書名:鉄壁FX
著者:笹田喬志
●本書を読んだきっかけ
以前、「ガチ速FX」という本を読んで
納得いくところが結構あり
本書はデザインが似ていた
事もあり購入
「ただし本書の表紙は青」
●読者の想定
FXの初心者〜中級者向け
●本書の説明
はじめに
・切羽詰まった思いが、逆にFX
トレードで失敗する大きな原因
「トレードスキルは、生涯スキル」
・本書で紹介するスキルは3つのステップ
を踏んで合格した手法だけ
①自分の手法を徹底的に過去検証
②勝率をチェック
③「武器になる手法かどうか」を
統計的に判断
第1章 FXを生涯スキルに!
「最強メンタル」育成法
・4時間足の水平線を上抜けが
直近の陰線の上髭を超えたとき
10ロットの買い
(抵抗線上抜けの戻りから再上昇)
利益確定ラインは直近高値
損切りラインをレンジ相場の
安値の下限にした
(もみ合いから上値ブレイクの場合)
・FXには中毒症や依存症がある
ことを肝に銘じる
札束で数えるのではなく
「%パーセント」で考える
・「破産確率」
ナウザー・バルサラの書いた
先物取引の資産管理本
①勝率は何パーセントか?
②利益:損失「リスクリワード」の比率は?
③許容する損失額は総資産の
何パーセントか?
・FXでトレードを続けたいのなら
破産確率1%台以下で勝負すべき
リスクリワードを1.2倍以上に
しないと破産確率が100%に
近づきFXでは絶対に勝てない
・「2%ルール」
与えられた資産の2%を超える
損失は許されない
・一般的に何度か取引して
30%を短期的に失うと
どんな人間のメンタルも崩壊する
と言われている
・FXでのトレード成功は
「勝率」×「損益率(リスクリワード)」
×「最大損失許容率」
・できれば8割〜9割の確率で
「これは行ける」と思える場面
少なくとも6割〜7割の勝率
がないとトレードしない
・トレンドが生まれたてホヤホヤ
の時ほどトレンドの勢いは強く
その流れに乗れば高確率で儲かる
・「勝てそうな場面」だけで
取引すること
・負けが続いたら
一旦はトレードを辞めにして
冷静な気分で値動きを見られる
ようになるまで頭を冷やす
・プロスペクト理論からは
「儲けそこね」の悔しさから
もっともっと学ぶことが
大切であることがわかる
・「その他大勢」の人間が
何を考えていて、次にどう
行動しそうか客観視する
誰だって努力と経験次第で
向上する。
第2章 鬼速で成長する
「トレード日記」のつけ方
・「自分のトレード記録を残して
おいて、後から振り返る事が大切」
・はやる気持ちを抑え3ヶ月間
ヘッドアンドショルダーだけ
に絞って取引した結果、利益を
出せるようになった
・メンションでコメントもらえれば
返信します(著者)
・トレード日誌で「なにを意識するか」
①自分がどうしてトレードしたか?
②そのトレードは後から見ると
どんな局面だったか?
③その結果、どういう結果になった?
④そこから得られた教訓は何か?
・トレード後の反省点
①自分がトレードした理由は?
②その時の値動きは?
③勝ったor負けた理由は?
今後のトレードの為の教訓は?
