思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■GIVE&TAKE を読んで

 

 

書名:GIVE&TAKE

著者:アダム・グラント

 


●本書を読んだきっかけ

自分自身はギバーだと思っていたが

本書で紹介されているギバーとは

ほど遠い。

ギバーは割り損な感じを受けるが

実のところどうなのか?

その様な疑問を本書から得ようとした

 


●読者の想定

自分は与えている側だけど

なんだか上手くいかないと思っている人

本書には一つの解決策になると思う

 


●本書の説明

本書の主張はつまるところ

「情けは人のためならず」という

シンプルなものだ

法則は再現可能な一般性の高い

因果関係を意味しているが

実証研究に立脚しているとはいえ

人間の関係において絶対はない

「与える人が成功する」ロジックは

現象として起きるまでに非常に時間が

かかる

・ギバーは「記録」より「記憶」を

重んじる

・成功するギバーは「自己犠牲」ではなく

「他者指向性」をもっている

・趣味は仕事ではない「この人は頼りになるな」

「役に立ってくれたな」人にそう思われて

はじめて「仕事」になる

「誰と知り合えば自分のビジネスが有利になるか」

「どの人間と仲良くすればおいしい話があるか」

ひたすら自分のことしか目が行っていない

これは趣味である、仕事ではない。

 

 

 

第1章 あなたは、まだ「ギブ&テイク」で人生を決めているのか

「与える人」の才能①

・ビジネスアイデアを売り込んでくるのは

はじめて会社を立ち上げる人がほとんど

ベンチャー投資家ホーニックの

元にシェーダーが訪れたが

ホーニックは自分を売り込まず

シェーダーに役に立ちそうな資料を

積極的に送った

結果、シェーダーはホーニック以外の

ところで出資を受ける

お人好しでは勝てないのである。

・大きな成功を収める人の共通点

「やる気」「能力」「チャンス」

「ギブ・アンド・テイク」

・ティッカーは常に与えるより

多くを受け取ろうとする

ギバーはギブアンドテイクの関係を

相手の利益になる様にもっていき

受け取る以上に与える

イカーが自分中心に考えるのに

対しギバーは他人を中心に考え

相手が何を求めているのかに

注意を払う

マッチャーは与えることと受け取る

ことのバランスをとろうとする

・成功からほど遠い位置にいるのが

ギバーである。

エンジニアの世界では生産性が低く

効率の悪いエンジニアはギバーだ

販売員も例外ではないティッカーと

マッチャーは年間売上がギバーの

2.5倍だった。

どの職種においてもギバーは

相手の利益のために自分の利益を

犠牲にする。

収入は平均14%低く、犯罪の被害者

になるリスクは2倍、人への影響力も

22%劣る

しかし、成功を収めるのはギバーだ。

最も成功する人と最も成功しない人が

ギバーである一方、テイカーとマッチャーは

程々の成功に留まる。

販売員の場合、売上トップのギバーは

イカーやマッチャーより50%

年収が多かった。

・ギバー特有の現象は成功が周りに

波及していく、テイカーの勝ちは

他の誰かが負ける。

リンカーンは自分に都合が悪くても

市民一人ひとりの幸福を気遣った

・ギバーが好意と信頼を築くには

時間がかかるが最後には成功へと

導く評判と人間関係をつくれる。

・犠牲を最小限に抑えつつ

与える事の恩恵を出来るだけ活かす

・人はたいてい「与えたい」と思うものだ

調査した12カ国で与えることこそ

最も大切な価値だと答えた

・職場は喰うか食われるかの場所と

考える人はテイカーになる

傾向が強い。

順位付けを義務付ける企業

同じ顧客を奪い合う同業者

相対評価で成績を決め、必要以上の

成果を求める学校なども同じ

・ビジネススーツを着せただけで

人間関係や他人の利益に払う注意が

大幅に減った。

・成功するのに、他の誰かを

犠牲にする必要はない。

ライバルさえも有利な待遇を。

・ギバーの用いる重要な分野

「人脈づくり」

「協力」

同僚と協力

「人に対する評価」

才能を見極めてそれを伸ばす

「影響力」

プレゼンテーション力

 


第2章 「名刺ファイル」と「フェイスブック」を見直せ

「与える人」の才能①「ゆるいつながり」という人脈づくり

・ケネス・レイ・エンロンは成功の秘訣を

「敬意、行動規範、清廉潔白」と言った

彼はティッカーだった

ティッカーである彼がなぜ成功できたか?

