思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■たこ焼繁盛法を読んで

 

たこ焼繁盛法

たこ焼繁盛法

 

 

書名:たこ焼繁盛法

著者:森久保成正

 


●本書を読んだきっかけ

以前、甲田英司氏の本を読んで

屋台たこ焼きで億万長者になり

事業を拡張していったという事

を知り、たこ焼ビジネスに興味を

持つ

実際、学園祭の時に屋台で

1本近い売上があった事もあった

甲田氏は「屋台ではできないのか?」

とよく聞くらしいけれど

小さく初めて大きく育てるという

意味でも「たこ焼き」には夢がある

と思い一読

 


●読者の想定

特にコネやスキルはないが

たこ焼きで1億儲けてみたいと

密かな野望を持っている人

本書では「たこ焼き甘く見るな」

とは書かれているが

どんな仕事も甘く考えると痛い目を

見るのは同じである

比較的、コネやスキルを必要

としないと考え実践すると

たこ焼きには夢がある

また、たこ焼きに限らず飲食業の

儲け方について知りたい人には

お勧めである

 


●本書の説明

「たこ焼の商売」は、

甘く見て始めると必ず失敗する

ただ軽く考えて失敗する人が

多いだけにチャンスもある


▼たこ焼商売の骨幹

・たこ焼を売るだけでは商売を続けられない

・人気を呼ぶには、やはり差別化

・たこ焼商売は簡単ではない

・他の飲食業とは異なるノウハウ

・商品特性に個性がある

・それにあった繁盛法がある

・安いイメージを活かす

・テイクアウトを強みに

・昼食、夕食以外の時間帯で売る

▼立地選びのポイント

・昼間の通行人が多い通り沿い

・住宅地に近く、子連れ、お年寄りが通る

・おやつ、間食が売れやすいところ

・自転車が止めやすい

・営業が終わった後に利用してくれそうな

飲食店がある

・酒を飲んだ人が帰宅時に通る通路

▼外観のポイント

・赤提灯が遠くからでも目立つ

・たこ焼屋だと一目でわかる

・立て看板で「主張」する

・店頭にテントがある

・店頭に屋台が出ている

・焼いている様子が店の前から見える

・店の外から気軽に注文できる

・自転車に乗ったままテイクアウト

注文できる

▼店頭ポイント

・テイクアウトコーナーに丸イス

・ビールケースの上にクッション

置いたイス

・ワイン樽を飾り兼テーブル

・パラソルとその下にイス

▼店内設計

・食べられるたこ焼の種類を増やす

・接客サービスはより大切

・オシャレさよりクーラー

・店内にも屋台のデザインを

・厨房機材の配置と設計に配慮

・店舗設計はローコスト

・カウンターのみのたこ焼き屋は有望

▼繁盛キーワード

・テイクアウト

・自転車

・20時〜23時

・赤提灯

・店頭のテント

・立て看板

・屋台

・店頭の丸イス

・店頭のワイン樽

・パラソル

・客席

・カウンター席

・クーラー

・店内のテイクアウトコーナー

たこ焼店のための厨房

・ローコスト内装

・昼食用セット

・夕食用セット

・待ち時間用メニュー

・待ち席

・ロスゼロ

・味付けにこだわる

鉄板焼きの応用力

▼メニュー構成ポイント

・たこ焼は昼食、夕食としては

売れないことを念頭に

・食事タイムはたこ焼きとのセット

・甘い物とのセットで軽食イメージ

・たこ焼より早く出せるメニューを用意

・メニューの種類を増やしても

食材は増やさない

・調味料はいいものを

・多彩な加熱方法でメニューを広げる

▼味作りポイント

・飲み物なしで食べられる

・マヨネーズかけても脂っぽくない

・醤油でもソースでも合う

・変わった味より飽きない味

・バリエーションは期間限定で売る

・焼きたてを売り、焼きたてを食べてもらう

・味見をする

・焼きたてにソースを塗る

・たこ焼用のソースを準備

・醤油味のたこ焼を見直す

お好み焼き、焼きそばの技術も追求

▼飲食営業の基本

・家庭では味わえない美味しさ

・飽きない美味しさ

・盛り付けにこだわり

・季節感のあるメニュー

・1品よりトータルの満足感

・営業時間、定休日はも守る

・想定客数、想定客単価を目指す

・店の魅力を維持する掃除

・美味しさを維持する掃除

・昼夜それぞれの特徴をアピール

・店主がいつもいる安心感

・らしくない内装、メニューはお客

を逃す

▼春の販促ポイント

・HPの更新

・チラシに雰囲気を伝える写真

・チラシにスタッフの写真

・チラシを配るとき一言

・チラシを配る時間帯