・感情から来るものは一気に
改善は難しい
①自分がそういうトレードで
負けていることを認識する
②そうならないための対応
をする「ルール改善など」
・著者の日誌
①エントリーした日付
②通過ペア
③売りか買いか
④エントリーと決済、損切りのレート
⑤売買を判断した相場の状況
「各時間足の状況とエントリー
までの動き、思ったこと」
⑥売買した時の感想
⑦決済までに動いたPips数
※手書きで良いので値動きを
図に示す
・実際の値動きと照らし合わせて
その損切りポイントが正かったのか
それとも結果的には間違っていた
のかを検証
・個人の損切り決済の力を借り
自分が思った方向に相場を
動かす「ハメ技」が頻繁に登場
負けて損切りオーダーが発動
された後の最終的にどこまで
いったかPips数で記録すると
検証材料になる
・日足チャートをまず見て
大きな流れを把握、次に4時間足
で売買シグナルを発見して
30分足チャートで実際の売買
ポイントを決める
「マルチタイムフレーム分析」
P 57〜59
トレード日誌フォーマット
第3章 ダマシは「環境認識」で見抜く
笹田式トレード基礎編
・相場分析
①これまで相場はどう動いてきたか
という現状把握
②これからどっちに向かって
動いていきそうか、その動き
はどこまでいきそうか?
という未来展望
・FXで勝ち続ける重要度
①資金とメンタルの管理→
②環境認識→
③エントリーパターン
・環境認識
これまでの値動きの現状分析と
どっちに動いていきそうかという
未来予測
・エントリーパターンは
実はなんでも良い。
資金管理と環境認識を徹底して
極めないと勝ち続けることは
できない
見るべきものは2つ
①トレンド
②サポート・レジスタンス
・サポレジ転換はFXの絶対的な
「稼ぎどころ」
・「高くても買いたい人がいる」
ということこそがアップトレンド
アップトレンドの場合
少数の投資家が底値買いを始める
「先行期」、価格の上昇を見て
多くの投資家が買いを入れる
「追随期」、先行期に買った
投資家が利益確定を始めて
上昇幅が縮小したり乱高下が起こる
「利食い期」という3段階がある
・自分が実際取引する時間軸の
2つか3つ上の時間軸でトレンド
確認するのが良い
・トレンドが出ている足よりも
2つ短い時間足で売買プランを
立てる
・トレンドフォローの取引する
上では、取引しない場所も
明確に意識しておくことが
下手な鉄砲を撃たずに勝率を
上げる極意である
・FXの環境認識にとって
トレンド判断に重要なのは
「サポート・レジスタンス」
投資家が取引の参考にする
為替レートの「攻防ライン」
「節目」「買い勢力・売り勢力の陣地」
「最前線の基地」として
機能するのがサポレジ
・値動きに大きな影響を与え
そうな「魔法の水平線」を
見つけ出すことこそ、高い
勝率でリスクリワードもいい
取引を行う為の秘訣
・長い時間軸で重要なサポレジ
を探し→それより短い時間軸で
エントリーポイントを探す
・トレンド転換という点で
サポートラインがレジスタンス
ラインに役割転換した
「サポレジ転換ライン」の方が
重要、サポレジ転換が起こる
場面はアップトレンドにおける
押し目買い、ダウントレンドに
おける戻り売りのポイントになる
・レジスタンスラインが突破され
たあと、そのラインが実際に
サポートラインに転換するのを
しっかり見届けてから
エントリーする
・過去のレジスタンスラインが
サポートラインとして機能すると
投資家の間に「このラインは強い」
という安心感が広がり本格的な
上昇が始まる
サポレジ転換を意識すると
自然とトレード回数も減り
ポジポジ病やトレード依存症
を克服できる
・F Xの値動きにおける
買いのゾーンは1割
売りのゾーンは1割
手出しできないゾーンは1割
・サポレジ転換が起こるのは
1.5ヶ月で5回くらいしかない
単なるブレイクは見送り
サポレジ転換だけ狙う
・マルチフレーム分析
①スイングー月足、日足、4時間足
②デイトレードー日足、1時間、30分足
③スキャルピングー15分、5分、1分足
複数の時間軸を見て大きな
時間軸のトレンドと小さな時間軸の
トレンドが揃った時だけ勝負
しましょうという教え
「大きな時間軸と同じ方向に
小さな時間軸の値動きも動いている」
「大きな時間軸と逆方向に動いていた
小さな時間軸の値動きが
大きな時間軸の方向性に戻っていく
動きになった時」こそが
もっとも勝率の高い取引が
できる!