彼は大物と知り合いだった、レイは

人脈作りの達人だった

・人脈の3つのメリット

「個人的な情報」「多種多様なスキル」

「権力」

・ギバーもテイカーも幅広い人脈を

作るがギバーの人脈はは、はるかに

長続きする。

・初対面の人に身構えたことが

あるのなら、それはおそらく

相手が利己的な下心を抱いている

事に感づいたからだ。

・テイカーは部下に対しては

支配的になるが、上司に対しては

驚くほど従順である

・初対面で一番好感をもたれるのは

権力意識が強く、人を操作したり

利用したりする傾向のある人々

・自分に全く利益をもたらさない人を

どう扱うかで、その人がどんな人間か

はっきりわかる

人は権力を手にすると寛大になって

責任感が強くなる一方で

生来の傾向が表に出やすくなる

・マッチャーの中心的価値観は

公平性、平等、ギブアンドテイク、

イカーが、この原則を破ると

マッチャーは「目には目を」の

信奉者になる

・10ドルを与えられた男がいて

自分の取り分を8ドルにしようと

する相手がいる、取引しないと

両方ともお金はもらえない

分割する側が8割以上かそれ以上

多く得るような提案は受け手の

ほとんどが拒否する

4分の3はマッチャーとし振る舞い

均等に分割する案を提案する

最後通牒ゲーム」

ティッカーに仕返しするのではない

これは正義の問題なのだ

・テイカーの痛い目に合わされると

「評判情報」を共有することで

イカーを懲らしめる

・CEO界でもティッカーは動物界の

レックと同じような行動をする

P75 エンロンの写真

P75 エンロンのパンフレット

・テイカーは自分のことで頭が

いっぱいなので、三人称の代名詞

(私たち)より一人称の代名詞(私)

を使うことが多い。

・テイカーは自分の事を優れた

人間だと思っているので

給料が大幅に違うのは当たり前と

思っている。

SNS情報はこう活用する

リンクトインマイスペースフェイスブック

のプロフィール見ただけでティッカーを

判別できる

投稿している情報は、押しつけがましく

自己中心的で、もったいぶっている。

Facebookの友達がやたらと多い。

上辺だけのコネクションをせっせと

つくり頼み事ができるように

連絡を取る。

・ネットワークの概念は北極星の様なもの

人と関係を築き、他の誰かのために

何かしてあげようとする

・テイカーとマッチャーは

先を見越して、近々助けて

もらいたいと思っている人に

親切にする。

・ギブアンドテイクのマイナス面

①受け取る側が操作されている様に

感じる

②マッチャーが被害を受けやすい

受け取る事を期待して与える場合

助けてくれそうな人だけに与える

・この人にどんな事をしてあげられる

だろうか?

・ギバーが見返りを受けるのは

5年後とか先が長い話

・17%が強いつながりから仕事の

情報を得ているが、28%は

弱いつながりから仕事の情報を得る

強いつながりは「絆」を生み出し

弱いつながりは「橋渡し」として役立つ

カギは「リコネクト」である

・マッチャーは自分の利益を犠牲に

してでも利己的に振る舞う

イカーに仕返しをしようとする

・思いやりを持って相手に質問をし

辛抱強く話を聞くこと

・インターネットが登場する以前は

一定時期に維持できる人間関係は

100か200だった

・過去3年音信不通の休眠状態の

つながりの方が多くの新しい情報を

もたらす。

歳をとればとるほど休眠状態の

つながりはますます増え貴重になる

イカーは休眠状態の人脈に

再接続は難しい

マッチャーはテイカーより簡単だが

ギブアンドテイクテイクが前提になる

ギバーは自分の考えを押し付けたり

手柄を独り占めしたりする事なく

仲間が活躍できる機会を作っていた

また反対意見にも敬意をもって接する

・重来のギブアンドテイクと異なり

価値を交換するのではなく

ひたすら価値を増やす

・テイカーは自分を偉く見せ

有力者にとりいるために

ネットワークをひろげ

マッチャーは人に親切にしてもらう

ためにネットワークを広げる

・恩送り(Pay  forward)

