思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■祈りと経営 を読んで

 


書名:祈りと経営

著者:森 健

 


●本書を読んだきっかけ

アマゾンのおすすめで出てきたため

 


●読者の想定

誰が読んでも感動する内容

経営というよりノンフィクション

最後に感動あります

 


●本書の説明

本書はノンフィクション大賞を取った

作品であり最初に小倉昌男の人物像を

説明していて

著者のインタビュをもとに

小倉氏が取った行動の裏には何が

隠されていたのかを紐解いていく

知人から、世話役の女性

長男の康嗣、長女の真理

のインタビューを経て

語られなかった小倉氏の真相に迫る


小倉は一九九三年、自身が所有して

いたヤマト運輸の株三百万株のうち

時価二十四億円の二百万株を原資に

ヤマト福祉財団を設立した

福祉は大事なことだが、稼ぐこと

労働に対する正当な対価として

賃金を得ること、事業所として彼ら

に稼ぐ仕事をしてもらうことは

悪いことではないと言っていた

もともと小倉はクリスチャンだった

若い頃にプロテスタントの一派、救世軍

入信しており、キリスト教の施設に関わりを

もつのは不思議ではなかった

たとえば、小倉は地方視察の際、長崎を訪れた

ときには、わざわざ五島列島の教会群にまで

玲子とともに足を延ばしていた

岡本が言う

「玲子さんも熱心なクリスチャンでした。

小倉さん夫妻にとっては、旅行の目的のひとつ

に教会めぐりがあったのかもしれません」

大金を寄付したにもかかわらず、

まったく恩着せがましいところがなかったことだ

玲子の生まれ故郷である静岡県蒲原町

(現・静岡市清水区)への寄付で、額は

一億円だった

奥さんは『六十歳になったらボランティアをやりたい』

マザー・テレサのまね事をしたいのです』

と仰っていた

まもなくその六十歳を迎える歳だった。

小倉にはキリスト教に触れる機会が二つあった。

一つは交際していた女性で、彼女は小倉の心を

安らげるため、小倉に聖書を贈った。

もう一つは父から紹介された救世軍の牧師

(大佐。救世軍では軍隊式の階級制)だった


結婚翌年の一九五七年十一月、二人は第一子の

長女・真理を授かり、その三年後の

一九六〇年五月、第二子で長男の康嗣を授かった

その後、妻玲子、長女真里の事で苦労する

その苦労話と真相が本書の核となる所


若い世代に声をかけて、勉強会をつくった

それが全国運輸事業研究協議会(全運研)

宅急便のアイデアを固めたきっかけは

佐川急便だった

徹底した論理と正義感だった。

社員に『仕事はどう?』と尋ね

仕事のやりやすさをよく聞いていました。

小倉は当時日本の経済界で注目されつつ

あった転換社債の導入をいち早く決定

ヤマト運輸転換社債の発行をスイスの

投資銀行UBSと契約した

小倉は嫌いな人間の三タイプが

あると語っていた

威張る人、金銭欲が強い人、そして酒癖が

悪い人


小倉氏の紹介がこんな感じで続いて

それぞれのインタビューへ


結末は読んでほしいため、あえて

書かないことにします

 


●本書から得られた新しい知識

障害者には、身体障害、知的障害、精神障害

と三種類あり、身体障害と知的障害について

はよく知られているが、精神障害については

あまり知られていない。

精神疾患は脳内の神経伝達物質と神経の

受容体に関わる器質的な問題に起因することが多い

考え方の変化などでコントロールできるものではない

だからこそ、治療は薬剤で脳内の神経伝達物質

コントロールする


配送ネットワークシステムは航空業界の

概念「ハブ・アンド・スポーク・システム」

を参考とした。


大企業に対しては障害者雇用促進法という

法があり、常用従業員の一・八パーセント

にあたる障害者を雇用しなければならないが

多くの企業はその不足人数分を一人あたり

五万円納付することで回避していた


いじめや反抗期など生育上のリスクが

日本とアメリカ、どちらで高くなるかを

考えれば、アメリカのほうが低く

有利なのは明らかだった。


境界性パーソナリティ障害とは、怒り、寂しさ

不安、自己否定感といった感情が頻出して

考えを捉え、衝動的な行動に出たり

対人関係でトラブルを起こしたり、アルコール依存

といった破壊的な行動を起こす

近年の研究では、そのベースには

抑うつ状態=うつ病があることもわかってきており

うつ病系の薬剤治療で改善されることがある


もしカトリックの信徒が自分で生きるのを

やめた場合、その信徒の死を教会はどう

捉えるのかという疑問だ

カトリックといえば、自殺を禁じる教義

で知られる

自殺は死ぬほどの苦しみから逃れたかった

行為だった

それは病気の証拠、病死だった

 


●本書に出てくる格言

サービスが先、利益は後

今日も一日、悪いことをしませんように──

小倉昌男


人生は続く。 不格好であろうが

不揃いであろうが、人生は続く

 


●本書で得られた気づき

今はほとんどないと思うけど

嫁姑問題は当時から深刻な問題

酒を飲み始めたら要注意

人種差別は良くないと言っても

実際、自分の子供が黒人と結婚する

ような家庭だとどう感じるだろう

 


●今までの自分の考えと違ったところ


●本書の内容で実行してみたい事

サービスが先、利益は後