思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■マネーの公理 を読んで

 

ea-bank.jp

書名:マネーの公理

著者:マックス・ギュンター

 

●本書を読んだきっかけ

八重洲ブックセンター

過去に売れた本のランキングが

でていて本書は、何年か忘れたが

その年のビジネス書で一番

売れていた。

 

●読者の想定

投機家、これから投機を始める

人(初心者)、全ての投機家

 

●本書の説明

はじめに

公理とは何か、どこから来たのか

・誰も勝ちたいと思っているが

誰も賭けたいと考えているわけではない

そこに決定的な違いがある

・「チューリッヒの公理」を学べば

想像もしたことないほど賭けに

勝つことができる

・人生は全てギャンブルである

ほとんどの人はこの事実に不満で

賭けをしないですむかを考える

・スイス人は自らをあえてリスクに

晒すことであるという結論に達した

チューリッヒの公理はスイス人投機家

のクラブで生まれた

チューリッヒの公理は12の重要な

公理と16の副公理から成っている

 

第一の公理

リスクについて

⭐️心配なことがないのなら

十分なリスクをとっていないという

ことだ。

・人生のゴールが心配から逃れる

ことなら、貧困から抜け出すことは

できないだろう。

フロイトは冒険が必要である

ことを理解していた

・黄金の金属が米国で投機対象に

成ったのはニクソンが金とドルの

兌換制を断ち切った1971年から

・自分を誤魔化すことは意味がない

刮目してその事実を認めた時に

初めて世界をよりよく理解できる

●副公理1

いつも意味ある勝負に出る

・システムを打ち負かす唯一の方法は

勝負に出ること、傷つくことを

恐れてはいけない

投機するなら傷つくことを厭わない

気持ちでスタートしなければ

ならない。

少しでもいいから心配になる金額を

賭けるのである

・リスクを取らなければ

希望を持てなかっただろう

●副公理2

分散投資の誘惑に負けない

分散投資の欠陥

①いつも意味のある勝負に出る

という教えに反する

分散投資は利益と損失が

互いに相殺し合う状況を作る

分散投資することで、あなたは

空中にある数多くのボールを同時

になんとか維持しようとしている

ジャグラーになっている

・多少の分散は害はない

せいぜい3つか4つの投機

6つまでで十分である、経験上

4つ以上の投機を行わない

・お金を入れるべきは純粋に

魅力のある対象で、それだけ

にお金を投じる。

 

第二の公理

強欲について

⭐️常に早すぎるほど早く利食え!

・アマチュアはダラダラと

ゲームに長く留まり、そして

損をする。

・強欲とは、過剰な欲望、常に

もっと多く欲しがる事を意味

している。自分が当初望み、期待

された以上に望む事を意味している

それは、自分の欲望のコントロール

失うことを意味している

・カジノで遊ぶ方法が人生の

生き方と同じであったとしたら

それは問題だ。

・ギャンブルや投機は大きな幸運が

訪れることがある、それが一生

続かないことを知っていても

強欲に囚われると、もう少しだけ

続くと期待したり、自分を信じ

込ませようとする。最後にあなたは

転げ落ち、お金は消え失せる

・常に少額を賭け素早く降りる

適当な利益が出たら現金に変える

・第二の公理は、常に早すぎるほど

早く利食えと言っている

ピークはまだ先ではなく近いと

考える。

●副公理3

あらかじめどれだけ利益が欲しいか

決めておけ、そして、それを

手に入れたら投機から手を引く

・投機が成功し富が増えると

全てのポジションが新しいポジション

に感じられる、という奇妙な事実

が第二の公理を難しくする

・ほとんどの投機は終わりは

自分で決めなければならない

レースを始める前にゴールが

どこかを決定する

終わったことを自分に納得

させる優れた方法は何かしらの

褒美を設ける。

儲けの一部を引き出し何かに使う

・第二の公理を実行しない

唯一のケースは新しい状況が

生まれ、もうしばらく勝ち続ける

ことが、ほぼ確実だと思える

時だけである。

 

