思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■自助論 を読んで

 

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

 


書名:自助論

著者:S・スマイルズ

 


●本書を読んだきっかけ

カーネギーの研修で推薦図書

雑誌ニュートンの編集長が訳者

150年以上の歴史を持つ自己啓発

 


●読者の想定

全ての人におススメです

この本に書かれていることを

実行できているならば、とっくに

自己実現して成功しているはずです

 


●本書の説明

本書は偉人の格言を基に不変の成功法則

についてスマイルズが解説している

刊行以来150年の歴史があり

内容の信頼度はかなり高い


1章 自助の精神

「天は自ら助くる者を助く」

いくら優れた制度をこしらえても、それで

人間を救えるわけではない

国家の価値や力は国の制度ではなく国民の

質によって決定される

人間は読書ではなく自己を完成させる

「一志をもって万事を成し得べし」

自分の幸福や成功については、あくまでも

自分自身が責任を持たねばならない


2章 忍耐

「天才とは常識の権化である」

時間さえも黄金に変える

キリスト教の奥義の9割は中庸にある

人生の奥義の9割は快活な精神と勤勉にある

浅はかな人間は、物事の本質を理解する

ことなく生半可なうわべの知識を得ただけで

自らの才能を誇ろうとする

逆に賢明な人間の方が

「私は無知であることを知っているに過ぎない」

と進んで認める


3章 好機は二度とない

勤勉と着実な努力こそが成功に至る

ただ1つの安全な道である

コロンブスは船尾のあたりに海草が漂っている

のに気づき近くに陸地があると乗組員に確信

させた、些細な物事を細かく観察するのが

成功の秘訣なのである

必要こそが発明の母であり、困難こそが

偉大な成果を生むための真の学校である

幸運の女神を抱き留めようと虎視眈々と

狙っていると驚くほどの成果がでる

チャンスは手の届くところにある

毎日1時間で良いから何か有益な目的の

ために向けてみる

ニュートンは「年代記」を満足いくまで

15回書き直した

考えてばかりいないで実践してみること

ただし忍耐強く正確に


4章 仕事

芸術家の中には名声によって富を成す者も

いるが富自体が彼らの主要な目的になる

事はない

勤勉によって天武の才をさらに磨き続けて

いれば自らの守る力は必ずあたえられる

神に頼るとはなんたることだ

自らの力で自らを助けたまえ


5章 意思と活力

活力に満ちた人間は失望したり危険を冒したり

することなく凡人には真似のできない

事業を成し遂げる

活力によって人は行動を起こし

精魂込めた努力を開始する

成功に必要なのは秀でた才能ではなく

決意だ

それが避けられないものと考えれば

やがて手際よく気楽にこなせるようになる

一度に1つのことに立ち向かえ

意志の力さえあれば、自分は決めたとうりの

目的を果たし、自分がかくありたいと思った

通りの人間になる事ができる

意志を持って生きる事は、我々が一番身に

つけやすい習慣だ、強く確固たる意志を

持つよう努力しなさい

若者なら自分の望みの大部分は成就できる

意志に正しい目標を与え適切な方向に

舵をとる

ナポレオンの生涯を見ても

善と結びつかない権力は、それがどれほど

強力でも国家の致命傷となる

強者と弱者の違い、偉人ととるに足らない

人間の違いは、その人間が旺盛な活力と

不屈の決意を持っているかどうか

にかかっている


6章 時間の知恵

「ビジネスマンとは商売や職業にがんじがらめに

縛り付けられた人のことだ、平凡な考えと最も

狭い意味での損得計算だけだ」

古来偉人は生計を立てるため正直で有益な

仕事を決して恥だなどとは考えてこなかった

シェイクスピアの当初の目標は自活の道を

得ることだった

(最後は劇樹経営で財を成した)

頭を働かせて精一杯努力すれば

必ずふさわしい成果が上がる

優れた才能のおかげで成功した人もいれば

コネや全くの不思議な巡り合わせで

成功した者もいる、だが大多数は

一文無しの境遇から必死に努力して

現在の地位に到達した

緊急な仕事なら手抜きするより食事や睡眠

を省く方を選ぶ

『時は金以上なり』

失われた富は勤勉によって元どうりにできる

かもしれない、失われた知識は勉強によって

補充でき失われた健康は節制や薬で取り戻せる

かもしれない、だが

失われた時間だけは永久に戻ってはこない

時間約束を守る人は自分の時間だけではなく

相手の時間も尊重している

時間厳守は人間の良心の問題でもある

時間を守らない人は成功にも乗り遅れる

世渡りをする上で如才なさも重要な資質

である

ビジネスの取引において言行一致を基本

に据えなくてはいけない

いっとき成功から見放されたとしても

誠実さだけは守り通さなければならない


7章 金の知恵

金をどのように扱うか、どのようにして手に入れ

貯え、使うか?

