

市場から利益を上げようとした

取引を初めた頃は小さく儲かる取引

だけに集中した25セント抜けると

思えばポジションを取る肝心なのは

25セント抜けるかという事だった

しかしトレーディングはデニスが

考えるほど生易しくはなかった

痛手を被り貴重な教訓を学んだ

「失敗に耐えられるよう精神的に

強くならなければダメだ」

トレーダー仲間のトムとロバートも

服装には無頓着だった、ゲームオタク

の様な格好をした彼らが毎日の様に

仲間を出し抜いて儲けまくっていた

若き日のデニスは自分のトレーディング

技術を平気で仲間に教える寛容さが

あり、仲間はそれによって成功した

デニスがCMEで成功した理由の一つに

身長が高く見つけやすい立会所に

いればみんなが気付く

デニスは重量級のボディーに似合わず

立会所で猫並の反射神経を発揮した

・成功者を非難するのは敗北者の

常である、仲間がクラッシックカー

を収集したり高級住宅を手に入れ

たりするなか、デニスは流行遅れの

ポリエステル製ズボンを履き

年々肥大するお腹までズリ上げ

ようとした、彼のエクササイズは

騒がしい食堂でハンバーガ

を食べることだった

・デニスは政治の世界にも足を踏み入れ

民主党を資金面で支持した

虐待のあった女性の保護施設への

寄付、マリファナ合法化まで

資金提供を惜しまなかった

・顧客のお金を自分のお金の様に

積極的に売り買いすると

顧客の方が精神的に参ってしまう

・1983年応募者の中から

タートルの候補生を選び出すことが

片付けなければならない仕事だった

 


第3章 実験開始

・当時のデニスはアイデアを映画「大逆転」

から得たのではないかと聞かれると

「映画の方が後から作られた」と

答えていた、どう考えてもトレーディング

が才能で決まるとは思えなかった

・63問の◯×式の問題を応募者は

回答しなければならない(P100)

次に論文形式の試験が待っていた

①あなたの好きな本、映画のタイトルを

あげて理由を説明しなさい

②好きな歴史上の人物をあげて

理由を説明しなさい

③この仕事で成功したい理由は

④これまでに行ったリスクを伴う

行動と、その理由を説明しなさい

⑤何か付け加えたい事があれば書きなさい

・デニスが候補者を選別する基準

として「機転がきくこと」があった

気が利いて人と違うことができる

人を探していた

数学の能力が高く大学入学学力テスト

で高得点を取った人物を探していた

あるいは、マーケティング、コンピューター

物事を体系化することに取り組んで

きた人物にも興味があった

また目立ちたがりでない人物を

選びたかった、教えられたことを

素直に学べる人間が必要だった

・デニスは10代の頃「リスク」と

いう名のボードゲームで遊んだ

・自分の考えが捨てられるかが

デニスの求めていた能力の一つ

だったのかもしれない

・エリックハートはサイコロの

六の目が6回連続で出る可能性は

人が考えている以上に高い

という事実を示唆した、つまり

平均回帰(中心極限定理)を信じて

取引しているわけではない

平均化域の予想に反して突然

トレンドが発生することがある

とエリックハートは言いたかった

・トレーディングの能力が生まれ

つきのものか?それとも

教え込むことができるものなのか?

を見極める生身の人間を使った

実験は開始された

・トレーディングアドバイザー契約の概要

契約期間は5年、訓練は

リチャードデニス、ウイリアムエリックハート

デール・デリトルの3人で実施された

まずは「リスク管理」について

儲けるとこから始めるのではなく

お金を失った時にいかに行動

すべきかという守りの部分を

きっちり理解させようとした

2週間の授業の大部分を担当したのが

エリックハートだった

一方のデニスは実戦での苦労話や

秘話を紹介するにとどまった

・突出した知能を持つ者は実は

酷いトレーダーであることが多い

優秀なトレーダーになるには

平均的な知能があれば十分だ

・金相場の損失を銀のショートで

カバーする戦略をとっていた時

銀相場が反発するかもしれない

状況でデニスは銀を売った

※金はロングであった

途方もない金額を売買する時も

理性的に判断を下せるか

普通の人は何をしているか

わからなくなり自滅してしまう

取引額が2倍になると途端に

重苦しいものになり問題が生じる

いくら儲かっていくら損してるかが

気になって決断が鈍る、デニスは

勝機を嗅ぎつけたとき躊躇なく

巨大なポジションを取ることが

できた

・トレーダーは物事を体系化して

ルールを作る事ができる人間で

少しでも価値のあ理想な考えは

全て検証する必要があった

トレーディングにおいて絶対額は

重要ではない金額によって

損益の額はどうにでも増減する

事がわかっていれば常に正しい

決断を下せる様になる

デニスとエリックハートは投機には

限界がないことを理解させようと

考えた、利益を上げたいのなら

ゲームに参加しているライバル達とは

違う手法で取引を仕掛けなければ

ならない

タートルにとって最も重要なのは

実戦で試された有効なトレーディング

手法を身につけ長期にわたって

実戦することなのだ

 


