思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■Psychology of Money を読んで

 

 

書名:Psychology of Money
著者:モーガン・ハウセル

●本書を読んだきっかけ
海外の本紹介ユーチューバーが
本書を推していた、海外アマゾン
で評価が高かったため

●読者の想定
中高生はぜひとも読んでほしい。
中途半端な金融教育をするより
本書を中学生や高校生に勧める。
大学生でも、本読んだことのない人は
読むことを勧める、詐欺師に
引っ掛かる確率はうんと下がる

●本書の説明
はじめに
「お金とうまく付き合うには、
頭の良さより、行動が大切だ」
・ロナルド・リードは忍耐強く
リチャード・フルスコーンは
欲深かった、ただそれだけの違い
が、2人の間にある圧倒的な
知識と経験の差を埋めた。
・経済的な成果は知性や努力とは
無関係の「運」に左右される場合
が大きい
・経済的な成功はハードサイエンス
では得られない
経済的な成功は何を知っているか
よりも、どう振舞うかが重要な
「ソフトスキル」の問題である
著者はこれを
サイコロジー・オブ・マネー
(お金の心理学)」と呼ぶ
ファイナンスの世界では
「何をすべきか知っていことと、
その人が実際に取る行動はまったく
の別物」
・人間がなぜ借金するのかは、
金利の専門知識を学んでも理解
できない。必要なのは、人間の
欲望や不安、楽観主義の歴史を
学ぶことだ。

第1章    おかしな人は誰もいない
「人はお金を扱うときにおかしな
事をする。だが、おかしな人は
誰もいない」
・あなたのお金に関する個人的な
経験は、世界で起こった出来事の
0.00000001%程度にしか相当しない
だがそれは、あなたの考えの8割
を構成している。
・実際にその出来事を体験し、
その影響を肌で感じなければ
行動が変わるほど理解するのは
難しい。
・人々の生涯にわたる投資判断は
その人が同時代に経験した事、
特に成人として間もない頃の
経験に左右されることが明ら
かになった。
・人は経済的な判断を行うとき
その時点で得た情報を自分独自の
「世界の仕組み」に当てはめて
正当化している。
・世界最初の通貨制度は
紀元前600」年前にリュディア
(現トルコ)のアリュアッテス王
がつくったとされる
・1955年ごろ
「誰もが尊厳ある老後生活を送る
資格があり、またそうすべきだ」
という考えが定着した。
・25歳以下のアメリカ人で学士号
をもつ人の割合は1940年には
20人に1人以下だったが、
2015年には4人に1人になった
・私たちは、お金に対して
おかしなことをする。それは
誰もがこのゲームにまだ慣れて
いないからなのだ。みな、
自分独自の経験に基づいて
その時々に意味があると思われる
判断をしているだけである

第2章    運とリスク
・コンピューターを導入できるだけ
の資金と先見性を兼ね備えた
ハイスクールに通っていたのは
100万人に1人しかいなかった
ゲイツは、たまたまそのうちの
1人だった。
・米国では毎年、登山による死亡事故
が40件発生している。
ハイスクール在学中に山岳事故で
命を落とす確率は100万分の1
・「成功における運の正確な役割」
「世界に10億人いる投資家の中で
運だけで億万長者になった者が
10人いると思うか?」という質問に
「もちろんだ」と答える人は多いが
その人の名前を挙げてみろというと
躊躇するはずだ。
・たまたま資産を築いた投資家も
ビジネス誌の表紙を飾ることが
あり、賢明な判断をしたが
たまたま不運で資産を失った投資家
ビジネス誌の表紙には載らない
どっちに転んだかは、偶然による
要素が大きい。
・私たちは個別の成功事例を見て
「あの成功者がしたのと同じことを
しよう」
「あの失敗者がしたことは避けよう」
という風に、そこに教訓を見出そうと
する。
・ジョン・D・ロックフェラーは
「そこら辺の泥棒と変わらない」
と言われたことがあるぐらい
頻繁に法の網をくぐりぬけていた
「ずる賢いやり手の実業家」と
して描かれることが多い
・グレアムはガイコ株の大当たり
に関して、
「幸運と、極めて賢明な投資判断。
この2つを見分けることはできる
だろうか?」
そう、それは簡単ではない。
・誰かを絶賛して
「こんなふうになりたい」と憧れたり
誰かを見下して
「こんなふうになりたくない」
と思ったときは気を付けること。
誰かの成功や失敗の原因が100%
その人の努力や判断と思い込む
ことにも注意が必要である。
・あらゆる成功が努力によるもので
もないし、あらゆる貧困が怠惰
によるものではないことは
知っておくべきだ。
誰かを評価するときは、この事を
忘れないように。
・多数の成功と失敗に共通する
パターンを探すことで、実用的な
教訓を得られるようになる。
ウォーレンバフェットの生涯に
わたる投資パフォーマンスには
運の役割もとても大きいと思われ
運はまねできない。
・失敗にうまく対処するコツ
一度や二度失敗したり、経済的な
目標を達成できなかったしたと
しても、自信を失わないように
することだ。
必ずいつかは偶然が自分にとって
良い方向に働く時が来ると信じながら
プレイし続けるのだ。
・成功と失敗には、運とリスクが
大きく影響している。
だから、
「何事も見かけほど良くも悪くもない」

