思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■儲けの鉄則 を読んで

 

伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則

伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則

 

 

書名:儲けの鉄則

著者:小泉秀希

 


●本書を読んだきっかけ

八重洲ブックセンター

見事なディスプレーに釣られて

購入してしまった

 


●読者の想定

著名投資家のノウハウを摘み食い

個人的には4章、5章が面白い

詳しく知りたい人は巻末の

参考文献の本を買ってみよう

 


●本書の説明

はじめに

多くの個人投資家が資産を増やすには

・本質に即していて

・シンプルで合理的な原則に従う

という方法だと思います

 


プロローグ

株式投資で成功するために必要なのは

「頭の良さ」ではなくて「合理的に考えること」

合理的というのは理屈にかなっている

話を聞けば「なるほどなぁ」と納得できる

こと

・テールリスクを避ける

①「テールリスク」を避け

②「リスクとリターンを比べて明らかに

有利な選択」を積み重ねていく

・本書を読めば合理的な考え方を磨き、

どう考えても有利な投資チャンスを探す

ワザを手に入れる事ができる

 


第1章 ベンジャミン・グレアムに学ぶ

「割安株」投資法

・歴史的に見ると高いインフレの局面は

かなり頻繁に訪れている

10年で物価が2倍になる程度のインフレ

は頻繁に起こる

まず、運用資産全体を

「現金・債券50%、株式50%」にする

ことを基本に株式が有利な局面では

「現金・債券25%、株式75%」にする

・割安株投資は

①その株の本来の価値がいくらなのかを考え

②その価値よりも大きく値下がりした

価格の時に買い

③株価が本来の価値に近づいてきたら

売る(2年ぐらい保有する覚悟で)

・会社の価値は資産面と収益面から考える

「資産面から見た価値」と

「収益面から見た価値」というのは

同じ会社を別の面から見た価値

普通は資産面から見た価値より

収益面から見た価値の方が大きくなる

純資産を超えた部分は「のれん」と

呼ばれる

・株の3つの価値

①一株純資産

②現在の収益力から見た価値

③成長性を加味した価値

・主要各国の株式市場のPERは

歴史的に見て10 〜20倍で推移

平均すると15倍と考えると

その株の価値=一株益×15倍

大切なのは大雑把に見積もった

価値よりも大幅に安く株を買う事

・安定した業績、明るい見通し、強い財務体質

の3条件を確認する

①過去10年間安定的に成長してきた

実績を持つ

会社のIR情報で確認

②今後もそうした安定成長が続きそう

–その会社の強みは何か

–その会社の商品やサービスに対する

今後の世の中の需要はどうか

③財務体質が強い

・「妥当な株価」の評価は資産価値、

現在の収益力から見た価値、

将来性を加味した価値と3段階に

分ける事ができる

・大幅に割安な水準で買う

①その株の現在の収益から見た

価値の3分の2以下(PER10倍以下)

②かつ、資産価値を大きく上回らず

できれば資産価値以下

こうしたケースで買った株を損切り

したとしても1割程度の損失ですむ

・「株価が大きく下がったから買う」

という投資では成功は難しい

「安易な安買い」は失敗する

危険がある、安値買いで成功するには

–どうしてそんなに株価が下がったのか

–そんな安い値段でこの株を売っている

人たちはどういう理由で売っているのか

–自分がこの株をここで買う理由は

間違っていないのか

「業績の安定性」「事業内容」

「財務の安定性」「資産から見た割安さ」

「業績から見た割安さ」

・グレアムの結論

–株価変動は長い目で見ると株の価値を

きちんと反映する形で動くが

短期的には株の価値と無関係に

上がりすぎたり下がりすぎたり

するものだ

–そして、株の価値をきちんと見極めた

上で上がりすぎや下り過ぎの場面を

利用して有利な値段で売買する

–さらに、株が上がりすぎたり

下がりすぎたりする場面では

投資家たちが心理的に揺らぐ事で

起こるので、そうした心理的

揺らぎに影響されない事

リスク管理というのは具体的に

大きすぎる金額を投資しない事

分散投資を心がける、失敗したら

早く損切りする

・グレアムは将来の価値について

あまり考えてはいなかった

なぜ否定的だったのか

–高い成長性は安定して続かない

ケースが多い

–高成長企業はPERがかなり高い

ケースが多い

–高い成長を目指した経営は

一度歯車が狂うと大きく失速しやすい

・現在の高い成長率が持続できるか

どうか、本物の成長株と言えるのか

どうか、という見極めが大変難しい

本物の成長であるほど株価は資産から

見た価値も現在の収益から見た価値

も超えてしまっている事が多い

成長株投資は不確定要素が大きく

株価の揺らぎも大きいため守り重視の

グレアムは受け入れられなかった

 