第4章 哲学

科学的な方法とは現象を詳細に調べる

ための技術であり過去の知識を

修正し統合するための技術である

全ては観察可能、実験により立証可能

測定可能な事実に基づいていて

推理の法則に従う具体的には次の7つ

①疑問を定義する

②情報と材料を収集する

③仮説を立てる

④実験を行なってデータを集める

⑤データを分析する

⑥データの意味を理解し

新しい仮説の出発点となる結論を導く

⑦結果を公表する

・自分が正しいことをしている

と確信するためには何よりも

科学者である事が第一で

トレーダーであることは二の次だ

・「プロスペクト理論」(行動ファイナンス

この理論こそデニスがトレーディングの

現場で実践しタートル達に教えていた

考え方である

1983年ごろデニスはトレーディングに

最も役立つのはルールだと確信する

様になっていた

判断は役に立たない役に立つのは

ルールだ

1950年〜1970年にかけて活躍した

リチャード・ドンシャンはトレンド

フォローで輝かしい運用成績を残した

トレンドフォローの父である

トレンドフォローでは価格がどれだけ

動くかは予測しない

どの様な条件のときにポジションを持ち

どの様な条件のときにパジションを

手仕舞うか一連のルールを決め

そのルールをひたすら守る

他の市場要因を思考から排除し

漢書の影響を受けずに売買する

ドンシャンは1960年に「週間トレーディング

ルール」として簡単にまとめた

・ニュースを見て意思決定の手がかり

にするのは間違いだ

ファンダメンタルズから利益を

得ることはできない利益は売買する

ことによって得られる

価格という本質がわかっているのに

どうして見せかけの情報に捉われる

必要があるのか

・中の良い友人が商品取引の

大手通信会社で働いていた

相場のについて書いた記事を見た後

「どうやって調べたんだい?」と聞くと

「でっち上げだよ❣️」と答えた

このことをデニスは一生忘れない

・タートル流トレーディングの要諦

–資金が増えても減っても動じるな

–いつも落ち着いて同じ様に行動しろ

–結果ではなく過程で自分自身を評価しろ

–市場が動いたときに、どう行動するか

考えておけ

–時としてあり得ない事が起こる

–明日やるべきことと、どの様な

結果が起こりうるかを常に考えておけ

–勝てばいくら儲けて、負ければ

いくら損するか?どちらの可能性が高いか?

・最善の取引を実践する上で念頭におく5項目

①市場の状態はどうなっているか

要するに現在の価格はいくらか?

②市場のボラティリティーは

毎日どの程度の値動きを記録したか

安値48、高値52ならばN=4

ボラティリティーが高いとリスクも高い

③資金の残高はいくらか

あらゆるルールが資金残高に基づいている

④トレーディング手法、売買のルールは?

ルールはシステム1(S1)、システム2(S2)

S1は過去20日の高値を更新したときに

どの様に売買すべきかを定めている

⑤トレーダーまたは顧客のリスク許容度は

運用資金を小分けし例えば2%売買し

失敗しても次の取引ができる体制を保つ

・「一方にとって最善の行動は

もう一方にとって最善の行動でなければ

いけない」

朝目覚めたとにに何かを呟くとしたら

「今日もルールどうりにやろう」

タートルたちは今現在の資金量が

いくらで今現在の仕掛けと手仕舞い

価格水準がいくらといくらで

今現在、個々の取引に許されている

リスクの大きさはいくらまでかという

ことだけ管理できればよかった

・「自分が現在の状態にどうやって

至ったのかを気にすることなく

今何をすべきかに集中すべきだ」

利益を正しく認識できるかどうかが

勝者と敗者の分かれ目になる

偉大なトレーダーは、その時々の

資金量に合わせてトレーディングを

調整する事ができる

大事なのは、そのお金が自分の手元にあり

それを自分がどうすべきかという事である

区別する必要はないはず儲けた10万ドルも

自己資金の10万ドルと同じ様に扱うべきだ

・過去はどうであれ資金量が同じなら

同じ様に取引するのが当然

人が望む安心はトレードにとって有害だ

今持っているポジションの含み益と

実現した後の利益は全く同じものだ

過去の結果は全て受け入れた上で

今動いている市場に神経を集中する

事が重要である

シグナルが出てるのでポジションをとった

思惑が外れて2%損したので手仕舞った

またシグナルが出たので考える間もなく

ポジションをとった、また2%の損失で

手仕舞った、これを10回繰り返した

10回目の取引で9回分の損失を

補って余る利益が出ることもある

ルールに忠実であれ

・いつポジションを取るかにこだわるより

いつ手仕舞うかに気を使うべきである

タートルたちは出版社、映画スタジオ

あるいはカジノの胴元の発想を身に

つけろと教え込まれた

・現在の変動率なら投入すべき金額は

いくらだ?と質問があった

価格水準より価格の変動の方が重要

だという事だ

勝ったポジションの稼いだ利益から

負けたポジションの損失を差し引く

という、ごく単純なトレンドフォロー型

の売買手法だルールに黙々と従い

そこから逸脱しない

・平均移動はあらゆる時点のいかなる

時系列についても計算できるが

株価、リターン、出来高に用いるのが

一般的である短期的な変動をならして

長期的なトレンドまたはサイクルに

注目して分析するのに使う

 


第5章 ルール

ステマティックトレードでは

一定のルールに従ってプログラムが

売買の仕掛けタイミング、取引の数量

手仕舞いのタイミング全てを教えてくれる

・タートルでは2種類のエラーを

はじめとする統計の知識を学んだ

【第一のエラー】ポジティブなエラー

は受け入れなければいけないことを

拒絶するというエラー

【第二のエラー】ネガティブなエラー

拒絶しなければいけないことを

受け入れてしまう

・一つの大きな利益を逃すより

少額の損失を何回も発生させる

方が好ましい、統計のエラーを

考える上で無知である事が

トレーディングに有利に働くことも

知っておかなければならない

・期待値「エッジは何パーセント?」

最初に学ぶのは自分のエッジを把握

することだった、デニスはいう

「野球の平均打率は2割8分ぐらいで

平均的なトレーディングシステムの

成功率は3割5分ぐらいだろう」

例えばあるシステムで勝つ確率50%

勝場合の平均利益500ドル、負ける場合

の平均損失350ドルだとしよう

このシステムのエッジは

E=(PW×AW)–(PL×AL)

