思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■世界一やさしい日経225先物の教科書1年生 を読んで

 

 

書名:世界一やさしい日経225先物の教科書一年生

著者:ジュン・シュウギョウ

 


●本書を読んだきっかけ

先物取引を初心者に教えるには

良い教材と思い購入

 


●読者の想定

初心者から中級以上の人まで

再入門にも適した構成

 


●本書の説明

はじめに

20倍以上のレバレッジでで変動幅の

100倍以上の利益を出せる

それでもって銘柄選びは必要ない

銘柄は日経の動き一つだけ

 


0時限目 まずは先物を理解しよう

・買い取る約束(契約)のことを

先物と呼びます

限月は、先物で「銘柄」としての

役割を果たす大事な概念

・担保金のことを証拠金と言います

・決済期限の前に先物を売却する

ことを転売という

・売買代金全体ではなく買いの時と

売りの時の値段の差額のみを

精算することを差金決済という

限月が異なると物は一緒でも

別の商品として扱われる

 


1時限目 「日経225先物」を正しく理解しよう

・第二金曜日の最終決済日を

「SQ日」と呼ぶ

SQ値は指数算出日における各指数構成銘柄

始値に基づいて算出され

大引け後大阪取引所より発表される

 


日経平均始値は取引が始まった

15秒後の時点での225構成銘柄の

始値をもとに算出される

・日経225先物を買うのに必要な

証拠金は69万円が基準

・掛け目が1.0ならSPAN証拠金

として提示された金額と同じ

金額が実際の証拠金となる

・日中取引の立会は

8:45〜15:10、夜間取引は

16:30〜5:25

プレオープニングとプレクロージング

は注文のみ受付、実際の売買はない

・日経225先物のメリット

①資金効率の高さ

②時間的効率の高さ

③銘柄選定作業の効率

④倒産リスクが「0」

⑤取引きのしやすさ

・日経225先物のデメリット・リスク

保有期間に制限

②過剰なレバレッジ

③現物株式の特典がない

④確定申告が必要

・余裕資金は必要証拠金の

150%が望ましい

・年収2000万以下の給与所得者で

年間利益合計額20万円以下は

住民税のみの申告

取引で主じた損失は確定申告する

ことにより翌年以降3年にわたり

先物取引にかかる雑所得の金額から

繰越控除できる

・呼び値の単位

1ティック:ラージは10円、ミニは5円

・ミニで取引する場合でも

メジャーSQの限月を選んで取引する

 


2時限目 「日経225先物」取引開始

・証券会社を選ぶ基準

①手数料

安い方が有利

②証拠金

掛け目が少ない方が有利

③ツール・機能

注文方法の多彩さ

デイトレスキャルピング志向

取引手数料の安さが最重要基準

スイングトレード志向

必要証拠金が安い

・本書はiSPEEDを使って説明

・買建→転売

・売建→買戻

 


3時限目 「日経225先物」勝ちの戦略

取引全体の概要を覚える

・全てが理解できた後

どの戦略をメインにするかは

あなた次第

・長期を分析することで、より大きな

利益につなげることができる

限月の範囲内でトレンドが発生

したら素直にその流れにのせる

安定的なトレードを目指す

・中・短期のポジションを持ちながら

時間があるときに超短期のトレード

を行い小さい利益を重ねていく

時間をかけながら深く分析して

その動きが理解できれば、後は

実践を重ねながら徐々にスピードを

上げていくだけ

・投資スタイルは自分の考えや

スタンスに合わせて選べばいいだけ

 


4時限目 「日経225先物」中・短期の勝ち戦略

・外国を含めた国レベルで

マクロ的な環境はGDP、経済成長率

財政収支、インフレ率といった

指標を使う。

企業など経済主体別の状況を把握

するには売上高、利益率などの

業績から資産、負債、純資産

などの財務状況といったミクロ

指標を使います

・数字で表すことができる指標を

定量的指標」その分析を

定量的分析」と呼びます

・数字で表すことのできない要素

を分析「定性的分析」

定量的分析

①マクロ指標

GDP、経済成長率、財政収支

インフレ率

②ミクロ指標

売上高、利益率などの業績から

資産、負債、純資産などの財務状況

・基本スタンスはテクニカル分析

中心として考えファンダメンタルズ

分析を付け加えるアプローチを取る

始値終値を結ばれた胴体の部分

を「実体」という(ローソク足

・本書では大きな流れを把握する

のに「75日移動平均線」「25日移動平均線

を主に使う

・トレンド形成のプロセス

①トレンドの継続

②トレンドがない

A.トレンドの反転を準備

B.トレンドの加速を準備

③トレンドの継続

移動平均線を超えてその上に

いるときに持ち合いに入ると

トレンドの加速になりやすい

・日経225先物は平均化される

過程で異常値と思われる動きは

排除されるので個別銘柄より

わかりやすいトレンドを作る

・上昇トレンドの継続とは

チャートの流れで考えて

前回の高値より今回の高値が

高く(切り上げ)安値も切り上げ

が続くこと

この動きが成立する間はダウ理論

上昇トレンドが継続していると

判断します。逆に高値と安値が

切り下げ続けている間は下降

トレンドの継続と判断。

・対象にしている期間

数週間から数ヶ月に渡る(3ヶ月)