第2章 フィリップ・フィッシャーに学ぶ

「成長し続ける株」の探し方

・良さそうだなと思った会社を見つけたら

決算短信または有価証券報告書

–新聞や雑誌の記事

–アナリストレポート

などの資料を当たる

・会社関係者に「聞き込み」

一般人は直接話が聞けないので

株主総会個人投資家向け説明会

–IRイベント

–IR担当者へ電話問い合わせ

–ライバル企業や取引先のIR担当者へ

電話問い合わせ

–知り合いの社員や関係者

・成長株を見極める15の法則

【売り上げ拡大を続ける力】を見る

1.今後5年売上を伸ばせる商品を持つ

2.5年後以降も売上拡大が続けられるような

新商品開発の見通しがある

3.研究開発に熱心で、そこから十分な

成果を生み出す体制がある

–これまでの新製品開発の成果など

で判断

4.独自の強い技術、ノウハウがある

–元々ある技術やノウハウを活かして

いるか

5.営業部門が優れている

6.長期展望に立って企業運営がされている

–目先の利益を犠牲にし顧客の

信頼を勝ち得ているか

【利益を生み出す力】を見る

7.売上高営業利益率が高い

8.売上高営業利益率を維持改善するために

十分な努力をしている

9.しっかりしたコスト分析・財務分析

を行なっている

–コスト削減に継続的に取り組み

成果が業績に現れてるか

【人材・経営者の質】を見る

10 .良好な労使関係を築いている

11.管理職の能力を引き出す環境がある

12.優秀な管理職が豊富

–次から次へと優秀な経営者が

出てくるか

–創業者一族以外から実力主義

経営者が選ばれる

–外部からではなく内部から

経営者が育つ

13.経営者は都合の悪いところも

正直に語る

–一貫性や合理性があるか

–見通しが当たっているか

–言ったことが実現できてるか

–悪いことを正直に語るか

–悪い点に正面から向き合い

改善する姿勢と能力があるか

【投資家に報いる姿勢】を見る

14.投資家に対して誠実

ペーパーカンパニーでないか

ストックオプションを乱発してないか

15.増資するリスクがない

自己資本比率50%は余裕あり

【まとめると】

長期にわたり売上を拡大し続け

そこからできるだけ多くの利益を

生み出し、その利益を投資家に還元

する姿勢があり、それらの能力や

姿勢を裏付ける人材・経営者の質の

高さが保たれているような会社

・傑出した成長株は平均的なPERの

2倍程度は買う水準として許容範囲

PER30倍ぐらいまでなら許容範囲

・買いの3つのタイミング

①一時的に業績が悪化して

株価が下落したとき

②新規事業が軌道に乗る前の試行錯誤

の時期

③リストラを着実に進めて成果が出て

きているのに株価がそれを織り込んで

いない

・自分が良さそうだと思った株は

できるだけ調べて考え尽くす

大きな下落が起きた時が絶好の

買い場であり、このような場面で

心が動揺してしまうなら無理して

株を買うことはない

–その株は本物の「傑出した成長株」

ではなく衰退の道を歩む可能性がある

–もし本物だとしても株価はその後も

一段下落したり不安定な動きを

続けてしまう可能性がある

・自分自身の判断で心から確信できる

ような傑出した成長株を見つけ

・その株が何らかの要因で大きく

下落した時にガッツリ買って

・その後信念を持って保有し続ける

・5名柄程度に分散投資する

 


第3章 ウォーレン・バフェットに学ぶ

「質の高い成長株」を見極めて買う方法

・25歳で独立、自分の投資会社設立

運用期間13年で26倍

1969年ファンドを解散

1965年のパークシャに1ドル投資して

いれば2014年には7000ドルに

なっていた

投資資金が1兆円になるまでは

年20%〜50%程度、平均30%

運用資金が大きくなってからは

毎年10 %程度

パフェットの手法を端的にまとめると

–今後何十年も安定成長を続けそうな

有料成長企業を見つけ

–適性価格よりも大幅に割安な

株価でその株を買う

・フィッシャーはハイテク株や

化学株を好んで選んだ

ハイテク、化学株は

「今の主力商品の次の世代の主力製品を開発できるか」

「技術的な変遷や変化についていけるか」

「ライバルとの競争激化で需給が悪化したり

価格が低下するリスクはないか」

を気にしなければならないが

対してバフェットは

「事業内容がわかりやすく」

「特権的強みを持つ」

カード会社などは一度使い始めると

乗り換えずに使い続ける

・特典的強みを見極める

①新規参入が難しいか

②価格支配力があるか

③その強みに永続性はあるか(何十年も続きそうか)

