思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■エフナン流VE投資法 を読んで

 

 

書名:エフナン流VE投資法

著者:奥山月仁

 


●本書を読んだきっかけ

友達に勧められて、また書店に

たくさん置いてあったので

人気の書と思い購入

 


●読者の想定

株式投資の初心者〜中級者まで

をカバーしている

これから株式投資を始める人には

お勧めできる一冊

 


●本書の説明

はじめに

バリューエンジニアリングとは

「より優れた製品をより安く作る方法」

の研究から発展したビジネスの手法

である、私は仕事で出会った

この手法を株式投資に応用できると

直感し独自に体系化を進めた

できない事を嘆くのではなく

「よかった」を探し続け前向きに

生きる

 


第1章 主な投資法とその問題点

・ヤフーファイナンスや証券会社の

サイトなど株価データを調べる際に

単に予想PERとして数字が書かれて

いたら大抵の場合、その会社をよく知る

経営陣が自ら出した数字を

根拠に算出された会社予想PER

予想PER

①会社予想PER

②専門家予想PER

③あなた予想PER

大抵の場合、会社予想PERより

専門家予想PERの方が精度が高い

・バリュー投資は「誰でも勝てる投資法」

「簡単に大儲けできる投資法」と

言った類のものではない

・多くの凄腕投資家は純粋に

モメンタムやグロースなど

1つの投資法を実践している

わけではないリスクとリターンの

バランスをうまく取っている

・モメンタム投資

特定の銘柄の値動きやモメンタム

(勢い)を分析し流れに便乗して

利益を積み上げる

実力があるものが勝ち残り

実力のないものは餌食となる

・グロース投資

本質的価値の上昇自体を狙う

ビジネスモデルや会計の知識

世界中の経済情報を収集して

いるビジネスマンならやる価値はある

本物の成長株を見つけ出すには

相当な熟練が必要

・バリュー投資

バリュートラップ」など3つの課題

への対処が必要

①安く買ってもいつまで経っても上がらない

②割安でもとんでもない問題を抱えていた

③そもそも企業の本質的価値をどう見抜くか

・インデック投資

平均で満足できる人に向いている

・バリューエンジニアリング投資法

モメンタム投資法の歪みを逆手に取り

グロース投資のリターンの大きさを

取り入れつつバリュー投資の安定した

リスクの低さを実現させ、しかも

難易度を高めず理解を促進する

そのためのツール

・起業して成功を収めるリスクと

比べれば株で成功を目指すのは

圧倒的に現実的な選択肢

株式投資で成功するには運転免許

を取るぐらいの体型的な学習と

実践は必要、また免許を取っても

運転していないとハンドルが握れ

なくなってしまうのと同様

継続して株式投資の研鑽に時間を

かける必要がある

・予習資金300万あったら

全体の20%、60万だけ運用

させてもらえる様、パートナー

と交渉することから始める

 


第2章 VE投資の考え方

・VEは機能とコストの関係を体型的に

捉えることによってバリューを創造

する方向を示す。同じバリュー

という言葉を使っているのだから

バリュー投資にも応用が効くのでは

と閃いた

・VEにおいて顧客が製品を購入した

際に感じる満足度をバリューとし

単純明快な式によって定義

V = F ÷ C

V(バリュ:価値)

F(ファンクション:機能)

C(コスト:費用)

私達は何かものが欲しいわけでなく

そのモノを通じて得られる満足が

欲しい。しかし機能がいくら高くても

あまりにも値段が高い製品は

満足が下がる

・バリューが発生するパターン

① ② ③  ④ ⑤

F(機能) : → ↑ ↑  ↑↑ ↓

C(コスト) : ↓ ↓ →  ↑ ↓↓

①同じ機能のものを安いコストで入手

②より優れた機能を安いコストで入手

③同じ機能でより優れた機能のものを入手

④少々コストは上がるがさらに優れた機能

のものを入手

⑤昨日は落ちるが使い勝手良いものを

極端に安いコストで入手

・破壊的イノベーションで成功起業

ソニーアークランドサービス

トレジャー・ファクトリー

・VE投資の方程式

V = I ÷ P – 1

V(上昇可能性)