第三の公理

希望について

⭐️船が沈み始めたら祈るな、

飛び込め

・第三の公理はうまくいかない時に

あなたを救う

・アマチュアのギャンブラーは

カードが自分に有利になるように

祈るが、プロはカードが自分に

不利な場合に、どのように自分を

救うかを学ぶ。

・船が沈み始めたら飛び込め

表現に注意してほしい、

「沈み始めたら」なのだ、船が

半分水に浸かるまで待ってはいけない

・株価が自分が保有している最高値

から10〜15%下落したら利益が

出ているか損しているかに

関わらず売却すべきである

フランク・ヘンリーはもう少し

余裕を見て10〜20%としていた

重要なのは早い段階で損切り

する事である。

・第三の公理を扱う時、人々の

前に立ちはだかる障害が3つある

これらの障害は脅えるほど手強い

【第一の障害】後悔の恐怖

損切りした後に対象の価値が上昇する

事である、人生では悪いことが

過ぎ去るの待つのが賢明なことが

あるが、お金がかかっている場合

は待つ事が良い選択であることは

ほとんどない

【第二の障害】投資の一部を断念しなければならない

この苦痛は慣れれば緩和される

ポーカーは人間のある種の本能を

極限まで試すようにできている

放棄することを厭わないのは

通常、より信頼できる反応である

【第三の障害】自分が間違っていることを認める

あらゆるものの中で最大の障害

一般に女性は、男性より早く

この障害を乗り越える、また

年配の人のはうが若い人よりも

早く乗り越えられるようだ

理由はわからない。

●副公理4

小さな損失は人生の現実として

甘んじて受けよ

大きな利益を待つ間には、何度か

そういう経験をすると考えろ

・中国の諺には

「待つ者に全ては与えられる」

とあるが、この言葉を信じていれば

大した投機家ではなかっただろう

・自動的な損切りのメカニズムなしで

やった方が良い、その代わり

自分自身の困難な決断を下す能力と

それに従う能力に頼るのだ

あなたと、あなたの銀行口座

同時に大きく育つことができる

・第三の公理は問題が発生したら

狼狽えることなく、すぐに立ち去れ

と教えている。

損を納得して受け入れる事を学ぶが

絶対に必要な投機術である、

ほとんどの人がこうしたテクニックを

学ばない。

 

第四の公理

予測について

⭐️人間の行動は予測できない

誰であれ未来がわかるという人を

信じてはいけない。

・もし明日の株価を今日知ることが

できればあなたは金持ちになれる

だから、将来起こるであろう見通し

を話すときは尊敬の念を持って

耳を傾ける。

実際には誰も、来年、来週、明日

何が起こるかわからない

金融の賢人が言うことを決して

真剣に受け取らない。

彼らが正しいことはあるが、

長年予言ビジネスに関わって

来た彼らはたまたま当たった

二、三の予言を自慢げに示す

予言者の評決に現れないのは

彼らが間違っていた予言である

彼らは頻繁に予測し、誰も結果を

綿密に調べないことを祈っている

・将来を見通すという超能力には

催眠的な魅力がある。

お金の世界では特にそうだ、

複数回予測を的中させた予言者は

べらぼうな数の信奉者を魅了し

信奉者が増えると予言者の予言は

自ずと実現するようになる。

・たとえ実現されつつある予言

でも確実に実現するわけではない

全ての予言者は時々正しいし

時々間違っている。

どちらかというと後者の方が多い

将来を垣間見ようとする

実りのない行為は忘れてしまう

ことである。

・運が、どんな時も結果を

コントロールする。だからこそ

そもそも予言者に聞くこと自体が

疑問なのだ、予言者の言う事を

聞いても利益は得られない

・人間模様はどんな方法でも

誰にも、絶対に予測できない

・株式市場は人間の感情を巨大な

エンジンとして動いている

・人間の行動は予測できない

お金の予測が全て人間の行動に

関するものである以上、真剣に

捉えるべきではない

・予測に基づいて投機を行うな

全ての予言は無視しなくては

ならない。将来起こることは

「誰にも」微塵も確かなことは

わからない。

我々は何が起こるかあれこれ考え

心配をする、しかし、予測を

学ぶことによってその心配を回避

しようと考えるのは貧困の法則

成功する投機家は起こった事に

反応する。

 

