思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■1口30万円からエンジェル投資家になって億を築く! を読んで

 

 

書名:1口30万円からエンジェル投資家になって億を築く!

著者:増田裕介

 


●本書を読んだきっかけ

完璧に八重洲ブックセンター

ディスプレーの巧さに

まんまと引っ掛かり購入してしまった

でも、後悔するどころか良い情報

が満載であった

 


●読者の想定

エンジェル投資に興味がある投資家

資金調達が必要なスタートアップ

企業の経営者

貯金が300万以上あるか、投資仲間

から資金が集めれる人

 


●本書の説明

はじめに

「えっ?たった3年で」

「そんな方法が本当にあるの?」

本書の方法を実践すれば3年後には

今まで以上に多くの資産を築けて

いるかもしれません。

老後資金2000万円問題はなぜ起こった

のでしょう?

①平均寿命がどんどん延び人生100年時代に突入

②終身雇用制度が終焉を迎え、退職金も減少傾向

今までの貯蓄ベースでは賄えない

恐れが出てきた

百発百中とまでは行かないまでも

宝くじなんかより高確率で、ハイリターン

なエンジェル投資の世界を解説して

いきましょう

 


プロローグ そもそもエンジェル投資家とは何か?

・エンジェル投資の本場はアメリ

アメリカでは数百万の出資が数百億円

になるという事例もある

ロト6は10万分の1で当たる計算だが

そういう意味ではエンジェル投資は

ローリスクハイリターン

IPOかM&Aエグジットが決まるまで

配当も入ってこないので年に一度の

決算報告書が届くまで忘れている会社も

あるぐらい

「飲んで寝て忘れる」が基本である

・2章を読めば30社に1社が投資に的確

・経営者とは名刺交換だけでなくSNS

繋がっておく

・エンジェル投資家になるため

「人づきあいの能力」が挙げられる

・良いと思うことを少しでも行動

しないと何も変わらない結末を

何度も見ている、計画を作るよりも

まずはすぐに行動する。

・少ない資金で数億円を稼ぐためには

エンジェル投資が一番効果的

・VCは一つの投資に数千万から

数億円を出資する

・ここ3年はアーリーステージに出資する

会社が少なくなりつつあり

ベンチャー企業にお金が集まりにくい

・エンジェル投資がそんなに高額

にならないのは企業が一番辛い

死の谷の時点で投資しているから

起業家に感謝される。

 


第0章 エンジェル投資を始める前に

知っておくべき基礎知識

・投資した会社が上手くいっていない場合

資金は返金させる事はできない

エンジェル投資は出資であり

融資とは異なる

出資と融資の違いは

「返さなければいけないお金なのか

そうではないのか」

・エンジェル投資かは個人であり

ベンチャーキャピタルは投資会社

ベンチャーキャピタルから出資を

受けた場合厳しい審査を乗り越えた

証であり、エグジットの可能性は

高まったと言える

クラウドファンディングは支援者が

金銭的なリターンを得られる

「投資型」と金銭以外の物やサービス

を受け取れる「非投資型」がある

日本で流行っているのは「非投資型」

 


第1章 エンジェル投資でどれだけ

儲けられるのか

・エンジェル投資は利率にすれば

2000%から当たれば30000%

になる事もある

①M&Aエグジットを選択

つまり、最初のバリュエーション

3000万円から6億円でバイアウト

したとすると資金が20倍に増えた

事になる

IPOした場合

300億円としたら最初のバリュエーションが

6000万だとすると5万%

30万円が1億5000万になる

ベンチャーキャピタル

エンジェル投資と異なり投資先の

会社のバリュエーションが

それなりに高い時に出資します

・不動産投資はやり方によっては

確実に利益が出せる投資手法だが

業者の言いなりになると確実に

失敗する。

一棟買い投資は資金があるなら

固い投資である、狭小マンション

などの登場により都内でも新築で

利回り6〜7%の商品も出てきた

 


第2章 失敗しない投資先の見分け方

[7つのルール]