第3章    決して満足できない人たち
・現代の社会には「これで十分だ」と
いう感覚が欠落している。
それは、莫大な富や権力を手にした者にも
当てはまる。
・動き続けるゴールポストを止める
努力をして結果を手に入れても
それに合わせて求める基準を上げる
なら、いつまでたってもさらなる
結果を求め続けなければならない
満足感より野心が大きくなっていく
・現代の資本主義は2つのことに
長けている。
「富を生み出すこと」と
「羨望をうみだすこと」だ
ライバルに負けたくないという
気持ちは努力の燃料になる。
だが、「十分」の感覚がなければ
幸せは遠のく。
幸福とは、
「結果から期待値を差し引いたもの」
だから。
・「富の比較ゲーム」に参加しては
いけない
2018年のヘッジファンドマネージャー
TOP10の収入(3億4000万ドル)
に比べれば年収3600万ドルのトラウト
の収入もわずかなものである。
TOP5のマネージャーの年収
7億7000万ドルに比べれば10位の
マネージャーも見劣りする。
そのTOP5もバフェットに比べれば
(+35億ドル)比較にならない
そのバフェットも2018年に純資産が
240億ドル増えたジェフ・ペゾスには
敵わない、ペゾスは新人野球選手の
年俸以上の額を1時間で稼いでいる
ことになる。
他人と収入を比較してもきりがない
これは決して勝つことのできない戦い
唯一勝てる方法は最初から戦わない
ことである。
たとえ周りの人より収入が少なくても
「自分はこれで十分だ」と満足する
ことである。
・吐くまで食うな
「十分」の反対の概念である「貪欲さ」
に突き動かされば後悔の念に駆られる
・大きな利益が得られる可能性が
あっても、危険を冒す価値のない
ものは多い。
「もう十分だ」と考える大切さを
知ることだ。

第4章    複利の魔法
・地球の表面が厚い氷で覆われる原因は
凍えるような寒い冬ではなく
わずかに涼しい夏が訪れること
だった、
氷河期が起こる仕組みから私たち
が学べる大きな教訓は
「途方もない結果を生み出すのに、
途方もない力は必要ない」
ということである。
・バフェットが莫大な資産を
築いたのは単に彼が優れた投資家
であったからではなく。
子供のころから優れた投資家
であったからという事実だ
バフェットが本格的に投資を
はじめたのは10歳の時、30歳の
時点で純資産は既に100万ドル
(現在の930万ドル相当)に
達していた。
つまり、バフェットの経済的
成功の秘密は若い頃に経済的基盤
を築き、長期間にわたって投資
し続けたことにある。
投資の技術は優れている。だが
最大の要因は「時間」だった
ルネッサンス・テクノロジー
率いるジム・サイモンズは
1988年以来、年率66%の複利運用
を行っている。
バフェットの平均リターン22%は
サイモンズの約1/3である。
サイモンズのほうが優れた投資家
であるにもかかわらず、なぜ
差がついたのか?
サイモンズは50歳になってから
投資の才能を開花させたからで
投資に費やした期間はバフェット
の半分でしかない。
複利がもたらす大きな変化は
直感的には理解しづらい。
だから、賢い人でもその力を
見落としてしまうことがある。
・バフェットを取り上げた書籍で
「この人物は4分の3世紀に
わたって一貫して投資を続けて
きた」というタイトルのものは
ない
・良い投資とは、そこそこの
リターンを繰り返し何度も
手に入れ続けることである。

第5章    裕福になる事、裕福であり続けること
・裕福さを保つ方法は1つしかない
それは、倹約と心配性の組み合わせ
である、このテーマは十分に
議論されていない。
・ジャーマンスキーとリバモアには
共通点があった、裕福になるのは
得意であったが、裕福であり続ける
のが苦手だった。
お金を得る事と、それを維持する事
は別物なのだ。
・お金を維持するには、謙虚に
ならなければならない。
・バフェットが何をしなかったか
に注目する。
「過度の借り入れをしなかった」
「パニック売りをしなかった」
「ビジネス上の評判を落とさない」
「特定の戦略や世界観、トレンドに
固執しなかった」
「他人の金に頼らなかった」
「燃え尽きて投資をやめなかった」
・あらゆる計画で最も重要なのは
計画通りに進まない可能性を
踏まえて計画すること。
多くの賭けが失敗するのは
完璧な条件が揃わなければ
成功しないような計画を
立ててしまうから、歯車が
わずかに狂っただけでうまく
いかなくなってしまう。
誤りの余地を広く取ることは
保守的であることとは違う
保守的とは一定レベルのリスクを
避けることだ。
これに対し「誤りの余地(安全域)」
をつくることは、一定のリスク
のなかで成功する確率を高める
ことである。つまり、生存率を
上げることだ。
・賢明な楽観主義とは
「たとえ途中で不運に見舞われたと
しても、長期的にみれば物事は
自分が望む方向に進むと信じる
こと」
・投資家はどれだけ金を払ってでも
傲慢にならないための方法を
学ばなければならない。
優秀な人間が大失敗するのは
たいてい傲慢さが原因だ。
「これはどこにでもあり、
誰もがかかる、とても高くつく
病気だ」