I(本質的価値)

P(株価)

1(投資元本)

ある企業1株の本質的価値が1500円

であるのに対し、株価が1000円

であれば

V=1500円÷1000円–1=0.5

上昇可能性は50%あると言える

・VE投資一覧表

① ② ③  ④ ⑤

I(本質的価値) : → ↑ ↑  ↑↑ ↓

P(株価) : ↓ ↓ →  ↑ ↓↓

①本質的価値は変わらないのに株価下がる

②本質的価値は拡大しているのに株価下がる

③本質的価値は拡大しているのに株価変わらず

④本質的価値は大幅拡大しているが

株価の上昇が追いつかず

⑤本質的価値は下がったが

それ以上に株価は下がった

・厖大な人々が、この価格が正しい

と共有して想像しているものを秩序

すなわち本質的価値と言い換えると

全ての上場企業の平均的価値は

かなり説得力のある本質的価値と

いえる

・VE投資3つのキーワード

「サピエンス全史」にある

①厖大な数の人

アナリストがまともに調べない

小型株は評価するベースが整って

いないため本質的価値と実際の株価

に乖離が出る

②秩序

人々がパニックに陥った時、秩序は

完全に崩れバリューが発生する

③想像

チャレンジ精神旺盛な小型株の

経営者の取り組みはリスキーだが

厖大な人々の評価も反映されない

驚くほど割安な株価という

おかしな現象が起こる

・株価が大きく上昇する局面で

一時的にPERは上昇するものの

株価が落ち着くとPERも約15倍

付近に落ち着くことがわかる

このPER15倍はあくまでも全体の

平均であり検討の基準値だ

本質的価値とは異なる

次に考えるべきは個々の企業の

個別事情である

P71 業種別実績PER(2019年)

・重要なのは、あなた予想PERである

なぜなら、あなたが投資を決定

する投資責任者だから

あなたが自由に決めていい

・VEが扱う「人々の満足」という概念と

株式投資が扱う「人々の欲望」という

概念は本質的な点で一致点が多い

・VE的発想で行けば、個別株を

評価するにあたっての有効情報とは

究極的には売上にどう影響するか?

コストにどう影響するか?

この二つで十分である

・特有情報と一般情報

①特有情報

業界情報

事業情報

決算情報

製品情報

経営者情報

②一般情報

景気動向

為替、金利

原油、不動産、人件費

・幅広く経済に影響を及ぼす

一般情報の多くは、あっという間に

広がり株価に反映される

・様々な情報に基づく論理的判断

60%、完成による判断40%

くらいの段階で思い切って

勝負をかけないと間に合わない

幸いAIにはまだ感性は宿って

いない、長期投資に関して言えば

しばらくは人間がAIより有利

・本質的価値を決める2つの因子

①実力値ベースの予想EPS

特有情報と一般情報の中から

売り上げとコストに関する情報を

集め

企業が本来持つ長期的な実力とは

無関係なノイズを除去し、あなたが

考える限り正確な実力値ベースの

予想EPSを算出

②あるべきPER

厖大な人の適切な評価を受ければ

妥当と判断される将来性を加味した

評価水準。

※株価=PER×EPS なので

2つの因子の掛け算で株価上昇の

可能性がある

・運転免許を取って長年無事故

無違反で車を運転できるくらいの

知識と経験と慎重さを手に入れる

ことができれば、おそらく相当

勝てるようになるだろう

・分析を効率化する2つのアプローチ

ボトムアップアプローチ

割りやすさの観点から、全ての

銘柄を対象に幅広くスクリーニング

バリューが発生している銘柄を

ざっくりとピックアップ

(1次選考)