1.ビジネスアイデアは二の次

ビジネスアイデアに投資するのではなく

「人」に投資する、酒の席で人に迷惑

かけたりは論外で、気遣いのしかた

でどんな人かわかる

「エンジェル投資成功の第一歩は

ビジネスモデルよりも人で判断する」

2.コストコトロールを重視する

大風呂敷を広げた資本政策は

全く信じるに値しない

コストコトロール」会社の

1年の費用がどのくらいか正確に

把握する。

いつ何にお金が必要かを正確に理解し

投資されたお金を決まった期日

まで正しく使えるかどうか

コストコトロール

100社に1社程度しかできていない

のでできている会社を見つけたら

迷うわず投資すべき

3.出資メンバーの重要性

他の出資者を確認し、今までに

出資をして成功している方や

プロの投資家の方が出資している

会社を選ぶ

4.PRできるかどうか

人は知らないものは買わない

PRをして認知を得た商品は

爆発的に売れる

5.CFOと資本の重要性

CFOの力量次第でベンチャー企業

命とも言える資金調達の成否が決まる

投資先のビジネスとシナジーが効く

企業が投資してくれれていれば

アライアンスを組んで売上げに貢献して

くれるかもしれない

CVCが出資を決めてからM&Aされる

までの期間は早くて8ヶ月、遅くて

2年以内

上手くいかないのはCVCが先に利益

を確保しようとした場合

自分の出資先の会社がCVCからの

出資を考えている場合、エンジェル

投資家は出資先の社長にきちんと

デメリットを把握できているか

確認する

6.投資する業界を絞る

今ならAIを用いたビジネスか

VRビジネスが考えられる

例)AIを使って苦手なところを

手厚く指導する教育システムなど

7.バリュエーションに注目する

バリュエーションは会社の価値で

今その会社を売るとどれだけの

値段がつくか

まだ何者でもなくても期待度が

上がれば会社のバリュエーションは

上がる経営チームをチェックする

事は投資判断に有効

バリュエーションが上がる会社は

自社のホームページに第三者

配信した記事やテレビに取り上げられた

映像などがずらずらと上がる

・建設業はPER約13、不動産PER約15

サービス業は約35、医療品は約37

業種により差がある

【番外編】プロも実践!エグジットの

成功確率を上げる4つの分析方法

①市場分析

②海外進出

抹茶、ほうじ茶は世界中で人気

何んらかのアイデアが足された

商品であれば狙い目

③競合と戦略

学習塾は成績を上げるのが目的

だが、そこにコミットしている

会社はほとんどない

成城石井は「大手スーパーを見て

そこにない商品を揃えた」

④商品価格

【番外編】上場(ホームラン)の確率を

上げるビジネス分析

・高い顧客生涯価値を生むビジネスが

必要となる

人工知能、ロボット、IoT、AR

ヘルスケアIT、フィンテック

などの業種に最近のトレンドの

ビジネスモデルを組み合わせた

ビジネスが狙い目

①サブスクリモデル

②タイムマシンモデル

海外のイケてるビジネスモデルが

浸透するまで2〜3年の時差がある

海外のビジネスモデルを現地に

合わせてブラシュアップ

③CtoCモデル

インターネットやSNSを利用する

デメリットはそのサイトに信頼性

がないと使われにくい

 


第3章 エンジェル投資先の見つけ方

・ネットで「スタートアップセミナー」

と検索すれば、いくつかのセミナー

が上がってくるのでセミナーに参加

めぼしい企業の経営者と話してみる

証券会社もセミナーを実施しており

狙い目はIPOセミナー

または、インキュベーターのイベント

もある

・エンジェル投資家はたいてい

FacebookTwitterを利用している

「エンジェル投資家」で検索

60歳以上の方はボランティア

フェーズに入っている色々と

人に教えてくれる事が多い

・エンジェル投資サイト利用

スタートアップリスト、クラウドエンジェル

エンジェルファンドなどが

無料登録できる。

「いかしあい隊」「経営者倶楽部」「EOJapan」

などの交流会や会員制クラブに

登録する。

2014年に六本木で会員制の

レストラン移転(読者ページから)

・シェアオフィス連携

WeWorkなどが有名

エンジェル投資家とシェアオフィス

の提携は今後ブームになる予感

・学生団体

・投資仲間を作る

仲間同士で情報を共有

出来レースと思えるような

案件にも遭遇する事もある

・株主名簿の利用

あなたが出資した会社の

あなた以外に出資した人

「一緒に投資している投資先に

ついて色々とお話しできれば

と思い連絡しました」

メールで約束を取り付けたら

「どんな会社に投資しているのか」

「なぜその会社に投資したのか」

「最近はどんな分野に興味があるのか?