第6章    テールイベントの絶大な力
・優れた美術品商は、膨大な量の
美術品を投資対象として購入する
ごく一部の高リターンな美術品
により、コレクション全体が黒字
になる、これが成功する美術品商の
ビジネスの仕組みなのである。
・私たちは物事の多くが失敗する
のが当たり前であることを見逃し
ている、だから、失敗に過剰に反応
してしまう。
・ディズニーのアニメーションは
赤字続きだったが
『白雪姫と7人の小人たち』(1938)
で、それまで同社が稼いだ
全ての収益より桁違いに多い
800万ドルもの収益を叩き出した
ディズニーは1938年までに延べ
数百時間の映画を製作したが
ビジネス的には
『白雪姫と7人の小人たち』の
83分間がすべてだった。
ベンチャーファイナンス(2004-2014)
損失を出したのが65%
リターン10倍ー20倍が2.5%
20倍以上が1%
50倍以上だったのが0.5%だった
ラッセル3000のインデックスファンド
の4割の企業は実質的に倒産している
だが、7%の構成銘柄が極めて
優れたパフォーマンスを示した
ことで十分に不良品を相殺できた
・採用率はGoogleが0.2%
フェイスブックが0.1%
アップルが2%という狭き門
テールなリターンをもたらす
テールなプロジェクトに従する
のはテールなキャリアを持つ
人々だ。
・周りの人がおかしなことを
しているタイミングや、まれに
しかない訪れない期間ー
全体の1%以下ーに下す決断が
大きな違いをもたらす。
・天才的な投資家の定義
「周りの人たちが我を忘れて
いるときに、当たり前の行動を
取れる人」
・生涯で400~500の銘柄を所有し
そのうちの10銘柄でほぼ全ての
利益を得てきた(バフェット)

第7章    自由
・最高の豊かさとは、毎朝、
目を覚ました時に
「今日も思い通りに、好きな
ように過ごそう」と思えることだ
何をもって幸せとするかは
人それぞれで定義するのは
難しいが、誰にとっても共通の
要素は
「思い通りの人生を送れること」
ができる
それは、何物にも代えがたい
価値がある、そしてこれこそが
お金から得られる最高の配当
なのだ。
・人間に幸福感をもたらす信頼性
が高い要因は、
「人生を自分でコントロール
している」というはっきりとした
感覚があることだ。
・「心理的リアクタンス
人は自分が主導権を握っていたい
誰かから何かをするように仕向け
られると、急に無力感を覚える
自分で選択したのではなく
他の誰かに指示さ好きなときに、好きな人と
好きなだけ、好きな事れたと感じるから
そのため、その行動そのものは
好きだったとしても、拒絶したり
他の行動を取ろうとしたりする。
この考えが腑に落ちたなら
好きなときに、好きな人と
好きな場所で、好きな事を
好きなだけできる人生を過ごす
ためにお金を蓄えることが
とてつもないリターンを
生み出すという意味がわかる
・ロックフェラーは
いつも他人に話させて、自分は
何も言わずに座っている。
彼の仕事は頭の中で考えた
ことが仕事の成果物だった
・一昔前に比べると現代人は
自分の時間をコントロール
出来なくなっている。
そして時間を好きに使えない
ことは幸福度に大きな影響を
与える。
・彼らが大切にしていたのは
温かな友情、高貴で大きな目標
のための活動への参加、子供
たちとゆったり過ごす充実した
時間などだった。
・モノではなく時間こそが
人生を幸せに導く

第8章    高級車に乗る人のパラドックス
・洒落た車を運転していても
「あの車を運転している人は
かっこいいな」ではなく
「自分があの車に乗っていたら
みんなにかっこいいと思われる
だろうな」と考える
・人は「私は他人に好かれ、称賛
されるべき人間だ」という
シグナルを発しようとし
富を求める。しかし、
富を誇示するような高級品を
苦労して身に付けても、
思ったほど他人から称賛される
ことはない。
・君が本当に求めているのは
他人からの尊敬と称賛だ。
そして君は、高価なものを
身に付ければそれが得られる
と思っている。だが、高級品を
身に付けても決して人から
尊敬されたりはしないー
特に、君が尊敬してもらいたい
人からは。
・尊敬や称賛が目的なら
馬力の大きなスポーツカーを
買うより、謙虚さや優しさ
共感があるほうが、多くの
尊敬を集められるはずだ。

