思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■ジム・ロジャーズ大予測 を読んで

 

 

書名:ジム・ロジャーズ大予測

著者:ジム・ロジャーズ

 


●本書を読んだきっかけ

八重洲ブックセンターで平積み

簡単で読みやすそうだったので

購入してみた

 


●読者の想定

ジム・ロジャーズの最新の経済

予測になる

専門家の意見を参考にしたい人

あるいは頼りたい人

 


●本書の説明

まえがき

N Y市場は3月16日に1日で2997ドル

下落という記録的暴落に見舞われた

コロナ危機に関して過剰に反応しすぎ

ている、人々は「恐怖」に支配されて

しまっている。

世界経済はパニック的な混乱に陥る

だろう

 


第1章 コロナショックは戦後最大の危機の始まりか

次に来る金融危機は私の人生で一番

酷いものになるだろう

1ヶ月で25%の下落、19世紀の金融

危機でもこれほど大きな下落は見た

ことがない

おそらく株価の下落は今後も続き

50、60、70%いやそれ以上だろう

いづれ金融機関の破綻をもたらし

金融システムす案を引き起こす

2008年の危機は中国の持つキャッシュ

を使って50兆円規模の公共投資

で危機を脱した

これまでアメリカの株価は10年以上

連続で上昇し続けた

未だ買って起きたことがない現象だ

リーマンショック金融危機

2次産業→3時産業と連鎖

今回は、それとは逆の流れで危機が

広がっていく

・今回のコロナは現代版の「新聞を売る

口実」と見ることもできる

数年後起こるべき変化を早く始めさせる

作用がある

・「危機」が生じた後は「機会」が

生まれる

・シェール関連産業の危機が発端に

信用度の低い企業やETFにも波及する

懸念はある

経営破綻の企業は増えるがキャッシュに

余裕のある企業は生き延びる

日本のJALANAも何らかの救済

処置が必要だ

エンタメ分野も苦境に陥っている

債務の少ない企業ほど生き残る

アメリカ市場は高級車が売れる

中国が世界最大の市場と言っても

日本の自動車メーカーにとって

重要なのはアメリカ市場の動向

リーマンショックの際、世界の

金融資産は世界GDPの3倍規模

今回の急落の直前では4倍の規模

だった

FRBは10年かけて金利を2.25〜2.50%

まで引き上げたが、たった10日で

元に戻した、翌々日にはCPの買取発表

世界中が金融緩和に踏み込んだ

景気刺激策のための支出はアメリ

2兆ドル、ドイツ7500ユーロ

いづれの国も大盤振る舞い

グローバル時代は景気回復の効果も

思うほどに上がらない

人口的に作られたラリーは最終的に

事態を悪化させるだけの酷い政策だ

政治家は来週の演説や次の選挙にしか

興味がない

・一番やられたものを買うべきだ

現時点では航空会社

レストラン、ホテル、観光関連

海運、運行関連会社

・危機を見るとパニックになると

あらゆる資産が一時的に売られる

しかし、いくつかの銘柄、商品が

そこから急に反発する

コロナウイルスの影響が少ない銘柄で

利益が落ちない企業を見つける

・円のパフォーマンスは私の予想を

上回っている、私は日本円は深刻な

状況に置かれていると思っているが

相場参加者たちはこれを知らない

私は米ドルを増やしている

一番安全な通貨だと思っているからだ

・航空会社の会タイミングは国際的な

航空会社が二社破綻した後、パニック

売りで暴落し、そこが買い時だ

・アマゾンやアップルは50%〜80%

下がると見ている、これが相場の仕組みだ

ベア相場では大手企業の株価は一番

下がる、すべての投資家がそれを買って

いて売らなければならないからだ

最近では債権ではETFが実際の債券価格より

5〜10%下で取引された

・金融会社は危険な会社に巨額の

貸し出しをしているかもしれない

政府と中央銀行があらゆる対策を

打ち出しラリーするかもしれない

そうすでにそこに到達してる可能性

もあるが確率は低い

アイスランドクローネの15%

金利に魅力を感じたが投資家は

現金全てを失った

今一番安全なのは米ドルである

・金と銀なら今なら銀を私は選ぶ

・私がFRB議長なら市場に任せ辞職する

相場は私より頭がいいし官僚や学者

よりはるかに頭がいい

・みんなが相場から逃げている時が

チャンス、買わなくても注視する

・世界は変わり続ける、それが

生きてる中で一番楽しく魅力的なことだ

「危機」があるときに変化は

やってくる

 


