思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■困ります、ファイマンさんを読んで

 

困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)

困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)

 

 

書名:困ります、ファイマンさん

著者:R・P・ファイマン

 

 

●本書を読んだきっかけ

成毛眞氏の著書に推薦図書として

書かれていた「ご冗談でしょファイマンさん」

の関連図書

 


●読者の想定

大学生にはおススメ

中・高校生でも読めるし難しい

数式などはない

 


●本書の説明

デカルトの「我思う、故に我あり」の本当の意味

「疑えないものがたった1つある、それは

疑いそのものだ」


科学だったら必ずしも完全な理論なんか

なくたって、いろんな度合いの近似が論じ

られるよ、こんな哲学の理屈なんてどうも

はっきりしないね

むやみに持ってまわった空論としか思えない


文学青年どもがよく使う手、大げさな文句を

使って文章をいやが上にも盛り立て

いかにも深遠な論考のように見せかける


人がこっちをどう思おうと、そんな事は

どうでもいい

人の意見はよく聞いて参考にすべきだ

しかし全然理屈が通らなくても、どうしても

正しくないと僕らが考える意見なら

ちっともこだわる必要はない


自分が置かれた状況など人生の偶然に過ぎない


食べ物の源があれば、何かの生き物が

必ずそれを見つける

生命というものの面白さ、つまり全てが

生殖の繰り返し


著者は微積分を親父に教えて、ある面では

親父を追い越したと確信

母親からは人間の精神の到達できる

最高の形というものは、笑いと人間愛

だということを教えられた


考えるって事は頭の中で自分相手に

しゃべっている事だ

数を数えながら本を読めないか?

指を折りながら本を読んでみた


水の密度を1とすると

プラチナ(21)金(19)亜鉛(7)

真鍮(8)鉛(11)

鉛は重いが個々の原子は重いが

きちっと詰め込まれていない

昆虫には肺はないがキチン質

に包まれていてキチン質の層には

小さな穴が空いて空気を取り入れている

だから四塩化炭素をかけると体内に

取り込まれてしまうが人間はビクともしない


スペースシャトル・コロンビア号の

打上げ失敗は

再利用していたブースターロケットが

海面にぶつかった衝撃で歪んだ隙間

から漏れた燃料が原因と考えられる


技術屋というものは何か役にたつ

意見でも持ってそうな技術屋と

専門的な話題を話し合うのが楽しくて

仕方がない


シャトルはある程度の高度に達すると

推力を下げる、さらに高度が上がり

空気が薄くなると推力をあげる

4台のコンピューターで並列で制御

している

着陸用の車輪出す作業はパイロットの

判断でやっている


ロスアラモス研究所では誰か一人が

問題を抱えていると誰もが、その問題を

なんとか解決しようと、いろんな案を

打ち出していた、どれか1つの失敗は

みんなの努力が水の泡になるからだ


科学で本物の仕事をしようとするなら

自分は結果がこうなるべきだと思って

いることに断じて左右されず

現れている事実をありのままに出来るだけ

注意深く述べることだ

また自分で理論を作り上げたいなら

長所と欠点を説明する努力をする

一種の正直さと高潔さを学ぶ


著者の親父はセールスマンであった

ほとんどのセールスマンは真っ正直な

やり方をしないが、親父は正直に

やる事を通した、そして有名には

なれなかった


人の個性は原子のパターン、そのダンス

に過ぎませんが、それは取りも直さず

頭の中の原子が、新しいのに入れ替わるのに

どれだけ時間がかかるかという事です

着実に進歩を重ねていくには

自分の無知を知り疑問の余地を残す

これこそ最も重要な事である

偉大な進歩は己の無知を認めること

から生まれ思索の自由なくしては

手に入らない事を知らなければ

ならない

 


●本書から得られた新しい知識

イプシロンは10のマイナス5乗

 


●本書に出てくる格言

6時に注意せよ

ー空軍ー

人はみな極楽の門を開く鍵を与え

られているが、その同じ鍵は

地獄の門も開く

ー仏教の教えー

 


●本書で得られた気づき

疑えないものがたった1つある、それは

疑いそのものだ

 


●今までの自分の考えと違ったところ


●本書の内容で実行してみたい事

無知である事を知り事実を忠実に述べる

予断はしない

 

困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)

困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)