=(50%×500)–(50%×350)

=250–175=75ドル

勝つ確率40%勝場合の平均利益1000ドル

負ける場合の平均損失350ドルだと

=(40%×1000)–(60%×350)

=400–210=190ドル

勝つ確率は低くても利益は大きい

一回の取引でどれだけ損失が出たのか

さほど気にする必要はない

ポートフォリオ全体でどれくらいまで

なら損失を出しても大丈夫かを把握する

投資判断を下すたびにエッジを

計算すべきだ

・株式または先物取引では55日の

上昇(ロング)ブレイクアウト

現れたら、それは55日間の高値を

超えた事を意味しタートルは買いを

仕掛ける

純粋な価格によるトレーディング

システムは十分北極に近づいている

さらにどんな方向に進もうとしても

南に向かうことになってしまうだろう

価格を意思決定に使うと決めたなら

テレビを見るのはやめよう

始・高・安・終値を記録しよう

売りから入ることも受け入れなければ

ならない

・システム1(S1)は仕掛けに4週の

ブレイクアウトを使い、手仕舞いには

仕掛けとは逆方向の2週ブレイクアウト

を使った、相場が過去4週の高値を

超えたら買いを仕掛け、そして

過去2週の安値を割ったらポジションを

手仕舞う

2週間の安値は実質10日間の安値を

意味する

・フィルタールールは直近の4週の

ブレイクアウトで利益を上げた場合は

次の4週ブレイクアウトを無視する

直近の4週のブレイクアウト

ポジションを持たず理論上の利益しか

上げていない場合も同じである

ただし、現在の4週のブレイクアウト

現れる前の取引が2Nの損失だった場合

そのブレイクアウトを使う事ができた

(Nはボラティリティーの尺度)

また、4週のブレイクアウトの方向は

フィルタールールでは関係ないものと

された、直近の取引がショートで損失

だった場合、新たにロングまたはショート

ブレイクアウトが現れたら

それを使って仕掛ける事ができた

このフィルタールールには固有の

問題があり

(直近のブレイクアウトで勝ち)

仕掛けのブレイクアウトを無視した場合

そのブレイクアウトが急騰または

急落し大きなトレンドに結びついた

場合、傍観者でいるのは良い気分

ではない

・そこで導入されたのがシステム2(S2)

の11週ブレイクアウトである

システム1の4週ブレイクアウト

無視した時、もし大きなトレンドが

発生したら仕掛けに使う

フェールセーフ型のシステムである

システム2は、より長期を対象に

仕掛けのシグナルを11週(55日)

