思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■写真で食べていくための全力授業 を読んで

 

「写真で食べていく」ための全力授業 (玄光社MOOK)

「写真で食べていく」ための全力授業 (玄光社MOOK)

  • 作者:青山 裕企
  • 発売日: 2016/09/29
  • メディア: ムック
 

 

書名:写真で食べていくための全力授業

著者:青山裕企

 


●本書を読んだきっかけ

写真で食べていくには具体的に

どの様な手順を踏まなければ

いけないか調べてみたくなった

 


●読者の想定

将来フルタイムカメラマンで

働きたいと思っている人

本書は一例である、今は複業とか

色んな成功事例があるけれど

写真家とカメラマンの違いとか

分かりやすく説明している

個人的には営業方法のインタビュー

記事が良かった

 


●本書の説明

誰でも綺麗に写真が撮れる現在

誰にでもできることに人は

お金を支払いません

作品志向のカメラマンも

商業志向の強い人も本書は対応します

 


1時間目「写真家」と「カメラマン」どっちを目指す

写真を、食べていくことにつなげて

いきたいかどうかを考える

【写真家】

自分のために写真(作品)を撮る

自由度が高い

海外進出を考える、同世代を生きる

人たちの共感が得られるかが重要

ムービー撮影など撮れなくても

なんとかなる

【カメラマン】

相手(クライアント)のために

写真(仕事)を撮る

仕事量が多い

なんでも撮りますから始めた方がいい

なんでも撮ってお金に変える覚悟を持つ

撮る機会を増やし人間関係を構築

ある程度、仕事をこなしたら

自分の得意な分野に絞っていく

出会う人全てがクライアントに

なりうる(七五三、家族写真)

 


2時間目写真の仕事の現在

近年は撮影後にレタッチもお願い

されることが多い

また動画の撮影依頼に推移して

きている

・ミュージシャンのライブ撮影

などは望遠レンズで高感度の

カメラを用意する

・スタジオ撮影ができなくても

問題ない「得意ではないです」

と最初に言っておく

・雑誌の仕事は新規参入しやすい

連載になると定期収入もある

最近では雑誌が売れない傾向にある

・これからはWEBの仕事がよい

検索した時、自分の写真が

出てくるので宣伝効果がある

完成度の高い写真を出そう

・個人の仕事は比較的すぐに

取組める対個人の仕事には

①ブライダル写真

最初は1年に1、2回

派遣会社に登録するのが現実的

②家族写真

③アーティスト写真

メジャーではないインディーズや

地下アイドルの写真

④不動産・店舗撮影

広角レンズを使って部屋を広く見せる

・対個人は売り込みより

紹介が手堅い

・プロならどんな些細な仕事でも

お金をもらいなさい、そうしないと

腕も上がらないし相手もあなたを

プロカメラマンとしてみない

・結婚式にジャンプ写真はお勧め

・海外ではカメラマンの二極化が

すすんでいる、大手エージェンシー

に入っていないといい仕事が来ない

ムービーの仕事は80%

これからはスーパースターカメラマン、

匿名的な仕事を起用にこなすカメラマン

の二極化がすすむ

写真は大きく分けて二つの要素がある

サブジェクト

その人らしい題材

②ルック

その人らしい仕上がり

・どこの出版会社で写真を出し

どこで写真展をやるかを、あらかじめ

決めておく

・面接では写真作品より人が見られる

写真だけでなく幅広い教養を身に

つけた方が有利

闇雲に写真をアップするより

きちんと仕上げた写真をアップする

・プロのクリエイターにとって

大切なのは『違う』という事

そしてもう一つ『クオリティー

他の人と違うけれど質が高い

・世の中に貢献して結果として

対価を貰うということを考え

なくちゃいけない

・日本は海外と違って若いカメラマン

が食べていけるいい土壌がある

日本の商業カメラマンは凄く

ピークが短い、一発芸人か

お笑いタレントに近い

・日本のクリエイターに一番

足りていないのは悔しさです

・カメラマンとしてやっていけるか

悩んだときは「ロッキー1」を見ろ!