第五の公理

パターンについて

⭐️カオスは、それが整然と見え始めない

限り危険ではない。

・金融の問題を含め、人間に関する

ことで秩序あるデザインを見出した

と思った瞬間に、あなたは危険に

さらされる。

合理的で健全なアプローチ公式、

誰もが公式を探しているが、

残念ながらそんなものは存在しない。

お金の世界にはパターンがなく

無秩序で混沌としている。

秩序について最大の幻想は、

芸術の世界に不意に現れる。

たとえ専門家のグループであっても

不注意なアマチュアの集団と

同様に簡単に不運を経験する。

カオスの中でパターンを探す

ことがいかに無駄で、結果的に

特に三流の投機家にとって

どんなに危険かを明快に示す。

つまるところ、ファンドに投資

することは、個別銘柄や芸術作品

あなたが選択したゲームと同じ

ぐらいリスクがある。

とりわけ投資信託では存在しない

秩序を認めて騙されてはならない

冷静な判断と公理に従った行動を

維持する。

全ての投資アドバイザーを懐疑的に

冷静で銀行家のように見えれば

見えるほど信用すべきではない。

カオスの中に何かが見えると主張する

投資アドバイザーは信用に値しない。

金持ちになるためのハウツー本の

特徴は、本に記述された方法に

なって金持ちになったと主張する

人々によって書かれている。

「私が豚腹肉でどうやって肥ったか」

が典型的な本のタイトルだ

われわれは著者の秩序の幻想の

カモになってはいけない。

著者は自分の勝利の公式を見つけた

ので金持ちになったと信じている

しかし事実は、単に幸運だったから

金持ちになったのだ。

チューリッヒの公理は幸運の

役割を認めるに留まらない

運こそが、投機や成功や失敗

において最も強力な要因である

と言う基本前提に立っている。

また、あなたの隣人にとって

上手く行った公式でも、公式を

成り立たせる変数はランダムな

出来事の組み合わせによって

異なるので、あなたにとって

上手くいくとは限らない。

真実は株であれ、利益を期待

して買うものの価格は、あなた

が幸運であれば上昇すると

言うことだ

●副公理5

歴史家の罠に気をつけろ

・昔から存在し、歴史は繰り返す

という全く根拠のない確信を基本

にしている。

地球上の100人中99人が

歴史の秩序ある繰り返しが

特定の状況における正確な予測を

可能にするという事を命題と信じ

ている。

時には歴史が繰り返されることも

あるが、滅多に繰り返さないし

いずれの場合も、それにお金を

賭けることができるほど十分に

信頼がおけるようには起こらない

お金が関与すると歴史家の罠は

危険である、あなたを破滅に

追いやる可能性がある。

秩序の幻想、あるいはおそらく

秩序の存在を信じたいという

欲求は非常に強力である。

ほとんどの三流通貨投機家は

二種類の通貨に賭ける。

●副公理6

チャーティストの幻想に気をつけろ

数字の変化を鮮明に見たいだけなら

チャートは便利だ、それが実際より

確実で大袈裟に見える時は非常に

危険である

チャーティスト達はパターンを研究し

パターンは繰り返されると信じている

株式相場にパターンはないという

ことを信じることができない。

パターンはほとんど繰り返さないし

少なくとも予測可能な範囲において

繰り返すことはない。

世界の詐欺師や偽の芸術家は何世紀

にも渡り、こうしたチャートの

力を認識してきた。投資信託

セールスマンはいつもそれを利用する

チャートの線は常にたとえカオスを

描いてたとしても心地よく秩序が

あるように見える。

●副公理7

相関と因果関係の妄想に気をつけろ

人間は心の秩序を求める。

カオスを見るのが不快で、もし

現実から幻想に逃げてしまう

ことが満足のいく唯一の解決方法

ならば、人はそうしてしまう

お金の世界では、とても多くの

人々が必死になって秩序あるパターン

を追い求めるので、あれやこれや

の因果関係を暗示するアイデア

満ち溢れている。

市場動向と偶然の相関はありふれた

ものである。

ジンクスについてどう行動するか?