第9章    本当の富は見えない
・10万の高級車を持つ人は
それでわかる唯一のデータは
車を買う前より手持ちの金が
10万ドル少ないということ
だけだ。
・現在の資本主義は、人が
「成功を手に入れるまで、成功
しているフリをする」こと
それ自体を、一つの立派な産業
にしている。
・裕福になる唯一の方法は
借金をしないことはもちろん
資産を容易に取り崩さないこと
富を築く唯一の方法であり
富の定義そのものだ
「ウエルス(富)」と
「リッチネス(物質的豊かさ)」
の違いを明確にする
富(ウエルス)は目に見えない
それは、使われていない収入
のことだ。その価値は今よりも
多くのものを買う選択肢や柔軟性
成長をもたらすことにある。
・「お金もちとはお金を使うことだ」
という考えが身に染みついている
だから、富を築くために必要なのが
自制心だということに気づかない
・お金持ちのロールモデル
見つけやすいが、富のロールモデル
は見つけづらい、富は目に見えない
モデルになる人が簡単に見つから
ない。
・世の中には地味に見えても
実は裕福な人や、裕福に見えても
破産寸前の生活をしている人が
たくさんいる。

第10章    貯金の価値
・「富を築くには収入や投資
リターンはほとんど関係なく、
貯蓄率が大きく影響する」
個人がお金を貯蓄し、倹約
することは、
「お金を増やすための方程式」
において、私たちが唯一コントロール
できる部分であり、将来的にも
確実な効果が期待できる。
・富とは、収入から支出を引いて
残ったお金が蓄積されたもの
である。
・収入ーエゴ=貯蓄
・特定の目的がなくても
貯金はすべきだ
目的のない貯金をすれば、選択肢
と柔軟性が手に入る。
貯金があれば、待つべき時は
じっと待てる。
もし時間をコントロールできなければ
目の前に現れたどんな不運も
受け入れざるを得なくなる。
・従来の技能の多くがテクノロジー
にとって代わられた世界では
競争で優位に立てるのは、
コミニケーション力や
共感力など、数値で表しにくい
ソフトスキルをもつ人材だ
中でも重要なのが柔軟性を
もつことなのだ。
貯金がもたらす余裕があれば
柔軟性は高まる。
柔軟性こそ、知性だけでは勝てない
現代における最強の武器となる
だからこそ、目的がなくても
貯金をすべきである。

第11章    合理的>数理的
・人生は表計算シート上の数値
だけでは表現できない。
私たちはみな、一人ひとり個性
や違いを持つ、複雑で感情的な
人間なのだ。
たとえ計算上は一番得する方法
ではなくとも、自分が納得のいく
「合理的思考」を尊重すべき
なのである。
・疾患時の発熱が有効であるにも
関わらず、なぜ誰もがそれを
恐れ抗おうとする、人は、
最善策ではなく、自分が腑に
落ちる方法を選びたがる。
人間は単に理詰めで考えた通り
行動しているものでも、
何も考えずに行動しているもの
でもない。
イエール大学の研究者2人
「若者が老後資金を作るため
株を買う場合、2:1の割合で
借入れをしてレバレッジを掛け
多くの資金を投入すべきだ」
この戦略はまったく合理的では
ない。ライフサイクルファンド
にはるかに劣っている
・合理的な投資家は理詰めで
考えれば欠点があるような
戦略を好む。
・企業理念や製品、テクノロジー
運営方針など、投資対象の
企業に関心があれば投資を
通じてその会社を応援している
という気持ちが生まれる
・誰かの予測にただ従って投資
をするのは危険である。
だが、そうする人の気持ちは
わかる。

第12章    サプライズ!
・投資家の多くは「予言者としての
歴史家」とでも呼ぶべき誤り
に陥っている。
革新と変化が進歩の源に
なっている分野で、過去のデータ
を未来への手がかりとして
過度に信頼してしまっている
・人はお金に関して、ある
時代を生き、そこで何かを体験
した人の話を過大評価して
しまいがちだ
・その経験は、過信につながら
ないだろうか?
自分が間違っていると認めにくく
ならないだろうか?
過去の結果に固執してしまわない
だろうか?
・全人口の0.00000004%の人々が
20世紀の世界の方向に大きな
影響を及ぼしたことになる
・今この瞬間に世界経済に
起きている事の大半は、過去に
起きた一握りの予測不可能な
出来事の影響なのかもしれない
・あらゆる物事は結びついて
いて、わずかな違いで未来は
変わり得る。だからこそ、
未来を予測するのは難しい
・歴史は前例のない出来事に
よってつくられる。
未来には前例のある過去と
同じような出来事がおこる
というのは、誤った思い込み
にすぎない。
「未来は過去と同じようには
ならない」と肝に銘じておく
ことは極めて価値の高いこと
である
・「巨大な影響を及ぼす前例
のないサプライズは必ず起こる」
という予測は、歴史を振り返れば
あらゆる時点に当てはまる
・重要なのは物事が明らかに
変化したということ
・賢明なる投資家の公式は現代
では、ほとんど上手く機能しない
もし過去10年間このルールに
従っていたら、保険や銀行の
株を除けば保有できる株は
ほとんどなかった。
著者はこの本で示した公式通り
に投資した人で上手くいった
ひとを誰一人知らない
・グレアムは現実的だった
自らの投資アイデア固執
したりしなかった、その方法
の有効性が薄くなったなら
あっさりと手を引いた
グレアムは絶えず実験を繰り返し
仮説を検証し、何が有効かを
探し求めていた、昨日の成功
ではなく今日の成功を
「賢明なる投資家」の1972年版
に記載されている公式は全て
時代遅れだという批判もある
グレアムは1976年に他界したが
投資の公式は1934年から1972年
の間に4度も破棄され更新され
ていた。
2020年にそれが有効である可能性
は低いと考えるのは当然だ
・経済とは進化するものだ。
だから、最近の歴史ほど、
未来の最良のガイドとなる
事が多い。
・歴史をさかのぼれば
さかのぼるほど、そこから得る
べきは一般論であるべきだ