人助けをごく当たり前のようにしたい

与えるたびに、与える行為は

結果として3倍になる

グループに一貫したギバーが一人

いると、他のメンバーはより与える

ようになる。

・エンジニアの世界で最も生産性が

高かったのはマッチャーだった

・テイカーである代償も

ギバーである代償も、どちらも

増幅する

・ギバーは仲間をネットワークに

引き寄せ、関わる全ての人の分け前を

大きくする

・成功の秘訣をひとことでいうなら

それは「寛大さ」だ

 


第3章 チームの総力を活かせる人

「与える人」の才能②利益の「パイ」を大きく増やす働き方

・天才はテイカーになる可能性があり

他の人から「知力、エネルギー、能力を奪う」

・芸術、科学、ビジネスの分野の

調査を進めるため建築家を調査した

クリエイティブな建築家は平凡な

建築家より「要求が多く、攻撃的、自己中心的」

な事で際立った

極めてクリエイティブな科学者は

他人を軽んじる傾向があった

自分の意見に絶対的な自信を持って

いるため、普通の人なら創造力を

抑え込まれてしまう社会的な承認に

縛られることがない

イカーは常識に逆らい

クリエイティブなアイデア

押しとおすためなら苦しい戦いも

いとわないだけの自信がある

自由に独創的なビジョンをつくり出し

それを厚かましくクライアントに

売りつけるのはティッカーの

考えることだ

・自分の知力だけに頼った一見

個人の力が大きい仕事でも

成功するかどうかは理解している

以上にほかの人々の協力にかかっている

医師の場合は患者の死亡率を下げる

にはサポートしてくれる特定の

チームメンバーの協力が必要

証券アナリストが別の会社に

就職すると少なくとも5年は

手腕を振るわなかった、ただ

チームメイトと異動した場合

全く移動していない人と同じだった

・テイカーは自分がほかの人より

優れていて別格の存在だと考える

傾向がある。

・面白い人間が集まると、素晴らしい

相乗効果が発揮されて自分では

決して思いつかないようなネタが生まれる

・成功したギバーは、自分だけでなく

グループ全体が得をするように

パイ(総額)を大きくする

・非常に才能がある人は他人に嫉妬

されやすく、嫌われたり、恨まれたり

仲間外れにされたり、陰で中傷されたり

する

・マイヤー社会ルール

①遅刻をしない

②努力を惜しまない

③人に親切にする

④道に外れた事をしない

・マッチャーはグループのメンバーが

与える事により信用を得ると、その

メンバーに規範や規定から外れても

よいという許可を与える

ギバーとして信用を得ると

ちょっと大胆で挑戦的なアイデア

出しても、まわりに特別に認め

られてしまう。

・人間は他人がしてくれたことより

自分がしてあげたことに関する情報を

より多く手に入れる

カップルに夫婦関係への具体的な

貢献度合いをあげてもらうと

自分がしたことは11個思いつくが

相手のしてくれたことは8個しか

思いつかなかった。

・当然の功績を仲間が認めてくれない

あるいは正当な分け前にあずかっていない

と感じると、仕事上の関係は

崩壊する。

責任のバイアスは他の人の貢献より

自分の貢献の情報が多い場合に

起こる。

・テイカーは責任を他人のせいにし

ギバーは自分が責めを負う

・何度失敗してもいいという

心理的安心感があると

人はより学習意欲が高まり

より新しい事にチャレンジできる

心理的、身体的な興奮状態を

経験していないとき、人はそれが

自分に与える影響をひどく過小評価

する

・協力関係においてテイカーが

視点のズレを考慮することは

まずない

・贈る側は独自の贈り物をする方が

いいと考えたのに対して、受け取る

側は「欲しいものリスト」にある

贈り物の方を好んだ

・人を真の意味で助けるには

自分のものの見方の外に出なければならない

・1歳半では69%が自分の好きなものと

違っていても、他人が好むものを

与える能力が身についていた

・ギバーは自らみんなが嫌がる仕事を

引き受けることで共同作業全体を

高い水準に引き上げる

 