④需要の拡大余地があるか

・「特権的強み」の財務的な特徴

①過去10年安定的な成長を見せ

その間利益は2倍程度になっている

(年率7%くらい)

ROEは15%以上

③売上営業利益率10 %以上

④有利子負債は5年分の純利益で返済できる

・経営者がダメでも大丈夫

①研究開発費や設備投資があまり必要でなく

②経営者がダメでもそれなりに高い

収益水準がキープできる会社

経営資源とはビジネスそのもの

のこと、バークシャは繊維業であって

最高の頭脳が最高の努力をしても

結局、繊維業の斜陽化には勝てなかった

・バーゲン買いの愚行

①技術力が低く激しい価格競争で

苦しんでいる農機具メーカー

②立地が悪く何の特徴もない

二流の百貨店

で失敗し「非常に苦労して、ようやく学んだ」

と告白

・コカコーラの最高経営責任者だった

ポール・オースティンはエビの養殖

ワイナリーなど経営の脈絡のない

経営の多角化を図った

混迷の中1980年CEOになった

ロベルト・コズエダによって

建て直された

バフェットは1987年のブラックマンデー

の株価暴落で同社の株を猛然と

買い始めた、ですから

「特権的な強み」を持っているのに

停滞している企業に経営者交代が

起きたなら投資チャンスになる

・優秀な経営者を見分けるポイントは

フィッシャーと同じで合理的な経営判断

と投資家に対する誠実な態度を

兼ね揃えていること

会社の経営資源、特にその会社の

強みを見極めて、それを有効に

活かすような経営をし、その結果

収益を拡大してROEや売上高利益率

などを高める経営者

一方ダメな経営者は

その会社の強みとは関係のない

無節操な多角化をしたり、資金や

人材など大事な経営資源を有効に

使わず資本効率や売上営業利益率を

下げてしまうような経営者

・半分は永久保存、半分は数年保有

かなり良い会社だが永久保存するまで

の自信がないという場合は

相当に割安ならば買って数年間保有

売却する、早くて2年、長くて10年

だいたい5年程度という保有期間

–PERで割安感がなくなる

–成長性に影が出てくる

・現金比率を上げる場合

①市場平均PERが20 倍程度

②株式市場の時価総額GDPを超える

中央銀行が利上げをし始める

・1969年に13年運用したファンドを

解散した理由は特権的強みを持つ

優良企業のPERが軒並み30倍以上に

上昇していた

・業種別攻略法

ストック型ビジネスを好む

保険業

–銀行

コスト管理さえしっかりすれば

ROE20%ぐらいで儲けやすい

–鉄道

収益性の高い路線を持っているか

–日用品、食品、衣料品、家具メーカー

日本で言うと「ユニチャーム

「ヤクルト」「伊藤園」「キッコーマン

–飲食店

ヤム・ブランズ」「マクドナルド」

–小売店

–キャラクター・コンテンツビジネス

–クレジットカード

–IT(システムインテグレーター

ITサービスは典型的なストック

サービス、システムインテグレーター

には元請と下請がある

–マスコミ(放送、出版、広告代理)

特定分野に興味がある人の

専門サイトなども含む

–医療サービス・医薬品

「いくつかの画期的な新薬を抱えている」

「いくつかの画期的な新薬候補を抱えている」

「新薬開発の技術力とノウハウと優秀な

人材をそろえている」

「巨額の研究開発費を費やせる財務力

を持っている」

「世界中への病院への販売網と強い

ブランド力を持っている」

何らかのショックの後、大手医療メーカー

株を買うことがある

–エネルギー・資源株

2014年原油価格は急落したが

バフェットは同関連株を買った

 


