思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■最強の農起業! を読んで

 

最強の農起業!

最強の農起業!

  • 作者:畔柳 茂樹
  • 発売日: 2017/06/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

書名:最強の農起業!

著者:畔柳茂樹

 


●本書を読んだきっかけ

紀伊国屋書店で偶然見つけて

 


●読者の想定

本書は農起業というより自己啓発

な内容です。

知恵を絞って自分の人生をより良く生きる

そんな知恵が書かれてます。

 


●本書の説明

プロローグ

年間営業日わずか60日余りで1万人を

集客し二千万円越えを売り上げ

残りの9ヶ月を週休5日程度で悠々自適

にくらす、会社員時代の倍の年収を手に

入れた

・周りを見渡しても憧れるような理想の

上司は全く見当たらず数年後の自分を

考えると背筋が寒くなった

人は変わることができるし

勇気を出した人に世界は優しい

「好きなことを仕事にして生活できれば

十分」

手掛けたのはブルーベリー狩り観光農園

「ブルーベリーファームおかざき」

生産性の高い農業を可能にしたのは

無人栽培」「観光農園システム」

そして「IT集客」

戦略とは相手の弱みに対して

自分が持っている最大の武器を

ぶつけていくことだ。

 


Chapter 1 なぜブルーベリーだったのか?

・こんな農業をしてみたい

①お客様と交流できる

②人と地球に優しい

③目新しく、斬新

・いちごも有力候補

12月から5月までと収穫期間も

長く収益も期待できる

ただ収穫期以外の日に休める期間が

あまりない

・ブルーベリーが優位である理由

①安全性

無農薬栽培も可能

環境負荷

食料の輸送量×輸送距離

CO2排出量が小さい

③機能性

④加工性

⑤生産性

⑥設備投資

⑦集客力

・ブルーベリー栽培の必要経費の

半分は収穫作業の労務

植え付けして換金するまで

3〜4年の時間が必要

美味しさは農薬や化学肥料の使用有無

で決まるのではなく栽培環境や

育て方で決まってくる。

水耕栽培液肥にして与えるため

作物の生育が旺盛で早く寿命も

長くなる

・自分の歩む道は国の補助金

頼らないハイテク農法で高品質

生産性の高い農業、そして対話

交流しながらお客様と繋がれる

農業であることが明確に決まった

 


Chapter 2 理念、戦略、ブランディング

・ブルベリー狩料金は大人2000円

小学生1500円、幼児1000円

お好きなブルーベリーを摘み取って

500円/100gで量売り

ビジョンは次のように掲げた

「最高品質のブルーベリーを提供する」

「ブルーベリー狩りという新しい価値を創造」

「おもてなし農業を実践」

・「モノ」よりもそれを通して

得られる「体験」の方が重要

・団体さんはお断りして個人客専用の

農園にした

どんなお客さんに来て欲しいのか

それを明確にしておくことが

ターゲティングである。

・高かめの価格設定で「高いから安心だ」

と思ってもらう

価格を30%ダウンすると

値引きした途端、色んなクレーム

が耳に入るようになってきた

 


Chapter 3 めざすは生産性の高い農業

・売上・付加価値が10%を超えても

それを稼ぎ出すのに10%以上の人

時間をかけていては

生産性は×(対前年比で悪化)になって

しまう。売上・利益を増やすのは

当たり前だが同時に効率化も

並行して取り組む

・農業では反収という言葉を聞く

反収(10a=300坪)あたりの収穫

時間については考えれていない

 


Chapter 4 無人栽培

無人栽培、観光農園システム

そしてIT集客が高収益3本柱

・会社を辞めてすぐに農業大学に

通って学ぶ、植物には必ず原産地

というものがある

ブルーベリーは北米原産のツツジ

の落葉温帯果実、強い酸性土壌

排水性、通気性、保水性の

良い土壌で生育してきた

養液栽培システムはこのような

問題点を解決した

人工的にアメリカの生育環境を再現

・ブルーベリーは「強い酸性」と

アンモニア態窒素」を好む

・養液栽培は生育の早さと

最高品質のブルーベリー生産が

可能になった。

私の採用したシステムだと

たった1〜2年で収穫が可能な

までに生育する。

ポット栽培なら即時に穴埋めが

可能である。

農園にはシートを敷いて

草が生えないようにした

これで年間2000時間の草刈り

作業から解放された。

ハイヒールやベビーカーでの

気軽に楽しめる環境に

業界の常識みたいなものを

疑って見直したり廃止したりする

ことは意外に効果が出る。

 