第13章    誤りの余地
・プロのギャンブラーの戦略の基本
は「謙虚さ」にある。
つまり、次に何が起こるかを正確に
知っているわけではなく、知ることも
できないので、それに合わせてプレイ
する。
負けが続いても、それに耐えられる
だけの資金が必要になる。目安は
資金が1万ドルなら、100ドルを
100回賭けるようにする。
誤りの余地を残しておくことは、
不確実性、無作為性、偶然性など
「未知数」の存在を常に認める。
・安全域(誤りの余地)を設けておく
ことは、確実性ではなく偶然性に
支配された世界を安全に進み続ける
ための唯一の有効な手段なのだ。
・グレアムの「安全域」とは、
目の前の世界を、黒か白か、
予測可能か、偶然の産物かで
捉える必要はないという単純な提案
グレーゾーン、つまりさまざまな
結果が許容される範囲内で物事を
進めることが賢明な方法だ。
・私たちが失敗を許さない理由
①「将来には絶対的な正解がある」
と思い込んでいる
②「将来はきっとこうなる」と
見通して行動しなければ損してしまう
と考えている
・誤りの余地をつくるべき具体的な場面
ボラティリティ
価格変動リスク
3割の下落がメンタルに及ぼす影響は
想像以上に大きい、次にチャンスが
来ても行動できなくなる。
大きな損失の後、疲れ切って投資を
止めた人はたくさんいる
②老後資金のための投資
解決策は、将来の利回りを見積もる
ときに、誤りの余地を残しておくこと
・幸福感を得るための最良の方法は
目標を低く設定することだ。
・絶対に負けが許されない状況で
勝てると判断して賭けに出ることは
避けなけらばならない。
・こうすれば儲かるという話は
たいてい、勝てる確率は高いが
95%の確率で勝てても5%の
確率で負ける可能性がある。
片方でリスクを取り、もう片方で
かなり慎重な戦略を取っている。
・私たちは、考え得るあらゆる
リスクを想定して計画を立てようと
する。だがそれでも、思いもよらぬ
出来事が起こる。
・そこが機能しなくなるとシステム
全体が機能停止に追い込まれる
ような個所を「単一障害点」と呼ぶ
・お金に対する最大の単一障害点は
短期的な支出を給料だけに頼って
しまい、将来の想定外の支出に
備えて貯蓄をしていないことだ。
あらゆる計画についてもっとも重要
なのは、計画通りに進まない
ことを想定して計画を立てること
なのである。

第14章    あなたは変わる
・心理学では、人は将来の自分を
予想するのが苦手だとはっきりと
示されている。
私たちは「18歳の時には想像も
つかなかった人生の目標を、30代
には考えているかもしれない」
という現実をもっと認識すべきだ
人は、過去の自分の変化をよく実感
している一方、将来、自分の性格や
願望、目標はあまり変わらない
だろうと考える傾向がある。
・私たちはみな、ある錯覚を抱いて
生きている。変遷を重ねてきた自分
の歴史が終わりを迎え、ついに
昔からなりたかった自分になれた、
「これからもずっとこの自分でいられる
はずだ」という錯覚だ
・極端なファイナンシャルプランは避ける
極端な低収入でも満足できると
仮定したり、極端な高収入を求めて
延々と働くことを選択したり
すると、将来的に後悔しやすくなる。
鍵を握るのは持続性だ、人は時の
経過とともに変化する、だからこそ
人生のあらゆる局面でバランスを
取ることが、将来の後悔を防ぎ
投資を続けるうえで最善の戦略に
なる。
・「過去の自分」の囚人になっては
いけない
年金を受け取る年齢になっても
楽しく続けられる確率は低い
「人は変わる」という現実を
受け入れる。
サンクスコストは、未来の自分を
過去の自分の囚人にしてしまう。
それは、人生の重大な決断を他人に
下されるのに等しい。
古い計画を捨て軌道修正するのが
早ければ早いほど、複利の恩恵も
得やすくなる。