時間軸は2つくらい落とすのが
相場を攻略するのに丁度いい
例)4時間足でサポレジ転換が
発生するのを待って30分足
チャートで、その方向に
向かう強い値動きが確認できたら
エントリー、その際の利益確定
損切りラインの設定は30分足の
直近高値や安値を使う
・経済指標やニュースで乱高下
している時は基本、トレードしない
・マルチフレーム分析からの
トレードをまとめると
①日足、月足、週足など
長期足でトレンド確認
②1時間足や4時間足といった
中期足が長期足と同じ方向に
向くのを待つ
③15分足や30分足など
短期足でエントリープランを立て
条件が揃うのを待つ
・デメリットは取引ポイントが
短期足で見るとわかりづらい
「短い時間は長い時間に支配されている」
のは確かだが、最初に大きな変化が
起こるのは短い時間軸
「短すぎず、長すぎない、長期足
より2つ下の時間軸で見る」
4時間足と30分足がほぼ同じ
ようにシンクロして見える
というのが「わかりやすいかどうか」
の判断基準かもしれない
第4章 勝率87.5%
「スナイプトレード」の奥義
・「許容損失率2%以下」という
鉄の掟で損切りを徹底しながら
「勝率をなるべく上げる」×
「リスクリワードをできる限り
よくする」という2つの歯車で
利大損小をキープ
・1ヶ月の営業日数は「20」
が世界標準の期間であるため
それを使う
指数平滑移動平均線(EMA)期間
20の20EMAを使い
ボリンジャーバンドを表示
中王の移動平均線を20期間
20SMAにし2つの移動平均線
を表示する、2つの線を相次いで
抜けるサポレジ転換を
ダブルチェックする
トレンド転換やトレンドの再加速
などの初動段階に乗ることで
損失を限定し勝率を高める
・海外期間投資家も必ず見る
4時間足で環境認識して
2つ下の30分でトレードする
使ってトレンド分析
②サポレジ転換が起こり
2つの20MAがサポートや
レジスタンスとして絡んで
いる場面が来るのを待つ
③サポレジ転換が20MA
に絡む形で発生したら
短いチャートに移行
④長い時間軸でサポレジ転換
が発生したラインを短い
時間軸でも確認
レンジ相場の直近高安値ブレイク
や移動平均線をブレイクしたら
エントリー
⑤エントリーと同時に
直近高安値に利確・損切りラインを
設定する「損切りは厳守」
・MAと為替レートがまだ遠く
離れていない段階のサポレジ転換
に絞る。
・毎日28通貨ペアの4時間足を
みてチャート上にサポートや
レジスタンスラインを引き
そのラインがブレイクされるか
どうかを監視する
・30分足でトレードするので
値幅は小さいが50万通貨〜
100万通貨で勝負する
・トレンドが小休止した後の
再加速、押し目買いや
戻り売りの局面を狙う
・レンジブレイクの動きに
サポレジ転換が絡むと
非常に高勝率
・20MAに対するサポレジ転換
も強いシグナルである
・細かいレンジの限界でエントリー
反対に動いたら限界で損切り
逆にブレイクすれば大きな利益
サポレジ・レンジ相場
・「サポレジ転換+20MAタッチ」
の勝率は66.7%
トレードチャンスは月13回ほど
それに「チャートパターン完成」
の条件を加えたものを
「Sスナイプ」と名付けた
例)へッドアンドショルダー
「チャートパタン完成+
サポレジ転換+20MAタッチ」
勝率は87.5%、取引機会は
22ヶ月でたった24回
・サポレジ転換発生も3度目、4度目
以降になると騙しも発生するので
見送りで臨む
・フィボナッチとレースメントは
値動きの中に潜む黄金比で
1:1.618とか0.618:1で
示される。
フィボナッチでよく出る比率は
38.2、61.8(最も重要)、
50(半戻しという意味で重要)、
23.6、76.3、78.6など。
著者が重視するのは
「–61.8」「–100」「–161.8」
といったマイナスのフィボナッチ
ちなみにフィボナッチトレースメント
は上昇局面では高値から安値方向に
下落局面では安値から高値に向かって
引きます。
・MT4のフィボナッチのデフォルトには
マイナスの比率は入っていない
「チャート」→「表示中のライン等リスト」
→「FIBO」を右クリックすると
フィボナッチレベルに新たな比率を
付け加えたり「説明」欄に「%$」の
文字を入れて「その比率の為替レートが
いくらか」を表示できる
・実戦は「僕の前に道はない、僕の後ろ
に道はできる」状態で先が見えない
手探りの状況。
第5章 初心者でも月収35万!
