思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■恋愛はいかにして成就されるのか を読んで

 

恋愛はいかに成就されるのか―アドラー・アンソロジー

恋愛はいかに成就されるのか―アドラー・アンソロジー

 

 
書名:恋愛はいかにして成就されるのか

著者:アルフレッド・アドラー

 


●本書を読んだきっかけ

以前参加したデール・カーネギーの研修の

推薦図書をたどっていると本書を発見

カーネギー自身もアドラーの心理学を

結構参考にしていたため

 


●読者の想定

結婚をするかしないか迷っている人

本書に従うなら幸せな結婚生活が待っていると思う

 


●本書の説明

不幸なラブストーリーが数多くあるのは、おそらく

読者がそれを利用するために求めるからであろう


全ての人は3つの主要な課題に直面している

①自然によって課せられた限界内で生き残ることを

可能にする仕事をいかに見つけるか

②仲間の中でいかに自分の居場所を見つけるか

③愛と結婚の課題

持続する深い対人関係、「2人で行う課題」が愛

20人で成し遂げる仕事は教育を受けるが2人で

行う課題について学校では教育を受けない

結婚という課題は2人が自分の性格の誤りを認め

対等の精神で問題に対処する

強化され洗練される必要がある

2人は自分のことをすっかり忘れ、もう1人に

献身しなければならない

結婚に結実しない恋愛は認めない

愛と結婚の意味は

身体的に引きつけられることと、交際、子供を

産む決心において表される異性パートナーへの

最も親密な献身である

二人の協力は「人類の幸福のため」でもある

社会の益となるような結婚をする

子供をただ愛するだけでは子供は育たない


二人を愛する事は、事実上どちらも愛して

いないという事である

悩む事は選ぶことを先延ばしするための理由

として必要

課題を前にしためらう人の口癖は

「そうしてみます、でも」

できないではなくしたくないのが本音

女性も男性もパートナーを選ぶ時、両親の

影響を受ける

女性は男性より自己中心的である、将来的に

共同体感覚を発達させ他人のことを考えずに

自分の利益を常に求めないように

教えられなければならないと

甘やかしというのは、行動面で言えば

子供から頼まれもしないのに子供の課題を

親が肩代わりすること、誰であれ

人を劣っており自分のことを何もできない

かのように扱う手段である

甘やかされた子供は結婚相手にも甘えたいと思う

大きくなっても他人が自分に何をしてくれるか

ということにしか関心がない

そして期待通りにならないと攻撃的になる

つまり他者には関心がなく自分にしか関心がない

家事は軽視すべきではなく、男性の仕事に匹敵する

男性に仕事の基盤を与えることに有用

この仕事は男性には向いていない

親の間の協力が十分でなければ、子供に

協力することを教える事はできない

子供は通常、結婚について親から学ぶ


適当な言い訳もなくデートに遅れる恋人を

信じてはいけない、本当に相手のことを

考えていれば適当な理由もなくデートに

遅れる事はない

共同体感覚とは他者に関心を持つ事である

共同体感覚を発達させるには

他人の目で見、他人の耳で聞き、他人の

心で感じることを学ぶ


嫉妬する人は相手をけなすか、あるいは支配する

ためにだれかを束縛する努力をして

自由を制限することを試みる

嫉妬はそれ自体が劣等感であり弱い人の特有

嫉妬は協力と反対で支配傾向である

人に強制できないもの2つ「尊敬」「愛」

相手は所有物ではないし引き止めることも

所有することもできない


関心があるというのは対象と自分との間に

関連性があるということ

対等でない関係においては相手に関心を持っても

自分に関心があるのである

「相手の関心に関心を持つ」という表現が

的を得ている

お互いが自分より相手に関心があれば

二人は対等に違いない

育児、教育、治療の目標でもある


悲しむ事は人と人を結びつけるが

悲しむ人は周りの人に何も与えず

与えられるだけなので正しい結びつきではない

恋愛はギブアンドテイクではない

「私はこれだけのことをしてあげたのだから

それと同じ分を与えてほしい」だと

ビジネスである

優れた実りのある愛の関係は、他者への関心と

協力への関心を同じ程度要求する

人が別の人に関心があるかを見る事は

非常に容易である、もし関心があれば

パートナーと同じことに関心があり

パートナーの幸福を自分自身の自発的な目標とする


自分自身を他人の立場に置く能力を共感という

自分を他の人と同一視する能力が必要である

「自分だったら」という発想から抜け出さない限り

他人の違いに気付けない


二人の課題とは

相互献身、相互信頼、相互関心であり

他の人が協力的でなくても、あなたが始めるべきだ

自分自身より愛するパートナーの幸福に

より関心があること


個人的な優越性の目標のため人が抱く成功の理想は

社会的な名声、仕事上の成功、性的な制服

へと限られる

 


●本書から得られた新しい知識

周りの人に依存する慣わしにしてきた子供は

算数や数学が得意でない

仕事、交友、愛の順に難しい


ドイツのある地方の結婚式で

カップルにノコギリが渡され木の幹を切る

共同作業が試される

ダンスといった共同作業も軽視されるべきではない


4、5、6歳で大人の関係について知ってしまうと

愛を怖がるようになる

子供が好奇心を持ち質問してきたら知りたい

ことについて答えるのが良い

各人違うので教室での性教育はふようである

 


●本書に出てくる格言

愛する事は簡単だが、愛するにふさわしい相手

あるいは愛されるにふさわしい相手を見つける

事は難しい、人々はそんなふうに考えている

愛は技術であって、技術だとすれば

知力と努力が必要が

愛とは、愛するものの生命と成長を積極的に

気にかける事である

ーエーリッヒ・フロムー

 

 

●本書で得られた気づき

性的に惹かれる事は必要だが、それは

人間の幸福の欲求の線に沿って常に向けられる

べきである

人は環境によって決定されるのではなく

環境の解釈によって決定される

 


●今までの自分の考えと違ったところ

甘やかされて育った子供は

イライラしたり怖い時に性的な興奮を見せる

性的な逸脱に走る、マスターベーション

性的障害としてはインポテンス、早漏、膣痙攣

不感症になる

共同体感覚を持つまでに成長しなかったためである

 


●本書の内容で実行してみたい事

「相手の関心に関心を持つ」

「相手が幸せになることに関心を持つ」

 

 

恋愛はいかに成就されるのか―アドラー・アンソロジー

恋愛はいかに成就されるのか―アドラー・アンソロジー