思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■知識を操る読書術 を読んで

 

知識を操る超読書術

知識を操る超読書術

 

 

書名:知識を操る読書術

著者:Daigo

 


●本書を読んだきっかけ

自分自身が「誰でも出来る速読法」

というタイムチケットを販売していて

本書に紹介されている「スキミング

と似ているため

興味を持って読んでみた

 


●読者の想定

Daigoのファン

高額な速読学習を受ける事なく

1400円(税抜)で本を早く読み

理解力を高めたい人

 


●本書の説明

まえがき

1日に5冊から10冊の本が読めれば

日本の社会人の読書量は月3冊弱、

本を読み紹介された手法を実践し

習慣化する事で、常人と比べ50倍の

知的生産性を身につけることができる

・なぜ自分はこの本を読もうと思ったのか

その本からどんな知識を得たいと思って

いるのか、目的を明確にしておくと

読書体験が異なる

・少しきつめの有酸素運動が脳内に

脳由来神経栄養因子を分泌させ

アンチエイジングにも効果がある

実際に運動してみると行動力や

集中力が高まりストレスホルモンの

コルチゾールの値が下がり勇気をもたらす

テストステロンが上昇する

①本を読む準備をする

②本の読み方を知る

③本から得た知識をアウトプットする

 


第1章 読書にまつわる3つのフェイク

「速読」に囚われると内容が置き去り

「多読」を目指すと目的を見失い

「選書」にこだわると自分に都合の良い

本ばかり読んでしまう

・速読の嘘

–読むスピードを上げると読んだ気に

なるだけで内容の理解度はむしろ下がる

–読書のスピードは時間を決める

要素の中で目の動きや周辺視覚が

占めるのは10%

速読チャンピオンが47分でハリーポッタを

読んだというが満足感だけで

内容はほとんどつかめていません

・丸一日かけて読みきれない1日10ページ

しか進まないような本こそ丸ごと

読み切る力になる

・「スキミング=拾い読み」

読むべき箇所を減らすと才能に

関係なく速く本が読める

内容を十分理解しながら読むスピード

を確実に速くする唯一の方法は

オールドファッションな練習しかない

種類の異なる様々な文章を読むことで

認知処理スピードが上がる

スキミング手順

①表紙・帯を読む

②目次を読む

③気になる1つの章を読む

・本のど真ん中のスキミングして

面白かったら、あなたにフィットした

本である可能性が高い

・導入部分と結論部分を重点に読む

結論部分は「しかし」「つまり」の

接続詞の後に著者の伝えたいメッセージ

が書かれている場合が多い

結論が分からない場合は具体例を読む

分かる場合は飛ばす

私はエビデンスを求めて本を読む

ので実用書の場合、結論と出典を

押さえる

・全く知らないジャンルの本は

スキミングできない

・「読むべき本はそんなにない」

一般的に売っている本は過去の事実を

踏襲した上で著者の意見が10%〜20%

新しい事実が10%〜20%入る構成

・多読の嘘

欲しい知識が明確であれば

少ない情報からでも、多くの知識を

得ることができる

多読を目指すより、読む前の「準備」

を大切に

・「切羽詰まった状況」か「それを

身につけることによって大きな得が

できる状況」が具体的に想像できないと

フロー状態にならない

感情や集中力を利用して記憶

を深め実践すること。読む「目的」

がそれを実現する

少ない本から効率的に知識を得よう

・選書の嘘

1冊の本から、あなたにとって

役立つ知識や情報を選ぶ

インプット用の本は古典、名著と

呼ばれるようなタイプの本で

アウトプットの本は駄本で

実践しても効果が出ないと思う

本を訂正するように「問題集」と

して読む

・Daigo流読書術

①本を読む準備をする

本から得たい知識を決める

②本の読み方を知る

読んだ知識を使うことが前提

③本から得た知識をアウトプット

最も重要なのは①である

・忘れかけたときに復習すると

「生存に関わる重要な情報を優先して

記憶する」という脳の性質が働く

「わざわざ思い出そうとしている

=重要な情報に違いない」

思い出すのに5分は粘りたい

①覚えたい内容の書かれたページを

読んだら本を閉じる

②読んだページにどんな内容が

書かれていたか「想起」

ペンも紙も要らず見ないで思い出す

「想起」を挟む

読みながら覚えるのではなく

いったん本を閉じて内容を思い出す

 


第2章 読書の質を高める3つの準備

・読書の質を高める3つの準備

メンタルマップ

②キュリオシティー・ギャップ

③セルフテスト

メンタルマップ

自分の人生の目標や行動を箇条書き

にして視覚化

読書中に迷子にならないようにする

何かを起こすとき、理由、もたらされる

メリット、期待していること3つを

箇条書きにする

–なぜこの本を読もうと思ったのか

–この本から何を得たいのか

–読んだ後、どういう状態になりたいと

願っているのか?