「鉄壁フラッグトレード」
・フラッグトレード
「サポレジ転換+20MAタッチ
+フラッグブレイク」
8通貨ペアの4時間足チャートで
月に2回ぐらい点灯するのが普通
環境認識で日足を軸に見ていたら
1時間足、4時間足なら30分足
1時間足なら15分足でエントリー
ポイントを探します。
・フラッグはトレンド継続型の
チャートパターンですから
アップトレンドの時には押し目
ダウントレンドの時には戻り
の部分が丁度フラッグの形に
なっているところを狙う。
・環境認識ありきでフラッグ完成の
時はシグナルどうりの動きを
することが多く、大きめの
ロットで勝負することもある
・フラッグトレードのフラッグが
キレイかどうか?
これはとっても重要。
・フラッグ自体はトレンドの
押し・戻りなのでかなり頻繁に
日中、4時間足、1時間足
チャートに出てきますが
フラッグが終わる地点がぴったり
サポートラインに重なり
フラッグからのブレイクが
丁度サポレジ転換になっている
という場面になると発生頻度が
激減する。
この手法は
①サポレジ転換が大きな時間足で
起こりそうか確認
②サポレジ転換が発生していそうな
局面を小さな時間軸のチャートで
見てフラッグが形成されるか
どうかを確認
③形成されたらフラッグブレイクを
さらにウォッチ。
・ウォルフ波動
大きな時間軸でウェッジやフラグ
などのレンジの動きが5波まで
来たら「次、大きな動きが起こるかも」
と考える。
・「本当にルール通りにトレードして
いたか?」トレンド判断とサポレジ判断
という環境認識に立ち戻って
自分のトレードを振り返る。
・ダマシ発生後は、これまでの
方向性とは反対に動くことが多い
MACDが0ラインを割り込むと
トレンド転換と判断
為替レートが高値を更新しているのに
MACDが高値を更新できず
ジリジリ下落していったり
逆に為替レートの安値更新が
続いているのにMACDがじわじわ
と安値を切り上げている状態
「タイバージェンス=トレンド転換」
と短絡に考えてはいけない
「買われすぎ」「売られすぎ」
シグナルを点灯させても
一直線の急騰や急落が続くことが
多いことは覚えておく
・トライアングルは髭が出て
ブレイクがダマシに終わることも多い
おわりに
基本メンションは超絶ウェルカム
●本書から得られた新しい知識
・環境認識
これまでの値動きの現状分析と
どっちに動いていきそうかという
未来予測
・環境認識で見るもの
①トレンド
②サポート・レジスタンス
を意識する
・プロスペックと理論
人間っていうのは、利益が得られる
場面では確実に得られる利益を
優先してしまう。そして
損失を被る場面では確たる理由も
ないのに、その損失がなるべく
少なくなる事を期待してしまう
・メンション
「@アカウント」をつけて
メッセージを書く
「@tradeacademia」[著者]
●本書に出てくる格言
・価格は全ての情報を織り込む
ーチャールズ・ダウー
●本書で得られた気づき
・トレードの機会は思っているほど
多くないということ
●今までの自分の考えと違ったところ
●本書の内容で実行してみたい事
環境認識、レジサポ転換、20MA、
チャートパターンを意識して
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