次に特有情報と一般情報を

かき集め本質的価値を推定

(2次選考)

最後にそれらの中で有望そうな

銘柄を絞り込み保有株とも

比較して同等かそれ以上のバリュー

が存在すると判断できれば

購入を決断

(投資決行)

※PERには個別株の将来予測が

反映されるため過去情報だけで

判断することはできない

②何か大きな変化が発生した時

その変化の影響を大きく受ける

テーマを設定し、キーワードを

細分化する

そのキーワードに関連する銘柄群

をピックアップ

(1次選考)

次にそれらのバリューを選定

(2次選考)

最後にそれらの中から最も有望

と思う銘柄を抽出し購入する

(投資決行)

※著者の場合はボトムアップアプローチ

からのトップダウンアプローチ

する場合が多い

割安な銘柄を探し、これは

と思う銘柄を発見できたら

多くの場合、その周辺にも

別の有望株が隠れている

そこで同じテーマでトップダウン

アプローチを試し2匹目の

どじょうを探す

・VE投資一覧表(実用版)

① ② ③  ④ ⑤

EPS変化 : → ↑ ↑  ↑↑ ↓

株価の変化 : ↓ ↓ →  ↑ ↓↓

①EPSは変わらないのに株価下がる

②EPSは拡大しているのに株価下がる

③EPSは拡大しているのに株価変わらず

④EPSは大幅拡大しているが

株価の上昇が追いつかず

⑤EPSは下がったが

それ以上に株価は下がった

②③④のみが投資対象

・たった一つのやり方で全ての

企業の未来を予測できる魔法の

方程式はない

P95 あるべきPERの基準表

先は明るいが、かなりの不安要素

が含まれる場合は投資対象から

外したほうがいい、先行きに

自信が持てるまで購入を見送る

・企業の経営判断がズバリ的を得て

かなりの成長が期待できる場合

成長株を「平均値+25%」で買えば

かなりの確率で成功する

ざっくり覚えやすいPER20倍を

基準としている

15×1.25=18.75(約20倍)

著者が実践でやっている現実解は

「とりあえず、少額買う」

・基準より割安であればあるほど

成功率は高い、少なくとも

基準値×0.75、本音を言えば

基準値×0.5、で買いたい

・今後急激な成長が期待できる場合は

グロース投資の判断基準である

PEGレシオが役に立つ

・現実の成長企業はメトロローム

のように一定間隔での成長を

刻んだりしない素人目にも

今後3年程度30%もの成長が

見込めるような成長企業を

手にしたら、あなたを大いに

喜ばせるだろう

特にネット系企業や、やっと

赤字をクリアしたばかりの

ベンチャー企業は一度仕組みが

完成すると売上げを急上昇

させることがある

・どれだけ成長するかわからないが

先が明るいなら、それを成長株

と判断し厖大な人々の平均評価

と比べて大差ない、あるいは

僅かしか高く評価されていない

なら十分に割安と考える

・いつまでに何がどうなっているか

と言った精緻な未来の姿なんて

誰もわからないという前提で

投資戦略を構築する

 


第3章 VE投資の手順

自己資本比率、有利子負債と

現金同等物から財務を判別

・暴落が起きるとダメージも

受けるがそれ以上にチャンス

も広がる、このビッグチャンスを

どうモノにするか?

コロナショックで著者は不動産関連

株を売却しDX関連株の保有比率

を上げた

①キーワード候補を探す

ネットニュースで意外と思った

キーワードも別途書き出す

すでに起こり始めた変化を

裏付けとして確認する

「ウイルス除去」「ホームセンター混雑」

「キャンプ場繁盛」

②投資ストーリー組み立て

③決算を何期分も読み込んで決断

ボトムアップアプローチが

割安株の中から先の明るい

企業を探す方法なら

トップダウンアプローチは

先が明るい分野から割安株を

探す方法と言える

・P129 投資ストーリーのメモ例

 