この紙を本の間に挟むか、スマホ

メモ機能に登録し読書の間、近くに置く

・より確実に効果を発揮するため

本の目次をチェック

各章ごとのメンタルマップを作る

「こんなメリットがある」

「こんな学びが期待できる」

「こんなふうに自分を変えていくことができる」

と集中力が切れるたびに再確認

・3つの目的+読む理由の羅列

を栞として使う、そうすることで

通るべきルート(興味と集中力)や

目的地(本を読む動機)を思い出す

ことができる

・キュリオシティー・ギャップ

「自分があらかじめ持っている知識」と

「本の中に書かれた自分が知らない知識」

の差を意識することが好奇心を

刺激し内容が記憶に残りやすくなる

好奇心によって報酬系が活性化すると

海馬も活発に動き出し記憶力も

アップする

好奇心を刺激された状態のとき

私たちの脳は記憶力を高める

・ノートを用意して、これから読もうとする

本のジャンル、テーマを確認

ノートの見開き左にテーマに関する

自分の知っている知識を書き出す

続いてスキミングしながら右ページに

興味、関心が刺激された見出しを

書き出していく

・巻末の著者の略歴、写真をチェック

私たちは読書の内容より会話内容を

鮮明に覚えているので

著者と「対話」したつもりで読む

実際にこの人に会えたらどんな話が

したいのか?

・セルフテスト

自分の現在地を知る

メルボルン大学の「セルフテスト」

①十分な時間とモチベーションが足りない

隙間時間に読むことから始める

②集中力が維持できない

10分とか短い時間を決めて集中

③読むスピードがなかなか速くならない

速く読めることは良書に出会う確率が上がる程度

ボキャブラリー不足

悔しいという感情を利用する

⑤本のどの部分に集中すべきか選べない

全部読まなくても良い

⑥新しい理論、細かい情報を理解できない

自分が理解できるところ自分の知識との共通点と紐付け

⑦メインのポイントと議論のポイントがつかめない

「しかし」「つまり」「例えば」の接続詞に注目

エビデンスの価値が測れない

これまでの著作から類推

⑨本の内容を理解するための背景知識、経験がない

入門書から始める

⑩馴染みのない分野である

当てはまる項目はいくつあったか?

・ワーキングメモリー

インプットとアウトプットの橋渡し

読んで得た知識と関連する記憶を

引き出しアウトプットするとき

ワーキングメモリーは忙しく働く

ワーキングメモリーを鍛えると

集中力が60%上昇し読解力も

20%上昇

インプット、アウトプット両面の

能力が高くなる

 


第3章 理解力と記憶力を高める5つの読み方

好奇心、想像力、質問力を駆使し

自ら仕掛ける姿勢が理解度を深める

①「予測」読み

どの章が自分の役に立つのか

どこに一番欲しい情報が書かれている

のかを予測、予測は書き留め後で

比較する

興味のある章や見出しから読む

②「視覚化」読み

ビジュアルで補って理解する

映画やドラマはじっくり鑑賞した後なら

あらすじを説明することができる

ビジュアル化の鍵はストーリーにある

漫画でわかるシリーズは初心者に良い

前提→解説→結論(論理構造)