ブレイクアウトを使い手仕舞いには

反対方向の4週(20日)を使う

・仕掛けには20日と25日とか

以外の数値を使うことも可能である

どういう値を使うかは常に主観的な

判断である

・タートルたちはS1、S2のどちらを

使うかは自分で決定できた

結果を平準化するため

S1、S2の併用する者もいた

・システム3はデニスが考案したもので

ルールを踏み外さないことの重要性を

思い知らせる事を目的とした

何をやってもいいというシステムだが

5万ドル以上損したらアウト

損失が5万ドルを一ドルでも超えたら

タートル実験から外される

・本当のトレンドをつかむには

他に方法はない.実際にうまくいった

「勝ための逆張りトレーディング」

なんて本で本当に役立つものはない

ブレイクアウトの期間は色々と試す

特定の値にこだわる必要はない

秘訣は、ある値を受け入れたら

一貫してそれに従うことである

信頼する一方で検証を忘れてはならない

・システムというものは変数を少し

いじったところで運用成績が大きく

変わる様な事はない、大きく変わる様なら

そのシステムは間違っている

・「マウント・ルーカス・マネジメント指標」

は1960年に考案されたトレンドフォロー

の指標で52週の移動平均がベース

になっている、この考えは基本となる

考え方がしっかりしている

重要なのは単純な移動平均

ブレイクアウト・システムをベース

にしている事だ

トレーディングルールに量子物理学の

ような高度な理論を当てはめる必要は

ない

・タートルたちは必ず相場の動きが

逆行してから手仕舞う、そのためには

利益の一部を失うという辛い経験を

耐え忍ばなくてはならない

ボラティリティーを元に取引金額を

決定する、最後に全ての取引について

ハードストップ(損切り)を2つ入れておく

大きなトレンドがいつ現れるかわからない

だから常に相場に参加しておく

手仕舞いのポイントの方が仕掛けの

ポイントよりもはるかに重要だ

でたらめなポイントで仕掛けても

手仕舞いの基準がしっかりしていれば

驚くほどの好結果を記録する

・売買を仕掛けるタイミングについて

悩むのはやめよう重要なのは

いつポジションを手仕舞うかである

・タートルのボラティリティーは

「日々の値動きの範囲」という観点

から測定され「N」と呼ばれた

ATR(アベレージ・トウ・レンジ)」

とも呼ばれる。Nがもたらす価格変動

を最大限に活かしてトレンドフォローで

利益を上げる

①当日の高値から安値までの値幅

②前日の終値から当日の高値までの値幅

③前日の終値から当日の安値までの値幅

これらの数値がマイナスなら絶対値に

換算する

3つの値幅のうち最大値が「TR(トゥルーレンジ)」

過去24時間の間で理論上の絶対距離

タートルは、このTRの20日移動平均

算出し、この値を過去数週間の

ボラティリティーとみなした

・TRはあらゆる株式、先物で計算

できる過去15日のTRを算出し

それらを加算して15で割ればいい

これを毎日繰り返し一番古いTRの

値を除外していく

移動平均のプロセスとして

ボラティリティーを定義する事を

発見したボラティリティーをポジション

の適正規模を判断する材料として

トレーディングに組み込む事によって

危ない局面を逃げることができたし

価格が思惑どうり動いた時には

大きな利益を手にすることができた

・タートルはNを基準に資金を投入

「Nの二分の一投入するぞ!」と言った

具合に、Nについて理解すると

今度は取引ごとの資金量について

指示を受けた。彼らは取引1回につき

手持ちの資金の2%を投入した

・資金の多い少ないにかかわらず

資金残高の2%を計算しよう

最初は判断を間違えることが多いので

半数以上の取引で損失が出る可能性が

高い、例えば1.5%にするとか

・トウモロコシの先物レバレッジ50倍)

Nが7ドルならリスクは350ドル(7×50)

ブレイクアウトで仕掛け2Nで

ストップを設定したらコントラクトリスク

は700ドル(350×2)となる

資産残高10万ドルならユニット(口座リスク)

2000ドル(10万×2%)である

これをコントラクトリスクで割ると

2000÷700=2.8枚が取引できる枚数

実際は端数を切り捨て2枚になる

Nは損切りポイントにも使用する

タートルたちは2Nを使った

仕掛けた価格からNの2倍の位置に

「第一のストップ(ハードストップ)」

と呼ばれる損切りポイントを置く

・グーグル株のNが20だとして

2Nのストップは40である

40ポイント失ったら何がなんでも

手仕舞いする、問答無用だ

・一方Nが小さければポジションや

ユニットが増えるNが小さいほど

取引枚数が増えるのである

変動幅が非常に小さい時に現れた

ブレイクアウトで仕掛けてトレンド

に乗れると大きな利益に結びつく

・同時にポジションが持てるのは

1つの市場につき4ユニットか

5ユニットだ、手持ち資金が増えても

5枚以上は買えない、ただし

買った後、上昇すれば買い増しする

機会が与えられている

・初期のリスク管理(例)

①取引1回ごとに1.5%までのリスク

をとって良い、2Nの水準で損切りポイント

を置く

資金残高15万ドル、スイスフラン先物

Nは800ドルの場合

15万×1.5%=2250ドル(1ユニット)

2Nストップ=1600ドル

取引可能枚数=2250ドル÷1600ドル=1.4枚

=端数を切り捨て1枚取引

②資金残高25000ドル、2%リスク

3N水準の損切り、ミニコーン先物

Nは70ドル

25000×2%=500ドル(=1ユニット)

取引枚数=500÷210=2.38枚≒2枚

・追加ユニットの投入

例えば100で買を入れた時のNが5

だったら、値幅が1N上がるたびに

1ユニット追加できる

価格が105で1ユニット、110で2ユニット

追加できる

レバレッジの範囲を管理して

自分の限界を決して超えないよう

にする

P200〜205に取引事例

・エリックハートはユニットの規模を

思い切って小さくする防御措置で

市場の流れが変わった時すばやく

立ち直り再び大きな利益を得る

ことができる、ルールは単純で

残高が10%減少するたびにに

取引ユニットを20%小さくする

例えば残高2%のユニットで取引

していて11%ドローダウンしたら

ユニットを1.6%にする

ユニットのサイズが2/3程度まで

小さくなっても我慢して売買を

続けていると勝ちが負けを上回る

ようになる

負けている局面で資金を失っていく

ペースを抑えておけば、いづれ

大きな勝利をつかんだときに

損失分を補って余る利益を手中に

納めることができる

手仕舞いのルール(まとめ)

①2Nのストップ(損切り

②S1またはS2のブレイクアウト

での手仕舞い利食い

・トレーディングにおけるお決まりの

ポートフォリオはない

「いくらで取引を開始すれば成功するか」

といった言った黄金律も存在しない

勝者と敗者をわける要因はいくつもある

・ユニットのリスクを計算する場合

ロングの合計とショートの合計を比べ

少ない方のユニット数を2で割り

その数を多い方のユニットから差し引く

ロングユニット4、ショートユニット3

なら、少ない方の3を2で割り、1.5を

大きい4から差し引くとリスクは

2.5になる、このようにポートフォリオ

全体のリスクを増大させることなく

ユニットを増やしていった

・「練習を積むこと」これこそが

最も重要なことだった

「いくら上手になっても、さらに上達

することができる、だから面白いんだ」

タートルのスキルに目を引くような

ものは何もない、なんの魔法っも

なかった

 


第6章 タートル誕生

・学ぶ姿勢や哲学を身につけなければ

芸を披露する海豹程度のことしか

できるようにはならに

・リッチとデニスには金曜の午後に

2時間ほどあった

「今週はどうだった、何か質問はあるか?」

「ここに資金とノートがある

全ての取引を記録して、なぜその取引を

したのか書いておけ」

・売買のシグナルがでなければ

何もすることはなかった

トレーディングの手法を話し合う時は

できるだけ協力し合った

後に、タートルはデニスから教わった

ルールを検証するよになり

トレーディングの仕方も徐々に

変わっていった

「市場に動きがない時は取引するな」

手っ取り早く大金を稼ぐ事に

熱心な投資家は何かを逃して

しまう事をとても恐れている

・売買のルールを作るまでは

全力で作業を進めるがルールが

出来上がってしまえば、後は

ルールが期待通りに機能するか

どうかをを確かめるくらいしか

やることがない

・30ぐらいの市場を追いかけながら

何かすべき瞬間をただ待つしか

なかった

・タートルたちの1日は一連の

市場を追跡することから始まる

仕掛けと手仕舞いのタイミング

売買代金は同一のルールに従ったが

例外は常に起こった

年に一度はデニスとランチを共に

できる決まりがあった

最悪のシナリオに遭遇した時

どう対処すべきか学び、どんな

状況でも自信をもって売買しな

ければならないと教わったが

実践するのは容易ではなかった

みんなが一緒にいると集団意識の

おかげでストレスが軽減され

自分たちは間違っていないと

互いに認識し合うことができた

4年に渡る実験の最後には

デニスのために取引をする

実験の中でもう一つの実験が

行われているような感じであった

 