第4章 ピーター・リンチに学ぶ

「身近にある10 倍株」の探し方

・大好きな株式投資の仕事よりも

家族との生活の方がさらに大事

ショッピングモールに行くのが好き

で投資のヒントを得る

・せいちゅせいの高い外食・小売株は

「ハイテク株の成長企業と同じぐらい

早く成長することが可能であり

ハイテク株よりリスクは少ない」

・「5項目のチェック」で「2分間の訓練」

①成長余地はどのくらいあるか

②ヒット商品が業績にどのくらい貢献するか

③競争上の強みは何か

④業績

⑤PER

2分間で成長ストーリーが語れないなら

買うのをやめる、そうすることにより

①成功する確率が上がる

②失敗が認識しやすくなり損切処理がしやすい

③成功や失敗の原因がつかみやすくなり

経験値が上がりやすい

・日本の場合だと店舗数1000、売上高

1000億、時価総額1000億がメド

・会社全体の規模として時価総額

200億円、売上200億円ぐらいの会社が

大化け株になりやすい

・アマチュアの強み

①日常生活の情報を生かした

素朴な銘柄選択ができる

②小型株を気兼ねなく買うことができる

③短期的な成長を問われないので

マイペースでできる

・小型株はプロが手が出せないので

良い株でも安い株価で放置される

・5名柄以上の大化けが狙える

小型株に分散して投資する

リンチ自身は4割は失敗する

6割の銘柄が上手くいけば

資産はかなり増える

・日本の100倍株

セブンイレブン 200倍

ファーストリテイリング 170倍

ジェイアイエヌJINS) 150倍

ガンホーパズドラ) 100倍

・人気のない産業の人気の無い銘柄

を狙い、人気のある産業の人気のある

銘柄を避ける

人気のある産業とは

–新規参入が増え競争が激化

–変化が激しい 

人気の無い産業は

–地味で目だたない

–ニッチな産業

–成長性のない産業

–人が嫌がるビジネス

などである具体的には

–カーペットメーカー

–葬儀会社

–産業廃棄物

–廃油回収

–瓶の栓

–プラスチックのフォークやストロー

など

JINSは眼鏡を使用していなかった

人も取り込み市場そのものを拡大した

 


第5章 ウィリアム・オニールに学ぶ

「急成長大化け株」はチャートと業績で狙え!

・数ヶ月から2年程度で数倍から

週十倍になる成長株を狙う

オニールとリンチの相違点は

①業績など銘柄選別の条件をかなり

明確にしている

②株価チャート分析をかなり重要視する

③条件が当てはまればハイテク株や

バイオ株なども投資対象として扱う

・「歴史は繰り返される」

「同じパターンは何度も繰り返される」

・過去2年間最高のパフォマンスを出した

ドレフュスファンドを分析して

投資傾向を探っていた

同ファンドの一定以上の保有株の

全てが過去の最高値を付けた

ところで買われていた

オニールはその事から3つの条件を

結論付けた

機関投資家が買い始めている

大量保有報告書」「投信運用報告書」

②5年以上連続増配で当期四半期

ESPは最低でも20%上昇

③十分なもみ合い期間のあとに

新高値をつけた銘柄あるいは

新高値をつけそうな銘柄でもみ合い

突破の時の出来高は平均的な出来高

よりも最低でも50%増加していいる

・売りに関するルール

①マイナス8%で損切りする

②通常は利益20%〜25%で一度

利食いをする

③1〜3週間で20%も上昇する株は

買った時点から最低8週間は

持ち続ける

8週間で果実の部分が得られる

可能性が高い

・オニールの「CAN–SLIM法」

①Current earnings

直近の四半期の利益が勢いよく拡大している

②Annual earnings

過去数年の業績トレンドがいい

③New products,New management

今後も業績を牽引する画期的な製品

サービスあるいは新しい経営体制がある

④New Highs

株価が年初来高値、昨年来高値

上場来高値など新高値をつけている

⑤Supply and demand

需給的に上げやすい小型株である

⑥Leader or laggard?

相場のリード役といえる値動きや

業績の株である

⑦Institutional sponsorship

有力な機関投資家が買い始めている

⑧Market

相場全体のトレンドは悪くない(下降トレンドではない)