Chapter 5 観光農園システム

・手間のかかる収穫作業をお客様

にやっていただくため収穫作業自体が

なくなった

出荷型の場合ブルーベリーの小売価格

の30〜40%ほどの価格でしか買い取って

もらえない

はじめにブルーベリー狩りの食べ放題

料金として大人は2000円を

いただいている

お客様にとっては完熟果を食べられる

多品種を味わえる

自分の好みの品種を持ち帰ることが

できる

・とれたてのブルーベリーの果実を

贅沢に使った数種のスイーツを

提供している

観光農園にするには駐車場

レストスペース、ログハウスなど

の休憩施設、看板、広告宣伝費

などのスペースと費用が出荷型

農園に比べ余分にかかかる。

・家族やパートさんの労務時間は

3660時間(売上2000万)

オーナーの私が1360時間

家族780時間、パート1520時間

時間あたりにすると5464円

他の作物より生産性が高い

 


Chapter 6 IT集客

・集客は切り札や秘策はなく

地道な活動が大半

・スタートから掘って2〜3m

に分厚い岩盤に6mまで掘ると

やっと地下水が湧いた

・私が気に入ったサイトには

想いと物語があった

・毎日、造園のブログをアップする

見積もり金額より説得力のある

決め手となる

①とにかく数多く投稿する

②専門家だからこそ教えられる

役立つ内容を書く

③小技を知っておくとアクセス

数が増える

・毎日、新しい情報が提供され

続ける

・メディアの人はいつも人と会う

仕事をしている割には結構

人見知りが多い

農園で記者発表をすることに

こぎつけた

中日新聞はかなりの紙面を使って

紹介してくれた

・予約システムは市販のツールを

使い、当初は無料版を使って

ネット予約できるようにした

10〜11時の予約は締め切り

朝一、9時からの予約のみで

満遍なく予約がうまった

トヨタ系の会社が土日出勤になると

取引のある業種の人も土日出勤

になる場合が多い。

・60人規模のセミナーを実施

このセミナーや個別コンサルを

きっかけに10箇所以上の

ブルベリー観光農園が開園

・ブログとFacebookでは少し

内容を変えて投稿する

新しいツールは一年ではものにならない

2、3年諦めずに結果を解析しながら

続けていると集客に結びついて

いくものだ

・広告を積極的に展開するのは

客足が鈍る夏休みに入ってから

・アフェリエイターに頼んで

キーワードやどんな広告文が

ヒットするのか調べる

・アンケートをスマホガラケー

から回答してもらう

回答者には景品を準備する

もっとも価値ある情報は

「ここを改善してほしい」という

率直なメッセージ

・メディア取材のポイント

①話題性が必要

②プレスリリースは当てにならない

③人脈

④HPやブログをしっかり用意する

⑤躊躇せず積極的な情報発信

⑥メディア対応は迅速かつ柔軟に

 


Chapter 7 農業を志す方へ

・農業は食の安心安全、食料自給率

国土保全の観点からこっっか基本戦略

の一部になっている

農業ほど伸び代のある産業はない

儲かる農業への転換は必ずできる

・農業4つの問題点

①生産性という観点がない

②IT化が著しく遅れている

③価格を自分で決められない

④お客様の顔が見えない

・多額の補助金を投入した事業を

数多く見たが上手くいっている

事業は少ない

・農地は農政担当部署に自分の

熱意を伝え、ある程度の時間を

費やして探していくしかない

・愛知県立農業大学校

新規就農者コースで学ぶ

従来のやり方を習得した上で

常に変化させ進化させることを

心がけてほしい

・生産性向上とお客様とつながること

不安がない農家は、私は誰に何を

売っているかわかっています

どこの誰に買ってもらって

食べてもらっているかがわかっている

自分の顧客が何を求めているか

考え、常に選んでもらえる農業を

やっているから不安はない

農業をやって良かったと思えるのは

お客様と繋がった瞬間

・これから仕事を選択する若者の

最大の関心ごとは儲かる、モテる

の二つ。

農園に来る70%は女性客

 


