思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■金儲けのレシピ を読んで

 

金儲けのレシピ

金儲けのレシピ

 

 

書名:金儲けのレシピ

著者:事業家bot

 


●本書を読んだきっかけ

書店でAmazonランキング1位

という格付けを見て

 


●読者の想定

胡散臭い情報商材かって

儲からなかった人は是非

この情報が1500円で売られ

ている事で

きっと目を覚ますことに

なるでしょう🤣

 


●本書の説明

まえがき

起業してすぐに感じたことは

成功者の中でもそれぞれのアドバイス

の内容が全く違っており、しばしば

相互に矛盾するということである

「成功者はあくまで自分のビジネスに

おいて成功した、その事業ドメイン

に詳しいだけであって『汎用的な

事業成功の秘訣を知っているわけ

ではない』」

「成功者に金を出してもらって

ついでにノウハウも盗もう」という

自分の甘さに辟易した。

「誰でも簡単に必ず儲かる」

を謳うビジネスは

「こうすれば金が儲かります」

というノウハウをやたらと

高額で売ることで儲けており

その「ノウハウ」とやらを

見開くと

「あなたも私と同じようにこの

ノウハウを高額で売れば儲か

ります」と書いてあるだけ

こうして階層構造的に被害者を

再生産していくことで成立

しているのがMLMであり

ネットワークビジネスであり

情報商材ビジネスなのである。

・初期費用をかけて

「儲かるか儲からないかわからない」

ことをするよりは、例えば

不動産屋、大型の上場株など

安定的に資本に対して利回り

が出るものの方が勝率のいい

賭けと言えるだろう

・「自分がそのビジネスや商品

について詳しくない領域で

起業する」といのが、そもそも

の失敗の元である

「自分がよく知っていること」

をビジネスにするのが一番である

・我々が生きる世界が資本主義

である以上、仕事ができる

=会社の収益への貢献度という

KPIで測るのが適切であろう

・真の「仕事術」とは

「金儲け術」であるべきなので

あり、金儲けこそが最強

最高のビジネススキルと

考えられる。

・資本主義のパラダイム

これからも拡大していく

この間違いない事実をもとに

そのパラダイムの中で自分が

どう意思決定するか、の方が

重要である。

 


Recipe 0 商売の原理原則

・儲けるためには

「特殊な理由で「完全競争市場」に

ならない市場」を発見し、

または作り出す必要がある

💴完全競争市場にならない

市場で勝負しろ

💴LTV>CACに基づいて

収益性を判断しろ

 


Recipe 1 消費者から買う

・消費者に売るビジネスと

消費者から買うビジネスとでは

「消費者から買う」ビジネス

の方が圧倒的に事業構造がいい

・ほとんどの日本の労働者の

給料は実質的に

「所属する業界×業界内でのランク

×役職・雇用形態」によって

決定されている

・労働力を取りまとめて売る

というのは極めて原始的な

ビジネスで山口組も港湾労働者

の派遣業から発達した。

労働力取りまとめ業の本質的

な価値、それは

「労働者の質のスコアリング」

「すぐに、大量に手配できる」

「雇用規制への対応」の3点

💰消費者に売るのではなく

消費者から買え

💰労働力を取りまとめて売れ

 


Recipe 2 客に作業させる

・飲食店として成功しやすい条件

①家で作りにくい料理

仕入れで優位性を気づく事ができる

③酒の注文が出やすい業態

💰作業にエンタメ性を持たせて

客に押し付ける

💰セルフ○○を発明しろ

 


Recipe 3 まとめると高くなる、切り分けると高くなる

・世の中の大半の財は

「まとめると高くなる」

「切り分けると高くなる」

に分類できる

※不動産はまとめると高くなる

・個の力で食べていくことのできる

ビジネスは強いプレイヤーが

一人で個人商品として営業する

のが一番効率がいい

①個人で営業する事ができ

仕入れの支払いが後払い可能/無料

③一件あたりの成約単価が高い

・基本、資本がほぼゼロという

状態からスタートする場合

スモールメリットが働く

ビジネスを行うのが原則

・「魚の切り身+少量のご飯」

「鮨は高いというイメージが

成立している」という

前提条件のもと、鮨屋

高い値段を取ることに成功

している。

実際のところ

鮨屋といえば1万ぐらいは

かかるだろう」

「ラーメンであれば1000円程度で

食べたい」という商品カテゴリーの

固有のイメージが出来上がっている

ビジネスを立ち上げる際

「高級とされるカテゴリーに

勝手に入り込む」とよい

築地なのに「銀座東」とか

客観的に見て立ち飲みバルを

「カジュアルフレンチ」

💰まとめて売るのか分けて売るのかを

見極めろ

💰資本がないのならスモールメリット

を活用しろ

💰「既存のイメージ」を有効に

使え

 


