思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■カプランのオプション売買戦略を読んで

 

カプランのオプション売買戦略

カプランのオプション売買戦略

 

 

書名:カプランのオプション売買戦略

著者:デビッド・L・カプラン

 


●本書を読んだきっかけ

難しい数式なしにオプションの

売買戦略が学べるというキャッチ

コピーに釣られて

 


●読者の想定

オプション取引を始めてみたい人

本書ではさらに新マーケットの

魔術師の一読を勧めている

取引事例は全て米国の市場の

ものであるので海外オプション

を始めてみたい人はさらに

参考になると思う

 


●本書の説明

市場が我々に与えてくれるものに

合わせて柔軟性を活用する事だ

単純にコールやプットを買うのは

売買の優位性を得る上で魅力がない

オプションには次のような利点がある

1.市場の方向性が当たれば利益を増大

させることができる

2.広い価格範囲にわたって利益を出せる

売買戦略が組める

3.市場の方向性について予想が外れても

利益を出せる場合がある


第1章売買の優位性という考え

オプションはプレミアムが理にかなって

いる時、市場が大きな動きをする

可能性が高いことが示されている時

にオプションを買う

売る場合は高いボラティリティ

オプションを探す

先物オプションを売り建てる時の証拠金は

現物オプションと比べて有利である

OEXや株式に比べ通常先物オプションの

方が証拠金は低い


第2章基本的なオプション売買の概念

オプション取引の98%は同じオプションを

売却又は買い戻す事によって当初の

ポジションを相殺するか権利を行使する

事なく期限切れにするかのいづれ

実際の価格に近い権利行使価格の

オプションは利益になる可能性が

高い(買いの場合)

オプションを買う場合は必ずチャートを

参照すべきである

オプション価格を決定する要因は

①権利行使価格

②満期までの期間

ボラティリティ

金利

⑤需給

オプションの時間価値は満期の30日

から90日になると急激に剥げる

また減少する速度はITMあるいはOTM

によって異なるOTMの方がより急激に

時間価値が剥げる

満期日の30前から時間価値の減少速度

は加速し失われる

購入したオプションが利益目標に達し

ないようであれば少なくとも満期日の

3週間前には売却する

金利が上昇するとオプションプレミアム

が下落し金利が下落するとオプション

プレミアムは上昇する

オプション投資家にとって代替投資対象物

が魅力的に見えるというのは

オプションの買値が安くなるということ

である

オプションの注文をいかにして執行させる

かということは経験からしか学べない

ATMの建て玉数は全体の10%

流動性を3つに分けて考える

1000枚に満たない

1000〜3000枚

3000〜10000枚

売値と買値の開きはボラティリティ

の増大・減少に大きく左右される


第3章ボラティリティ

ボラティリティが比較的低い時は

買い戦略を探る

ボラティリティーの相対的な高低を

判断するためインプライドボラティリティ

を用いる

ボラティリティを計算する時は

NTM(ニアザマネー)ATMの平均を用いる

多くの場合OTMのプレミアムは歪め

られている

オプションのボラティリティ

緩やかに減少し横ばいになる

ボラティリティが低水準の時に買えば

費用が少なくてすむだけでなく

変動に対しての利益も大きい

OTMのプットは13%〜15%の

ボラティリティ水準で取引されている

勝組は自分自身をよくコントロール

できるが負組は背伸びをして

相場に飲み込まれてしまう

オプション取引はよりハードで

さらに多くの作業が必要である

プロのオプショントレーダーは

ボラティリティを調べ、それが

過去のものと比較して高いか低いか

中位かを判断する

そして利益になる可能性の最も高い

オプションを選択するだけでなく

購入に適した時期なのかを判断する

プット・コールレシオは不正確である

原資産市場の動きを的確に知らせる

極めて有効な指標はインプライド・

ボラティリティである

(ATMとNTMの平均で算出)