中・短期のトレード

・基本的な戦略は

トレンドの流れに従う

いわゆる「トレンドフォロー戦略」

・基本的な戦略はダウ理論が成立

し続けていること

・トレンド転換を確認したら

「翌日に高値を抜けて上昇」

するところで買いを入れる

安値切り上げが確認できなければ

甘い考えで買ってはいけない

高値の切り下げが現れたのを

確認して下に向かってトレンドが

反転したところで利益確定の転売

ここは、同時に売りをスタートする

タイミングでもある

ロスカットは買いのスキルか

それ以上に重要なスキルです

必ず理解して設定する

ロスカットのポイントは

トレンドの一貫性が崩れたことが

確認できた翌日

・上昇トレンド転換線を引く

①線の引きはじめはロウソクの

実体の角から

②安値に向かって線を下ろす

③実体にぶつかったら線を止める

④何日か観察しトレンドラインを

割るローソクが出たらトレンド転換

ローソク足と認識

⑤トレンド転換のローソク足

高値から上に超えるタイミングで

買う(1ティック上)

⑥翌日に約定しなくても持ち越す

1週間ほど様子を見る

(トレンドが継続するときの戦略)

・スイングの動きが変わるところを

トレンド転換線で捉えていくのが

基本的な戦略

①次のトレンドを待つまでの

短いスパンで行う

②停滞した時間帯を抜け出すと

トレンドフォローに切り替える

ロスカットはどこまでやる?

ロスカットがロスとして感じられ

なくなるまでやる

ロスカットばかりならポイント

を見直す

 


5時限目 ファンダメンタルズ分析の実践

・SGXは日本市場寄り付きの羅針盤

NYダウ指数上昇→CME日経225先物上昇

→SGX日経225先物上昇

だった場合、日経225先物の日本市場も

上昇スタートになる確率が高い

・日経225先物と相関の強い

分野は「為替市場」である

・世界経済に不安が広がると

どうして円が買われるのか

①失われた20年のおかげ

円はデフレ通過、物価が下がると

通貨の価値が下がりにくい

日本円は購買力を維持しやすい

②超低金利

③世界最大の債権国

「対外純資産残高」とは政府部門と

民間部門の資産負債を合算して

日本国が海外からいくらお金を

借りているか(対外債務)

あるいは貸しているか(対外資産)

日本が海外の資産を売って

日本円に戻すとドル建てで受け取った

資産の売却額を日本円に交換しないと

いけないので円が買われる

「自然災害などでも円が買われる」

GDPが前年同期比で伸びた場合

景気が上昇傾向にあるので

日経平均も上昇する

中長期的には買い

・次の2点に注意

①次の生産活動のためにどれだけの

投資を行ったか(設備投資)

注目度が高いのは「機械受注統計」

②経営者たちはこれからの景気を

どの様に見ているのか(日銀短観

・家計に関する指標

①きちんと雇用され生活費が入るか

(有効求人倍率

②生活費関連で物価の動向が最重要

消費者物価指数

・指数の王様は米国の「雇用統計」

毎月第一金曜日、注目が集まる項目

「失業率」「非農業部門就業者数」

「平均時給」

中央銀行の金融政策

①金融政策の動向

②政治動向

③ニュース

・選挙が間近の場合はポジションを

精算して観望するのもいい戦略

・ファンダメンタルズの勉強に終わりなし

終わったという感覚を持つ瞬間が

投資家として最も危ない瞬間

 


6時限目 スイングトレードの戦略と売買ポイント

・トレードポイントを探そうと

しないこと、トレンドがない場合も

存在する

・トレンドの分かれ目

・トレンドが転換した日足の安値より

1単位安くなるところが空売りの開始

ポイントになる

例)21285円–5円=21280円

以下になると売り

ロスカットポイントは

前日の高値+2単位以上になると買戻し

例)21880円+10円=21890円

になると買戻し

・約定の確認とフォロー

①約定は翌日とは限らない

②毎日のフォロー

・トレードの後というのは非常に

大事で利益確定でもロスカット

でも次のチャンスが待っている

利益を確定した日の高値を確認

その高値を1単位上に抜けるところ

が買いのポイント

ロスカットはトレンド転換の時に

見つけた4日前の安値のー2単位

売りの時と同じく1週間ぐらい

同じポイントでキープする

・利益確定の売りポイントは

当日の安値をー2単位のところに

設定する

・中短期の買いポジションを持って

利益を伸ばしながら、同時に

1日の間で取引する超短期トレード

を組み合わせると利益はより

大きくなる

 


