思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■お金の味 を読んで

 

 

書名:お金の味

著者:金森重樹

 


●本書を読んだきっかけ

以前、著者の本を読んで本棚に

しまっておいたが、フリマに

出す前に再読してみた

 


●読者の想定

ズバリ本書のサブタイトルには

借金の底なし沼で知ったと書かれていて

債務者のために再生するアドバイス

書かれている

 


●本書の説明

第1章 人生のどん底から這い上がれるか

僕たちは①両親や兄弟、親族などの家庭環境

②学校の先生③友人の3つのグループの

影響を受けて物事の考えや癖を身につけて

いきます

自らの意思で自分の置かれた環境を

成功に必要なものに造り変える

そこにこそ、富の扉を開ける鍵が

隠されているのです

ビジネスの世界は基本的には

「ノーリスク・ノーリターン」

独立した経済主体としての生活を

始めたら金儲けに関する限り

あなたの判断に嘴を入れてくる

親の影響は排除しなければならない

学校教育では元利金等の返済額の

計算方法といった実社会で使われる

事を教えていない

税金についたも教えません

源泉徴収制度は国家社会主義

ドイツ労働者党のヒトラー党首

の下で戦費調達目的で行われた

制度に範をとって日本でも

太平洋戦争のために始められました

・販売員は顧客の拒絶にあった時に

初めてセールスがスタートします

いかに議論する事なく反論していくか

「質問法」「YES,But法」

「ブーメラン法」「話題転換法」

などです

・「ヤバイ状況になっても寝てしまえば

なんとかなる」

 


第2章 社会は格差に満ちている

ギャンブルとテレビゲームには

嵌らないようコントロールできる

自信がない限り近づかない事です

事業をギャンブルと考えてスタート

するのは危険です

不確定要素を潰していって極限まで

リスクを抑えるのが事業というもの

です

・一般的に金持ちとされている

医大生の親について

最低でも5000〜6000万円を

払える能力のある親ばかり

寄付金や学校債の協力も求められ

ます

・経験に裏打ちされた知識を十分に

持ちながら、その知識に囚われない

偏見のない、ある意味無知な状態を

保ち続ける事が成功の要と思って

います

メルセデスベンツをせっせと貯金

して買うようでは一生富の扉は開

ません、次のように買います

法定耐用年数の全部を経過している時

耐用年数=法定耐用年数×20%

中古資産が法定耐用年数の一部を

経過している時

耐用年数=法定耐用年数ー経過年数+経過年数×20%

新車の耐用年数6年

・4年落ち

6−4+4×0.2=2.8 で2年

・5年落ち

6−5+5×0.2=2.0 で2年

・6年落ち

法定耐用年数の全部を経過

しているため、最短の2年

となってベンツは4年落ちでも

6年落ちでも2年で落とせます

節税兼ねて車両購入する場合

4年落ちの車を2年ごとに購入

するのがベストです

・本当に何でも好きなだけ買える

状態に到達した人は、そこまでの

過程でお金の扱い方を身につけて

いるため消費活動を快楽ではなく

苦痛と感じるようになっている

はずです

 


第3章 試練は突然やってくる

自らの運命のハンドルから手を放して

他人に委ねた人間は、その他人に

人生を無茶苦茶にされても文句は

言えない

先物取引の恐ろしいところは

全部資金を巻き上げた客に親族

知人などから借金させて更なる

深みへと突き落とす事が最初から

予定されていて、営業の一環と

してシステム化されている

・人間は面白いもので1000万円

稼ごうという話にはまず乗って

こない人間であっても既に無く

した1000万円を取り戻すという

提案には抗し切れないで乗って

しまうものです

・周りの人間から借り入れをする瞬間

はポイント・オブ・ノーリターン

である

・著者は借金6000万円で

①人生の問題は自分で解決しなければ

誰も解決してくれない

②現象に対応するだけでは、問題の

根本的な解決は永久にできない

③偶然に左右されるやり方では

この問題は解決しない

 