物体としてイメージして頭の中で

まとめていく

役立つと感じた部分をパーツごとまとめ

論理構造としてビジュアル化する

キーワードを目にする事でおぼろげな

記憶が蘇ってくる

③「つなげ」読み

読んでいる本を自分の持っている知識

や体験と結びつけ理解度を深める

–Text–to–Text

以前に読んだ本に結びつけ

–Text–to–Self

自分の体験に結びつける

–Text–to–World

ニュース、事件、出来事と結びつける

以上の3つと結びつけていく

「ここは覚えたい」「深く理解したい」

という部分に絞って使っていく

④「要するに」読み

本の全体像をつかむ要約

自分の言葉で「要するに、こうでしょ!」

と言い切る

ポイントは短く感想や印象を書き添える

大袈裟なぐらい感情を込める

「要するに読み」は内容に優先順位が

付けられる。

優先順位をつけた内容をさらに

絞り込み頭に刻む

読み終えたとき自分の頭に残して

おきたい内容を「自分の言葉」で要約

自ら仕掛けて自分の言葉で自分事にして

人生に影響を与え始める

⑤「しつもん」読み

著者にツッコミを入れながら対話する

内容の理解度を高める

著者はいないが、思い浮かんだ疑問の

ほとんどが本の中にあります

本を使って自問自答を繰り返す

正解を出すことが重要ではなく

問題を意識して読みながら答えを

探すことに価値があある

本の構成を読み解く力も身につく

似ているところは?違っていた

ところは?と読み終わった後に

内容を思い出し質問に答える

形でアウトプットする

全体的な理解度が上がり人にそのまま

話せるほど記憶に残る

・知識をモノにするハジェテペ大学の

質問リスト(P176ー177)

・中途半端でも時間で区切り仮眠を

取ると記憶が定着しやすい

疲れを感じたら切り上げ眠る

起きてから続きを読み始める

・夜、寝る前の時間帯に本の

キーポイントを読む、あるいは

要約したノートを見返した後

ベッドへ、翌朝、少し早めに起きて

続きを行う

・学習後の最初の数分に何をするかで

新たな情報が定着するかどうかが決まる

目を閉じ安静にしているだけで

脳の認知機能が向上、集中力も

回復する

 


第4章 知識を自在に操る3つのアウトプット

・本から得た知識を定着させ、あなたや

周囲の人のために役立てること

・読んでいて「これはいいな」と思った

方法を実践し習慣化する

・専門用語を短めに投げかける

わかりやすいたとえ話を出し

出典のデータを加えると意見を

通しやすい

シャーデンフロイデの3パターン

①区別系

あっちよりこっち

②競争系

③正義系

最もたちが悪い

・みんなが覚えてない事を覚えて

アウトプットに使うと

すごい知識があると思われる

・説得に必要な要素SPICE

Simplify(単純化

伝えたい事を出来る限り単純に

Perceived self-interest(私的利益感)

聞き手の利益になるような言い方で

Incongruity(意外性)

意外な事実で注意をひく

Confidence(自信)

意外性と組み合わせると説得力がます

ハロー効果を引き起こすと

目立った特徴で評価の大部分を決めてしまう

自信満々に語る

Empathy(共感)

共感を入口に相手に話す

質問をして相手の背後のストーリーを聞く

・繰り返す事で説得率が上がる

2、3回繰り返すと46%上昇

実験では10回繰り返すと82%上昇した

ただし、繰り返すフレーズが全く

同じだと逆効果

言い回しのバリエーションを変える

・小説を読みながら登場人物に

感情移入すると共感力が鍛えられる

・「古典」は繰り返し読む

読みやすい内容でないが長年読に継がれた

知恵が詰まっている

「思想」に関して言えば古典を読む

方が正しい判断となる

古典から古びる事ない「真理」を学ぶ

方が効率が良い

成人式を迎えた本を一つの基準とする

読むべき本がないとき読み返すのも

古典です

ただし、科学書は最新を追いかける

・知識をものにする3ステップ

スキミング

重要と思った箇所+その理由

②再読

重要な箇所を精読

③再再読

要するに読みで自分の言葉でまとめる

・現代とは時代背景の異なる古典が

役立つ理由は人間の行動をつかさどる

脳が進化していない

・20分の軽いウォーキングで

脳の活動が向上する

私は朝起きたら、運動を始める35分

前にコーヒーを飲みます

1〜2時間体を動かしシャワーを浴び

運動後4時間が1日のうち最も集中力

が高い時間帯になるので

その間に1冊5分ペースで「スキミング

集中力が落ちてきたら「歩き読み」

を実践、疲れたら歩き回るべきですし

歩きながら読む方が読書の質は上がり

ます、ぜひ実践してみてください

 


●本書から得られた新しい知識

・文章を読むスピードは4分の3が遺伝

・実用書、ビジネス書は1冊の本は

概ね10万字(原稿用紙250枚)