Recipe 4 1:n構造を作る

・一度作ったものを複数回売る

インターネットで配信することで

爆発的にn数を増やす事ができる

SaaSが高い株式評価を

受ける理由

①月額課金のため将来の収益が

読みやすく

LTV>CACが成立している

②1:n構造が成立している

ため損益分岐点を超えた部分の

売り上げは大半がそのまま

利益になる

③業務プロセスにロックイン

するため解約しづらい

SaaSほどではないが

オンラインサロンも①②は

満たされており億単位の

売り上げが立つ

「ほぼ日」型の企業は

もっとたくさん出てくると

予想する

💰1度作ったものをn回売れ

💰ビジネスをパクるのではなく

儲けの構造をパクれ

 


Recipe 5 両方から金をもらう

・求職者に金を払わせることに

より「真に求職者に寄り添った

転職仲介」が可能になる

という仕組みで成熟市場に

切り込んだのがビズリーチ

・「金を払わせることで

コミットメントを迫る」という

構図はRIZAPも同じ

金を払う客だけを相手にする

方が結局、客側のコミットメント

が強いので成果が出るという

構造である。

・広告媒体としての価値が

比較的高いのがクレジットカード

のゴールド会員に対する

ダイレクトメール、属性が

加入時に取れている

💰既存のビジネスモデルの

金の流れを逆転させろ

💰場所やサービスをメディア

としてとらえろ

 


Recipe 6 合法的に麻薬を売る

・「中毒性がある嗜好品を売る」

というのは極めて儲かる

その中でも特に

「砂糖、小麦粉、脂肪」の

白い粉3点セットは減価率が

極めて低く、一度口に入れて

しまえば消費者が同じ店に

条件付け的に再来する確率が

高くなる。従って

「おしゃれっぽい雰囲気を出して

白い粉を客の口にぶち込む」

事ができれば、それだけで

原則儲かる

商売人のあなたが考えるべきは

「どう砂糖を食べさせるか?」

という問いである

・鮨で考えても新興系で成功

している鮨屋はシャリが甘い

本能的に脳が刺激される砂糖

炭水化物、脂肪をたくさん使い

その3種類の物質を鮨のように

「何らかの言い訳、あるいは

健康的なイメージをつけて」

口に放り込む

💰砂糖をたくさん入れろ

💰中毒性のある嗜好品を

文脈に乗せて売れ

 


Recipe 7 確率をいじる

・ギャンブルは射幸心を刺激し

繰り返し顧客をゲームに参加させ

ギャンブル的なメカニックを

利用して儲けをあげることは

できる

その仕組みを先鋭化したのが

ソーシャルゲームであり

ソーシャルゲームの収益は

一部の重課金者によって

支えられている

・FXも射幸心を刺激する

代表的なビジネスで

社会問題となった結果

証拠金のレバレッジ規制が

行われたことは記憶に新しい

・「保険」は金融商品

保険屋が儲かる仕組みになって

いる

「癌になったらどうしよう」

などという、わかりやすい

テールリスクを刺激することで

保険を購入させる事ができる

・損失回避性の利用は射幸心の

刺激と裏表の話になっており

人間は確率を期待値として

正確に認識することは困難で

どうしても特定のシナリオの

イメージに引っ張られて

しまう、そのイメージを

利用して儲ける代表的な方法

「射幸心の刺激」「損失回避の利用」

💰射幸心を刺激せよ

💰「損したくない」という

気持ちに付け込め

 


Recipe 8 空気を売る

・ディスコ事業のセンターピンは

「人が集まっていること」

「人が集まるっているから

人が集まる」

「ディスコは空間に入るだけ

つまり空気を打っているだけ

なので損益分岐点を越えれば

入場料は全て利益になる」

(折口氏)

・無形商材を売るときの

ポイント、それは

①有形商材っぽくする

②購入後のストーリーを

想像させる

③課題解決として提案する

・「遊泳商材っぽくする」には

コンサルティング業でいえば

「人月いくら」という形で

費用を請求する

💰原価の低い有形商材に

価値をつけて売れ

💰無形高額商材の営業を

攻略しろ

 