正解は「何もしない」

全ては人々が観察した現象を説明

するために実体のない偶然の関係

をにわかづくりする方法の例に

すぎない。

実際にジンクスが作用していると

思えない時は原因を想像しては

ならない

●副公理8

ギャンブラーの誤謬に気をつけろ

自分はついている、今日はラッキー

だとという感覚を持ったら

それはランダムな出来事が一時的に

あなたにプラスの影響を与えている

ラスベガスやトランティックシティー

最も役に立たない助言の一つは

真剣な賭けをする前に毎晩自分の

運を試してみた方がいいというもの

「人にはついてる時がある」と信者

は言う。

「こうした逸話がそれを証明している

つきが来るまで待って、それから

狂ったように賭けることだ」

逸話は何も証明しない、証明する

のは勝利が連続して起こる事が

あるということだけだ

連戦連続を狙って儲ける規則的な

方法はない、いつ来るか、どれだけ

続くかを予測する事はできない

・秩序がないところに秩序を

見つけるなと警告している

「私は勝敗を左右するランダムな

出来事を予測することもコントロール

することもできない、間違う可能性

が大きいことも知っている。万が一

間違いが起こった時にすぐに対応

できるようにフットワークを軽く

しておこう」

 

第六の公理

機動力について

⭐️根を下ろしてはいけない。

それは動きを鈍らせる。

・現代のメンタルヘルス理論では

根のないことは心配と同じ範疇に

入る。

両方ともあなたにとって悪い様に

感じられる。

慣れ親しんだ心地よい状態を求める

ほど投機家としての成功は小さい

ものになってしまう。

公理が問題にしているのは心の

状態や考え方、人生の習慣において

根を下ろすかどうかということ

●副公理9

忠誠心やノスタルジーといった

感情のせいで下落相場に捕まっては

いけない。

愛着進化お金か、どちらかを

選ばなければならない時がある

お金を投資した対象に強く執着

することは間違っている

人に愛着を持つのは結構だが

家や地域に執着してはいけない。

●副公理10

より魅力的なものが見えたら

直ちに投資を中断しなければならない

投機をやっているのか趣味を

やっているのかわからない状況

に陥る事がある、物に愛着を

感じてはいけない。

愛着は人だけに感じるべきものだ。

物に愛着を持つと必要が生じた時

素早く行動する機動力が低下する

持ち続けるか乗り換えるかという

決断は早く利益を獲得するためには

どちらの投機が有利かという

ことによってのみ下されるべきだ

いつでも自問すべきだ、

投機と趣味のジレンマ、利益を待つ

不安、慣れたものを中断して新しく

未知のものに乗り換えることの恐怖

や心配といった感情に流されて

根を下ろしてはいけない。

・常に身軽に動ける状態を維持し

いつでも問題から抜け出し、

迅速にチャンスを掴む準備が

できていなければならない

明らかに見込みのある投機先が

現れた場合は根を切断して進む

根っこは切り落とせないほど

成長させてはならない

 

第七の公理

直観について

⭐️直感は説明できるものであれば

信頼できる。

・直感は役にたつ可能性がある

馬鹿げている部分があるから

と言って直感を全て投げ捨ててしまう

のは恥ずべきことだ

・直感は何かを知ることである

この奇妙な知識の断片はどこから

来るのか?

直感は至極ありふれた、精神的な

現象である。

直感は心のどこかに保管されている

確固たる情報に基づいている

情報はあなたの頭のどこかにあるが

それが具体的に何で、どこにあるかは

あなた自身にはわからないのである。

巨大な無意識のデータバンクに

情報が集積され、それぞれに関係が

築かれると厄介な直感が生まれる

ジグソーパズルのように

さまざまな事実が漂流し合致する

直感を感じたら、最初にすべきは

その直感を生み出す巨大なデータの

図書館が、あなたの心の中に

存在しているかどうかを、自問

することである。

自問テストの役割は少しでも

勝算を高めることである。

良い直感には敏感に反応し

悪い直感は無視できるようになる

だろう。

●副公理11

直感と希望を混同するな

自分が起こって欲しいことが起こる

という直感に対しては、常に

懐疑的であれ、特別な注意を払って

その直感を検証し、いつもの倍は

警戒すべきだ。

・直感は確実に信頼できるもの

ではないが、慎重かつ懐疑的に

対処すれば有効な投機ツールになる

その直感を裏付ける情報の保存場所

を自分の心の中に識別できるので

あれば、データ図書館を持って

いないなら直感は無視すべきである

 