第4章 荒野でダイヤモンドを見つける法

「与える人」の才能③可能性を掘り出し精鋭たちを育てる

・米軍では30年かけて才能のある

士官候補生を見分ける方法について

研究を続けている

・ブルーマーと信じ込ませる事により

自己成就予言」(他人から期待され

それに沿った行動をとって期待どうりの

結果を実現する)が働く

教師が生徒に期待を抱くことが

とりわけ重要だ

・訓練生がミスしても教官は

学びの良い機会だと捉えた

小隊長の協力的な態度によって

訓練兵は自身と能力を高めた

・人をほとんど信用しないティッカー

には土台無理な話である

自分に害を与えないか絶えず

警戒している

・マッチャーは自己成就能力が備わっている

・ギバーは可能性の片鱗が見え隠れ

するまで待ったりしない

どの人も才能ある人間であり

だからこそ、その人間の一番よいと

ころを引き出そうとする

・人間は成功で決まるのではない

努力で決まるのです

才能を見つけることからはじめているのが

ダメなのだ

・関心こそが人に時間とエネルギーを

投資させ特定のスキルや知識基盤を

発達させる

・著名なピアニストは生まれながら

才能に恵まれていたわけではない

「思いやりのある、親切で、寛容な先生」

に教わった

可能性を切り拓き様々な音楽活動に

関わることが優先された

・ギバーの教師は誰でも超一流に

なれると考え、やる気があるかどうかに

注目する

やる気を甘く見てはいけない

・根性を養う秘訣の一つは

目の前の仕事をより興味深く

やる気の出るものにすることだ

・他人への感謝も忘れず

恩返しを心がけてもらえればいい

プロバスケットボールスカウター

スチュ・インマンはジョーダンを

取り逃したがギバーだった

ギバーは人に投資しすぎるという

失敗を一番犯しにくい

・立場固定の発生理由

①後悔の予期

もう一度やらなかった事を後悔する

②計画の完了

続けたら計画が完了する

③エゴの防御

成功すれば自分の正しさを証明できる

・ティッカーは自分のプライドや

面子を守るため、さらなる投資をする

ギバーは進んで失敗を認め

柔軟に意思決定をする

・批判されていると感じると

イカーは忠告を受けいれる

気になれないが

ギバーは批判を受け入れ権限を

委ねる頻度が30%増えた

ギバーは自分への影響を気にかける

ことなく、周囲からの批判を受け入れ

それに従って行動する傾向がある

長い目で見てより良い選択なら

さしあたって自分のプライドや

評判が打撃を受けてもかまわない

と考える

・ギバーは世界の注目を独り占めしたり

派手なスタンドプレーをしない

からだ

「選手を成長させるのは才能ではなく

努力である」

・性格の良いギバーは最高の

「ゲッター(獲得する人)」で

みんなに利益をもたらしてくれる

・ティッカーが何でも自分で決めたがる

のに対してギバーは他人の意見にも

耳を傾ける

・テイカーが一番賢い人間に

なってやろうと考えるのに対し

ギバーは、たとえ自分の信念が

脅かされようと、他人の専門知識

を柔軟に受け入れる。

 


第5章 パワーレスの時代がはじまった

「与える人」の才能④「強いリーダーシップ」より「影響力」

・吃音のおかげで好意をもたれ

裁判を有利に進めれた事例がある

・「人を動かす新たな3原則」で

ダニエルピンクは成功とは

いかに人に影響を与えられるかが

決めてになると主張

研究から人に影響を与える基本的

アプローチは優位と信望である

優位はゼロサムゲームだが

信望はゼロサムゲームではない

尊敬と賞賛はいくらでも与える

ことができる

・著者が陸軍士官学校で講師を務めた時

最初に弱さを見せた講義では

好感度が上がった。ただし

弱みを見せても効果があるのは

周囲の人々に有能だと認められて

いる場合に限る

平凡な人がヘマをすると好感度は

下がるが達人がヘマをすると

好感度は上がる

・ギバーになるにはまず質問する

ことから始める

自分の興味のあることについて

15分話せばグループの事が

好きになる、人は自分の事を

話すのが好きである

人は話せば話すほど、いっそう

グループについて知ったと思う

・ある眼鏡師はお客様のニーズを

よく聞くことによって売上を

伸ばした

仕事、趣味、休暇には何をするか?

