書名:日本株独学で60万円を7年で3億円にした実践投資法
著者:堀哲也
●本書を読んだきっかけ
部屋を整理していて見つけたので
再読してみる、少し古い本であるが
現在も使える内容が満載である
●読者の想定
株式投資の初心者から中級者ぐらい
独学でも勝てるいう著者の手法や
考え方は参考になると思う
完全にパクる事もできるが自分なりの
売買アイデアを考え出すヒントに
すると良いと思う
●本書の説明
自分以外の投資家が過度に割安に評価
している銘柄を買い、その銘柄が
正当な評価を受けるまで待つ
・2倍になる銘柄を9回見つければ
60万円を3億にできる
=SERIESSUM(500,1/7,1,1)
500倍にするのに7年かかるとすれば
1年の目安はいくらか(2.43倍)
株で儲ける人は株価の歪みに気づいて
いる
昔は日本経済新聞の朝刊の業績先取り
予想のニュースで株価が上がった
今は有料のサービスがあるため通用
しなくなった
株価が上がるきっかけがある銘柄を
選ぶ、決算発表に限らず、その銘柄
が注目されるきっかけが思いつく銘柄
を選ぶ事が大切
株式ランキングの中で検索数が上位の
銘柄をチェック、株価に反映されて
いない出遅れ株を探す
また出来高増加率上位銘柄もチェック
掲示板の書き込みが投資判断になる
投稿者もいるので見てみる
良い投稿者はお気に入りに入れる
▼除外する銘柄
①日経225銘柄は除外
②時価総額1000億以上
③買いの理由が弱い
④すでに株価が上がっている
四季報の発売時と現段階の株価を見比べ
大きく上がって明らかに乖離がある
場合は見送る
続いて前年度実績と今年度・次年度
の一株あたり純利益を確認
一部の年に明らかに乖離した年がある
銘柄は除外し、そうでない銘柄の
3年後の1株あたりの利益を計算
1株あたりの純利益から概算のPERを
計算し15以上は除外し10以下を
購入検討する(慣れるまで練習)
・その銘柄の真の価値と株価に
ギャップはあるか
・そのギャップを埋めるための
きっかけはありそうか
具体的には以下の事例がある
・本来もっと評価されても良いが
株価に現れていない
・上方修正が見込まれるが織込まれて
いない
・近いうち黒字化が見込める
・大口投資家の空売りで異常な安値
・悪材料は一時的なもの
▼著者の銘柄発掘例
「株探」で銘柄検索ー業績上方修正有望銘柄
の記事を確認
例)【中期間】時点通期上振れ有望銘柄
進捗率の高い銘柄を探す(重要)
通常1四で25%、2四で50%ぐらい
になるはずであるがそれより多い銘柄
①進捗率67%以上(6ヶ月の中間決算)
②5年平均進捗率と実際の進捗率が
経理している(差が10%以上)
季節性を考慮するため
50%を大きく超える銘柄など
③PERが20倍以下(該当銘柄が多い場合
は基準を厳しくする)
上記をチェックしたら企業のIRの
ページをチェックし最新の進捗率を
確認する(最新の決済短信)
中期EPS÷会社予想のEPS=進捗率(%)
株探の進捗率と比較する
5年平均進捗率が50%以下の銘柄は
半期のEPSを2倍にして計算する
現在の株価から計算で出したEPS
で割り期待PERを出す
過去のPERより低い場合は買入検討
経常利益と純利益が同じぐらいの
会社は法人税分40%差し引いて計算
本業で儲けていない会社は除外
上方修正狙いができるのは資産が
小さいうち株価にギャップがある
のは出来高が少ない場合が多い
▼株価ギャップを探すパターン
①買収されそうな会社を狙う
②成長性の高い会社を狙う
③株価が意図的に抑えられている会社
信用二階建ての銘柄など
④新技術を持つ会社
内容を理解できないものは対象外
新技術の将来的な市場規模も考慮する
ライバルに対し優位性があるか
2段階に上がる場合が多く
第1弾は短期投資家
第2弾は実用化され利益の見込みが
立った時
投資をするのは業績が良く割安な
銘柄を選び、その中でチャートや