第2章 これから世界で何が起こるのか

〜世界の主要国が後退し中国覇権が加速する

・人が豊かになるのは国を開いて

往来や交易が盛んになるときだ

第一次世界大戦後、国が国境を閉じ

はじめると、全てが逆回転するようになった

貿易戦争に勝者など存在しない

国を閉じて繁栄した例はない

・経済的に疲弊した国民は自己中心的

になる排外主義やポピュリズム

蔓延したのは1930年代

・政府も民間も現在ほど多額の債務を

抱えた時代はない

金融立国といえば聞こえはいいが

アメリカは投資の上がりで食べていく

国に変わってしまった

今回の経済危機で新興国経済も

これまでのような経済成長を続ける

のは難しくなる

いち早く立ち上がるのは中国だろう

中国も今は債務超過だが誰もが

中国にお金を貸したいと思っている

中国は本当に多くの国から前例を

学んでいる

中国は世界で一番の資本主義国家だ

キューバ共産国と言ってはいるが

中身はほど遠い、ベトナムも経済の

体制は共産主義とは全く異なる

今世界で最もエンジニアを輩出している

国は中国だ、この事実は重要だ

中国はますます豊かになる

そして、中国は過去の歴史において

世界で唯一、3〜4度も経済トップ

に立ったことがある国

トップから陥落しても復権している

中国はこの先も軍事力ではなく

経済力を使って自国を豊かにしていく

アフリカの人たちは傲慢で強圧的な

白人に比べれば中国人は穏やかで

友好的と思っている

ロシアでよく目にするのは中国人の

団体、赤の広場も中国人でごった返し

・シカゴの街は鉄道のおかげで

発展した。同じように一帯一路に

賭ける人は巨額の富を手に入れる

チャンスがある

一帯一路で鉄道が通る街に投資すべきだ

・中国は深刻な水問題を抱えている

水がなければ独裁政治を維持することも

できないだろう

中国の水ビジネスはこの先も有望

と見るべきだろう

・5年前まで企業がアジア進出を

考えるとき香港は必ず進出先リスト

に載っていた、今は深圳、上海、

シンガポールがリストアップされる

現在の香港の産業は金融、観光

不動産の3つだけ

次のアジアでトップの金融センターは

上海か、そうでなければコンピューター

いや、スマートフォンかもしれない

・38度線が解放されることに楽観的だ

北朝鮮の人は真面目で勤勉だ

にもかかわらず労働コストが非常に低い

1970年までは北朝鮮は韓国より

裕福な国だった金一族の失策が

北朝鮮を貧しい国にしてしまった

冬でも凍らない不凍港にロシアは

積極的に投資を行い、すでに使い始め

ている

2013年には北朝鮮は国際マラソン大会

が開催され高層ビルが立ち並び

ピザ屋も出来ている

・2018年アメリカと日本は

北朝鮮との平和協定の締結など

ありえない」と反対した

ペンタゴンは韓国から撤退する

ことは避けたい

朝鮮半島が統一され経済的な優位性

を持たれることを恐れる日本には

良いユースだ

・現時点では投資先は韓国より日本

の方に魅力がある

今後、さらなる変化が朝鮮半島

見られない限り韓国に投資する

時期はもう少し先だ

・安倍首相は「我々も中国、韓国

との関係を強化して将来の富を

手に入れよう」というべきだ

・一帯一路によってシンガポール

の海運業に逆風が吹くかもしえない

日本は一帯一路に積極的に投資

すべきだ、成長著しい市場で

富を築いていけばいい

・韓国を見るとサムソンにしても

Kーpopにしても、はじめから

海外を意識している

長い間アメリカ人がいたからだろう

韓国人はアメリカ慣れしているし

アメリカ向きに商売をしている

日本にも進駐軍はいたが10年で

引き揚げてしまった

アメリカが韓国に投じた資金は

日本に投じた額を上回っている

アメリカの投資が相当なインパク

を与えたことは確か

・賢い投資家なら北朝鮮に投資すべきだ

今のうちに土地を買っておこう

ロシアも魅力的だ、ロシアは債務が

少ない、誰も共産主義にお金を貸し

たがらない

私は嫌われている国や人の方に

むしろ魅力を感じる

・投資が許されるならベネズエラ

大惨事が起きた国に投資しておけば

数年後にリターンが帰ってくる

ジンバブエがそれにあたる

他には南アランドが購入できれば

魅力的に感じる

・日本の農業への投資も勧める

長期の投資という面では農作物

にも目を向けるべきだ

 