・得するチラシである事を伝える

・サービスも原価割れにしない

▼初夏の販促ポイント

・夏本番の準備

・夏の味に先手打つ

・5〜7月の気候の変化を考えたメニュー

・おススメを得するセットにして販売

・ヘルシー志向にアピール

・酒のつまみにもなるメニュー用意

▼夏の販促ポイント

・夏らしい活気

・家族で外食の場面を想定

・他店と共同販促

・参加型の販促

・お客様の写真を店内に貼るイベント

・盛り上がる景品、くじの活用

・昼間の宴会を仕掛ける

▼秋の販促ポイント

・節約志向

・旬のメニュー

・タレが選べる販促

・脇役メニューでバリエーション

・丼、小鍋メニューを販促

・シリーズ化したメニューは

種類と手軽な値段を伝える

・旬を日替わりメニューで

▼冬前の販促ポイント

・年末年始の種まき

・常連客に訴える

・普段と違う宴会メニュー

・値段で選べる宴会コース

・飽きさせないコース

・プレミア感をプラスして「飲み放題」

を販促に

・メニュー表に客席写真載せて

宴会できる感アピール

・幹事役に美味しい思いをさせる

▼年末の販促ポイント

・1月10日以降を据えた販促

・正月過ぎ使用のサービス券を年末に配る

・友達を連れて着たくなる様な販促

・盛り合わせでお得感

・スタンプカードで長く参加してもらう

・スタンプカードの偽造防止

▼忘れ物対応ポイント

・忘れ物がないかの声かけ

・片付けと同時に座席周りのチェック

・忘れ物専用ノートを作る

・忘れ物を渡す時の手順を共有する

・保管期間のルールを決め、それに準じる

▼盗難防止ポイント

・荷物置きはどこからも目立つ

・コート掛けはどこからも目立つ

・荷物は席下カゴに入れてもらう

上着はイスにかけない

・コートを預かって渡すまでの

マニュアルを作る

・貴重品は携帯してもらう

・コートは番号札を渡して引き換え

▼冬場のトイレ対策

・トイレの温度をチェック

・10度差以上は要注意

・暖気、ヒーター対策

・保健所の許可が下りるレベルに

・清掃チェック表を作る

・掃除のやり方を共有

・忙しい時間帯こそトイレ掃除の

頻度を高める

▼本文より重要な所

・たこ焼は主食ではないがそれだけ

で満足感がある、おやつにもなり

小腹が空いた時、お酒のつまみ

にもなり、テイクアウトして

お土産として、差し入れとして

の食べ物であり独特の商品特性

がある

・店頭に屋台を出して売れば

売りやすくなる

午後2時〜6時、午後8時〜11時

の間に屋台に人が立って焼く

お好み焼き屋もたこ焼を売った

方がいいし、たこ焼屋もお好み焼

を売った方がいい

・開業する物件は居抜きで良い

・クーラーは必須、パワー1.5倍の

馬力のあるクーラーを

・屋台の演出、屋台があるから

売れる

・厨房は振り向いたら食材を

出せる冷蔵庫がある配置

・現代人は中がとろり外がカラッと

が好み約8分かかる

鉄板焼きのメニューも用意する

お好み焼きは庶民価格の店で

ブランド牛や貝を焼いてはいけない

・飲み物なしでも食べやすいたこ焼

が売れる

・ソース味、しょうゆ味と選べる

マヨネーズは定番

乳製品を食べ慣れた現代人の

嗜好に合わせる

・お客様は高級なたこ焼を求めて

いるわけでない

・10個単位で焼けるたこ焼鍋が

丁度いい

・いつも美味しいですねと言ってもらえる

には変化がないことで

進化しなければならない

著者は40年で4回味を変えた

例)お好みのキャベツを

みじん切り→せん切り

・お金をかけるならソースに

かける

・レモンやパセリで盛り付ける

・季節感を出すためにポン酢

塩、バター醤油、中華味、味噌味

なども準備しお好み焼き、焼きそば

にも活用する

・10時に来店してもらうには

11時30分を閉店の目安とする

・客単価2000円とするなら

お好み焼き500円に鉄板焼

400円台でセットで売れる様に

著者のミナミの店舗は月900万売上

・店内掃除の手抜きは命取り

閉店と同時に清掃

・夜のお好み焼き店は酒も用意

かき氷を売っていても吊旗は下げる

・たこ焼のイメージで商売することが

売上を伸ばす基盤である

・飲食業界は3・4月の客を

とりこむ事が大切である

・店のスタッフの写真を準備

・生ビール2杯で1杯無料

割引サービスは最低でも原価が

取れる様にする

・夕方より朝にチラシを配った方

が効果的である

チラシを見て夕方の予定に入れて

くれる可能性がある