・最重要ポイントは

「業績と株価の値動きが際立って

強い小型株」具体的には

①営業利益や経常利益の成長率が

過去3年間25%以上で直近で40%

以上に加速

②株価が上場来高値近辺

時価総額が500億以下の小型株

・業績が順調に拡大していて

それが加速する動きが大事

経常利益が10億→13億→17億

→22億→32億というような推移

さらに

①売上営業利益率が高い

オニールは「売上高税引前利益率」

②ROE15%以上

・「強い値動きをしている銘柄を選ぶ」

具体的には

①市場平均よりもハッキリと強く

リード役とも言えるような動きで

②上場来高値を更新している様な動き

・「小型株」かどうかの判断は

「発行済み株数1000万枚以下」

「だいたい時価総額500億ぐらい」

・PER20〜50倍で買い、そのPERが

2倍になったら売る

–PER30倍の株なら利益4倍

–PER50倍の株なら利益6倍

くらいの見通しは欲しい

・有力ファンドが人知れず買い始めた

銘柄に注目

今の日本のファンドなら「ひふみ投信
「JPMザ・ジャパン」「フィディリティー

日本小型株ファンド」

ただし機関投資家保有率がかなり

高くなっている場合は、その株は

避ける

・底打ちし上昇した局面が一番

儲けやすい、オニールは底打ちしてから

2年間が儲けやすい時期、2年を過ぎると

天井の兆候が出る

・天井4つの兆候

機関投資家による売り抜け

出来高が増えているのに株価の上値が重い」

②高値からの急落の後の「上昇の試しの失敗」

急降下後のリバウンドで

出来高が少なく弱々しい場合

高値更新に失敗し下降トレンドに入る

可能性が高まる

③リード株の値動きの不調

④3回連続利上げ

金融緩和は上昇、引締めは下落

・底打ち3つの兆候

①平均株価が下落したあとに急回復

②安値トライの失敗、上昇後に

もう一度下落するが安値更新は

できない

③上昇開始4〜7日目のどこかで

上昇が加速する

また「弱気の専門家が多くて悲観論が強い」

という状況でこうした動きが起こると

一段と底打ちの可能性が高まる

・「新高を買う」に並ぶ買いのタイミングは

「ベースからの上放れを買う」

ベースは横ばいのことである

特に2〜3回「だまし」の動きが

入ってから上放れすると、その後の

上昇力が強くなる

・取手付きカップのパターンは

だいたい3〜6ヶ月で形成される

短ければ2ヶ月弱、長ければ

1年3ヶ月ぐらい

取手の部分は一般的に1〜2週間

かけて形成される

①とって付きカップ形成前にと、率にして

30%以上の明確でしっかりとした株価の

上昇トレンドがある

カップの底で2〜3回のダマシの動きがある

カップ部分の高値から安値までの

株価調整幅は12〜33%くらい

④取っ手自体はカップの真ん中より

上で下向きに形成され取っ手部分の

下落幅は強気相場なら高値から8〜12%

⑤下落する値動きの最後の方で

ダマシの動きが入り取手の安値を

下回り、その時に出来高が急に細くなる

・調整幅が50%以上のカップの部分が

深くなってしまうと、それは売り

需要が強いことを示している

オニールの研究では33%が望ましい

・「上昇の強さ」に加えて「だまし」

の動きが何度か確認できる形が理想的

・取手部分は13週移動平均線上で

形成され、だんだん出来高が少なくなる

という形がいい(日本株の場合)

・底の部分は高値から33%以内の調整

崩れる様なダマシの動きが入るという

形が良い

・自信のない投資家はある程度株価が

上がって来るとすぐに売却してしまう

上昇を抑える役目を果たすが、こうした

投資家がいなくなり、しっかり保有する

意志のある投資家ばかりになると

その後、株価はするするっと上がりやすく

なる

・取っ手はカップの上半分の位置で

かつ、10週移動平均線の上の位置で

形成されるとその後上ぶれに成功する

ことが多く下半分で形成されると

失敗することが多い(米株の場合)

日本株は13週移動平均線

・取っ手の最後のふるい落としで

出来高が細る動きになるのは

売り圧力自体が減少している

ことを示す

・取っ手付きカップのパターンに

限らず「ベース」「ダマシ」「上振れ」

の3つがチャート判断の重要な要素に

なる

通常は1回目のブレイクから20%以上

上昇したところでベースができる事が

多いが、それ以下でできることも多い

しかし、3〜4回目のベースになると

ブレイクに失敗する可能性がだんだん

高まりブレイクしたらそこが売りチャンス

・株を売る最良の時期とは株価が

上昇し続けると誰もが疑わないとき

・売り時は上昇の勢いがあるうちから

考えるべき

①マイナス8%で損切り

②通常は20〜25%で一度利食い

③1〜3週間で20%も上昇する株は

最低8週間は持ち続ける

・3週間以内に20%の上昇を達成

してしまう銘柄は多くの場合2〜3倍

に化ける潜在能力を秘めている

その力強い上昇は8週間以上続く

事が多い

・8週間以上保有した場合の売サイン

1.業績が鈍化

業績予想の下方修正

新年度予想の増収率が大幅縮小

2.チャートの売りサイン

①クライマックスストップ

上昇が続いた後の2週間で5割

もしくは1ヶ月で2倍という様な動き

②3回目や4回目のベース

③上昇の鈍化・高値からの急落

出来高増えているのに上昇しない

平均株価に比べ弱い動き

④弱い戻り

出来高も少なく高値更新できない

⑤13週移動平均線を割れて停滞

日本株の場合、米株は10週移動平均

⑥200日移動平均線が下向き

・一般の個人投資家はバフェットの

ような完璧に近いファンダメンタルズ

的判断をするのは難しい

だから株価チャートを見て賢い

大口投資家の動向を探るのです

 


