株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版
- 作者: 足立武志
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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書名:ファンダメンタルの教科書
著者:足立武志
●本書を読んだきっかけ
誰かに株式投資の入門書を勧めるのに
良い本はないかと模索した結果
本書を発見
●読者の想定
投資初心者であるが少し勉強してみたい
という人
●本書の説明
序章決裁書を使った銘柄選びとは
第1章情報満載!会社四季報を使い倒せ
四季報の株価指標は3週間前のものが載っている
PERや配当利回りは発行された時点では信頼度
が低いためその時点の株価で計算する
業績予想はあくまでも予想であり
一つ前に発行された四季報との比較をして
増額修正か減額修正かをチェック
「成長株」「割安株」「復活株」が狙い目
倒産の危険性を測る7つのチェックポイント
①自己資本比率(株主持分比率)が低くないか
②有利子負債が多くないか
③営業CFがマイナスになっていないか
④累積損失がないか
⑤債務超過になってないか
⑥赤字続きでないか
⑦継続企業の前提に関する重要事項の記載はないか
オーナー企業によるTOBにより非上場化する
事があるため【株主】の欄にオーナー企業や族
がいないかをチェックする
自社株で相続税を物納した場合
著者は外国人も株比率や投信持ち株比率
数パーセントの銘柄を推奨
チェックポイント
があり3月決算の企業だと4月下旬〜5月上旬
に「決算短信」が出て8月上旬、11月上旬
2月上旬に「四半期決算短信」が出る
6月四季報より早く発表されるため要チェック
キャッシュフロー対有利子負債比率とは、営業
キャッシュ・フローで有利子負債を何年間で
返済できるかを表す指標
=有利子負債/営業CF
インスタント・カバレッジ・レシオは営業CF
が利払いの何倍であるかを表す指標
=営業CF/利払い
借方:調達した資金の使い道
貸方:資金の調達方法
当期純利益はBSの利益余剰金になる
+その他の包括利益
粉飾決済の特徴
の営業CFがかなり少ない
破綻企業の特徴
・債務超過
・赤字が何期も連続
・営業CFマイナスが何期も連続
「継続企業の前提に関する重要事象等」
「継続企業の前提に関する注記」
セグメント情報でどのセグメントの利益が
出てるかを確認、地域ごとの売り上げの推移
もチェックする
第3章決算書に関連した代表的バリュエーション指標
当期純利益は全て株主のものである
著者はPBRを重視している
「残余財産分配請求権」は企業解散時の
財産を株主が受け取れる権利
利益が安定し成長がない企業のPERは10倍
程度
実績PER=株価÷(経常利益×60%÷発行済株式数)
PBRで投資する場合、以下の3点チェック
①毎期黒字を計上
②無借金かそれに近い
③営業CFが毎期プラス
第4章大失敗しないための買い方・売り方
業績予想が良いのに株価下落は
・予想が悪いことを株価が織り込み済
・株価自体が下降トレンド
株価下落の要因
①景気悪化
②裁定解消売り
③信用取引整理のための売り
④パニック売り
⑤単に不人気
信用評価損益率が20%に近づいてきたら
その後の反発時に上昇トレンドにある銘柄
を変える準備をしておく
個人投資家には週足チャートが向いており
週一回のチェックで済む
週足+13期間移動平均線の組み合わせ
著者の損切りラインは10%であり
ファンダメンタルより株価の動きを優先する
第5章(応用編)決算書を使いこなせれば
こんなこともわかる
投資すべき成長株
①売上、利益が年々増加
③将来の成長余地
④株価の上昇余地
2倍以上が安全性は高い
100%以上が安全性高い
固定比率=固定資産/自己資本×100(%)
100%以下が安全性が高い
100%以下が合格
80%以上は超優良、50%以上は安全
20%以下要警戒
粉飾決算の代表的なもの
「架空売上の計上」「たな卸資産の課題計上」
売上債権回転期間=売上債権/売上高÷12
通常2〜3ヶ月
ー当期最終棚卸資産
貸借対照表の「ソフトウエア」「のれん」の
無形資産には水増しの可能性もあるので
注意が必要です
粉飾決算見抜くポイント
①売上債権が売上高に比べ大きすぎないか
②棚卸し資産が売上高に比べて大きすぎないか
③ソフトウエアやのれんの金額が不自然に増加
④営業利益に比べ営業CFが大きく落ち込む
⑤借入金残高増加
繰延税金資産を資産に計上したら
同額だけ法人税等調整額をマイナス計上
して費用を減少させる
資産に計上した繰延税金資産を取崩したら
同額だけ法人税等調整額をプラス計上して
費用を増加させる
前期に赤字を計上した場合、税務上は
「繰越欠損金」と言う制度により、当期以外
の黒字と相殺する事ができる
税効果会計は将来十分な所得がある
事が前提となっている
繰延税金資産の増加=費用の減少・利益の増加
繰延税金資産の減少=費用の増加・利益の減少
特別損益は企業の実力とは関係ないので
経常利益×60%で実質的なPERを計算し
比較する
●本書から得られた新しい知識
粉飾決済の事例を決算書で解説
しているところ
●本書に出てくる格言
●本書で得られた気づき
●今までの自分の考えと違ったところ
●本書の内容で実行してみたい事
今度、人に教える時に本書の内容を参考に
してみる
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版
- 作者: 足立武志
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