書名:ビジネスの未来
著者:山口周
●本書を読んだきっかけ
著者のNEWTYPEの時代が面白く
今回の作品も購入しててみた
●読者の想定
今日混沌とした時代において
将来が不安な人、この先の
ビジネスや仕事のあり方について
一つの考え方を得たい人
●本書の説明
はじめに
ビジネスはその歴史的使命を終えつつある
①私たちの社会は明るく開た
「高原社会」へ軟着陸しつつある
②公言社会での課題は
「エコノミーにヒューマニティを回復させる」
こと
③実現のカギとなるのが
「人間性に根ざした衝動」に
基づいた労働と消費
④実現のためには教育・福祉・税制等
の社会基盤のアップデートが
求められる
第1章 私たちはどこにいるのか?
・全世界的にみても成長率は停滞
・人口も天井へ
・今は文明化後(高原)の時代
成長の完了した「高原状態」の社会
第2章 私たちはどこに向かうのか?
・「便利で快適な世界」を
「生きるに値する世界」へと
変えていく
・「消費と呼ばれる破壊」を
促進するための知識・技術体系が
「マーケティング」であるとすれば
この活動は潜在的に「倫理的に
ギリギリの活動」
第3章 私たちは何をするのか?
・コンサマトリーな高原社会を成立
させるためのアクション
①真にやりたい事を見つけ、取り組む
②真に応援したいモノ・コトに
お金を払う
③(①②を実現するため)
ユニバーサル・ベーシック・インカム
の導入
・イノベーションを起こそうとして
イノベーションを起こした人はいない
「この人達を何とか助けたい!」
「これが実現できたらすごい!」
という衝動に駆られて仕事に
取り組んだ結果、起こった
・残存した問題を解決するには
アーティストと同様の心性が
ビジネスパーソンにも求められる
・仕事に前向きに取り組んでいると
答える従業員は全世界で15%
日本は6%
・自分が夢中になれる仕事を見つけるには
「とにかく、なんでもやってみる」
・労働から得られる最も純度の高い
報酬は、自分の労働によって
生み出されたモノ・コトによって
喜ぶ人を見ることでしょう
・「消費」「購買」はネガティブな
印象から「贈与」「応援」に近い
ものになる
・「責任消費」というのは
贈与された私たちの存在を未来の
子孫に対して贈与して返しましょう
ということ
補論
・提案
⒈社会構想会議の設立
⒉ソーシャル・スコア・バランスカード
の導入
⒊租税率の見直し
⒋教育システムの再設計
・日本社会で求められる人材
ホンネでは誰も個性的な人材など
望んでいない
・人々が実現しているのは
彼らが建前として口にしている
「望ましい未来」ではなく
彼らが本音として「いま望んでいること」
そのものであることがほとんど
おわりに
●本書から得られた新しい知識
・1970年代の電通「戦略10訓」
⒈もっと使わせろ
⒉捨てさせろ
⒊無駄遣いさせろ
⒋季節を忘れさせろ
⒌贈り物をさせろ
⒍組み合わせで買わせろ
⒎きっかけを投じろ
⒏流行遅れにさせろ
⒐気安く買わせろ
⒑混乱を作り出せ
・ゾーンに入った時の現象
⒈過程の全ての段階に明確な課題がある
⒉行動に対する即座のフィードバックがある
⒊挑戦と能力が釣り合っている
⒋行動と意識が融合する
⒌気を散らすものが意識から締め出される
⒍失敗の不安が意識から締め出される
⒎自意識が消失する
⒏時間感覚がなくなる
⒐活動と目的が一体化する
●本書に出てくる格言
・富裕層が奢侈に走るのは
「経済力で他者に優越していることを
示すため」の見せびらかしの消費
ーソースティン・ヴェブレンー
●本書で得られた気づき
・労働から得られる最も純度の高い
報酬は、自分の労働によって
生み出されたモノ・コトによって
喜ぶ人を見ること
●今までの自分の考えと違ったところ
経済成長が高原状態なら
先進国の今後の株価はどうなる
のだろう?
●本書の内容で実行してみたい事
創造的な仕事に携わり
エンタメについても少し見聞を
広げたいと思う