第4章 VE投資の5原則

【原則1】2倍高以上を狙える株のみ買う

上昇期待値=利益成長4年分×割安さ解消

割安さ解消はPER15倍に対しての比率

PER10倍なら15÷10=1.5

【原則2】3〜5年の長期投資

成長+割安さの観点で3〜5年で

2〜3倍が狙える株を5銘柄購入

目標に達したなら売っていい

【原則3】5〜10銘柄に集中投資

ウォレンバフェットやピーターリンチ

といった著名な投資家も5〜10銘柄

に集中投資することの重要性を

強調している

分散投資は守りの戦略、資金が少ない

うちは一点突破もやむ得ない

【原則4】先の明るい企業だけに投資

資本主義は成長こそが絶対の善であり

「株式市場は世界の成長を促進する装置」

であると厖大な人が信じて疑わない

EPSが上昇している物のみ投資対象

株式市場が安定すると成長企業の

株は割安に買う機会が減るそうすると

EPSが上昇していない株式も

より丹念に調べる必要がある

【原則5】ボーナスポイントになり

そうな材料を探す

ダメ押しとして+αの材料が欲しい

注意して欲しいのはテーマ性だけで

買われた株が本当に成長できた

という話を聞かない

「ドローン」「3Dプリンター

巨大企業との業務提携など

よく調べると大した話でない

のに大騒ぎして盛り上がり

何事もなかったかのように

忘れ去られていく

事業性の伴う卵を材料といっている

 


第5章 VE投資の成功と失敗

【成功例①】ディーブイエックス

心臓ペースメーカー医療機器販売

新製品は売り込みに開拓作業は

骨が折れるが一度売り込みに

成功すると、しばらく優先的な

販売が可能となる

成長株を分析する際、最も重要なのは

その成長構造を知ること

【成功例②】ウィルグループ

上場直後に下落し、その後反転上昇

から大化けする株を過去何回も見て

きた。

少しだけ株を保有し、とにかく1回

株主総会に出席することに

多くの小型株は安値で放置される

ことになるが、そこが狙い目

小額で投資を楽しむ個人投資家

とっては大したリスクではない

1日の出来高が数千株の小型株を

何万株も買い込む

「この会社が大成功するまで絶対

売らないぞ!」と腹を決め込む

十分に出来高が増え機関投資家

短期トレーダーが目を付け出したら

彼らに売ればいい

【成功例③】ソニー

未来を予想するにあたって次の

ような4パターンに物事を分ける

(a)予想可能領域

例)高齢化社会

(b)シナリオ分析で対応すべき領域

例)アフターコロナ、AI

(c)トレンド分析で対応すべき領域

例)成長企業近未来業績、ブランド認知

(d)予想不可能な領域

例)天災、テロ

多くの投資家は(a)(c)を予測

客観性が高いためである、しかし

多くの場合、株価はすでにそれらを

織り込んでいる

そこで、儲けたいなら(b)(d)の

組み合わせを、もっと重視するべき

より注目すべきは「秩序の崩壊」では

なく「変化」である、大暴落は

変化の兆しである

気づくだけではダメだ、大抵の人は

実はほとんどの事に気付いている。

結局のところ株を買うという行動に

つなげることが重要であり、それが

伴わない限り、あなたは何も変わらない

ソニーの製品、ダメ押しの逸品を

見つけた「グラスサウンドスピーカー」

である、著者はその製品を見て

ソニーの未来は明るい」と確信した

ソニーソニー損保やソニー生命

などの金融分野がバランスシートの

大半を占め自己資本比率は家電メーカ

のそれではなく、金融機関のそれ

に等しい

・厖大な人々がこの会社を正しく

評価し始めたら優位性は失われる

ため株を手放した

【成功例④】トレジャー・ファクトリー

経営の世界では「鳥の目」「虫の目」

「魚の目」が必要とされる

鳥の目は物事を俯瞰し全体を捉える

虫の目は一つのものをクローズアップ

魚の目は潮の流れを見る目とされ

時代や市場の流れを読む力と言える

株式投資においても3つの目は重要

なぜ業績が順調なのか?

