思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■超効率勉強法 を読んで

 

 

書名:超効率勉強法

著者:DaiGo

 


●本書を読んだきっかけ

本書「超効率勉強法」と

「シンプルな勉強法」が並んで

置かれていて、どちらの方が

府に落ちるか試してみたくなり

購入した

 


●読者の想定

DaiGoのファンの方は読んだ方がいい

本書は科学的エビデンスに基づいて

書かれているところが

主観的な勉強法の本とは異なる

簡単に試せるものが多いので

ぜひ実践したい

 


●本書の説明

第1章 やってはいけない7つの勉強法

ロピタルの定理」を使えば簡単に極限値

求められるのにそれを教えない教師に

著者は反発し「この教師が教えた生徒より

良い点を取る」と決意

・科学的に効率が悪い7つの勉強法

①ハイライトまたはアンダーライン

ハイライトを引いただけで脳が満足し

脳に刻み込むには使えない

また特定の情報に意識を集中させてしまう

②語呂合わせ

記憶術としてはメリットはあるが

なぜその問題が起こったのか、どんな現象と

結びついているのかなど把握できず

根本的な解決は望めない

③テキストの要約

難易度が高い

要約が上手い人ほど要約は不要

④テキストの再読

そこにかけた時間に見合うだけの

成果が得られない

目の前のテキストに対して

常に疑問を持ち続ける必要がある

⑤集中学習

定着率は低く1週間もすれば大半の

情報を失ってしまう

適度な休憩をしながら学習する方が良い

⑥自分の学習スタイルに合わせる

本当に聞く勉強法に個人差はない

⑦忘れる前に復習する

成績が良い学生は「忘れかけた時点」

で復習する

 


第2章 「超効率勉強法」の基本

日常のあらゆる状況をアクティブラーニング

に変えていく

勉強をアクティブラーニング化する

には2つある

1.想起

思い出す作業をどこかに組み込む

「クイズ化」は心理学では「検索練習」

とも呼ばれる手法でテキスト再読に比べ

50〜70%記憶の定着率が上がる

①1ページ読んだら本を閉じる

②今読んだページに何が書いてあったか

思い出す

ノートを取る場合は

①ここをまとめたいと思ったら

いったん本を閉じる

②まとめたい内容を思い出しながら

ノートに書き出す

・本当の成果を出したいならテストは

毎日行う

・要約をクイズ化する時は

①本を読んだらしばらく放っておく

②記憶が薄れたところで何も見ずに

要約する

③内容が正しいかどうか本と照らし

合わせ確認

・覚えたいものはテスト・クイズ化

して問題を作る、音読すれば、より

脳が刺激される

・分散学習は「復習の間隔を少しずつ

伸ばすテクニック」

「2×2のルール」は

–学習

–復習1(2日後)

–復習2(2週間後)

–復習3(2ヶ月後)

・「インターリピーティング」は

1回の練習時間の間に複数のスキルを

交互に練習する方法

1つをマスターしたら次に進む

「ブロック練習」より効果が高い

インターリービングには3つの

ポイントがある

①ジャンルは3つまでに絞る

②時間は均等に割り振る

③ワンセッションごとに休憩を入れる

ワンセッションは

(ジャンルA30分→ジャンルB30分

→ジャンルC30分)休憩20分

・チャンク化

これといった区切りのないデータに

自分なりの「枠組み」を定め

頭に残りやすくするのが基本

括り方によってチャンク化のパターンは

無限に存在する

大量の反復練習が前提になる

正式な作法はなく自分の発想で

複数の情報をグループにまとめ

ひたすら練習する

-定理や公式を証明や解放とセットで

覚える

-歴史上の人物を覚えるため「時の権力者」

としてグルーピングして覚える

・チャンク化3つのポイント

①情報に優先度をつける

–覚えたい情報を全て書き出す

–それぞれの情報に10段階で優先度付ける

②複数の解法をセットで覚える

マインドマップでオリジナルチャンクを作る

–覚えたい内容を片っ端からマインドマップ

–でき上がったマインドマップを眺める

–情報につながりが見えたらつなげる

 


2.再言語化

何かを記憶するより何かを理解する

ときに重要なポイント

自分の言葉に置き換え勉強した内容の

理解力を高める

・自己解説・3つのステップ

①学びたいことをリスト化

②「WHY」と「HOW」で自分に

質問する

③答えを書き出して確認テストをする

メタ認知リーディング

メタ認知は「思考についての思考」

自分の考えを客観的に判断する

ときに使う能力

メタ認知リーディングには4つのステップ

①プレリーディング

目次や見出しから

「どのような事が書かれているのか?」

をざっと読む

②速読

一旦さらっと読む

重要そうな所、知らない単語

理解できない所にチェックする

③再読

自分は何がわからないのか意識して読む

④再再読

自分の言葉で友人に説明できる

を目指す

全てをこなすと膨大な作業になるため

時間がない時は③④に絞る

自分は何が分からないのだろう

分からないことに興味を持つには

どうすれば良いのだろう

未来にも活かせる情報はないだろうか?