テーマ曲を聴きながら仕事に

向かった方がいい

・ストックフォトはどのくらい

熱心に取り組んでいるかで決まる

1週間に1回は写真をアップする

新しい目線で持っていかないと

すぐに置いていかれる

・フォトワという家族出張サービス

もある

 


3時間目「カメラマン」の仕事の流れ

カメラマンの仕事は

限られた状況下で最高の写真を撮ること

・相手に満足してもらえる写真

でなければ全額返金する意識を

持って仕事に臨む

・チームで仕事をする場合

撮影した写真に対して最も

思い責任を負うのがカメラマン

髪型やメイクがおかしかったとしても

気づかなかったカメラマンの責任

・初めて仕事をするクライアントに

対して結果と信用が何より重要です

・失敗してもそれを引きづらない

されど同じ失敗を繰り返さない

ことです

・仕事の流れ

①オファー

オファーを受けるかどうかに関わらず

返事はできるだけ早く返す

②打ち合わせ

聞くだけの人にならず

コミニケーションしながら

イメージを具体的に

「かわいく」と言われたら

どの様なかわいさなのか具体的に

質問していく、イメージに近い写真を

検索し共有

こちらから提案できる様に

③ロケハン

第一に天気を調べる人物撮影だと風向き

もチェックする

第二に撮影場所の情報、光の入り方

窓の位置など

第三にモデルの特技や趣味など

それを用いたポージングなど検討

自撮りをチェックし利顔を調べる

④撮影

集合、撮影時間は厳守

明るく元気な撮影現場

モデルのコンディションや

ヘアメイクの手際が悪くても

カメラマンは動じてはいけない

撮影で取り返しがつくのは

RAW現像で調整可能な設定

取り返しがつかないのは

写真の技術(シャッタースピード、絞り)

P72撮影スケジュール

とにかくクライアント第一で

⑤納品

納品は早く相手が選びやすい様に

広告写真はRAWデータと色見本

をつけて納品する

「アタリ画像」は小さなサイズに

縮小してクライアントに送る

作成にはTh–MakerXが便利

広告の場合はレタッチャーが

別にいる場合が多いので不要

納品後、自分の写真が使われている

WEBが観れると大きな満足感

があります

・仕事に必要な機材

①カメラ

本気モード×2、気軽モード×1

②レンズ

広角24〜28mm、望遠200〜300mm

をカバーできるズームレンズ

③照明

クリップオン、モノブロック

補助光として使うだけでなく

背景を白く飛ばすときにも使う

④ノートパソコン

LightroomPhotoshop入り

・データのバックアップ

3箇所に保存する

Dropbox、プライムフォト

ファイル名の例として

「日付+カメラメーカー頭文字+番号」

・持ち物チェックリスト

☑︎カメラ、レンズ、予備バッテリ充電器

☑︎記録メディア

☑︎照明、レフ、白い布

☑︎タオル、雑巾(汚れた椅子拭き)

☑︎レンズ拭き、ブロア

☑︎ノートパソコン、HDD、CR

☑︎モバイルWi-Fi

☑︎ヘアゴム、くし、手鏡

☑︎テープ類

・プロフェッショナルな仕事とは

結果を出しているかどうか

が食べれるかどうかを決める

結果を出すためには

①適切な機材の準備

②最高画素数の設定

焦点距離

50ミリを基準に28〜35ミリを

基準でも良い

④光

光を見るときはまず影を見る

反対側に光源がある

⑤身なり

清潔感があること

撮れ高の想定

カメラマンにはセレクト権はない

あらゆるパターンを想定しておく

–横で撮ったら縦でも撮る

–寄ったら引きも

–トリミングを前提に撮る

–見開きを想定する(顔の位置)

–表情やポーズのバレーション豊富に

–背景バリエーションも多く

クライアントの要望に応えつつ

違ったパターンも多く撮っておく

「撮影終了です」と宣言しない

限り、時間オーバーでなければ

撮ることができるので撮れ高確保

・カメラマンの仕事は

半分が撮影、半分がデスクワーク

撮影前&撮影中&撮影後

全て極めてプロフェッショナル

・広告を撮りたい人はスタジオ

に就職しライティング覚えて

アシスタントについて仕事をもらう

ところからカメラマンとして

生きる術まで学んで独立する

スタジオに就職しないで独立

する道もある

「作品」は自分のために「仕事」は

人のために撮る

3年で食える様になる年収モデル

1年目(100万円)2年目(240万円)

3年目(480万円)を目指す

・トラベルフォトライターという

仕事を自分で作った

書く人と撮る人を融合させた

新しい仕事である

最近はムービー撮って編集を求め

られることも多い

・クライアントは一つではないが

一社でギャラが発生すると

そこからお金をもらえる仕事が

回り始める

 