オプション・ボラティリティ

過去の推移で極めて低水準の位置

にあれば、その原資産市場は大きな

動きを見せる可能性がある

この規則を活用するために原資産市場

チャートパターンでシグナルを用いる

・小口の一般投資家は売りより

買いポジションを持ちたがる

ボラティリティの水準が変われば

違った売買戦略を用いる

・1982–1984オプション取引導入時

は価格の不均衡が頻繁に発生し

素晴らしい時期だった

・トレンドは要約すると2タイプ

–価格トレンド

ボラティリティ・トレンド

ポジションを取る前に方向性に

偏りがないか原資産の先物市場を

分析する

他のプレイヤーが強気の賭けを仕掛け

てきたら賭けずに降りる

勝つか負けるかのギリギリのゲームは

しない

IVを比較し市場を1〜10にランクづけ

フロアトレーダーは短期売買をベース

にデルタ・ニュートラル・ポジション

を取っている

・我々の取る99%は以下のポジション

1.ニュートラル・オプション・ポジション

2.フリー・トレード

3.レシオ・スプレッド

4.カレンダー・スプレッド

5.イン・ザ・マネー・デビット・スプレッド

6.ノー・コスト・オプション

ボラティリティの3つの容易に使える規則

①低ボラティリティ(ただし、上昇しそう)

フリートレード、合成ポジション

②高ボラティリティ(ただし、下落しそう)

ニュートラル・オプション・ポジション

③高ボラティリティ(かつ垂直上昇)

レシオ・オプション・スプレッド


第4章オプション売買戦略

2つ以上のオプションを組み合わせて

1つの売買戦略を作る場合、それを

スプレッドという

相場が大きく動いた時、OTMのオプション

は割高になる、この様なオプションを

売るスプレッドは利益になる可能性

が大きい

以下の3つの状況はオプションの買い

が勧められる

①満期日がせまっているか、ATMい

近いため時間価値がほとんどない

ボラティリティが相対的に低水準

③大相場直前だとトレーダーが感じる

買い戦略では具体的なルールを用いる

①非常に急速で、かつ鋭角的でない

動きであれば残存日数60日に満たない

オプションを買ってはいけない

②残存期間3〜6ヶ月のオプションを買う

③権利行使価格に注意する

a.原資産価格から4つ以上離れた権利行使価格

のオプションを買わない

b.リスク/報酬比率は4:1をめどにする

4:1より高ければATMのオプションを買う

オプションの利益目標

・買ったオプションが2倍になれば

半分は利益確定する

・絶好の仕掛けのポイントを探し

相場の押し目の時にのみ買う

・買ったオプションがATMから

2つ分ITMになったら利食う

流動性が低くなるからである

先物市場の抵抗水準と同じ価格の

権利行使価格を選ぶ思惑どうり動き

始めたら始めに購入したオプション価格

と同じ価格のオプションを売る

・著者が見つけたオプションの原理

①相場が思惑どうり動けば期近の

オプションほど速く動く

②期先のオプションは思惑が外れても

価格はあまり変わらないが

オプション価格は期近ほど上昇速度

は早い

③アットに近いオプションほどコスト

が高い、しかし通常相場なら利益に

なる確率が高い

④アットからアウトになるほど

レバレッジは高くなる

・オプションストラドルの買い

①どちらの方向に動くかわからないが

重要な発表の前

ボラティリティが低水準

③相場のテクニカルパターンが

ブレイクアウト直前である事を

暗示している場合

著者は三角保ち合いを好む

・カバードコール売り

先物の買いポジションでオプションの

売りポジションがカバーされている

機敏なトレーダーは相場が大きく

動き出す前にコールを外し利益を

拡大する

▼本書で進める売買戦略7

1.フリートレード(オプションを先に買って、後でヘッジ)

売買戦略:オプションの買い

ポジション:コールの買い後に上昇局面で

権利行使価格の高いコールを売る

プットの買い後に下落局面で権利行使価格

の低いプットを売る

トレンド:強い上昇、下降トレンド

大利益:権利行使価格の差オプションの

買いに支払ったプレミアム限定

潜在損失:目先強い相場が予想され

かつオプションプレミアムが低い

仕掛け時:短期売買なら残存30日以内

選択すべき権利行使価格・限月

目先、強い変動が予想されるなら

当月のATMに近いかITM

コメント:

長期変動を狙うなら残存日数60日

あるものでATMから3つ以上の

OTMの権利行使価格を選ぶ

バーティカルスプレッドとの

違いは売りと買いのタイミングが

同じではない事

バーティカルスプレッドの利益確率は

せいぜい50%だがフリートレードは

それより高い

・買いポジションがITMになったら

権利行使する

・思惑に反して動いたらポジションを

満期まで保有

・いつでも手仕舞い利益を確保できる


2.合成先物ポジション

売買戦略:合成先物ポジション

ポジション:強気;コール買い・プット売り

弱気;プット買い・コール売り

トレンド:トレンドの転換の可能性

または、すでに形成されているトレンドに

逆光(押し目

大利益:無限大

潜在損失:無限大(500ドル損失ストップロス入れる)

仕掛け時:相場が天井を打ちつつあり

それ以上、大きく下落または上昇する

可能性が小さい

選択すべき権利行使価格・限月

残存日数60日以上、ATMに最も近い

オプションを買いブルの場合

直近の安値より下の権利行使価格

ベアの場合、直近の高値より高い

権利行使価格

コメント:

売りのプレミアム受け取りで買いを

入れる相場が思惑と反対方向に動いて

も利益を上げれる

・思惑と違う方向に動いたなら

売り玉を、あらかじめ決めてある額

(500ドル損失額)で手仕舞う

・思惑どうり動けば売り玉を

買い戻し利益確定し買い玉は

フリートレードに転化する

先物のトレンドが固まり

支持水準の上か、抵抗水準の下で

もみ合った時に仕掛ける

・強気相場での合成ポジションは

コールの買いとプットの売り


3.レシオ・オプション・スプレッド

売買戦略:レシオオプションスプレッド

ポジション:強気–コール買い、OTMで2倍

のコール売り

弱気–プット買い、OTMで2倍のプット売り

トレンド:中立からややトレンド形成時

大利益:買いと売りの権利行使価格の差

潜在損失:原資産価格が売り玉の権利行使

価格を上回った場合は無限大

仕掛け時:ボラティリティが高い時

市場が大きな変動を見せ継続的に

トレンドを形成している時

選択すべき権利行使価格・限月

ATMから1日の値幅制限離れた

OTMを買う、売りはそれからさらに2つ

離れた権利行使価格のOTMを買う

残存期間3ヶ月あるものを選ぶ

コメント:

・ATMに近い買い玉1枚と、より離れた

OTMの売り玉2枚からなるポジション

・相場が急激に変動しOTMのプレミアムが

ATMに比べ50%〜150%高くなった

時に仕掛ける

・異常なまでに高くなったプレミアム

を売ることが成功につながる

価格不均衡を最大限に利用する

ブレイクアウトするときに起こる

・レシオスプレッドの機会は通常

年に2回ほどしか発生しない

・ITMに入りそうな可能性のある

オプションを売ってはいけない

・仕掛け時守ること

–上放れしそうな相場

–3〜6ヶ月あるオプション

–クレジットでレシオスプレッド

を仕掛ける

–可能な限り離れたオプションを売る

–買いと売りの相当な不均衡が

ある事を確認する(優位性になる)


4.ニュートラル・オプション・ポジション

売買戦略:NOPS

ポジション:OTMのプットとコールの売り

トレンド:中立

大利益:仕掛けた時に受取るプレミアム

潜在損失:原資産が権利行使価格を超えた

仕掛け時:レンジ相場でボラティリティが高い

選択すべき権利行使価格・限月

1番限、ATMから少なくとも2つ離れた

権利行使価格

コメント:

満期日15〜45日が最も適した

仕掛け時

・原資産がどちらかの権利行使価格

に近づくか、70%プレミアムが

剥がれたら手仕舞う

・マネーマネジメントの原則

この戦略は大きな資金が必要

・プレミアムが過度に上昇して

いる時がチャンス

・デルタ中立性を維持する

・残存期間30日に満たない場合は

少なくとも250ドルのプレミアムを

受取る

手仕舞いのルール

–ATMに1つ分に接近した場合

–ポジションの評価額500ドル超えた

–プレミアムの75%利益確保できる

・相場の67%はトレンドがない

・相場を予測せずに時間価値を

味方につける、特別な状況に発生

する割高なオプションを売り

利益を得る

・一方のポジションのプレミアムが

もう一方の2倍以上になったら

ポジションの調整をはかる

P127に具体的ポジションの調整

手法が書かれている

・常によりOTMのオプションを

多く売る

・出来るだけ大きな口座でこの

戦略を用いる10万ドルの口座で

6000ドルの証拠金を使うレベル

・相場は取引期間で50〜75%は

トレンドを形成しない

・ほとんどの場合66%横ばい

25%上昇、8%下降である


5.リバース・レシオ・スプレッド

売買戦略:リバースレシオスプレッド

ポジション:ATMのプットとコールを売る

売り玉の2倍以上のATMのプットとコールを買う

トレンド:中立しかし、上下に大きく変動する

可能性が高い

大利益:無限大

潜在損失:買い玉と売り玉の権利行使価格の差

仕掛け時:テクニカルパターンで市場が

大きく変動する可能性が大きいが方向性が

予測できない時

選択すべき権利行使価格・限月

残存日数60日以上、プットとコールの

売りはATMを、また買いについては

権利行使価格2つ分離れたATM

コメント:

相場がどちらの方向に動いても

利益を得る

・買いは売りの2つ離れたOTMで

2倍以上の枚数を買う

実際に仕掛ける時は残存期間が

6ヶ月あるオプションを用いる

大きな変化が起こらなかった場合

満期日の30〜45日前にポジションを

手仕舞う


6.イン・ザ・マネー・デビッド・スプレッド

売買戦略:インザマネー・デビッド・スプレッド

ポジション:強気–ITMのコールを買い、OTM

のコールを売る

弱気–ITMのプットを買いOTMのプットを売る

トレンド:強気または弱気相場

大利益:買い玉と売り玉の権利行使価格の差

潜在損失:仕掛けた時の支払いプレミアム

仕掛け時:トレンド形成の相場でOTMの

オプションのプレミアムが高い時

選択すべき権利行使価格・限月

残存日数が60日以下のもの、ITMまたは

ATMに近いオプションを買い最も

割高なOTMのオプションを売る

コメント:

・インンザマネーのオプションの買いと

時間価値しか持たないOTMのオプション

の売りを仕掛ける

・ITMのオプションを買い

より割高のOTMのオプションを売る

トレンド形成中の市場の成熟段階や

OTMのプレミアムが拡大した時に

仕掛ける

限月のITMの買い玉とOTMの売り玉

からなり次の様な優位性がある

–コストが比較的少ない

–リスクが限定されている

–プレミアムの不均衡を利用する

ことができる

・市場トレンド、オプションプレミアムの

不均衡、OTMのタイムディケイを利用

する最高のポジション

・OTMに比べITMのオプションは

市況下で価値が維持される傾向

にある、OTMの過大評価を利用する

のである、多くの場合OTMの

オプション価格はITMの10%ないし

15%割高であるので

OTMのオプションが20%以上割高

になった時に仕掛ける


7.カレンダー・スプレッド

売買戦略:カレンダー・スプレッド

ポジション:期近のオプションを売り

期先のオプションを買う

トレンド:売り玉が消滅した後は無限大

大利益:売り玉と買い玉の権利行使価格の差

潜在損失:理論的に無限大であるが多くの

場合、売り玉の損失は買い玉の利益により

カバーされる

仕掛け時:売り玉は満期日の60日前

選択すべき権利行使価格・限月

売り玉は期近限月、買い玉は期先限月

を選ぶ、権利行使価格の選択は市況

による

コメント:

・相場の逆行に対してヘッジしながら

オプションのタイムディケイを

利用した最高のスプレッド

・期先限月のオプションを買い

期近限月のOTMオプションを売る

期近のオプションのボラティリティ

が期先に比べ相当に高い場合有効

①割安な期先限月先物

②割高な期近限月先物

③期近限月のオプションの急激な

タイムディケイを利用する

・期近オプションボラティリティ

期先より高いことは頻繁に見られる


オプションを用いたヘッジ

①買いポジションをヘッジするための

プットの購入

②コールの売りによる新たな収入の確保

③ノーロス・コストフリ

プットの購入のプレミアムを

コールの売りのプレイアムでカバー


第5章オプション売買プラン

最も活発に売買されている3つの

限月のオプションをピックアプする

流動性のない市場(取引量1000枚以下)

はリストから外す

過去数週間・数ヶ月・数年のボラティリティ

と比較する

テクニカルパターンを検討する

売買の際に次の疑問に答える

①原資産市場はどこに行くか

②プレミアムは相対的に高いか(売)

低いか(買)、限月間や権利行使価格間

にプレミアムの不均衡はないか

売買の優位性を提供する

特別な状況が存在するだろうか

・我々は特別な状況が訪れるのを待つ

一年を通じてみれば十分な売買の

チャンスは訪れる

・少なくとも3〜6ヶ月は本を読んだり

リサーチにつ務める

・2枚ポジションの場合は1枚ポジション

を取り相場の様子を見ながら押し目

もう一枚取る

・著者の売買プランは

①トレンドライン分析で判断

②信頼度の高いチャートパターン

押し目で買い、上昇時にヘッジ

④長期的観点について売買する

⑤トレンドの方向に沿って売買

⑥価格の不均衡を自分の有利な

様に活用する

⑦動きのない相場ではNOPSを用いる

利益確率75%にあるか、リスク/報酬

10対1であれば仕掛けを考える

・自分の売買システムを宗教の様に

守る、

・ある調査によるとトレーダーの

99%は売買計画をノートに書くこと

はない、プロのトレーダーは売買

プランを持ってる

・売買プランは少なくとも2つ

持っておく1つは机に、1つは

壁に貼る

・1つのポジションに対し資金の

10%を超える額をリスクに晒さない

大きな取引口座では資金の2%を

限度とする

・10年、2年半、6ヶ月、1ヶ月の

トレンドを見る

・良いシステムがあっても

マネーマネジメントが十分でなければ

損失の最大の原因となる

・退屈な長期ポジションによる

ものなのか、何もしないニュートラ

オプション戦略によるものなのか

あるいは適切なマネー・マネジメント

や売買計画を含む労力によって

利益を上げる事ができるのか

・著者は1つのポジションに対し

500ドルを超えるリスクはとらない

1回のポジションの損失を全資金の

10%に限定すれば、1回失敗しても

後9回参加できる

・当初のポジションを取ったら

利益目標を持つ、相場が思惑どうり

に動いたら最初のポジションを

フリートレードに転換する

相場観を頼りにポジションを取った

場合、思惑と違う方向に動けば

ポジションを手仕舞う

相場の方向性を正しく予測することを

避けるため出来るだけOTMの

オプションを売る

・相場がより静かな権利行使価格

(クロス・ツー・ザ・マネー)を

買うよりボラティリティがかなり

上昇するOTMを売る

・売買プランだけでなく

自分のリスクパラメーターや

個人の心理にマッチしたプランが

必要である

・カジノが制限を設けている理由は

賭け主が理論的に掛け金を上げていった

場合、十分な資金を備えていた場合

賭け主が勝ってしまう

オプション取引は忍耐が必要

である最良の機会まで待つ忍耐が

・新規にポジションを建てる時の

マネーマネジメント

押し目抵抗線で仕掛ける

②上昇時に買わない

③下落し始めたら弱気のポジションを

取ることに躊躇しない相場は

下落に対し脆弱である


第6章重要なオプション売買の原則

債券市場オプションは最も流動性

に富んでいる、それに加えて

債券のオプショントレーダーは