第3章 20年後「日本終了」が現実味を帯びてきた

・日本は25〜30年ごは大変な状況になる

日本人は本当に「変化」を嫌う

国民だ、みな現状を「維持」しよう

と懸命になる

若い世代は減って、巨額の借金が

残される、このような状況では

いつ暴動が起こってもおかしくない

イギリスもかつて変化を嫌い

1976年IMFに助けられるところまで

没落した

日本ではなりたい職業の1位が公務員

社会保障少子化対策も非常に

ゆっくり変わっていいく間に

人口は減り借金は増えていく

・世界の多くの人は喜んで日本で

働きたいと思っている

・国家が下降局面に入ると

一転して排外主義に転じる

移民を受け入れるのは国が衰退してから

では遅い

シンガポールは50年前、人口は5万人

しかいなかった海外から高学歴

高度なスキルを持った人材を

積極的に受け入れた

シンガポールに来てくれたら

土地も家もなんでもあげるという

ぐらいの姿勢だった

・1960年ごろビルマはアジアで最も

裕福な国の一つだったが

外国人の多くが追放されミャンマー

と名を変え貧しい国の一つとなった

・現代ではドイツが急激な移民

受け入れ策を進めた2015年以降

受け入れた移民の数は100万人を超える

アメリカのアルミの会社でCEOが

日本のドラッグストアで買える

アルミホイルを買って従業員に

見せたら

「最高級品質を達成すべく特別に

作られたロールに違いない」

長期的なビジネスを成功させるには

クオリティーが大事だ

「おもてなし」の気配りは日本人

最大の強みだ

・裕福な国の2代目、3代目は徐々に

働かなくなっていく

具体的には1970〜1980年代以降に

以降に生まれた人は、あまりハード

に働かなくなっている

アメリカ人は日本人は働きすぎる

レジャーにお金をつかえと言うように

なった、それが功をそうしすぎた

・1900年のアメリカの子供は

現在の大学生が学ぶようなもの

大学院生が解くような問題を

学んでいた

その頃、アメリカは世界一の経済大国

としてその存在を示し始めていた

シンガポールの教育のレベルは高い

1年分の宿題は私の学生生活の12年

文の宿題の量を上回っている

・東京の教員採用の倍率は3倍程度

一般的には競争率7〜8倍程度なければ

良い人材は選べない

・かつて日本政府は米農家を支えていた

アメリカの6倍の価格で米を買って

いた

日本の農業で、例えば「苺」などは

世界的に見ても高い競争力がある

・年金や社会保障問題の解決策

①年金や医療のサービスを引き下げる

高齢者が反発

②税金や保険料を引き上げる

現役世代が反発

③借金をして現状維持

今の政府は③をやっている

・娘にはマンダリンを将来的に

日本語を聞く機会は少ないと考える

・今のイノベーション大国は中国

アメリカの10倍ものエンジニア

を輩出している

一方、アメリカでは日本もそうかも

しれないが弁護士や医者を目指す

若者が多い

本来優秀なエンジニアになれる才能が

あっても違った方向に進んでしまう

これは国家の損失と考えるべきだ

・農業以外には観光産業にも

道は開けている

中国は4億人といわれる海外旅行客

が日本に興味がある

観光立国のシンガポールは日本と

言うプレイヤーが出現したおかげで

頭打ちになっている

・介護など高齢者の需要の高いビジネスは

世界に成長が約束されている

介護従事者に対する日本の厳しすぎる

基準は「やっぱり」といった感じ

・アイピーリーグでもMMTについて

教えるところが増えるだろう

多くの人はMMTが停滞感を打ち破る

解決策になると信じたがっている

・オリンピックが経済的に国民の

ためになったことはない

オリンピックは債務を増やす

ものであって、いづれどこかで

国民がツケを払うことになる

・どうすれば女性が子供を生みたいか

考える、このことに予算を使う

・いつの日か国債金利は上昇

日本の円は暴落してしまう

・私が日本で政治を行うなら

少子化対策と移民対策、この2つ

にエネルギーを傾ける

 