Chapter 8 人生を変えたいあなたへ

▼脱サラ起業14の問い

・会社でやりたいこと挑戦したいことは

まだたくさんあるか

・自分の明るい未来が描けるか

・理想の上司はいるか

・自分は会社にとってかけがえのない

存在か

・昇給が期待できるか

・昇進が期待できるか

・キャリア、スキルアップできるか

・自由が制限されても仕方ない

・社会に貢献してると実感できるか

・自分の転職か

・月曜日の朝、気持ちよく出勤できる

・元々自分がやりたかった仕事か

・今の自分はなりたかった自分か

・会社生活を通して自己実現

できると思うか。

※著者は全てNOで自分らしく生きてなかった

・大学受験と脱サラに共通して

いることは、やりたいことが

見つかった、さらに好きなことに

自分の生まれてきた役割や使命を

感じたら、その変化はさらに加速

していく

・「好きなことを仕事にする」

=「自分らしく生きる」

・自分らしく生きる10箇条

①好きなことをできる環境を作る

②できない理由探しをやめる

③評論家の言葉に耳を貸さない

④自分の内なる心、直感を大切に

すぐ行動する

⑤妻、あるいは夫の理解は必須

⑥獲得するのはお金ではなく自由

⑦決断するとは何かを捨てること

⑧成功の対価は常に先払い、自分に投資

⑨前職が必ず生かされる

点と点が線でつながる

⑩覚悟したら全てが動き出す

踏みとどまったら後悔し

踏み出した場合は納得する

 


あとがき

紛争中の国の子供たちは

目がキラキラと輝いている

日本の方が生活水準も高いのに

それは未来に「希望」が持てるか

どうかの違いなのだ。

やりたいこと、好きなことを

している時、好きな仕事をしている

時、人はワクワクして日々の生活が

希望に満ちたものになる

40歳前後で区切りをつけ

新たなスキルをつけるため学び直し

次なる会社や就職へ

・人口減の中で豊かさと活力を

次の世代に引き渡し

夢や希望を感じられる社会を

実現するという壮大な挑戦を

していかなければならない

 


●本書から得られた新しい知識

ブータンは「穏やかな性格」

ただ活気があって生き生きしている

やる気があると元気な国民とは違う

情熱、ひたむきさ、一生懸命

という言葉がブータンには全く

相応しくない

国民の7割が農民だが米の自給率

50%しかないという事実

・シルクドソレイユの戦略は

「出演料の高いスターを雇わず

テーマ性で集客」

「動物を使わず人間だけでショーを行う」

「子供向けでなく大人向けの

サーカスにした」

労働生産性=付荷価格額(売上ー購入費)←アウトプット

/従業員数 OR 労働時間←インプット

・米国の農業と比較すると

米国100とすると日本は4.7

1/20以下の生産性しかない

・完熟果の見分け方

①果実の裏までしっかり青になっている

②果実と枝をつなぐ軸が赤っぽく

なっている

③最後は果実を軽く摘むとポロッと

取れれば完熟

・枝枯病

苗木の枝が黒くなっている

Windows MovieMaker

無料動画編集ソフト(2009年頃)

・名古屋PRアカデミー

メディア人脈、広告スキルアップ

・イオンアグリ創業

イオングループの農業事業

・育てあげ就農調査研究事業報告書の

YESと答えた割合

「仕事が肉体的に楽」4%

「収入が高い」21%

「華やかである」5%

「異性に好かれる」6%

「農業はやりがいがある」87%

▼サイト

・葉祥明阿蘇高原絵本美術館

https://www.yohshomei.com/shimaikan/index.html

・ブルーベリーファームおかざき

https://blueberryokazaki.com/

 


●本書に出てくる格言

・本当に良い木とは風雪に耐え抜いて

育った木ではなく、たまたま

良い環境に恵まれて、すくすく

育った木だ

ーある家具職人ー

一度しかない人生好きなことを

仕事に

ー著者ー

人生最大の幸福は職業の道楽化

富も名誉も美衣食住も職業道楽

の愉快さには比すべくもない

ー本田静六ー

仕事が楽しければ人生は楽園だ

仕事が義務なら人生は牢獄だ

ゴーリキー

この日本社会で私たちは「他者の欲求」

を生きさせられてきた

他人の欲しいものを、あなたも

欲しがりなさい

そして「他者の目」を過剰に意識

させられてきた。

他の人が望むようなあなたになりなさい。

しかし、そうやって

自分自身の「生きる意味」を他者に

譲り渡すことによって得られてきた

経済成長という利得は全て失われ

私たちは深刻な「生きる意味の病」

に陥っている

今私たちの社会に求められているのは

それは「一人一人が自分自身の「生きる意味」

の創造者となる」ような社会作りである

上田紀行(生きる意味)ー

 


●本書で得られた気づき

培養液で育てると発育も早く

手入れも簡単、しかも生育も早い

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

「生きる意味」を考え

後世に残せるものは何か?

今一度、考えてみようと思った。

 

最強の農起業!

最強の農起業!

  • 作者:畔柳 茂樹
  • 発売日: 2017/06/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)