嫌われる勇気
著者:岸見一郎 古賀史健
●本書を読んだきっかけ
以前流行った嫌われる勇気を再読してみた
3年ぶりに読んでも承認欲求を否定している
ところは斬新だと思う
ただ、勉強やスポーツで頂点に立った
人達は本書でいう、いまここに集中
しているように思う
そして、それは普通の人でもできる事だ
●本書から得られたきづき
他者との比較でではなく「理想の自分」
との比較から今の自分より前に進むことを
考える
本書のタイトルである嫌われる勇気は
誰からも好かれる人間は、あらゆる他者
に忠誠を誓う事で、自分も他者もだます
事になる、だから
嫌われても自由に生きることの方が価値がある
自由は嫌われる勇気をともなう
そして、幸せになる勇気は嫌われる勇気
を含んでいるのである
他者との比較や競争、他者の承認は
全て人間関係が絡んでいる
他人より優れたいと考えるより
昨日の自分より優れたいという方向で
「優越性」の欲求を満たすべきである
そのためには今ココに集中し真剣に生きる
子供に勉強しろという親は「他人の課題」
に踏み入っている勉強するのは子供の課題
である、ただし援助をする必要はある
馬を水辺に連れて行くことはできるが
水を呑ませることはできない
●本書で共感できるところ
我々は主観が全てで自分の主観から
逃げられない
過去の「原因」ではなく今の「目的」
を考える
「変われないは」自分で「変わらない」
という決心をしている
人間の悩みは全て対人関係の悩みである
劣等感は他者との比較から生まれる
主観的な解釈である
劣等コンプレックスはある種の言い訳で
「私は◯◯だから成功できない」は
成功出来ないから◯◯できない
そのままでい続けたいのである
その方が楽であるし期待を持たせたまま
生きることができる
偽りの優越感と権威は結びつく
「不幸」である事によって「特別」で
あろうとする、不幸である事によって
他者の注目を引いたり人の上に立とうとする
不幸を武器に相手を支配しようとする
人がいる
相手が嫌いだという目的を持つから
相手の悪いところを探して嫌いになる
幸福は「貢献感」である
誰かの役に立っていると思えること
特別な存在でありたいと思うことは優位性
の追求で普通に生きる方が良い
●本書で得られた新しい知識
相手の言動に腹が立ったときは
相手が「権力争い」を挑んできている
この際、争いは避ける
具体的にはリアクションしない
争いに勝ったとしても次に相手のとる行動は
復讐段階→報復行為に及ぶ
●自分の考えと違ったところ
他者の承認を求めてはいけない
他者の承認を求め続けると、他人の人生を
生きる事になる
ほめることも叱ることもしない
ほめるとは能力が上の人が下の人にする
行為であり縦の関係である
その裏には相手を操作しようとする企図がある
ただし「ありがとう」の感謝を伝える
これは相手を評価していないから良い
●本書で得られた新しい知識
ライフスタイルは10歳ぐらいの時、無意識
に過去の経験から選ぶ、自分で選択したもの
であるから選び直すことも可能である
「これまでの人生に何があったとしても
今後の人生をどう生きるかについてなんの
影響もない」ーA アドラーー
[人生のタスク]
・自立すること
・社会と調和して暮らせること
[対人関係]
・仕事タスク
・交友タスク
・愛のタスク
愛とは「この人と一緒にいるととても自由に
ふるまえる」
今の自分を受け入れてもらい前に踏み出す
勇気を持つ「勇気づけ」
人は「優越性の追求」という普遍的な欲求を持つ
生き方を変えるにはそれまで生きた人生の
半分の年数を必要とする
幸せになるには
「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」
が必要である
他者貢献は自己犠牲を伴わない
信頼と信用の違いは無担保で無条件で
相手を信じることができるかである
●本書の内容で行動したい内容
「いまここ」に集中し真剣に生きる
今この瞬間をくるくるダンスするように