第6章 ジム・ロジャーズに学ぶ

「バリュー&チェンジ戦略」

・28歳の時に12歳年上のジョージ・ソロス

と組んでファンドをスタート10年で

年率40%資産累計30倍以上の

パフォーマンスを達成

37歳の時9ヲンタムファンドを辞めて

1400万ドルの報酬を得る

・「バリュー&チェンジ投資法」とは

①まずは株価が業績面や資産面から見て

「これ以上、下がりようがない」という

くらい割安な水準で低迷が続いている

状態の投資対象を探す

②その投資対象をウォッチして

良い兆候が見え始めたら買う

・「これ以上、下がりようがないくらい割安」

下記のものが低迷しているところに目をつける

①世の中に必要不可欠なもの

原油などのエネルギー資源、金

プラチナなど貴金属、銀・銅・アルミ

などの工業用基礎材料など

②本来は優秀な企業や国

国民が優秀で自由で開放的な

市場経済の国、ドイツなど

・ロジャーズは筋金入りの逆張り投資家

その「戦略的逆張り」とは

①「下落の背景」をきちんと踏まえた上で

②「もうこれ以上大きく下がりようがない」

と判断できて

③「良い変化」が出始めていると

判断できる時に買う

・1990年にバイクで世界一周

2年で6大陸、50カ国以上を巡る

1999年に改造ベンツで世界一周

2年半で116カ国30以上のアフリカ国

15の内戦地域

・国の政策・体制については

自由で外国に開放的で市場原理が

重視されている、という事が経済発展

には重要であり

反対に保護主義・閉鎖的・過度の規制

などは国が衰退する原因になる

スエーデンのように保護主義に走らず

潰れるべき企業は無理に救済せず

潰れるに任せて、その上で経済を

立て直していく「創造的破壊」

これこそが資本主義のダイナミズムを

生み出すものである

・日本が復活するには

–過度な金融政策や景気対策などの

保護政策から脱却する

規制緩和や自由化を進める

–貿易自由化や移民政策など

開放的な政策を推進する

・今後の日本経済では、医療や

農業や雇用・人材ビジネスなどの

分野での規制緩和や貿易自由化などが

期待される、実際そうした規制緩和

自由化が推進されれば、そこに

大きな投資チャンスが生まれる

可能性がある

・商品に投資するには

「需要と供給の法則」が決定的な

意味を持つといいます

ロジャーズは小麦、大豆、トウモロコシ

など基本的な農産物に注目

・2020年は「金融から農業」へ

2008年のリーマンショックまでは

アメリカのMBA取得者は1.5万から

20 万人に膨らんだ野心ある若者の

多くは金融業界を目指した

「これからは金融ではなく農業ビジネス

を目指せ」とアドバイスする

個人投資家へのアドバイス

①自分が得意な分野のことを

徹底的に勉強したりして

その分野を投資対象とすること

②今後10年くらいの大きな流れを

考えて投資すること

③道に落ちているお金を拾うくらい

簡単で確かと思えるチャンスを待って

投資すること

 


第7章 ケインズ、テンプルトン、ネフ、是川銀蔵に学ぶ

「成長性」と「割安さ」の判断力の極め方

・チェンジの中でも特に重要なのが

成長性を確信させるチェンジです

ジョン・メイナード・ケインズ

・相場は長期的にはファンダメンタルズ

に即して動くが、短期的には

心理的要因によってファンダメンタルズ

からかけ離れた動きをする

・マクロ経済の知識を生かして

景気の先行きを予想し、それに

基づいて株をタイミングよく売買する

・抜群の収益性と成長性を備えた

超優良企業を見極めて、その株が

超割安な時に買い長期保有する

・投資鉄則

①将来性が高く本来の価値から見て

割安感が強い少数の優れた株を

注意深く選別する

②その見込みが間違いである事が

明らかになるまでは相場状況が

良い時も悪い時も断固として保有

し続ける

ポートフォリオは同じ性質や

リスクを持った銘柄に偏らせず

反対の性格やリスクを持つ銘柄を

組み合わせてバランスを考える

▼ジョン・テンプルト

・「本当に競争力があり価値が高い

企業はどれか」そして「本当に

超割安株はどれか」

一国だけを見るのではなく

各国の経済や企業の動きを知り

それらを比較する

▼ジョン・ネフ

・妥当PER=利益成長率+配当利回り

利益成長率と配当利回りは「%」ではなく

「倍」に変えて考える

利益成長率は営業利益か経常利益

の成長率と考える

・妥当PER=利益成長率

30%以上の高成長企業は(利益成長率=妥当PER)

利益2倍なら妥当PER30倍(15倍×2)

利益3倍なら妥当PER45倍(15倍×3)

利益4倍なら妥当PER60倍(15倍×4)

利益5倍なら妥当PER75倍(15倍×5)