第八の公理

宗教とオカルトについて

⭐️宇宙に関する神の計画には

あなたを金持ちにすることは

含まれていないようだ。

・即時の大金と確実な儲け話は

罠であることが多かった

祈っても金持ちにはなれない

お金のことを思いながら祈ると

あなたは貧しくなる可能性が高い

超自然の助けに依存することは

予測や秩序の幻想にとらわれる

のと同じ結果をもたらす。

神は、あなたに多くを与えて

くれるが、あなたの銀行口座には

関心を持っていない。

それはあなたの問題である、

あなただけの。

・利益を上げた投機家は単に

自分が幸運だったと考えたに違いない

・透視の能力はリバモアが期待

したほど透き通ってはなかった

自分が持っていると信じた

予知能力が傾いた時、それは

破滅への道だった

●副公理12

占星術が当たるのであれば

全ての占星術師は金持ちであろう

占星術が最も人気のある

オカルト信仰である、3200人

の米国成人が占星術の価値を

信じている。

もしあなたが、占星術などの神秘的

で超自然的な教義に魅力を感じて

いるのであれば、どんなことが

あっても必ず、自分で納得する

までその本質と精神を追求すべき

である。

その教義を実践してる人を見回し

とりわけ先生、宣教師、教祖に

この質問をする。

「あなたは金持ちか?」と

・最も奇妙だったのはタロットカード

タロットは、その予言の多くが

富や貧困についての質問に

直接答えるためのものだ。

株の見通しについて質問すると

タロットの答えは通常、多くの

「多分」や「一方で」を含み

いくつもの解釈ができるように

なっているが、その時は明確に

株の見通しは明確に輝く未来が

あるとでた、実際に当たったが

私は正気を取り戻した、実際

私が幸運のカードのマジックに

よってもたらされたという証拠

は何もなかった。

タロット信奉者についても同じ

誰でも一度や二度は当たることが

あるが、金儲けの方法について

検証すべきことは、一貫して

当たるかどうかである。

●副公理13

迷信を追い払う必要はない

適当なところに置くことができれば

楽しめる。

・宗教や神秘的なもの、あるいは

迷信は金持ちになろうとしている

人に深刻な問題をもたらす。

迷信は、楽しんで使うものである

迷信を使うのは合理的な分析では

どうにもならない状況において

である。

あなたにできることは一つ

リラックスすることだ、楽しむ

しかない。決して真剣になっては

いけない、にっこり笑って

ああんたが好きな迷信に頼るのだ

予知の言うことを聞くのは

単なるゲームとしてお金を賭けたり

合理的な判断がつかないときだけ

正しい方法で正しい時だけに

迷信を使い、決して大事な時に

迷信に頼らなければ。

・お金と超自然現象が組み合わ

さると、投機は全然上手くいかなく

なる、二つの世界は隔離して

おかなければならない。

お金を賭けているときは

頼れるのは自分一人だと覚悟

しなければならない。

自分自身の冷静な判断力だけを

頼るのだ。

 

第九の公理

楽観と悲観について

⭐️楽観は最高を期待することを意味し

自信は最悪に対処する術を知っている

ことを意味する。

楽観のみで行動してはならない。

・楽観主義の役割については

極めて慎重であった方が良い。

ポーカーでは賭けるべきでは

ないオッズになると、プロで

あれば賭けない、ただ、手を

引くのだ。

プロは楽観を持ち合わせていない

彼が持っているのは自信である

自信は、悲観を建設的に利用する

ことから生まれる。

確証がないのであれば、楽観視

しすぎている。

事態が悪く見えるときは、

本当に悪いと考える方が安全だ。

・「楽観のみで行動してはならない」

楽観の代わりに自信を探すのだ

自信は、最悪に対する術を知る

ことから生まれる。

・結果が予想できない投資に

お金をかけることはすべての

投機の基本である。

最悪にどう対処するかを知ること

それが自信である。

・楽観がそれほど当てにならないのは

悲観よりもずっと気分が良い

ものだからである。

それは催眠の力を持っている

我々は最高を期待し、最高を

期待するように自分自信を説得

する。おそらく、人生は楽観

なしには生きていけない。

・経済ジャーナリストが電話を

かけやすい人

「電話しやすい」「意見がはっきりしている」

そして「楽観的」であること

強気派が弱気派より圧倒的に多い

どんな場合でも同じ数の強気派と

弱気派を探さない。

彼らは強気派を取材することを

好む。

私たちは楽観主義と楽観主義者に

惹きつけられる。

あなたが耳を貸すのは楽観主義者

である。

人間ができることは、自分の

内なるコンパスに楽観主義者への

偏りがあることを認識し、その

危険に対する警戒を怠らないこと

だけである。

・楽観主義は投機家の敵である

いい気分になれるが危険である

物事が悪い方向に進んだ場合

自分をどう救うのかを自問すべ

きだ、それがはっきりわかって

いるなら、あなたは自信を持って

いる。

 