これらは知恵を持っているかの試金石だ

将来の利益のために現在の満足を犠牲にする

家族さえ養えないものは信仰なきものにも劣る

は学ぼうとしても簡単に身につかない

資産を無駄に浪費したものは倹約家の奴隷

自尊心や自立心など人間に有意義なものを

与えてくれるのは、やはり金

分不相応の生活に飽きたらなくなると

必ず人の力を借りるようになる

借金背負って起きるより、飯抜きで寝たほうがマシ

正業についていない人ほど恥を知るべきだ

ビジネスにつきものの欠点は、それが

人間の性格を機械のように一つの型にはめてしまい

他人を自分の目的に奉仕するだけの存在だと

思い込むようになる事だ

金の力は過大評価されている

偉大な発明家、思想家、探検家芸術家に

金持ちはいない

金は、それなりの力を持つが知性、公共心

モラルもちからで金より高貴である

品性を磨きチャンスを誤らずに利用すれば

資力や能力の許す限り最高の人生を

歩んでいける


8章 自己修練

『最良の教育とは、人が自分自身に与える

教育である』

学校の教育は精神を鍛え勉強の習慣をつける

意味でのみ価値がある

他人から押し付けられた教育は自分で熱心に

努力して得たものほど身につかない

自分の汗と涙で勝ち取った知識のみが

完全に自分の所有物となる

偉大な発明家は小さな時に手を動かす

工作など工夫や知力を鍛えていた

肉体的な訓練は知的な訓練と組み合わさって

一層効果を発揮する鉄は熱くなるまで打ち続

けなければならない

人間は勉強量や読んだ本の内容で賢くなるの

ではない、勉強が自分の追求する目的に

適しているか、一心不乱か習慣になっているか

このような点が重要である

自分が何をやりたいのか明確な考え

さえ持っていれば、それを達成する

ための手段を選び損ねることはない

自己修練において「決断」「機敏」さも

欠かせない、子供は早くに自立させる

手軽に知識を得る方法があるなら

精神を豊かにすることには至らないし

無益な気晴らしに終わる

面白半分の乱読はタバコと同じ精神を

衰弱させる

知恵や理解力は読書よりはるかに高度な

訓練を通じてのみ得られる

読書を自己啓発の手段と考える人は多い

実際は本を読んで時間つぶしをしているだけ

現実社会からの得た経験が知恵になる

人格の形成は実体験から学んだほうがいい

知識の量より知恵を得るほうが

はるかに重要である

「いかにあるべきか」「何をすべきか」

を自分自身で選び取る

成長期に雑誌や小説は免疫以上に恐ろしい

人間の精神に有害な影響を与える

人間をつくるのは安泰ではなく努力

最初につまずいたほうが、むしろ多くの

知恵を学ぶ

忍耐と努力こそが優れた人格形成に

一番大切な要素である


9章 すばらしい出会い

手本とは無言で我々を導く名教師

まずは家族を愛することが社会全体を

愛するための第一歩

人間の言動は後々までなんらかの形で

他人に波及する

他人を動かす時、命令だけでは上手く

いかない

先ずは自ら進んで手本を見せる

若いうちはよく注意して友人を選ぶ

優れた人格者は、いつも周囲の人間に

働きかける

優れた人物伝を読めば、どんな人でも

精神がいっそう豊かになり

何かの決断をするにも心が励まされる

昔から愛読されてきたような本を

数回読むほうが得るものが大きい


少年はやがて人生や人間の価値を教え

自らの進むべき道を示してくれた恩師に

深い尊敬と愛情の念を抱くようになる


10章 信頼される人

人格はそれ自体が優れた身分であり

世界の信用を勝ち取れる財産だ


良識と熱意と正しい信条と善良な心

を備えていれば尊敬を集められる

誠実や高潔、善意という資質は

単なる言葉のアヤでは片付けられない

他人に接する態度を見れば

その人の人格の優劣が手に取るように

わかる

多くの人は寛大ではないから

外面に現れる振る舞いを見て

その人を判断し好き嫌いを決める

というのが世間一般の常識

人格者は自分を尊ぶのと同じ理由で

他の人々も敬う、そしてこのような考えから

礼節や寛容、思いやりや慈悲の心が

生まれてくる

優しさと思いやりが人柄を判断する

重要な決め手と言えそうだ

 