第4章 世界の常識で考える、人生設計&投資戦略

・教育と学歴は違う

イエール大学オクスフォード大学

を卒業したが両大学の卒業生で

大成功した人をあまり知らない

・子供の成功を望むなら

親が子供の道を決めるのではなく

子供が情熱を見つけられるよう

後押しをするべきだ

・娘に外で仕事を見つけてきなさい

といったら中国語を教える時給25ドル

の仕事を見つけてきた

・将来的には間違いなく中国の影響が

大きくなることを確信している

中国圏に移住するならバンクーバー

台湾も良いところだ

・英語をマスターした人は中国語や

スペイン語を学べばいい

日本人は中国語はもちろん韓国語や

ロシア語も学ぶべきだ

普通の国民が海外に投資するには

海外の株や債権のETFに投資

すればいい

・海外移住する前にまずは海外で

働いてみる

・結婚や出産は遅い方がいい

娘には28歳までは結婚するなと

言ってある

私が人生で初めて子供を授かったのは

60歳を過ぎてからだ

・ブル相場だけでなくベア相場にも

目を向ける、誰も気にかけていない

割安状態のものを探す

日本の農地はかなり割安で

今が底値に近いと思っている

日本の農地を買いたい

日本の農家は高齢化していて競争がない

戦略を持って若い担い手を見つければ

明るい未来が待っている

・辛抱強く投資の機会を待つ

チャンスが来たら思い切り投資

そして、再び待つ

・自分が決めた分野について徹底的に

研究し、その分野のエキスパート

になるまで投資はしない

徹底的に調べ上げると身内や友人に

自慢したくなるが、はじめは誰にも

言わないこと、黙って、その分野で

成功できそうなビジネスや企業について

調査する、一時的にではなく継続的に

投資は楽をしてお金を手に入れる類

のものではけっしてない

・とことん自分で調べてから

慎重に買う、これに尽きる

・「待てる」ことも投資家として成功

するために大切な要素

・金や銀に投資する

人々が政府に対して信頼を失くした時

金や銀の価格は急騰する

通貨を信用できないと思う人が増える

からだ

・未来に想いを馳せ未来と対話でき

なければならない、そのためには

歴史を知ることが大きな武器になる

なるべく多くの情報源から全体像を

見出さなくてはならない、また

哲学を学ぶことも大変重要だ

哲学は人間の本質、社会の本質について

学ぶ学問だ未来を知るには

人間を知らなければならない

・本書を読んだ読者一人一人が

気づき、心配し、行動を起こして

くれることを期待している

 


●本書から得られた新しい知識

・ペストは当時の欧州の人口の1/3

国によっては8割以上が亡くなった

・著者は原油をショートしていた

・コロナショックで海運の株を買い始めた

そして金・銀をもうすぐ買う予定だ

米ドルを増やしている

・現在、東アジアからヨーロッパ

への輸送は船で運ぶより鉄道が

安く済む

・「ウィー・ジーン」=

「大惨事の後にはチャンスが訪れる」

・成田空港では海外発行のクレジットカード

は使えない

・世界で一番美味しいステーキハウスは

銀座にある

・日本でも海外でも「出る杭は打たれる」

アメリカに住むアジア系住民(特に中国系)

の多くが自己防衛のために銃を買いに

走った

 


●本書に出てくる格言

世界の出来事のほとんどは

全く同じではなく少しだけ形を変えて

繰り返される

マーク・トゥエイン

鄧小平が中国にもたらしたことを

北朝鮮でも実現したい

金正恩

・日本に行きなさい。日本は大学の数が

余っているから

・勉強して良い成績を取りなさい

良い成績を取るだけで成功できる

わけではない

ージム・ロジャーズー

ホンダのオートバイに乗ると

最高に最善な人たちに会える

ーホンダのキャッチー

イギリスのことしか知らない人が

イギリスの何を知っていると言うのだ?

キプリング

 


●本書で得られた気づき

・今、安全な貨幣は米ドル

・銀は買い時

・立ち直りは中国が一番早いかも

・オリンピックは経済的には

国民のためにならない

 


●今までの自分の考えと違ったところ

・立ち直りは中国が一番早いかも

・オリンピックは経済的には

国民のためにならない

 

 

 

●本書の内容で実行してみたい事

米ドルを買い進める

銀を買うチャンスを伺う