4時間目 仕事を得るための営業方法

もしかしたら奇遇にも必要な人が

いるかもしれないから営業をする

まずは存在を知ってもらう事

編集部なら編集者カメラマンの

末席に入れてもらうことが

とても大切なことです

・営業に行くまでの流れ

①営業先を徹底的にリサーチ

仕事ができそうな案件があるか

カメラマンが代わり映えしないか

②営業する手段を考え連絡先を調べる

電話が一番有効、次はメール

「マスコミ電話帳」など参考

③さあ営業

・営業ツール

クライアントに思い出してもらい

やすいを考えて作る

ポートフォリオ

サイズは少なくともB4より大きいサイズ

リングファイル自信作や

見せたい仕事の実績(著者は48ページ)

プリント紙は写真展を見せる意気込みで

–表紙(名前連絡先)

–プロフィール

名前、生年月日、出身、学歴、個人史

代表的な作品」、仕事、著作

②名刺

渡した相手に会話が生まれるかどうか

が重要

–肩書

–名前

–電話番号

–ウェブサイト

–メールアドレス

–住所

–略歴

–作品

–仕事

③パンフレット

著者の予算は10万程度

「もらって嬉しい」「とっておきたくなる」

「集めたくなる」「印象に残る」

–サイズ21×21センチ

–ページ数 8ページ

④ZINE・写真集

自費出版の写真集

DMでは定期的に近況報告をする

どちらと言うと写真家向き

⑤ウェブサイト

静的なウェブサイトをまず作る

–トップページ

–プロフィール

ポートフォリオ

–日記

–予定

・営業ノート

名刺、ブック、ウェブサイトを

見せて三位一体で売り込む

駆け出しアイドルには自分から

無償でいいから写真を撮らせて

もらえませんかとオファーする

大半は断られるが・・・

当たって砕けろのスタイルで

年齢も出身も個性のうち

思いもよらない人間関係から

仕事は生まれる

逆の立場になって考えよう

初めて会って名刺渡したぐらいの

人から、いきなり仕事をお願い

するわけがない

一回でも名刺交換している事実が

すごく重要。

・地方でもカメラマンで食べていく

戦略的に働いていれば一カメラマン

であっても仕事は十分にある

写真だけでなく体験を売る

場合によっては写真を撮らなくていい

体験として心に残るかどうか

突き詰めると最終的には人間力

しかない

自分がどういうふうに目立ちたいとか

快感になりたいとか考えてたら

商売は成り立たない

全ての商品は誰かのために存在する

誰かが利益を得ないと自分にも利益

は返ってこないという経済の原則を

理解しないといけない

相手の価値をどうしたら上げれるか

を考え方の基準にする

シャッターを切るのは最後です

切るに至るまでに何を考えるか

ギャラは相手がどう感じるか

「これだけください」というより

向こうから「これくらい払います」

と言われるようになるのが

食べていく近道です

PVを上げるためにインスタは一気に

アップしないで、いい写真だけ上げる

基本は平日の夜に上げる

・食べていけるかどうか考えるより

まずはやってみる

続けるだけの熱意があるかどうか

まずは自問自答してみることが

大切である

・仕事はとにかく相手のことを考える

・カメラマンの仕事は、相手に

満足を与えるサービス業です

 


5時間目「お金」について真剣に考えよう

・駆け出しの頃は「最低報酬を決めておく」

交通費+α(1h拘束時間×円)