それはなぜか?」

 


第4章 戦略的エンジェル投資

・エンジェル投資は自分で株を

売買できない利益が確定するのは

投資先がバイアウトかIPOする

かのどちらか

IPOの場合全てが順調に進めば

最短3年でエグジットできますが

たいていは4〜6年かけて上場

するのが一般的です

勝率は1勝9敗か2勝8敗程度

に落ち着きます

①1年以内に倒産するのが

7〜8社たいていは死の谷が越えられない

②2〜3年以内にバイアウトする会社が

1〜2社です、この場合10社に投資

した分が戻って来る

③4〜6年でIPOする会社が

20社に1社出て来る

おめでとうございます㊗️

ホームランです。

・エンジェル投資の場合、最適な

投資数は10社程度がお勧め

1年ごと数社ずつ投資する戦略

でも大丈夫です。

IPOを目指す会社は

「THE・ど・ベンチャー企業

という感じです。

会社を高くバイアウトするには

「利益を上げる事」「のれん代

を上げる事が重要

・10社に投資するとしたら

7社はバイアウト型、3社はIPO

に投資するなどバイアウト側を

集めに手堅くいくのが正解

コンサルタントが基本的にやる事

①会社の知名度を上げるPR活動

②アライアンス、コラボする会社

を見つけて契約

③資金調達の斡旋

④バイアウト型は買収したい会社の

候補も選定

・投資した会社が連絡して来るのは

年に一度の決算報告

「月次報告書」「株主総会

・エンジェル投資家には

もともと経営者として実績のある

方も多い

・エンジェル投資家は経営者では

ないのでほどほどに関与する

 


第5章 エンジェル投資の実務とは

1.投資実施日

調達期間の計画を確認

2.検討のスピード

誠実な対応を心がける

3.エンジェル税制

エンジェル税制に対応している

会社かどうか確認

10名に1000万を投資して

もらう場合、彼らの総所得の

40%か1000万円までが

控除対象になる

4.契約書の締結

自分の目で確認する

ベンチャーキャピタル投資の場合は

普通株式ではなく優先株式

なっている場合もある

募集株式の総数引き受け契約書

株主記載事項証明書(株主名簿)

5.資金振込

6.裏技

どうしても投資したい会社は

エンゼル投資家仲間で協力する

合同回スヤを作るにしても

その契約書はきちんと巻く

必要がある。

 