第7章 不公平な資金配分

事実はどこにあるのかが重要

新聞の一面で報じられることと

実際に起こることとの間には

白と黒との違いがある

・デニスは一人一人のタートルに

配分する金額を変えていた

トップクラスの数人はカート(フェイス)

ハワード(シードラー)たっぷりと

その事についてタートル内で

不公平だと不満が高まった

「トレーディングは論理に基づいて

行われるべきだ」と主張していた

にもかかわらず科学的ではない

資金配分であった

何よりもデニスが望んだのは

圧倒的に大きな絶対リターンである

ウォールストリートジャーナルは

フェイスを最も成功したタートルと報じたが

フェイスの運用成績は非公開であり

他のタートルの10倍の資金を

与えられていた

フェイスは自分の実績を、どうだ

と言わんばかりに見せつける事を

好んだ

「生まれて初めて6桁の収入を

手にすることができたというのに

7桁の収入を手にしたやつに嫉妬

しているというわけさ」と

カバローは振り返る

フェイスはタートルの中で

ずば抜けて若かったのでデニスの

お気に入りとなった

他のタートルとは異なり

売り時の指示を直接デニスから

受けた李御膳立てをして

もらっていた

デニスは若きフェイスの父親役を

買って出たのだろう、本当に

可愛がっていた

フェイスはエホバの商人だった

・変動率を実践的なトレーディング

モデルに活用したデニスの功績は

ノーベル賞に値する(キーファー)

・最悪のシナリオだと80%の

ドローダウンが発生する事がある

S1とS2が仕掛けのブレイクアウト

シグナルを同時に出した時

問題が発生するかもしれない

そのタイミングで売買する時

過剰なリスクを取る事になる

トレーダーが落とし穴に陥った場合

100%の確率で破産する

 


第8章 ゲームオーバー

2007年デニスは支援を打ち切った

デニスは引退を宣言した

今後、政治活動に打ち込むつもりだ

と発表した

デニスは、運用しているファンドで

ひと月で55%失った

米国の裁判制度では無知をさらけ出せば

有利に勝負を持ち込むことができる

過剰なトレーディングは破滅の

元だと常々力説してながらデニスは

S&P500先物を10〜15枚取引した

マーケット魔術師には「伝説の引退者」

の章はトレーダーのバイブルとなった

 


第9章 独り立ち

最大の陰謀は陰謀など存在しない

ということさ、君が生きようが死のうが

知ったことじゃない、どう、これで

気が楽になった?

・教え子たちのパフォーマンスは

教師であるデニスを上回るように

なった、彼らはデニスがドレクセル

のファンドを崩壊させたのを

目の当たりにしていたので

リスクを気にしないわけには

いかなかった

多くのトレーダーは年齢を重ねる

事により変動率にたいし考えが変わる

若い頃はレバレッジを効かせ

大きなドローダウンをしょっちゅう

食らっていた

年金運用などは大きなボラティリティ

を求めていない、彼らは専ら

ロングポジションだけを持つ

・75%はシステムトレード

25%は自由裁量のトレードに

投資判断を下すタートルも出た

タートルは別々の道を歩み始めた

長期的な成功を収めるには

ルール以外に何か別のものが

必要だった

 


第10章 デニス、ゲームに復帰する

デニスは教え子たちの成功を妬んだ

本人も認めている

師匠から教わった事を商売のネタに

するのは世間ではよくあるが

タートルには絶対的な守秘義務

あった、そして

秘密にしておくのは当然だと

ほとんどのタートルは思っていた

またルールを完全に使いこなせる

ようになるまでに2年はかかった

・デニスは復活してからも

ハイリスクハイリターンの

トレードを実施していた

新たな味方はコンピューターであった

しっかりしたプログラムに

対等に戦える投資家が果たして

いるだろうか?

機械的なシステムが最も役に立つ

とデニスは断言した

2000年秋にはデニスのファンドから

多くの資金が引き上げられた

この瞬間がトレンドフォロー型

トレーダーの大底だった

教子の一人ジェリー・パーカーが

デニスを抜きタートルの投資哲学を

全く新たな水準へ引き上げた

 


第11章 チャンスを掴んだ男

・全てが史上最高にはなれないが

すご腕のトレーダーが何人かは育つ

とデニスは答えた

・「テクニカル分析に基づいて

トレーディングを続けようと

考えたのはリッチのシステムに

したがって売買して成功を収めた

という経験があった」

長い目で見れば、いくら頭が

良くても成功するという保証は

何も無い、大企業のCEOの顔ぶれ

見てもアイビーリーグの卒業生は

あまり見当たらない

実際は全体の10%でしかない

成功したタートルの違いを

もたらしたのは

事業を起こす事に対する理解力と

実行力の差だったのではないか

・起業家の共通特性

①一般的な社会規範にとらわれない

独自に行動する

②超然としている

他人のことを気にしない

③スカイダイバーの様である

危険をあまり心配しない(年齢にもよる)