ティーチング・テクニック

テストがあることを意識して勉強する

より他の人に教えることを意識

しながら勉強すると内容を正確に

思い出せる確率は28%も高い

ティーチング4つのテクニックは

①教えるつもりで勉強

②勉強した内容を他人に説明してみる

③10歳児教授法

-比喩表現を使う

-相手が知っている知識を使う

④ラバーダック勉強法

ヒルのおもちゃに話しかける

・グループゲーミング

①勉強景観を設定(2〜3日が最適)

②教え合う範囲を決め個別学習

③当日、参加者に番号をふる

④ランダムに番号を選ぶ

⑤サイコロの出た目の参加者が

問題を説明する

・イメージング

頭の中で「架空の議論」を想像

してみる勉強法

・パーソナライズ音読

英文の主人公を自分にして読む

普通の音読より理解が高まる

・科学的な学習において本当に大事な

ポイントは「アクティブラーニング」

だけ

どうやったら、もっと簡単に覚えられるだろう?

どうやったら、もっと面白く覚えられるだろう?

 


第3章 「勉強前」7つのテクニック

1.自己超越目標を持つ

「良い仕事につきたい」「お金を稼ぎたい」

は自分の欲望を満たすための小さな

ゴールにすぎない

「恵まれない人を救う仕事につきたい」

「不公平な社会システムを変えるために

お金を稼ぎたい」ならば自己超越目標

その問題に関して学校の勉強を活かす方法

はないかと考える

①世の中をもっと良くする方法はないか

②今勉強していることが、どう役立つか

と考えることにより勉強に大きな意味を

与えられる、それでも何も思い付かなければ

①自分にとって最も大事なものはなんだろう

と考える

最大のポイントは「自分を超えた大きな価値」

について考える

2.知っていることを書き出す

知っている事を事前に書き出す

勉強する内容に関係がありそうな

知識をできるだけ思い出す

3.好奇心を刺激する

普通に顔写真を覚えるより

クイズを出して答えが出るまでの

14秒で顔写真を覚える方が

効果が高い

興味がるものに触れると

脳の報酬系と海馬が刺激され

記憶力はアップする

どこかに「謎」の入った要素を

選ぶと好奇心が長続きする

勉強前に漫画を読むなら次の展開が

分からないような作品を読む

4.音楽を正しく使う

BGMは脳の負担になり作業効率が

下がる、歌詞がある曲は特に影響が

大きい

①勉強の10分前に好きな曲を聞く

②音楽を止めて勉強を始める

③勉強の休憩中に、また好きな

音楽を聴く

・例外として風の音とか鳥の鳴き声

といった言った自然音は

リラックスと興奮のシステムに

同時に働きかけ

逆に人間の注意力は上がる

5.戦略的リソース利用法

学生:教科書、参考書、学習サイト

教師、勉強のできる友人

ビジネスパーソン:資料、データ

上司、人脈、ビジネス書

・1日15分事前計画を立てる

戦略リソース利用法7ステップ

①成績判断

どのような成果が欲しいか

②重要度測定

自分にとってどれほど重要か

③自信測定

結果を出す自信はどれくらい

④問題推測

どんな問題が出そうか

⑤資料抽出

課題に使えそうな資料は

⑥理由判定

使えると思った理由は

⑦使用法判定

資料をどのように使うつもりか

6.自然の力で集中力を倍にする

普段より自然が豊かな場所で

勉強すると集中力が2倍になる

週1回でもいいので緑の多めの

公園で勉強する、さらにお勧めは

裸足で軽く芝の上ををウォーキング

する

動物を見た時も集中力が程よい

状態にキープされる

7.ピアプレッシャーでやる気を出す

仲間からの圧力を利用する

「熱心に勉強している人が多い場所に行く」

「勉強ができる友人を増やす」

人間の生産性は仲間の影響を受けやすい

 