なぜ株価は業績と連動しなかったのか?

その原因を探る

株を買う前に、その会社の製品や

店舗を確認する、現実を見ず

空想だけで売買してもマネーゲーム

になるだけ

【失敗例①】共立メンテナンス

収益物件には様々な資金調達手段がある

所有者から土地を借り、ホテルを

SPC(特別目的会社)化して

投資家や銀行から優先出資や融資

を受けるなどすれば

小額の自己負担で大きな開発が可能

感性が「買え」とささやいたら

徹底してその事業構造を調べるべきだ

【失敗例②】オンリー

株主優待は自分への投票を依頼する

不正政治家となんら変わらない構造

を持っている

長期投資だからといって、たとえ

先行きが暗くなっても持ち続け

その企業を応援すべきだという

考えは捨てる

1次選考、2次選考をクリアする

銘柄を見つけたのに既存の保有

銘柄がそれ以上に有望な場合は

その銘柄を控え選手として

少しだけ保有する

・VE投資法における売却ルール

①先が暗くなった場合

②十分割高になった場合

③他にもっと良い銘柄を見つけた場合

 


第6章 7つのバリュー原理

(1)株価は連動する業績は連動しない

個別株の違いを無視する投資家の売り

で生じる「鋭い谷」はチャンス

業績とは無関係に叩き売られた

企業にチャンスがある

(2)本質的価値と人気の不一致

短期トレーダーが引き起こす

下向きの短期変動は本質的価値と

株価の乖離を起こす

他人の情報ばかり意識を向けると

「情報カスケード」でナイアガラ

と呼ばれる暴落が起きる

長期的には意味がない動きであり

VE投資の狙い目

(3)市場は変化を過大視するか、

もしくは無視する

「ドラマチックすぎる反応」より

退屈で着実な変化こそがVE投資が

求める重要な変化である

(4)一時的な業績悪化を市場が過大視する

良い業績悪化と悪い業績悪化がある

隠れ成長株を探し出すには

ボトムアップで丁寧に探索するしかない

(5)相場操縦的な歪みが生じる

相場操縦も3〜5年も続かない

(6)株価トレンドは行き過ぎる

「下落」「横ばい」のトレンドが

とんでもない水準で乖離を生じさせ

VE投資のチャンスとなる

一度トレンドが発生したら長く

続くという考えの誤った見方を

利用する

(7)流動性リスクが株価を押し上げる

流動性リスクを敢えて取る

成長性を重視し割安に放置された

小型株を狙う、上がるも下がるも

会社と運命を共にするしかなくなる

そんな心配は大金持ちになってから

すればよい

 


第7章 セレンディピティーに恵まれるために

・投資はキノコ狩りに似ている

株式投資を始める決意をしない限り

大儲けはできない

②有望株を見つけられる

しっかりとした選択眼を養う

③いくつかの条件が揃わないと

大化け株は生まれない

④仮に大化け株が目の前にあったとしても

普段から意識を向けていなければ

見過ごしてしまう

・口座を開いていないと偶然は

絶対やってこない

身の回りの変化に対して

常にアンテナを立てていなければ

素晴らしい偶然が来たとしても

それが素晴らしい機会かどうか

気づけず見過ごしてしまう

・幸運の女神を受け入れる7つのポイント

(1)とにかく株を始める

(2)身近すぎて気付かない変化に気づく

力をつける

これを身につければ、それだけで

セレンディピティの発生率は高まる

仕事や生活の変化を投資に結びつける

(3)変な癖を捨てる

VE投資をするなら4章の5原則を守る

(4)自分の頭で考える

幸福だけを拾い不運を遠ざけるには

自分自身を磨くしかない

(5)余裕資金で投資する

(6)視野を広く持つ

焦っている人のところにセレンディピティ

は訪れない、セレンディピティ

対義語はゼンブラニティである

決まり切ったことしか見つけられない

能力のことである焦ると視野が狭くなる

(7)人の道を守る

応援とか感謝とかいった人間として

良い感情がプラス思考を後押しする

 