④リスクティッカーである

リスクを好む

⑤如才なく立ち回る

人を説得する事に長けている

⑥自立している

⑦変革を追求する

これまでにないアプローチ

⑧精力的である

長時間働く意欲と能力

⑨自己充足的である

同情と安心をさほど必要としないが

他人とのつながりの必要性は感じる

アイビーリーグの評判が良いのは

輝かしいキャリアの入り口と考え

られているから、成功を保証する

と考えている親は失望するだろう

名門大学の人脈はかってほど意味を

持たない重要なのは能力である

素直で真摯な師匠を持つことが

一番重要だ他人から学ぶんだ

毎日正しいことをして

自分の行動に集中するしかない

結果がどうなろうとも

・トレーダは二つの事を信じなく

てはならない、「神と自分の構築

したシステムだ自分のシステムが

ちゃんと機能すると信じるんだ

そうでなければ睡眠時間が1時間

という事にもなりかねない」

「上昇でも下落でもトレンドが

あるなら65のポジションを取る

こともできる」

トレーディングの手法は数多くの

異なる市場で売買する事によって

機能する

・金融市場がニュースにどう反応

したのか自分の目で確認する

何がその変化をもたらしたのか

過去の価格の動きを対象とした

定量分析またはテクニカル分析

によって、より正確に見通す

ことができる

みんな結局は分散投資、バイアンド

ホールド、アナリストのファンダメンタル

分析に耳を傾ける方を選ぶ

本当にそれで利益が得られるだろうか?

利益を狙うときのリスクと

元本のリスクは別物だ

NASDAQが40%も落ちたら、それは

絶好の買い場である

僕のポジションはほとんどいつも

君たちのポジションと同じだ

トレンドフォローは民主主義

の様なものだ見た目ほど良くないが

他のどのトレードよりも優れている

株価が上昇・下落しすぎたとしても

最終的には平均的なところに落ち着く

ただし一晩で元に戻ることはない

・勝率55%ほぼ確実に1〜2%の

リターンが得られれば平均回帰で

上手くいくはずだ、しかし

平均回帰に頼るのはトレーディング

戦略としては致命的である

・人生でチャンスに巡り合っても

躊躇ってしまうことが多いものだ

 


第12章 「負け組」のタートル

・優秀な頭脳を駆使してシステム

を構築しようとするトレーダーが

いるがシステムに従うことが

できなければ意味がない

「教育が才能に勝る」

・デニスのルールを商品化したのは

ラッセル・サンズとカーティス・フェイス

であるフェイスはサンズを批判したが

自身も2004年ウェブサイトで

タートルのルールを公開した

・タートルの実験は奇跡であった

とは思わない

タートルには魔法などなかった

創設者の2人を除いて、それほど

才能の持ち主はいなかった

 


第13章 タートル第二世代

・オリジナルタートル以外の2世代

の成功により「トレーダーは育成できる」

という主張の確固たる裏付けになった

・トレーディングの成否は

「大金を稼ぎだす能力」だ

強かなトレーダーは失敗に動揺しない

・どんな分野でも自分が成功したいと

思ったら、これまでに誰が成功

していて、どうやって成功したのかを

調べなければいけない

・エイブラムの父は彼に

「人を一人でも騙したら終わりだ

そのビジネスは破綻するだろう」

「取引の条件はこうだ

私は3万ドル出すが口座残高が

5万ドルを下回ったらコンピューター

のモニターを窓から投げ、

このくだらないトレーディングを

全て中止するんだ」(初期資金10万ドル)

・みんなが絶対に起こらない

と言っていることさえ起こる事がある

この事を頭に叩き込んでおかなければ

ならない

・1990年にデニスとエリックハートは

4日間のセミナーを行った

エイブラハムは開眼する事があった

事前資料に「新・マーケットの魔術師

エリックハートは

「重要なのはオッズだ、全て数学の

ゲームなんだ」といい当初と

変わらない教えだった

・エリックハートの質問には

ボーイング747の重量は?」

というのがあった、たいていの人は

問題の45%間違える、その理由は

現実を認識する能力に過剰な

自信を持っているからだ

過去数年に原油価格が急騰した

例を用いて説明してくれた

人は、極めて少ない経験しかない

のに限られたサンプルを元に

予想しようとする

・コインの表が出る確率が

100万回投げて65%だったら

その事実に僕は賭けたい

理論的には誤りであっても

理解できないからと言って

それに賭けないわけじゃない

・世界は再び利益のチャンスを

もたらすだろうか?

それは今まで見たことのない

規模になるだろう世界は絶えず

変化している

成功したタートルはビジネスを

成功させる自信やカリスマ性を

持っていた

 


第14章 偉大なるお手本

第6感に頼るのではなく

知識を与えられた方が成功する

ということだ

「育ち」が「生まれ」に勝る

「トレーダーは育成できる」

デニスは自分のもとで働く以上

タートルたちに精神的にタフである

事を求めた、自ら強い精神力を

保たなければならなかった

・2005年ヘッジっファンド

高所得者(P381〜382)

1位ジェームズ・シモンズ

ウォール街のトップ10の多くは

トレンドフォロー型のトレーダー

勝者は皆、類稀なる情熱

自分に対する自信、強靭な精神力

起業に対する情熱を持ち

それによって困難に直面すると

怖気付いてしまう人間の弱さを

克服する事ができる

・エイブラハムの様にデニスと

投資哲学の事実を手掛かりに

自力でトレーディングの真髄を

追求したものもいる

我々人間は生まれ持った才能に

磨きをかければ、あらゆるチャンスを

つかむ事ができる

 


