思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■超投資法 を読んで

 

 

書名:超投資法

著者:メンタリストSai

 


●本書を読んだきっかけ

ジュンク堂書店で大々的に

ディスプレイされていた

怪しげな表紙だったので

ついつい手に取ってしまった

 


●読者の想定

主として初心者向けに

メンタル面でのアドバイス

書いてある。

手法的には3手法が紹介されて

いる。

ページ数も少なく読みやすい

活字の苦手な人でも読める

かもしれない

 


●本書の説明

はじめに

本書では、科学的知見に基づいた

最新のメンタリズムや心理学を前提に

どのように考え、行動すれば

投資で失敗することなく勝ち続ける

ことができるのかについて

まとめてみました

 


序章 不確定な投資の世界に最新メンタリズム

で最適解を!

・書籍やネットに載っていることを

裏読みし大衆心理を逆手に取った

行動をしなければならない

・人間は自分だけは大丈夫

自分は他の人とは違う特別だ

と思ってしまう生き物である

 


第1章 投資家が無意識に陥ってしまう

「心の罠」を回避する方法

・最初は資金を少ないまま始めた

方がいい

失敗せずに稼げるようになった

トレーダーはいない

・一度に出す損失は資金の2%まで

・結果を急がず自信を持つべき

タイミングを知る

・サンクスコストバイアスを回避

するために、その原因となっている

過去へのこだわりを捨て

今の自分に目を向ける

軽く目を閉じ「いま、ここ」に

集中する(マインドフルネス瞑想)

・失敗した時は自分に原因がある

という「自責思考」で考える

失敗トレードを、ひとつひとつ

改善していくことが

トレード力向上のための

近道になる

・ビジネスと異なり投資は

TTP(徹底的にパクる)でも勝てない

常に自分の頭で考える必要がある

自分なりの方法論を見つける

10割コピーで勝ってる

トレーダーはいない

・スクラッチトレードを

3週間ほど行うことを勧める

・人は何らかの行為を3週間続ける

ことができれば、無意識にその行為を

「習慣」として続けることができる

(ロビン・シャーマ)

 


第2章 僕が1ヶ月で700万円の損失を

出した本当の理由

・実際に価格が上昇したときに

売ったものが上昇し、価格が

下落したものを保有すると

さらに下がることが証明されている

・一度ルールを破ると、その

罪悪感によって自制心崩壊が起こり

「どうにでもなれ効果」が発動

たとえ小さなルールでも

破ってはいけない

「蟻の一穴天下の破れ」

・一度失ったものはよい意味で

忘れてしまう

・教科書的なトレード法を習得

すると、より負けやすくなる

正解を求める「大衆脳」に

なってしまうから

誰もが真似できる方法は

すぐに機能しなくなる

・脳は朝起きてから2時間

の間に、最もクリエイティブな

力を発揮する

・朝一番に生きたカエルを食べれば

その日の最悪な時はもう終わったと

安心して過ごすことができる

苦手で億劫な作業を朝に予定と

して組み込む

・時間がありすぎると

かえって集中力が落ちて

生産性が下がってしまう

・人間の集中力はたった数秒

邪魔が入っただけで途切れて

しまうことが多い

・悪い習慣をやめたいのであれば

その習慣を始めるまでの時間

を20秒増やす

・人は何もしない空間に何もしないで

じっとしているくらいなら

お金を払ってでも避けたいと

言ってた電気ショックを

その退屈を避けるために

自らに与えてしまう

・ギャン理論「価値ある28のルール」

①十分な理由がないのに手仕舞わない

②値頃感で取引しない

③盲目的に人のアドバイスに従わない

(著者が重要視するルール)

・ルールを作ることは容易い

「ルールを守ること」はその

何倍も難しい

・小手先のテクニックも重要であるが

その土台となる心理学や

メンタリズムの知識は不可欠

 