Recipe 9 意思決定に介入する

・ビジネス書にはよく

「相手に得をさせれば自分も

得をする」という記述があるが

やや綺麗事すぎるように思う

・個別の営業局面を想定した場合

なるべく相手に非合理な

意思決定をさせ会社がたくさん

儲かるようにしたほうが

有利なわけである

非合理な意思決定をしても

顧客の満足度が下がるわけ

ではない

営業マンが信頼できるとか

いった定性的なファクター

の方が顧客の満足度に対する

寄与度が高いと言える

・「来店して人から説明を聞か

ないとよくわからない」という

人はネットで情報を調べる

事ができない「情報弱者」が

多数を占める

・経営側からすると儲かる

保険を売りたいのは決まって

いるし、そうなるのは当然だ

「ネットで売る」に対して

「リアルで売る」ことの優位性

「意思決定を捻じ曲げて儲かる

商品に誘導する事ができる」

ということなのである

💰非合理な意思決定に誘導しろ

💰顧客満足度と意思決定の

合理性は関係ない

 


Recipe 10 仕入れで儲ける

・「安く仕入れて普通に売る」と

「普通に仕入れて高く売る」では

「安く仕入れる」ことに

競争優位性を置く方が良い

商売のうち継続的差別化要因を

作りやすいのは商売の工程に

おいて上流に差別化要因が

ある方がよく販売よりは仕入

流通などにおいて差別化が

設計されている方が望ましい

・超有名店でなくても大将と

個人的な信頼関係を築くと

優先的に美味しいネタを

出してくれることは、

しばしばある

・俺のイタリアン基本戦略

①高単価で高回転させれば

高原価率でも元は取れる

②食事を高原価率にしておけば

ワインなどの飲み物に関し

通常の原価率でも注文が出る

③料理の高級質を支える

シェフは3つ星レストランで

丁稚的に働いている安月給の

人を雇う事ができる

俺のイタリアンの究極の

差別化要因は「料理人の仕入れ」

という点にある

💰安く仕入れられる秘密の

ルートを作れ

💰外から見えないところで

差別化しろ

 


Recipe 11 他人の財布を狙う

・人間は自分で払うときは

多かれ少なかれコスパを意識する

ところが金を払うのが他人の時は

むしろ無駄がある方が、贅沢に

感じられ接待であれば、接待効果

がかえって高い

・接待ニーズ狙いとなると

コスパの理屈から逃れる事が

できる、他人が払う金を狙うのは

商売の鉄則

・葬式も他人の支出を前提とする

支出の一つである

・プレゼントの時は一定額以上

払わなくてはいけない、という

暗黙の了解がある

・サラリーマン社長なら

「問題を起こさないこと」

「習慣から外れないこと」

を重視する経営者が多く

自分のカネほど丁寧に使って

いない経営者がほとんど

・営業マンが高級取りになれる

事ができる業種の代表的な例は

不動産業界である

それは「客に借金させてモノを

買わせる事ができるから」

担保価値を利用した借入で

客側の信用をレバレッジさせる

ことによって儲けを最大化できる

💰サービス受益者以外が

金を払うビジネスを考えろ

💰元々安価なカテゴリーで

高級贈答品を送れ

💰客の「与信」を狙え

 


Recipe 12 高いものはいいものだ

・経済学では

「値段が下がれば需要は増えて

供給が減る、値段が上がれば需要

が減って供給が増える」

というのが基本的な前提である

しかし「堅持的消費」においては

この前提は成り立たない

高級時計や高級スポーツカー

いわゆる奢侈財(しゃしざい)は

「自分が上流階級だということを示す」

ための商品であり、それゆえ

「高いからこそ意味がある」

・人間には「認知的不調和の解消」

という特性がある、つまり

矛盾する情報を同時に自分の

中に抱えた時、それを不快に

感じるため事実を捻じ曲げて

自分の都合の良いように解釈

しようとするという特性がある

1000円の占いと10000万円の

占いでは10000円の占いが売れ

「1万の占い」がイマイチ的中

していない結果でも

自分の中で占いの当たっている

部分を頑張って探し逆に占い師

に対するロイヤリティーを高める

ような心理的な動きが発生する

・効果が証明されていない

代替医療」を人は受け入れる

「標準医療」は保険が効いて

安いが「代替医療」は高額

代替医療を標榜する医師の中には

抗がん剤は国と製薬会社の癒着の

ために保険適用がなされており

ガンに対しては抗がん剤を使わない

方がいい」といった陰謀論

主張する人間もいる。

このような心理機能があると

知ることが、ビジネスを展開

する上でも役に立つし

逆に消費者としてサービスを

選択する際にも役に立つ

💰値段を高くして信頼感を育め

💰認知的不調和をビジネスに

活用しろ

 