第4章 「勉強後」5つのテクニック

勉強後は「脳を使わない活動」をする

「集中モード」「緩和モード」を

設ける事で学んだ情報が点から線に

なり、より応用が効く知識へと

生まれ変わる

1.報酬つきの昼寝

10〜20分の昼寝は認知機能の向上

に役立ち、集中力や生産性がアップする

①勉強後に昼寝をする

②起きたら、先ほどの内容をテスト

③テストの正解率が高ければ

自分にご褒美をあげる

・ボロモード的サイクル

通常は次のサイクルを繰り返す

25分集中→5分休憩

①40分勉強し後でテストできるよう

クイズ化しておく

②10分昼寝

③目が覚めたらテスト、高得点が出たら

報酬を自分に与える

・完全に眠りに落ちなくても

目を閉じたでけで十分に効果は出る

・インターリービング・スリープ

①勉強を中途半端なところで止めて寝る

②起きたら、前日止めたところから

勉強する

・次の日にやるべき勉強を寝る前に

5分だけ書き出して寝ると

寝付くのも早く、学習内容を

思い出しやすい

睡眠学習は復習用なら使える

可能性がある

①寝る前に学習用の音声を聞いておく

②眠りに入ってから2〜3時間後に

再生されるようセット

③目が覚めたら音声の内容をテストし

記憶の定着を

3.運動で記憶を定着させる

勉強後のたった5分で学習効果が上がる

よりパフォーマンスを上げるなら

中高強度身体活動(MVPA)を10分

・著者のお勧め

①勉強10分前にランニングで脳機能

を高める

②勉強が終わったら5分のウォーキング

・ハードな運動に慣れているなら

①最大パワー80%で5分

②最大パワー60%で5分

③3セット①②を繰り返す

インタバルトレーニングは記憶力を

向上させる

ハードな運動は最後の学習から4時間

後がベター

4.マインドフルネス瞑想

「今、この瞬間」に注意を向け続ける

①足を組んで背筋を伸ばし

目線をやや下の方に

②息を吐きながら21カウント

再び1から数え直す

③集中力が切れそうになったら

常に呼吸に意識を向け直す

・1日10分でいいのでマインドフルネス

の時間を持つ

・注意スイッチ・トレーニン

①不安や悩みが浮かんだら

「思考は現実ではない」事を思い出す

②呼吸や胸の動悸といった

身体の感覚に注意を向ける

③周囲の環境に注意を向ける

④そのまま特定の対象に注意を向ける

5.クロのタイプに逆らわずに休む

クロノタイプは50%遺伝で決まっている

自分の脳がよく働く時間を知り

そのタイミングにエネルギーを

集中させる

一般的に大きく二つに分かれる

①午前型:10:00 〜14:00

②午後型:16:00 〜22:00

朝の4:00 〜7:00の時間帯は

ほぼ全ての人の学習能力が

下がりやすいタイミング

どんな人も21:00 〜23:00

は脳の集中力がスローダウン

・起きてすぐにコーヒーを飲むのは

最悪、最低でも90分後に飲む

起き抜けはコップ一杯の水を飲む

 


第5章 勉強の効果をさらに高める7つの学習習慣

1.ひとりごと学習

思考をリアルタイムで声に出す事で

「自己参照効果」が働く

①実況パターン

②質問パターン

③要約パターン

2.話しかけるつもり音読

テキストをそのまま声に出して

読むだけでもOK

①口や耳の運動機能を使うため

学習がよりアクティブに

②テキストをしっかり読まなければ

ならないため深い学習

③「自己参照効果」で記憶の定着率

が高まる

・英単語を人に向かって音読すると

暗記力が高まる

3.マルチモーダル学習

できるだけ多くの感覚を使った方が

学習の成果は上がる

著者は難しい本を読むときは

聴覚を利用するケースが多い

4.ジェスチャー

体を動かしながら学ぶと感覚や

運動系の機能も活動を始める

単に体を動かすだけでもそれなりの

効果は得られます

「勉強に身が入らない」という人は

体を動かしながら勉強する事で

効率が上がるかもしれない

ペン回しとかも良い

5.勉強中にも運動をする

立ったまま勉強した方が

集中力が増し、モチベーション

も上がる

スタンディングデスクを使った生徒は

前頭葉の血流が上がった

最初はワンセット5〜10分ぐらいで

始め、スタンディングと座りを

定期的に切り替える

6.苦手意識を消す

女性は数字が苦手だと偏見をもった

教師に教わった生徒ほど数学の

成績が落ちた

苦手意識を完全に消せなくても

悪影響を減らす事はできる

7.オーバーラーニング

すでにマスターしたスキルを

さらに練習する

これ以上やっても上達しないだろうな

というところから、さらに同じ

学習を続ける

もう大丈夫だと思った情報を

さらに取り込むと脳が「定着モード」

に切り替わり積極的に情報を頭に

残そうとする

 