第十の公理

コンセンサスについて

⭐️大多数の意見は無視しろ

それは恐らく間違っている。

・ルネ・デカルトは自分自身で

検証するまでは、何事も信じる

ことを拒否した。

これが、彼が投機家、ギャンブラー

として成功した理由の一つである。

デカルトは結果が運だけに依存

するのではなく、数学的計算や

心理に依存するようなゲームが

好きだった、繰り返し言ったのは

ギャンブルに勝つ秘訣は

自分自身で納得するまで他人の

意見を無視すると言うことだ

パリにギャンブルに出かけ

金持ちになって戻ってきたのは

この傲慢で孤立した世界観の

ためであろう。

・多数決はほとんど宗教である

人々の75%が信じていれば

質問することや「ちょっと待って

間違ってないか?」と

囁くことさえも、ほとんど冒瀆

にちかい。

●副公理14

冬季の流行を追うな

往々にして何かを買う最高の時は

誰もそれを望まないときである。

・儲けた投機家は、誰もが

言ってた事を無視し、自分自身で

物事を考え抜いた人々だった

・大人数を相手に議論するのは

極めて困難だ、目の前で確認

できる問題について討論すると

きでも難しい。

立証できないものを対象にして

いる場合はなおさらだ。

大多数の圧力から最適な防衛策

は、その存在と威圧的な力を

ただ認識しておくことである

・一般大衆は、ほとんど常に

景気が後退する局面で金を

欲しがる。

・群衆の圧力に頑固に抵抗すべき

ときがあるということだ。

何かを買う最適な時は誰もそれを

望んでいない時である、ただ

それだけの理由で何も考えずに

買うのは群衆とともに何も考えず

に賭けることと同じぐらい馬鹿

げている。

・大多数は常に間違っている

わけではないが、正しいことより

間違っていることの方が多い

最も頻繁に感じられる圧力は

大多数とともに賭けさせようと

する圧力である。

これらの圧力に対する最善の策は

その存在と油断のならない力を

鋭敏に認識することである。

 

第十一の公理

執着について

⭐️もし最初にうまくいかなければ

忘れろ。

・執着は楽観主義に似ている

「最初にうまくできなくても、

何度も何度もやってみろ」という

言葉を庶民は鵜呑みにしては

いけない

・投機家は一つの株式にこだわる

ことを「チェイス」と呼ぶ

どこで儲けようと、お金に違い

はない。素晴らしい可能性を持つ

あらゆる投資先を選択できるのに

自分が損したたった一つの

投資対象に執着する意味はある

のだろうか。

執着が、あなたに道を踏み外させ

ようとする時には

こだわりたいという希望を打ち負か

さなければならない。

最初にうまくいかなかったら

やめてしまって構わない。

●副公理15

難平買いで悪い投資をなんとか

しようとするな。

・難平買いは自分自身を騙す

事である。

難平買いをしたくなった場合は

次のように自問すべきだ。

「100ドルで買った株をもし、

持っていなかったとしたら、

その株を今50ドルで買うだろうか。

純粋なメリットだけ考慮して

投資するとしたら、果たして

その株を選択するだろうか?」

「なぜ、この投資先を選ぶのか?

割安な株は他にもたくさんある

はずだ、この投資は本当に自分に

とって最も有望なのだろうか。

それとも、難平買いをすること

によって、ただ単に自分を気持ち

よくさせようとしているのか?」

・学んだり向上したりするには

一つのことにこだわるのは重要

かもしれない、しかし、一つの

投機対象から利益を絞り出そう

として執着の罠に陥っては

いけない。

難平買いは悪い状況を改善できる

ように思えるという魅力を

持っているが、そうした

誤った考えを信じてはいけない。

 