少なくとも時給1,000円以上で

安い金額で仕事をすると

あなたじゃなくても誰でも

「カメラマン」ならいいですよ

と言われているようなもの

どんな仕事でも最高の結果を

目指して取り組む。その結果に対して

ギャランティーを受け取る

相手の顔色を見ながらギャランティ

を変えてしまうような日和見「カメラマン」

にはならないように

・アシスタントやモデルなどの

人材をあらかじめ確保しておく

・必要以上に自分を安売りせず

とはいえ不当に高い見積もりを

出していては、得られたはずの

仕事を失ってしまう

P143 見積書の例

・撮影が終わると請求書を作成

追記事項として「支払い期限」を

明記しておくこと

今は無料で使えるクラウド請求書

作成サービスもある

見積書、請求書などの撮影は

なるべくスピーディーに発行する

・収入と支出については帳簿に

つける癖をつける

領収書は後々10%以上のキャッシュ

バックになると考えておく

前年の所得(収入ー経費)に応じて

翌年の税金が決まる

前年より所得が減ると税金の支払い

が苦しくなります

・二次使用量が支払われることもある

・写真家の収入

–撮る

–出る

–話す

–書く

–売る

・カメラマンの収入

–撮る「個人」「会社」

–書く

–教える

–その他「二次使用」

著作権と肖像権

肖像権は法律としては明文化

されていませんが憲法13条

「幸福追求権」の下に保護された

知的財産権として扱われる

著作権は自分が撮った写真を勝手に

使われたり公開された場合に必要と

なる権利である

・フォトコンテスト応募作品も

著作者人格権は著作者にある

渡辺達生インタビュー

ワクワクすることやればお金は

後からついてきた

写真一本で頑張れば半分の時間で

カメラマンになれる

カメラマンを目指す人は2年間

アシスタントをすれば人間関係

どうにかなると思う

助手を選ぶときは履歴書ではなく

やはり人で選ぶ

やりにくい相手とは仕事をしたく

ない

僕の写真はアイデアがないから

いつまでも続く、いつも現場の

被写体の様子に任せている

(5000人の被写体250冊写真集)

ヘアメイクの時からモデルと

コミニケーションをとっていく

他力本願でうまくいった

誰かが女性を撮れと言ってくれるし

タレントとスタッフがいないと

いい写真にならない

・写真で食べていく目標例

独立1年目:年収100万

独立2年目:年収240万

独立3年目:年収480万

 


6時間目それでも「写真家」を目指したい君へ

・写真家としての活動で食べていける

人はほぼいない

写真集を出すにしても出版社の企画が

通らない限りは自費出版です

プリントはプロラボに依頼しないと

いけません

ゴッホのように生前はほとんど売れない

という事もあるわけです

例えば300万円以上を得るためには

600万円以上の黒字をださなければいけない

写真家なら、周りから見て継続的な

発表を辞めてしまったら価値が下がる

写真家は普段から熱心に営業しなければ

写真は売れません

値段が写真の価値を決めている

・仕事で得るお金は「評価」ですが

作品に支払ってくれるお金は「共感」

です

・小商で稼ぐにはカメラマンよりで

撮る事も必要

作品:仕事=1:9でもいいので

0:1にならない事

・写真家は自分の写真を表現する

写真家として活動するには最初は

収入を得ることは考えづらい

・フリーなりたて対談

メールより電話の方が良い

写真で食べているというのは

三食自由に食べられて娯楽にも

お金が使える状態

 


おわりに

写真で生きていこうと決めてからは

作品:仕事=5:5

将来はもちろん10:0

写真で食べていくには軸と継続が

必要である

現実をしっかり直視たうえで

それでも食べていきたいと

強く思い続けていけば

必ず夢をつかみ取ることができる。

 


●本書から得られた新しい知識

・高校生はCD版のことを「マスター」

と呼びコピーすることが前提で

会話する

・インスタは日曜日の夜遅い時間帯

は見てもらえるが金土日の夜は

みんな忙しくて見ない

基本は平日の夜が望ましい

・ギャラリーのタイプは大きく分けて二つ

ギャラリストが運営するコマーシャルギャラリー

②場所を貸すレンタルギャラリー

・作品に記載する項目

–Title 裏にもサインエ・ディション、制作年と共に記入

–Year 制作年

–Material プリントの素材

–Sheet 写真のサイズ

–Framed 額装のサイズ

–Edition 1/5なら5枚中の1点目

–Price

▼ストックフォト

・fotowa(フォトワ)

家族撮影出張サービス

PIXTA(ピクスタ)

ストックフォト

▼サイト

日本写真家協会

https://www.jps.gr.jp

 


●本書に出てくる格言

自分を模倣しはじめたら終わり

蜷川実花

自分の写真がお金に変わるということは

自分に価値を感じてくれたこと

ー著者ー

 


●本書で得られた気づき

売り込む前に自分について

意識のどこかに覚えてもらうことが

大切だということ

お客様の価値を高めることを

第一に考えお金はその後

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

まずは名刺を作り直そうと思った

 

「写真で食べていく」ための全力授業 (玄光社MOOK)

「写真で食べていく」ための全力授業 (玄光社MOOK)

  • 作者:青山 裕企
  • 発売日: 2016/09/29
  • メディア: ムック