この業界、テイカーとギバー30%

マッチャー40%である

ギバーはゆるいコミニケーションで

成功する

交渉にはかなりの時間を費やして

相手の視点を理解しようとする

自分が欲しいものではなく

顧客が何を欲しがっているのか

を聞き出す。

保険業界でもギバーはマッチャー

イカーより優れた売り手である

売上トップの医療品営業マンの

条件はギバーである事

・誰かに計画や意図について尋ねると

その人がそれらの計画や意図を実際に

実行に移す可能性が高い

フォルクスワーゲンのレーンの

売り込みは

「ルール違反なのは分かっていますが」

「どう思われますか?」

と、ゆるい質問で提案した

–乗ればわかる(Drive It,you’ll get it)

ひかえめに話すことで、ジミーは

相手に譲歩する意思、相手の意見

を考慮する意思を伝える

・控えめに話さない方がいい

立場が一つだけある。それは

リーダーシップを担っている場合だ

昇進試験の面接では「私たち」と

言わず「私が」で主張した方がいい

・強気のコミニケーションでは

その場限りの面接では有効だが

チームワークやサービスの関係

ではチームメンバーの尊敬や

賞賛を失う要因となる。

・協力関係を重視するリーダは

どことなく頼りないと感じる人が

いるから矛盾が生じる。

・有利な交渉法にアドバイス

求める(アドバイス・シーキング)

がある。

・ゴマすりが功を奏するのは

同時に相手にアドバイスを求めた

ときに限る。

成功を褒めちぎると同時に

その秘訣についても聞く。

・アドバイスを求めるメリット

①情報の獲得

②自分の身になってもらえる

③相手との関わり合いが強められる

④ゴマすり

・人間は自分の時間、エネルギーを

投資して誰かを助けると相手が

それに値する人だと必死で信じ

ようとする

・人間はアドバイスを求められるのが

大好きなのだ

・難点は人にアドバイスを求める

時は心からそうしないと効果がない

人に助言を求める事が効果を発揮

したのは、それが無意識から

出た行動であるときだけ

 


