思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■なぜ他人の不幸は蜜の味なのかを読んで

 

 

書名:なぜ他人の不幸は蜜の味なのか

著者:高橋英彦

 


●本書を読んだきっかけ

自己啓発セミナーやネットワークビジネス

カリスマ講師やセラーはなぜか自分の不幸話

からはじめる、何か理由がありそうだと思い

 


●読者の想定

他人の不幸話に心が動かされた人

 


●本書の説明

神経科学の究極の目的は「人間を理解すること」

妬みは宗教において厳しく戒められているが

煩悩は108個その中に嫉が含まれている


人は自分の手にしているものとよく似ているが

相対的に価値の高いものを他人がしているのを

見たとき妬みの感情を抱きやすい


人は他人の痛みに共感しやすいカップルの一人

が痛みを感じるともう一人も痛みを感じる


妬み(envy)は二人の登場人物だが

嫉妬(jealousy)は3人と登場人物が必要

ヨーロッパでは嫉妬はgreen-eyed-monster

と呼ばれることもある


妬みは「他人の不幸」で中和される

特に自分が妬んでいる人の不幸は喜び

を感じる

線条体は他人の不幸を喜んでしまう回路

で人間にはこの回路が存在し無意識のうちに

心地よい気持ちになってしまう

動物界で生き延びるための「本能」である


アメリカの大学で

性的不貞を働いた場合と感情的不貞を働いた

場合どちらが嫌かというアンケートを取った

男子学生は性的不貞を嫌がったが

女子学生は感情的不貞を嫌がった

テキサス大学バス教授)


妬みの対象を特定する

・自分と比べ対象があるか

・それに対しマイナスの感情を抱いているか

・その比較の対象が自分に本当に重要な分野か

・評価する際、別の視点で見ることはできないか

・比べるとき、その分野以外に自分の良さはないか

・今すぐではなく長期的な視点に立って見れないか

他人の優位性がなくなれば妬みもなくなる


マキャベリ的ということは

「最終的な自分の利益を生み出すための

社会的な駆け引きの能力に長けている」


サイコパス傾向の人間は不公平なことを

されても動揺しない相手を信用しない


自己奉仕バイアスとは

人は良いことが起こると自分のおかげとし

悪いことが起こると外部に帰属させる

傾向がある

(バガードの実験)

 


●本書から得られた新しい知識

キリスト教7つの大罪

「暴食」「強欲」「怠惰」「傲慢」

「色欲」「妬み」「憤怒」

ブラッドピッド主演映画「セブン」では

7つの大罪をモチーフにしている


シャーデンフロイデ:ドイツ語

他人の不幸を喜ぶこと


fMRIで脳の活動を見ることができる


妬みを抱きやすい大学生は全部帯状回

活動が高い


線条体は脳の中心深くに存在する「報酬系

ネットワーク


アヘンを飲んで気持ちよくなるのは

アヘンが脳のオピオイド受容体と結合

するからである


サイコパスが就きやすい職業TOP10

「社長」「弁護士」「テレビ・ラジオマン」

「販売員」「外科医」「新聞記者」「警察官」

「聖職者」「シェフ」「公務員」


人間の脳は150人程度の集団に適応している


1940年代ペニシリンの効果を試すために

アメリカがグワテマラの人をわざと梅毒に

感染させて人体実験を行っていたことが

2010年に明らかになった


DSMアメリカ医師学会の精神神経疾患の

診断基準


統合失調症は陽性症状、陰性症状

認知症状の3種類に分けることができる

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

やはり、カリスマと呼ばれている人たち、

カルト教団、は人の心理をよく知っている

不幸話からはじめるには訳があると

改めて認識した

 


●今までの自分の考えと違ったところ

妬む回路が人間には最初から備わっている

という事実


●本書の内容で実行してみたい事

他人を妬まないように比較の対象を変えてみる

 

 

なぜ他人の不幸は蜜の味なのか

なぜ他人の不幸は蜜の味なのか