第4章 再起のための社会勉強

・既知の問題の解決方法は、一般的

普遍的な前提からより個別的・特殊的

な結論を得る推論方法であり

一言でいえば演繹法です。

この演繹法においては前提条件が

正しければ結論は絶対的、必然的

に正しいわけです。

・少額の借金で悩んでいる人は

目の前の返済に追われていつも

疲れているように見えて、覇気が

ない人が多かったのですが

とても一生働いても返せないだろう

という借金がある人は、返すどころか

もうひと山当てる気満々でギラついて

いる人が多い

・人は自分が痛いとこをろ指摘される

と、それが正論であればあるほど

反論のすべがなくて腹が立つ

怒りの矛先はなじられた相手に向く

・公正証明で1年払えるだけ払えばいい

金利をよく確認する事。

・株式を公開すると社長には

大金が転がり込んでくる

社長だけでなく監査法人、証券会社

にもまとまったお金が支払われる

そこには資本主義の本質とか

チャンスの匂いが感じられる

・売上30億の規模感は

マンションの平均販売価格が

3000万円だとするとわずか

100戸のマンションを販売すれば

達成してしまう。

・マンション販売は概念的な操作

だけで完結しやすい管理系、つまり

人事、労務、総務系の書類作成

から進める方が手をつけやすい

それぞれの業務は習熟するまで

数年を要する。

・資料を参考にしながら書類を

作成するのと、試験という形で

質問をなげかけられながら

自分の知識の精度を上げていくのでは

知識の裏付けに格段の差がある

・不動産会社は営業出身で

腕一本でのし上がる経営者が多く

会計部門の言うことは軽んじて

あまり耳を傾けない場合が多い

・中小企業の場合には会計部門の

責任者の役割を税理士が果たして

いるケースも多いですが

税理士のミスリードで潰れかかった

会社も多い

税理士が会社をダメにしてしまう

提案は

「広告費を削る」「人件費を削る」

である

人件費を削ると会社に残って欲しい

人が先に逃げ出してしまい使えない

人間ばかり残ってしまう

・財閥系、鉄道系を除くほとんどの

マンションデベロッパーは10年で

ランキングTOP10から消え去り

20年で全て潰れる

・セレブとてテレビで紹介される

人の会社が突然経営がおかしくなる

・マンションディベロッパーの

社長は売上げが10億も行くと

見栄を張るようになる、で、

資金繰りは苦しくなる全ては

自分の金と銀行の金の区別が

つかなくなり怖いもの知らず

・マンションは完成在庫の積み上がり

による在庫調整の局面が必ず

周期的に来る

 


第5章 どん底で見つけた成功法則

・日本は土地本位制で異常な

在庫が残っていても融資が受け

られた。

僕が財閥系のディベロッパーだったら

新興系が全部潰れるまで政府と組んで

貸し渋りで新興デベを追い詰めて

最後に贅沢な資金で窮地に陥った

彼らから捨て値で種地を拾います

・資本主義ではガリ勉と呼ばれた

人が権力の中枢に辿り着いて

政治、経済を支配するようになります

でも、不動産業会は腕っ節と

度胸で成り上がる事ができる

数少ない業界の一つです

・財閥系は10年単位のスパンの

中で、毎回新興不動産を太らせて

捕食するという事を繰り返して

きたのかなという気がする

・鉄道系ディベロッパは路線の延長

を前提にして路線が通過する延長の

土地をあらかじめ仕込んでおく

含み益については銀行からそれを

担保にお金を調達すれば転売による

余分な税金も発生しません

・ホテルは建物の躯体部分を設備部分

と分けて、設備で落とすことが

できる範囲が通常のビルとか

マンションに比べて著しく多い

・億万長者に出会っても、その人から

一から十まで金持ちになる方法を

教えてもらわなければならないようでは

金持ちになれない

金持ちになる手掛かりは誰にでも手に入る

簿記の本の中にそっと挟まっていた

・営業担当の人はそのエリアの

町内会の名簿とか子供が小さい家庭

とかの名簿をあれやこれやの手法で

入手している

・江戸時代の呉服屋は、店が火事に

なったら大福帳を井戸に投げ込んで

逃げる、まず大福帳を守る

江戸時代でも名簿を買って商売し

引退の時は名簿を売って退職金にした

・海外のマーケティングの本を読むと

何が分からないのかがわかった

中小企業診断士の資格は1年もあれば

取れますが「何がわからないのかわかる」

ためのもの

・看板ひとつとっても考えることは

色々ある(P206)

