思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■天才を殺す凡人 を読んで

 

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

 

 


書名:天才を殺す凡人

著者:北野唯我

 


●本書を読んだきっかけ

やはりタイトルでしょう

本書を読んで納得した

 


●読者の想定

新卒採用者、比較的入社して新しい人

 


●本書の説明

著者は人の才能を「天才」「秀才」「凡人」と

分類それぞれの特徴から、世の中で起こっている

事象を元に擬人化した犬に語らせる

ストーリー形式になっている

面白いだけでなく腑に落ちた

最後のページから読めば著者の理論が簡単に

理解できる


天才:「創造性」で評価される

独創的な考えや着眼点を持ち、人々が

思いつかないプロセスで物事を進められる

秀才:「再現性」で評価される

論理的に物事を考え、システムや数字

秩序を大事にし、堅実に物事を進める

凡人:「共感性」で評価される

感情やその場の空気を敏感に読み

相手の反応を予測しながら動ける


凡人が持つ天才を殺すナイフは「多数決」

凡人は成果を出す前の天才には冷たいが

成果を出したとたんオセロの様に反転して

態度を変える


経営においてアートとサイエンスは両方重要だが

アートは評価する尺度がない

共感されるものは強いが

共感による意思決定は危うい

新しいことを始める時の意思決定の方法論は

「理屈」「共感」があるが

「共感」はみんながやっているという多数決で

理屈はないけど流行っている

それを、アホな人が騙されている様に見る人も

いるが、流行っているという事実が価値を

証明している

「皆んなが信じている」はそれだけで価値がある


狭くて深い支持:才能を持つものだけが支持している

広くて浅い反発:なんとなく嫌いとか共感ベース

共感を軸にしたコミニケーションは最強だが

「愚民政治」を招きやすい


人が人を判断する時「見える範囲」だけで

それを評価する、アラジン問題に見られる様に

切り取る場所で共感性は変わる

共感性の意思決定には危うさがある


良い飽き:自分で気づいてる飽き「退屈な授業」

悪い飽き:自分で気づいていない飽き

仕事に飽きてるけど趣味とかごまかして継続


才能の奥義を知るステージ

①自分の才能を生かし、活かす

②相反する才能の力学を理解し、活用する

③武器を選び抜き、リミッターを外す


三人のアンバサダー

①エリートスーパーマン

創造性、再現性、ビジネス大好

②最強の実行者

エース、どこでも大活躍、革新を生まない

③病める天才

天才と凡人の橋渡し、構造的に捉えるのが苦手


違うパターンの人と繋がるにはそれぞれの

アンバサダーに頼る

凡人が「最強の実行者」を巻き込む

キラークエスチョン

『あなたならどうしますか?』

さらに過去の事例を出してこの質問をすると

効果的


『主語』をどこに捉えるかで判別

①人メインで語る、凡人

Iタイプ:主語が自分、自分はどう思うか

Yタイプ:主語が相手、あの人はどう思うか

Wタイプ:家族や仲間、チームはどうあれば幸せか

Wタイプばっかり集めると宗教的な組織になる

②組織やルールの善悪で語る、秀才

③世界や真理、超越した何か、天才


コミニケーションは相手がどう受け取るか


「天才は物理の世界で生き、

秀才は法律の世界で生きる」

さらに天才は

Xタイプ:自然科学や「存在」に興味を持つ

Yタイプ:人は世界をどう認知するか「認知論」

秀才は

Kタイプ:自分が知ったり経験したことが軸

Rタイプ:善悪、利益やルール

に分けられる


コンプレックスを抱えた秀才は

『サイレントキラー』になる

制度やシステムを使い高い説明力で

組織の「創造性」「共感性」を壊す存在


「経営科学」は使うものの高い素養が

求められる使う側にも資格がいる

科学の本来の価値は何度も失敗ができる

サイエンスは失敗をどう捉えるかで

良質か悪質か決まる

失敗を許すためにサイエンスを使う


凡人の中に共感の神がいる

天才は共感の神によって創作活動ができる

凡人は最強の武器を手にするには

①他人の言葉をデトックスする

②白状する

そして『自らの言葉』を使って表現する

他人の言葉では人を動かせない


日本は高度成長時代から企業のトップは

天才から秀才の時代に

これらがイノベーションに悩む企業から

若者が抜け出し起業する理由なのかも

しれない

 


●本書から得られた新しい知識

人に愛される3要素

「小さくて、丸くて、ちょっとバカ」


人間がコントロールしたがるけれど

悩みの元になるもの

①自分の才能

②他人


コミニケーションの断絶は「軸と評価」で起こる

軸:その人が価値を判断する上で

前提となるもの、絶対的

評価:軸に基づいて「Good」や「Bad」を

評価すること、相対的


「評価」によるコミニケーションの断絶であれば

共感させるプレゼンをすれば相手の「評価」

を変えることができる


キャズム理論

イノベーター(2.5%)

アーリーアダプター(13.5%)

アーリーマジョリティー(34%)

レイトマジョリティー(34%)

ラガード(16%)


【アラジン問題】

アラジンは貧しさからパンを盗むみ

逃亡するが、お腹を空かせた子供に

盗んだパンを与える

本来ならばパン屋さんは被害者であるが

話の切り取り方でアラジンは良い人に見える


資本主義では再現性>共感性

家族主義では共感性>再現性

 


●本書に出てくる格言

芸術、科学、モノづくり、この3つが重なって

初めて「強い経営」はできる

 


●本書で得られた気づき

「天才」「秀才」「凡人」

人それぞれ配られたカードは違う

自分に配られたカードの特性を生かして生きる


現在の学校教育が「再現性」と「共感性」

について学ぶ場所になっている


ユーザー参加型のメディアが今後も

勢いを伸ばしている

 


●今までの自分の考えと違ったところ

天才は凡人の協力なしにことを成せないため

凡人に好かれたいと思っているが

凡人は天才を理解できないから排斥している


凡人は秀才を天才だと勘違いしていて

秀才は凡人を心の中で見下している


天才は秀才に興味がなく秀才は天才に

妬みと憧れがある


これらのパワーバランスが働くため

現社会は天才が締め出され秀才が

牛耳っている

 


●本書の内容で実行してみたい事

自分主催のイベントで「創造性」について

話せる場を設ける