思考と読書【お金・健康・人間関係 編】

お金、健康、人間関係に関する本の書評と説明 ビジネス書や自己啓発が多くなると思います なるべく毎週投稿できるように頑張ります

■ブラックスワン(上)を読んで

 

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

 

 


書名:ブラックスワン(上)

著者:ナシーム・ニコラス・タレブ

 


●本書を読んだきっかけ

ジェフ・ペゾスの愛読書で本国アマゾンの

社員の必読書であると聞いて

著者のタレブは1週間で10億ドル儲けるなど

評論家でありながら実証主義

批評だけの評論家とはわけが違うため

 


●読者の想定

現代版の儲けるヒントがあると思うので

桁外れの財を成したい人は読んだ方が

いいかも

 

 

●本書の説明

この本でブラックスワンと言えば

①異常である、普通で考えられる外側にある

②とても大きな衝撃がある

③それが起こってから適当な説明をでっち上げ

筋道つけたり予測可能だった事にしてしまう


ポートフォリオマネージャーにリスクを聞いても

黒い白鳥を取り除いた話をする

私たちの記憶は当てにならない

でも日記があれば消せない事実はだいたい

即座に記録される

科学が導き出した結論のいくつかは

滅多に起こらないことが与える効果

を過小評価している、実際、黒い白鳥は

そういったところで生まれる

私はプラトン化した専門家が「ありえない」

と思っている、そんな事象に賭ける


意見と意見の違いは、意見の平均と真実

の違いに比べてずっと小さい


人間は「アイデア」人間と「仕事」人間に

分けられると考える

イデア人間は頭の産物を売り仕事人間は

労力を売る

靴はデザインする方が実際に作るより儲かる

果ての国では格差が大きい

データ1つが集計量や全体に圧倒的に大きな

影響を及ぼす


黒い白鳥を見るのに不自由だと

①みえる部分に焦点を当て見えない部分を一般化する

②はっきりとしたパターンを欲しがる

③黒い白鳥はいないかのように行動

④黒い白鳥を隠しオッズを見誤らせる

⑤「トンネルを掘る」素性のはっきりした不確実性の

いくつかばかりに集中する


「テロリストはほとんど皆イスラム教徒だ」

イスラム教徒はほとんど皆テロリストだ」

の命題を取り違える人は多い


私達は現実の場面では論理的な誤りを犯すが

教室では犯さない

黒い白鳥を見たら全ての白鳥は白いと言う

のは間違いだという証明になる

観察された事実から一般的な法則を築くと

間違いやすい


正しいとわかっていることより

間違っているとわかっていることの方に

ずっと自信が持てる

ジョージソロスは自分が建てた最初の仮説が

間違っていると示す例を探しつずける

自分のエゴを満たすものを探さずに

世界を眺められる


事実同士を結びつけると簡単に覚えられる

私たちが道を踏み誤るのは、この性質のせいで

わかった気になる時だ


偶然に振り回される仕事をしていると

後悔して燃え尽きてしまいがちである

そういう環境で暮らしていても

日記をつけるぐらいのことはした方がいい


人は可能性は低いが影響の大きい損失を見逃しがち

繰り返しのない事象は起こるまで無視され

起こった後は過大評価される

自然が起こす災害より人が起こす災害の方に

私達は強い痛みを覚える


予測を行なってその記録をつけておく


私達は他人が必要なのだ

特に尊厳や敬意という点で必要である

周りから認められることなく、何か大きな事を

成し遂げた人は歴史上ほとんどいない

でも、私達はまわりの人間を選ぶ自由がある


歴史とは後から起こったことの効果を合わせてみた

一連の事象である

マスコミは歪みを大量生産している商売だ

サクセスストーリーを真に受けるのは止めた方がいい

全体像が見えていないからだ

ないが成功をもたらしたかを分析するには

失敗例の研究もしないといけない

失敗した人と成功した人両者を大きく隔てている要素は

ほとんどただ1つ、純粋な運だ!

私たちがたまたま今日までこうやって生き長らえ

たからと言って今後も同じリスクを取り続けるべき

だという事にはならない

私は社会の運の良さや大規模な戦争が起こっていない

事に恩恵を受けている

加えて人類誕生という偶然の出来事のおかげで

ここにいる


モデルの外側から食らう損失の大きさは

モデルが扱うリスクの1000倍近くになる

 


プラトン性】

人間は純粋で扱いやすい「型」にばかり焦点を

当てる傾向がある

ごちゃごちゃして扱いにくいものより

見目麗しい型の方をありがたがる

 


【不透明性の三つ子】

①わかったという幻想

②振り返った時の歪み、後付けの解釈

③実際に起こったことに関する情報の過大評価

 


【月並みの国・果ての国】

P82に比較表あり

例:月並みの国

ベル型カーブやその変形に従って分布

勝馬はパイ全体のほんの一部を受け取る

 


例:果ての国

マンデブロ的灰色の白鳥か全く補足不能

黒い白鳥によって分布

勝者総取り

 


【追認バイアス】

追認ばかりを探してしまう私たちの

生まれつきの傾向

 


【稀な事象】

①講釈のついた黒い白鳥

②モデルに取り込めない、誰も話さない黒い白鳥

 


【システム1】経験的な思考

【システム2】演繹的なシステム、普通の思考

推論の間違いはシステム2を使っているつもりで

システム1を使っている場合

大事な決断をするときはシステム1を

追い払わなければならない

目立つものと実証されたものの区別をする

 


【ポジティブ感情】

いい気分の強さより、回数の方が幸福に影響大

 


★第二部

私達は自分の知っている事を実際の22倍も

高く評価する

重要なのは、どれぐらいの割合で

正しいことがあるかではなくて

累積の誤差率がどれだけ大きかなのだ


専門家で評判の高い人は

別に高くない人に比べて成績が悪い

専門家は予測が当たったときは

自分に能力があるからだというが

間違ったときは、異常なことが起こった

からだと言って状況のせいにする


組織が生き残るには自分たちには

「ビジョン」があると思い込ませなければ

いけない


現代の戦争は計画より長く続き

計画よりも大勢の人を殺すものだ


不確実性の性質に関する人の誤り

①ばらつきに大きな意味がある

②予測期間が長いと予測が劣化する

③予測される変数のランダムな性質を

見誤る、ランダムな変数がずっと

楽観的なシナリオや悲観的なシナリオ

に見えてしまう

 


●本書から得られた新しい知識

右利きの人は右脳より左脳に多く

ドパーミンが出る、ドパーミンは

ものを疑わなくなりパターンを

読み取るようにさせる

 


国民性は実証的には何の根拠もない

性別や社会階級、職業の方が

人の行動を予測できる要因だ


一番人を殺めているのは環境で

年間1300万人の命を奪っている


地上に現れた種の99.5%は今では絶滅している


世界貿易センタービルの事件の後

人が飛行機を敬遠し自動車を利用したため

3ヶ月で1000名近い人の死亡交通事故

物言わぬビンラディンの被害者である


世界に影響を与えた三大発明

①コンピューター

②インターネット

③レーザー

全て計画に基づいて作られたものではない

 


●本書に出てくる格言

 


●本書で得られた気づき

ギャンブルは消毒されて飼いならされた

不確実性でルールがあるからオッズが計算でき

むしろ弱い種類で月並みの国に属する

プロギャンブラーと言う職があるのもこのためか

と思った

 


●今までの自分の考えと違ったところ

正規分布モデルを安直に当てはめてはいけない

という事

 


●本書の内容で実行してみたい事

ありえないことが起こった場合の

影響を常に意識する

 

 

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質