より精錬された投資家だ

トレーディングに参加する目的は

お金を儲けることである

この目的の実現を助ける事ができる

要素に集中すべきだ

逆に金儲けの目的を邪魔する要素は

排除すべきだ

多くのトレーダーが見落とす事項に

売買の多過、バッテリーの入れ換え

のための休養や気晴らしである

過去の売買手法をあきらめる

代わりに時間をとって過去の過ちを

検証しそれから学ぶ方がずっと有益

である

儲けるためには

①相場について正しい判断(相場予測)

②マネーマネジメントにと結びついた

適切なプラン(売買プラン)

③判断を誤った時の投下資金の保全

(マネーマネジメント)

・オプションに内包された特徴を

以下の形で利用する

①割安のオプションを買う

②割高のオプションを売る

③①②の組み合わせ

④自分に有利にボラティリティを利用

⑤自分に有利にタイムディケイを利用

⑥自分に有利に限定されたリスクを利用

・OTMの価値がレポートの発表前に

大きく上昇する、そして発表が

終わった後、それらの価値は急激に

失われる、貿易収支の発表の場合

前日にOTMのコールがかなり割高に

買いの場合は発表の1週間前だと

まともな価格で買える

オプショントレーダーは発表当日の

反応をあまり重要視すべきではない

・米国金利はドル対外国為替レート

に影響を与えるが一方で、それぞれの

市場は相互に連動しているとか

反対に動くとか考えてはいけない

その時どの様な経済原理が支配して

いるかという事だ

金と金利の関係と同様に金利と株式

市場の関係も現在の経済環境による

従って市場の関係は絶えず観察する

権利行使価格および限月先物市場の

動きに合わせてどの様に反応するか

見ることは大切だと思う

考えるべき点の最後は

各権利行使価格ごとの建て玉数

売買プランにオプションを組み入れる

①ヘッジ目的の損切りの代わりに

原資産のポジションのオプション

を買う

②カバードオプション

③プット買いとコール売りの組合せ

先物ポジションをヘッジ

④満期日直前のオプションを買う

⑤変動の激しい市場でオプションを用いる

⑥レンジ相場でオプションを用いる

⑦証拠金の額を抑えるためオプションを使う

⑧利益確率の高い売買戦略

⑨リスク/報酬比を高める

⑩売買機会を増やす

近年の特徴

①より大口のトレーダーの参入

②政府の介入が多い

③米国政府のリーダーの意見が対立

④最終結果について理解している人が

政府内に存在しない影響

・結局相場は行くべきところに行く

もし売買ルールの従わなければ

あなたは敗れる運命にあるのだ

・売買プラン、有効な手法

①売買プラン

②テストされ信頼できる売買プラン

③マネーマネジメント

④リスクコントロール

5%以上リスクに晒さない

10%〜20%が損失限度

⑤規律

ブラックジャック、チェス、ブリッジ

でうまくいくプレイヤーは大抵

トレーディングでも上手くいく

・自分の変更するポジションのサイズは

1(最小):100(最大)の開きがある

トレーディングもポーカーも

投機の要素を含んでいる


第7章オプション売買のためのコンピューター

オプションプレミアムは以下の

4つの変数から算出できる

①期日までの残存日数

②ITMやOTMのオプションの額

③無リスク利回り(Tビル、銀行金利

ボラティリティ

オプション売買戦略を効果的に

用いることができるかどうかの

判断するためMIVをHVと比較する

ヘッジ比率δが0.5であれば

原資産価格が1ドル上昇すれば

プレミアムは50セント上昇することを

意味している

オプションを売る場合は少ない

ヘッジ比率が望ましい

デルタニュートラルは組合わせた

オプションの比率が0以下である

ことを意味する

デルタニュートラルでは頻繁に

ポジションの調整が必要である

・有料情報だとオプションビュー

が唯一購入すべき最良の物だ

・著者はコンピュータで

ボラティリティー過去5年のデータ

②IVに基づいた全ての権利行使価格の

オプションの理論値

③将来相場が変動した場合のポジション

の損益表

④最良の売買戦略を細かく分析

 