第15章    この世に無料のものはない
・「自分でやってみるまでは、どんな
仕事も簡単に見えるものだ」
何事も、理論より実践の方が難しい
それはたいてい、成功のために支払わ
なければならない代償を見極められず
それを払うことができないからだ。
・3万ドルの車を手に入れたい時の選択肢
に例えると
①3万ドル支払って新車を購入
ボラティリティや混乱を受け入れる
②もっと安い中古車を探す
利回りは少ないが安定した投資資産を
さがす
③盗む
リターンは得ても、それに伴う
ボラティリティーは避けようとする。
・一部の例外を除いて、ミューチュアル
ファンドは利益が少なく、変動が激しく
長期型のファンドと同等の損失リスクを
負っていた。
・GEの株主は、それまで会計操作によって
10年にわたって隠されてきた巨額の損失
を一気に被ることになった。
・なぜ、車や家、食事、休暇などに代償
を支払うことを厭わない人たちが
優れた投資リターンへの代償を必死に
避けようとするのか?
人は料金を支払うことには抵抗を覚えないが
罰金は嫌う。だから先回りして、できる
かぎり罰金を避けようとする。
自分の資産が減っていくのを罰金のように
感じている人は、自然と投資の代償も
避けようとする。
ボラティリティーは罰金ではなく
リターンを得るために必要な入場料
なのである。

第16章    市場のゲーム
・バブルが起きる理由
「別のゲームをしている他人から、
深く考えずに投資のヒントを得ようとする
人が多いから」
・30年という長期的なスパンで投資を
考えている人なら、Googleの今後30年間
の割引キャッシュフロー(DCF:将来の
キャッシュフローの予測に基づいて算出
した投資資産の現在価値)を冷静に分析
すれば、価格を見極められる。
・どんな資産クラスでも、投資をする
ひとによって、目的や時間軸は異なる
・バブルとは、短期的なトレーダーが
増え、投資の時間軸が短くなったことの
表れなのだ。
バブル期に転売を行っていた「フリッパー」
にとって重要なのは、現在の物件価格が
来月に上がるかどうかだけだった。
・バブルは非理性的な人たちが長期投資
に参加することで生じるのではない
ある程度理性的に考える人たちが
勢いに乗じて短期的な売買に走った結果
として生じるのだ。
・CNBCのコメンテーターが
「この株を買うべきだ」と言っても
「その人はあなたを知らない」こと
を忘れてはいけない。
・投資家は簡単に説得されてしまう
値上がりには麻薬のような効果がある
・投資においては、
「自分がどれくらいの時間軸で投資を
しようとしているのかを忘れず、別の
ゲームをしている他人の言動に惑わ
されないこと」
だから、
「自分がどんなゲームをしているのかを
あらためて言葉に書き出して確認する」
・著者の方針
「私は世界が長期的に経済成長を遂げる
ことを楽観視し、インデックスファンドを
中心に投資をするパッシブな投資家であり
今後30年間、経済成長による恩恵が自分の
投資先にもたらされると確信している」

第17章    悲観主義の誘惑
・楽観主義を信じることが最善策に
なる場合は多い。ほとんどの人にとって
世界は良い方向に向かっているからだ
真の楽観主義とは
「たとえ途中で挫折することがあっても
長期的に見ればよい結果が得られる
確率が高いと信じることだ」
・とんでもなく楽観的な予測が、破滅の
予言ほど真剣に受け止められるケース
は滅多にない。
・悲観論は、楽観論より賢く
もっともらしく聞こえる。
誰かに危険が迫っていると言えば
その人はあなたの言葉に最新の注意を
払おうとするはずだ。
・株価が1%上昇しても夕方のニュース
で少し取り上げられる程度だが
1%下落した場合は、メディアに
大きな見出しが載る。
・人生に大きな影響を及ぼすもの2つ
「お金」「健康」
お金の問題は社会全体にかかわる
・お金に関する悲観論が注目を集める
理由は、悲観論者の主張には、市場が
リスクにどう対応しているかが考慮
されていないため、より説得力がある
ように感じられるからだ。
・経済学には「需要と供給が予測困難
な方法で適応するため、極端に良い状況
も極端に悪い状況も長くは続かない」
という鉄則がある
・悲劇が一夜にして起こることは
珍しくない。だが、
奇跡が一夜にして起こることは滅多にない
・成功の代償(長期的に実現される成功
の過程で起こる変動と損失)を見極め
それを支払う意思を持たなければ
ならないのである。