第6章 エグジット後の戦略構築

・エンゼル投資家の税金は

株にかかる税金と同じ譲渡課税

所得税15.315%、住民税5%

利益に対して約20%かかる

・豪邸や高級車や時計は

資産ではなく負債と判断する事が

ほとんど

・月とか年単位では強いお金では

なく自分が死ぬまでにいくら

必要かをシビアに考えて把握して

おく

・素人にでもできる投資として

債券投資がある、しかし5000万

位からやらないと旨味がない

投資期間は3年程度を選べば安心

プライベートバンクなら金利

6%(税別)のところもある

2億5000万預けて月100万を

手にする計算である

プライベートバンクのメリット

金利と手数料

②長期的なつきあい

経営者のマッチング、節税対策

不動産の紹介など

③教育支援

御子息のサマースクール紹介

進学・留学先の紹介

プライベートバンクのデメリット

①結局は担当者次第

②リスクある運用

・個人ファイナンスの戦略構築

お金を持つと親戚が増える

「お金を貸してくれ」と訴えて

くる輩の次に多いのは証券会社

ヘッジファンドなど

著者が運用しているのは

新興市場への投資

推しはイスラエル

FX月利5%元本保証は怪しい

月利3%がずっと続くファンドは

あり得ない

②ラストファイナンス

富裕層の中でも人脈と信頼のある

一部の方にくるベンチャー企業

最後のファイナンス時に出資する

(1)シードアーリー

(2)シリーズA

事業が成長段階

(3)シリーズB、シリーズC

事業が黒字化経営

–紹介されるには

友人の投資家、PBとか

大手証券会社かVCの担当者

ソーシャルレンディング

お金を借りたい会社と、お金を

運用して増やしたい投資家を

マッチングするサービス

今は投資しないでウォッチする

④ファクタリング

企業から売掛債権を買い取り

売掛債権の管理や回収を行う

金融サービス

今、一番熱いと飛びつく人もいるが

ファクタリング会社を見極める

必要がある

「レセプト債投資」がお勧め

・経済ショックとエンジェル投資の関係

リーマンショックから株価が戻るまで

4年半もかかった

この状況ではエンジェル投資を

するのはピンチをチャンスに

変える時と考えている

今の時期だからこそ積極的に

エンジェル投資をしたい

 


エンジェル投資と日本の未来

・今の状況においても国家公務員

の給与は6年連続で上がっている

「貯金の使い途をどうしよう?」

と考えた時、エンジェル投資を

するのが一般的になれば日本の

抱える諸問題の解決の一助となる

と考える

 


【巻末資料】

①投資契約書

②募集株式の総数引受契約書

③投資契約書(三者間)

金融庁の金融レポート引用

 


●本書から得られた新しい知識

・日本の平均年収400万

毎月手取り20万〜30万+ボーナス

・日本の赤字会社の割合は7割

・この世で一番訴えられているのは

テレビ局だという噂もある

トヨタは1年間利益を産まなくても

従業員全員を雇用できる

・PER×当期純利益=バリュエーション(時価総額

・会社の価値

会社の利益×5年+会社の資産

三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券

は数千万から口座が開け

クレディースイス銀行は10億以上

ないと口座が開けない

・日本では販売手数料と信託手数料が

アメリカの5.4倍かかる収益率も

日本はマイナス(投資信託

・Signia:イスラエルのサイバー

セキュリティー会社スタートアップ

▼用語

・ホームラン:会社が上場した

・ヒット:M&Aエグジット、通称

バイアウト、約1年半〜2年でバイアウト

するパターンも増えている

・アーリーステージ:起業して

1〜2年後の会社のこと、出資額は

1000万〜3000万、次の投資グランド

は5000万から数億円ぐらい

・プレシード・シード段階:

最初の出資金を使い果たし次の

出資を募ること

死の谷:資金がない状況を

ビジネス界ではこう呼ぶ

・CVC:会社内で作られたファンド

鍵は内部保留にあり参入しやすい

ファンドビジネスに手を出す

インキュベーター:起業家を

支援する事業者のこと

・エンジェル税制:投資家が

ベンチャー企業に投資した際

税金を優遇する制度

優先株式:配当が出た場合

優先株式の株主に配当が行き

残りを普通株式の株主で分ける

・レセプト債投資:診療報酬請求の

手続きに時間がかかり、すぐに

現金が欲しい場合、医療機関

診療報酬を受け取る権利を

ファクタリング会社やファンドに

売却し、それを証券化したもの

今は「実際に患者が医療行為を

受けた後のレセプトだけを債券

にする」

▼サイト

・スタートアップリスト

https://www.startuplist.jp

クラウドエンジェル

https://cloudangel.jp

・エンジェルファンド

https://angel.biz-park.info

・いかしあい隊

http://www.ikashiai.com

・経営者倶楽部

https://firstvillage.co.jp/service/FVKC

・EO Japan(売上1億以上)

http://www.eojapan.org

・RichLab(著者のサイト)

http://riche-lab.jp

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

投資にも色んなバリエーションがある

まだまだ自分は勉強が足りない

と思った、お金を貸して欲しい人

お金を貸し出す余裕がある人の

間では様々なスキームがあり

多分、お金がどの様に使われるのか

世の中の役に立つ使われ方か?

と考える事が重要だと思う。

怪しげなスキームに引っかかっている

場合ではないな。

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

キャッシュ300万を準備できたなら

投資家とスタートアップ企業の

経営者の交流会に参加し

エンジェル投資家の会員制イベント

に参加する