30%より低い成長率の場合は

5%成長が3年以上続くならPER17倍

10%成長が3年以上続くならPER20倍

15%成長が3年以上続くならPER23倍

20 %成長が3年以上続くならPER26倍

配当利回りが何%かある場合はPERに足す

(ネフの公式)

・「成長が3年続けば」という前提は

一般的に投資家たちが具体的に予想

を立てて投資判断をする期間が3年

ぐらいが多い

・成長率が高すぎる企業は避ける

成長率が20%以上の企業は外す

成長性があまりにも高い企業は

経営が不安定になりがちであり

株価も乱高下しやすい

・「成長率20%」と「成長率10%、配当利回り5%」

の場合、ネフの公式ではどちらも

PER25〜26倍程度であるがネフは

後者を選ぶ

・着実で持続的な成長企業

①財務体質が健全。業界平均以上のROE

②経営者が有能

③製品やサービスに魅力がある

④製品の市場拡大が当面見込める

「10〜20%程度の安定した成長力が

期待できPERは10倍程度かそれ以下

の株」がネフのターゲット

是川銀蔵

・儲けたお金のほとんどを奨学財団

に寄付して自らは生活に必要な

最低限の資産を残して余生を熱海で

静かに過ごし亡くなった

30代は毎日図書館に通い経済関係

の本を読み漁り経済データを研究

3年の勉強の末に得た結論は

「経済は波動のように変化していく」

・「国の金保有量が紙幣流通量の

40%以下になったら交換を停止する」

という決まりを資料から見つけ

1933年4月に米国が金本位体制を

停止させることを的中させ空売り

を仕掛けて大きな利益を得る

・自分が納得できるまで経済を

勉強して、その上でどの経済データが

どのような意味を持ち、どのように

株価を動かす要因になるのか

自分なりに研究してみる事が大切

・普通の人間が70〜80歳で死んで

しまうのは飲み過ぎ食べ過ぎなど

贅沢な生活により人間が本来持つ

生命力が衰えてしまっているから

・勉強をして物事が見えてくれば

「何をどう努力すれば、何が達成

できるのか」見通せるようになる

・仕事でも趣味でも自分が関わっている

事についてはできるだけ興味を持ち

徹底して勉強してみる事が大切

・どんな自信がある投資対象が見つかっても

あまりにも大きな金額を投入すると

感情のコントロールが難しい

①人知れず安く放置されている

優良銘柄を仕込んでじっと待つ

②経済、相場の動きを自分で

よく観察する

③思惑を膨らまさず手持ち資金で

投資する

・人を陥れてまでして儲ける事は

論外だし、できれば社会的な意義を

考えながら投資するべきだ

 


第8章 ツバイク、ソロスに学ぶ

相場と経済の転換点の見極め方

▼マーティン・ツバイク

・株式市場トレンド転換サイン

①安値圏で「爆発的上昇日」が2回以上

「10日騰落レシオ」を使う

2倍を超える事は過去4年に1度程度

のペースでしか起こっていない

しかし10日より25日騰落レシオが

有名であり10日騰落レシオのチェックは

難しい

②金融政策の重要な変更

・値上がり銘柄出来高指標

その日の値上がり株の出来高合計が

値下がり株の出来高合計の何倍

であるかをみる指標

あまり一般的な指標ではないので

「上場銘柄の9割以上が上昇する

全高面の日で、日経平均出来高

を伴って大幅上昇する日」

それはまさに「爆発的な上昇日」

過去にこの爆発的な上昇日が

3ヶ月以内に2度以上起こると

その後大きな上昇トレンドに

発展する可能性がかなり高い

・金融政策は「金融緩和」「金融引き締め」

で主な手段は利下げと利上げです

日銀は2001年に人類史上初めて

取った政策は量的緩和と呼ばれ

民間の銀行から国債などをどんどん

買い取ってその代金を銀行にどんどん

振り込んでいくことによって資金を

供給する政策です

・ツバイクのいう金融政策の変更は

第一に金融引き締めから金融緩和

金融緩和から金融引き締めという

ように方向性を変わることを指す

連続的に行われたり幅が大きい

ような変更に注目する

FRBが1987年10月下旬に行った

利上げは「約4年半ぶりの金融引き締め」

一つ、金融政策から相場の転換には

タイムラグがあるケースが多い

ジョージ・ソロス

・国の実力を超えた通貨高は長くは

続かない1985年9月に巨額のドル売り

1ドル240円だったが1年後には150円

近辺まで下げた

・ソロスのボンド売り3条件

①経済実態

②需給状態

③政治要因

100億ドルの資金をボンド下落にかけた

イギリス中央銀行金利

10%→12%→15%と1日で2回上げたが

上がる気配はなく対ドルで20%の

下落となった

興味深いことにこの後イギリスの景気は

回復した

・経済の流れを考え抜いて読み切った

者が勝利し見誤った者が敗れる

「経済の本質を考え抜くこと」

 