●本書から得られた新しい知識

オプション・スプレッド・ポジション:

コールを買うと同時にプットを売る

レギングイン:買いと売り個々の

タイミングで執行される

優位性(edge)

・ポーカーのプレイヤーの80%は負け

残りは時には負けるが一年ベースで

見れば勝っている

・著者は10:1のリスク/報酬比率

75%の利益確率を仕掛け条件としている

・3人のトレーダーが同じチャート

を見る時、5つの異なった解釈が

ある

・売買機会がない時する3R

–レスト(休み)

–レクリエーション(気晴らし)

–リサーチ(調査)

・ある部屋に30人いれば

そのうち2人の誕生日が同じ確率は

表面的には12:1だが実際は50%以上

・トレードでいう成功は何10億ドル

の利益を出したかどうか(成功者談)

▼用語

クレジット:オプションの売りに

より受け取る金額

デビット:オプションの購入の

ために支払う金額

スプレッド:2つ以上のオプション

からなるポジション

ベータ:オプション市場と

原資産である先物価格の変動の

相関関係を測定したもの

 


●本書に出てくる格言

我々には希望を見失う事があるが

コンピューターにはそれがない

カスパロフ(チェスの王者)ー

私はうんざりだ、これ以上耐えられない

ー映画専門テレビー

損失が出る期間の60〜70%は辛抱し

全期間の30〜40%でタイミングの

良い戦略を用いて利益を上げなければ

ならない

ートーマス・バッソ

時折、勝率をプレイヤーに有利な

方に変えてしまう様な好機が発生する

エドワード・ソープー

カードを保持すべき時と

カードを降ろすべき時を

知らなければならない

ーザ・ギャンブラーー

第一にあなたの性格に合う投資対象

戦略、時間軸に集中する

第二にマーケットはほとんどの場合

予測不能と感じながらも予測不能でない

価格動向パターンを見つける

第三にあなたが見つけた物が統計的に

有効であることを自分に十分納得させる

第四にトレーディングルールを決める

第五にそのルールに従う

一言で言うとあなた独自のやり方で

やりなさい(独立性)

正しいことをやりなさい(自己規律性)

ーギル・ブレイクー

市場は断固たる主人である

あんたが勝つためには

正しいことはほとんど全て

やる必要がある、もしもあなたの

体のどこか引っ張り込んで

反対の方向を向いているとしたら

戦う前からゲームに負けている

マーケットの魔術師

杉田玄白の昔から、翻訳という

作業は使命感を原動力としている

清水昭男

▼投資情報

・オプションビュー

Option Vue System,Inc.,

175 East Hawthorn Parkway Ste.

180,Vernon Hills,IL 60061,

708-816-6610

・オプショノミクス

Optionomics

3191 South Valley Street,

Suite 155,Salt Lake City,

UT 84109,

800-255-3374

・フューチャーソース

FutureSource

955 Parkview BIvd.,

Lombard,IL 60148,

800-621-2628

 


●本書で得られた気づき

優位性が見つかるまで仕掛けては

いけない、大きな変動は年に2、3回

程度、下げのトレンドが始まれば

躊躇なく売り玉を仕掛ける

 


●今までの自分の考えと違ったところ

カジノで金額上限を設けなければ

カジノの方が潰れてしまうこともある

という事

 


●本書の内容で実行してみたい事

フリートレードとカレンダースプレッド、

国内市場でも使えそうな気がした

 

 

カプランのオプション売買戦略 - 優位性を味方につけ市場に勝つ方法

カプランのオプション売買戦略 - 優位性を味方につけ市場に勝つ方法