マーケティングの勉強が役立った

その後、著者は販売士1級も取得

・マンションデベロッパーの営業は

朝、社長の訓示から始まり

物凄い大声で目標を唱える

で、一斉に電話営業が始まる

できる人はコッソリ良質な名簿を

仕入れる

自分はお客様に夢を売る仕事を

やっていると考えなければ

やってられない仕事です

朝礼が終わると契約0社員は

罵声と人格破壊の侮辱を上司から

受けて、時には中から

「ボコっ、ドスっ」という鈍い音と

悲鳴にならない小さな悲鳴が聞こえ

上司が先に出てくる

その後、0社員が咽び泣きながら出てくる

マーケティングはどんなに本を読んでも

実際にやっていかないと上達しない

類のものである。

・他人のリスクの下でマーケティング

コンサルは基本的にやるべきではない

その会社のリソースにアクセスでき

なければ目的を達成する事が難しい

・自分を活かせる場所をきちんと

自分で見つけて、そこで頑張る。

自分ができない事は、できる人に

お任せする。

 


第6章 それでも壁は立ちはだかる

最終章は借金の取立て屋と著者の

攻防についての物語形式

時々、ノウハウが書かれている

・会社の買収の際は債務者は一旦

銀行への支払いを完全にストップ

下手に債務返済の繰延をすると

銀行ベースで事が進んでしまう

・自己破産は破産したからといって

借金がチャラになるわけではない

裁判所から免責の許可をもらって

初めて借金が消える

・いろんなトラブルに巻き込まれても

よく寝る事で平静を保てる

自分の許容量を超える外部環境に

適応しなければならなくなった時

ストレスにさらされても許容できない

そんな時は『寝る』に限る

試練が来たら昼寝をしてやり過ごす

目覚めたら気持ちを切り替えて

対処すれば良い

・覚醒は自分の持っていないものを

突然どこか神様がもらうのではなく

自分自身が持っていたものが

その時点の自分の思考の次元を

超えて組み上がってくる

・利息の膨張額が返済可能額を

上回る現状では、永久にこの借金の

無限ループの中から抜け出す事は

できない

・人間は全くダメな時は執着を

感じませんが、なまじあと少しで

払えそうな時には、今まで頑張って

きたものに対してひどく執着してしまう

 

 

 

 


●本書から得られた新しい知識

・ポイントオブノーリターン

その先に一歩踏み入れば、同じ所へは

二度と戻ってこれない地点

脳死だったら蘇生限界点

この時点を超えた人間は回復する

望みはなく徐々に死んで行き

二度と生還する事がない

・タニマチ

芸能人に多額の資金を援助する

スポンサー企業

・D観光系の会社は電話の受話器と

ガムテープで固定してから営業

をスタートするので電話をかけ続ける

しかない、立ったまま電話をかけさせる

・電話帳に載っている番号は荒らされて

いるから、逆に電話帳から抜けている

裏番号だけ集めてアタックする方が

効率が良い

・末期患者が死を受け止める5段階

①否認:死を受け入れる事ができない

②怒り:なぜ自分が死ななければいけないのか

周囲に怒りを向ける

③取引:何とか死なずに済む方法はないか

取引しようと試みる

抑鬱:死を避ける事が無駄と悟り鬱

⑤受容:死を受け入れる境地

最後の受容を経て初めて人間は再起

が可能になる

▼書籍

・自己破産せずに借金を返す方法「特定調停」

があなたを救う!(ダイヤモンド社

・死ぬ瞬間(エリザベス・キューブラー)

 


●本書に出てくる格言

「何でも買えるだけの財力を持った

者は何も欲しくなくなる」

「お金はあってもお金を使う事ができない」

「チャンスは一度だけ。いつか、その

チャンスに僕の全精力を叩き込む時がくる」

「世の中には金持ちになるのが

簡単な業種もあれば、非常に長い

時間を必要としたり、膨大な社員

を必要とする業種もある」

「不動産は売りから入れない」

「天をめぐらし回らし、劣勢を挽回する

起死回生のマーケティング

ー著者ー

お金は無慈悲な主人だが

有益な召使にもなる

ータルムードー

 


●本書で得られた気づき

ヤバい状況になったら寝てしまう

目が覚めたら新しい気持ちで

事態に対処する

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

ヤバい状況になったら寝てしまう