あとがき

100万円なら少し頑張って貯金すれば

誰でも用意できるレベルの資金だし

そこからでもお金持ちになれる

あなたが株をいくらで買ったかという

事実はVE投資において判断の基準に

ならない、企業の本質的価値に比べ

株価が割安かどうか、そして

今後の見通しが明るく本質的価値が

拡大しそうかそうかという2点だけを

判断基準とすべきである

あなたのもとにセレンディピティ

が次々と舞い込み21世期の

わらしべ長者がもう一人誕生すれば

幸いである

 


●本書から得られた新しい知識

・VEの歴史は古くスタートは

1940年に遡る。VEの創始者

マイルズ氏が米GEの

「より優れた製品をより安く作る方法」

に関する研究責任者に抜擢された

ことに始まる。機能とコストの

関係を体型的に分析する手法を

考案しビジネスに実践的に活かす

学問として大成させた

法治国家の秩序の根幹である

刑法についてさえ実はかなり

幅広い曖昧な領域が存在し

ケースバイケースで考えざる

をえない

・ギャンブルにおいて、いくら

かけるのが正しいか?を数学的に

解明したケリー基準によれば

確率は低いが上手く行けば

大きいリターンが狙える場合

僅かでも良いので、とりあえず

張っておく

▼用語

・PEGレシオ

PERと利益成長率が同じなら

概ね株価は妥当と考える

PEGレシオ=PER÷当期純利益成長率(年率)

この数字が1以下なら割安

1位上なら割高と判断する

例)PER27倍の厖大な人の

平均値15倍より割高に見えても

今後成長率が30%以上期待できるなら

PEG=27(倍)÷30(%)=0.9

一を下回り「割安」と判断

P103 変化の表

・2017年日本国民の2.3%

127万世帯が金融資産1億円以上

保有し富裕層と呼ばれる

・ストップ狩

相場操縦的に株価を叩き落とし

空売りで大儲け、小型株が

仕掛けられやすい

・セレディピティー

偶然の幸運、あるいは偶然の

幸運を手に入れる力、偶然には

違いないが必然のような部分もある

その境界は曖昧

 


●本書に出てくる格言

人々の生活を支配する「秩序」は

実は想像上の存在に過ぎない

ただ、それは1人だけが創造しても

成立しない「厖大な数の人」が

同じ想像を共有し、しかも

それが正しいと信じて疑わなく

なった時、本質的な存在となって

秩序が形成される

ーユヴァル・ノア・ハラリー

知らざるを知らずと為す

これ知るなり

論語

・ビジネスが好調なら

やがて株価はついてくる

・損をしてしまった時

損をしたのと同じ方法で

損を取り返す必要はない

ウォーレン・バフェット

私は子供に元気になってもらおうと

頑張ってきましたが

新型コロナウイルスの蔓延で

子供たちが学校に来なくなって

つくづく分かったのは

実は私たち教師の方こそ

子供たちから元気をもらって

いたんだなって・・・

ーある小学校の教師ー

▼書籍

愛少女ポリアンナ物語

イノベーションのジレンマ

 


●本書で得られた気づき

気づくだけではダメだ、大抵の人は

実はほとんどの事に気付いている。

結局のところ株を買うという行動に

つなげることが重要であり、それが

伴わない限り、あなたは何も変わらない

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

十分注意してアンテナを張っていた

つもりであった、しかし

映画館のチケット予約サイトが

混雑して繋がらなかったり

コロナ禍であるにもかかわらず

映画館に大勢の人が集まっている

という変化を投資に繋げれなかった😭

鬼滅の刃」に伴う東宝株の上昇を

みすみす逃してしまったのである。