書名:マインドセット
著者:キャロル・S・ドウエック
●本書を読んだきっかけ
ビルゲイツ絶賛という帯に惹かれて
●読者の想定
学校の先生や子供のいる親に特におすすめ
一般の人も希望が持てるので読んで損はない
●本書の説明
本書では2つのマインドセット
①硬直マインドセット(fixed mindset)
自分の能力は石版に刻まれた様に固定的で変
わらないと信じてる人
人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことが
できるという信念
についてその違いについて詳しく説明し
「スポーツ」「ビジネス」「つきあい」「教育」
について上手く活用するにはどうするかが
書かれている
①硬直マインドセット
つまずいたらそれでもう失敗
努力は忌まわしい
完璧にできないと気が済まない
しくじってはならないという切迫感
成功すると誇らしさが優越感にまで
腫れ上がる
自分よりできの悪い人を探して安心する
自尊心を取り戻す時に誰かのせいに
したり言い訳をする
インタビューは「私は」で答える
人を許すことが難しい
他人の品定めをする様になる
要求を非難と受け止める
②しなやかマインドセット
能力は伸ばせると思っているから
成長できないことが失敗
以前にできなかった事が出来る様に
なった時
自分の間違いを認め教訓を得て
そこから成長する
自信は必要ない得意でないことでも
あえて挑戦する
自分のベストを尽くし学んで向上する
失敗は教訓を与えてくれるモーニングコール
インタビューは「私達は」で答える
持てる力を出し切って目標を追求したか
成長できたか
人が許せる
この失敗から何が学べるだろうか
いつどこでどの様に実行しようか
逆戻りせずに進歩を続けていくには
どんな事をする必要があるだろうか
人間関係は、育む努力をしない限り
ダメになる一方で決して良くなりはしない
お互いの考えや希望を正確に伝えた上で
矛盾する点をはっきりさせ解決していくこと
「いつまでも幸せに暮らしたとさ」ではなく
「いつまでも幸せに暮らす努力を続けたとさ」
いじめは相手を劣った人間だと決めつける
いじめられた側は、それを信じ込む
基準を下げてはいけない高い基準を設けた
うえで、どうやってそこに到達できるかを
教えようとする
●本書から得られた新しい知識
NASAが宇宙飛行士を募集する時
順風満帆な候補者は採用せず大きな挫折から
うまく立ち直った人を採用する
能力を褒めると生徒の知能が下がり
努力を褒めると生徒の知能が上がった
特に女性の多くはステレオタイプの見方に
影響されているだけでなく他人の評価を
真に受けやすい
男は男同士でアホだのバカだの言い合ったりして
他人の評価を受けにくい
マイケルジョーダンはスポーツ史上
前代未聞の努力型アスリート
「天ぶの才を常に磨こうと考える天才」
100マイル泳いだら13キロ痩せる
(世界記録102.5マイル)
●本書に出てくる格言
遺伝子は環境に作用し合うだけにとどまらず
自らがうまく機能するように環境からの
働きかけを求めさえする
ーギルベルト・ゴットリープー
私は人間を弱者と強者、成功者と失敗者
とにはわけない・・・
学ぶ人と学ばない人とに分ける
ーベンジャミン・バーバーー
試合に復帰するぐらいでこんなに騒がれるなんて
カルト教祖か何かみたいに持ち上げられて
恥ずかしくてたまらない
ごく普通の人間なのに
私達の世界では骨を折って何かを成し遂げる
よりも苦もなくあっさりやってみせる方が
高く評価される
ーマルコム・グラッドウェルー
僕がミスしたシュートは9000回以上
負けたゲームは300試合近く、そして
勝利を決めるはずのシュートを26回も
ミスしている
まことの恋が平穏無事に進んだためしがない
ーシェイクスピア劇ー
●本書で得られた気づき
世の中は硬直マインドセットの方が支配
していると思うし、この流れは変わらないと思う
そんな中、しなやかマインドセットを
貫き通すのは難しいと思うが
やり抜く価値は、十分にある
●今までの自分の考えと違ったところ
高い基準を設ける事は良い事だという事
そこに至るプロセスの中でどう成長できるか
●本書の内容で実行してみたい事
しなやかマイイドセットで勉強を続ける