第6章 「与える人」が気をつけなければならない事

成功するギバーの、したたかな行動戦略

・大きな成功を納めるギバーは

「私はいつも決まって◯◯するよう努めている」

の書式で文章を書いてもらうと

若い人たちのお手本になること」

低所得者層出身の女性の支援をする」

などと書く

また身の上話の中で対象グループの2倍

権力や業績の追求についても触れていた

成功しているギバーは他者重視だけでなく

利己的な一面も持つ

・他者利益の関心が高く、自己利益

への関心の高いギバーが成功する

P253

・成功できないギバーが「自己犠牲的」なら

成功するギバーは「他者思考的」である

・人は燃え尽きると、仕事のパフォーマンス

が損なわれる

・卒業生に電話を切るまでに3度

寄付を頼む実験では断られる確率は

98%を越えた

・ティッカーは自分の利益になることに

関心があるがギバーは他の人の利益に

なる仕事をする事に強い関心がある

この仕事がどんな風に人の役に立つのか

知る事でギバーの生産性は上がる

奨学金寄付の実験で奨学生と話す事で

ギバーの寄付金集めの生産性は上がった

・ギバーが燃え尽きるのは

与えすぎたことより、与えたことで

もたらされた影響を前向きに

認めてもらえないことが原因である

困っている人をうまく助けてやれない

時に燃え尽きるのである

・状況が変わったことで気力が回復する

・6ヶ月にわたり自分自身と他人の

どちらにも同じぐらい利益になる様に

与えた人々は幸福と人生に対する満足度が

大いに高まった

・一日一つづつ与えるより

一日に五つまとめて与えた人の方が

幸福度が増した

・自己犠牲のギバーは相手に求められる

まま、そのつどバラバラと与える傾向がある

・義務感からではなく自分が情熱を

もっている目標に集中させる

気力が回復するのは義務感から

するのではなく、楽しくて有意義

だと感じる場合にかぎる

・「人を助ける理由」は大切だ

目的意識を持って楽しいから人助け

した日は元気が増したように感じる

・自己犠牲型のギバーは他者志向の

ギバーより助けを受けることが遥かに

少ない、そしてそれは精神的にも

肉体的にもダメージを及ぼす

周囲からサポートを受けることこそ

燃え尽き防止の特効薬

燃え尽き症候群になった消防士が

努力を増やした項目は人助けだった

・成功するギバーは他人を助けるのが

楽しくてしょうがないが、いざという

ときは助けを求める

・人に何かをしてあげることは生きがいを

もたらし自分自身の問題から目を逸させ

人から評価されていると感じさせる

 


第7章 気づかいが報われる人、人に利用されるだけの人

「いい人」だけでは絶対に成功しない

・ギバーは恩返しではなく恩送りをする

今度は私が他の誰かのために必死で

チャンスを作ってあげる番です

・多くのギバーを悩ます3つの罠

①信用しすぎる

②相手に共感しすぎる

③臆病になりすぎる

・ギバーが手強いティカーと仕事を

する事になったら生き延びるのは

不可能です

ギバーはティカーの2倍も詐欺の

被害に遭いやすい

・人のとっさの判断の多くは驚くほど

正確だ

・愛想のいい人は感情、動機を処理する

脳の領域、後帯上皮質が大きめ

どのくらい与え、どのくらい受け取るかは

動機や価値観によって決まる

その人の性格とは無関係

・ギバーは直感的に相手の真意を

見極め他人を正確に判断できる

・初めて会話する時は誰がギバーで

誰がティカーか注意をはらう

・何かを学びたいという考えで

話しかけてくる人はギバーだ

対してどうすればいいですかと

聞いてくる人はティカーである

可能性が高い

・計画的に人助けをするようにする

・共感は他人の苦痛を自分も同じ

ように感じるときに経験する

強烈な感情である

・愛し合っているカップルは

共同利益が少ないパートナーの

ニーズに共感し自分自身の利益を

顧みないからである

・共感によって踏みつけられるのを

防ぐには、気持ちを考えるのではなく

考えていることを推察する

共感と人の視点でモノを見る

ことの違いを解き明かす

・相手の心ではなく頭のなかに注目する

・ティッカーとつき合うときには

マッチャーになる

・協力的なパートナーには協力的に

競争的なパートナーには相手に合わせて

・よい行いは決して忘れず

悪い行いをときどき大目に見る

・成功するギバーはギブアンドテイクを

使い分けるティカーを相手にする時は

自衛のためにマッチャーになる

ただし3回に1回はギバーに戻り

ティカーに名誉挽回のチャンスを与える

・男性と女性では、もっとお金を

要求しようという意欲に違いがある

男性は女性の8.3倍報酬アップを

要求する傾向が強い

・女性上級管理職は自分より他人の

ために交渉したときの方がはるかに

うまくいった

・自分自身を家族に代わって交渉する

代理人だという考える事で

自己犠牲のギバーは解消する

・関係説明を使う事で自己主張

しやすくなるWin–Winを成功させる

には「人の視点でモノを見る」

・誰に対してもたった一つの

ギブアンドテイクは危険である

人は全て善人だという視点から

出発するが周囲の状況を注意深く

観察して潜在的なティカーを割り出す

 


第8章 人を動かし、夢をかなえる「ギブの輪」

未来を変える「因果応報」のルール

・クレイグズリストはフリーマーケット

のようなモノであるがマッチャーの

本能にアピールする

人々がギバーになってくれる事を

前提にしているため

マッチャーとティカーをギバーの

ように振る舞わせる

マッチャーもティカーもどれか一つの

タイプで人生全ての領域に対処する

人はまずいない

・他の人が心を痛めていれば

自分も心が痛むので

相手への共感が助けたいと思わせる

・ネガティブな気持ちを和らげるために

見て見ぬ振りをしたり、その状況から

完全に逃れる

電気ショックを女性に与える実験では

75%は実験室を出て苦しみを避けた

しかし、女性に共感を覚えると

出ていく人は14%になった

86%は女性の代わりに自分が電気ショック

を受けようと申し出た

・嫌な気分を和らげることは

人々が人助けをする唯一の理由ではない

・困っている相手を自己意識に同化させ

相手のなかに自分自身を見出す

・共感(自己と他者の重なり合い)