・8割スラスラ読めて2割が引っかかり

のあるような本がモチベーションを

維持するのに適した難易度の本

・著者は1日10〜20冊の本を読むが

熟読するのは、たった数冊

読む本の7〜8割は興味や関心がある

事で、残りは役に立つ本を読んでいる

インプット用の良書は1割程度

アウトプット用のダメ本が9割を占める

・英語の学習(ピョートル・ウォズニアック)

1回目の復習は1〜2日後

2回目の復習は7日後

3回目の復習は16日後

4回目の復習は35日後

5回目の復習は62日後

・カラーバス効果

脳は一つの事を意識すると無意識の

うちにそれに関する情報を集め認識する

・デュアルNバックテスト(DNB)

ワーキングメモリーを鍛える

9つのマス目が出てきて記号、数字

ビジュアルの位置を記憶し当てるテスト

・9割の人が本の最初の章で

挫折している

・デストラクションタイム

集中力が途切れるきっかけとなる時間

気が散る要素を排除するとよい

・著者は影響力の武器を何十回と

読み返し、オーティオブックも聴いた

本書から「基本法則+使い道」を

提示することを学んだ

・スモール・ビッグ

既存のA、Bを組み合わせ全く新しい

価値を生み出すことができる

・みんながいいねというアイデア

上手くいかない

・副業で始めたビジネスの方が

33%倒産率が低い

・知識をモノにするハジェテペ大学17個の質問法

1.問題提起は?どんな解決法を提案してるか?

2.どのように始まり、どのように終わったか?

3.この本から何を学びたいか

4.同じジャンルの他の本と似てる部分は

5.この本はなぜ重要か

6.タイトルと内容はあってるか、貴方がタイトル

付けるとしたら

7.キーポイントやコンセプトは

8.読者を引き込むためどんなトピックを

展開しているか

9.ビジュアル要素から何を学んだか?

どんな種類の情報を得たか

10.読者に同感会えて欲しいと思っているか

11.人に勧めるときどの章を取り上げるか

12.面白くするためどのような工夫がしているか

13.主張のどこに賛成できるか?

14.説明のためどのような事例を出しているか

興味深かった例は

15.読んでいてどんな感覚になったか

16.最も重要な一文はどれか、その理由は

17.自分にとって一番刺さった箇所は

・著者はエビデンステクニカルターム

(専門用語)を重点に覚えるようにしている

・人間の脳はアフリカの大草原にいた頃

と大きく変わっていない

・インタリーピング睡眠

睡眠を取りながら勉強すると約2倍

記憶力、想起能力の違いが出る

・ウエイクフルレスト

合間に4〜6分ほど目を閉じてボーと

考えない時間を作る

シャーデンフロイデ

他人の不幸は蜜の味と感じる心の動き

▼書籍

・脳を鍛えるには運動しかない!

ヒルガードの心理学 第16版

・ハーバードMBA医師 目標を次々に

達成する人の最強の勉強法

・良い戦略悪い戦略

・誰もが人と違うことができる時代

君主論

国富論

・人を動かす

・世界は感情で動く

・世界最強の交渉術

・ザ・コピーライティング

シュガーマンマーケティング30法則

・ファスト&スロー

 


最新科学でわかった脳細胞の増やし方

●本書に出てくる格言

あるジャンルの本を並べて1.5メートル

の長さになるまで読めばその分野の専門家

になれる

立花隆

6歳の子供に説明ができなければ

理解したとは言えない

アインシュタイン

汝右のほおを打たれたなら

左のほおを差し出せ

ーマタイによる福音5章ー

わずか半時間でもそれを手にすれば

直ちに精神は爽やかになり気分も

軽やかになる

ーアルトュルショーペンハウアー

 


●本書で得られた気づき

著者の考えに同意できる

特に「速読の嘘」の章は全く同感である

なぜならば、世の成功者と呼ばれる

人に速読を誇示している人は

聞いたことがないし

著者の言う速読世界チャンピオンですら

読んだ本の内容について大して理解して

いない

古典から学ぶと言う著者の考えにも

同意できる

・自分が3回しか読んでいない

「影響力の武器」を著者は数十回

読んでオーディオブックも聴いている

と言う話は驚きである

良い本は10回以上は読むべきだ

と思った、特に自分のような凡人

なら尚更である

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

「影響力の武器」を再読し読書会を

開く

 

知識を操る超読書術

知識を操る超読書術