第6章 地頭を良くする科学的トレーニン

1万時間の法則は論文に不備があった

実際は練習の影響は低い

特定分野をマスターするには

練習の影響力12%、残り88%は

環境や開始年齢など本人の努力では

如何ともし難い

勉強の成果を決める要素に

①ワーキングメモリー

マインドセット

がある

1.ワーキングメモリー

ワーキングメモリーの性能を上げるには

①運動

ウォーキングだけでも脳の

パフォーマンスは上がる

最低10分、慣れたら30〜40分

海馬を増やすガイドライン

–1日40分のウォーキング週3回

最大心拍数の50〜60%で半年から

1年続ける

–1回30〜60分のジョギングまたは

サイクリングを週3回、最大心拍数

80%で3ヶ月から6ヶ月続ける

②テレビゲーム

–リアルタイムの判断を要求される

–謎解きの要素

–3D空間を飛び回る

ゲームは諸刃の剣なので

「10分過ぎたらやめる」などの処置が必要

③楽器

音楽は鑑賞よりも演奏をする

④筆記開示

自分の悩みをノンストップで書き殴る

筆記開示を行うとワーキングメモリー

の向上が見られる

-タイミング

寝る前に8分

-内容

心配、不安、不満、悩み

–期間

最低でも4週間続ける

⑤DNB

デュアルNバック課題の略

 


2.マインドセット

マインドセットとは「信念」「考え方」

を意味する

成長マインドセットは「人間の能力は後から

変えられる」

①メディアに触れる

人間の能力は変えられるという

動画、本、音声を積極的に取り込む

②選択と戦略をほめる

自分が行った選択と戦略をほめる

正しい選択と戦略があってこそ

初めて才能と努力が結果に結びつく

「プロセスを褒める」

③努力は報われないものと認める

努力にしがみつくと、あなたの中に

成長マインドセットは生まれない

戦略にフォーカスする

–達成の可能性の高いゴールを設定

–ゴールまでのステップを明確に

–戦略をレビューする

④失敗を学習のチャンスと捉える

–公開している自分に別の自分が

思いやりをもって話しかけるところを

想像する

–別の自分がどんな言葉をかけてきたか

紙に書き出す

マインドセットをモニタリング

マインドセットは硬直と成長の間を

揺れ動く現場を判断し「成長」側に

–これから何を学びたいか

–誰かに知識を教えるとしたら

何を教えたい

–他人にどんな影響を与えたい

 


●本書から得られた新しい知識

・著者は青チャートをバラバラにし

シャフルして使用した結果

①応用問題に強くなった

②試験に強くなった

③勉強に飽きなくなる

・著者は役者の仕事に興味がないので

台本を記憶できない

▼用語

・アクティブラーニング:授業を聞きながら

ノートを取る受け身の姿勢ではなく

進んで頭を使いながら学ぶ学習

・流暢性の罠:解答を見てすぐに

理解できた問題を完全に頭に入った

ものと捉え、それ以上は学ばなくて

よいと考えるバイアス

・ソロモンイメージング:

もし、親しい友人が同じ問題に取り組んで

いるとすれば、どのように考え

どのような解き方をするだろう?

と考える

・ワーキングメモリー:短期的に情報

処理する脳の機能

パワーナップ:効果的な昼寝

・ウェイクフルレスト:

目を閉じて何もしないでボーとする

 


▼ツール

iThoughts:マインドマップ

フラッシュカード:ノート

Brain  Workshop:DNBツール

ワーキングメモリーを鍛えるゲーム

▼お勧めゲーム

スーパーマリオ64

スタークラフト

リーグ・オブ・レジェンド

・Dota2

▼お勧め動画

必ずできる!未来を信じる「脳の力」

ーキャロル・ドウエッグー

▼書籍

・私達は子供に何ができるのか非認知能力を

育み格差に挑む

・脳はいかに治癒をもたらすか

神経可逆性研究の最前線

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

本書の効率的な勉強法を徹底する

のであれば現在の学校教育は

効率が悪い、各人の個性にあった

効率的な勉強はビデオ教材で

自分の好きなタイミングで学習し

休憩も自由に入れながら学習する

方が良い様な気がした

また、学校教育に限らずテレワークに

大きな可能性を感じた

 


●今までの自分の考えと違ったところ

ハイライトアンダーラインは非効率

集中学習は非効率

自分の学習スタイルに合わせるは

非効率

本当に聞く勉強法には個人差はない

 


●本書の内容で実行してみたい事

後日、読む予定の「シンプルな勉強法」

と比較し自分に合った勉強法を

開拓する