第18章    何でも信じてしまうとき
・2009年には2007年と同じか、それ以上の
成長要素があった。
しかし、経済は過去80年間で最悪の打撃を
受けた。
・経済において最も強い力を持つのは
「ストーリー」なのだ
・そうあってほしいと強く思うがゆえに
真実だと思ってしまうこと。それを
私は「魅力的なフィクション」と呼ぶ
・重要な何かを守ろうとするとき
人は何でも信じようとする
お金も場合も同じである
・自分が真実であって欲しいことを
間違いなく真実だと信じ込もうとする
単に大きなリターンが得られるかも
しれないという理由だけで
・「自分が真実であって欲しいと
望んでいること」と
「客観的に真実だと思われること」
をはっきり区別すること
・起こって欲しいことに歪められ
あらゆる急変動や出来事が、運命の
到来を告げる兆候のように見える
あなたが、そう望んでいるからこそ
そう見えるのだ。
・限られた世の中の解釈で自分勝手に
世界を説明しようとする。
独自の視点と過去の経験に基づいて
もっともらしい説明を捻りだして
理解しようとする。
・歴史は想像力と直感の力を借りずに
解釈できない。
証拠の量が膨大なため、取捨選択を
しなければならない。
・私たちは人生の他の領域もコントロール
できるかのように思う過程
①計画を立てるとき自分の望みや
出来ることばかりに目を向け
結果に影響を与える他人の計画や
能力を無視
②過去の説明、未来の予測で
能力ばかりに注目し、運が結果に
及ぼす役割を軽視する
③知っている事ばかりに注目
知らないことを軽視し
自分の考えを過信
ダニエル・カーネマン
・スタートアップ企業が成功するか
どうかは、その会社がどれくらい
努力するかと同じぐらい、競合会社
の実績や市場の変化に左右される。

第19章    お金の真理
・「患者にも意思決定の重荷を医師と
分かち合う権利があるのではないか」
という考えは医療の世界の倫理観には
なかった。
・お金についてよい判断をする教訓
①物事が上手くいっているときは
慎重に、上手くいかないときは寛容に
②エゴを減らせば、豊かになれる
③「夜、安心して眠れる」を優先して
お金の管理をすべし
④投資で結果を出すための最大の秘訣は
時間軸を長くすること
⑤うまくいかないことがあっても
問題ないと考える。半分は間違って
いても、資産は増やせる
⑥自分の時間をコントロールする
ためにお金を貯め、使う
⑦他人に富を見せびらかさず
誠実に人と接しよう
⑧貯金をする。ただ貯金をする。
貯めるのに特別な理由はない。
⑨成功のために必要な代償を見極め
それを支払う準備をする
⑩「誤りの余地」を何よりも大切にする
⑪極端な経済的判断は避ける
⑫リスクを好きになること
リスクは、時間の経過とともに利益を生む
⑬自分がしているゲームを明確にする
⑭多様な意見を認める

第20章    告白
・ファーストマンハッタン面接
「あなたはどの様な資産を保有しているか?
その理由は?」
「自分のお金で何をしているのか説明せよ」
・米国のポートフォリオ・マネージャー
の半数は自社のファンドに1セントも
投資していない
・患者をガンから生還させるためには
どんな手段でも使おうとするが
自分の場合には延命を簡単にあきらめて
緩和ケアを選択する医師もいる
・誰にでも当てはまる有効な方法などない
あるのは、自分にとって有効な方法だけ
・収入以下の生活レベルを保っていると
「他人に後れをとらないように」
という心理的なストレスを避けられる
というおまけつき
・「真の成功とは、ラットレースから
抜け出して、心の平穏のために生きる
ことである」
・私が貯蓄をしているのは
素養外の出来事が起こり得る世界に
対処するためだ
・投資では、自分の目標を達成できる
確率が最も高い戦略を選ぶべきだ。
・投資では、努力と結果には
ほとんど相関関係がないと確信している
・「世界経済は今後数十年にわたって
成長し続けるという」
楽観主義を持っている


訳者あとがき
・私たちは簡単にバブルに煽られ
悪いニュースばかりに気を取られる
運とリスクは紙一重、予測不能
出来事は必ず起こる、富は目に見えない
人の考えは年齢とともに変わる
といった事を理解できず、その結果として
お金の問題で悩まされることになる。