あとがき

2006年になってタートルたちは

オープンに語り始めた

伝説ではデニスがシンガポール

亀の養殖場を目にして「タートル」

を思いついた

タートルの秘密は多くが知ってしまったら

システムは有効に機能しなくなる

と考えられている

1970年代後半から80年代始めは

セックス、ドラッグ、ロックンロール

の象徴される狂乱の時代だった

誘惑は至る所にあった

タートルには相当荒っぽい連中も

いた

ポートフォリオの構成要素同士

ができる相関関係をできる限り

負の相関関係を持つ様にするべきだ

・投資家たちがフェイスの言う事を

真に受けたら、ジリ貧になり

あてもなく彷徨うことになる

・明日の真実に対する拒絶反応こそ

健全な投資行動の一番の阻害要因だ

人は常に真実を認識することの

難しさと闘っているからだ

つまり「人は信じたいものを信じる」

ようにできているのだ。

 


付録1 タートルたちのその後

付録2 タートル関連ウェブサイト

付録3 トレーディングを続けている

タートルたちの運用成績

付録4 実験中のタートルたちの運用成績

 


監訳者あとがき

本書の著者マイケルコペル氏は

カーティス・フェイスのことを

「投資家たちが彼を手本にすると

ジリ貧になる」と酷評

・自分の投資判断が間違っている

ことを指摘されると感情的になり

二度と会話すらしてくれなくなる

こともある、人は本能として

自分の間違いを他人に指摘される

ことを好まない、たとえ指摘する

側が圧倒的な信用や権威を持って

いても間違いを受け入れる

ことは簡単ではない

・インターネット上には

「自分はもう十分に稼いだので

その方法をみんなに教えたい」

「仲間を作ってその方法を教えたい」

と書きながら、実際は顧客を

探している詐欺師もどきで

溢れかえっている

・誰でもインターネットを通じて

手軽にアクセスできる加工情報

に付加価値はほとんどない

日本は世界第3位の経済力を持つ

プロパガンダ天国」でもある

ヘッジファンドランキング

1位 ブリッジウォーター・アソシエイト

2位 AQRキャピタルマネジメント

3位 マングループ

4位 ルネッサンス・テクノロジー

5位 ツー・シグマインベストメント

6位 ミレニアム・マネジメント

7位 エリオット・マネジメント

8位 マーシャル・ウェイス

9位 デビットソン・ケンプナー・キャピタル・マネジメント

10位 バウポスト・グループ

これらの中でトレンドフォロー戦略

を採用している2社以外は

グローバルマクロ戦略、計量分析

プライベート・エクイティーなどを

基本的な運用手法として用いている

具体的な手法は開示されていない

P484ヘッジファンドマネージャーRKG

・本書を読んだ読者の中から

将来成功を収める世界的な

トレーダーが登場することを

期待したいと思う

 


●本書から得られた新しい知識

・10代の54%が非合法薬物を試した

ことがあると認めている(米国)

・ジョージソロスもデニスに

資金を預けてくれたことがあったが

下落を理由に200万ドル引き上げた

その後、50%の下落が待っていた

・「金持ち=リッチ」「歯医者=デンティスト」

だから、リチャードデニス

・タートルとして選ばれた者は

トレーダーとしての試用期間を

終了すると利益の15%を給料として

受け取れた、採用された場合はシカゴ

移住である

面接では「あんなに質問されちゃ、かなわないよ」

と本音をもらす者もいた

・価格が過去2週間(商品銘柄により

最適値は異なる)の高値を超えたら

ショートポジションを手仕舞い

ロングポジションをとる

過去2週間の安値を下回れば

ロングを手仕舞いショートする

(ドンシャン週間トレーディング)

・歴史上、日本円と原油が同じような

動きをすることはなかった

▼用語

インサイドベースボール:内幕裏話

▼式

・エッジの式

E=(PW×AW)–(PL×AL)

E=期待値またはエッジ

PW=勝つ確率

AW=勝つ場合の平均利益

PL=負ける確率

AL=負ける場合の平均損失

▼タートルが取引した市場

・米財務省長期証券(30年国債

、米財務省長期証券(10年国債

、米財務省長期証券(90日国債

・S&P500指数

・英ボンド、ドイツマルク、スイスフラン

、日本円、カナダドル、ユーロドル金利先物

・金、銀、原油、灯油、無鉛ガソリン

・砂糖、コーヒー、ココア、綿

▼相関性

・リスク大(相関性の高い組み合わせ)

ロング:トウモロコシ、大豆、円

ショート:金、銀、10年国債、5年国債

・リスク小(相関性の低い組み合わせ)

ロング:大豆、円、生牛

ショート:金、5年国債、砂糖、原油

 

 

 