7時限目 「日経225先物」短期の勝ち戦略

デイトレには

デイトレード

スキャルピング

数秒〜数分以内

がある

デイトレードに適しているのが

「マーケットプロファイル」という

分析方法の中で「IRブレイク戦略」

です。1日の中でも市場が意識して

いる価格帯が存在し、その価格帯

を抜け出す時に発生するトレンド

に合わせてトレードする

・難しいことは後にしてもいいので

シンプルな戦略を一つ一つ実行しながら

確実に身につけていくことが

最善策となる

・取引時間を30分とか一時間で区切る

A:8:45〜9:00

B:9:00〜10:00

といった要領で区切る、一つのフレームを

TPO(Time Price Opportunity)という

◆IRブレイク戦略

IR(Initial Range)(初期レンジ)で

最初の時間帯に現れた価格帯の

レンジを意味する

この間に現れた値段で構成される

「値幅=IR」(厳密にいうと

8:45〜10:00の1時間15分)

最初の1時間はトレードせずに

IRの値幅を決定して、そのレンジ

を超える時だけトレードする。

レンジを超える時に買って

「IRの上限」+「値幅」のところ

を目標にして売る

・IRを超えるか下に抜ける時に

トレードする

【買い】IRの上限+値幅で利確

【売り】IRの下限ー値幅で損切

・IRブレイク戦略の公式

【買い】

エントリー:IRの上限+1ティック

利益確定:IRの上限+IRの値幅

ロスカット:IRの上限ー2ティック

空売り

エントリー:IRの上限ー1ティック

利益確定:IRの上限ーIRの値幅

ロスカット:IRの上限+2ティック

スキャルピング入門

数秒〜数分で需給のバランスが

崩れて力関係が傾くブレイク戦略

大口の行動とその方向に従う戦略

大口の足跡が明確に残る情報源

「板」と「歩み値」に注目

【板】実現していない現在の需給状況

【歩み値】実現した受給状況と投資家

行動の足跡

・「最良気配」は現在の気配の

中で最も安い売り気配と最も高い

買い気配を指す。成行注文を

出したら約定する価格を意味する

・歩み値の1行を構成する属性は

「時刻」「現在値」「前回比」「出来数量」

アップティックの成行買い注文は「赤色」

ダウンティックの成行売り注文は「青色」

一つ前と同じ値段の約定は「白色」

例)赤色で21115円と表示されていたら

アップティクの成行買い注文

誰かが急いで1ティック上の値段で

買ったということになる

・大口が動き出すところは

「みんなが動き出したくなるところ」

いんなが不安に思うポイント

守ってほしいポイントが崩れる

と動きたくなり大口投資家も

その心理を理解しているため

そのポイントになると動かし

たくなる

心理的に意識されるポイント

①1日の間に形成された高値と安値

②自分が見た時間帯の中で

形成された高値と安値

ダウ理論で形成される

高値と安値

④方向感なしに動くレンジ相場の

中での高値と安値

スキャルピング戦略4ステップ

心理的に意識されるポイント洗い出し

一番わかりやすい基準は

ポイントがいくつか重なるところ

ここだけは守ってほしいという

心理が読み取れるところ

それと同時にダウ理論上の

下落が続く間に形成された

高値と安値の中で安値にも

なっている

②「板」「歩み値」の変化を確認

どちらの板が厚くなるのか

厚くなったところで反発する

可能性が高い

厚くなると圧力が強まる

Size(サイズ):約定する出来高数量が増える

Frequency(頻度):約定する頻度が増える

大口投資家が大きなサイズの売りを

頻繁に投げていると価格を下げる

意図で動いているのがわかる

③戦略の作成を実行

大口が圧力をかけている価格と

同じでエントリーし

すかさず利益が出る方向に3ティック

のところに利益確定目標を置く

意図した方向と反対に2ティック

進んだら損切りをする

【利確】±3ティック

【損切】±2ティック

④経過の確認とエグジット

その日のうちに必ず決済する

決して翌日に持ち越さない

・理論を読んだら実践、読んだら

実践して体で覚えながら

しっかりと身につける

 


あとがき

 


●本書から得られた新しい知識

・マーケットプロファイル

シカゴ生まれの分析手法で

ピーター・スタイドルマイヤー

によって考案された

1日の動きを一定の時間の単位

(通常30分)ごとに約定された

価格を積み上げていき、その形状で

マーケットの動向を分析する手法

▼証券会社(ミニ手数料)(ラージ)(掛け目)

ライブスター(35円)(250)(120%)

GMOクリック(37円)(260)()

カブドットコム(38円)(300)(120%)

SBI証券(40円)(400)(100%)

楽天証券(43円)(324)(120%)

マネックス証券(50円)(330)(140%)

▼ファンダメンタルズ分析

国内総生産

日銀短観

機械受注統計

鉱工業指数

消費者物価指数

有効求人倍率

完全失業率

▼用語

・SPAN:Stanndard Portfolio Analysis  of  Risk

SPAN証拠金計算のベースはリスク

▼サイト

・著者のサイト

http://tbladvisory.com/book004/

・ADVFN商品先物

https://jp.advfn.com

ビットコイン先物

https://www.cmegroup.com/ja/education/courses/introduction-to-bitcoin/what-are-bitcoin-futures.html

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

結構、昔から知られている

手法が紹介されていたが

今も使えるということだと思う

一つの手法の完璧に使いこなす

ことの重要さを再認識

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

誰か他の人に本書の手法を教える

実際自分で取引してみる

特にスキャルピングの要となる

「歩み値」について注意深く見てみる