●本書から得られた新しい知識
・宝くじを買っているのは誰か?
そのほとんどは、貧困層だ。
アメリカの低所得者層は、
年間412ドルを宝くじに
費やしている。これは高所得者
の平均購入額の約4倍である。
アメリカ人の4割は、いざという
時のための蓄えが400ドルに
満たない。つまり毎年、宝くじ
を買っている人たちの大半は
非常時のための400ドルを用意
できない人たちである。
・兄弟間の収入は、身長や体重
よりも相関性が高い
金持ちで背が高い人に弟がいたら
その弟は長身であるより金持ち
である可能性が高い
ーバシューカー・マズムダーー
・氷河期は今までに5度あった
・ウォーレンバフェットが富を
築いた方法をテーマにした本は
これまでに2000冊以上出版
されている。
・人間の脳のシナプス結合は
2歳から20歳までの間に半減
すると言われている。成長の
過程で非効率で冗長な神経経路
が取り除かれるためである。
・「econimic pessimism(経済的悲観論)」
という言葉が新聞に2万9千回
以上掲載された(Google調べ)
・「前日に多くの心配があった」
と答えたのは世界平均39%
に対して米国人は45%
「前日に多くのストレスを感じた」
と答えたのは世界平均35%
に対して米国人は55%
(2019年ギャラップ社調べ)
・毎年、米国のSATで満点を取る
学生は600人近くいる。
ほぼ満点の点数ならば7000人
・体温が1度上がるとウイルスの
複製速度が200分の1になる
発熱した患者の方が予後が良い
・金融株は1976年まで「S&P500」
に含まれていなかった
・人は他人のリフォーム計画を分析
するときは25%~50%も予算オーバー
になるが、自分の家のリフォームは
予算通りに完了すると見積もる
ーマックス・バザーマンー
第二次世界大戦のドイツ軍の戦車
104両のうち、動いたのは20両
前線の後ろで待機していた間に
野鼠に電気系統を覆う絶縁体を
嚙み切られてしまった
ネズミの被害を予想できた戦車の
設計者はいなかった。
スターリングラード郊外待機部隊ー
・心臓病の一人当たり年齢調査死亡率
は1965年以降、7割以上も減少
アトランタの人口同等の50万人の
米国人の命が救われている
ーNIH調べー

●本書に出てくる格言
・歴史は繰り返さない。
繰り返すのは常に人間である
ヴォルテール
・天才とは、周りのだれもが正気
を失っているときに普通のことが
できる人である
ーナポレオンー
・成功とはいい加減な教師だ
賢い人にも「自分は負けるはずがない」
と思わせてしまう
ビル・ゲイツ
・他人を傷つける事には罪悪感を
覚えるが、極貧の生活をしていると
こうした痛みを感じなくなる。
ーあるナイジェリア人ー
パラノイアだけが生き残る”
パラノイア(極度の心配性)で
なければビジネスの世界では
生き残れない
ーアンドリュー・グローブー
「有能であること」と
「生き延びること」は
全く別の能力だ、そして
前者には後者が必要になる。
破滅するのは、何としても
避けなければならない。
・リスクを愛していても
破滅は完全に避けられる。
ーナシーム・タレブー
この業界で際立って優秀な人でも
正しい判断をするのは10回のうち
6回程度だ。
ーピーター・リンチー
重要なのは、正しいか間違っているか
ではなく、正しいときにどれだけ
たくさんお金を稼ぎ、間違って
いるときにどれだけ損失を
抑えるかだ。
ジョージ・ソロス
人は、家族のためにという理由で
何かをするものだ。たしかに
私がしていることは一貫性がない
かもしれない。だが、人生は
常に一貫しているわけでは
ないんだ
ージャック・ボーグルー
この世界では、前例のない
出来事が常に起きている
ースコット・セーガンー
もし電子に感情があったなら
物理学はどれほど難しくなる
だろうか
ーリチャード・ファイマンー
予期せぬ事態が起きて失敗
したときに私たちが学ぶべき
なのは
「世界で起きることを予測する
のは難しい」ということだ
驚くべき教訓から学ぶべき
正しい教訓は
「世界にはサプライズが潜んでいる」
ということなのだ
ダニエル・カーネマン
これは今から40年前、私たちの
投資の教科書が出版された頃
には価値がある方法だった。
だがその後、状況は大きく
変わったのだ
(本で提唱した個別銘柄選択)
ーグレアムー
投資の世界で一番危険な
4単語は
「It's different this time」
今回は違うである
ージョン・テンプルトンー
・いたずらに投資を中断しない事
・私は金持ちになるつもりはなかった
単に、経済的に自立したかっただけだ
ーチャーリー・マンガーー
お金は儲かるところに引き寄せられる
ー金融界の鉄則ー
賢者として称賛されるのは
他人が絶望しているときに希望を抱く
人ではなく、他人が希望を抱いている
ときに絶望する人たちである
ースチュアート・ミルー
私の人生への期待は、21歳の時に
ゼロになった。それ以来、身に起こる
こと全てはボーナスみたいなものだ
ーホーキングー
「人生で一番幸せと感じた日は?」
「休戦の日よ」
ーハウ・ツー・リブ・フォエバーー
我々は、自分たちは予測とコントロール
可能な世界に住んでいると信じたいので
その欲求を満たしてくれる権威ある
人物に目を向ける
ーフィリップ・テトロックー

●本書で得られた気づき
・本書でジェームズ・サイモンズが
紹介されていて、あ、そうだ
と思い立ち、サイモンズ博士の
本を読んで動画も見てしまった。
他にも、海外の金持ちの視点が
色々と書かれていて。
日本で、私は金持ちだ系の人の
書いた本や動画がショボく見えて
しまった。

●今までの自分の考えと違ったところ

●本書の内容で実行してみたい事
「金持ち父さん貧乏父さん」の本や
同系列の「お金の儲け方を教えて儲ける」
人の本は処分して、シモンズ博士や
ソープ博士の本を読む。