・人との絆は他者志向のことである

与える時は相手に得をさせたい

という欲求と自分自身も得したい

という欲求が複雑に混ざり合っている

・共通点があると与える行為に

影響を及ぼす、同じチームを応援

しているなど

・会員がサイトからどれぐらい受け取って

いるかが愛着を覚える

・直接的なやりとりだとグループに

対する愛着は湧かない

・人は自分自身を連想させる

人びと、場所、ものなどを好む

・人は特殊な共通性をもつ相手に

引き付けられる

同化し異化する最も一般的な方法は

特異なグループに参加する

共通の特徴が珍しければ珍しいほど

絆が強くなる

・人はあるグループに参加すると

どの様に振舞うのがふさわしいか

その手がかりをさがす

人は人生の多くの領域で、ほかの

人がどう行動しているか知らない

ばかりに受けとることに始終している

・節電の実験では近所と一緒に

省エネしようの広告を出した

地域の市民が一番節電した

・マッチャーもティカーも近所が

もうけた基準を破ることはしない

・往々にして人は他人はギバーでない

と思い込み相手に与える気を失くさせる

助け合いの輪を作ることで照れ臭い

と思う理由がなくなる

有意義な頼み事をされる事が多いので

たいていのマッチャーは共感を覚えて

興味をしめす

助け合いの輪をうまく機能させる

カギは与える事を人目にさらす

事である

評判を気にするティカーは協力的

になるだろう

アイデンティティに関する計画を

他人に知らせた事で実際に行動を

起こさなくても自分のアイデンティティ

を主張する事ができる

・最初に人々の行動を変えれば

信念は後からついてくる

自分の選択によって与え続けると

与える事を自分の個性の一部と

して内面化する

一番手っ取り早い方法は

自分は人助けをしたいのだ

ギバーなのだと決めつける事である

自分の行動を見ずして、

自分が何者かどうしてわかるだろう

 


第9章 「成功への道」を切り開く人たち

後に続くのは誰だ

・最も知能の高い交渉者は交渉相手に

有利な取引をしていた

・評判を気にする事がギバーにさせる

・ギバーは成功を他人にプラスの

影響をもたらす個人的なものだと

考える

 


●本書から得られた新しい知識

・ギバーの好む価値

①援助

②責任

社会主義

④同情

・ティッカーの好む価値

①富

②権力

③快楽

④勝利

・アイレジーオバマ大統領お気に入りの

側近レジー・ラブ、iPodをもじって

・1970年代ほとんどのバスケットボール

チームがスピード、体力、反射神経

敏捷性、跳躍力といった身体能力

を重視していた

・吃音は人口の1%

・100時間は「与える」うえの

マジックナンバー

ボランティアの100時間ルールの

ラインを限度に設定しておけば

大きなパワーが得られ疲労感が

最も少ない、カナダ人の実験では

週5時間以上のボランティアは

見返りが少しづつ減り学べることも

減っていった、そして週11時間

になると新しい知識もスキルも

学べなくなった

・自分のためにお金を使っても幸福度

は上がらないが、他のために使った人は

幸福度がかなり上がった

(倫理的満足感)

▼用語

ギバー:人に惜しみなく与える人

ティッカー:真先に自分の利益を優先させる人

マッチャー:損得のバランスを考える人

レック:オスがメスにアピールする行動

責任のバイアス:お互いに自分の

責任度合いを過大評価する

ブルーマー:才能を開花させる人

立場固定:最初の決断を正当化しようとすること

サンクコスト効果:埋没費用のごびゆう

自己の利益追求:権力や業績を追求する

ことで、それに対し、他者の利益追求とは

寛大で人の役に立とうと努めることを

いう

・テンド・アンド・ビフレンド(世直し、味方する反応)