●本書に出てくる格言

一瞬脳をよぎる閃きには

理詰めで何ヶ月も考え続けるのと

同じだけの価値がある

ーマルコム・グラッドウェルー

「母胎で行われる宝くじ」

生まれや育ち

ーウォーレンバフェットー

私が生涯に出会った中で

幅広い分野に渡って深い知識

を身につけている人物は

いかなる時でも学び続けていた

ーチャーリー・マンガーー

偉大な投資家は問題の捉え方が

他の投資家とは違う

より良い情報を手に入れるから成功

しているのではなく他人と異なる

方法で情報を使っているから

成功しているのだ

ーマイケルJモーブッサンー

賭けには4つの種類がある

良い賭け、悪い賭け、勝つ賭け、負ける賭けだ

ーラリー・ハイトー

・今すぐ強引に実行する「ほどほど」

の計画は来週事項する「完璧」な

計画に勝る

ジョージ・S・パットン

・僕たちはオッズを計算し

そこに一定のパターンがないか

探しているんだ、そのパターンが

生じたらリスク管理を行った上で

トレーディングを実行する

・トレンドフォローは効果的な

投資方法だからアイデアをいくつか

提供するので自分で考えてみてくれ

ージェリー・パーカーー

・わずかな元手しかなく、負けることが

許されない状況で市場に参加した方が

うまくいくはずだ

私なら資産が何百万ドルもある投資家

よりも数千ドルしかない投資家に賭ける

・トレーディングを教えるということが

できるか?という問に対する答えは

無条件にイエスだ(当初Noだった)

・ほとんどの人間は何が正しい行動か

を知っているが正しく行動することが

できない

・ひとたびトレードを仕掛けたら

いくらでポジションを取ったかという

事実は、その後の判断に全く無関係だ

・今買うには高すぎると言いたくなるだろうが

一旦ポジションを持てば、いくらで買った

などということは意味を失う

・客観的な知識ではなく、なぜ

感情や記憶にこだわるのか?

個人的な事情や、その時の感情

自分の過去によってトレーディングが

左右される様な事があってはならない

・重要なのはポートフォリオ全体の

リスクを制限することだ。あとは

トレーダーに任せておけばいい

ーウイリアム・エリック・ハートー

・市場というものは時として狂った

群衆そのものであり、ときとして非合理

であり感情が支配している時はほとんど

メチャクチャだ

・市場は生計を立てる場として

合法的で道徳的でもある

トレーダーだからといって保守的で

なければいけないということはない

・値上がりしている小麦を買って

大豆が安値でウロウロしているとしよう

小麦が買値から5ポイント高くなったら

買った小麦を売るんじゃなく

大豆をショートするんだ

・トレーディングは野球のバッティング

と同じ様なものだ打率のことを

考えながら打席に立っているのでは

ボールに集中できるわけがない

金額はトレーダーにとって打率なんだ

・トレーニングマシンには、たまに

触るぐらいだね

・誰かが損をするからこそ

別の誰かが利益を上げることが

できるんだ

・政治家というのは自分の考えを

持たず有権者の意見を代弁する

だけの存在だ民衆はと言えば

厳しい現実から目を背けようと

している

・お金を失う様なことがあれば

面倒なことが増える、けっこう骨が

折れるよ家に帰っても安心して

いられない

・たまたま儲かったからといって

利益を手中にできるほど、この世界は

甘くない

・買いから入って5回連続で上手く

いかなかったらどうする?

・自分の市場に関する知識を

100点満点で評価すると何点だと思う?

・我々はテクニカル分析でトレードしている

・何を意味すると思う?

そこには自明の理があるということさ

直感は役に立つんだ

・我々が取引しているのは人間の心理だ

トウモロコシ、大豆、S&P500を

取引してるわけではない

数字を売り買いしているんだ

・自分が何をやりたいか

どんなふうにやりたいか

という事がはっきりしてたからね

・必要なのはトレーディングの戦略と

その効果を理解すること

それに従うことだ

・もし大豆が10セント上がって

トウモロコシが5セント下がったら

大豆を買うんだ。いずれ大豆に

追いつくと見込んでトウモロコシを

買おうとするヤツが出てくるから

その逆をいくということさ

相場が一番強い商品をかって

一番弱い商品を売るんだ

ーリチャード・デニスー

▼書籍

・逆転のサービス発想法「見えない商品

を売る発想法」

・トレンドフォロー入門

トレンドの魔術師たちの売買戦略と成功の秘密

 


●本書で得られた気づき

・勝利に対する執着と健全な勇気が

なければ、長期にわたって生き残る

ことができない

・デニスがフェイスを特別扱いにした

話など人間臭さがあって面白い

結局のところ人が関わる限り

感情が伴い感情でお金が動くということ

・大きなお金を運用するとなると

先物や債券がほとんどで

この分野の攻略なくして100億越え

は厳しいのかもしれない

・どんな分野でも自分が成功したいと

思ったら、これまでに誰が成功

していて、どうやって成功したのかを

調べなければいけない

当たり前であるが、特定の宣伝に

惑わされて自ら調べる事を放棄して

しまっていないだろうか?

・自分の投資判断が間違っている

ことを指摘されると感情的になり

二度と会話すらしてくれなくなる

こともある、人は本能として

自分の間違いを他人に指摘される

ことを好まない、たとえ指摘する

側が圧倒的な信用や権威を持って

いても間違いを受け入れる

ことは簡単ではない

カーネギーの第一原則そのものだ❣️

・インターネット上には

「自分はもう十分に稼いだので

その方法をみんなに教えたい」

「仲間を作ってその方法を教えたい」

と書きながら、実際は顧客を

探している詐欺師もどきで

溢れかえっている

・誰でもインターネットを通じて

手軽にアクセスできる加工情報

に付加価値はほとんどない

日本は世界第3位の経済力を持つ

プロパガンダ天国」でもある

全くそのとうりだと思う😭

騙される人を救いたい、でも

結局のところ自分で考えない人は

カモにされて没落するしかない

カモにする側のマーケティング

セールスは相当なものです

 


●今までの自分の考えと違ったところ

・いつポジションを取るかにこだわるより

いつ手仕舞うかに気を使うべきである

 


●本書の内容で実行してみたい事

スプレッドシートで日経225、

金、S&P500のNを計算してみる

 

伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