Recipe 13 勝手に「権威」になる

・狙いどころさえ正しければ

いきなり権威になることも

可能である。

「漢字」という、中国4000年の

歴史を持つ自分のものでも何でも

ないものに対し「検定」を作って

「認定する側の立場」になる

ことでボロ儲けが可能

・「ブランド」がない状況で

勝手に「認める側」に立つ

ことで、極めて有利に事業を

展開する事ができる

・「謎の資格を作る」と同様に

勝手に権威になる有効な手法

として「勝手に格付けをする」

ことも挙げられる。

例)食べログ

・講師になる

講師、スクール業の利点として

「あなたもこの能力をつければ

稼ぐ事ができます」という

主張をすることで

「キャリアアップの投資」

と位置づけ高額な料金でも

将来の収入のための投資として

正当化しやすい

講師業を行う際、なるべく

教える内容がオフィシャルな

ものであると錯覚させた方が

いいため、○○協会を勝手に

作り、その理事に収まる

・「神楽坂すしアカデミー」の

様に「アカデミー」や「大学」

を名乗ることで、あたかも

オフィシャルな機関であるかの

ように錯覚させ講義に価値を

もたせる

💰勝手に認めて格付けし

勝手に権威になれ

💰権威になった後

さらに商品を売り込め

 


Recipe 14 信者ビジネス

・宗教的なビジネスの強みは

CACが劇的に下がるということ

「信者」が「お布施」をする

とともに宣伝者の役割も

担ってくれる

宗教的とも言える熱烈な信者が

いるビジネスは顧客がその商品

を推奨することでCACが下がり

結果として広告宣伝費が圧縮

でき一気に利益率が上がる

・宗教構造を作る時に必要なのは

「教祖」「経典」「教会」

である。

サイバーエージェントでも

この構造が取り入れられている

「グループ総会」という

全社員総会を開き、教祖の

藤田晋社長」がメッセージ

をのべ「マキシムズ」という

経典を社員全員が持ち

トイレにまで張り出している

ゆえにサイバーエージェント

社員を引き抜くことは困難である

スターバックス

スターバックスが好きで

安い時給でもいいから働きたい」

という非搾取体質の人が

世の中にたくさんいて

喜んで安い時給で働いている

💰商売に宗教構造を持ち込め

💰従業員も信者にしろ

 


Recipe 15 究極のレシピ

・究極のレシピ、それは

「金儲けのレシピ」を売ること

である。

経済活動の根源的な欲望は

「もっと金をたくさん、

効果的に、楽して儲けたい」

というニーズである

そのニーズを満たす

あなただけの「金儲けのレシピ」

を作る事ができれば

圧倒的に儲けることができる

セブンイレブンの本質は

セブンイレブンという店を

やるともっと儲かりますよ」

と言って地主や既存小売店

オーナーに持ちかけ

のれん代や商品の仕入れを

巻き上げるという形式の

ビジネスである。

セブンイレブンのオーナーが

苦境、困難に喘いでいるのは

セブンイレブン自体は儲かる

のだが、その分ロイヤリティー

も余分に積まれているから」

💰あなた自分だけのレシピを

作り、そして、それを秘伝

のものとしながらビジネスを

拡大する。

 


●本書から得られた新しい知識

・KPI「Key Performance Indicator」

重要業績評価指標。

最終目的につながる重要な指標

について設定されることが多い

・LTV>CAC

Life time value>Customer Acquisition Cost

Life time value

一人の顧客が通算でいくら利益を

もたらすか

Customer Acquisition Cost:

顧客一名を獲得するための

営業コスト・マーケティングコスト

・カレーがチェーン展開しづらい

理由は「ハウス食品とS&Bが

輸入上の権利を押さえており

スパイスの仕入れを一定規模

以上で行うのが難しい」

業界の構造的原因

枯れた技術の水平思考

使い古されている技術を

転用して面白いモノを作る

SaaS「Software as a Service」

これまでパッケージとして

売っていたものをインターネットで

簡便に利用できるようにする

勘定奉行」「弥生会計

たばこと塩の博物館

現在は墨田区にある

・大塚家具の強み

①会員制でプレミアム感演出

②会員制前提の密着営業

③結果として高価格帯の

家具が販売できる

・ROYAL BLUE TEA

ボトリングされた高級紅茶や

緑茶、5000円〜3万

代替医療

現代医学では証明されていない

「ガンガ治るキノコ」のような

効能を謳い高額の治療もどきの

行為を販売するビジネス

 


●本書に出てくる格言

天国へ行くのに最も有効な方法は

地獄へ行く道を熟知することで

ある

マキャベリ

 


●本書で得られた気づき

完全競争市場においては

利潤はゼロになる

「いい商品をどんどん安く」を

掲げたダイエーは消滅したが

価格統制権を消費者に渡すを

掲げてダイエー側には利益は

ほとんど残らなかった

 


●今までの自分の考えと違ったところ

以前から、薄々気づいてはいたが

本書のようにズバリ書いて出版

しているのは初めて見た

 


●本書の内容で実行してみたい事

本書を仲間に知らせて

討論をする。

 

金儲けのレシピ

金儲けのレシピ