第3章 「負けない」投資家に必要な

3つの要素

・科学的にも正しい客観力を

高める二つのコツ

①常に誰かに見られていると想像する

②第三者として自分にアドバイスする

他人へのアドバイスは的確なのに

自分のこととなると間違った

判断をしてしまう

人間は自分の感情より

他人の感情を読むのが得意

SNSで他人のトレードは見ない

特に見てはいけないものが

「他人がトレードで大損しているモノ」

人間には「シャーデンフロイデ

という他人の不幸を喜ぶ

気持ちがある

他人の失敗を見て

「自分の心やメンタルが回復する」

ような気持ちになると良くない

・心理学では他人と比べると

自己の満足感や幸福度が下がる

ということは有名な話

・今この相場とテクニカルが

どのくらい合っているかを

考える方が重要

その時々の環境において

ベストなものを選択する

今持っている手法を相場に合う

タイミングでいつ使うか

・特定のバイアスについて

学んだ人は、その直後から

そのバイアスの罠にかかりづらくなり

正しい選択や判断ができる

確率が高くなる

 


第4章 投資家メンタリストの

「失敗しない」投資テクニック

・多すぎる選択肢は人間から

物事を判断する力を奪い

思考を停止させる

通貨ごとに定点観測をし

値動きの特徴やクセを見つける

・トレードチャンスは相場が

与えてくれるものであり

無理に探して見つけるものではない

・損失こそ限定的にして

利益確定は相場に合わせて

柔軟に変えていく

エグジットを今どのくらい

利益が乗っているかで

決めてはいけない

大衆心理的に利益確定したくなる

ようなポイントなら保有

含み損を抱え塩漬けしたい

と思うポイントは敢えて

売っていく

押し目買いはしない方がいい

・人間の思考や行動の95%は

無意識

・失うことへの恐怖心が大きくなるのは

人間の本能である

損切り機械的にやる

下がったらどうしようではなく

下がった時はこうしようと

先に決めておく

そして重要なのはストップ注文は

絶対に動かさないこと

・日誌を付けずに勝てるように

なるのは、ほぼ不可能

作業の進み具合を紙に書き出すと

プロジェクトが成功する確率が

33%高くなる

・失敗したトレードを忘れてしまうと

同じ失敗を繰り返してしまう

・時間足で5本以上を判断基準

とする相場が弱いようなら

ブレイクするまで待ってから入る

揉み合いからの上昇・下落

・ヘッドアンドショルダーの騙し

から最下落のトレード

大口は「買うために売る、

売るために買う」という行動をする

・V字回復の上昇ブレイクトレード

V字が形成される時は、その部分で

多くのロスカットが起きている

 


第5章 今後も投資家として「勝ち残る」

ための処方箋

・トレードの資金と私生活の資金を

混同してはいけない

・損失からメンタル回復

①過去を過去の出来事だと

意識する

日本人は遺伝子的にも

ネガティブなタイプが多い

今の「この瞬間に戻す」

②他の何かに没頭する

テトリス」などが良い

③チャートを一定期間見ない

休むも相場、余計なトレードはしない

・重要なのは「億トレーダーを続けること」

トレードは楽にお金儲けの

できるものの中で最も難しい

・自ら白旗を上げない限り

とりあえず負けることはない

・チャートを元にした

過去検証をすること

検証は勝つためには必要不可欠

これを徹底することで勝率が

劇的に上がる

・人は投資で儲かると自分の

実力だと思い込み損をすると

運が悪かったと思ってしまう

(ニコラス・タレブ)

・勝った時に嬉しいと思うような

金額ではトレードしない方がいい

上級者は大勝ちもしないが

大負けもしない

一時的な勝ちではなく

勝ち続けなければ資産は増えない

・やる気はトレードを行う上で

重要なファクター、やる気を失う

損は避けたい

・トレードしない時間を

いかに有意義に過ごすかが

大事である

ただ休むだけでなく合間に

軽い運動や筋トレを取り入れて

みるといい

 


あとがき

「負けは勝つための途中過程」です

安易にすぐに人に答えを聞かず

考えて考えて、考え抜いて

みてください

 