需給を見てタイミングの良い時に購入
▼四季報チェック項目
①売上と営業利益が増え続けている
②従業員が増え続けている
③財務が健全
自己資本比率15%以上
▼避けるべき銘柄
・一株益が1年だけ高く前後が低い
・営業利益に比べ経常利益が極端
に高い
・経常利益と純利益がほぼ同じ
最後に決算短信で確認する癖を
つける
テクニカルで見るべきポイント
「チャート」「出来高」「信用残高」
大口投資家の空売り残高は発行株数の
0.5%を超えると公表される
他のプレイヤーが何を考えているか
と常に考える
仕手筋の目的は狙った株を安値で仕込
んで吊り上げ高く売りたい
有料割安株が仕手株になることはない
出来高に注意する
仕手筋は並行して情報屋をやっている
場合が多い
株価が1日の間に今までにも増して
上下するようになったら天井が近い
事前にわかるようなテーマ(VRなど)
は仕込んでいる投資家が多い
過去のニュースから値上がりする銘柄
を分析し、この系統のニュースが出たら
この銘柄を買うというのを決めておく
売り板に大きな注文(見せ板)がある
場合は株価を下げたい意図がある
▼上がるチャートパターン
パターン1
・ローソク足の底値が徐々に切上がり
売りたい人がいないため妥協の高値買
・出来高が徐々に減るか少ないまま
・近くに大きな枚数の売り板が存在しない
パターン2
・ローソク足が概ね上昇傾向
・直近数日、株価の変動が少ない
・直近数日、出来高が減少傾向
▼サラリーマンでもできるデイトレ
ボックス圏で動いてる銘柄で
業績が安定(配当利回3%、PBR1以下、
株主優待銘柄など)超優良銘柄を選定
ボックスの抵抗線付近に買いの注文
値段を段階的に分け複数注文
10円上がったら利益確定の注文
入れておく
悪材料が出たら全て損切り
著者は悪材料が出ない限りは損切り
しない方針だった
半分はギャップアップ狙い半分は値幅
を取りに行く戦略も有効
テクニカルツールでは
「移動平均線」を使う
買う前に目標株価を決める
上方修正の場合、上方修正後の平均PER
をおおよその基準にする
経験的に適正株価の2倍ぐらいが上限
となる場合が多い
決算予想を一定以上の割合で変更する
場合は1週間前までにIRを出す必要
がある
なぜか株価が安く抑えられている場合
・確信が持てるなら買って仕込む
・需給バランスから底を判断
下げて株価の動きが横横または微上
+出来高が細っている
大口投資家不在の場合は底値が少しずつ
切上がる
▼売る3つのタイミング
適正価格を超えたら売り始め
2倍まできたら全て売る
①今までより1日の値幅が大きくなり
出来高が急増した時
②25日移動平均線を割り込んだ
③上方修正や材料が出た翌日
勝ち続けている投資家は例外なく
自己コントロールができている
①本業が手につかないような投資はしない
②自分と反対の意見に耳を傾ける
③損失の責任は自分にあると自覚する
④株で勝った時こそ油断しない
買った理由が崩れていない株は
損切りしなくても良い
現金のままチャンスを待つという
選択肢を持つ
▼自己コントロール9つの実践
①買うときは自分の言葉で買う理由を書く
②損切りは必要な時だけ行う
③定期的に株価・IRをチェック
④持株の1つが倒産しても耐えられる
⑤有望な株が無い時は現金を持ち続ける
⑥負けた時は原因分析
⑦自分の都合で株を売り買いしない
⑧目標額に達するまで儲けても使わない
⑨勝っている人の意見を参考にする
●本書から得られた新しい知識
・ヤフーファイナンス
・株探
・空売り情報サイト
http://kara urai.net
・株ドラゴン(IRが一覧)
年間売上の2倍前後の会社が多い
●本書に出てくる格言
●本書で得られた気づき
●今までの自分の考えと違ったところ
●本書の内容で実行してみたい事
株探から上方修正候補の銘柄をチェック
するやり方を一連で練習してみる