書名:勝てるROE投資術
著者:広木隆
●本書を読んだきっかけ
書店の投資のコーナーに平積みされていた
●読者の想定
株式投資を始めて間もなく
ROEについて詳しく知りたい人
●本書の説明
企業が株主から資本として預かった
お金を使って、どれくらい利益を
あげているかを測る指標
日本平均8.6% 米国平均15.2%
JPX400はROEの高い企業を集めて作る指標
P121式
過去10年ROE8%以上の業種は
ゴム製品、医薬品、鉄鋼、精密機器
輸送用機器、石油、石炭製品の6業種
医薬品の利益率が目立つ
PBR1倍割れは将来の期待利益合計が
マイナス赤字になる事を市場が予想している
銀行株は普通の株ではない
長期投資の対象にはならないから
短期売価の対象とすべきである
高ROE銘柄投資の儲からない理由
①高ROEが織り込み済み
②ROEの平均回帰性
③ROEとPBRの関係
従って予想ROEの変化を買う
株価に大きく影響する
PBRの最も低い階層の中でROEが最も低い
銘柄グループが異様に高いリターンを
あげている
とは言っても最もPBRが低く最もROEが
高いグループは25部ループ中3位
高いROEを維持できる企業を選ぶ
①自己資本比率が高い
②売上高がのびている
③営業利益率が高い
配当性向が低い方がROEが高い
企業価値を決めるのは営業資産から
生み出されるキャッシュフロー
キャッシュフローが変わらなければ本質的な
企業価値は変わらない
自社株買いはキャピタルゲインでしか
株主に還元できない
いかに話すかというより
何を語るかの方がもっと大切
マニュアル本は「〜しなさい」が多い
売上高=トップラインが伸びないのに
利益=ボトムラインが伸びるのは
コストカットによるものです
株式投資の際は財務諸表だけ見てもダメで
企業理念に基づき経営者以下社員全員が
自分たちはなぜこの仕事をしているのかを
共有している会社こそ買いである
この世は不確実であるが儲かる可能性の高い時に
儲かる可能性の高いものに投資を行う
不確実で絶対儲かる可能性はないが
確度の高いものに投資続けると
儲かる確率は高まる
●本書から得られた新しい知識
SPC(特定目的会社)
ユニチャームはディフェンシブ・グロース
真似できない商品を作っている
LBO 買収の際、企業がが将来生み出す
キャッシュフローや資産を担保に金融機関から
デッドを追加的に調達し買収資金とする
DOE 自己資本配当率
日本の株式市場の時価総額は米国の
4分の1だが上場企業数は1.4倍ある
●本書に出てくる格言
バックミラーは常にフロントガラス
より綺麗に映る
どうでもいいことは流行に従い
重要なことは道徳に従い
芸術の事は自分に従う
ー小津安二郎ー
優先順位第一は顧客、第二は社員
第三は地域社会、最後に株主
ージョンソンエンドジョンソンー
「唯一確かなのは、確実なものはない
ということである」
(ペンシルベニア大学卒業祝辞)
●本書で得られた気づき
唯一確かな事は
確実なものはないということである
●今までの自分の考えと違ったところ
●本書の内容で実行してみたい事
実際にPBRが低くROEに伸びしろのある企業を
調査してみる