●本書から得られた新しい知識

・レイク・ウォビゴン効果

人は自分のことを平均以上だと

考えてしまう「認証バイアス」

能力が低い人ほど自己を過大評価する

・ダニング・クルーガー効果

能力が低ければ低いほど

自分の能力を過信してしまう

テストの成績が悪い学生ほど

自己採点の点数は高かった

・自己奉仕バイアス

成功したときは自分の能力だと思い

失敗した時は外的要因のせい

と考えてしまう思考の偏り

・スクラッチトレード

ポジションを持った後に

プラスマイナス0になったら

決済するという作業をこなす

特殊な練習方法

・ディスポジション効果

価格が上昇したときにはすぐ売り

下落した時は保有し続ける

・ギャンブラーの誤謬

ハズレが続くと、次こそ

当たりが出ると思い込んでしまう

現状維持バイアス

変化を避け現状を維持したくなる

心理

・損失回避性

利益から得られる満足より

同じ損失から得られる苦情

の方を大きく評価する

プロスペクト理論

得をしたときの喜びより

損をしたガッカリ感を強く感じる

心理的なダメージは2倍以上

・どうにでもなれ効果

小さな失敗をしてしまったときに

やけになり、さらに失敗を

重ねてしまう

パーキンソンの法則

仕事の量は完成のために与え

られた時間を全て満たすまで

膨張する

・プリコミットメント

取ってしまうだろう行動を

抑制するために先に準備

しておくこと

・ソロモンのパラドックス

賢人のソロモン王も自分の事と

なると失敗が多かった

・最新の研究では他人の性生活の

話を聞くと幸福度が下がる

「自分の幸福度が14%下がる」

バンドワゴン効果

みんながやっているから安心

みんなが持っているから自分も欲しい

ジャムの法則

人は品数が多くなると決断が

できなくなり思考停止になる

・損失回避の法則

「得することより」も

「損しないこと」を選んでしまう

・マインドワンダリング

今この瞬間に起きていることに

注意を向けられず、目の前の

課題とは関係ないことを

考えて彷徨ってしまう

・木こりのジレンマ

斧を研がずに休まず木を切り

疲れ果てる

・金融トレーダーは男性ホルモン

テストステロンの濃度が高い

ほど好成績をあげている

 


●本書に出てくる格言

フェイル ファースト

エリック・シュミット

世界が抱える問題は

愚か者が自信に満ち溢れていて

賢いものが疑念を抱えていることだ

バートランド・ラッセル

私は読み、そして考える

よりたくさんのものを読み

考えるからこそ大多数の人と

比べて、私は衝動的な判断を

することが少ない

自分の進むべき人生の目の前に

霧が立ち込めたなら無闇に

進む必要はない。霧が晴れるのを

爪を研いで待っていればいい

ウォーレン・バフェット

トレンドが下向きなときは

売るに安すぎることは決してなく

トレンドが上向きなときは

買うに高すぎるということは

決してない

ーウィリアム・ギャンー

上がり続けるものは上がり

下がり続けるものは下がる

ーCisー

知恵は経験の娘である

シンプルさは究極の洗練である

ーレオナルド・ダビンチー

100人が反対したとしても

自分の頭で考えて判断する

ーバフェットの父ー

天才とは客観性を備え

精神に客観的方法を取らせることの

できる人物にほかならない

天才は主観的な自分自身に

拘束されることがないので

石のままに動かされる凡人とは

全く逆の方向を辿る

ーショーペン・ハウアーー

友なき方へ行くべし

相場師は孤独を愛す

人のいく裏に道あり花の山

押目待ちに押目なし

ー相場の格言ー

メモこそ命の恩人だ

エジソン

まずは生き残れ、

儲けるのはそれからだ

ジョージ・ソロス

未来を予測する人は

2種類に分けられる

何も分かっていない人

そして、、何も分かっていない

ことを分かっていない人

ージョン・ケネス・ガルブレイス

 


●本書で得られた気づき

目新しいことなど一つない

ただ、ルールを守るのは

ルールを作る以上に難しい

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

書評をあげて、初心者に紹介