●本書から得られた新しい知識

読書の格言

①読み始めたら読み通せ

②中身を完全にマスターするまで読破したと

考えるな

③精神を集中させて、あらゆることから学べ


ビジネスを成功させる6原則

「注意力」「勤勉」「正確さ」

「手際良さ」「時間厳守」「迅速」

4つの美徳

「勤勉」「倹約」「節税」「誠実」


訳者(竹内均)の考える自己実現

①自分の好きなことをやって

②十分に食うことができ

③のみならずその結果が他者によって

高く評価されること

そして、その方法としては

勤勉、正直、感謝以外にない

 


●本書に出てくる格言

どんな学問や研究もそれ自体をどう使えば良いか

については教えてくれない、その一方

現実社会をよく観察すれば学問によらずとも

学問に勝る知恵を身につける事ができる

ーベーコンー

依存心と独立心、つまり、他人をあてにする事と

自分に頼ること、この2つは一見矛盾したもの

のように見える、だが、両者は手を携えて

進んで行かねばならない

ワーズワース

ある1つのことだけを集中して考えていると

それがきっかけとなってさらに深いところ

まで考えが及んでくる、そして最後には

懸案の問題に全身全霊で取り組めるようになる

ケプラー

成功の秘訣は自ら直面している問題を

マスターすることにある

ーディズレーリー

天才とは1つの問題に深く傾注した結果生まれる

ーネッケル夫人ー

細かい修正はとるに足らないことかもしれない

しかし、そのような事が積み重なって

美は完成します、どんな些細なことも重要な

意味を持つのです

ミケランジェロ

賢者の目は頭の中にあり

愚者は暗闇を歩く

ーソロモンー

今日浪費した時間は、明日の時間を借りて

埋めあわせようなどと誰が言えようか

ージャクソン司教ー

金持ちになりたいという願いを捨てない限り

芸術家としては一生うだつが上がらないだろう

ミケランジェロ

学べ、行え、試みよ

ースワローー

最高に真実なる知恵は毅然とした決断

ーナポレオン・ボナパルドー

熟した実は多くとも、それをもぎ取る

人間が少なすぎる

ーザビエルー

不幸者と愚者は隣り合わせに住んでいる

ーロシアのことわざー

克己心をs教えてくれる教育は、それが

最悪のものであっても克己心以外の全ての

事を教えてくれる最良の教育より

はるかに優れている

ージョン・スターリングー

世界を動かそうと思ったらまず自分自身を

動かせ

ソクラテス

残り物は拾い集め、少しの無駄もないように

イエス・キリスト

あらゆる悪徳の中で飲酒ほど成功の妨げに

なるものはない

ーウオルター・スコットー

黄金よりも知恵を求めよ、知恵はルビーに勝る

この世に望み得るすべてでさえ知恵に比ぶべく

ものはない

ーソロモンの箴言

何かに打ち込んでいるほど幸せな事はない

ーグレイー

休憩なんてあの世に行けば誰でもできるさ

ーアルノー

知識は物を売って金儲けするものではない

人間を救済する豊かな倉庫

ーベーコンー

人間においては習慣がすべてだ

美徳でさえも習慣にすぎない

ーメタスターシオー

25歳までに人格を磨き上げなさい

そうすれば、後は順調に進むだろう

ー海軍将校コングウッドー

礼儀作法に金はかからない

しかも礼を尽くすだけでなんでも入る

ーモンタギュー夫人ー

人から慕われるようにおなりなさい

そうすればあなたは、あらゆる殿方の

愛と財布を手中に収められるでしょう

ーバーリー


推薦図書

聖者列伝

ヤーン・フスの生涯と著作

フランシスコザビエルの生涯

美術論

 


●本書で得られた気づき

芸術家や研究者は仕事自体が好きだ

今自分は好きな仕事をしているから

もっと世の中に感謝すべきだと思った

 


●今までの自分の考えと違ったところ

ニュートンは学校成績ビリから2番目

喧嘩で仕返しをしてから

才能に目覚める

 


●本書の内容で実行してみたい事

本書には実践と理解が重要である

一つのことに集中すると書かれているが

なかなか難しい、でもやる努力はしたい