エピローグ

株式投資で成功するための5原則

①損失と利益の比率の有利なものに投資する

明らかに有利なものに投資

②バリューを考え上昇余地の大きな株に投資する

好業績・低PERの株を損切りしても

損失率はせいぜい20%くらい

PER15倍を基準に10倍ぐらいまでは

割安と考える

利食いは割安水準の2倍(目標水準の1.3倍)

まで上げてもいい

③成長性を考える

年率3%、もしくは10%で3割程度の

利益成長ができそう

定性面と定量面で考える

–独自の強みがある

–売り上げ拡大の余地がある

–自分にとってわかりやすい

–業績がきれいに伸びている

売上高営業利益率が10%以上

ROEが10%以上

自己資本比率50%以上

–過去3年間25%の成長が続き

直近は40%に加速している

④安易な逆張りは避け何回かに分けて買う

「超優良銘柄が割安である(バフェット)」

「下降トレンドの銘柄は避け

上昇だけを狙う(オニール)」

会社の定性面についてよく理解し

将来に自信を持ち

十分魅力的な水準まで下がったら買う

具体的には「もう安値を更新しなくなったな」

と思ったら買う

3ヶ月以上できれば6ヶ月以上安値を

更新しなければ下降トレンドは終わったと

考えられる

「株価が下げ止まったか

上昇トレンドでまだ割安感が強くて

上昇余地が大きい」条件で買う

⑤1名柄の投入額は資金の20%まで

にしてダメなら速やかに損切りする

–予想外に業績が悪化

–その会社の強みが脅かされてきた

きちんと損切りできるには

–買いの理由を明確にする

–適正な金額で投資する

–他に良い候補株を持つ

損切りした資金でもっと良いと

思える株を買うと考える

 


●本書から得られた新しい知識

ジレットはP&Gに買収された

・ピーターリンチ銘柄

ダンキンドーナッツ 25倍

ウォルマート 1000倍

マクドナルド 400倍

ホームデポ 260倍

ボディーショップ 70倍

サービスコーポレーション(葬儀) 40倍

GAP 25倍

 


▼用語

ペーパーカンパニー

実質は何もしていないのに手数料やら

経営指導料やら払うというような操作

をし投資家のために使うべき利益を

減らしてしまう会社

▼式

・収益面から見た株価=一株益×妥当PER

・資産面から見た株の価値=一株純資産

・売上高営業率=営業利益×売上高

・会社の価値=経営資源×経営者

▼サービス

日経テレコン21

▼書籍(自分が未所有のもの)

・賢人たちの投資モデル

・バフェットの株式ポートフォリオを読み解く

・オニールの相場師養成講座

・実務家ケインズ

・相場師一代

・ツバイク、ウォール街を行く

ジョージ・ソロス

・ソロス

 


●本書に出てくる格言

・投資の成果は、どれだけリスクを

取ったかではなくて、どれだけ手間

をかけて調べたかによって決まる

ベンジャミン・グレアム

・大学は難しくて、しかも役に立たない

ことを教えているんだ、ビジネス

スクールは単純明快な行動より

複雑な行動の方を高く評価するけど

実際は単純明快な行動の方が有効だね

・10兆円もらってもコカコーラを

倒す会社は作れない

ーウォレン・バフェットー

・バフェットは今回重大なミスをした

・道端にお金が落ちるまで待つ

私はただそこへ行き、それを拾い

上げるだけ

・ある国の実情を知るためには

国境線を渡るのが一番だ

・人生で25回しか投資しないつもりで

考えなさい

ージム・ロジャーズー

・高い運営能力を持っている外食や

小売チェーン店は全国展開により

20%のペースで10〜15年成長可能

・私が買おうとする株は

まさに伝統的なファンドマネージャー

避けようとする株なのだ

別の言葉で言うと私はなるべく

マチュアのように考えようと

努力してきた

・アマチュアが失敗するのは

プロの真似をしようと後追いする

時だけ

ーピーター・リンチー

まだ上昇中の銘柄を何度も売ってきた

おかげで私は財産を失わずにすんだ

ーバーナード・バルクー

決して底では買わず、早めに

売ってしまうことだ

ーネーサン・ロスチャイルド

私の投資の成功は個別株の

選択能力にあった

ケインズ

 


●本書で得られた気づき

・人を陥れてまでして儲ける事は

論外だし、できれば社会的な意義を

考えながら投資するべきだ

・今だったらZOOM株とか

GOLDとかになるんだろうな

と思って読み進めた

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

勉強会で本書の内容に従って

銘柄選択をやってみる