人間のストレス反応の中で最も

印象的な側面は結束する傾向である

危機が迫っている時は寄り集まって

グループを作り共同で保護し合う

・ヘルパーズ・ハイ(倫理的満足感)

・関係説明:自分自身だけでなく

他者の利益も思いやった要求

・贈与経済:自分自身に費用はかからず

他の人にとって潜在的に極めて利益に

なる

▼サイト

クレイグズリスト:不用品交換サイト

 


●本書に出てくる格言

ギブアンドテイクの原則とは駆け引きに

ほかならない

1 を与えて10 を得るのだから

マーク・トウェイン

ギバーであることは100メートル走では

役に立たないが、マラソンでは大いに役立つ

ーチップ・コンリーー

よろしければ、お客様のことを

もう少しお教えいただけませんか

私に何か出来ることがあるかも

しれませんので

ーピーターー

利他的に振る舞えば振る舞うほど

人間関係から更に多くの恩恵が得られる

ーリード・ホフマンー

一方ではこびへつらい、

一方ではひどい仕打ちをする

ーオランダの言葉ー

全世界は、一つのとるに足りない例外を

のぞいて、他者で成り立っている事を

忘れてはならない

ーJ・アンドルー・ホームズー

スターを雇うことは、スター自身にとっても

雇う側の会社にとっても利益をもたらさない

ーグロイスバーグー

僕は優れた一兵卒になりたかった

ーマイヤーー

人を現状から判断して対応すると

実際より悪くしてしまうことがある

その人が持つ潜在能力にふさわしい

対応をしてやれば能力を発揮できる

ようになるものなのだ

ゲーテ

あなたの隊の平均指揮能力は

通常の水準よりかなり高いので

素晴らしい功績が期待できるでしょう

ー良い士官学校教官ー

成功するには自分本位にならなければならない

マイケル・ジョーダン

言葉は穏やかに、だだし大きな棍棒を持っていけ

ルーズベルト

ちなみに、あなたは次の選挙で

投票に行く予定ですか

投票率を上げる一言ー

乗ればわかる(Drive It,you’ll get it)

フォルクスワーゲン2004年キャッチー

一度親切にしてくれた人は

自分が親切にした人よりも

また親切にしてくれる

ーベンジャミン・グランクリンー

知的な利他主義者は知性に欠ける

利他主義者より利他的ではないが

知性に欠ける利他主義者や

利己的な人よりは健全だろう

ーハーバード・サイモンー

人間には二つの大きな力

利己心、他人を思いやる心がある

ビル・ゲイツ

ギバーだから金持ちになれた

ーハンツマンー

善いことをすると必ず罰せられる

ークレア・ブース・ルースー

人は困っている誰かに共感を覚えると

無私無欲に与える

ーC・ダニエル・バトソンー

常に助け合い、公益のために自分を

犠牲にし、他のほとんどの部族に

勝利していた、これは自然淘汰

結果なのだろう

チャールズ・ダーウィン

誰かを助けてやったら

あとは他のことに取りかかるのだ

私たちはその様な人間でなくては

ならない

マルクス・アウレリウスローマ教皇)ー

▼書籍

・大きな木

・権力に翻弄されないための48の法則

孫子の兵法

 


●本書で得られた気づき

・ボランティア100時間ルールは

興味深い、自分の経験でも

100時間ルールはうなずける

・そもそもギバーならボランティア

を相手に勧めたり仲間を募ったり

しないだろう

自分が幸せになれるのだから

・人が共感する生き物だと知って

意図的に悪用する人もいるのではない

だろうか

・感情で動かず、相手の頭の中で

考えている事を推察する

人の視点でものを見ることが

ティカーに踏み付けられない

方法であること

 


●今までの自分の考えと違ったところ

マイケル・ジャーダンを尊敬していたが

この本ではティッカーの例として

取り上げられていて

自分の周りにイエスマンばかり

置いているとあった

 


●本書の内容で実行してみたい事

自分はギバーだと思い込み

ギバーのように振舞う

ティカーに踏み付けられない様に

与える相手を恩送りする人にする