思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■ファンダメンタル投資の教科書を読んで

 

株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版

 

 
書名:ファンダメンタルの教科書

著者:足立武志

 


●本書を読んだきっかけ

誰かに株式投資の入門書を勧めるのに

良い本はないかと模索した結果

本書を発見

 


●読者の想定

投資初心者であるが少し勉強してみたい

という人

 


●本書の説明

序章決裁書を使った銘柄選びとは

株式投資の情報源は「会社四季報

決算短信」「有価証券報告書」である

 


第1章情報満載!会社四季報を使い倒せ

四季報の株価指標は3週間前のものが載っている

PERや配当利回りは発行された時点では信頼度

が低いためその時点の株価で計算する

業績予想はあくまでも予想であり

一つ前に発行された四季報との比較をして

増額修正か減額修正かをチェック

「成長株」「割安株」「復活株」が狙い目


倒産の危険性を測る7つのチェックポイント

自己資本比率(株主持分比率)が低くないか

②有利子負債が多くないか

③営業CFがマイナスになっていないか

④累積損失がないか

債務超過になってないか

⑥赤字続きでないか

⑦継続企業の前提に関する重要事項の記載はないか


オーナー企業によるTOBにより非上場化する

事があるため【株主】の欄にオーナー企業や族

がいないかをチェックする

財務大臣がオーナー企業は旧国営企業

自社株で相続税を物納した場合

著者は外国人も株比率や投信持ち株比率

数パーセントの銘柄を推奨

 


第2章業績をタイムリーに知る!決算短信

チェックポイント

決算短信には「決算短信」「四半期決算短信

があり3月決算の企業だと4月下旬〜5月上旬

に「決算短信」が出て8月上旬、11月上旬

2月上旬に「四半期決算短信」が出る

6月四季報より早く発表されるため要チェック


キャッシュフロー対有利子負債比率とは、営業

キャッシュ・フローで有利子負債を何年間で

返済できるかを表す指標

=有利子負債/営業CF

インスタント・カバレッジ・レシオは営業CF

が利払いの何倍であるかを表す指標

=営業CF/利払い


借方:調達した資金の使い道

貸方:資金の調達方法

当期純利益はBSの利益余剰金になる

包括利益=少数株主損益調整前当期純利益

+その他の包括利益


粉飾決済の特徴

損益計算書の営業利益よりキャッシュフロー計算書

の営業CFがかなり少ない


破綻企業の特徴

債務超過

・赤字が何期も連続

・営業CFマイナスが何期も連続

「継続企業の前提に関する重要事象等」

「継続企業の前提に関する注記」


セグメント情報でどのセグメントの利益が

出てるかを確認、地域ごとの売り上げの推移

もチェックする

 


第3章決算書に関連した代表的バリュエーション指標


当期純利益は全て株主のものである

著者はPBRを重視している

残余財産分配請求権」は企業解散時の

財産を株主が受け取れる権利

利益が安定し成長がない企業のPERは10倍

程度

実績PER=株価÷(経常利益×60%÷発行済株式数)


自己資本の小さな会社はROEが高くなりがちなので

ROA自己資本比率も合わせてみる

PBRで投資する場合、以下の3点チェック

①毎期黒字を計上

②無借金かそれに近い

③営業CFが毎期プラス

 


第4章大失敗しないための買い方・売り方

業績予想が良いのに株価下落は

・予想が悪いことを株価が織り込み済

・株価自体が下降トレンド

株価下落の要因

①景気悪化

②裁定解消売り

信用取引整理のための売り

④パニック売り

⑤単に不人気


信用評価損益率が20%に近づいてきたら

その後の反発時に上昇トレンドにある銘柄

を変える準備をしておく

個人投資家には週足チャートが向いており

週一回のチェックで済む

週足+13期間移動平均線の組み合わせ

著者の損切りラインは10%であり

ファンダメンタルより株価の動きを優先する

 


第5章(応用編)決算書を使いこなせれば

こんなこともわかる

投資すべき成長株

①売上、利益が年々増加

ROE10%以上ROA5%以上であれば優良

③将来の成長余地

④株価の上昇余地


流動比率流動資産/流動負債×100(%)

2倍以上が安全性は高い

当座比率当座資産/流動負債×100(%)

100%以上が安全性高い

固定比率=固定資産/自己資本×100(%)

100%以下が安全性が高い

固定長期適合率=固定資産/自己資本固定負債×100(%)

100%以下が合格

自己資本比率自己資本/総資本×100(%)

80%以上は超優良、50%以上は安全

20%以下要警戒


粉飾決算の代表的なもの

「架空売上の計上」「たな卸資産の課題計上」

売上債権回転期間=売上債権/売上高÷12

通常2〜3ヶ月

売上原価=前期繰越棚卸資産+当期仕入

ー当期最終棚卸資産


貸借対照表の「ソフトウエア」「のれん」の

無形資産には水増しの可能性もあるので

注意が必要です

粉飾決算見抜くポイント

①売上債権が売上高に比べ大きすぎないか

②棚卸し資産が売上高に比べて大きすぎないか

③ソフトウエアやのれんの金額が不自然に増加

④営業利益に比べ営業CFが大きく落ち込む

⑤借入金残高増加


繰延税金資産を資産に計上したら

同額だけ法人税等調整額をマイナス計上

して費用を減少させる

資産に計上した繰延税金資産を取崩したら

同額だけ法人税等調整額をプラス計上して

費用を増加させる

前期に赤字を計上した場合、税務上は

「繰越欠損金」と言う制度により、当期以外

の黒字と相殺する事ができる

税効果会計は将来十分な所得がある

事が前提となっている


繰延税金資産の増加=費用の減少・利益の増加

繰延税金資産の減少=費用の増加・利益の減少


特別損益は企業の実力とは関係ないので

経常利益×60%で実質的なPERを計算し

比較する

 


●本書から得られた新しい知識

粉飾決済の事例を決算書で解説

しているところ

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

 


●今までの自分の考えと違ったところ

 


●本書の内容で実行してみたい事

今度、人に教える時に本書の内容を参考に

してみる