第十二の公理

計画について

⭐️長期計画は、将来を管理

できるという危険な確信を

引き起こす。

決して重きを置かないことが

重要だ。

・長期計画は、将来を管理

できるという危険な確信を

引き起こす。これは、身の毛

がよだつほど危険な確信である

エコノミストやアドバイザーは

今日の世界トレードを観察し

その傾向を将来に拡張すること

によって、安心を与えるような

結論に達する。

今日の傾向を延長すれば将来が

見えると考えるのは、とんでもない

ことだ。

だから、長期計画を立てようと

してはいけない、また他人に

立てさせる必要もない。

長期計画はあなたの邪魔をする

だけだ。

お金に関する限り、あなたが

必要な唯一の長期計画は、

お金持ちになろうとする意志

だけだ。

来世紀のために私ができる

唯一の準備と言えるようなものは

株式市場の勉強を続けること

である。学ぶことと改善する

事を続けることだけである。

あなたの計画も誰かに縛られる

べきものではない。

あなたにとって魅力ある投機に

ついて、できるだけ学ぶべきだ

●副公理16

長期投資を避けよ

・明日に賭けることだけでも

十分に危険なのに、20年後や

30年後のある日に賭けることなど

完全に狂っている。

根を下ろしてはいけない

全ての投資は、少なくとも

3ヶ月ごとに再評価して

投資を継続することが正当化

できるかどうかを確認しなければ

ならない。

「その投資を、今初めて行う

としても、同じように、お金を

投じるだろうか?

当初に設定した手仕舞いポイントに

向かって、順調に価値を増して

いるだろうか?」

・過去のパフォーマンスが

とても悲惨なもので、どんなに

便利なチャートを使っても

誤魔化すことができなければ

彼らは、将来の投資収益が

どんなに素晴らしいか予想した

チャートを送ってくるだろう。

営業マンが求めているのは

狂った行為である。遠い遠い

将来に向けて毎年毎年、何千ドル

も投資する約束である。

将来についてわかることは、

それはいずれやってくる

ということだけだ。

・自分が見ることができない

将来を計画する無益と危険に

ついて警告している。

長期投資や長期契約に根を

下ろしてはいけない

危険が不気味に現れたら

撤退するのだ

必要な長期資産計画は一つだけ

それは、

金持ちになろうとする意志だ

金持ちになる方法など知る由もない

計画することはできないのだ

あなたは、どうにかして

それを成し遂げるしかない。

 

あとがき

・ラリー・ウイリアムズは本書を

「投機家であることというアート

について、私がこれまでに学んだ

中で最高の本である」

・直感が訪れた時は

「自分は、この問題について、

十分に知識を蓄え、考えてきた

のか?」と自問する。

答えがイエスなら直感を重んじよ

 

●本書から得られた新しい知識

デカルトは投機やギャンブル

に強かったという話

 

●本書に出てくる格言

・投機を知らずに米国で育った少年は

ショベルを持たずに金鉱にいるものだ

ーフランク・ヘンリーー

・全ての職業には疼きと痛みがある

蜂を飼っていれば刺される

私の場合は心配する、心配したく

ないのなら貧乏のままだ、もし

心配と貧乏の選択肢があるなら

いつだって心配する方を選ぶ

・私が投機で失ったお金は

一度投資したらそのままにしておく

いわゆる投資家という人たち

による巨額の損失よりも小さい

ものであると信じている。

長期投資家は大いなるギャンブラー

である、彼らは賭けたものを

そのまま持ち続けるので

うまくいかないと、全てを

失う可能性がある。

賢明な投機家は、迅速に行動

することによって、損失を

最小限に抑えるものだ

ジェシー・リバモアー

全ての投資は投機である

唯一の違いは、ある人はそれを

認め、ある人はそれを認めない

ージェラルド・ロブー

売った株式の株価を決してチェック

してはならない

ウォール街の教えー

勝者になれたのは、どうやれば

負けるかを学んだからだ

ーマーティン・シュワルツー

勝負から手を引く時を知ることだ

ーシャーロック・フェルドマンー

預言者になるのは簡単である

25の予想を立て、その中で

本当になったものだけを話せばいい

ーセオドア・レビット博士ー

真実は多くの人によってではなく

少ない人によって見出されてきた

デカルト

▼書籍

株式投資の法則

ー時間と価格を組み合わせる

バモアの公式

 

●本書で得られた気づき

・本書では損切りのレベルを

10〜20%としていて

投機先は3ヶ月おきに見直す

とある。

・必要な長期資産計画は一つだけ

それは、

金持ちになろうとする意志だ

 

●今までの自分の考えと違ったところ

 

●本書の内容で実行してみたい事

損切りは15%を必ず守る。

直感を信じる時は自分の

データベースに問い合わせてから

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