アルバイトに配らせると、やらされてる

感が出るので店員が配る

「たこ焼屋です」「割引付いてます」

と言って注意喚起する

・仕込み前に外気に触れる習慣を

・おススメを注文してくれた

お客様にドリンク1杯無料などの

サービスを行う

・祭りというキーワードを意識する

・七夕シーズンにお客様に短冊を

用意し願い事を書いてもらう参加型

店に足跡を残させる工夫をする

足跡を残させるイベントは

口コミにつながる

・「季節の行事」「食材の旬」

「気候の変化」「生活人の動向」

を意識する

・串揚げ、おでん、小鍋のサブ

メニューを用意する

かけるタレは醤油、味噌、コチジャン

などの種類を揃える

・宴会コースは

–あっさりしたものコッテリしたもの

コースの中で味覚バランスを取る

–儲けの出しやすい商品は

お得感の演出

–松竹梅は竹に儲けが出やすい

メニューを用意し松梅は原価の

引上げで値打ち感を出す

・宴会コースの告知はメニュー表で

・幹事にはいい思いをさせる

中長期の好循環に結びつける

・ドタキャンは金、土日、祝日

ぐらいはキャンセル料を取った

方が良い

・裏メニューサービスは

嬉しさを演出させつつ儲けを確実

に出させる方法である

・スタンプカードは貯める+使う

で誘客効果がある

途中経過でC賞、B賞、A賞と設け

た方が効果が高い

・忘れ物対策として

「お忘れ物はございませんか」

と声かけをする、併せて

「ありがとうございました

料理の味はおいかがでしたか」

と尋ねると自然・

・忘れ物が発生した場合

①品目と時間、席の場所を申告してもらう

②申告に基づき「忘れ物落し物」ノート

と照合する

③実物を確認してもらった上で

ノートにサインと電話番号記入

をしてもらう

④受渡完了後、店長や管理者に報告

・1月、2月はノロウイルスに注意

2月がピーク

・石鹸や消毒液は上から押すポンプ

よりしたから押して出す方式が主流

・トイレの清掃は1時間に1度が望ましい

・外気との温度差が10度近くの

差があるとヒートショックの

危険性が増す

 


●本書から得られた新しい知識

・毎年1月、2月になると

「たこ焼を始めたい」という開業希望者

が増える

・たこ焼は18時〜20時の時間帯は

売れにくく20時〜23時に売れる

・屋台のひさしは上向きの方が良い

その方が目立つから

入りやすいように店のドアは開けておく

・ワイン樽はテーブルがわりに

お客様が使う

・広島風お好みのソースは関西風

より醤油が少し強い

・ソースは現代人はウスターソースより

デミグラソースやトマトソースに

慣れ親しんでいる

・焼きたてにソースは塗る

たこ焼の表面60度ぐらいである

味見もそれでする

・麺を焼くときは、麺の両面を焼く

・焼きそばのソースは

ウスターソースとトンカツソースを

使って焼くと良い

・10年前はたこ焼の原価は20%

たこ焼のタコは1個に6g

今は8〜10gが当たり前

・タコは一度茹でたものをカット

して使うアフリカ産の特に

セネガルのタコはたこ焼きに向いて

いる

・バリエーションとして注目されているのは

キムチ入り、チーズ入り

・直径38mmが主流でジャンボたこ焼は

40mm

・窃盗が狙いやすい店

①従業員から死角

②大きな動作が必要にならない

③ターゲットが気付きにくい

▼用語

ヒートショック:

暖かい場所から寒い場所に移動すると

心臓や血管にダメージが加わり

具合が悪くなる

▼生地の作り方

・たこ焼粉2kg

・卵(L)8個

・水8000ml

淡口醤油80ml

–容器の生地は撹拌してから

鍋に流し込む

だし醤油を隠し味として使う

冷めてからも美味しさを保てる

–6時から3時の方向に回して返す

 


●本書に出てくる格言


●本書で得られた気づき

世の中、何でも甘く考えると上手く

行かない

やはり、覚悟が必要だ

しかし、他の人が油断しているからこそ

チャンスを掴めるという考えは

参考になった

 


●今までの自分の考えと違ったところ

ヒートショックは思った以上に

危険である事、田舎の親戚に

教えてあげたくなった

 


●本書の内容で実行してみたい事

先ずは著者のレシピで、たこ焼きを

焼いてみる

いきなり、たこ焼きを始めるわけでは

ないけれど、売り方とか

販促の仕方とかは他のビジネスにも参考

になると思うスタンプカードの

導入から初めてみようかと思った

 

 

たこ焼繁盛法

たこ焼繁盛法